JP5227662B2 - 画像記録装置及び調整機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドと搬送機構との間隔を複数段階に設定することができる画像記録装置及び調整機構に関するものである。
一般に、インクジェットプリンタに於いては、ヘッドから一定方向に飛翔するインク滴を、ヘッドと対向する媒体面に着弾させることにより画像を形成する。このようなインクジェットプリンタにおいて、近年では、少なくとも1つ以上のヘッドを媒体の搬送方向と直交する方向に整列配置することでラインヘッドを構成し、スループットの向上が図られている。
このとき、画質を向上させるためには、このインク滴を媒体上に正確に着弾させる必要がある。このため、画質向上には、媒体搬送速度、ヘッドから吐出されるインク滴のスピード、ヘッドと媒体間のギャップ、即ちヘッドギャップ等を正確に保つ必要がある。
通常、インクジェットプリンタは、様々な厚さの媒体を印字する。そのため、ヘッドギャップを常に一定に設定しておくと、想定した厚さ以外の厚さの媒体を通紙する場合、媒体の厚さにより上記の画質に関与するパラメータのうち、ヘッドと媒体間のギャップが変化し、画質が低下する。
この問題を解決する方法として、例えば下記特許文献1が開示されている。この特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、ラインヘッドを保持するカートリッジホルダに設けられた高さ基準部と、当該高さ基準部と当接する搬送機構に設けられた当接部とを有している。ラインヘッドと搬送機構とのギャップ調整を行う際は、搬送機構を昇降し、媒体の厚さに応じた高さ調整部材(スペーサ)を挿入する。そして、スペーサを介して当接部を高さ基準部に当接させる。これにより、媒体の厚さが変化してもラインヘッドと媒体表面とギャップを常に一定に保持している。
特開2003−94744号公報
しかしながら、上述したインクジェットプリンタでは、スペーサを挿入することでラインヘッドと媒体表面とのギャップ調整を行なっている。そのため、搬送機構を昇降させるための機構の他に、当接部と高さ基準部との間にスペーサを挿入させるための機構が別途必要となり、装置全体の機構が複雑になってしまう。
そこで、本発明は上記実情に鑑みて為されたものであり、その目的は、ヘッドと媒体搬送機構との間隔を複雑な機構を設けることなく複数段階に設定することができる画像記録装置及び調整機構を提供することである。
本発明の画像記録装置は、記録媒体を搬送する搬送機構と、上記搬送機構によって搬送される上記記録媒体の搬送方向と直交する方向に、少なくとも当該記録媒体の幅以上に亘って配設されるラインヘッドと、上記ラインヘッドを保持するヘッドホルダと、上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダの少なくとも一方を移動させるもので、上記搬送機構と上記ヘッドホルダとを画像記録可能な記録位置と、当該記録位置よりも離間した待機位置とに移動可能にする移動機構と、第1の部材と、該第1の部材に対して嵌装される第2の部材とを有し、上記記録位置に於いて、上記搬送機構と上記ラインヘッドとのギャップ量を複数の異なる値に可変するもので、上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダに立設して設けられたギャップ調整機構と、上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダに設けられた、上記ギャップ調整機構と当接する当接部と、を具備し、上記第2の部材が上記当接部と当接した状態で、上記移動機構によって上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダの少なくとも一方を上記ギャップ調整機構が立設した方向に往復移動を行なうことで、上記第2の部材は、上記第1の部材に対して回転し、上記ギャップ量を可変する。
本発明によれば、搬送機構ヘッドと媒体搬送機構との間隔を複雑な機構を設けることなく複数段階に設定することができる画像記録装置及び調整機構を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示した断面図である。
インクジェットプリンタ10は、プリンタフレーム25を有しており、このプリンタフレーム25に、主に供給部11、移動機構12、搬送機構13、ヘッドユニット14、排紙部15と、装置全体の制御を行う不図示の制御部と、が配置されている。
供給部11は、給紙トレイ2とピックアップローラ26とで構成されている。給紙トレイ2は、インクジェットプリンタ10の一方の側面に取り付けられるもので、記録媒体としての複数の用紙3が載置される。この給紙トレイ2に載置された用紙3は、ピックアップローラ26により1枚ずつ搬送機構13に搬送される。
搬送機構13は、図1及び図2に示すように、レジストローラ対35と、平面状に構成されたプラテン17と、複数のベルト搬送ローラ19と、無端状の搬送ベルト20と、プラテン17の下方に配置されたファン23と、搬送フレーム18(18a、18b)と、を有して構成されている。なお、図2は、搬送機構13の構造を示したもので、一部を切り欠いて示した上面図である。
レジストローラ対35は、ピックアップローラ26によって搬送されてきた用紙3に斜行があればその斜行を修正して、画像記録のタイミングに合わせて搬送ベルト20へと用紙3を搬送する。
