JP2001270094A - 印刷媒体の変形を考慮した印刷 - Google Patents

印刷媒体の変形を考慮した印刷

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JP2001270094A
JP2001270094A JP2000085495A JP2000085495A JP2001270094A JP 2001270094 A JP2001270094 A JP 2001270094A JP 2000085495 A JP2000085495 A JP 2000085495A JP 2000085495 A JP2000085495 A JP 2000085495A JP 2001270094 A JP2001270094 A JP 2001270094A
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Yasuhiko Kosugi
康彦 小杉
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷媒体にコックリングが生じても、印刷ヘ
ッドと印刷媒体との接触を回避しつつ、高品質画像が得
られる印刷技術を提供する。 【解決手段】 インクを吐出するための複数のノズルを
有する印刷ヘッドを印刷媒体に対して相対的に主走査お
よび副走査しつつ、印刷媒体上の各画素に重ねてドット
を形成することを許容して複数のノズルからインクを吐
出することによって画像を記録する印刷装置において、
印刷ヘッドに、印刷媒体上の各画素に,最後にドットを
形成するためのノズルと印刷媒体との距離が,最初にド
ットを形成するためのノズルと印刷媒体との距離よりも
大きい状態に複数のノズルを備えるようにする。そし
て、ノズルと印刷媒体との距離に応じて予め設定された
タイミングでインクの吐出を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体上にドッ
トを形成して画像を記録する印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクを印刷ヘッドから吐出して印刷を行うカラ
ープリンタが普及している。このプリンタでは、1つの
画素に複数のドットを重ねて形成することによって所望
の色彩を再現している。また、印刷画質の向上のため
に、濃度の異なるインクを用いて大きさの異なるドット
を印刷媒体上に形成することによって印刷が行われてい
る。最近のこのようなプリンタにおいては、濃度の低い
インクをより多く使用する傾向にある。そのため、所望
の濃度の色彩を表現するためには、印刷媒体に多量のイ
ンクが打ちこまれることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドットの形成を繰り返
し、多量のインクが印刷媒体に染み込んでゆくと、いわ
ゆるコックリング(印刷媒体のたわみ)が発生する。コ
ックリングは、いわゆる普通紙のようなインクの浸透性
の高い印刷媒体を用いた場合に特に発生しやすい。この
コックリングが発生すると、印刷媒体と印刷ヘッドとが
接触して印刷画質が劣化することがあった。
【0004】図12は、コックリングが発生して印刷ヘ
ッドと接触する様子を示す説明図である。この図は、印
刷用紙Pとプラテンの断面とを示している。図12
(a)に示すように、印刷用紙Pは、ドットが形成され
る前にはプラテン上に水平に保たれている。ところが、
図12(b)に示すように、ドットの形成を繰り返すう
ちに印刷用紙Pはインクを含んで徐々に変形してゆき、
図12(c)に示すように、やがて印刷ヘッドと接触す
る程度にまで大きくたわんでしまう。
【0005】印刷ヘッドと印刷用紙P(またはプラテ
ン)との距離を大きくすれば、このようなコックリング
による印刷ヘッドと印刷用紙Pとの接触を回避すること
ができる。しかし、印刷ヘッドと印刷媒体との距離が大
きくなると、インク滴の飛翔時間が長くなるため、印刷
媒体上のドット形成位置の精度が悪くなり、印刷画質が
劣化するという別の課題を招く。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、印刷媒体にコックリングが生じて
も、印刷ヘッドと印刷媒体との接触を回避しつつ、高品
質画像が得られる印刷技術を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、インクを吐
出するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを印刷媒
体に対して相対的に主走査および副走査しつつ、前記印
刷媒体上の各画素に重ねてドットを形成することを許容
して前記複数のノズルからインクを吐出することによっ
て画像を記録する印刷装置であって、前記印刷ヘッド
は、前記印刷媒体上の各画素に,最後にドットを形成す
るためのノズルと前記印刷媒体との距離が,最初にドッ
トを形成するためのノズルと前記印刷媒体との距離より
も大きい状態に前記複数のノズルを備えた印刷ヘッドで
