JPH10278244A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10278244A
JPH10278244A JP8787997A JP8787997A JPH10278244A JP H10278244 A JPH10278244 A JP H10278244A JP 8787997 A JP8787997 A JP 8787997A JP 8787997 A JP8787997 A JP 8787997A JP H10278244 A JPH10278244 A JP H10278244A
Authority
JP
Japan
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ink
printed
matrix
gradation
photo
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Pending
Application number
JP8787997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yasutomi
英雄 保富
Masami Asano
雅己 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US09/054,592 priority patent/US6682170B2/en
Publication of JPH10278244A publication Critical patent/JPH10278244A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタなどの画像形成装置
において、再現される画像の階調数を増加させる。 【解決手段】 1画素に対応するマトリックスを用意す
る。1つのマトリックス内で印字されるドットの種類と
数とを変化させることにより階調制御を行なう。ドット
の種類を、ドット径とプリンタに用いられるインクの濃
度とにより変化させる。これにより、多くの階調を再現
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
し、特に多階調の画像の形成を行なうことができる画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェットプリンタなどの
画像形成装置が知られている。インクジェットプリンタ
の中には、インク飛翔エネルギ源として圧電素子を用
い、圧電素子に印加する電圧をコントロールすることで
ドット径を制御するものが知られる。このようなインク
ジェットプリンタではドット径を変化させることにより
多階調の画像の形成を行なうことができる。また、その
ようにドット径を制御するインクジェットプリンタにお
いて、1画素に対応するマトリックスを用意し、マトリ
ックスのパターンを階調に応じて変化させ、さらに多く
の階調を表現する技術が考えられる。たとえば、8種類
のドット径の印字ができることとし、マトリックスを4
×4とすると、1画素あたり計算の上では4×4×8=
128階調の画像の形成ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在は
CCDやイメージリーダなどの民生品においても、25
6階調や、あるいはそれ以上の画像データを扱うことが
多くなってきており、128階調の画像の形成能力では
少ないという問題がある。
【0004】そこで、この発明は画像形成装置の多階調
化を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のある局面に従うと画像形成装置は、記録
媒体に対して多階調の画像の形成を行なうことができる
画像形成装置であって、記録媒体に付着させるインクの
濃度を変更する第1の変更手段と、記録媒体にプリント
されるドットのサイズを変更する第2の変更手段と、第
1および第2の変更手段により記録媒体に形成される画
像の階調の制御を行なう制御手段とを備える。
【0006】さらに好ましくは画像形成装置の制御手段
は、階調に応じて予め設定されたマトリックスにより階
調の制御を行なう。
【0007】このような発明によると、インクの濃度と
ドットのサイズとにより画像の階調の制御を行なうこと
ができるので、画像形成装置の多階調化を図ることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下、図面を参照して、本発明の
第1の実施の形態におけるインクジェットプリンタにつ
いて説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図で
ある。
【0010】インクジェットプリンタ1は、用紙やプラ
スチック薄板などの記録媒体である記録シート2と、イ
ンクジェット方式のプリンタヘッドであるプリンタヘッ
ド3と、プリンタヘッド3を保持するキャリッジ4と、
キャリッジ4を記録シート2の記録面に平行に往復移動
させるための揺動軸5、6と、キャリッジ4を揺動軸
5、6に沿って往復駆動させる駆動モータ7と、駆動モ
ータ7の回転をキャリッジの往復運動に変えるためのタ
イミングベルト9と、アイドルプーリ8とを含んでい
る。
【0011】また、インクジェットプリンタ1は、記録
シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間で記録シート2を
押さえることにより記録シート2の浮きを防止する紙押
さえ板11と、記録シート2を排出するための排出ロー
ラ12と、拍車ローラ13と、プリンタヘッド3のイン
クを吐出するノズル面を洗浄しインク吐出量を良好な状
態に回復させる回復系14と、記録シート2を手動で搬
送するための紙送りノブ15とを含んでいる。
【0012】記録シート2は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダなどの給紙装置によって、プリンタヘッド
3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれる。
この際、図示しない紙送りローラの回転量が制御され、
記録部への搬送が制御される。
【0013】プリンタヘッド3には、圧電素子(PZ
T)が用いられる。圧電素子には電圧が印加され、歪が
生じる。この歪は、インクで満たされたチャンネルの容
積を変化させる。この容積の変化により、チャンネルに
設けられたノズルからインクが吐出され、記録シート2
への画像の記録が行なわれる。
【0014】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、およびタイミングベルト9により記録シート
2の桁方向(記録シート2を横切る方向)に主走査し、
