JP2002019097A - ドットの形成位置のずれの調整 - Google Patents

ドットの形成位置のずれの調整

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JP2002019097A
JP2002019097A JP2000210743A JP2000210743A JP2002019097A JP 2002019097 A JP2002019097 A JP 2002019097A JP 2000210743 A JP2000210743 A JP 2000210743A JP 2000210743 A JP2000210743 A JP 2000210743A JP 2002019097 A JP2002019097 A JP 2002019097A
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Yasuhiko Kosugi
康彦 小杉
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のノズルユニットを備える印刷装置にお
いて、ドットの形成位置のずれを調整して、印刷画質を
向上させる技術を提供する。 【解決手段】 印刷媒体上にドットを形成することによ
って画像を記録する印刷装置において、複数のノズルを
有するノズルユニットと、複数のノズルユニットを一体
的に固定可能なサブキャリッジと、サブキャリッジを装
着し主走査方向に摺動可能なキャリッジと、サブキャリ
ッジの主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを調整する
傾き調整部と、を備える。傾き調整部には、カム機構を
用いる。サブキャリッジの傾き調整後には、各ノズルユ
ニットのインクの吐出タイミングを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のドット形成
要素ユニットを備える印刷装置におけるドットの形成位
置のずれの調整に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをインクヘッドから吐出するタイプのカラ
ープリンタが普及し、コンピュータ等が処理した画像を
多色多階調で印刷するのに広く用いられている。従来の
比較的小型のカラープリンタにおいては、各色のインク
に単一のノズルユニットを用いて印刷を行っている。こ
こで、ノズルユニットとは、インクを吐出するための所
定数のノズルを配置した1単位である。なお、「ノズ
ル」は、印刷媒体上にドットを形成する機構あるいは手
段を意味するので、「ドット形成要素」の一種である。
また、「ノズルユニット」は、「ドット形成要素ユニッ
ト」の一種である。
【0003】ところで、最近では、印刷媒体の大判化、
印刷速度向上の要請等により、従来よりも更に多数のノ
ズルを印刷ヘッドに配置する必要性が高まっている。ノ
ズルの数を増やすことにより印刷に必要な印刷ヘッドの
走査回数を減らすことができ、印刷速度を速めることが
可能となる。しかし、単一のノズルユニットに多数のノ
ズルを所定のノズルピッチで安定的に形成することは、
ノズルピッチの誤差やノズルの不良等の歩留まりを低下
させる問題があり、製造上困難である。そこで、ノズル
の数を増やすために、複数のノズルユニットを主走査方
向および副走査方向に配置して構成する印刷ヘッドが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この印刷ヘッ
ドをプリンタに実装する際に、印刷ヘッド上配置された
すべてのノズルユニットのノズル列を主走査方向に対し
て垂直となるように精度よく配置することは困難であ
る。図11は、印刷ヘッドが主走査方向に対して偏揺れ
方向に傾いている場合に生じる不具合の一例を示す説明
図である。この例では、ノズル数6、ノズルピッチkの
印刷ヘッドを用いている。各図の左側には、印刷ヘッド
を副走査した様子を示し、右側には、そのときに形成さ
れるドットの様子を示した。図11(a)に示すよう
に、印刷ヘッドが主走査方向に対して偏揺れ方向に傾い
ていない場合には、ドットは正常に形成される。一方、
図11(b)に示すように、印刷ヘッドが主走査方向に
対して偏揺れ方向に傾いている場合には、ドット形成位
置に主走査方向のずれが生じる。また、この主走査方向
のずれによって、図示したように、主走査方向に垂直な
幅Wの縦罫線を印刷する場合には、その実質的な幅W’
が広くなる。
【0005】また、印刷ヘッドが主走査方向に対して偏
揺れ方向に傾いている場合には、実質的なノズルピッチ
k’が狭くなる。実質的なノズルピッチk’が狭くなっ
た場合でも、印刷ヘッドはノズルピッチがkであるもの
として予め設定された送り量で副走査送りされる。する
と、ラスタライン間に隙間が生じて白筋が生じたり、ラ
スタライン同士が重なって色ムラが生じたりする。ま
た、複数色のインクを吐出するためのノズルユニットを
用いる場合には、各色ドット同士が適切に重ならないた
め、適切に混色がなされないという問題もある。
【0006】これらの不具合は、印刷ヘッドが複数のノ
ズルユニットを備えて副走査方向のノズル数が多くなる
ほど顕著になり、印刷ヘッドのわずかな傾きのずれが印
刷画質に大きく影響する。従って、このように複数のノ
ズルユニットを有する印刷ヘッドを備えた印刷装置にお
いては、印刷ヘッドの主走査方向に対する偏揺れ方向の
傾きの精度がより要求される。また、複数のノズルユニ
ット相互のドット形成位置の相対的なずれも問題とな
る。