あることを要旨とする。
【0008】そして、前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体
上の各画素に後からドットを形成するためのノズルほど
前記印刷媒体との距離が大きい状態に前記複数のノズル
を備えるようにすることが好ましい。
【0009】コックリングは、印刷媒体の単位面積当た
りのインク浸透量が多くなるほど大きくなる。つまり、
コックリングは、既にドットが形成されている画素位置
に後からドットを重ねて形成するほど大きくなる。本発
明では、後からドットを形成するためのノズルと印刷媒
体との距離を大きくしているので、印刷媒体にコックリ
ングが生じたときでも印刷ヘッドと印刷媒体との接触を
回避することができる。また、先にドットを形成するた
めのノズルと印刷媒体との距離は小さいので、ドット形
成位置の精度がよく、印刷画像を向上することができ
る。更に、後からドットを形成するためのノズルほど印
刷媒体との距離を大きくすることによって、インクの浸
透量によるコックリングの程度の変化に対応できる。
【0010】なお、本発明の印刷装置において、「印刷
媒体上の各画素に後からドットを形成するためのノズル
ほど前記印刷媒体との距離が大きい状態に複数のノズル
を備える」という文言は、必ずしも全てのノズルがこの
ようになっていなくてもよい。即ち、印刷ヘッドの一部
において、印刷媒体との距離が一定となる複数のノズル
が存在している態様であってもよい。従って、例えば、
印刷媒体との距離が一定である複数のノズル群を印刷媒
体との距離が段階的に変化させて備えるようにしてもよ
い。
【0011】本発明の印刷装置において、前記印刷ヘッ
ドは、前記複数のノズルが副走査方向に沿って配列され
ており、前記ノズルと前記印刷媒体との距離が副走査方
向で異なっているようにしてもよい。
【0012】印刷ヘッドに複数のノズルを副走査方向に
沿って配列し、後からドットを形成するためのノズルほ
ど前記印刷媒体との距離が大きい状態に前記複数のノズ
ルを備えることによって、印刷媒体にコックリングが生
じても、印刷ヘッドと印刷媒体との接触を回避しつつ、
高品質画像が得られる。
【0013】印刷媒体がインクを含んでから変形するま
でには多少の時間を要する。副走査方向の長さが比較的
短い印刷ヘッドを備えたプリンタでは、印刷媒体にコッ
クリングが生じても、その場所においては既にドット形
成が終了しており、印刷ヘッドと印刷媒体とが接触する
可能性は比較的低い。しかし、複数のノズルが副走査方
向に長く配列された印刷ヘッドを備えたプリンタでは、
副走査方向の長さが比較的短い印刷ヘッドを備えたプリ
ンタと比較して、単位面積当たりに打ち込まれるインク
量が同じであっても、任意の画素位置において最初にド
ットが形成されてから最後にドットが形成されるまでの
時間が比較的長い。そのため、印刷媒体がインクを含ん
でから変形するまでの時間が十分にあり、コックリング
が生じたときに、印刷ヘッドと印刷媒体とが接触してし
まう可能性が比較的高い。従って、このようなプリンタ
に本発明を適用すると特に有効である。
【0014】また、本発明の印刷装置において、前記印
刷ヘッドは、種類の異なる複数のインクにそれぞれ対応
したノズルユニットを備えており、前記ノズルユニット
と前記印刷媒体との距離がノズルユニット毎に異なるよ
うにしてもよい。
【0015】印刷ヘッドは、同じインクを吐出するため
の複数のノズルを有するノズルユニットをインクの種類
毎に備える場合がある。この場合には、ノズルユニット
と印刷媒体との距離がノズルユニット毎に異なるように
して、印刷媒体上に後からドットを形成するノズルユニ
ットほど印刷媒体との距離が大きい状態にノズルユニッ
トを配置することによって、コックリングが発生しても
印刷ヘッドと印刷媒体との接触を回避することができ
る。
【0016】なお、本明細書中で、「種類の異なる複数
のインク」とは、色相が異なる複数のインクでもよい
し、濃度が異なるインクでもよいし、原料が異なるイン
ク(例えば、染料インクと顔料インク)でもよい。ま
た、「ノズルユニットと印刷媒体との距離がノズルユニ
ット毎に異なる」という文言は、必ずしも全てのノズル
ユニットと印刷媒体との距離が異なっていなくてもよ
い。即ち、印刷ヘッドの一部において、印刷媒体との距
離が一定となる複数のノズルユニットが存在している態
様であってもよい。
【0017】また、本発明の印刷装置において、前記印
刷ヘッドは、視認性の異なる複数種類のインクにそれぞ
れ対応したノズルを備えており、視認性の低いインクを
吐出するノズルほど前記印刷媒体との距離が大きい状態
に前記ノズルを備えるようにすることが好ましい。
【0018】ここで、「視認性の異なる複数種類のイン
ク」という文言は、上述した「種類の異なる複数のイン
ク」と同様に、色相が異なる複数のインクでもよいし、
濃度の異なるインクでもよいし、原料が異なるインクで
もよい。
【0019】視認性は、ドットを形成するインクの色相
と背景となる印刷媒体の色相との相対的な関係によって