キャリッジ4に取付けられたプリンタヘッド3は1ライ
ン分の画像を記録する。1ライン分の画像の記録が終わ
るごとに、記録シート2は縦方向に送られ副走査され、
次のラインの画像が記録される。
【0015】記録シート2にはこのようにして画像が記
録される。記録部を通過した記録シート2は、その搬送
方向下流側に配置された排出ローラ12とこれに圧接さ
れる拍車ローラ13とによって排出される。
【0016】図2は、キャリッジ4周辺の構成を説明す
るための斜視図である。キャリッジ4の周辺には、イン
クを収容するインクカートリッジ403を収納するケー
シング401と、ケーシング蓋405と、インクカート
リッジ403を着脱可能にしつつインクをプリンタヘッ
ド3に受給するインク受給ピン402と、ケーシング蓋
405を閉じた際ケーシング401にケーシング蓋40
5を固定するための付勢クラッチ406と、付勢クラッ
チ止め407と、インクカートリッジ403を収納する
向き(矢印D3の向き)とは反対の向きにインクカート
リッジ403を押しつつインクカートリッジ403をケ
ーシング蓋405とともに保持する板ばね408とが含
まれる。図に示す矢印D1方向にキャリッジ4が移動す
ることにより主走査が行なわれ、矢印D2方向にインク
ドロップは吐出される。
【0017】図3は、図1のプリンタヘッド3をノズル
を有する面側からみた図である。図を参照して、プリン
タヘッド3は、イエロー、マゼンタおよびシアンのノー
マルインクを吐出するイエローインク用ヘッド3Y、マ
ゼンタインク用ヘッド3M、およびシアンインク用ヘッ
ド3Cと、イエロー、マゼンタ、およびシアンのフォト
インクを吐出するイエローフォトインク用ヘッドYp
と、マゼンタフォトインク用ヘッドMpと、シアンフォ
トインク用ヘッドCpと、ブラックのノーマルインクを
吐出するブラックインク用ヘッド3Kと、ブラックのフ
ォトインクを吐出するブラックフォトインク用ヘッド3
Kpとを含んでいる。
【0018】ここにノーマルインクとは通常濃度のイン
クであり、フォトインクとはノーマルインクよりも濃度
が薄いインクである。
【0019】ここでの実施例では、イエローについてノ
ーマルとフォトインク両方を用いている。しかし、イエ
ローインクの人間の目への刺激値(または目の感度)は
低いため、フォトイエローインクおよびヘッド(ドライ
バー等)がない場合でも画質(特に階調)を大きく損な
うことなく印字することができる。したがって、フォト
イエローインクはなくてもよい。
【0020】図4は、図3のプリンタヘッド3の一部の
分解斜視図であり、図5はプリンタヘッド3内における
インクの流れを説明するために描かれたプリンタヘッド
3をノズルプレート301側からみた平面図であり、図
6は図5のX−X断面図である。
【0021】図を参照して、プリンタヘッドは下から順
にヘッドホルダ307と、PZT(圧電素子)306
と、隔壁305と、チャンネルプレート304と、イン
レットプレート303と、共通インク室プレート302
と、ノズルプレート301とが積層された構造をしてい
る。
【0022】PZT306にはリードフレーム314
a,314bが接続されている。図6に示されるように
すべての部品を積層させた状態において、インク導入路
313と、共通インク室311と、インク室312と、
ノズル315とは一連の空間を形成する。この空間の中
をインクが流れ、ノズル315を介して記録シート2に
インク320が吐出されることにより画像の形成が行な
われる。
【0023】図5および図6を参照して、プリンタヘッ
ド3内のインクの流れを以下に説明する。
【0024】インクカートリッジ403(図2)からイ
ンク受給ピン402(図2)を介して、インクはプリン
タヘッド3へ供給される。プリンタヘッド内のインク導
入路313を介してインクは共通インク室311へ導入
される。共通インク室内のインクは、インク室312へ
送られる。
【0025】リードフレーム314a,314b間に電
圧が印加されることにより、PZT306は図6におけ
る縦方向に変形する。これによりインク室312の体積
が小さくなり、インク320がノズル315を介して記
録シート2(図1)へ向け吐出される。
【0026】PZT306に印加される電圧に比例し
て、PZT306の変形の度合は異なる。これにより、
印加される電圧を制御することにより、1回のPZTの
変形で吐出されるインクの量を制御することができ、記
録シートにプリントされるドットの径を変化させること
ができる。
【0027】図7は、インクジェットプリンタ1の制御
部の概略構成を示すブロック図である。
【0028】インクジェットプリンタ1の制御部は、C
PU101と、RAM102と、ROM103と、デー
タ受信部104と、ヘッド吐出駆動部105と、ヘッド
移動駆動部106と、紙送り駆動部107と、回復系モ
ータ駆動部108と、各種センサ部109とを含くんで
いる。
【0029】全体を制御するCPU101は、必要に応
じてRAM102を用い、ROM103に記憶されてい
るプログラムを実行する。このプログラムには、データ
受信部104から読込まれる画像データに基づいて、ヘ
ッド吐出駆動部105、ヘッド移動駆動部106、紙送
り駆動部107、各種センサ部109を制御し記録シー
ト2上に画像を記録するための部分と、必要なときに回
復系モータ駆動部108、各種センサ部109を制御し
プリンタヘッド3のノズル面を良好な状態に回復させる
ための部分とが含まれる。
【0030】データ受信部104はホストコンピュータ
などに接続され、記録すべき画像データを受信する。
【0031】CPU101の制御に基づいて、ヘッド吐
出駆動部105は、プリンタヘッド3のPZT306を
駆動し、ヘッド移動駆動部106はプリンタヘッド3を
保持するキャリッジ4を桁方向に移動させる駆動モータ
7を駆動し、紙送り駆動部107は紙送りローラを駆動
する。また、CPU101の制御に基づいて、回復系モ
ータ駆動部108は、プリンタヘッド3のノズル面を良
好な状態に回復させるために必要なモータなどを駆動す
る。
【0032】図8は、図7のCPU101の構成を示す
ブロック図である。図を参照して、CPU101は、デ
ータ受信部(画像ソース入力部)104から、赤、緑お
よび青の色に対応する信号r,g,bを入力し、階調の
補正を行なう階調補正部111と、階調の補正が行なわ
れたr,g,bのデータを、シアン、マゼンタ、および
イエローの色に対応する信号c,m,yのデータに変換
する色変換部112と、変換された3色の信号中のグレ
ー成分を分離し(下色除去でありUCRともいう)、黒
信号に置換えて黒色に対応するデータkを出力する墨発
生+UCR部113と、それらのデータにディザ処理を
行ない、各色それぞれのノーマルカラー用データとフォ
トカラー用データとを出力するディザ処理部114とを
備える。