搬送フレーム18a、18bは、図2に示すように、搬送ベルト20の走行方向と直交する方向の両側、すなわち、図2に於いて上側と下側に配設されて、複数のローラ19を回転可能に支持している。これら複数のローラ19には、多数の吸引穴48が形成された搬送ベルト20が巻回されている。また、搬送フレーム18a、18bは、用紙3が蛇行しないように所定の平面度で加工されたプラテン17も支持している。このプラテン17には、搬送ベルト20と対向する領域全体に渡って、媒体搬送方向に延在する複数の長孔51及びファン23に連通するプラテン吸引口52が形成されている。これによりファン23によって発生した負圧は、プラテン吸引口52、プラテン部の複数の長孔51、及び搬送ベルト20の多数の吸引穴48を介して、搬送ベルト20上の用紙3に作用する。つまり、用紙3を搬送ベルト20上に吸着保持させることができる。
そして搬送ベルト20は、複数のローラ19のうち少なくとも1つ取り付けられた駆動モータを駆動させることによって回転し、レジストローラ対35より送出される用紙3を吸着保持して、ヘッドのノズル面の下方を通過させながら、搬送方向下流側へと所定速度で搬送する。なお、プラテン17には、詳細は後述するがヘッドユニット14と搬送機構13の位置を規制するための軸部としての位置決めピン55(55a、55b、55c、55d)が嵌合する軸受け部としての位置決め孔56(56a、56b、56c、56d)と、ヘッドユニット14と搬送機構13との間隔を調整するためのギャップ調整機構70(701 〜704 )が当接する当接部71(71a、71b、71c、71d)が形成されている。
移動機構12は、搬送機構13の下方に設置され、搬送機構13を移動可能に保持している。つまり、移動機構12は、搬送機構13を用紙3に対して画像記録可能な記録位置と、JAM(ジャム)時やヘッドのクリーニング時に記録位置とは異なる待機位置とに移動可能にする。
この移動機構12は、4個の昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)が設けられている。この4個の昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)の先端には、コロ63(63a、63b、63c、63d)が設けられている。このコロ63(63a、63b、63c、63d)が搬送フレーム18の下端縁にそれぞれ当接している。昇降アーム61a及び61cは、プリンタフレーム25に回転可能に保持されたアーム軸62aに保持されている。また、昇降アーム61b及び61dは、同じくプリンタフレーム25に回転可能に保持されたアーム軸62bに保持されている。アーム軸62aは、図示しない駆動源に連結されており、アーム軸62bは、不図示の駆動伝達系を介してアーム軸62a連動する。このアーム軸62bは、回転軸を中心としてアーム軸62aと反対方向に回転するように構成されている。
すなわち、アーム軸62a及び62bが、図1の矢印E1方向及び矢印E2方向に同期して回転すると、4個の昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)は、図1の破線で示す水平位置(待機位置)から実線で示す鉛直位置に回動して移動する。その際、昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)の各コロ63(63a、63b、63c、63d)は、搬送フレーム18の下端縁に当接しながら移動する。これにより搬送機構13をヘッドユニット14と平行に保持する姿勢を維持しながら記録位置へと移動する。
また、この状態から、アーム軸62a及び62bが矢印E1方向及び矢印E2方向とは反対方向に同期して回転すると、4個の昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)は、図1の実線で示す鉛直位置から破線で示す水平位置に回動して移動する。この時も昇降アーム61(61a、61b、61c、61d)の各コロ63(63a、63b、63c、63d)は、搬送フレーム18の下端縁に当接しながら移動する。これにより搬送機構13は退避位置へと移動する。なお、移動機構12としては、例えば、搬送機構13をワイヤによる吊り上げ機構であってもよいし、パンタグラフ機構等を適用してもよい。
ヘッドユニット14は、搬送機構13に対向して配置されている。このヘッドユニット14は、図1及び図3(a)、(b)に示すように、ヘッド群31、32、33、34と、ヘッドホルダ36と、支持部37、38、39と、位置決めピン55(55a、55b、55c、55d)と、ギャップ調整機構70(701 〜704 )と、を有している。なお、図3(a)は、ヘッドユニット14の斜視図を示し、図3(b)はヘッドユニット14の上面図を示している。
ヘッド群31、32、33、34は、それぞれシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の各色インク液を搬送機構13によって搬送される用紙3に対して噴出する。このヘッド群31、32、33、34は、用紙3の幅以上となるように1つ、又は複数のヘッドを用紙3の搬送方向と直交する方向に配設することでラインヘッドを構成している。つまり、ヘッド群31、32、33、34は、最大サイズの用紙3の少なくとも一辺を超える長さ(記録可能範囲の全幅)に亘り、インク吐出用のノズルが配列されたラインヘッドとなっている。このヘッド群31、32、33、34は、ヘッドホルダ36によって固定保持されている。
ヘッドホルダ36の側面には、給紙側に2点の支持部37及び38と、排紙側に1点の支持部39が設けられている。この支持部37、38、39の合計3点でヘッドホルダ36は、プリンタフレーム25に支持されている。詳細には、図2(b)に示すように、支持部37及び38は、プリンタフレーム25a及び25bによって支持され、支持部39は、プリンタフレーム25aと25bを橋渡しするタイバー28によって支持されている。