決まる。一般に、ドット形成は白い印刷媒体上に行われ
ることが多いので、同じインク量であれば、明度の低い
インクほど視認性は高くなる。例えば、シアン、マゼン
タ、イエロ、ブラックの4色に関しては、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエロの順番で視認性が高い。また、
色相が同じで濃度の異なるインクどうしでは、濃度の濃
いインクの方が明度が低く、視認性は高い。
【0020】視認性の低いインクは、印刷画質に与える
影響は小さい。また、印刷媒体との距離が大きいノズル
を用いて形成したドットは、形成位置の精度が悪くなり
やすい。従って、印刷媒体との距離が大きいノズルほど
視認性の低いインクを吐出するようにすることによっ
て、ドット形成位置が多少ずれても、そのずれを視認し
にくくすることができる。換言すれば、印刷媒体との距
離が小さいノズルほど視認性の高いインクを吐出するよ
うにすることによって、印刷画質に与える影響が大きい
ドットを精度よく形成することができる。その結果、印
刷ヘッドと印刷媒体との接触を回避しつつ、印刷画質を
向上することができる。
【0021】また、本発明の印刷装置において、前記印
刷ヘッドは、イエロインクを吐出するためのイエロイン
ク用ノズルと、その他のインクを吐出するためのノズル
とを備えており、前記イエロインク用ノズルと前記印刷
媒体との距離は、前記イエロインク以外の少なくとも1
種類のインクを吐出するためのノズルと前記印刷媒体と
の距離よりも大きくすることが好ましい。
【0022】イエロインクは、通常、視認性が低い。従
って、印刷媒体とイエロインクを吐出するためのノズル
との距離を他のインクを吐出するためのノズルとの距離
よりも大きくすれば、ドット形成位置がずれても、その
ずれを視認しにくくなり、印刷画質に与える影響は小さ
い。その結果、印刷画質を向上することができる。但
し、イエロインク用ノズルと印刷媒体との距離を必ずし
も最も大きくする必要はない。例えば、ライトシアンイ
ンクやライトマゼンタインク等の淡色インクを備えたプ
リンタでは、これらのインクを吐出するノズルよりも印
刷媒体との距離を小さくすることも可能である。
【0023】また、本発明の印刷装置において、更に、
前記ノズルと前記印刷媒体との距離に応じて予め設定さ
れたタイミングでインクの吐出を制御するインク吐出タ
イミング制御部を備えるようにすることが好ましい。
【0024】印刷ヘッドは主走査しながらインクを吐出
するので、ノズルと印刷媒体の距離が異なれば、インク
滴が着弾するまでの時間が異なり、ドットの形成位置が
ずれてしまう。本発明によれば、ノズルと印刷媒体との
距離に応じてインク吐出タイミングを調整できるので、
インク滴が印刷媒体に着弾するタイミングを調整するこ
とができる。この結果、ドット形成位置の精度をよくし
て、印刷画像を向上することができる。
【0025】また、本発明の印刷装置において、更に、
前記印刷媒体上に先にドットを形成するためのノズルと
前記印刷媒体との距離と、後にドットを形成するための
ノズルと前記印刷媒体との距離とを独立に調整可能なギ
ャップ調整部を備えるようにすることが好ましい。
【0026】印刷媒体の種類や印刷環境等の種々の印刷
条件によってコックリングの程度は異なる。本発明によ
れば、ノズルと印刷媒体との距離が調整可能であるた
め、コックリングの程度が異なっても対応可能であり、
コックリングが発生しても印刷ヘッドとの接触を回避し
つつ、高品質画像が得られる。
【0027】なお、「印刷媒体上に先にドットを形成す
るためのノズルと前記印刷媒体との距離と、後にドット
を形成するためのノズルと前記印刷媒体との距離とを独
立に調整可能」とは、個々のノズルと印刷媒体との距離
を独立に調整可能という意味だけではなく、印刷ヘッド
と印刷用紙との距離を調整することによって、印刷ヘッ
ドに固定されている複数のノズルそれぞれと印刷媒体と
の距離が連動して調整される態様も意味している。
【0028】本発明は、上述の印刷装置としての構成の
他、印刷方法の発明として構成することもできる。ま
た、これらを実現するコンピュータプログラム、および
そのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを
含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様
で実現することが可能である。なお、それぞれの態様に
おいて、先に示した種々の付加的要素を適用することが
可能である。
【0029】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、印刷制御装置や印刷装置を駆動するプログラム全
体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を
果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記
録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが
読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順序で説明する。 A.印刷装置の構成: B.第1実施例: C.第1実施例の変形例: D.第2実施例: E.変形例:
【0031】A.印刷装置の構成:図1は、本発明の一
実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20の主
要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ20
は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータで
駆動される紙送りローラ24と、プラテン板26と、キ
ャリッジ28と、ステップモータ30と、ステップモー
タ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッ
ジ28のためのガイドレール34とを備えている。キャ
リッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘッド36
が搭載されている。
【0032】印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送
りローラ24によって巻き取られて、プラテン板26の
表面上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、ス
テップモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽
引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動
する。副走査方向は、主走査方向に垂直である。
【0033】図2は、プリンタ20の電気的な構成を示
すブロック図である。プリンタ20は、ホストコンピュ
ータ100から供給された信号を受信する受信バッファ
メモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ
52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコ
ントローラ54とを備えている。システムコントローラ
54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査駆動
ドライバ61と、紙送りモータ31を駆動する副走査駆
動ドライバ62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆
動ドライバ63とが接続されている。
【0034】ホストコンピュータ100のプリンタドラ
イバ(図示せず)は、印刷を行うための印刷データを生
成して、プリンタ20に転送する。転送された印刷デー
タは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プ
リンタ20内では、システムコントローラ54が、受信
バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報
を読取り、これに基づいて、各ドライバ61,62,6
3に対して制御信号を送る。
【0035】イメージバッファ52には、受信バッファ
メモリ50で受信された印刷データを色成分毎に分解し
て得られた複数の色成分のイメージデータが格納され
る。ヘッド駆動ドライバ63は、システムコントローラ
54からの制御信号に従って、イメージバッファ52か
ら各色成分のイメージデータを読出し、これに応じて印
刷ヘッド36に設けられたアクチュエータを駆動する。
なお、アクチュエータとは、ノズルとインク吐出のため
の駆動素子(例えば、ピエゾ素子やヒータ)とを含むイ
ンク吐出機構を意味する。
【0036】B.第1実施例:図3は、第1実施例に用
いられる印刷ヘッド36の下部に設けられた各色インク
用アクチェータと、その底面に形成されたノズルの配列
を示す説明図である。印刷ヘッド36は、ブラックイン
ク用アクチュエータ40Kと、シアンインク用アクチュ
エータ40Cと、マゼンタインク用アクチュエータ40
Mと、ライトシアンインク用アクチュエータ40LC
と、ライトマゼンタインク用アクチュエータ40LM
と、イエロインク用アクチュエータ40Yとを備えてい
る。これら6つのアクチュエータは、印刷用紙P上の任
意の位置で、ブラック、シアン、マゼンタ、ライトシア
ン、ライトマゼンタ、イエロの順序でドットが形成され
るように、この順序で副走査方向に沿って配置されてい
る。これらのアクチュエータの副走査方向の位置は、互
いに一致している。また、各アクチュエータは、副走査
方向に沿って一定のノズルピッチkで千鳥状に配列され
た48個のノズルNzをそれぞれ備えている。なお、本
実施例において、これらのアクチュエータは、同じイン
クを吐出するためのノズルユニットとして機能する。
【0037】図4は、印刷ヘッド36を主走査方向の側
