JPH10315454A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10315454A
JPH10315454A JP9131157A JP13115797A JPH10315454A JP H10315454 A JPH10315454 A JP H10315454A JP 9131157 A JP9131157 A JP 9131157A JP 13115797 A JP13115797 A JP 13115797A JP H10315454 A JPH10315454 A JP H10315454A
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JP
Japan
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gradation
ink
dot pattern
ink jet
image
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Application number
JP9131157A
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English (en)
Inventor
Hideo Yasutomi
英雄 保富
Atsushi Mizuguchi
淳 水口
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で画像品質を向上させることので
きるインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 本インクジェットプリンタは、画像デー
タに応じて複数の径のドットを組み合わせて印字するこ
とに基づいて、記録シート上に濃度を有する画像をプリ
ントする。本インクジェットプリンタでは、画像データ
に対応する画像の濃度の階調と画像の濃度とが線形性の
高い関係となるよう、ドットの組み合わせが選択され設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に、ドット径を制御して階調を有する画像を形成
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタのプ
リントヘッドに圧電素子(PZT)を用いたものが知ら
れている。このようなプリントヘッドでは、圧電素子に
画像データに応じたパルス電圧が印加され、このパルス
電圧の印加によって生じる圧電素子のひずみにより、所
定の容器(インクチャンネル)内のインクが加圧され、
インクチャンネルに設けられたノズルから記録シートに
向かってインクドロップが飛翔する。記録シート上に
は、これらのインクドロップの飛翔によって画像データ
に基づいた画像が形成される。
【0003】上述のようなインクジェットプリンタで
は、圧電素子に印加するパルス電圧の振幅を変化させる
ことにより圧電素子に大きさの異なるひずみを生じさ
せ、飛翔させるインクドロップの液滴量を調節すること
が提案されている。このようにインクドロップの液滴量
を調節することにより、記録シート上には異なる径を有
するインクのドットが得られる。
【0004】また、インクのドットを平面上に配列させ
たマトリックスを1画素に対応させ、マトリックス内の
ドットのパターンを画像の階調にあわせて変化させるこ
とによりより多くの階調を表現する技術が知られてい
る。図31、図32を用いてこれらの技術によるドット
パターンを説明する。
【0005】図31は、第1の従来例であるインクジェ
ットプリンタによって印字されるドットパターンであ
る、17階調を有する分散型面積階調(Bayer T
ype)を説明するための図であり、図32は、第2の
従来例であるインクジェットプリンタによって印字され
るドットパターンである、17階調を有する集中型面積
階調(Fattening Type)を説明するため
の図である。17階調の濃度のそれぞれは、階調0から
階調16によって、すなわち、階調の後に続けられる0
から始まる数値によって特定する。ここでは、記録紙の
白地に対する階調を階調0としている。
【0006】これらの図においては、マトリックスは4
×4のドットの配列からなるものとし、圧電素子を駆動
することにより飛翔する1つのインクドロップはマトリ
ックスを構成する1つのドットに対応する。また、マト
リックスの上部の数値は階調数を示している。
【0007】図31、図32にそれぞれ示すように、分
散型面積階調によるドットパターンでは、階調の増加と
ともにマトリックスは分散するドットによって埋められ
ていき、集中型面積階調によるドットパターンでは、階
調の増加とともにマトリックスは中心を核とするドット
によって埋められていく。これらにより多階調を有する
画像が得られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の分散型面積階調、集中型面積階調のいずれを用いて
も、特に中濃度付近の画像を滑らかな濃度の変化で再現
することはできない。
【0009】図33は、分散型面積階調によるドットパ
ターンと集中型面積階調によるドットパターンとでの、
階調と光学反射濃度との関係を説明するための図であ
る。黒丸は分散型面積階調によるドットパターンでの階
