JPH10166567A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH10166567A JPH10166567A JP8332325A JP33232596A JPH10166567A JP H10166567 A JPH10166567 A JP H10166567A JP 8332325 A JP8332325 A JP 8332325A JP 33232596 A JP33232596 A JP 33232596A JP H10166567 A JPH10166567 A JP H10166567A
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- nozzle
- piezoelectric element
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- B41J2/15—Arrangement thereof for serial printing
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 異なる大きさのインク滴を飛翔させる複数の
ノズルを備えた記録ヘッドを有し、全体として高速な印
字が可能であるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 異なる大きさのインク滴を飛翔させる複
数のノズルを備えた記録ヘッドを有するインクジェット
記録装置で、大径用ノズルに対応する圧電素子に印加す
る駆動電圧を、メインパルスＡとサブパルスＢとを有す
るものとし、小径用ノズルに対応する圧電素子に印加す
る駆動電圧を単一のパルスＣからなるものとする。
ノズルを備えた記録ヘッドを有し、全体として高速な印
字が可能であるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 異なる大きさのインク滴を飛翔させる複
数のノズルを備えた記録ヘッドを有するインクジェット
記録装置で、大径用ノズルに対応する圧電素子に印加す
る駆動電圧を、メインパルスＡとサブパルスＢとを有す
るものとし、小径用ノズルに対応する圧電素子に印加す
る駆動電圧を単一のパルスＣからなるものとする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、複数の異なるドロップ径のインク
滴を吐出することができるインクジェット記録装置に関
する。
録装置に関し、特に、複数の異なるドロップ径のインク
滴を吐出することができるインクジェット記録装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録装置の記
録ヘッドに圧電素子が用いられている。このような記録
ヘッドでは、ノズルを有する所定の容器（インクチャン
ネル）内のインクに圧電素子の歪みによって圧力がかけ
られる。圧力のかけられたインクは、ノズルよりインク
滴となって記録シートに向かって飛翔する。
録ヘッドに圧電素子が用いられている。このような記録
ヘッドでは、ノズルを有する所定の容器（インクチャン
ネル）内のインクに圧電素子の歪みによって圧力がかけ
られる。圧力のかけられたインクは、ノズルよりインク
滴となって記録シートに向かって飛翔する。
【０００３】この際、圧電素子はパルス電圧の印加によ
って駆動される。パルス電圧を印加しノズルよりインク
滴が飛翔した後には、圧電素子に接するインクチャンネ
ル内、ノズル内のインクには不要な揺れが残る。
って駆動される。パルス電圧を印加しノズルよりインク
滴が飛翔した後には、圧電素子に接するインクチャンネ
ル内、ノズル内のインクには不要な揺れが残る。
【０００４】通常、このようなＤＯＤ（Ｄｒｏｐ Ｏｎ
Ｄｅｍａｎｄ）で階調を表現する場合、圧電素子に印
加する駆動電圧によって、インク滴のドロップ径を変化
させる方法がある。ところが、このような方法で、ドロ
ップ径を変化させると、圧電素子がインク滴に与えるエ
ネルギや飛翔するインク滴が空気から受ける抵抗によっ
て、インク滴のドロップスピード（インク滴の飛翔する
速度）はばらつく。
Ｄｅｍａｎｄ）で階調を表現する場合、圧電素子に印
加する駆動電圧によって、インク滴のドロップ径を変化
させる方法がある。ところが、このような方法で、ドロ
ップ径を変化させると、圧電素子がインク滴に与えるエ
ネルギや飛翔するインク滴が空気から受ける抵抗によっ
て、インク滴のドロップスピード（インク滴の飛翔する
速度）はばらつく。
【０００５】このようなことより、インク滴のドロップ
径に対応させて、大径用のノズルと小径用のノズルの２
種を設け、それぞれに最適化した状態でインク滴を飛翔
させる記録ヘッドを構成することが考えられている。こ
のような２種のノズルを持つ記録ヘッドとしては、たと
えば大径用ノズルのノズル径が小径用ノズルより大きく
されたものが提案されている。
径に対応させて、大径用のノズルと小径用のノズルの２
種を設け、それぞれに最適化した状態でインク滴を飛翔
させる記録ヘッドを構成することが考えられている。こ
のような２種のノズルを持つ記録ヘッドとしては、たと
えば大径用ノズルのノズル径が小径用ノズルより大きく
されたものが提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大径用
ノズルから吐出されるインク滴の体積は小径用ノズルか
ら吐出されるインク滴の体積より大きいため、チャンネ
ル内、あるいは、ノズル内のインクの揺れは小径用ノズ
ルに比べて大きい。すなわち、駆動電圧の周波数に対す
る応答性が悪い。
ノズルから吐出されるインク滴の体積は小径用ノズルか
ら吐出されるインク滴の体積より大きいため、チャンネ
ル内、あるいは、ノズル内のインクの揺れは小径用ノズ
ルに比べて大きい。すなわち、駆動電圧の周波数に対す
る応答性が悪い。
【０００７】圧電素子を用いた記録ヘッドでは記録シー
トに印字されるインクのドット径の精度を確保するため
に、インクの揺れが納まった後に次のインク滴の飛翔が
行なわれる。このため、インクの揺れが大きいと次の飛