【0007】ここでは、ノズルからインクを吐出してド
ットを形成する印刷装置を例にとって課題を説明した。
同様の課題は、ドットを形成して印刷を行う種々の印刷
装置に共通して生じていた。本発明は、上述の課題を解
決するためになされたものであり、複数のドット形成要
素ユニットを備える印刷装置において、ドットの形成位
置のずれを調整して、印刷画質を向上させる技術を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
以下の構成を採用した。本発明の調整方法は、複数ノド
ット形成要素を有する複数ノドット形成要素ユニットを
備える印刷装置を用いて印刷媒体上に形成されるドット
の形成位置を調整する調整方法であって、(a)前記複
数のドット形成要素ユニットをサブキャリッジに一体的
に固定するとともに、前記サブキャリッジを主走査方向
に摺動可能なキャリッジに装着する工程と、(b)前記
サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏揺れ方向の
傾きに起因する前記ドットの形成位置のずれを検出可能
にテストパターンを印刷する工程と、(c)前記印刷さ
れたテストパターンに基づいて、前記サブキャリッジと
前記キャリッジとの相対的な傾きを調整することによっ
て前記サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏揺れ
方向の傾きを調整する工程と、を備えることを要旨とす
る。
【0009】本発明では、複数のドット形成要素ユニッ
トをサブキャリッジに一体的に固定する。ここで、「一
体的に固定する」とは、すべてのドット形成要素ユニッ
トの相対的な位置を精度よく配置して固定することを意
味している。従って、複数のドット形成要素ユニットの
ドット形成要素がサブキャリッジに固定された場合に
は、それぞれ主走査方向および副走査方向の所定の位置
に精度よく配置される。なお、各ドット形成要素ユニッ
トは、サブキャリッジに完全に固定するものとしてもよ
いし、相対的な位置を調整可能に固定してもよい。
【0010】そして、このサブキャリッジは主走査方向
に摺動可能なキャリッジに装着される。本発明の調整方
法では、複数のドット形成要素ユニットが一体的に固定
されたサブキャリッジとキャリッジとの偏揺れ方向の傾
きを調整するので、ドット形成要素ユニット相互の位置
関係は固定したまま、すべてのドット形成要素の主走査
方向に対する偏揺れ方向傾きを同時に調整することがで
きる。この結果、複数ユニットによるドット形成位置を
容易かつ高精度に調整でき、印刷画質を向上させること
ができる。
【0011】なお、本発明の調整方法において、前記工
程(c)の後に、更に、前記印刷装置を用いて異なるタ
イミングで形成される第1のドットと第2のドットとの
間の形成位置のずれを調整する方法として、(d)予め
定められた異なる複数のタイミングで前記ドット形成要
素ユニットを駆動することによって、複数のテストパタ
ーンを前記第1のドットと前記第2のドットとの間の形
成位置のずれを検出可能に印刷する工程と、(e)前記
印刷された複数のテストパターンの中から最適なテスト
パターンを選択する工程と、(f)前記選択されたテス
トパターンに対応したタイミングを前記ドット形成要素
ユニットの駆動タイミングとして設定する工程と、を備
えるようにしてもよい。
【0012】この調整方法によって、第1のドットと第
2のドットとの間の形成位置の相対的なずれを調整する
ことができる。なお、この調整方法は、サブキャリッジ
の主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを調整した後に
第1のドットと第2のドットとの間の形成位置の相対的
なずれを調整しているため、サブキャリッジの主走査方
向に対する偏揺れ方向の傾きに起因する主走査方向のド
ットの形成位置の相対的なずれを考慮することなく、よ
り精度よく主走査方向のドットの形成位置の調整を行う
ことができる。
【0013】上記の調整方法において、前記第1のドッ
トと前記第2のドットは、異なるドット形成要素ユニッ
トによって形成されるドットであるものとしてもよい。
異なるドット形成要素ユニットから吐出されるインク
は、同一色インクであってもよいし、互いに異なる色相
のインクであってもよい。
【0014】また、上記の調整方法において、前記第1
のドットは、前記サブキャリッジの主走査の往動時に形
成される往ドットであり、前記第2のドットは、前記サ
ブキャリッジの主走査の復動時に形成される復ドットで
あるものとしてもよい。
【0015】双方向印刷においては、往ドットと復ドッ
トとの間の形成位置の相対的なわずかなずれは、主走査
の往動時のみで印刷を行う単方向印刷と比較して、印刷
画質に与える影響が大きい。この場合に、本発明を適用
することによって、往ドットと復ドットの形成位置を精
度よく調整することができるので、双方向印刷における
印刷画質を向上することができる。
【0016】本発明のテストパターンは、複数のドット
形成要素を有する複数のドット形成要素ユニットを備え
る印刷装置を用いて印刷媒体上に形成されたドットの形
成位置を調整するためのテストパターンであって、前記
ドットが形成される部分と前記ドットが形成されない部
分とが交互に繰り返される主走査方向に対して垂直な罫
線状のパターンであり、前記ドットが形成される部分の
それぞれは、前記ドット形成要素ユニットの複数回の主
走査によって印刷される、テストパターンである。
【0017】ドット形成要素ユニットが主走査方向に対
する偏揺れ方向に傾いているときに、このテストパター