面から見た状態を示す説明図である。印刷用紙Pは、ド
ットが形成されていない状態として描かれている。印刷
ヘッド36は、プラテン26に対して水平に設置されて
いる。また、各アクチュエータは、プラテン26に対し
て水平に設置されている。それぞれのアクチュエータ4
0K,40C,40M,40LC,40LM,40Y
は、後からドットを形成するためのアクチュエータほど
印刷用紙P(またはプラテン26)との距離が大きくな
るように印刷ヘッド36に設けられている。即ち、これ
らのアクチュエータ40K〜40Yとプラテン26との
距離であるプラテンギャップPGK〜PGYは、PGY
PGLM>PGLC>PGM>PGC>PGKの関係になって
いる。
【0038】なお、プリンタ20は、印刷ヘッド36の
副走査方向の両端に設けられた調整ネジ42A,42B
を含むプラテンギャップ調整機構を備えている。印刷ヘ
ッド36は、プラテンギャップPGを調整できるように
キャリッジ28に設置されている。プラテンギャップP
Gは、出荷時に調整される。また、ユーザが印刷用紙の
厚さや種類によって調整してもよい。これらによって印
刷用紙Pのたわみ具合が異なるからである。但し、この
ようなプラテンギャップ調整機構は、必須のものではな
く、備えていなくてもよい。
【0039】図5は、6つのアクチュエータ40K〜4
0YのプラテンギャップPGK〜PGYと着弾時間とディ
レイ時間の関係を示す説明図である。6つのアクチュエ
ータ40K,40C,40M,40LC,40LM,4
0Yのプラテンギャップは、それぞれ1.0mm,1.
1mm,1.2mm,1.3mm,1.4mm,1.5
mmとした。図5において、着弾時間は、インク滴の飛
翔速度を7m/sとしたときに、インク滴が印刷用紙P
(プラテン26)に着弾するまでの時間を示している。
プラテンギャップPGが小さいアクチュエータほど着弾
時間は短くなる。従って、印刷用紙P上の所望の位置に
ドットを形成するためには着弾時間が短くなる(または
プラテンギャップが小さくなる)につれてインクの吐出
タイミングを遅らせる調整が必要である。ディレイ時間
は、インク吐出タイミングを遅らせる時間であり、最も
着弾時間が長いイエロインク用アクチュエータ40Yを
基準(ディレイ時間は0)としたときの時間を示してい
る。
【0040】図6は、インク吐出タイミングを調整する
ための回路の電気的な構成を示すブロック図である。こ
の回路は、システムコントローラ54と、各アクチュエ
ータ40K〜40Yに対応した印刷タイミング信号ディ
レイタイマ64K〜64Yと、ヘッド駆動ドライバ63
K〜63Yを備えている。システムコントローラ54
は、印刷タイミング信号ディレイタイマ64K〜64Y
に共通の基準印刷タイミング信号SPTSと、プラテン
ギャップに応じたディレイタイマ値Td(K)〜Td
(Y)を供給する。印刷タイミング信号ディレイタイマ
63K〜63Yは、ディレイタイマ値Td分遅延させた
印刷タイミング信号PTS(K)〜PTS(Y)をヘッ
ド駆動ドライバ63K〜63Yに供給する。ヘッド駆動
ドライバ63K〜63Yは、印刷タイミング信号PTS
(K)〜PTS(Y)に従って駆動信号を供給し、アク
チュエータ40K〜40Yを駆動する。なお、システム
コントローラ54と、印刷タイミング信号ディレイタイ
マ64K〜64Yとは、印刷タイミング制御部として機
能する。
【0041】図7は、基準印刷タイミング信号SPTS
と、それぞれのアクチェータを駆動するタイミングを指
示するための印刷タイミング信号PTSとの関係を示す
説明図である。アクチュエータ40K,40C,40
M,40LC,40LM,40Yの印刷タイミング信号
PTS(K)〜PTS(Y)は、基準タイミング信号に
対して、それぞれ71μs,57μs,43μs,28
μs,14μs,0μs遅らせてある(図5参照)。
【0042】図8は、第1実施例の印刷ヘッド36を用
いて印刷を実行する様子を示す説明図である。図8右側
はドットが形成されておらず、印刷用紙Pが平坦な状態
であることを表している。また、ドットが既に形成され
た図8中央部から左側にいくにつれて、ドットが繰り返
し形成されてインクを含んでゆき、次第にたわんでゆく
様子を表している。印刷ヘッド36は、上述したよう
に、6つのアクチュエータ40K,40C,40M,4
0LC,40LM,40Yをこの順序で紙送り方向に沿
って配置している。また、プラテンギャップはPGY
PGLM>PGLC>PGM>PGC>PGKの関係になって
いる。つまり、後からドットを形成するためのアクチュ
エータほどプラテンギャップが大きい状態で設置してあ
る。従って、印刷用紙Pがたわんでも、印刷ヘッド36
と印刷用紙Pとは接触せずに印刷を実行することができ
る。
【0043】また、上述したように、本実施例では、ド
ットが形成されておらず印刷用紙Pがたわんでいないと
ころではプラテンギャップPGを小さくしているので、
プラテンギャップPGが小さいアクチュエータを用いて
形成したドットの形成位置の精度はよい。そして、視認
性の高いインクほどプラテンギャップPGが小さいアク