また、ヘッドホルダ36の下面には、軸部として位置決めピン55(55a、55b、55c、55d)と、ギャップ調整機構70(701 〜704 )が設けられている。位置決めピン55a、55b、55c、55dは、プラテン17に形成された位置決め孔56a、56b、56c、56dに対して対向する位置に設けられ、その先端はテーパー状になっている。ここで位置決め孔56aは、位置決めピン55aと嵌合する略真円に形成されており、位置決め孔56bは、位置決めピン55bと、用紙搬送方向に直角な方向には嵌合し、用紙搬送方向に平行な方向には遊びのある長孔として形成されている。また、位置決め孔56c及び56dは、位置決めピン55c及び55dの外形に対して遊びのある大きな孔として形成されている。
また、ギャップ調整機構70(701 〜704 )は、プラテン17に形成された当接部71a、71b、71c、71dに対して対向する位置に設けられている。
そして、前述した昇降アーム61a、61b、61c、61dの回動駆動によって搬送機構13を上方に持ち上げると、プラテン17に形成された位置決め孔56a、56b、56c、56dに位置決めピン55a、55b、55c、55dが挿入される。この時、位置決め孔56a及び56bは、前述したような孔形状となっているため、位置決めピン55a及び55bが嵌合することよってヘッドホルダ36とプラテン17との平面方向(X方向及びY方向)の位置決めがなされる。つまり、搬送ベルト20によって搬送される用紙3の搬送方向とヘッド群31、32、33、34のノズル列方向とが略直交するように位置決めがなされる。尚、位置決めピン55c、55dは軸径方向に遊びのある位置決め孔56c、56dに挿入されるだけで、X方向、Y方向の位置決めに関与はしていない。そのため、省略することも可能である。このように位置決めピン55と位置決め孔56とは、ヘッドユニット14と搬送機構13との相互位置関係を規制する規制部材として構成されている。また、プラテン17に形成された当接部71a、71b、71c、71dにギャップ調整機構701、7012、703、704 が当接する。これにより、ヘッドホルダ36とプラテン17との高さ方向(Z方向)の位置決めがなされる。つまり、ヘッド群31、32、33、34と搬送ベルト20との間隔を所定のギャップ量に規定する。このギャップ調整機構70は、詳細は後述するが、用紙3の厚みに応じて複数の異なるギャップ量に可変可能となっている。このようにして、搬送機構13は、平面方向及び高さ方向の位置が規制されて、画像記録可能な記録位置に位置づけられる。
なお、本実施形態では、位置決めピン55a、55b、55c、55dをヘッドホルダ36に設け、位置決め孔56a、56b、56c、56dをプラテン17に設けたが、位置決めピン55a、55b、55c、55dをプラテン17、位置決め孔56a、56b、56c、56dをヘッドホルダ36に設けてもよい。さらに、ギャップ調整機構70をヘッドホルダ36に設け、当接部71をプラテン17に形成したが、ギャップ調整機構70をプラテン17に設け、当接部71をヘッドホルダ36に形成してもよい。
次に、図4乃至図15を参照して、搬送機構13の上下方向の動作により、ヘッドユニット14を多段階に調整するギャップ調整機構について詳細に説明する。
図4は本発明の第1の実施形態に於けるギャップ調整機構の斜視図である。また、図5はギャップ調整機構がヘッドユニットに取り付けられた状態を示した断面図、図6は図4のガイドコマの外観斜視図である。図7は調整コマの斜視図であり、(a)及び(b)は異なる角度より示した図である。図8はガイドコマの溝部に突起部が係合している状態を拡大して示した斜視図、図9は調整コマの底面部のみ拡大して示した斜視図である。図10(a)は調整コマの底面側から見た平面図、図10(b)は(a)のF−F′線に沿ったガイドコマとの当接部分の断面図、図10(c)は(a)のG−G′線に沿ったガイドコマとの当接部分の断面図である。図11(a)はガイドコマの底面側から見た平面図、図11(b)は(a)のH−H′線に沿った調整コマとの当接部分の断面図、図11(c)は(a)のI−I′線に沿った調整コマとの当接部分の断面図である。更に、図12(a)及び(b)はガイドコマと調整コマとの係合状態を示す平面図であり、図13(a)及び(b)はガイドコマと調整コマとの係合状態を示す断面図である。そして、図14は本ギャップ調整機構の動作を説明するためのもので、ガイドコマを外周面に沿って展開した図である。図15は、本ギャップ調整機構の動作時における調整コマとガイドコマとの位置関係を示した図である。
本ギャップ調整機構70は、図4に示されるように、第1の部材として略円柱形状のガイドコマ75と、このガイドコマ75を内部に挿脱可能な第2の部材として略円筒形状の調整コマ76と、ガイドコマ75の外周部に巻回された付勢部材として付勢バネ77とを有して構成される。
ガイドコマ75には、図6に示されるように、その外周面に調整コマ76を回転させるための調整部材として溝部75cが形成されている(この溝部75cの展開図を図14に示す)。それと共に、ガイドコマ75の底面(搬送機構13側)75aには、扇形状の凸部75bが設けられている。
また、図7(a)、(b)に示されるように、円筒状の調整コマ76は、ガイドコマ75に対し、上下方向に摺動可能に嵌装される。この調整コマ76の内周面の所定位置には、突起76cが2つ設けられている。これらの突起76cが、図8に示されるように、ガイドコマ75の溝部75cと係合することにより、調整コマ76を上下方向に摺動させた際、該調整コマ76がガイドコマ75周りを回転する。この回転方向の運動についての詳細は後述する。更に、調整コマ76の底面76a内側のガイドコマ75と当接する部分には、図9及び図10に示されるように、扇形状の凸部76bが形成されている。尚、付勢バネ77は、調整コマ76を下方向、つまりガイドコマ75から離間する方向に付勢するためのバネである。
次に、図5を参照して、上記のように構成されたギャップ調整機構70がヘッドユニット14に取り付けられた際の位置関係について説明する。