ンをいわゆるインタレース方式によって印刷すると、ド
ットが形成される部分の幅は広くなり、ドットが形成さ
れない部分の幅は狭くなる。また、このテストパターン
を図11に示した,いわゆるバンド送りによって印刷す
ると、テストパターンに不連続な部分が生じる。これに
よって、ドット形成要素ユニットの主走査方向に対する
偏揺れ方向の傾きに起因するドット形成位置のずれを検
出することが可能となる。
【0018】なお、本発明のテストパターンにおいて、
前記ドットが形成される部分の幅と前記ドットが形成さ
れない部分の幅とがそれぞれ等しい、テストパターンと
してもよい。
【0019】ドット形成要素ユニットが主走査方向に対
する偏揺れ方向に傾いているときには、ドットが形成さ
れる部分の幅が広くなり、その分ドットが形成されない
部分の幅が狭くなる。両者の幅を等しくすることによっ
て、両者の幅の変化を視認しやすくなる。この結果、ド
ット形成要素ユニットの主走査方向に対する偏揺れ方向
の傾きに起因するドット形成位置のずれを検出すること
が容易となる。
【0020】また、本発明のテストパターンにおいて、
前記ドットが形成される部分のそれぞれは、前記ドット
形成要素ユニットのそれぞれを用いて形成される、テス
トパターンとしてもよい。
【0021】こうすることによって、それぞれのドット
形成要素ユニットの主走査方向に対する偏揺れ方向の傾
きに起因するドット形成位置のずれを別々に検出するこ
とが可能となる。
【0022】本発明は、上記の調整方法としての構成の
他、印刷装置として構成することも可能である。即ち、
本発明の印刷装置は、ドット形成要素によって印刷媒体
上にドットを形成することによって画像を記録する印刷
装置であって、前記ドット形成要素を複数有するドット
形成要素ユニットと、複数の前記ドット形成要素ユニッ
トを一体的に固定可能なサブキャリッジと、前記サブキ
ャリッジを装着し、主走査方向に摺動可能なキャリッジ
と、前記サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏揺
れ方向の傾きを調整する傾き調整部と、を備えることを
要旨とする。
【0023】本発明では、複数のドット形成要素ユニッ
トを一体的に固定可能なサブキャリッジを備えている。
なお、各ドット形成要素ユニットは、サブキャリッジに
完全に固定するものとしてもよいし、相対的な位置の調
整機構を備えるようにしてもよい。
【0024】そして、このサブキャリッジは、主走査方
向に摺動可能なキャリッジに装着される。このサブキャ
リッジとキャリッジとの間には、サブキャリッジの主走
査方向に対する偏揺れ方向の傾きを調整する傾き調整部
が備えられている。
【0025】このように、複数のドット形成要素ユニッ
トが一体的に固定されたサブキャリッジの傾きを調整す
ることによって、ドット形成要素ユニット相互の位置関
係は固定したまま、すべてのドット形成要素の傾きを同
時に調整することができる。この結果、複数ユニットに
よるドット形成位置を容易かつ高精度に調整でき、印刷
画質を向上させることができる。
【0026】なお、本発明の印刷装置において、前記ド
ット形成要素は、インクを吐出するノズルとしてもよ
い。即ち、本発明は、インクジェットプリンタに適用で
きる。
【0027】本発明の印刷装置において、前記傾き調整
部は、前記サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏
揺れ方向の傾きを前記サブキャリッジと前記キャリッジ
との間に備えられたカムを用いて調整する機構としても
よい。
【0028】また、本発明の印刷装置において、前記傾
き調整部は、前記サブキャリッジを前記キャリッジに回
動可能に軸支するピボット部と、前記ピボット部を中心
として、前記キャリッジに装着された前記サブキャリッ
ジを回動させるカムと、を備えるようにしてもよい。
【0029】例えば、サブキャリッジの1つの角にピボ
ット部を設け、それと対向する頂点部を移動させるカム
機構としてもよい。なお、ピボット部は、サブキャリッ
ジの中央など任意の場所に設けることができる。
【0030】カム機構は、その設計によって従動節に相
当するサブキャリッジの変位を微妙に調整することがで
きる。傾き調整部にカム機構を用いることによって、サ
ブキャリッジの傾きを容易に微調整することができる。
【0031】本発明の印刷装置において、前記カムは、
偏心カムであるものとしてもよい。
【0032】偏心カムは、その偏心率等から偏心カムの
回転角と従動節の変位の関係を機構学上の周知の計算式
によって容易に計算することができる。従って、傾き調
整部のカムとして、偏心カムを用いることによって、よ
り容易にサブキャリッジの傾きを調整することができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順序で説明する。 A.印刷装置の構成: B.傾き調整: C.駆動タイミング調整: D.第2実施例: E.変形例:
【0034】A.印刷装置の構成:図1は、本発明の第
1実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20の
主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ20
は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータで
駆動される紙送りローラ24と、プラテン板26と、キ
ャリッジ28と、ステップモータ30と、ステップモー