調と光学反射濃度との関係を示し、白丸は集中型面積階
調によるドットパターンでの階調と光学反射濃度との関
係を示している。
【0010】分散型面積階調では階調7と階調8との間
で大きなトーンジャンプが生じており、また、集中型面
積階調では階調に対する光学反射濃度の傾き(以下、γ
とすることがある)が階調7を境に異なっている。これ
らのようなトーンジャンプ、γの急激な変化は、濃度の
変化を滑らかにして画像を再現することを阻害してお
り、画像品質を著しく劣化させる原因となっている。
【0011】本発明は、これらのような問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、簡素な構成で画
像品質を向上させることのできる画像形成装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像データに応じて複数の大きさのドットを組み合
わせて印字することに基づいてシート上に濃度を有する
画像を形成する画像形成装置であり、画像データに対応
する画像の濃度の階調と画像の濃度とが所望の関係とな
るよう、ドットの組み合わせを選択して設定することを
特徴としている。
【0013】請求項1に記載の発明によると、画像デー
タに対応する画像の濃度の階調と画像の濃度とが所望の
関係となるよう、ドットの組み合わせが選択され設定さ
れる。これにより、従来用いられている大きさの範囲の
ドットのみを用いて、従来のようにトーンジャンプ、階
調に対する光学反射濃度の傾きの急激な変化を生ずるこ
とを防ぐことができ、階調の増減に対する濃度の変化は
滑らかになり、簡素な構成で画像品質を向上させること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
における実施の形態の1つであるインクジェットプリン
タについて説明する。
【0015】図1は、本発明における実施の形態の1つ
であるインクジェットプリンタ1の概略構成を説明する
ための斜視図である。
【0016】インクジェットプリンタ1は、用紙やOH
Pシートなどの記録媒体である記録シート2に印字を行
なう、インクジェット方式のプリントヘッドであるイン
クジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3を保持
するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録シート2の記
録面に平行に往復移動させるための揺動軸5、6と、キ
ャリッジ4を揺動軸5、6に沿って往復駆動する駆動モ
ータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジ4の往復運
動に変えるためのタイミングベルト9、アイドルプーリ
8とを含んでいる。
【0017】また、インクジェットプリンタ1は、記録
シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間の記録シート2を
抑えて浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2
を排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、
インクジェットヘッド3のインクを吐出するノズル面を
洗浄しインク吐出不良を良好な状態に回復させる回復系
14と、記録シート2を手動で搬送するための紙送りノ
ブ15とを含んでいる。
【0018】記録シート2は、図示しない手差しあるい
はカットシートフィーダ等の給紙装置によって、インク
ジェットヘッド3とプラテン10とが対向する記録部へ
送り込まれる。この際、図示しない紙送りローラの回転
量が制御され、記録部への搬送が制御される。
【0019】インクジェットヘッド3には、インク飛翔
用のエネルギ発生源として圧電素子(PZT)が用いら
れる。圧電素子には電圧が印加され、ひずみが生じる。
このひずみは、インクで満たされたチャンネルの容積を
変化させる。このチャンネルの容積の変化により、チャ
ンネルに設けられたノズルからインクが吐出され、記録
シート2への記録が行なわれる。
【0020】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2を
横方向に主走査し、キャリッジ4に取り付けられたイン
クジェットヘッド3は1ライン分の画像を記録する。1
ライン分の記録が終わるごとに、記録シート2は縦方向
に送られ副走査され、次のラインが記録される。
【0021】記録シート2にはこのように画像が記録さ
れ、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方向下
流側に配置された排出ローラ12とこれに一定の圧力で
接するされる拍車ローラ13とによって排出される。
【0022】次に、図2〜図5を用いて、キャリッジ4
周辺の構成とインクジェットヘッド3の構成とを説明す
る。
【0023】図2は、キャリッジ4周辺の構成を説明す
るための斜視図である。キャリッジ4周辺には、インク
を収容し通気口404を有するインクカートリッジ40
3と、インクカートリッジ403を収納するケーシング
401、ケーシング蓋405と、インクカートリッジ4
03を着脱可能にしつつインクをインクジェットヘッド
3に受給するインク受給ピン402と、ケーシング蓋4