翔までの時間が長くなる。
トに印字されるインクのドット径の精度を確保するため
に、インクの揺れが納まった後に次のインク滴の飛翔が
行なわれる。このため、インクの揺れが大きいと次の飛
翔までの時間が長くなる。
【０００８】小径用ノズルでのインクの揺れの納まる時
間は大径用ノズルでのインクの揺れの納まる時間よりも
短いが、大径用ノズルでのインクの揺れの納まる時間の
長さは、記録ヘッド全体の印字速度を低下させ、高速に
印字することを困難にしている。
間は大径用ノズルでのインクの揺れの納まる時間よりも
短いが、大径用ノズルでのインクの揺れの納まる時間の
長さは、記録ヘッド全体の印字速度を低下させ、高速に
印字することを困難にしている。
【０００９】このように階調表現に優れ、かつ、高速に
印字可能なインクジェット記録装置は従来得られていな
いのが現状であった。
印字可能なインクジェット記録装置は従来得られていな
いのが現状であった。
【００１０】本発明の目的は、階調表現に優れ、全体と
して高速な印字が可能であるインクジェット記録装置を
提供することである。
して高速な印字が可能であるインクジェット記録装置を
提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、圧電素子を用いて異なる大きさのインク滴を飛翔さ
せ得るノズルを有するインクジェット記録装置である。
本インクジェット記録装置では、ノズルからのインク滴
の飛翔は、所定の電圧が圧電素子に印加され、所定の電
圧に対し圧電素子が振動し、振動が所定の容器内のイン
クに伝えられることによって行なわれる。
は、圧電素子を用いて異なる大きさのインク滴を飛翔さ
せ得るノズルを有するインクジェット記録装置である。
本インクジェット記録装置では、ノズルからのインク滴
の飛翔は、所定の電圧が圧電素子に印加され、所定の電
圧に対し圧電素子が振動し、振動が所定の容器内のイン
クに伝えられることによって行なわれる。
【００１２】本インクジェット記録装置は、ノズルから
大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔後
の上記容器内のインクの振動を防止する電圧を印加する
よう制御する制御手段を含んでいる。
大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔後
の上記容器内のインクの振動を防止する電圧を印加する
よう制御する制御手段を含んでいる。
【００１３】請求項１に記載の発明によると、ノズルか
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止する電圧が印加さ
れる。これにより、異なる大きさのインク滴を飛翔させ
て階調印字を実現するとともに装置全体としての高速な
印字が可能となる。
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止する電圧が印加さ
れる。これにより、異なる大きさのインク滴を飛翔させ
て階調印字を実現するとともに装置全体としての高速な
印字が可能となる。
【００１４】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明であって、インクの振動を防止する電圧は、イン
ク滴を飛翔させる電圧を印加した後に印加されるパルス
電圧である。
の発明であって、インクの振動を防止する電圧は、イン
ク滴を飛翔させる電圧を印加した後に印加されるパルス
電圧である。
【００１５】請求項２に記載の発明によると、ノズルか
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止する、インク滴を
飛翔させる所定の電圧を印加した後のパルス電圧が印加
される。これにより、比較的簡単な駆動制御で、良好な
階調印字と高速な印字とを実現することができる。
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止する、インク滴を
飛翔させる所定の電圧を印加した後のパルス電圧が印加
される。これにより、比較的簡単な駆動制御で、良好な
階調印字と高速な印字とを実現することができる。
【００１６】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の発明であって、インクの振動を防止する電圧は、イン
ク滴を飛翔させる電圧の立ち下がりを傾斜させたパルス
電圧である。
の発明であって、インクの振動を防止する電圧は、イン
ク滴を飛翔させる電圧の立ち下がりを傾斜させたパルス
電圧である。
【００１７】請求項３に記載の発明によると、ノズルか
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止するために、イン
ク滴を飛翔させる所定の電圧を印加した後の立ち下がり
が傾斜される。これにより、より簡単な駆動制御で、良
好な階調印字と高速な印字とを実現することができる。
ら大径のインク滴を飛翔させる場合に、インク滴の飛翔
後の上記容器内のインクの揺れを防止するために、イン
ク滴を飛翔させる所定の電圧を印加した後の立ち下がり
が傾斜される。これにより、より簡単な駆動制御で、良
好な階調印字と高速な印字とを実現することができる。
【００１８】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の発明であって、制御手段は、ノズルが小径のインク滴
を飛翔させる場合には、インク飛翔後の上記容器内のイ
ンクの振動を防止する電圧を圧電素子に印加しない。
の発明であって、制御手段は、ノズルが小径のインク滴
を飛翔させる場合には、インク飛翔後の上記容器内のイ
ンクの振動を防止する電圧を圧電素子に印加しない。
【００１９】請求項４に記載の発明によると、ノズルか
ら小径のインク滴を飛翔させる場合には、インク飛翔後
の容器内のインクの振動を防止する電圧を圧電素子に印
加されない。すなわち、ノズルから大径のインク滴を飛
翔させる場合にのみ、インク飛翔後の容器内のインクの
振動を防止する電圧が圧電素子に印加される。これによ