タ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッ
ジ28のためのガイドレール34とを備えている。キャ
リッジ28には、多数のノズルを有する複数のノズルユ
ニットを一体的に固定したサブキャリッジ36が、主走
査方向に対する偏揺れ方向の傾きを調整可能なように装
着されている。なお、複数のノズルユニットが一体的に
固定されたサブキャリッジ36を印刷ヘッド36とも呼
ぶ。
【0035】印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送
りローラ24によって巻き取られて、プラテン板26の
表面上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、ス
テップモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽
引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に摺動
する。副走査方向は、主走査方向に垂直である。
【0036】図2は、プリンタ20の電気的な構成を示
すブロック図である。プリンタ20は、ホストコンピュ
ータ100から供給された信号を受信する受信バッファ
メモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ
52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコ
ントローラ54とを備えている。システムコントローラ
54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査駆動
ドライバ61と、紙送りモータ31を駆動する副走査駆
動ドライバ62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆
動ドライバ63とが接続されている。また、システムコ
ントローラ54は、後述するヘッド駆動タイミングを記
憶する駆動タイミングテーブル(図示省略)を備えてい
る。
【0037】ホストコンピュータ100のプリンタドラ
イバ(図示せず)は、印刷を行うための印刷データを生
成して、プリンタ20に転送する。転送された印刷デー
タは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プ
リンタ20内では、システムコントローラ54が、受信
バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報
を読取り、これに基づいて、各ドライバ61,62,6
3に対して制御信号を送る。
【0038】イメージバッファ52には、受信バッファ
メモリ50で受信された印刷データを色成分毎に分解し
て得られた複数の色成分のイメージデータが格納され
る。ヘッド駆動ドライバ63は、システムコントローラ
54からの制御信号に従って、イメージバッファ52か
ら各色成分のイメージデータを読出し、これに応じて印
刷ヘッド36に設けられたアクチュエータを駆動する。
なお、「アクチュエータ」とは、ノズルとインク吐出の
ための駆動素子(例えば、ピエゾ素子やヒータ)とを含
むインク吐出機構を意味しており、本明細書中では、
「ノズルユニット」と呼ぶ。
【0039】図3は、本実施例に用いられるサブキャリ
ッジ(印刷ヘッド)36の下部に設けられた各色インク
用ノズルユニットと、その底面に形成されたノズルの配
列を示す説明図である。印刷ヘッド36は、5つのブラ
ックインク用ノズルユニット40K1〜40K5と、5
つのシアンインク用ノズルユニット40C1〜40C5
と、5つのライトシアンインク用ノズルユニット40L
C1〜40LC5と、5つのマゼンタインク用ノズルユ
ニット40M1〜40M5と、5つのライトマゼンタイ
ンク用ノズルユニット40LM1〜40LM5と、5つ
のイエロインク用ノズルユニット40Y1〜40Y5と
を備えている。各色インク用のノズルユニットは、主走
査の往動時に、ブラック、シアン、ライトシアン、マゼ
ンタ、ライトマゼンタ、イエロの順序でドットが形成さ
れるように、この順序で主走査方向に沿って配置されて
いる。主走査方向および副走査方向に並んだノズルユニ
ットの主走査方向および副走査方向の位置は、互いに一
致している。また、各ノズルユニットは、副走査方向に
沿って一定のノズルピッチkで千鳥状に配列された32
0個のノズルNzをそれぞれ備えている。
【0040】B.傾き調整:図4は、サブキャリッジ3
6とキャリッジ28との傾きを調整する機構を示す説明
図である。キャリッジ28には、サブキャリッジ36が
装着されたときに、サブキャリッジの片側長辺が接する
位置にカム軸42bおよび偏心カム42aが設けられて
いる。サブキャリッジ36は、キャリッジ28に4角の
4箇所で固定される。1箇所は、偏心カム42aの対角
に位置する箇所であり、サブキャリッジ36が回動可能
なようにピボット42cによって固定される。その他の
3角は、3つのネジ44によって固定される。なお、こ
の3角には、3つのネジ44を緩めたときにサブキャリ
ッジ36がスライド可能なように3つの穴46が開けら
れている。偏心カム42aと、カム軸42bと、ピボッ
ト42cと、サブキャリッジ36とは、カム機構として
機能する。なお、図中の破線は、偏心カム42aを回転
させてサブキャリッジ36の傾きを変更した様子を示し
ている。
【0041】図5は、サブキャリッジ36の傾きを調整
する工程を示す工程図である。まず、傾き調整用のテス
トパターンの印刷を行う(ステップS200)。
【0042】ここで、傾き調整用のテストパターンにつ