【0033】ヘッド吐出駆動部105には、ディザ処理
の行なわれたデータが入力される。ヘッド吐出駆動部1
05は各色ヘッドを駆動する。
【0034】図9は、図8のディザ処理部114と、ヘ
ッド吐出駆動部105と、各色ヘッドとの関係を示すブ
ロック図である。
【0035】図を参照して、ヘッド吐出駆動部105
は、シアンインク用ヘッド3Cを駆動するノーマルカラ
ー用駆動回路120cと、シアンフォトインク用ヘッド
3Cpを駆動するフォトカラー用駆動回路120cp
と、マゼンタインク用ヘッド3Mを駆動するノーマルカ
ラー用駆動回路120mと、マゼンタフォトインク用ヘ
ッド3Mpを駆動するフォトカラー用駆動回路120m
pと、イエローインク用ヘッド3Yを駆動するノーマル
カラー用駆動回路120yと、イエローフォトインク用
ヘッド3Ypを駆動するフォトカラー用駆動回路120
ypと、ブラックインク用ヘッド3Kを駆動するノーマ
ルカラー用駆動回路120kと、ブラックフォトインク
用ヘッド3Kpを駆動するフォトカラー用駆動回路12
0kpとを含む。
【0036】それぞれの駆動回路にはディザ処理部11
4からそれぞれのヘッドを駆動するためのデータc1
2 ,m1 ,m2 ,y1 ,y2 ,k1 ,およびk2 が入
力される。
【0037】ここにノーマルカラー用駆動回路とフォト
カラー用駆動回路とに入力される1つの色に対応したデ
ータは、図10に示されるように1つのデータの上位ビ
ットと下位ビットとに含まれる。
【0038】すなわち、図10を参照して、駆動回路に
入力されるデータの上位ビットはノーマルカラー用駆動
回路に入力されるデータとなり、その下位ビットはフォ
トカラー用駆動回路に入力されるデータとなる。
【0039】図11は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるノーマルイエローインクの
組成を示した図である。
【0040】ノーマルイエローインクは、溶剤として水
を74.5%、多価アルコール/DEG:ジエチレング
リコールを11%、多価アルコールエーテル/TGB:
ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.5%、
増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400を
4.5%含む。また、色剤として染料/Bayer Y
−CA 51092を2.5%含む。その他添加剤とし
て界面活性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH
調製剤/NaHCO3 を0.2%含む。
【0041】図12は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるノーマルマゼンタインクの
組成を示した図である。
【0042】ノーマルマゼンタインクは、溶剤として水
を74.5%、多価アルコール/DEG:ジエチレング
リコールを11%、多価アルコールエーテル/TGB:
ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.5%、
増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400を
4.5%含む。また、色剤として染料/BASF RE
D FF−3282を2.5%含む。その他添加剤とし
て、界面活性剤/オルフィンE1010を0.8%、p
H調製剤/NaHCO3 を0.2%含む。
【0043】図13は本実施の形態におけるインクジェ
ットプリンタで用いられるノーマルシアンインクの組成
を示した図である。
【0044】ノーマルシアンインクは、溶剤として水を
74%、多価アルコール/DEG:ジエチレングリコー
ルを11%、多価アルコールエーテル/TGB:ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルを6.5%、増粘剤
/PEG:ポリエチレングリコール♯400を4.5%
含む。また、色剤として染料/Bayer CY−BG
を3.0%含む。その他添加剤として、界面活性剤/オ
ルフィンE1010を0.8%、pH調製剤/NaHC
3 を0.2%含む。
【0045】図14は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるノーマルブラックインクの
組成を示した図である。
【0046】ノーマルブラックインクは、溶剤として水
を77.9%、多価アルコール/DEG:ジエチレング
リコールを6.0%、多価アルコールエーテル/TG
B:ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.0
%、増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400
を4.5%含む。また、色剤として染料/BayerB
K−SPを4.6%含む。その他添加剤として、界面活
性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH調製剤/
NaHCO3 を0.2%含む。
【0047】図15は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるフォトイエローインクの組
成を示した図である。
【0048】フォトイエローインクは、溶剤として水を
76.3%、多価アルコール/DEG:ジエチレングリ
コールを11%、多価アルコールエーテル/TGB:ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルを6.5%、増
粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400を4.
5%含む。また、色剤として染料/Bayer Y−C
A 51092を0.7%含む。その他添加剤として界
面活性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH調製
剤/NaHCO3 を0.2%含む。
【0049】図16は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるフォトマゼンタインクの組
成を示した図である。
【0050】フォトマゼンタインクは、溶剤として水を
76.3%、多価アルコール/DEG:ジエチレングリ
コールを11.0%、多価アルコールエーテル/TG
B:ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.5
%、増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400
を4.5%含む。また、色剤として染料/BASF R
ED FF−3282を0.7%含む。その他添加剤と