り、より圧電素子の駆動制御が容易になり、印字の高速
化をより高められる。
ら小径のインク滴を飛翔させる場合には、インク飛翔後
の容器内のインクの振動を防止する電圧を圧電素子に印
加されない。すなわち、ノズルから大径のインク滴を飛
翔させる場合にのみ、インク飛翔後の容器内のインクの
振動を防止する電圧が圧電素子に印加される。これによ
り、より圧電素子の駆動制御が容易になり、印字の高速
化をより高められる。
【００２０】請求項５に記載の発明は、圧電素子を用い
て、互いに異なる大きさのインク滴を飛翔させ得る複数
のノズルを有するインクジェット記録装置である。この
インクジェット記録装置においては、各ノズルからのイ
ンク滴の飛翔は、所定の電圧が圧電素子に印加され、所
定の電圧に対し圧電素子が振動し、振動が所定の容器内
のインクに伝えられることによって行われる。
て、互いに異なる大きさのインク滴を飛翔させ得る複数
のノズルを有するインクジェット記録装置である。この
インクジェット記録装置においては、各ノズルからのイ
ンク滴の飛翔は、所定の電圧が圧電素子に印加され、所
定の電圧に対し圧電素子が振動し、振動が所定の容器内
のインクに伝えられることによって行われる。
【００２１】このインクジェット記録装置は、複数のノ
ズルのうち、大径のインク滴を飛翔させるノズルを用い
る場合に、インク滴の飛翔後の、上記容器内のインクの
振動を防止する電圧を圧電素子に印加するように制御す
る制御手段を含んでいる。
ズルのうち、大径のインク滴を飛翔させるノズルを用い
る場合に、インク滴の飛翔後の、上記容器内のインクの
振動を防止する電圧を圧電素子に印加するように制御す
る制御手段を含んでいる。
【００２２】請求項５に記載の発明によると、大径のイ
ンク滴を飛翔させるノズルを用いる場合に、インク滴の
飛翔後の、上記容器内のインクの揺れを防止する電圧が
印加される。これにより、異なる大きさのインク滴を飛
翔させて階調印字を実現するとともに、装置全体として
の高速な印字が可能となる。
ンク滴を飛翔させるノズルを用いる場合に、インク滴の
飛翔後の、上記容器内のインクの揺れを防止する電圧が
印加される。これにより、異なる大きさのインク滴を飛
翔させて階調印字を実現するとともに、装置全体として
の高速な印字が可能となる。
【００２３】請求項６に記載の発明は、請求項５に記載
の発明であって、各ノズルのノズル径が異なるものであ
る。
の発明であって、各ノズルのノズル径が異なるものであ
る。
【００２４】請求項６に記載の発明によると、それぞれ
異なるノズル径を有するノズルからインク滴が吐出され
るので、比較的容易なヘッド構成で階調印字をより良好
なものとすることができる。
異なるノズル径を有するノズルからインク滴が吐出され
るので、比較的容易なヘッド構成で階調印字をより良好
なものとすることができる。
【００２５】請求項７に記載の発明は、請求項５に記載
の発明であって、各ノズルはそれぞれ異なる容積を有す
る容器に連通されたものである。
の発明であって、各ノズルはそれぞれ異なる容積を有す
る容器に連通されたものである。
【００２６】請求項７に記載の発明によると、それぞれ
異なる容積を有する容器に連通する複数のノズルからイ
ンク滴が吐出されるので、比較的容易なヘッド構成で階
調印字をより良好なものとすることができる。
異なる容積を有する容器に連通する複数のノズルからイ
ンク滴が吐出されるので、比較的容易なヘッド構成で階
調印字をより良好なものとすることができる。
【００２７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態であるインクジェット記録装置について説
明する。
の実施の形態であるインクジェット記録装置について説
明する。
【００２８】図１は、本実施の形態の１つであるインク
ジェット記録装置１の概略構成を示す斜視図である。
ジェット記録装置１の概略構成を示す斜視図である。
【００２９】インクジェット記録装置１は、用紙やプラ
スチック薄板などの記録媒体である記録シート２と、イ
ンクジェット方式の記録ヘッドである記録ヘッド３と、
記録ヘッド３を保持するキャリッジ４と、キャリッジ４
を記録シート２の記録面に平行に往復移動させるための
揺動軸５、６と、キャリッジ４を揺動軸５、６に沿って
往復駆動させる駆動モータ７と、駆動モータ７の回転を
キャリッジの往復運動に変えるためのタイミングベルト
９、アイドルプーリ８とを含んでいる。
スチック薄板などの記録媒体である記録シート２と、イ
ンクジェット方式の記録ヘッドである記録ヘッド３と、
記録ヘッド３を保持するキャリッジ４と、キャリッジ４
を記録シート２の記録面に平行に往復移動させるための
揺動軸５、６と、キャリッジ４を揺動軸５、６に沿って
往復駆動させる駆動モータ７と、駆動モータ７の回転を
キャリッジの往復運動に変えるためのタイミングベルト
９、アイドルプーリ８とを含んでいる。
【００３０】また、インクジェット記録装置１は、記録
シート２を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン１０と、プラテン１０との間の記録シート２を
押さえ浮きを防止する紙押さえ板１１と、記録シート２
を排出するための排出ローラ１２、拍車ローラ１３と、
記録ヘッド３のインク吐出不良を良好な状態に回復させ
る回復系１４と、記録シート２を手動で搬送するための
紙送りノブ１５とを含んでいる。
シート２を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン１０と、プラテン１０との間の記録シート２を
押さえ浮きを防止する紙押さえ板１１と、記録シート２
を排出するための排出ローラ１２、拍車ローラ１３と、
記録ヘッド３のインク吐出不良を良好な状態に回復させ
る回復系１４と、記録シート２を手動で搬送するための
紙送りノブ１５とを含んでいる。
【００３１】記録シート２は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダ等の給紙装置によって記録ヘッド３とプラ
テン１０とが対向する記録部へ送り込まれる。この際、