05を閉じた際ケーシング401にケーシング蓋405
を固定するための付勢クラッチ406、付勢クラッチ止
め407と、インクカートリッジ403を収納する向き
(矢印D3の向き)とは反対の向きにインクカートリッ
ジ403を押しつつインクカートリッジ403をケーシ
ング蓋406とともに保持する板ばね408とが含まれ
る。図に示す矢印D1方向にキャリッジ4が移動するこ
とにより記録シートは主走査され、矢印D2方向にイン
クドロップは吐出される。
【0024】インクカートリッジ403内のインクに
は、溶剤として水を80.9%、多価アルコール/ジエ
チレングリコールを11.0%、増粘剤/ポリエチレン
グリコール#400を2.5%含み、色剤として染料/
Bayer BK−SPを4.6%含み、添加剤として
界面活性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH調
整剤/NaHCO3 を0.2%含むものを用いる。ま
た、この組成を有するインク305は25[℃]におい
て表面張力36[dyn/cm]、粘度2.0[cp]
であり、記録紙(記録シート2)にはエプソン社製スー
パーファイン紙を用いる。
【0025】図3〜図5は、インクジェットヘッド3の
構成を説明するための図である。図3はインクジェット
ヘッド3のノズルを有する面の平面図であり、図4は図
3のIV−IV線断面図であり、図5は図4のV−V線
断面図である。
【0026】インクジェットヘッド3は、ノズルプレー
ト301、隔壁302、振動板303、基板304を一
体に重ねた構成となっている。
【0027】ノズルプレート301は、金属、セラミッ
ク、ガラス、樹脂などからなり、ノズル307を有し、
表面318には撥インク層を有する。隔壁302には、
薄肉フィルムが使用されており、ノズルプレート301
と振動板303との間に固定されている。
【0028】また、ノズルプレート301と隔壁302
との間には、インク305を収容する複数のインクチャ
ンネル306と、各インクチャンネル306をインク供
給室308に連結するインクインレット309が形成さ
れている。インク供給室308は図示しないインクタン
クに接続されており、インク供給室308内のインク3
05はインクチャンネル306へと供給される。
【0029】振動板303には、各インクチャンネル3
06に対応した複数の圧電素子313が含まれる。振動
板303の加工は、まず、振動板303が配線部317
を有する基板304に絶縁接着剤で固定され、その後、
ダイシングによりセパレート溝315、316が形成さ
れ振動板303が分断されることにより行なわれる。ま
た、この分断によって各インクチャンネル308に対応
する圧電素子313と、隣接する圧電素子313との間
に位置する圧電素子柱部314と、これらを囲む周囲壁
310とが分離される。
【0030】基板304上の配線部317は、アースに
接続されインクジェットヘッド3内の圧電素子313に
共通に接続される共通電極側配線部311とインクジェ
ットヘッド3内の各圧電素子313に個別に接続される
個別電極側配線部312とを有する。この基板304上
の共通電極側配線部311は圧電素子313内の共通電
極に接続され、個別電極側配線部312は圧電素子31
3内の個別電極に接続される。
【0031】これらのような構成のインクジェットヘッ
ド3の動作は、インクジェットプリンタ1の制御部によ
ってコントロールされる。制御部のヘッド吐出駆動部1
05(図6参照)からは、圧電素子313内部に設けら
れた共通電極と個別電極との間に、印字信号である所定
の電圧が印加され、圧電素子は隔壁302を押す方向に
変形する。圧電素子313の変形は隔壁302に伝えら
れ、これによりインクチャンネル306内のインク30
5が加圧され、ノズル307を介してインクドロップが
記録シート2(図1参照)に向かって飛翔する。
【0032】続いて、インクジェットプリンタ1の制御
部について説明する。図6は、インクジェットプリンタ
1の制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【0033】インクジェットプリンタ1の制御部は、C
PU101と、RAM102と、ROM103と、デー
タ受信部104と、ヘッド吐出駆動部105と、ヘッド
移動駆動部106と、紙送りモータ駆動部107と、回
復系モータ駆動部108と、各種センサ部109とを含
んでいる。
【0034】全体を制御するCPU101は、必要に応
じてRAM102を用い、ROM103に記憶されてい
るプログラムを実行する。このプログラムには、ホスト
コンピュータ等に接続され記録すべき画像データを受信
する、データ受信部104から読み込まれる画像データ
に基づいて、ヘッド吐出駆動部105、ヘッド移動駆動
部106、紙送りモータ駆動部107、各種センサ部1
09を制御し記録シート2上に画像を記録するための部
分と、必要な際に、回復系モータ駆動部108、各種セ
ンサ部109を制御しインクジェットヘッド3のノズル
面を良好な状態に回復させるための部分とが含まれる。
【0035】CPU101の制御に基づいて、ヘッド吐
出駆動部105は画像データに対応するパルス電圧を印
加することによりインクジェットヘッド3の圧電素子3
13を駆動し、ヘッド移動駆動部106はインクジェッ
トヘッド3を保持するキャリッジ4を移動させる駆動モ