チュエータを用いて吐出するようにしている。また、視
認性の低いインクほどプラテンギャップPGが大きいア
クチュエータを用いて吐出するようにしている。視認性
の低いドットは、その形成位置の精度が多少悪くなって
も、印刷画質に与える影響は小さい。従って、コックリ
ングが生じても印刷ヘッド36と印刷用紙Pとが接触す
るのを回避しつつ高品質の印刷画像を得ることができ
る。
【0044】C.第1実施例の変形例:図9は、第1実
施例の変形例に用いられる印刷ヘッド36Aを主走査方
向の側面から見た状態を示す説明図である。この図にお
いて印刷用紙Pの厚さが紙送り方向で異なっているよう
に描かれているのは、図8と同様に、紙送り方向に沿っ
て打ち込まれたインク量が異なり、印刷用紙Pのたわみ
具合が異なっていることを表している。6つアクチュエ
ータ40K,40C,40M,40LC,40LM,4
0Yの配列は、第1実施例と同じである。また、ノズル
Nzの配列も同じである。この印刷ヘッド36Aは、後
からドットを形成するためのアクチュエータほどプラテ
ンギャップPGが大きくなるように、プラテン26に対
して副走査方向(紙送り方向)に傾けて設置してある。
即ち、アクチュエータ40K〜40Yとプラテン26と
の距離であるプラテンギャップPGK’〜PGY’は、P
Y’>PGLM’>PGLC’>PGM’>PGC’>P
K’の関係になっている。なお、第1実施例の変形例
では、第1実施例と異なり、アクチュエータが印刷ヘッ
ド36Aと同様にプラテン26に対して傾いている。従
って、ここでいうプラテンギャップPGは、各アクチュ
エータの中央部からプラテン26までの距離を表してい
る。
【0045】また、プリンタ20は、印刷ヘッド36A
のイエロインク用アクチュエータ40Y側端部に設けら
れた調整ネジ42Cとブラックインク用アクチュエータ
40K側端部に設けられた支点軸45を含むプラテンギ
ャップ調整機構によってプラテンギャップPGを調整で
きるようにキャリッジ28に設置されている。インク吐
出タイミングを調整する回路は第1実施例と同じであ
る。
【0046】この例では、調整ネジ42Cを用いて印刷
ヘッド36Aのイエロインク用アクチュエータ40Y側
の印刷用紙Pとの距離を調整しており、ブラックインク
用アクチュエータ40K側は調整していない。ブラック
インク用アクチュエータ40Kは、最初にドットを形成
するために用いられるので、印刷用紙Pがたわんでいな
い状態のときにインクを吐出する。従って、ブラックイ
ンク用アクチュエータ40Kと印刷用紙Pとの距離を調
整しなくても、印刷用紙Pと接触することはない。
【0047】このようにしても、印刷用紙Pが変形して
も、印刷ヘッド36Aと印刷用紙Pとが接触することな
く印刷を実行することができる。また、第1実施例と同
様に、視認性の高いインクをドット形成位置の精度のよ
いプラテンギャップPGが小さいアクチュエータから吐
出するようにし、視認性の低いインクをプラテンギャッ
プPGが大きいアクチュエータから吐出するようにして
いるので、高品質の印刷画像を得ることができる。
【0048】D.第2実施例:図10は、第2実施例に
用いられる印刷ヘッド36Bの下部に設けられた各色イ
ンク用アクチュエータと、その底面に形成されたノズル
の配列を示す説明図である。印刷ヘッド36Bは、第1
実施例の印刷ヘッド36と同様に、ブラックインク用ア
クチュエータ40Kと、シアンインク用アクチュエータ
40Cと、マゼンタインク用アクチュエータ40Mと、
ライトシアンインク用アクチュエータ40LCと、ライ
トマゼンタインク用アクチュエータ40LMと、イエロ
インク用アクチュエータ40Yとを備えている。ただ
し、この印刷ヘッド36Bは、単方向印刷に用いられる
ものであり、これら6つのアクチュエータは、1回の主
走査で、印刷用紙P上のほぼ同じ位置において、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、ライトシアン、ライトマゼン
タ、イエロの順序でドットが形成されるように、この順
序で主走査方向に沿って配置されている。これらのアク
チュエータの主走査方向の位置は、互いに一致してい
る。また、各アクチュエータは、副走査方向に沿って一
定のノズルピッチkで千鳥状に配列された48個のノズ
ルNzをそれぞれ備えている。
【0049】図11は、第2実施例に用いられる印刷ヘ
ッド36Bを副走査方向の側面から見た状態を示す説明
図である。印刷ヘッド36Bは、プラテン26に対して
水平に設置されている。この印刷ヘッド36Bはいわゆ
る単方向印刷に用いられる。それぞれのアクチュエータ
40K,40C,40M,40LC,40LM,40Y
は、後からドットを形成するためのアクチュエータほど
プラテンギャップPGが大きくなるように印刷ヘッド3
6Bに設けられている。即ち、アクチュエータ40K〜
40Yとプラテン26との距離であるプラテンギャップ
PGK”〜PGY”は、PGY”>PGLM”>PGLC”>
PGM”>PGC”>PGK”の関係になっている。