図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記録部へ
の搬送が制御される。
ートフィーダ等の給紙装置によって記録ヘッド３とプラ
テン１０とが対向する記録部へ送り込まれる。この際、
図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記録部へ
の搬送が制御される。
【００３２】記録ヘッド３には、圧電素子が用いられ
る。圧電素子には電圧が印加され、歪みが生じる。この
歪みは、インクで満たされたチャンネルの容積を変化さ
せる。この容積の変化により、インクに圧力がかかり、
チャンネルに設けられたノズルからインクが吐出され、
記録シート２への記録が行なわれる。
る。圧電素子には電圧が印加され、歪みが生じる。この
歪みは、インクで満たされたチャンネルの容積を変化さ
せる。この容積の変化により、インクに圧力がかかり、
チャンネルに設けられたノズルからインクが吐出され、
記録シート２への記録が行なわれる。
【００３３】また、記録ヘッド３では、Ｙ（イエロ
ー）、Ｍ（マゼンダ）、Ｃ（シアン）、Ｋ（ブラック）
の各現像色のトナー像が１色ずつ順に形成され、記録シ
ート２上で４色のトナー像が重ねられる。
ー）、Ｍ（マゼンダ）、Ｃ（シアン）、Ｋ（ブラック）
の各現像色のトナー像が１色ずつ順に形成され、記録シ
ート２上で４色のトナー像が重ねられる。
【００３４】キャリッジ４は、駆動モータ７、アイドル
プーリ８、タイミングベルト９により、記録シート２の
桁方向（記録シート２を横切る方向）に主走査し、キャ
リッジ４に取り付けられた記録ヘッド３は１ライン分の
画像を記録する。１ラインの記録が終わるとごとに、記
録シート２は縦方向に送られ副走査され、次のラインが
記録される。
プーリ８、タイミングベルト９により、記録シート２の
桁方向（記録シート２を横切る方向）に主走査し、キャ
リッジ４に取り付けられた記録ヘッド３は１ライン分の
画像を記録する。１ラインの記録が終わるとごとに、記
録シート２は縦方向に送られ副走査され、次のラインが
記録される。
【００３５】図２から図４は、記録ヘッド３の構成を説
明するための図である。図２は記録ヘッド３のノズルを
有する面を示す平面図であり、図３は図２のＩ−Ｉ線断
面図であり、図４は、図３のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
明するための図である。図２は記録ヘッド３のノズルを
有する面を示す平面図であり、図３は図２のＩ−Ｉ線断
面図であり、図４は、図３のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
【００３６】記録ヘッド３は、現像色Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋに
それぞれ対応する記録ヘッド３ａ〜３ｄから構成され
る。また、記録ヘッド３ａ〜３ｄは、それぞれ、大径ヘ
ッド部３０１と小径ヘッド部３０２とからなる。これら
大径ヘッド部３０１と小径ヘッド部３０２とは、チャン
ネルプレート３０３、隔壁３０４、振動板３０５、ベー
スプレート３０６とを一体に重ねた構成となっている。
それぞれ対応する記録ヘッド３ａ〜３ｄから構成され
る。また、記録ヘッド３ａ〜３ｄは、それぞれ、大径ヘ
ッド部３０１と小径ヘッド部３０２とからなる。これら
大径ヘッド部３０１と小径ヘッド部３０２とは、チャン
ネルプレート３０３、隔壁３０４、振動板３０５、ベー
スプレート３０６とを一体に重ねた構成となっている。
【００３７】チャンネルプレート３０３は、金属または
合成樹脂などからなる。チャンネルプレート３０３の隔
壁３０４との対向面は電鋳またはフォトリングラフィ等
により微細加工され、大径ヘッド部３０１と小径ヘッド
部３０２とにはそれぞれインク３０７を収容する複数の
インクチャンネル３０８と、各インクチャンネル３０８
に連通したノズル３０９と、各インクチャンネル３０８
をインク供給室３１０に連結するインクインレット３１
１が形成されている。
合成樹脂などからなる。チャンネルプレート３０３の隔
壁３０４との対向面は電鋳またはフォトリングラフィ等
により微細加工され、大径ヘッド部３０１と小径ヘッド
部３０２とにはそれぞれインク３０７を収容する複数の
インクチャンネル３０８と、各インクチャンネル３０８
に連通したノズル３０９と、各インクチャンネル３０８
をインク供給室３１０に連結するインクインレット３１
１が形成されている。
【００３８】図３に示すように、大径ヘッド部３０１と
小径ヘッド部３０２とのインクチャンネル３０８は、大
径ヘッド部３０１と小径ヘッド部３０２とが対向する方
向に向かって伸びる長溝状にかつ平行に形成されてい
る。また、インク供給室３１０とインクチャンネル３０
８とは中央線３１２をはさんで対象に形成されている。
インク供給室３１０は、図示しないインクタンクに接続
されている。
小径ヘッド部３０２とのインクチャンネル３０８は、大
径ヘッド部３０１と小径ヘッド部３０２とが対向する方
向に向かって伸びる長溝状にかつ平行に形成されてい
る。また、インク供給室３１０とインクチャンネル３０
８とは中央線３１２をはさんで対象に形成されている。
インク供給室３１０は、図示しないインクタンクに接続
されている。
【００３９】隔壁３０４は導電材料からなる薄肉フィル
ムが使用されており、チャンネルプレート３０３と振動
板３０５との間に固定されている。なお、隔壁３０４は
所定の張力が加わった状態で固定される。
ムが使用されており、チャンネルプレート３０３と振動
板３０５との間に固定されている。なお、隔壁３０４は
所定の張力が加わった状態で固定される。
【００４０】振動板３０５はＰＺＴ振動子等の圧電素子
３１５を含む。その上面と下面にはそれぞれ共通電極、
個別電極として利用される導電性金属層が設けられてい
る。また、振動板３０５はまずベースプレート３０６に
導電性接着剤で固定され、その後ダイシング加工により
縦方向溝３１８と横方向溝３１９とが形成され分断され
る。この分断によって、振動板３０５は、各インクチャ
