JPWO2015114991A1 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015114991A1
JPWO2015114991A1 JP2015552941A JP2015552941A JPWO2015114991A1 JP WO2015114991 A1 JPWO2015114991 A1 JP WO2015114991A1 JP 2015552941 A JP2015552941 A JP 2015552941A JP 2015552941 A JP2015552941 A JP 2015552941A JP WO2015114991 A1 JPWO2015114991 A1 JP WO2015114991A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
rod
steering
outer column
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015552941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5892302B2 (ja
Inventor
恒 山本
恒 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2015552941A priority Critical patent/JP5892302B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5892302B2 publication Critical patent/JP5892302B2/ja
Publication of JPWO2015114991A1 publication Critical patent/JPWO2015114991A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/185Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable adjustable by axial displacement, e.g. telescopically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/187Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

ステアリング装置は、筒状のアウターコラムと、一部がアウターコラムに挿入される筒状のインナーコラムと、を有し、ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、アウターコラムの外周面から互いに対向するように突出し、アウターコラムの軸方向に長い長孔をそれぞれ備える2つのテレスコ調整部と、長孔を貫通するロッドと、アウターコラムの外周面のうち2つのテレスコ調整部の間に設けられるスリットで露出するインナーコラムの外周面に設けられ、インナーコラムの径方向外側に向かってロッドを付勢する付勢部材と、を備える。

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリングホイールの回転に伴って車輪に舵角を付与するステアリング装置に備えられる、チルト機構およびテレスコ機構が広く知られている。例えば、特許文献1には、車体側ブラケットのチルト長孔とコラム側ブラケットのテレスコ長孔とに挿通している締付けロッドを有する車両用ステアリング装置が記載されている。特許文献1の車両用ステアリング装置は、操作レバーの回動で車体側ブラケットを締め付ける力を解除することでチルト調整およびテレスコ調整を可能にしている。
特開2008−265419号公報
特許文献1に記載されているようなステアリング装置の場合、テレスコ調整を行うときに締付けロッドがテレスコ長孔に対して相対的に摺動できるように、締付けロッドとテレスコ長孔の内壁との間には隙間が生じている。これにより、テレスコ調整を行うときのステアリングコラムの動作に、当該隙間に起因するガタつきが生じる可能性がある。このため、テレスコ調整が滑らかに行われない可能性があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ロッドと長孔の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラムのガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るステアリング装置は、筒状のアウターコラムと、一部が前記アウターコラムに挿入される筒状のインナーコラムと、を有し、ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、前記アウターコラムの外周面から互いに対向するように突出し、前記アウターコラムの軸方向に長い長孔をそれぞれ備える2つのテレスコ調整部と、前記長孔を貫通するロッドと、前記アウターコラムの外周面のうち前記2つのテレスコ調整部の間に設けられるスリットで露出する前記インナーコラムの外周面に設けられ、前記インナーコラムの径方向外側に向かって前記ロッドを付勢する付勢部材と、を備える。
これにより、本発明に係るステアリング装置において、ロッドは、付勢されない状態に比較してインナーコラムの径方向外側に移動する。これにより、長孔におけるロッドの位置が短手方向の一方側に偏るので、ロッドが長孔の内壁に接する状態が保たれやすくなる。よって、本発明に係るステアリング装置は、ロッドと長孔の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラムのガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができる。