ヘッドホルダ36のギャップ調整機構70が設けられる部分にはピン80が形成されている。本実施形態では、このピン80はヘッドユニット14の4隅に設置されるが、その際、4本のピンの先端80aは、ヘッドノズル面に対し正確な高さに設定される。
ガイドコマ75は、このピン80に隙間が生じないように圧入される。このようにして固定されたガイドコマ75に、付勢バネ77が巻回されて装着された後、ガイドコマ75に対して調整コマ76を嵌装させる。この際、前述したように、ガイドコマ75の溝部75cと調整コマ76の内周面の突起部76cを係合させるようにして嵌装させる必要がある。ガイドコマ75の溝部75cは、底面75aに開口した部分(図14の75c1 )が形成されているため、調整コマ76は、その部分から突起部76cがガイドコマ75の溝部75cに係合するように嵌装される。これにより、ガイドコマ75と調整コマ76とが一体となり、調整コマ75が落下することはない。そして、付勢バネ77によって調整コマ76は、プラテン17(当接部71)に向けて付勢されている。なお、本実施形態では、ヘッドホルダ36にピン80を設け、このピン80にガイドコマ75を圧入させたがヘッドホルダ36に直接ガイドコマ75を形成しても構わない。
次に、ガイドコマ75に対して調整コマ76が回転することにより、高さを調整する方法について説明する。
前述したように調整コマ76の底面76aには、扇形状の凸部76bが形成されている。この凸部76bと底面76aとの高さ方向の差は、図10(b)及び(c)に示すように、段差aとなっている。また、図10(a)に示すように底面76aにおける凸部76bが形成されている部分の円周方向の範囲はθ1に設定され、凸部76bが形成されていない部分の円周方向の範囲はθ2に設定されている。
一方、ガイドコマ75の底面75aと凸部75bとの高さ方向の差は、図11(a)及び(b)に示すように、段差bとなっている。また、図11(a)に示すように、底面75aにおける凸部75bが形成されている部分と凸部75bが形成されていない部分の範囲は、調整コマ76と同様にθ1、θ2に設定されている。なお、段差aと段差bとの関係は、a>bとなり、θ1とθ2との関係は、θ1<θ2となっている。これは、ギャップ量を可変させる時、ガイドコマ75の凸部75b及び調整コマ76の凸部76bが互いに干渉し合うのを防ぐためである。
そして、調整コマ76がガイドコマ75に対して相対移動することにより、図12及び図13に示されるように、ガイドコマ75に対する調整コマ76の凸部76bが突き当たる位置が変化し、ヘッドユニット14と搬送機構13とのギャップ量が可変される。なお、図12(b)及び図13(b)に示される位置を標準なギャップ位置、図12(a)及び図13(a)に示される位置を厚紙位置(標準よりギャップが段差b分だけ高い位置)と設定している。
次に、ガイドコマ75の溝部75cと調整コマ76の突起76cが係合しながら、搬送機構13の突き当て動作により回転させる方法について説明する。
図14は、ガイドコマ75に形成された溝部75cを外周面に沿って展開した図である。図中76c1 〜76c8 は調整コマ76の内周面に形成された突起76cの位置を示し、75c1 はギャップ調整機構70を組み立てる際に突起76cを通すための溝部である。図15は、調整コマ76の底面76a及び凸部76bとガイドコマ75の底面75a及び凸部75bとの位置関係を示す図であり、便宜上、調整コマ76を破線、ガイドコマ75を実線で示している。
尚、以下の説明に於いて、調整コマ76の上下動作は搬送機構13を上下動による調整コマ76ヘの突き当たり動作で実現される。
いま、搬送機構13が調整コマ76から離間した状態、すなわち図5に示すように調整コマ76が付勢バネ77によって下方向に押し下げられている状態では、突起部76cは76c1 の場所に位置している(初期位置)。この時、ガイドコマ75及び調整コマ76は、図15(a)に示す位置関係にある。
この状態から移動機構12によって搬送機構13を上昇させるとプラテン17に形成された当接部71が調整コマ76に当接し、さらに搬送機構13を上昇させると、調整コマ76が上昇し、突起76cが初期位置から上方向に押し上げられ、76c2 の位置に到達する。この位置から更に調整コマ76を上昇させると、突起76cは斜面75c2 及び溝部75c3 に沿って76cの位置まで移動する。ここで、突起76cが斜面75c2に沿って移動しているとき、調整コマ76は図15(a)に示す位置からガイドコマ75の外周面に沿って図15(b)に示す位置まで時計回りに回転しながら移動(上昇)する。突起76cが溝部75c3 に沿って移動しているときは、調整コマ76は回転せずに上昇する。そして、突起76cが溝部75c3 に沿って76c3 の位置、即ち記録位置まで到達すると、図13(b)に示されるように、ガイドコマ75の底面75aと調整コマ76の凸部76bが当接する。これによりヘッドユニット14と搬送機構13とのギャップ量が決定される。このように突起62cが溝部75c3 における76c3 の位置に位置した状態をギャップ調整機構70の第1の設定位置とする。なお、ガイドコマ75の底面75aと調整コマ76の凸部76bが当接した際、ガイドコマ75の凸部76bが調整コマ75の底面75aと当接しないように、前述したような段差a及びbの関係を有している。
次に、ヘッドユニット14と搬送機構13とのギャップ量を可変する、つまりギャップ調整機構70を第1の設定位置とは異なる設定位置に可変する際は、搬送機構13を下降させる。これにより調整コマ76は、付勢バネ77によって搬送機構13に向けて付勢されているため、76c3 の位置にあった突起76cは76c4 の位置まで下降する。
そして、さらに下降させると突起76cは、斜面75c4 を滑り落ちて76c5 の位置に到達する。突起76cが斜面75c4 に沿って移動しているとき、調整コマ76は図15(b)に示す位置からガイドコマ75の外周面に沿って図15(c)に示す位置まで時計回りに回転しながら移動(下降)する。なお、突起76cが76c4 の位置から76c5 の位置に到達するまでの間、プラテン17に形成された当接部71と調整コマ76は、当接状態が維持されている。