ンネル３０８に対応する圧電素子３１５と、隣接する圧
電素子３１５の間に位置する仕切り壁３１６と、これら
を囲む壁３１７とに分離される。
３１５を含む。その上面と下面にはそれぞれ共通電極、
個別電極として利用される導電性金属層が設けられてい
る。また、振動板３０５はまずベースプレート３０６に
導電性接着剤で固定され、その後ダイシング加工により
縦方向溝３１８と横方向溝３１９とが形成され分断され
る。この分断によって、振動板３０５は、各インクチャ
ンネル３０８に対応する圧電素子３１５と、隣接する圧
電素子３１５の間に位置する仕切り壁３１６と、これら
を囲む壁３１７とに分離される。
【００４１】また、上記のダイシング加工により圧電素
子３１５の上下に設けられた導電性金属層もそれぞれ縦
方向溝３１８と横方向溝３１９とにより分断され、隔壁
３０４に対向する金属層が共通電極３１３、ベースプレ
ート３０６に対向する金属層が個別電極３１４とされ
る。
子３１５の上下に設けられた導電性金属層もそれぞれ縦
方向溝３１８と横方向溝３１９とにより分断され、隔壁
３０４に対向する金属層が共通電極３１３、ベースプレ
ート３０６に対向する金属層が個別電極３１４とされ
る。
【００４２】ベースプレート３０６は、セラミック、金
属または合成樹脂等からなる。ベースプレート３０６の
振動板３０５との対向面には、大径ヘッド部３０１、小
径ヘッド部３０２の圧電素子３１５に対応して導電リー
ド部がスパッタリングまたは蒸着等の周知の技術により
形成されている。このように形成された個別電極３１４
は、対応する導電リード部に導電性接着剤を介して電気
的に導通する。また、これら共通電極３１３と個別電極
３１４とが対向する領域においては、各圧電素子３１５
は、それぞれ高温下で分極処理されて活性化されてい
る。
属または合成樹脂等からなる。ベースプレート３０６の
振動板３０５との対向面には、大径ヘッド部３０１、小
径ヘッド部３０２の圧電素子３１５に対応して導電リー
ド部がスパッタリングまたは蒸着等の周知の技術により
形成されている。このように形成された個別電極３１４
は、対応する導電リード部に導電性接着剤を介して電気
的に導通する。また、これら共通電極３１３と個別電極
３１４とが対向する領域においては、各圧電素子３１５
は、それぞれ高温下で分極処理されて活性化されてい
る。
【００４３】これらの構成の記録ヘッド３ａ〜３ｄで
は、図示しない各色毎のインクタンクからインク供給室
３１０にインク３０７が供給される。インク供給室３１
０のインク３０７は、インクインレット３１１を介して
各インクチャンネル３０８に分配される。
は、図示しない各色毎のインクタンクからインク供給室
３１０にインク３０７が供給される。インク供給室３１
０のインク３０７は、インクインレット３１１を介して
各インクチャンネル３０８に分配される。
【００４４】後述するヘッドドライバ６５から共通電極
３１３と個別電極３１４との間に所定の電圧が印加され
ると圧電素子３１５は変形する。この所定の電圧は印字
信号である。
３１３と個別電極３１４との間に所定の電圧が印加され
ると圧電素子３１５は変形する。この所定の電圧は印字
信号である。
【００４５】圧電素子３１５の変形は隔壁３０４に伝え
られ、これによりインクチャンネル３０８内のインク３
０７が加圧され、ノズル３０９を介してインク滴が記録
シート２に向かって飛翔する。
られ、これによりインクチャンネル３０８内のインク３
０７が加圧され、ノズル３０９を介してインク滴が記録
シート２に向かって飛翔する。
【００４６】なお、上記図２〜図４においては、大径ヘ
ッド部３０１のノズル３０９のほうが、小径ヘッド部３
０２のノズル３０９よりも大きいものとして図示した。
また、インクチャンネル３０８の容積は、大径ヘッド部
３０１および小径ヘッド部３０２ともに同じものとして
図示した。しかしながら、ノズル径やチャンネル体積等
は上記の場合に限られず、種々変形可能である。たとえ
ば、後述する変形例のようにノズル径は同じでチャンネ
ル体積を変えることによって、大小のインク滴を吐出す
るようにしてもよい。また、ノズル径やチャンネル体積
を同じにして、印加電圧の大きさを変えることにより、
大小のインク滴を吐出するようにすることももちろん可
能であり、この場合は大径インク滴の吐出時に、インク
飛翔後のインクチャンネル内のインクの振動を防止する
電圧を印加するようにすればよい。
ッド部３０１のノズル３０９のほうが、小径ヘッド部３
０２のノズル３０９よりも大きいものとして図示した。
また、インクチャンネル３０８の容積は、大径ヘッド部
３０１および小径ヘッド部３０２ともに同じものとして
図示した。しかしながら、ノズル径やチャンネル体積等
は上記の場合に限られず、種々変形可能である。たとえ
ば、後述する変形例のようにノズル径は同じでチャンネ
ル体積を変えることによって、大小のインク滴を吐出す
るようにしてもよい。また、ノズル径やチャンネル体積
を同じにして、印加電圧の大きさを変えることにより、
大小のインク滴を吐出するようにすることももちろん可
能であり、この場合は大径インク滴の吐出時に、インク
飛翔後のインクチャンネル内のインクの振動を防止する
電圧を印加するようにすればよい。
【００４７】図５は、インクジェット記録装置１の制御
部を説明するためのブロック図である。
部を説明するためのブロック図である。
【００４８】メインコントローラ５１は、コンピュータ
等からの画像データを受け取り、１フレーム単位でバッ
ファ用のフレームメモリ５２に格納する。記録シート２
への印字の際には、メインコントローラ５１は、モータ
ドライバ５４、５５を通じて、キャリッジ４の駆動モー
タ７と紙送りモータ１６とを駆動制御する。
等からの画像データを受け取り、１フレーム単位でバッ
ファ用のフレームメモリ５２に格納する。記録シート２
への印字の際には、メインコントローラ５１は、モータ
ドライバ５４、５５を通じて、キャリッジ４の駆動モー
タ７と紙送りモータ１６とを駆動制御する。
【００４９】これらの駆動制御とともに、メインコント
ローラ５１は、フレームメモリ５２から読み出した画像