ータ7を駆動し、紙送りモータ駆動部107は紙送りロ
ーラを駆動する。また、CPU101の制御に基づい
て、回復系モータ駆動部108は、インクジェットヘッ
ド3のノズル面を良好な状態に回復させるために必要な
モータ等を駆動する。
【0036】上述のようにヘッド吐出駆動部105から
は画像データに対応するパルス電圧が圧電素子313に
印加されるが、これらの画像データには、後に示すよう
な予めROM103に記憶されているドットパターンが
濃度の階調に応じて得られるように処理が施される。
【0037】図7は、圧電素子313に印加されるパル
ス電圧とこれにより飛翔するインクドロップによって記
録シート2に付着するドットの径との関係を説明するた
めの図である。図7(a)はパルス電圧のパルス振幅と
記録シート2(図1参照)に付着するドットの径との関
係を説明するための図であり、図7(b)はパルス電圧
の波形を説明するための図である。
【0038】図7(b)に示すように、圧電素子313
に印加されるパルス電圧は、4[μsec]の立ち上が
り時間で0[V]からV0[V]の振幅に立ち上げら
れ、6[μsec]この振幅を継続した後、70[μs
ec]の立ち下がり時間でV0[V]から0[V]に立
ち下げられる。また、パルス幅は80[μsec]とな
っている。
【0039】上述の圧電素子313に印加するパルス電
圧の振幅V0[V]を変化させると、図7(a)に示す
ようなドット径を有するインクが記録シート2に付着す
る。この図7(a)に示すように、パルス振幅を増大さ
せるに従って、記録シートに付着するインクのドット径
は増加し、これらはほぼ比例の関係を有している。
【0040】本実施の形態においては、パルス振幅10
[V]に対応する50[μm]の径を有するドット(以
下、小径ドットとすることがある)と、パルス振幅20
[V]に対応する90[μm]の径を有するドット(以
下、大径ドットとすることがある)とを用いて階調を再
現することとする。なお、これら以外の複数の径を有す
るドットを用いて本発明を適用することもできる。
【0041】次に、図8〜図16、図17〜図25を用
いて、1画素に対応して4×4のマトリックスからなる
ドットパターンを有し153階調を有する、分散型面積
階調(Bayer Type)、集中型面積階調(Fa
ttening Type)をそれぞれ説明した後、こ
れらを組み合わせた本発明におけるドットパターンを説
明し、その効果を図26を用いて説明する。
【0042】図8〜図16は、153階調を有する分散
型面積階調でのドットパターンを示す図である。
【0043】これらの図において、例えば、階調72
(図12参照)は、ある1つの画素に対応する画像デー
タが階調72である場合、その画素に対応して4×4の
格子状に区画化されたマトリックスの、第1行第1列の
区画、第1行第3列の区画、第2行第2列の区画、第3
行第1列の区画、第3行第3列の区画、第4行第4列の
区画に、区画の中心と中心を合わせて大径ドットが印字
され、第1行第2列の区画、第1行第4列の区画、第2
行第4列の区画、第3行第4列の区画、第4行第2列の
区画に、区画の中心と中心を合わせて小径ドットが印字
されることを示すものとする。
【0044】分散型面積階調によるドットパターンで
は、階調の増加とともにマトリックスは分散する大小2
種類のドットによって埋められていく。
【0045】図17〜図25は、153階調を有する集
中型面積階調でのドットパターンを示す図である。
【0046】これらの図においても、分散型面積階調で
のドットパターンと同様、例えば、階調72(図21参
照)は、ある1つの画素に対応する画像データが階調7
2である場合、その画素に対応して4×4の格子状に区
画化されたマトリックスの、第1行第2列の区画、第1
行第3列の区画、第2行第4列の区画、第3行第1列の
区画、第3行第4列の区画、第4行第2列の区画に、区
画の中心と中心を合わせて大径ドットが印字され、第2
行第1列の区画、第2行第2列の区画、第2行第3列の
区画、第3行第2列の区画、第3行第3列の区画に、区
画の中心と中心を合わせて小径ドットが印字されること
を示すものとする。
【0047】集中型面積階調によるドットパターンで
は、階調の増加とともにマトリックスは中心を核とする
大小2種類のドットによって埋められていく。
【0048】本発明のインクジェットプリンタ1では、
画像データによって表現する17階調のうち、階調0か
ら階調7までのドットパターンとして、分散型面積階調
の階調0から階調75までのドットパターン(図8〜図
12参照)を選択して用い、階調8から階調16までの
ドットパターンとして、集中型面積階調の階調76から
階調152までのドットパターン(図21〜図25参
照)を選択して用いる。
【0049】図26は、上述のようにして選択して用い
られるインクジェットプリンタ1によって印字されるド
ットパターンを説明するための図である。
【0050】階調0では、ドットは印字されない。階調
1〜階調7として、先に示した分散型面積階調から階調
12(図8参照)、階調23、階調33(いずれも図9
参照)、階調42、階調52(いずれも図10参照)、
階調62(図11参照)、階調75(図12参照)が選
択され用いられる。また、階調8〜階調16として、先
に示した集中型面積階調から階調80、階調82、階調