いて説明する。図6は、第1実施例で用いる傾き調整用
のテストパターンを示す説明図である。このテストパタ
ーンは、図6(a)に示したように、ドットを形成する
部分の幅w1とドットを形成しない部分の幅w2とが等
しくなる、主走査方向に垂直な縦罫線の繰り返しパター
ンである。このテストパターンは、周知のいわゆるイン
タレース方式によって印刷される。また、各罫線は、そ
れぞれのノズルユニットによって形成される。図6
(a)の各罫線の下部に、その罫線を印刷するノズルユ
ニットの符号(図3参照)を付した。サブキャリッジ3
6が傾いている場合には、図6(b)に示したように、
ドット形成位置の主走査方向のずれによって、ドットを
形成する部分の幅w1が広くなり(図11参照)、ドッ
トを形成しない部分の幅w2が狭くなる。これらの幅w
1,w2の広狭からサブキャリッジ36が傾いているこ
とを視認し、サブキャリッジ36の傾きを調整すること
ができる。
【0043】次に、サブキャリッジ36の傾きを調整す
る(図5のステップS220)。この調整は、図4に示
した3つのネジ44を緩めて、偏心カム42aを回転さ
せることによって行う。この例では偏心カム42aを用
いているので、その偏心率等から機構学上の周知の計算
式によって回転角とサブキャリッジ36の変位の関係を
一義的に計算できる。次に、3つのネジ44を締めて、
上述したテストパターンを再度印刷する(ステップS2
40)。この印刷結果から判断して、w1とw2の幅が
等しい良好な結果が得られなければ、良好な結果が得ら
れるまでサブキャリッジ36の傾き調整(ステップS2
20)およびテストパターンの印刷(ステップS24
0)を繰り返す。良好な結果が得られれば、次の工程に
移る。
【0044】C.駆動タイミング調整:サブキャリッジ
36の傾き調整が終了すると、ヘッド駆動タイミングを
調整するか否かを判断する(図5のステップS28
0)。ヘッド駆動タイミング調整を行うことによって、
各ノズルユニットによって形成されるドットの主走査方
向の位置を調整することができる。ヘッド駆動タイミン
グ調整を行わない場合はすべての調整は終了となる。ヘ
ッド駆動タイミング駆動タイミング調整を行う場合は、
図7に示した処理に従って調整を行う(ステップS29
0)。なお、ここで行うヘッド駆動タイミング調整は、
それぞれのノズルユニット間の駆動タイミングを調整す
る場合と、双方向印刷を行う場合の各ノズルユニットの
往動時と復動時との駆動タイミングを調整する場合とが
ある。
【0045】図7は、ヘッド駆動タイミング調整のフロ
ーチャートである。まず、ヘッド駆動タイミング調整用
のテストパターンを印刷する(ステップS300)。こ
のテストパターンは、それぞれのノズルユニット間の駆
動タイミングを調整する場合と、双方向印刷を行う場合
の各ノズルユニットの往動時と復動時との駆動タイミン
グを調整する場合との両方に用いることができる。
【0046】図8は、ヘッド駆動タイミング調整用のテ
ストパターンを示す説明図である。まず、それぞれのノ
ズルユニット間の駆動タイミングを調整する場合につい
て説明する。このテストパターンにおいて、上段の各罫
線は、基準となるノズルユニットを用いて、所定のタイ
ミング信号に従って印刷される。また、下段の各罫線
は、他の調整対象のノズルユニットを用いて、それぞれ
所定のタイミング信号から段階的にずらしたタイミング
信号に従って印刷される。なお、基準ノズルユニットを
用いて形成される上段の罫線と調整対象のズルユニット
を用いて形成される下段の罫線とは、主走査方向の位置
が一部重複するように印刷されている。罫線番号1,2
では、調整対象ノズルユニットの駆動タイミングが遅い
ため、基準ノズルユニットによる上段の罫線に対して遅
く着弾する側(この図では右)にずれている。罫線番号
3では、基準ノズルユニットによる上段の罫線と調整対
象ノズルユニットよる下段の罫線とは一致している。ま
た、罫線番号4以降では、調整対象ノズルユニットの駆
動タイミングが徐々に早くなるため、基準ノズルユニッ
トによる上段の罫線に対して徐々に遅く着弾する側(こ
の図では左)にずれてゆく。なお、これらのタイミング
信号は、システムコントローラ54(図2参照)から供
給される。
【0047】メーカのサービスマンまたはユーザは、こ
れらの縦罫線の位置が最もよく一致している罫線の番号
(図8では「3」)を選択して、その番号を入力する
(図7のステップS320)。調整対象ノズルユニット
の駆動タイミングが大きくずれ過ぎている場合には、最
も上段と下段との罫線間隔が狭い番号を入力する。そし
て、その罫線番号に対応した駆動タイミングでインクを
吐出するように調整対象ノズルユニットの駆動タイミン
グを変更する(ステップS340)。そして、すべての
ノズルユニットに対して調整が終われば(ステップS3
60)終了となる。更に調整を行う場合には、再度テス
トパターンの印刷を実行し、同様の処理を繰り返す。
【0048】次に、双方向印刷を行う場合の各ノズルユ
ニットの往動時と復動時との駆動タイミングを調整する
場合について説明する。この場合も、図8に示したテス
トパターンを用いてヘッド駆動タイミング調整を行う。
このテストパターンにおいて、上段の各罫線は、調整対
象ノズルユニットの往動時に、所定のタイミング信号に
従って印刷される。また、下段の各罫線は、調整対象ノ
ズルユニットの復動時に、それぞれ所定のタイミング信
号から段階的にずらしたタイミング信号に従って印刷さ
れる。罫線番号1,2では、復動時の駆動タイミングが
早いため、往動時に形成される上段の罫線に対して早く