本発明の望ましい態様として、前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、前記付勢部材は、バネ部と、前記バネ部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記バネ部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドに接する接触部、を備え、前記付勢部材のバネ部の2つの脚部によって、前記ロッドを前記アウターコラムの径方向外側に付勢する、ことが好ましい。これにより、付勢部材は、嵌合部によって位置決めされた状態で接触部によりロッドをアウターコラムの径方向外側に付勢することができる。このため、付勢部材は、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッドを付勢することができる。
本発明の望ましい態様として、前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、前記付勢部材は、バネ部と、前記バネ部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記バネ部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドに接する接触部とリング部を備え、前記嵌合部には、前記インナーコラムの前記開口部の後方側内壁に接するストッパー部を設け、前記リング部が前記ロッドを前記アウターコラムの軸方向前方側に付勢する、ことが好ましい。これにより、付勢部材は、嵌合部によって位置決めされた状態で接触部によりロッドをアウターコラムの軸方向前方側に付勢することができる。このため、付勢部材は、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッドを付勢することができる。
本発明の望ましい態様として、前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、前記付勢部材は、基部と、前記基部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記基部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドと前記インナーコラムとに挟まれて弾性変形する変形部と、を備えることが好ましい。これにより、付勢部材は、嵌合部によって位置決めされた状態で変形部によりロッドを付勢することができる。このため、付勢部材は、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッドを付勢することができる。
本発明の望ましい態様として、前記付勢部材は、前記2つのテレスコ調整部からの距離が等しい位置に配置されることが好ましい。仮に付勢部材が2つのテレスコ調整部のうち一方側に寄って配置される場合、ロッドのうち付勢部材から遠い側の長孔を貫通する部分は、長孔の短手方向の動きが規制されにくくなる。このため、ロッドは、付勢部材から近い側の長孔を支点として長孔の短手方向に傾く可能性がある。これにより、操作レバーの先端において、付勢部材から近い側の長孔からの距離に応じて増幅されたガタつきが生じる可能性がある。これに対して上述したステアリング装置においては、付勢部材が一方の長孔と他方の長孔との間の中央位置でロッドを付勢することになり、付勢に際して発生する付勢力でこれらの2つの長孔の内壁にバランス良く付勢することができる。よって、ステアリング装置は、テレスコ調整をより滑らかに行うことができ、かつ操作レバーの先端において大きなガタつきが生じる可能性を抑制することができる。
本発明によれば、ロッドと長孔の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラムのガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができるステアリング装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るステアリング装置の構成図である。 図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。 図3は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す平面図である。 図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。 図5は、図2におけるA−A’断面を示す図である。 図6は、図5におけるB−B’断面を示す図である。 図7は、本実施形態に係る付勢部材の斜視図である。 図8は、本実施形態に係る付勢部材の側面図である。 図9は、変形例に係るステアリング装置において、図5におけるB−B’断面に相当する断面を示す図である。 図10は、変形例に係る付勢部材を一方側から見た場合の斜視図である。 図11は、変形例に係る付勢部材を他方側から見た場合の斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るステアリング装置の構成図である。図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。図3は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す平面図である。図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。図1から図4を用いて、本実施形態に係るステアリング装置80の概要を説明する。また、以下の説明において、ステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の前方は、単に前方と記載され、ステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の後方は、単に後方と記載される。図2において、前方は、図中の左側であり、後方は、図中の右側である。