して、界面活性剤/オルフィンE1010を0.8%、
pH調製剤/NaHCO3 を0.2%含む。
【0051】図17は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるフォトシアンインクの組成
を示した図である。
【0052】フォトシアンインクは、溶剤として水を7
6.2%、多価アルコール/DEG:ジエチレングリコ
ールを11.0%、多価アルコールエーテル/TGB:
ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.5%、
増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400を
4.5%含む。また、色剤として染料/Bayer C
Y−BGを0.8%含む。その他添加剤として、界面活
性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH調製剤/
NaHCO3 を0.2%含む。
【0053】図18は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタで用いられるフォトブラックインクの組
成を示した図である。
【0054】フォトブラックインクは、溶剤として水を
81.3%、多価アルコール/DEG:ジエチレングリ
コールを6.0%、多価アルコールエーテル/TGB:
ジエチレングリコールモノブチルエーテルを6.0%、
増粘剤/PEG:ポリエチレングリコール♯400を
4.5%含む。また、色剤として染料/Bayer B
K−SPを1.2%含む。その他添加剤として、界面活
性剤/オルフィンE1010を0.8%、pH調製剤/
NaHCO3 を0.2%含む。
【0055】図19は、PZT306に印加される電圧
のパルスの波形を示す図である。図を参照して、PZT
306には、プリントすべきドットの径に応じて変化す
る電圧V0 が印加される。電圧の印加を開始してから電
圧がV0 の値に達するまで4μsecの時間を要する。
その後6μsecの間電圧V0 が印加される。その後、
40μsecの時間をかけて電圧は0となる。すなわ
ち、1つのパルスが印加される時間は合計で50μse
cである。
【0056】図20はPZT306に印加される電圧V
0 と、その電圧の印加により記録シート2に付着するド
ットのドット径(μm)との関係を示す図である。
【0057】図に示されるように、印加電圧が増加する
ごとに、付着するドット径も増加するという関係があ
る。
【0058】図20に示される複数の印加電圧のうち本
実施の形態においては10Vおよび25Vの2つの電圧
を採用することとした。10Vの電圧を印加したときに
プリントされるドットを図中Sで示し、電圧25Vを印
加したときにプリントされるドットを図中Lで示してい
る。
【0059】さらに詳しくは、本実施の形態において
は、画像の階調を再現する方法として図21に示される
2×2のマトリックスを採用している。すなわち、1つ
の画素は2×2の4つの位置にドットをプリントするか
しないか、プリントされるドットのドット径、およびプ
リントに用いられるインクをノーマルインクとするかフ
ォトインクとするかにより階調が制御される。
【0060】ドットの中心はそれぞれのマトリックスの
中央部となるようにプリントが行なわれる。図21にお
いては、左上のマトリックスの中央をULで示し、右上
のマトリックスの中央をURで示し、左下のマトリック
スをLLで示し、右下のマトリックスをLRで示してい
る。
【0061】図22は、図21に示されるマトリックス
にプリントが行なわれるドットの種類を説明するための
図である。
【0062】図を参照して、ドットの種類として、フォ
トインクを用いた小径ドット(印加電圧10V)と、ノ
ーマルインクを用いた小径ドット(印加電圧10V)
と、フォトインクを用いた大径ドット(印加電圧25
V)と、ノーマルインクを用いた大径ドット(印加電圧
25V)とを含む。
【0063】それぞれのドットが単独で打たれたときの
光学反射濃度はフォトインクによる小径ドット<ノーマ
ルインクによる小径ドット<フォトインクによる大径ド
ット<ノーマルインクによる大径ドットの順に大きくな
る。
【0064】図23〜図36は、本実施の形態において
採用されている、階調に応じたマトリックスのパターン
を説明するための図である。図において示された四角形
は図21に示される2×2のマトリックスを示し、四角
形の中に付された丸は図22に示される4種類のドット
のうちのいずれかを示す。また、それぞれの四角の左側
に付された数字はそのマトリックスのパターンが印字さ
れる画素の階調を示す。階調として0〜65の66階調
を本実施の形態ではプリントすることができる。
【0065】以下それぞれの階調においてプリントされ
るドットについて説明する。階調0では、マトリックス
内にドットはプリントされない。
【0066】階調1では、マトリックス内の左上の位置
にフォトインクによる小径ドットが印字される。
【0067】階調2では、マトリックス内の左上の位置
にノーマルインクによる小径ドットがプリントされる。
【0068】階調3では、マトリックス内の左上の位置
にフォトインクによる大径ドットがプリントされる。
【0069】階調4では、マトリックス内の左上の位置
と右上の位置とにフォトインクによる小径ドットがプリ
ントされる。
【0070】階調5では、マトリックス内の左上の位置
にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右上
の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリントさ
れる。
【0071】階調6では、マトリックス内の左上の位置
と、右上の位置と、右下の位置とにフォトインクによる
小径ドットがプリントされる。
【0072】階調7では、マトリックス内の左上の位置
と右上の位置とにノーマルインクによる小径ドットがプ
リントされる。
【0073】階調8では、マトリックス内の左上の位置
にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリントさ
れる。
【0074】階調9では、マトリックス内の左上の位置
と右下の位置とにフォトインクによる小径ドットがプリ
ントされ、右上の位置にノーマルインクによる小径ドッ
トがプリントされる。
【0075】階調10では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる大径ドットがプリントされ
る。
【0076】階調11では、マトリックス内の左上の位
置と右上の位置とにフォトインクによる大径ドットがプ
リントされる。
【0077】階調12では、マトリックス内の左上、右