86(いずれも図21参照)、階調92、階調104
(いずれも図22参照)、階調115、階調125(い
ずれも図23参照)、階調140(図24参照)、階調
152(図25参照)が選択され用いられる。
【0051】図27は、図26に示すドットパターンを
有する階調と光学濃度との関係を説明するための図であ
る。
【0052】この図27に示すグラフはプリントした画
像の光学反射濃度の測定によって得られたものであり、
記録紙としてエプソン社製スーパーファイン紙、インク
として図2とともに示した組成のもの、光学反射濃度の
測定装置としてサクラ(現コニカ(株))社製Saku
ra Densitometer(PDA65)を用い
ている。
【0053】上述のインクを用いて、グラフの横軸に対
応する階調を有するドットパターンを、記録紙上で5
[mm]×5[mm]以上の領域となるよう印字し、こ
れらからの光学反射濃度を上述の測定装置によって測定
した。なお、階調0に対応する記録紙自体(紙の白地)
の光学反射濃度は約0.12であった。
【0054】また、次に図28、図29に示すグラフは
上述のような測定結果を評価するためのグラフであり、
図30においてこれらをともに比較する。
【0055】図28は、第1の比較例であるインクジェ
ットプリンタによって印字されるドットパターンによる
階調と光学反射濃度との関係を説明するための図であ
り、図29は、第2の比較例であるインクジェットプリ
ンタによって印字されるドットパターンによる階調と光
学反射濃度との関係を説明するための図である。これら
の関係を求めるにあたっては、上述と同様の測定を行な
った。
【0056】第1の比較例であるインクジェットプリン
タでは、印字する画像の17階調のうち、階調0から階
調7までのドットパターンとして集中型面積階調の階調
0から階調7までのドットパターン(図32参照)が用
いられ、階調8から階調16までのドットパターンとし
て分散型面積階調の階調8から階調16までのドットパ
ターン(図31参照)が用いられる。
【0057】第2の比較例であるインクジェットプリン
タでは、印字する画像の17階調のうち、階調0から階
調7までのドットパターンとして分散型面積階調の階調
0から階調7までのドットパターン(図31参照)が用
いられ、階調8から階調16までのドットパターンとし
て集中型面積階調の階調8から階調16までのドットパ
ターン(図32参照)が用いられる。
【0058】図30は、図27のインクジェットプリン
タ1から得られる測定結果と、図28の第1の比較例で
あるインクジェットプリンタから得られる測定結果と、
図29の第2の比較例であるインクジェットプリンタか
ら得られる測定結果とを比較するための図である。
【0059】実線はインクジェットプリンタ1から得ら
れる測定結果を示し、一点鎖線は第1の比較例であるイ
ンクジェットプリンタから得られる測定結果を示し、点
線は第2の比較例であるインクジェットプリンタから得
られる測定結果を示す。
【0060】インクジェットプリンタ1でのドットパタ
ーンは、比較例2のインクジェットプリンタでのドット
パターンと同様、低濃度側の階調(階調0〜階調7)と
して分散型面積階調を用い、高濃度側の階調(階調8〜
階調16)として集中型面積階調を用いている。ところ
が、インクジェットプリンタ1では、比較例2のインク
ジェットプリンタに比較して、低濃度側では階調数に対
して光学反射濃度が少し低くなるドットパターンを用
い、高濃度側では階調数に対して光学反射濃度が少し高
くなるドットパターンを用いているため、比較例1、比
較例2に比べて階調と光学反射濃度との関係はより線形
性が高いものとなっており、なめらかに濃度が変化する
画像を再現することができる。さらに、このように理想
に近い関係を有するドットパターンを表現するために、
多くの階調数を要することがなく、これらのドットパタ
ーンを記憶するROMの容量を小さくすることができる
ので、生産コストを低下させることができる。
【0061】以上のようなインクジェットプリンタは多
くの階調数を持たずまた従来用いられている大きさの範
囲のドットのみを用いるため簡素な構成であり、かつ、
従来のようにトーンジャンプ、階調に対する光学反射濃
度の傾きの急激な変化を生ずることがなく、階調の増減
に対する濃度の変化は滑らかであり、画像品質は向上さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態の1つであるインク
ジェットプリンタ1の概略構成を説明するための斜視図
である。
【図2】キャリッジ4周辺の構成を説明するための斜視
図である。
【図3】インクジェットヘッド3のノズルを有する面の
平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】インクジェットプリンタ1の制御部の構成を説
明するためのブロック図である。
【図7】圧電素子313に印加されるパルス電圧とこれ
により飛翔するインクドロップによって記録シート2に
付着するドットの径との関係を説明するための図であ
る。
【図8】153階調を有する分散型面積階調での階調0
から階調17までのドットパターンを示す図である。
【図9】153階調を有する分散型面積階調での階調1
8から階調35までのドットパターンを示す図である。
【図10】153階調を有する分散型面積階調での階調
36から階調53までのドットパターンを示す図であ