(ステアリング装置)
ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に入力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを含む。入力軸82aは、一方の端部がステアリングホイール81に連結され、他方の端部がトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部が操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、機械構造用炭素鋼(SC材)や冷間圧延鋼板(SPCC材)等の一般的な鋼材等から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを含む。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ラックアンドピニオン形式として構成される。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結され、この直進運動で図示しないタイヤを押し引きして操舵輪を転舵させる。
操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ(モータ)70とを含む。なお、電動モータ70は、いわゆる、ブラシレスモータを例示して説明するが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備える電動モータであってもよい。減速装置92は、出力軸82bに連結される。電動モータ70は、減速装置92に連結され、かつ、補助操舵トルクを発生させる電動機である。なお、ステアリング装置80は、ステアリングシャフト82と、トルクセンサ91aと、減速装置92とによりステアリングコラムが構成されている。電動モータ70は、ステアリングコラムの出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、本実施形態のステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
図2に示すように、ステアリング装置80は、入力軸82aを回転可能に支持するステアリングコラム50を有する。ステアリングコラム50は、筒状のアウターコラム51と、一部がアウターコラム51に挿入される筒状のインナーコラム54とを有する。アウターコラム51およびインナーコラム54は、例えば、機械構造用炭素鋼鋼管(STKM材)、ダイカスト用アルミニウム合金(ADC材)等の一般的な鋼材等から形成される。例えば、アウターコラム51は、インナーコラム54の後方側に配置されている。なお、アウターコラム51がインナーコラム54の前方側に配置されていてもよい。
ステアリング装置80は、車体側部材に固定されてステアリングコラム50を支持するコラムブラケット52を備える。コラムブラケット52は、例えば、冷間圧延鋼板(SPCC材)等の一般的な鋼材等から形成される。コラムブラケット52は、車体側部材に固定される取付板部52bと、取付板部52bに一体に形成された側板部52aと、を備えている。コラムブラケット52の側板部52aは、アウターコラム51を両側で対向して配置され、アウターコラム51を締め付けている。
図3、4に示すように、コラムブラケット52の取付板部52bは、車体側部材13に取付けられる左右一対の離脱カプセル11と、樹脂インジェクションで形成された樹脂部材12pによって離脱カプセル11に固定されたカプセル支持部59と、を有する。離脱カプセル11はアルミニウムをダイカスト成形して形成されている。離脱カプセル11は、カプセル取付孔11hを有し、カプセル取付孔11hに挿入されるボルト等によって車体側部材13に固定されている。2次衝突時にステアリングコラム50を前方に移動させる力が作用することにより、離脱カプセル11に対してカプセル支持部59が車体前方に摺動して樹脂部材12pが剪断される。これにより、離脱カプセル11による支持が解除され、ステアリングコラム50が車体から離脱することが可能になっている。
図1に示すトルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、ステアリング装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。ECU90は、電動モータ70と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。
(制御ユニット:ECU)
ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、かつ、車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ70へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、電動モータ70から誘起電圧の情報または後述するレゾルバ等のロータの回転の情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時に、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、かつ、車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。電動モータ70が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵トルクは、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、操舵輪を転舵させる。
図5は、図2におけるA−A’断面を示す図である。図6は、図5におけるB−B’断面を示す図である。図5に示すように、アウターコラム51は、2つのテレスコ調整部31を有する。2つのテレスコ調整部31は、アウターコラム51の外周面から互いに対向するように突出している。また、2つのテレスコ調整部31は、図6に示すように、アウターコラム51の軸方向に長い長孔32をそれぞれ備える。長孔32には、円柱状のロッド30が貫通している。ロッド30は、2つの長孔32を貫通するとともに、側板部52aに設けられた長孔52ahを貫通し、操作レバー53と連結されている。長孔52ahは、長孔32の長手方向とは異なる方向に長い長孔であって、ロッド30の軸方向に対して直交する面方向に長い長孔である。なお、長孔52ahは、長孔でなく丸孔であってもよい。
また、アウターコラム51は、外周面のうち2つのテレスコ調整部31の間に設けられるスリット51sを備える。例えば、スリット51sは、インナーコラム54の挿入側の一端を切り欠いて形成されている。
インナーコラム54の外径は、アウターコラム51の内径と略同等の大きさである。アウターコラム51は、スリット51sを有するので、締め付けられると内径が小さくなる。これにより、アウターコラム51が締め付けられている状態では、アウターコラム51がインナーコラム54を覆う部分において、アウターコラム51の内周面とインナーコラム54の外周面とは接触している。このため、アウターコラム51が締め付けられている状態では、アウターコラム51とインナーコラム54との間に摩擦力が生じている。
操作レバー53が回転させられると、側板部52aに対する締め付け力が緩められ、側板部52aとアウターコラム51の外周面との間の摩擦力がなくなる、または小さくなる。これにより、チルト位置の調整が可能となる。また、操作レバー53が回転させられると、側板部52aに対する締め付け力が小さくなるので、アウターコラム51のスリット51sの幅が大きくなる。これにより、アウターコラム51がインナーコラム54を締め付ける力がなくなるため、アウターコラム51が摺動する際の摩擦力がなくなる。これにより、操作者は、操作レバー53を回転させた後、ステアリングホイール81を介してアウターコラム51を押圧することで、テレスコ位置を調整することができる。ここで、アウターコラム51は、長孔32を有するテレスコ調整部31を備えるため、長孔32の長さの範囲でインナーコラム54に対して摺動可能となっている。
(付勢部材)
ステアリング装置80において、一般的にはテレスコ調整を行うときにロッド30が長孔32に対して相対的に摺動できるように、ロッド30と長孔32の内壁との間には隙間が生じている。この隙間があることによりロッド30と長孔32の内壁との摩擦がなくなるので、テレスコ調整を行うために必要な力が小さくなる。しかし、この隙間があることにより、テレスコ調整を行うときのステアリングコラム50の動作に、この隙間に起因するガタつきが生じる可能性がある。また、テレスコ調整を行うときにロッド30が長孔32の短手方向に傾く余地があるので、操作レバー53の先端において、長孔32からの距離に応じて増幅されたガタつきが生じる可能性がある。
ステアリング装置80において、一般的にチルト調整を行うときにロッド30が長孔52ahに対して相対的に摺動できるように、ロッド30と長孔52ahの内壁との間には隙間が生じている。この隙間があることによりロッド30と長孔52ahの内壁との摩擦がなくなるので、チルト調整を行うために必要な力が小さくなる。しかし、この隙間があることにより、チルト調整を行うときのステアリングコラム50の動作に、この隙間に起因するガタつきが生じる可能性がある。また、チルト調整を行うときにロッド30が長孔52ahの長手方向に傾く余地があるので、操作レバー53の先端において、長孔52ahからの距離に応じて増幅されたガタつきが生じる可能性がある。
このようなガタつきを抑制するため、本実施形態に係るステアリング装置80は、インナーコラム54の径方向外側に向かってロッド30を付勢する付勢部材2を備える。付勢部材2は、図6に示すように、スリット51sで露出するインナーコラム54の外周面である露出部54eに設けられる。径方向は、軸方向に対して直交する方向を意味し、以下の説明においても同様の意味で用いられる。例えば本実施形態において、付勢部材2は、2つのテレスコ調整部31からの距離が等しい位置に配置される。
図7は、本実施形態に係る付勢部材の斜視図である。図8は、本実施形態に係る付勢部材の側面図である。図7に示すように、付勢部材2は、バネ部21と、アウターコラム51の径方向内側に向かって突出する嵌合部22と、ロッド30に接する接触部23と、バネとして作用するリング部24と、折り曲げ部25を備える。付勢部材2の材質は、バネ用みがき特殊帯鋼、バネ用ステンレス鋼帯等が用いられる、所謂板バネである。これにより、付勢部材2のコストが低減される。