そして、突起76cが76c5 の位置に到達すると、搬送機構13の下降を停止し、再度上昇させる。これにより、調整コマ76は上昇し、突起76cは76c5 の位置から76c6 の位置まで移動し、斜面75c5 及び溝部75c6 を沿って76c7 の位置まで移動する。突起76cが斜面75c5 を移動しているとき、調整コマ76は図15(c)に示す位置から図15(d)に示す位置に回転しながら移動する。また、突起76cが溝部75c6 に沿って移動しているときは、調整コマ76は回転せずに上昇する。そして、突起76cが溝部75c6 に沿って76c7 の位置、即ち記録位置まで到達すると、図13(a)に示されるように、ガイドコマ75の凸部75bと調整コマ76の凸部76bが当接する。これによりヘッドユニット14と搬送機構13とのギャップ量は、前述した第1の設定位置時のギャップ量より段差bだけ間隔を有していることになる。このように突起62cが溝部75c6 における76c6 の位置に位置した状態をギャップ調整機構70の第2の設定位置とする。
ここで、突起76cを破線αで示した位置より76c4 側に位置している状態で搬送機構13を上昇させると、突起76cは、斜面75c8 に沿って移動し、調整コマ76は図15(e)に示すように、反時計回り回転しながら上昇する。そして、図15(b)に示す第1の設置位置の状態を維持する。つまり、突起76cの位置が破線αで示した位置より76c側となるように搬送機構13を下降させれば、第2の設定位置となる。
また、第1の設置位置から搬送機構13を下降し、調整コマ76と当接部71との当接を解除すると、突起56cは、76c8 の位置に到達する。この76c8 の位置は、前述した76c1 の位置と同様な位置関係である。つまり、76c8 の位置においても調整コマ76は、図15(a)に示す状態となる。これにより、搬送機構13が下降し、当接部71が調整コマ76から離間すると、常に突起62cの位置を初期位置へと戻すことができる。これにより、例えば、JAM処理等で当接部71と調整コマ76との当接が解除され、再度搬送機構13を記録位置まで移動させた際、ギャップ調整機構1を第1の設置位置に位置づけることができ、制御が容易となる。
さらに、第2の設定位置から第1の設定位置に変更する場合は、搬送機構13を下降させて、突起62cを斜面75c4 に沿って破線βで示した位置より76c8 側まで移動させ、再度搬送機構13を上昇させれば第1の設定位置に変更することができる。そのため、破線βで示した位置より76c5 側で搬送機構13を上昇させた場合は、調整コマ76は、図15(f)に示すように、反時計回りに回転しながら上昇し、図15(d)に示す第2の設置位置の状態を維持する。
このように本実施形態によれば、搬送機構13の移動のみで調整コマ76の凸部76bとガイドコマ75の当接する箇所(底面75aまたは凸部75b)を可変させることができる。これにより、搬送機構13とヘッドユニット14とのギャップ量を容易に可変させることができる。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について説明する。
図16は第1の実施形態の変形例に於けるギャップ調整機構の斜視図であり、図17は図16のガイドコマの外観斜視図である。
本変形例によるギャップ調整機構85は、略円柱形状のガイドコマ86と、上述した調整コマ76と、ガイドコマ86の外周部に巻回された付勢バネ77とを有して構成される。
ガイドコマ86には、その外周面に調整コマ76を回転させるための溝部86cが形成されている。更に、ガイドコマ86の底面(記録媒体搬機構13側)86aに、扇形状の凸部85bが設けられると共に、ヘッドユニット14と搬送機構13の位置を規定するための位置決めピン86dが形成されている。すなわち、上述した第1の実施形態に於けるガイドコマ75と位置決めピン55(55a、55b)をガイドコマ86が兼用しており、ヘッドユニット14と搬送機構13の位置決めと、ギャップの調整を、ガイドコマ86によって行うことができる。
尚、このギャップ調整機構の基本的な動作と、ガイドコマ以外のインクジェットプリンタの基本的な構成及び動作については、図1乃至図16に示される第1の実施形態と同じであり、基本的な動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
このように、第1の実施形態の変形例によれば、ガイドコマが位置決めピンを兼用しているので、部品点数を削減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図18は本発明の第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の斜視図であり、図22はガイドピンの外観を示したもので、(a)は全体を示す斜視図、(b)はガイドピンの先端部を拡大して示した斜視図、(c)はガイドピンの根本部を拡大して示した斜視図である。図20は調整コマを示したもので、(a)は内部構造を透視した斜視図、(b)は外観斜視図、(c)は(a)と異なる角度から見た斜視図である。図21は内コマの構造を示すもので、(a)及び(b)はそれぞれ異なる角度より示した斜視図である。図22はギャップ調整機構から調整コマを除いた状態を示した斜視図である。図23はギャップ調整機構の付勢バネの取り付け、調整コマを透視した図ある。そして、図24乃至図26は、第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の動作を説明するための図である。