上、左下、および右下のすべての位置にフォトインクに
よる小径ドットがプリントされる。
【0078】階調13では、マトリックス内の左上の位
置および右上の位置にノーマルインクによる小径ドット
がプリントされ、右下の位置にフォトインクによる小径
ドットがプリントされる。
【0079】階調14では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリント
され、右下の位置にフォトインクによる小径ドットがプ
リントされる。
【0080】階調15では、マトリックス内の左上、左
下、および右下の位置にフォトインクによる小径ドット
がプリントされ、右上の位置にノーマルインクによる小
径ドットがプリントされる。
【0081】階調16では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる大径ドットがプリント
される。
【0082】階調17では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にノーマルインクによる小径ドッ
トがプリントされる。
【0083】階調18では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリン
トされ、右下の位置にフォトインクによる小径ドットが
プリントされる。
【0084】階調19では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、右下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0085】階調20では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、左下および右下の位置にノーマルインクによる
小径ドットがプリントされる。
【0086】階調21では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上の位置にノーマルインクによる大径ドットがプリン
トされる。
【0087】階調22では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上および右下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0088】階調23では、マトリックス内の左上およ
び右下の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、右上の位置にノーマルインクによる小径ドット
がプリントされ、左下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0089】階調24では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる大径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる大径ドットがプリント
される。
【0090】階調25では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、右下の位置にノーマルインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0091】階調26では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にノーマルインクによる小径ドッ
トがプリントされ、左下の位置にフォトインクによる小
径ドットがプリントされる。
【0092】階調27では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0093】階調28では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリン
トされ、左下および右下の位置にフォトインクによる小
径ドットがプリントされる。
【0094】階調29では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、左下の位置にフォトインクによる小径ドット
がプリントされ、右下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0095】階調30では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリント
され、右下の位置にノーマルインクによる大径ドットが
プリントされる。
【0096】階調31では、マトリックス内の左上、右
上、左下、および右下のすべての位置にノーマルインク
による小径ドットがプリントされる。
【0097】階調32では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリント
され、左下および右下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0098】階調33では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリントさ
れ、右下の位置にノーマルインクによる大径ドットがプ
リントされる。
【0099】階調34では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にノーマルインクによる小径ドッ
トがプリントされ、左下の位置にフォトインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0100】階調35では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にフォトインクによる小径ドット
がプリントされ、左下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0101】階調36では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、右下の位置にノーマルインクによる大径ドッ
トがプリントされる。
【0102】階調37では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上、左下、および右下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0103】階調38では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、左下および右下の位置にフォトインクによる
大径ドットがプリントされる。
【0104】階調39では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリント
され、右下の位置にノーマルインクによる大径ドットが
プリントされる。
【0105】階調40では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、左下の位置にノーマルインクによる大径ドット
がプリントされ、右下の位置にノーマルインクによる小
径ドットがプリントされる。
【0106】階調41では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる大径ドットがプリ
ントされる。
【0107】階調42では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上、左下、および右下の位置にフォトインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0108】階調43では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリン
トされ、右下の位置にノーマルインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0109】階調44では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、左下の位置にノーマルインクによる大径ドット
がプリントされ、右下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0110】階調45では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上および右下の位置にノーマルインクによる小径ドット
がプリントされ、左下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0111】階調46では、マトリックス内の左上、右
上、左下および右下のすべての位置にフォトインクによ
る大径ドットがプリントされる。
【0112】階調47では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリント
され、左下の位置にフォトインクによる大径ドットがプ
リントされ、右下の位置にノーマルインクによる大径ド
ットがプリントされる。
【0113】階調48では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にノーマルインクによる小径ドッ
トがプリントされ、左下の位置にノーマルインクによる
大径ドットがプリントされる。
【0114】階調49では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる大径ドットがプリント
され、左下および右下の位置にフォトインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0115】階調50では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、左下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされ、右下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0116】階調51では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上および右下の位置にノーマルインクによる大径ドッ
トがプリントされる。
【0117】階調52では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上および右下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされ、左下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0118】階調53では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる大径ドットがプリントされ、右
上および右下の位置にノーマルインクによる大径ドット
がプリントされる。
【0119】階調54では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる小径ドットがプリン
トされ、左下および右下の位置にノーマルインクによる
大径ドットがプリントされる。
【0120】階調55では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にフォトインクによる大径ドット
がプリントされ、左下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0121】階調56では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリント
され、左下および右下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0122】階調57では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリントさ
れ、左下および右下の位置にノーマルインクによる大径
ドットがプリントされる。
【0123】階調58では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にノーマルインクによる小径ドットがプリ
ントされ、左下および右下の位置にノーマルインクによ
る大径ドットがプリントされる。
【0124】階調59では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリント
され、左下および右下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0125】階調60では、マトリックス内の左上、右
上、および右下の位置にノーマルインクによる大径ドッ
トがプリントされる。
【0126】階調61では、マトリックス内の左上およ
び右上の位置にフォトインクによる大径ドットがプリン
トされ、左下および右下の位置にノーマルインクによる
大径ドットがプリントされる。
【0127】階調62では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる小径ドットがプリントされ、右
上、左下、および右下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0128】階調63では、マトリックス内の左上の位
置にノーマルインクによる小径ドットがプリントされ、
右上、左下、および右下の位置にノーマルインクによる
大径ドットがプリントされる。