着弾する側(この図では右)にずれている。罫線番号3
では、往動時に形成される上段の罫線と復動時に形成さ
れる下段の罫線とは一致している。また、罫線番号4以
降では、復動時の駆動タイミングが徐々に遅くなるた
め、往動時に形成される上段の罫線に対して徐々に遅く
着弾する側(この図では左)にずれてゆく。
【0049】メーカのサービスマンまたはユーザは、こ
れらの縦罫線の位置が最もよく一致している罫線の番号
(図8では「3」)を選択して、その番号を入力する
(図7のステップS320)。復動時の駆動タイミング
が大きくずれ過ぎている場合には、最も上段と下段との
罫線間隔が狭い番号を入力する。そして、その罫線番号
に対応した駆動タイミングでインクを吐出するように復
動時の駆動タイミングを変更する(ステップS34
0)。そして、すべてのノズルユニットに対して調整が
終われば(ステップS360)終了となる。更に調整を
行う場合には、再度テストパターンの印刷を実行し、同
様の処理を繰り返す。
【0050】上述した変更されたヘッド駆動タイミング
は、システムコントローラ54内のPROMにノズルユ
ニット毎に記憶される。
【0051】本実施例では、複数のノズルユニットを備
えたプリンタにおいて、ノズルユニットを一体的に固定
したサブキャリッジ36を備えている。従って、サブキ
ャリッジ36の主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを
調整することによって、ノズルユニット間の相対的な位
置関係を調整することなく、すべてのノズルユニットの
主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを同時に調整する
ことができる。また、この傾き調整には偏心カムを用い
ているので、調整を容易に行うことができる。また更
に、傾き調整後に、各ノズルユニット間の駆動タイミン
グおよびノズルユニット毎の往動時と復動時の駆動タイ
ミングを調整できるので、サブキャリッジの主走査方向
に対する偏揺れ方向の傾きに起因する主走査方向のドッ
トの形成位置の相対的なずれを考慮することなく、ドッ
ト形成位置を精度よく調整可能であり、印刷画質を向上
することができる。
【0052】D.第2実施例:第2実施例の印刷装置
は、サブキャリッジの傾きを調整するための機構を除い
て、第1実施例と同じハードウエア構成である。図9
は、第2実施例の傾き調整機構を示す説明図である。第
1実施例では、図4に示したように、サブキャリッジ3
6の対角の位置に偏心カム42aとピボット42cを備
えるカム機構を用いている。これに対し、第2実施例で
は、ピボット42cがサブキャリッジ36Bの中央に設
けられている。そして、サブキャリッジ36Bの4角を
キャリッジ28Bに4つのネジ44で固定するようにし
ている。なお、図中の破線は、偏心カム42aを回転さ
せてサブキャリッジ36Bの傾きを変更した様子を示し
ている。サブキャリッジ36Bの傾き調整の工程(図5
参照)や、ヘッド駆動タイミングの調整の流れ(図7参
照)は、第1実施例と同じである。
【0053】図10は、第2実施例に用いる傾き調整用
のテストパターンを示す説明図である。図10右側に
は、サブキャリッジの状態を示した。また、図10左側
には、右側に示したサブキャリッジの状態に応じて印刷
されたテストパターンを示した。このテストパターン
は、主走査方向に平行な横罫線パターンである。例え
ば、この横罫線は、イエロインク用ノズルユニット40
Y1の上端部を用いて罫線の左半分を印刷し、ブラック
インク用ノズルユニット40K5の下端部を用いて罫線
の右半分を印刷する。
【0054】サブキャリッジ36が傾いていない場合に
は、図10(a)に示したように、左右の罫線は一致す
る。しかし、左に傾いている場合には、図10(b)に
示したように、イエロインク用ノズルユニット40Y1
は、本来の位置よりも下側にずれ、ブラックインク用ノ
ズルユニット40K5は、本来の位置よりも上側にずれ
るため、イエロインク用ノズルユニット40Y1を用い
て印刷した左側の罫線が下側にずれ、ブラックインク用
ノズルユニット40K5を用いて印刷した右側の罫線は
上側にずれる。また、右に傾いている場合には、イエロ
インク用ノズルユニット40Y1は、本来の位置よりも
上側にずれ、ブラックインク用ノズルユニット40K5
は、本来の位置よりも下側にずれるため、イエロインク
用ノズルユニット40Y1を用いて印刷した左側の罫線
が上側にずれ、ブラックインク用ノズルユニット40K
5を用いて印刷した右側の罫線は下側にずれる。この罫
線のずれからサブキャリッジ36Bの傾きを視認し、サ
ブキャリッジ36Bの傾きを調整することができる。
【0055】このように第2実施例によっても、サブキ
ャリッジ36Bの主走査方向に対する偏揺れ方向の傾き
を調整することによって、ノズルユニット間の相対的な
位置関係を調整することなく、すべてのノズルユニット
の主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを同時に調整す
ることができる。また、この傾き調整には偏心カムを用
いているので、調整を容易に行うことができる。また更
に、傾き調整後に、各ノズルユニット間の駆動タイミン
グおよびノズルユニット毎の往動時と復動時の駆動タイ
ミングを調整できるので、サブキャリッジの主走査方向
に対する偏揺れ方向の傾きに起因する主走査方向のドッ
トの形成位置の相対的なずれを考慮することなく、ドッ
ト形成位置を精度よく調整可能であり、印刷画質を向上
することができる。