【0050】また、印刷ヘッド36Bは、第1実施例と
同様に、プラテンギャップ調整機構によってプラテンギ
ャップPGを調整できるようにキャリッジ28に設置さ
れている。インク吐出タイミングを調整する回路も第1
実施例と同じである。
【0051】第2実施例によっても、印刷用紙Pが変形
しても、印刷ヘッド36Bと印刷用紙Pとが接触するこ
となく印刷を実行することができる。また、視認性の高
いインクをドット形成位置精度のよいプラテンギャップ
PGが小さいアクチュエータから吐出するようにし、視
認性の低いインクをプラテンギャップPGが大きいアク
チュエータから吐出するようにしているので、高品質の
印刷画像を得ることができる。
【0052】E.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、次のような変形例も可能である。
【0053】E1.変形例1:上記実施例では、プラテ
ンギャップに応じてインク吐出タイミングを調整してい
るが、アクチュエータと印刷用紙との距離に応じてイン
ク吐出タイミングを調整してもよい。即ち、アクチュエ
ータと変形した印刷用紙との平均の距離に応じてインク
吐出タイミングを調整するようにしてもよい。このと
き、アクチュエータと印刷用紙との距離は、印刷用紙の
種類に応じて予め定められた値としてもよい。
【0054】E2.変形例2:上記実施例では、印刷ヘ
ッド全体にプラテンギャップ調整機構が設けられている
が、個々のアクチュエータと印刷用紙との距離を独立に
調整可能なように、それぞれに設けるようにしてもよ
い。
【0055】E3.変形例3:上記実施例では、視認性
の異なるインクとして、互いに色相の異なるインクを用
いているが、これに限定されるものではない。例えば、
染料インクと顔料インクを用いるようにしてもよい。ま
た、色相が同じで濃度の異なる複数のインクを用いるよ
うにしてもよい。
【0056】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体として
の実施の態様を採ることもできる。このような記録媒体
としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁
気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチ
カード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コ
ンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモ
リ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り
可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのカラーインクジェッ
トプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図である。
【図2】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図
である。
【図3】第1実施例に用いられる印刷ヘッド36の下部
に設けられた各色インク用アクチェータと、その底面に
形成されたノズルの配列を示す説明図である。
【図4】印刷ヘッド36を主走査方向の側面から見た状
態を示す説明図である。
【図5】それぞれのアクチュエータのプラテンギャップ
と着弾時間とディレイ時間の関係を示す説明図である。
【図6】インク吐出タイミングを調整するための回路の
電気的な構成を示すブロック図である。
【図7】基準印刷タイミング信号SPTSと、それぞれ
のアクチェータを駆動するタイミングを指示する印刷タ
イミング信号PTSとの関係を示す説明図である。
【図8】第1実施例の印刷ヘッド36を用いて印刷を実
行する様子を示す説明図である。
【図9】第1実施例の変形例に用いられる印刷ヘッド3
6Aを主走査方向の側面から見た状態を示す説明図であ
る。
【図10】第2実施例に用いられる印刷ヘッド36Bの
下部に設けられた各色インク用アクチュエータと、その
底面に形成されたノズルの配列を示す説明図である。
【図11】第2実施例に用いられる印刷ヘッド36Bを
副走査方向の側面から見た状態を示す説明図である。
【図12】コックリングが発生して印刷ヘッドと接触す
る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
20…カラーインクジェットプリンタ 22…用紙スタッカ 24…紙送りローラ 26…プラテン板 28…キャリッジ 30…キャリッジモータ 31…紙送りモータ 32…牽引ベルト 34…ガイドレール 36…印刷ヘッド 40…アクチュエータ 42…調整ネジ 45…支点軸 50…受信バッファメモリ 52…イメージバッファ 54…システムコントローラ 61…主走査駆動ドライバ 62…副走査駆動ドライバ 63…ヘッド駆動ドライバ 64…印刷タイミング信号ディレイタイマ 100…ホストコンピュータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数のノズルを