データをもとに、ドライバコントローラ５３、ヘッドド
ライバ５６とを介して、Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ各色毎に、記録
ヘッド３ａ〜３ｄの大径ヘッド部３０１、小径ヘッド部
３０２の各圧電素子３１５を駆動する。
ローラ５１は、フレームメモリ５２から読み出した画像
データをもとに、ドライバコントローラ５３、ヘッドド
ライバ５６とを介して、Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ各色毎に、記録
ヘッド３ａ〜３ｄの大径ヘッド部３０１、小径ヘッド部
３０２の各圧電素子３１５を駆動する。
【００５０】以下に、本発明に特に関わる、圧電素子３
１５に印加する駆動電圧について具体的な実験例を挙げ
て説明する。
１５に印加する駆動電圧について具体的な実験例を挙げ
て説明する。
【００５１】ノズル径３５μｍ、２０μｍの２種のノズ
ルを有する記録ヘッド３を設計した。インクの固有振動
周期を計測したところ、大径用ノズル（３５μｍノズ
ル）では、４０μｓ、小径用ノズル（２０μｍノズル）
では、２０μｓであった。ここでは、大径用ノズル、小
径用ノズルとも、同じ容積のインクチャンネルを用い
た。
ルを有する記録ヘッド３を設計した。インクの固有振動
周期を計測したところ、大径用ノズル（３５μｍノズ
ル）では、４０μｓ、小径用ノズル（２０μｍノズル）
では、２０μｓであった。ここでは、大径用ノズル、小
径用ノズルとも、同じ容積のインクチャンネルを用い
た。
【００５２】図６は、記録ヘッド３の圧電素子に印加す
る駆動電圧を示す図である。図６（ａ）は、大径用ノズ
ルに対応する圧電素子に印加する駆動電圧を示す図であ
り、図６（ｂ）は、小径用ノズルに対応する圧電素子に
印加する駆動電圧を示す図である。
る駆動電圧を示す図である。図６（ａ）は、大径用ノズ
ルに対応する圧電素子に印加する駆動電圧を示す図であ
り、図６（ｂ）は、小径用ノズルに対応する圧電素子に
印加する駆動電圧を示す図である。
【００５３】大径用ノズルに対応する圧電素子には、３
０Ｖ、３０μｓのメインパルスＡの後、５μｓの時間を
おき、１０Ｖ、５μｓのサブパルスＢを印加する。ま
た、小径用ノズルに対応する圧電素子には、３０Ｖ、５
０μｓのパルスＣのみを印加する。
０Ｖ、３０μｓのメインパルスＡの後、５μｓの時間を
おき、１０Ｖ、５μｓのサブパルスＢを印加する。ま
た、小径用ノズルに対応する圧電素子には、３０Ｖ、５
０μｓのパルスＣのみを印加する。
【００５４】大径用ノズルに対応する圧電素子に図６
（ａ）に示す駆動電圧を印加すると、約６０μｓ後に次
のパルスを印加できる状態になる。大径用ノズルの場
合、メインパルスＡのみを印加すると、インクの揺れが
収まって次のパルスを印加できる状態になるまで、約８
０μｓかかったので、プリンタの印字速度を２５％高速
化することが可能となった。
（ａ）に示す駆動電圧を印加すると、約６０μｓ後に次
のパルスを印加できる状態になる。大径用ノズルの場
合、メインパルスＡのみを印加すると、インクの揺れが
収まって次のパルスを印加できる状態になるまで、約８
０μｓかかったので、プリンタの印字速度を２５％高速
化することが可能となった。
【００５５】また、大径用ノズルと小径用ノズルとで、
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように、小
径用ノズルに対応する圧電素子には、図６（ｂ）に示す
駆動電圧を印加する。
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように、小
径用ノズルに対応する圧電素子には、図６（ｂ）に示す
駆動電圧を印加する。
【００５６】これらによると、異なる大きさのインク滴
を飛翔させる複数のノズルを備えた記録ヘッドを有する
インクジェット記録装置での全体としての高速な印字が
可能となる。
を飛翔させる複数のノズルを備えた記録ヘッドを有する
インクジェット記録装置での全体としての高速な印字が
可能となる。
【００５７】なお、大径ヘッド部の駆動電圧において
は、インクの揺れを効果的に収めるために、サブパルス
の立ち下がりから次のメインパルスの立ち上がりまでに
要する時間を２０μｓｅｃ以上とることが好ましい。
は、インクの揺れを効果的に収めるために、サブパルス
の立ち下がりから次のメインパルスの立ち上がりまでに
要する時間を２０μｓｅｃ以上とることが好ましい。
【００５８】また、大径ヘッド部の駆動電圧におけるメ
インパルスの立ち上がりからサブパルスの立ち上がりま
でに要する時間を、小径ヘッド部の駆動電圧におけるパ
ルスの立ち上がりから立ち下がりまでに要する時間より
小さくすることが好ましい。この場合、大径ヘッド部と
小径ヘッド部とでインクの揺れが収まるのに要する時間
が同等になるので、ヘッド全体としての印字効率を向上
することができる。
インパルスの立ち上がりからサブパルスの立ち上がりま
でに要する時間を、小径ヘッド部の駆動電圧におけるパ
ルスの立ち上がりから立ち下がりまでに要する時間より
小さくすることが好ましい。この場合、大径ヘッド部と
小径ヘッド部とでインクの揺れが収まるのに要する時間
が同等になるので、ヘッド全体としての印字効率を向上
することができる。
【００５９】次に、本発明の実施の形態の第１の変形例
と、第２の変形例について説明する。
と、第２の変形例について説明する。
【００６０】第１の変形例について説明する。容積比が
３：１となるように、それぞれ、大径用のインクチャン
ネルと、小径用のインクチャンネルとを有する記録ヘッ
ド３を設計した。インクの固有振動周期を計測したとこ
ろ、大径用インクチャンネルが接続される大径用ノズル
では、４０μｓ、小径用インクチャンネルが接続される
小径用ノズルでは、２０μｓであった。ここでは、大径
用ノズル、小径用ノズルとも、２５μｍと同じ径のノズ
ルを用いた。
３：１となるように、それぞれ、大径用のインクチャン
ネルと、小径用のインクチャンネルとを有する記録ヘッ
ド３を設計した。インクの固有振動周期を計測したとこ