【0056】D.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、以下のような変形例も可能である。
【0057】E1.変形例1:上記実施例では、サブキ
ャリッジの傾き調整およびヘッド駆動タイミング調整を
メーカのサービスマンやユーザが行うことを想定してい
るが、プリンタが自動で行うようにしてもよい。例え
ば、プリンタにスキャナを備えるようにして傾き調整用
のテストパターンを読み取り、読み取り結果から調整量
を求め、カムにギヤおよびモータを連動させてサブキャ
リッジの傾きを調整してもよい。また、更にヘッド駆動
タイミング調整用のテストパターンを読み取って、ヘッ
ド駆動タイミングを調整するようにしてもよい。
【0058】E2.変形例2:上記実施例では、サブキ
ャリッジの傾きを調整するためのカムとして、偏心カム
を用いているが、他のカムを用いるようにしてもよい。
また、図4および図9においてカムを用いないものとし
てもよい。但し、カムを用いた方が容易に調整を行うこ
とができる。また、カムの代わりに、キャリッジとサブ
キャリッジの双方にギヤを用いてサブキャリッジの傾き
を調整するようにしてもよい。双方のギヤ比を適当に設
定することによって、サブキャリッジの傾きの微調整を
容易に行うことができる。
【0059】E3.変形例3:上記実施例では、1つの
ノズルユニットのノズルからは同一インクを吐出するよ
うにしているが、これに限定されるものではない。例え
ば、2つのノズル列から互いに異なるインクを吐出する
ようにしてもよい。
【0060】E4.変形例4:上記実施例では、ピエゾ
素子を用いたインクジェットプリンタを用いているが、
他の方法によりインク滴を吐出するプリンタを用いるも
のとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータ
に通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によ
りインク滴を吐出するタイプのプリンタである。また、
いわゆる熱転写式や熱昇華式の、印刷ヘッドを印刷媒体
に対して相対的に主走査してドットを記録するプリンタ
に本発明を適用することもできる。
【0061】E5.変形例5:上記実施例では、サブキ
ャリッジの傾き調整として偏揺れ方向の傾きの調整を行
っているが、これに限定されるものではない。例えば、
縦揺れ方向の傾きや、横揺れ方向の傾きの調整にも適用
できる。
【0062】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体として
の実施の態様を採ることもできる。このような記録媒体
としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁
気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチ
カード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コ
ンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモ
リ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り
可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのカラーインクジェッ
トプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図である。
【図2】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図
である。
【図3】サブキャリッジ(印刷ヘッド)36の下部に設
けられた各色インク用ノズルユニットと、その底面に形
成されたノズルの配列を示す説明図である。
【図4】サブキャリッジ36とキャリッジ28との傾き
を調整する機構を示す説明図である。
【図5】サブキャリッジ36の傾きを調整する工程を示
す工程図である。
【図6】第1実施例で用いる傾き調整用のテストパター
ンを示す説明図である。
【図7】ヘッド駆動タイミング調整のフローチャートで
ある。
【図8】ヘッド駆動タイミング調整用のテストパターン
を示す説明図である。
【図9】サブキャリッジ36Bとキャリッジ28Bとの
傾きを調整する機構を示す説明図である。
【図10】第2実施例に用いる傾き調整用のテストパタ
ーンを示す説明図である。
【図11】印刷ヘッドが主走査方向に対して偏揺れ方向
に傾いている場合に生じる不具合の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
20…カラーインクジェットプリンタ 22…用紙スタッカ 24…紙送りローラ 26…プラテン板 28、28B…キャリッジ 30…キャリッジモータ 31…紙送りモータ 32…牽引ベルト 34…ガイドレール 36、36B…サブキャリッジ(印刷ヘッド) 40K1〜40K5…ブラックインク用ノズルユニット 40C1〜40C5…シアンインク用ノズルユニット 40LC1〜40LC5…ライトシアンインク用ノズル
ユニット 40M1〜40M5…マゼンタインク用ノズルユニット 40LM1〜40LM5…ライトマゼンタインク用ノズ
ルユニット 40Y1〜40Y5…イエロインク用ノズルユニット 42a…偏心カム 42b…カム軸 42c…ピボット 44…ネジ 46…穴 50…受信バッファメモリ 52…イメージバッファ 54…システムコントローラ 61…主走査駆動ドライバ 62…副走査駆動ドライバ 63…ヘッド駆動ドライバ 100…ホストコンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のドット形成要素を有する複数のド