尚、この第2の実施形態に於いて、インクジェットプリンタの基本的な構成及び動作については、第1の実施形態と同じであるので、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる部分の構成及び動作についてのみ説明する。
本ギャップ調整機構90は、図18に示されるように、略円柱形状のガイドピン91と、このガイドピン91を内部に挿脱可能な略円筒形状の調整コマ92と、この調整コマ92と上記ガイドピン91との間に挿脱可能に収納される内コマ93と、ガイドピン91の外周部に巻回された付勢バネ98とを有して構成される。
図19に示されるように、ガイドピン91は、その先端部95の周面に複数個の高さ方向基準部(高さ基準部)96a及び96bが形成されている。また、ガイドピン91の根本部近傍の外周面には、2個の突起部91a(91a1、91a2)が形成されている。この突起部91aには、斜面91bが形成されている。また、ガイドピン91には、段差部91c及び91dが形成されている。なお、段差部91cと突起部91aとの間隔は、間隔mとなっている。この間隔mは、後述する調整コマ92の突起部92dが段差部91cに沿って移動可能となるような範囲に設定されている。更に、2つの高さ基準部96aと96bとの間隔は、間隔Δxとなっている。この間隔Δxは、予め設定された複数のプラテンギャップの設定値(例えば、標準紙と厚紙ギャップ)の差に等しい段差に設定してある。更に、ガイドピン91には、後述する調整コマ92の突起部92dの移動範囲を規制するためのストッパ91e(91e1、91e2)が形成されている。
図20に示すように、調整コマ92は、その内径部92cの内周面には突起部92dが形成されている。この突起部92dの下側(搬送機構13側)には斜面92fが形成されている。また、内径部92cには、段差部92gが形成されている。この段差部92gは、付勢バネ98を係合させる部分である。さらに調整コマ92には、段差部92bが形成されている。
内コマ93は、調整コマ92を所定方向に回動させる役割を有している。図21に示すように、内コマ93は、底面のリング部93aと、該リング部93aから上方に延在し、上記ガイドピン91の突起部91aと係合するように形成された櫛歯状のガイド部93b(93b1、93b2、93b3)を有している。このガイド部93bによって、調整コマ92を回転させる量が設定される。上記ガイド部93bの上面には、所定角度を有する斜面93cが形成されている。また、櫛歯が形成されない部分の外周部は、櫛歯より上方に延材しており、その先端には突起部93dが形成されている。
尚、ガイドピン71、調整コマ92、内コマ93は、何れも突起、或いはガイド部に斜面91b、92f、93cを有しているが、その斜面の円筒母線に対する角度は略同一に設定さている。
次に、これらのガイドピン71、調整コマ92、内コマ93を組み合わせて構成したギャップ調整機構90について説明する。
図22に示すように、内コ93は、突起部93dがガイドピン91の段差部91dに載置されることにより下方向の移動が規制され、ガイドピン91から落下することなく取り付けられる。この時、内コマ93とガイド部93b1との間に形成された溝部にガイドピン91のストッパ91e1が係合されている。同様に、内コマ93とガイド部93b3との間に形成された溝部にストッパ91e2が係合されている。これにより、内コマ93をガイドピン91に対して上下方向に移動させた際、ガイド部93b1、93b3がストッパ91e1、91e2にガイドされながら移動するため、ガイドピン91に対して回転することはない。なお、ガイドピン91は、ヘッドユニット14に固定される。
また、調整コマ92は、内コマ93を覆うようにガイドピン91に取り付けられる。具体的には、図22に示すように、調整コマ92の突起部92dがガイドピン91の段差部91cに載置されることにより下方向の移動が規制され、ガイドピン91から落下することなく取り付けられる。この調整コマ92は、ガイドピン91に対して付勢バネ98によって付勢されている。
付勢バネ98は、その一端側98aがガイドピン91の先端部95に形成された係止部95bに固定され、他端側98bが調整コマ92の段差部92gに形成された係止部92hに固定されている。そして、この付勢バネ98は、調整コマ92をガイドピン91に対して下方向に付勢すると共に、調整コマ92の突起部92dがガイドピン91のストッパ91e1に当接する方向にも付勢している。
次に、搬送機構13の上下動作により、ヘッドユニット14と搬送機構13とのギャップ量を変化させる手順について、図24乃至図26を参照して説明する。
図24乃至図26は、搬送機構13の上下動作により、ヘッドギャップ調整機構90がヘッドギャップを切り替える動作を、順を追って示したものである。
以下、順を追って動作を説明する。
図24(a)は、搬送機構13が本ギャップ調整機構90より離間し、搬送機構13とギャップ調整機構90とが当接していない状態である(初期位置)。この状態では、調整コマ92は、付勢バネ98により突起部92dが段差部91cに載置されていると共に、突起部92dがストッパ91e1に当接して停止している。また、内コマ93は、その突起部93dがガイドピン91の段差部91dに載置されて停止している。
図24(a)に示される状態から搬送機構13が上昇すると、搬送機構13と内コマ93が当接し、内コマ93が上昇する。これにより、内コマ93のガイド部93b1に形成された斜面93cと調整コマ92の突起部92dの斜面92fが当接し、ガイド部93b1によって突起部92dは押し上げられる。押し上げられた突起部92dは、ストッパ92e1と突起部91a1との間をそれぞれにガイドされながら通過し、図24(b)に示すように、突起部92dが突起部91a1より上方となる位置まで移動する。つまり、調整コマ92は、図24(a)に示す状態から図24(b)に示す状態まで上昇する。この時、突起部91a1は、ガイド部93b1とガイド部93b2との間に形成された溝部と係合し、突起部91a2は、ガイド部93b2とガイド部93b3との間に形成された溝部と係合している。