ろ、大径用インクチャンネルが接続される大径用ノズル
では、４０μｓ、小径用インクチャンネルが接続される
小径用ノズルでは、２０μｓであった。ここでは、大径
用ノズル、小径用ノズルとも、２５μｍと同じ径のノズ
ルを用いた。
【００６１】これらのインクチャンネルを有するインク
ジェット記録ヘッド３の各圧電素子に、図６に示される
駆動電圧を印加する。大径用ノズルに対応する圧電素子
に図６（ａ）に示す駆動電圧を印加すると、約６０μｓ
後に次のパルスを印加できる状態になる。大径用ノズル
の場合、メインパルスＡのみを印加すると、インクの揺
れが収まって次のパルスを印加できる状態になるまで、
約８０μｓかかったので、プリンタの印字速度を２５％
高速化することが可能となった。
ジェット記録ヘッド３の各圧電素子に、図６に示される
駆動電圧を印加する。大径用ノズルに対応する圧電素子
に図６（ａ）に示す駆動電圧を印加すると、約６０μｓ
後に次のパルスを印加できる状態になる。大径用ノズル
の場合、メインパルスＡのみを印加すると、インクの揺
れが収まって次のパルスを印加できる状態になるまで、
約８０μｓかかったので、プリンタの印字速度を２５％
高速化することが可能となった。
【００６２】また、大径用ノズルと小径用ノズルとで、
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように図６
（ｂ）に示す駆動電圧を印加する。
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように図６
（ｂ）に示す駆動電圧を印加する。
【００６３】これらによると、異なる大きさのインク滴
を飛翔させる複数のノズルを備えた記録ヘッドを有する
インクジェット記録装置での全体としての高速な印字が
可能となる。
を飛翔させる複数のノズルを備えた記録ヘッドを有する
インクジェット記録装置での全体としての高速な印字が
可能となる。
【００６４】第２の変形例について説明する。第１の変
形例と同様に、容積比が３：１となるように、それぞ
れ、大径用のインクチャンネルと、小径用のインクチャ
ンネルとを有する記録ヘッド３を設計し、大径用ノズ
ル、小径用ノズルとも、２５μｍと同じ径のノズルとし
た。インクの固有振動周期は、第１の変形例と同様であ
り、大径用インクチャンネルが接続される大径用ノズル
では、４０μｓ、小径用インクチャンネルが接続される
小径用ノズルでは、２０μｓであった。
形例と同様に、容積比が３：１となるように、それぞ
れ、大径用のインクチャンネルと、小径用のインクチャ
ンネルとを有する記録ヘッド３を設計し、大径用ノズ
ル、小径用ノズルとも、２５μｍと同じ径のノズルとし
た。インクの固有振動周期は、第１の変形例と同様であ
り、大径用インクチャンネルが接続される大径用ノズル
では、４０μｓ、小径用インクチャンネルが接続される
小径用ノズルでは、２０μｓであった。
【００６５】図７は、記録ヘッド３の圧電素子に印加す
る駆動電圧を示す図である。図７（ａ）は、大径用ノズ
ルに対応する圧電素子に印加する駆動電圧を示す図であ
り、図６（ｂ）は、小径用ノズルに対応する圧電素子に
印加する駆動電圧を示す図である。
る駆動電圧を示す図である。図７（ａ）は、大径用ノズ
ルに対応する圧電素子に印加する駆動電圧を示す図であ
り、図６（ｂ）は、小径用ノズルに対応する圧電素子に
印加する駆動電圧を示す図である。
【００６６】大径用ノズルに対応する圧電素子には、３
０Ｖ、３０μｓのパルスＡの立ち下がりを２０μｓかけ
て、スロープ状に降下させる。また、小径用ノズルに対
応する圧電素子には、第１の変形例と同様に、３０Ｖ、
５０μｓのパルスＣのみを印加する。
０Ｖ、３０μｓのパルスＡの立ち下がりを２０μｓかけ
て、スロープ状に降下させる。また、小径用ノズルに対
応する圧電素子には、第１の変形例と同様に、３０Ｖ、
５０μｓのパルスＣのみを印加する。
【００６７】このような駆動電圧を用いると、第１の変
形例と同様に、約６０μｓ後に次のパルスを印加できる
状態となり、プリンタの印字速度を２５％高速化するこ
とが可能となった。なお、この立ち下がりのスロープの
時間の長さは、インクの固有振動周期の半分以上の長さ
が効果的であることがわかっている。このような駆動電
圧を用いる場合、比較的容易に駆動回路を構成すること
ができる。
形例と同様に、約６０μｓ後に次のパルスを印加できる
状態となり、プリンタの印字速度を２５％高速化するこ
とが可能となった。なお、この立ち下がりのスロープの
時間の長さは、インクの固有振動周期の半分以上の長さ
が効果的であることがわかっている。このような駆動電
圧を用いる場合、比較的容易に駆動回路を構成すること
ができる。
【００６８】また、大径用ノズルと小径用ノズルとで、
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように、小
径用ノズルに対応する圧電素子には、図６（ｂ）に示す
駆動電圧を印加する。
インクの揺れの納まり時間がほぼ同じになるように、小
径用ノズルに対応する圧電素子には、図６（ｂ）に示す
駆動電圧を印加する。
【００６９】これらによると、異なる大きさのインク滴
を飛翔させ得る複数のノズルを備えた記録ヘッドを有す
るインクジェット記録装置での全体としての高速な印字
が可能となる。
を飛翔させ得る複数のノズルを備えた記録ヘッドを有す
るインクジェット記録装置での全体としての高速な印字
が可能となる。
【図１】本実施の形態の１つであるインクジェット記録
装置１の概略構成を示す斜視図である。
装置１の概略構成を示す斜視図である。
【図２】記録ヘッド３の構成を説明するための図であ
る。
る。
【図３】記録ヘッド３の構成を説明するための図であ
る。
る。
【図４】記録ヘッド３の構成を説明するための図であ
る。
る。
【図５】インクジェット記録装置１の制御部を説明する
ためのブロック図である。
ためのブロック図である。
【図６】記録ヘッド３の圧電素子に印加する駆動電圧を
示す図である。
示す図である。
【図７】記録ヘッド３の圧電素子に印加する駆動電圧を
示す図である。
示す図である。