【0129】階調64では、マトリックス内の左上の位
置にフォトインクによる大径ドットがプリントされ、右
上、左下、および右下の位置にノーマルインクによる大
径ドットがプリントされる。
【0130】階調65では、マトリックス内の左上、右
上、左下、および右下のすべての位置にノーマルインク
による大径ドットがプリントされる。
【0131】図37は、図23〜36に示されるマトリ
ックスのそれぞれにより画像を形成したときの、画像の
光学反射濃度(ID)の値を示すグラフである。
【0132】光学反射濃度の測定装置として、Sakura D
ensitometer (PDA65)を用いた。また、測定に用
いた紙はエプソン社製SF(スーパーファイン)紙であ
る。測定方法として、図23〜36に示されるマトリッ
クスのそれぞれのパターンを、紙に5×5mmのエリア
以上にわたりプリントし、測定した。なお、紙自体(紙
の白地)の光学反射濃度は約0.12である。
【0133】グラフから明らかなように、階調0から階
調65まで、本実施の形態においては滑らかに光学反射
濃度を増加させることができる。したがって、本実施の
形態における画像形成装置で形成された画像は、ある階
調とその階調に隣り合う階調との間で急激な光学反射濃
度の変化がなくなり、画像の再現性が増すことになる。
【0134】図38〜40は、本実施の形態に対する第
1の比較例を示す図である。この比較例は、階調の制御
に図21に示される2×2のマトリックスを用いる点
と、大径および小径の2種類のドット径を用いる点とに
おいて、第1の実施の形態と同一である。ただし、イン
クとしてフォトインクのみを用いている。
【0135】また、図41〜43は、第2の比較例であ
り、第1の比較例と同様のパターンをノーマルインクで
プリントしたものである。
【0136】これらの比較例では、階調0〜14の15
階調をプリントすることができる。しかし、本実施の形
態に比べるとその階調数は少ない。これに対して、本実
施の形態においては、ノーマルインクとフォトインクと
を併用するため、多くの階調を再現することができる。
【0137】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
おけるインクジェットプリンタのハードウェア構成は、
第1の実施の形態と同一であるので、ここでの説明は繰
返さない。
【0138】第1の実施の形態では、2×2のマトリッ
クスにより階調制御を行なったが、第2の実施の形態で
は、マトリックスを用いずドット径とインクの濃度のみ
によって階調制御を行なう。
【0139】具体的には、図22に示される4種類のド
ットを用いて、図44に示される階調0〜4の5階調の
画像のプリントを行なうことができる。
【0140】図44を参照して、階調0ではドットはプ
リントされない。階調1では、フォトインクによる小径
ドットがプリントされる。
【0141】階調2では、ノーマルインクによる小径ド
ットがプリントされる。階調3では、フォトインクによ
る大径ドットがプリントされる。
【0142】階調4では、ノーマルインクによる大径ド
ットがプリントされる。図45は、第3の比較例を示し
た図であり、フォトインクのみを用いて大径ドットおよ
び小径ドットにより階調の制御を行なったときの図であ
る。また、図46は、第4の比較例を示した図であり、
図45と同様にして、ノーマルインクのみを用いて階調
の制御を行なったときの図である。
【0143】これらの比較例では、それぞれ階調0〜2
の3階調の画像をプリントすることができるが、第2の
実施の形態に比べると、その階調数は少ない。これに対
して、本実施の形態においては、ノーマルインクとフォ
トインクとを併用するため、多くの階調を再現すること
ができる。
【0144】[変形例]上記第1の実施の形態におい
て、2×2のマトリックスによる階調制御を行なった
が、3×3またはそれ以上のマトリックスを用いて、よ
り高階調化を図ることもできる。
【0145】また、ディザ法に用いられるしきい値マト
リックスを追加し、図47に示されるFATTENING TYPE、
または図48に示されるBAYER TYPEのパターンにより、
1つの画素を再現するようにしてもよい。特に、ノーマ
ルカラーとフォトカラーによる制御と、ドット径の変化
による制御以外にディザ法に用いられるしきい値マトリ
ックスを採用することにより、低濃度の画像の再現がさ
らによくなる。
【0146】さらに、実施の形態においては、大径ドッ
トと小径ドットの2種類のドット径を採用することとし
たが、さらに多くの種類のドット径を採用し、より高階
調化を図ることもできる。
【0147】また、本発明ではノーマルインクとフォト
インクの消費量が同じになるため、カラーインクのカー
トリッジをノーマルインクとフォトインクとで一体にし
たときでも、双方のインクのすべてを使い切ることがで
きる。これによりインクの無駄をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるインクジェ
ットプリンタの斜視図である。
【図2】図1のプリンタヘッド3の斜視図である。
【図3】プリンタヘッド3をノズル面からみた平面図で
ある。
【図4】プリンタヘッド3の分解斜視図である。
【図5】プリンタヘッド3内のインク流路を説明するた
めの平面図である。
【図6】図5におけるX−X断面図である。
【図7】インクジェットプリンタの制御回路のブロック
図である。
【図8】図7のCPU101の具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図9】図8におけるディザ処理部114とヘッド吐出
駆動部105と各色ヘッドとの具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図10】ディザ処理部114から出力されるデータを
説明するための図である。
【図11】ノーマルイエローインクの組成を示す図であ
る。
【図12】ノーマルマゼンタインクの組成を示す図であ
る。
【図13】ノーマルシアンインクの組成を示す図であ
る。
【図14】ノーマルブラックインクの組成を示す図であ
る。
【図15】フォトイエローインクの組成を示す図であ
る。
【図16】フォトマゼンタインクの組成を示す図であ
る。
【図17】フォトシアンインクの組成を示す図である。
【図18】フォトブラックインクの組成を示す図であ
る。
【図19】PZT306に印加される電圧の波形を示す
図である。
【図20】PZT306に印加される電圧と記録シート
2に付着するドットのドット径との関係を説明するため
の図である。
【図21】第1の実施の形態において採用される2×2
のマトリックスを説明するための図である。
【図22】第1の実施の形態で採用されるドットの種類
を説明するための図である。
【図23】階調0〜4のマトリックスのパターンを示す