突起部92bが図24(b)に示す位置まで上昇すると、付勢バネ98の付勢力によって、突起部92bは、ガイド部93b1に形成された斜面93c及び突起部91a1に形成された斜面92fを滑って図24(c)に示す位置まで移動する。つまり、この動作によって調整コマ92は、ガイドピン91の外周面に対して回転し、段差部92bが図24(b)に示す位置から図24(c)に示す位置まで移動する。この位置は、段差部92bと高さ基準部96aが対峙する位置である。そして、さらに搬送機構13を上昇させると、図24(d)に示すように、段差部92bと高さ基準部96aとが当接し、記録位置となる。この状態をギャップ調整機構90における第1の設定位置とする。
この状態から、再度、搬送機構13を下降させると、図25(a)に示すように、ガイド部93b2に形成された斜面93cと突起部91a1の斜面91bが、連続した斜面になる。この時、突起部92dは、付勢バネ98によって、上記斜面93c及び91bを滑り落ちるが、突起部91a2によって動きが規制されるため、ガイド部93b2とガイド部93b3との間に形成された溝部に滑り落ちることはない。
突起部92dが図25(a)に示す位置になると搬送機構90の下降を停止し、再度上昇させる。これにより、突起部92dは、突起部92dの斜面92fが突起部91a2の斜面91bを滑り落ち、図25(b)に示す位置となる。つまり、突起部92dがガイド部93b2とガイド部93b3との間に形成された溝部に位置する。これにより、調整コマ92は、図25(a)に示すように段差部92bが高さ基準部96aと対峙した位置から、図25(b)に示すように段差部92bが高さ基準部96bと対峙した位置まで回転する。この状態で、さらに搬送機構13を上昇させると、段差部92bと高さ基準部96bが当接し、記録位置となる。この状態をギャップ調整機構90における第2の設定位置とする。なお、搬送機構13とヘッドユニット14とのギャップ量を第1の設定位置から第2の設定位置に可変させる際、搬送機構13とギャップ調整機構90とは常に当接した状態で行なわれる。
更に、この状態から、搬送機構13をギャップ調整機構90から離間するまで下降させると、つまり、搬送機構13とギャップ調整機構90との当接を解除すると、ガイドピン91、調整コマ92、内コマ93の位置関係は、図26(a)に示されるような状態となる。
この状態で、調整コマ92は付勢バネ98によって図26(a)に示される矢印r方向に回転する。その結果、突起部92dは、図26(b)に示される位置に移動、すなわち図24(a)に示される状態に戻る。なお、この動作は、第1の設定位置から第2の設定位置に可変させる最中に行っても同様である。
このように、本実施形態においても前述した第1の実施形態と同様に、搬送機構13の移動のみで調整コマ92の段差部92bとガイドピン91の当接する箇所(高さ基準部96aまたは96b)を可変させることができる。これにより、搬送機構13とヘッドユニット14とのギャップ量を容易に可変させることができる。な
次に、本発明の第2の実施形態に於ける変形例を説明する。
図27は、第2の実施形態の変形例に於けるギャップ調整機構の斜視図である。
本変形例によるギャップ調整機構100は、略円柱形状のガイドピン101と、上述した調整コマ92と、内コマ93と、付勢バネ98とを有して構成される。そして、ガイドピン101の底面(記録媒体搬機構13側)に、ヘッドホルダユニット14と記録媒体搬送機構13の位置を規定するための位置決めピン102が形成されている。すなわち、上述した第1の実施形態の変形例と同様な構成をとることができる。
以上、本発明によれば、ギャップ調整機構は、搬送機構をギャップ調整機構が立設した方向に往復移動させることでそのギャップ量を可変させることが出来る。また、ギャップ調整機構は、搬送機構より離間した初期位置から上昇させると、必ず最初に第1の設定位置が設定され、次に第2の設定位置が設定されるように構成されている。したがって、例えば、JAM処理等で当接部と調整コマとの当接が解除され、再度搬送機構を記録位置まで移動させた際、最初に設定されるのが第1の設定位置となるので、該ギャップ調整機構がどの状態になっているのかを確認しなくとも、その高さを把握することが容易である。
尚、上述した実施形態では、搬送機構を移動可能にして、該搬送機構とヘッドユニットとの間隔を調整する旨説明したが、これに限られるものではなく、搬送機構を固定とし、ヘッドユニットを移動可能にして両者の間隔を調整するようにしても良い。更には、搬送機構、ヘッドユニットの両者を移動可能に設けても良い。
また、ギャップ調整機構はヘッドユニット側に取り付けるようにして説明したが、搬送機構側に取り付けても良いのは勿論である。
更には、上述した実施形態では、ギャップ調整機構は2段階にギャップ量を調整している旨説明したが、これに限られるものではなく、2段階以上に設定することもできことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示した断面図である。 搬送機構13の構造を示したもので、一部を切り欠いて示した上面図である。 ヘッドユニット14の構造を示したもので、(a)は下方から見た斜視図、(b)は上面図である。 本発明の第1の実施形態に於けるギャップ調整機構の斜視図である。 ギャップ調整機構がヘッドユニットに取り付けられた状態を示した断面図である。 ガイドコマの外観斜視図である。 調整コマの斜視図であり、(a)及び(b)は異なる角度より示した図である。 ガイドコマの溝部に突起部が係合している状態を拡大して示した斜視図である。 調整コマの底面部のみ拡大して示した斜視図である。 (a)は調整コマの底面側から見た平面図、(b)は(a)のF−F′線に沿ったガイドコマとの当接部の断面図、(c)は(a)のG−G′線に沿ったガイドコマとの当接部の断面図である。 (a)はガイドコマの底面側から見た平面図、(b)は(a)のH−H′線に沿った調整コマとの当接部の断面図、(c)は(a)のI−I′線に沿った調整コマとの当接部の断面図である。 ガイドコマと調整コマとの係合状態を示す平面図である。 ガイドコマと調整コマとの係合状態を示す断面図である。 第1の実施形態に於けるギャップ調整機構の動作を説明するためのもので、ガイドコマを外周面に沿って展開した図である。 ギャップ調整機構の動作時における調整コマとガイドコマとの位置関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に於けるギャップ調整機構の斜視図である。 図17のガイドコマの外観斜視図である。 本発明の第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の斜視図である。 ガイドピンの外観を示したもので、(a)は全体を示す斜視図、(b)はガイドピンの先端部を拡大して示した斜視図、(c)はガイドピンの根本部を拡大して示した斜視図である。 調整コマを示したもので、(a)は内部構造を透視した斜視図、(b)は外観斜視図、(c)は(a)と異なる角度から見た斜視図である。 内コマの構造を示すもので、(a)及び(b)はそれぞれ異なる角度より示した斜視図である。 ギャップ調整機構から調整コマを除いた状態を示した斜視図である。 ギャップ調整機構の付勢バネの取り付け状態を示した図であり、調整コマを透視した図である。 第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の動作を説明するための図である。 第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の動作を説明するための図である。 第2の実施形態に於けるギャップ調整機構の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に於けるギャップ調整機構の斜視図である。
符号の説明
10…インクジェットプリンタ、11…給紙部、12…移動機構、13…搬送機構、14…ヘッドユニット、15…排紙部、17…プラテン、18…搬送フレーム、19…ベルト搬送ローラ、20…搬送ベルト、23…吸引ファン、25…プリンタフレーム、31、32、33、34…ヘッド群、35…レジストローラ対、37、38、39…支持部、48…吸引穴、55…位置決めピン、56…位置決め穴、61…昇降アーム、62a、62b…アーム軸、63…コロ、70…ギャップ調整機構、71…当接部、75…ガイドコマ、75a…底面、75b…凸部、75c…溝部、76…調整コマ、76a…底面、76b…凸部、76c…突起、77…付勢バネ。

Claims (6)

  1. 記録媒体を搬送する搬送機構と、
    上記搬送機構によって搬送される上記記録媒体の搬送方向と直交する方向に、少なくとも当該記録媒体の幅以上に亘って配設されるラインヘッドと、
    上記ラインヘッドを保持するヘッドホルダと、
    上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダの少なくとも一方を移動させるもので、上記搬送機構と上記ヘッドホルダとを画像記録可能な記録位置と、当該記録位置よりも離間した待機位置とに移動可能にする移動機構と、
    第1の部材と、該第1の部材に対して嵌装される第2の部材とを有し、上記記録位置に於いて、上記搬送機構と上記ラインヘッドとのギャップ量を複数の異なる値に可変するもので、上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダに立設して設けられたギャップ調整機構と、
    上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダに設けられた、上記ギャップ調整機構と当接する当接部と、
    を具備し、
    上記第2の部材が上記当接部と当接した状態で、上記移動機構によって上記搬送機構若しくは上記ヘッドホルダの少なくとも一方を上記ギャップ調整機構が立設した方向に往復移動を行なうことで、上記第2の部材は、上記第1の部材に対して回転し、上記ギャップ量を可変することを特徴とする画像記録装置。
  2. 上記第1の部材は、溝部が形成され、
    上記第2の部材は、上記第1の部材の溝部と係合する突起部を有し、
    上記突起部は、上記往復動作によって上記溝部に沿って移動し、上記第2の部材が上記第1の部材の外周面に沿って回転する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記溝部は、少なくとも第1の設定位置及び第2の設定位置を有し、
    上記第2の部材の上記突起部が位置する場所を上記回転によって上記第1の設定位置若しくは上記第2の設定位置に選択し、上記ギャップ量を可変することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2の部材と上記当接部の当接が解除されると、上記第2の部材は、常に所定位置に戻ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 上記ギャップ調整機構は、上記第1の部材の外周面に巻回されて上記第2の部材を上記第1の部材から離間する方向に付勢する付勢部材を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 上記ヘッドホルダと上記搬送機構の相互位置関係を規制する規制部材を更に具備し、
    上記ギャップ調整機構は、上記規制部材と一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
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