１ インクジェット記録装置 ２ 記録シート ３ 記録ヘッド ５６ ヘッドドライバ ３０７ インク ３１５ 圧電素子
Claims (7)
- 【請求項１】 圧電素子を用いて、異なる大きさのイン
ク滴を飛翔させ得るノズルを有するインクジェット記録
装置であって、 前記ノズルからのインク滴の飛翔は、所定の電圧が前記
圧電素子に印加され、前記所定の電圧に対し前記圧電素
子が振動し、前記振動が所定の容器内のインクに伝えら
れることによって行なわれ、 前記ノズルから大径のインク滴を飛翔させる場合に、前
記インク滴の飛翔後の、前記容器内のインクの振動を防
止する電圧を前記圧電素子に印加するよう制御する制御
手段を含む、インクジェット記録装置。 - 【請求項２】 前記インクの振動を防止する電圧は、前
記インク滴を飛翔させる所定の電圧を印加した後に印加
されるパルス電圧である、請求項１に記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項３】 前記インクの振動を防止する電圧は、前
記インク滴を飛翔させる所定の電圧を印加した後の立ち
下がりを傾斜させたパルス電圧である、請求項１に記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項４】 前記制御手段は、前記ノズルが小径のイ
ンク滴を飛翔させる場合には、前記インク飛翔後の、前
記容器内のインクの振動を防止する電圧を前記圧電素子
に印加しないように制御するものである、請求項１に記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項５】 圧電素子を用いて、互いに異なる大きさ
のインク滴を飛翔させ得る複数のノズルを有するインク
ジェット記録装置であって、 前記各ノズルからのインク滴の飛翔は、所定の電圧が前
記圧電素子に印加され、前記所定の電圧に対し前記圧電
素子が振動し、前記振動が所定の容器内のインクに伝え
られることによって行われ、 前記複数のノズルのうち、大径のインク滴を飛翔させる
ノズルを用いる場合に、前記インク滴の飛翔後の、前記
容器内のインクの振動を防止する電圧を前記圧電素子に
印加するように制御する制御手段を含む、インクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項６】 前記複数のノズルは、ノズル径が異なる
ものである、請求項５に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項７】 前記複数のノズルは、それぞれ異なる容
積を有する容器に連通されたものである、請求項５に記
載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8332325A JPH10166567A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | インクジェット記録装置 |
| US08/989,323 US6109715A (en) | 1996-12-12 | 1997-12-11 | Inkjet printer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8332325A JPH10166567A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10166567A true JPH10166567A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18253706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8332325A Pending JPH10166567A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | インクジェット記録装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6109715A (ja) |
| JP (1) | JPH10166567A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6467865B1 (en) | 1998-07-29 | 2002-10-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Ink jet recording head and ink jet recorder |
| JP2005238728A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Brother Ind Ltd | インク滴吐出方法及びその装置 |
| KR100527807B1 (ko) * | 2002-04-23 | 2005-11-15 | 캐논 가부시끼가이샤 | 잉크 제트 헤드 및 잉크 제트 프린터 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6575564B1 (en) * | 1998-09-30 | 2003-06-10 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Ink jet recording method using high viscous substance and apparatus for carrying out the same |
| JP4236251B2 (ja) * | 2002-04-23 | 2009-03-11 | キヤノン株式会社 | インクジェットヘッド |
| US20050062814A1 (en) * | 2003-09-18 | 2005-03-24 | Ozgur Yildirim | Managing bubbles in a fluid-ejection device |
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