図である。
【図24】階調5〜9のマトリックスのパターンを示す
図である。
【図25】階調10〜14のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図26】階調15〜19のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図27】階調20〜24のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図28】階調25〜29のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図29】階調30〜34のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図30】階調35〜39のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図31】階調40〜44のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図32】階調45〜49のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図33】階調50〜54のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図34】階調55〜59のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図35】階調60〜64のマトリックスのパターンを
示す図である。
【図36】階調65のマトリックスのパターンを示す図
である。
【図37】それぞれの階調において印字されたパターン
と、その光学反射濃度との関係を示す図である。
【図38】第1の比較例における階調0〜4のマトリッ
クスのパターンを示す図である。
【図39】第1の比較例における階調5〜9のマトリッ
クスのパターンを示す図である。
【図40】第1の比較例における階調10〜14のマト
リックスのパターンを示す図である。
【図41】第2の比較例における階調0〜4のマトリッ
クスのパターンを示す図である。
【図42】第2の比較例における階調5〜9のマトリッ
クスのパターンを示す図である。
【図43】第2の比較例における階調10〜14のマト
リックスのパターンを示す図である。
【図44】第2の実施の形態における階調0〜4のドッ
トを示す図である。
【図45】第3の比較例における階調0〜2のドットを
示す図である。
【図46】第4の比較例における階調0〜2のドットを
示す図である。
【図47】第1の変形例を説明するための図である。
【図48】第2の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
3Y イエローインク用ヘッド 3M マゼンタインク用ヘッド 3C シアンインク用ヘッド 3K ブラックインク用ヘッド 3Yp イエローフォトインク用ヘッド 3Mp マゼンタフォトインク用ヘッド 3Cp シアンフォトインク用ヘッド 3Kp ブラックフォトインク用ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して多階調の画像の形成を
    行なうことができる画像形成装置であって、 前記記録媒体に付着させるインクの濃度を変更する第1
    の変更手段と、 前記記録媒体にプリントされるドットのサイズを変更す
    る第2の変更手段と、 前記第1および第2の変更手段により、前記記録媒体に
    形成される画像の階調の制御を行なう制御手段とを備え
    た画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、階調に応じて予め設定
    されたマトリックスにより階調の制御を行なう、請求項
    1に記載の画像形成装置。
JP8787997A 1997-04-07 1997-04-07 画像形成装置 Pending JPH10278244A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8787997A JPH10278244A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 画像形成装置
US09/054,592 US6682170B2 (en) 1997-04-07 1998-04-03 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8787997A JPH10278244A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10278244A true JPH10278244A (ja) 1998-10-20

Family

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Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8787997A Pending JPH10278244A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 画像形成装置

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Country Link
JP (1) JPH10278244A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999052712A1 (fr) * 1998-04-14 1999-10-21 Seiko Epson Corporation Impression bidirectionnelle capable d'enregistrer un pixel avec une grosseur de point parmi plusieurs
EP1025999A2 (en) * 1999-02-05 2000-08-09 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, method of printing, and recording medium
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JP2017504508A (ja) * 2013-12-23 2017-02-09 フランク ジャン インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタを作動させる方法

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