    ット形成要素ユニットを備える印刷装置を用いて印刷媒
    体上に形成されたドットの形成位置を調整する調整方法
    であって、 (a)前記複数のドット形成要素ユニットをサブキャリ
    ッジに一体的に固定するとともに、前記サブキャリッジ
    を主走査方向に摺動可能なキャリッジに装着する工程
    と、 (b)前記サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏
    揺れ方向の傾きに起因する前記ドットの形成位置のずれ
    を検出可能にテストパターンを印刷する工程と、 (c)前記印刷されたテストパターンに基づいて、前記
    サブキャリッジと前記キャリッジとの相対的な傾きを調
    整することによって前記サブキャリッジの前記主走査方
    向に対する偏揺れ方向の傾きを調整する工程と、 を備える、調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調整方法であって、 前記工程(c)の後に、更に、前記印刷装置を用いて異
    なるタイミングで形成される第1のドットと第2のドッ
    トとの間の形成位置のずれを調整する方法として、 (d)予め定められた異なる複数のタイミングで前記ド
    ット形成要素ユニットを駆動することによって、複数の
    テストパターンを前記第1のドットと前記第2のドット
    との間の形成位置のずれを検出可能に印刷する工程と、 (e)前記印刷された複数のテストパターンの中から最
    適なテストパターンを選択する工程と、 (f)前記選択されたテストパターンに対応したタイミ
    ングを前記ドット形成要素ユニットの駆動タイミングと
    して設定する工程と、 を備える、調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の調整方法であって、 前記第1のドットと前記第2のドットは、異なるドット
    形成要素ユニットによって形成されるドットである、調
    整方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の調整方法であって、 前記第1のドットは、前記サブキャリッジの主走査の往
    動時に形成されるドットであり、前記第2のドットは、
    前記サブキャリッジの主走査の復動時に形成されるドッ
    トである、調整方法。
  5. 【請求項5】 複数のドット形成要素を有する複数のド
    ット形成要素ユニットを備える印刷装置を用いて印刷媒
    体上に形成されたドットの形成位置を調整するためのテ
    ストパターンであって、 前記ドットが形成される部分と前記ドットが形成されな
    い部分とが交互に繰り返される主走査方向に対して垂直
    な罫線状のパターンであり、 前記ドットが形成される部分のそれぞれは、前記ドット
    形成要素ユニットの複数回の主走査によって印刷され
    る、テストパターン。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のテストパターンであっ
    て、 前記ドットが形成される部分の幅と前記ドットが形成さ
    れない部分の幅とがそれぞれ等しい、テストパターン。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のテストパターンであっ
    て、 前記ドットが形成される部分のそれぞれは、前記ドット
    形成要素ユニットのそれぞれを用いて形成される、テス
    トパターン。
  8. 【請求項8】 ドット形成要素によって印刷媒体上にド
    ットを形成することによって画像を記録する印刷装置で
    あって、 前記ドット形成要素を複数有するドット形成要素ユニッ
    トと、 複数の前記ドット形成要素ユニットを一体的に固定可能
    なサブキャリッジと、 前記サブキャリッジを装着し、主走査方向に摺動可能な
    キャリッジと、 前記サブキャリッジの前記主走査方向に対する偏揺れ方
    向の傾きを調整する傾き調整部と、 を備える、印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の印刷装置であって、 前記ドット形成要素は、インクを吐出するノズルであ
    る、印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の印刷装置であって、 前記傾き調整部は、前記サブキャリッジの前記主走査方
    向に対する偏揺れ方向の傾きを前記サブキャリッジと前
    記キャリッジとの間に備えられたカムを用いて調整する
    機構である、印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の印刷装置であって、 前記傾き調整部は、 前記サブキャリッジを前記キャリッジに回動可能に軸支
    するピボット部と、 前記ピボット部を中心として、前記キャリッジに装着さ
    れた前記サブキャリッジを回動させるカムと、 を備える、印刷装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の印刷装置であって、 前記カムは、偏心カムである、印刷装置。
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