    有する印刷ヘッドを印刷媒体に対して相対的に主走査お
    よび副走査しつつ、前記印刷媒体上の各画素に重ねてド
    ットを形成することを許容して前記複数のノズルからイ
    ンクを吐出することによって画像を記録する印刷装置で
    あって、 前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体上の各画素に,最後に
    ドットを形成するためのノズルと前記印刷媒体との距離
    が,最初にドットを形成するためのノズルと前記印刷媒
    体との距離よりも大きい状態に前記複数のノズルを備え
    た印刷ヘッドである、印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体上の各画素に後からド
    ットを形成するためのノズルほど前記印刷媒体との距離
    が大きい状態に前記複数のノズルを備えた印刷ヘッドで
    ある、印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、前記複数のノズルが副走査方向に沿
    って配列されており、前記ノズルと前記印刷媒体との距
    離が副走査方向で異なっている印刷ヘッドである、印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、種類の異なる複数のインクにそれぞ
    れ対応したノズルユニットを備えており、前記ノズルユ
    ニットと前記印刷媒体との距離がノズルユニット毎に異
    なる印刷ヘッドである、印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、視認性の異なる複数種類のインクに
    それぞれ対応したノズルを備えており、視認性の低いイ
    ンクを吐出するためのノズルほど前記印刷媒体との距離
    が大きい状態に前記ノズルを備えた印刷ヘッドである、
    印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、イエロインクを吐出するためのイエ
    ロインク用ノズルと、 その他のインクを吐出するためのノズルとを備えてお
    り、 前記イエロインク用ノズルと前記印刷媒体との距離は、
    前記イエロインク以外の少なくとも1種類のインクを吐
    出するためのノズルと前記印刷媒体との距離よりも大き
    い、印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の印刷装置であって、 更に、前記ノズルと前記印刷媒体との距離に応じて予め
    設定されたタイミングでインクの吐出を制御するインク
    吐出タイミング制御部を備える、印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の印刷装置であって、 更に、前記印刷媒体上に先にドットを形成するためのノ
    ズルと前記印刷媒体との距離と、後にドットを形成する
    ためのノズルと前記印刷媒体との距離とを独立に調整可
    能なギャップ調整部を備える、印刷装置。
  9. 【請求項9】 インクを吐出するための複数のノズルを
    有する印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査および副走
    査しつつ、前記印刷媒体上の各画素に重ねてドットを形
    成することを許容して前記複数のノズルからインクを吐
    出することによって画像を記録する印刷方法であって、 前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体上の各画素に,最後に
    ドットを形成するためのノズルと前記印刷媒体との距離
    が,最初にドットを形成するためのノズルと前記印刷媒
    体との距離よりも大きい状態に前記複数のノズルを備え
    る印刷ヘッドであり、 前記ノズルと前記印刷媒体との距離に応じて予め設定さ
    れたタイミングでインクの吐出を制御する工程を備え
    る、印刷方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれかに記載の
    印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムをコ
    ンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体であっ
    て、 前記ノズルと前記印刷媒体との距離に応じて予め設定さ
    れたタイミングでインクの吐出を制御する機能、 を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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