る。
【図11】153階調を有する分散型面積階調での階調
54から階調71までのドットパターンを示す図であ
る。
【図12】153階調を有する分散型面積階調での階調
72から階調89までのドットパターンを示す図であ
る。
【図13】153階調を有する分散型面積階調での階調
90から階調107までのドットパターンを示す図であ
る。
【図14】153階調を有する分散型面積階調での階調
108から階調125までのドットパターンを示す図で
ある。
【図15】153階調を有する分散型面積階調での階調
126から階調143までのドットパターンを示す図で
ある。
【図16】153階調を有する分散型面積階調での階調
144から階調152までのドットパターンを示す図で
ある。
【図17】153階調を有する集中型面積階調での階調
0から階調17までのドットパターンを示す図である。
【図18】153階調を有する集中型面積階調での階調
18から階調35までのドットパターンを示す図であ
る。
【図19】153階調を有する集中型面積階調での階調
36から階調53までのドットパターンを示す図であ
る。
【図20】153階調を有する集中型面積階調での階調
54から階調71までのドットパターンを示す図であ
る。
【図21】153階調を有する集中型面積階調での階調
72から階調89までのドットパターンを示す図であ
る。
【図22】153階調を有する集中型面積階調での階調
90から階調107までのドットパターンを示す図であ
る。
【図23】153階調を有する集中型面積階調での階調
108から階調125までのドットパターンを示す図で
ある。
【図24】153階調を有する集中型面積階調での階調
126から階調143までのドットパターンを示す図で
ある。
【図25】153階調を有する集中型面積階調での階調
144から階調152までのドットパターンを示す図で
ある。
【図26】インクジェットプリンタ1によって印字され
るドットパターンを説明するための図である。
【図27】図26に示すドットパターンを有する階調と
光学濃度との関係を説明するための図である。
【図28】第1の比較例であるインクジェットプリンタ
によって印字されるドットパターンによる階調と光学反
射濃度との関係を説明するための図である。
【図29】第2の比較例であるインクジェットプリンタ
によって印字されるドットパターンによる階調と光学反
射濃度との関係を説明するための図である。
【図30】図27のインクジェットプリンタ1から得ら
れる測定結果と、図28の第1の比較例であるインクジ
ェットプリンタから得られる測定結果と、図29の第2
の比較例であるインクジェットプリンタから得られる測
定結果とを比較するための図である。
【図31】第1の従来例であるインクジェットプリンタ
によって印字されるドットパターンである、17階調を
有する分散型面積階調を説明するための図である。
【図32】第2の従来例であるインクジェットプリンタ
によって印字されるドットパターンである、17階調を
有する集中型面積階調を説明するための図である。
【図33】分散型面積階調によるドットパターンと集中
型面積階調によるドットパターンとでの、階調と光学反
射濃度との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3 インクジェットヘッド 101 CPU 103 ROM 105 ヘッド吐出駆動部 304 基板 305 インク 307 ノズル 313 圧電素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに応じて複数の大きさのドッ
    トを組み合わせて印字することに基づいて、シート上に
    濃度を有する画像を形成する画像形成装置であって、 前記画像データに対応する前記画像の濃度の階調と前記
    画像の濃度とが所望の関係となるよう、ドットの組み合
    わせを選択して設定することを特徴とする、画像形成装
    置。
JP9131157A 1997-05-21 1997-05-21 画像形成装置 Pending JPH10315454A (ja)

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JP9131157A JPH10315454A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 画像形成装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102356A1 (en) * 2006-02-22 2007-09-13 Ricoh Company, Ltd. Image processing method, recorded matter, program, image processing apparatus, image forming apparatus, image forming system and ink
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JP2007301957A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置

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