付勢部材2の全体の幅は、側板部52aのアウターコラム51に対する締め付け力の変化によって、スリット51sの幅が変化する場合であっても、スリット51sの幅の変化を阻害しない寸法に設定される。
バネ部21は、両脚部21a、21bを備える。両脚部21a、21bは、バネ部21が備える2つの脚部である。両脚部21a、21bがインナーコラム54の露出部54eの上に設置されることで、付勢部材2の全体がアウターコラム51の径方向へ付勢される。また、嵌合部22、ストッパー部22aおよび傾斜面22bは、両脚部21a、21bよりもアウターコラム51の径方向内側に向かって突出している。嵌合部22は、嵌合部22のうち後方側に配置されるストッパー部22aと、ストッパー部22aよりも前方側に配置される傾斜面22bとを有する。ストッパー部22aは、例えば、アウターコラム51の軸方向に対して垂直な面である。傾斜面22bは、アウターコラム51の径方向において後方側端部が前方側端部よりも内側に位置するように傾斜した面である。
図6に示すように、インナーコラム54は、露出部54eの一部に開口部54sを備える。付勢部材2の嵌合部22は、開口部54sに嵌合している。また、嵌合部22のストッパー部22aが、開口部54sの後方側の内壁に接している。嵌合部22が開口部54sに嵌合する深さは、付勢部材2の両脚部21a、21bがインナーコラム54の外周面である露出部54eに設置された状態の、両脚部21a、21bが撓んでいない自由状態で開口部54sに嵌合する深さで、かつ、ステアリングシャフト82に干渉しない程度の深さに形成される。すなわち、嵌合部22は、両脚部21a、21bに荷重が加えられていない状態で、開口部54sの内壁に対向し、かつステアリングシャフト82に接しないように配置されている。また、付勢部材2の両脚部21a、21bが撓み、その撓み量が変化した場合にも、嵌合部22が開口部54sから抜けないようになっており、かつ、嵌合部22がインナーコラム54に対して摺動可能になっている。
接触部23は、図8に示すように、ロッド30の外周面(軸面)に接触する半径Rの円弧形状面である。この接触部23は、アウターコラム51の軸方向Daおよび径方向Dbの2方向でロッド30の外周面に接している。ロッド30の軸方向から見て、ロッド30の接触部23との接触部分の一端およびロッド30の中心を通る直線と、ロッド30の接触部23との接触部分の他端およびロッド30の中心を通る直線と、がなす角度は90度以上である。すなわち、接触部23は、ロッド30のうち少なくとも周方向の4分の1の範囲で接している。これにより、接触部23は、ロッド30を軸方向Daおよび径方向Dbの2方向に付勢することができる。また、接触部23と露出部54eとの間には隙間S2が生じている。
リング部24は、一部を開口する円形に形成され、一方の開口端からリング部24に接続する接続部24aと、他方の開口端から傾斜面22bに接続する接続部24bで構成されている。このリング部24は、一部を開口する円形に形成されることから、接続部24aと接続部24bとが撓んで隙間S1が変化するリング状のバネとなり、ロッド30を軸方向Daに付勢することができる。
折り曲げ部25は、ストッパー部22aと脚部21aとを接続し、脚部21aが径方向Dbへ付勢する際に、付勢方向が変化しないようにU字形をしている。これにより、脚部21aの付勢で嵌合部22が開口部54sから抜けないようにしている。
図8に示すように、付勢部材2のリング部24は、接触部23およびロッド30よりもインナーコラム54の径方向外側に突出している。これにより、ステアリングコラム50の組立最終工程で付勢部材2をアウターコラム51のスリット51sに装着する際に、付勢部材2を持ち易いようにしている。この結果、付勢部材2を容易にステアリングコラム50に取り付けすることができる。
付勢部材2を装着すると、図8に示すように、付勢部材2はロッド30の下方側部分とインナーコラム54の露出部54eの間に挟まれ、かつ、ロッド30の後方側部分とインナーコラム54の開口部54sの後方側内壁に挟まれる。ロッド30の下方側部分とインナーコラム54の露出部54eの間に挟まれると、両脚部21a、21bが撓み、セット長Lyの状態で保持される。従って、ロッド30が径方向Db外側に付勢される。また、ロッド30の後方側部分とインナーコラム54の開口部54sの後方側内壁に挟まれると、リング部24が撓み、セット長Lxの状態で保持される。従って、ロッド30が軸方向Da前方に付勢される。
ロッド30が径方向Db外側に付勢されると、ロッド30と長孔32の内壁との間の径方向Db上側の隙間が詰められる。これにより、ステアリング装置80は、この隙間に起因するロッド30のガタつきを防止し、操作レバー53の先端において、長孔32からの距離に応じて増幅されたガタつきを防止することができる。また、ステアリング装置80は、ロッド30と長孔32の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラム50のガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができる。
また、ロッド30が軸方向Da前方に付勢されると、ロッド30と長孔52ahの内壁との間の軸方向Da前側の隙間が詰められる。これにより、ステアリング装置80は、この隙間に起因するガタつきを防止し、操作レバー53の先端において、長孔52ahからの距離に応じて増幅されたガタつきを防止することができる。また、ステアリング装置80は、ロッド30と長孔52ahの内壁との間の隙間に起因するステアリングコラム50のガタつきを抑制し、チルト調整を滑らかに行うことができる。
更に、付勢部材2は、2つのテレスコ調整部31からの距離が等しい位置に配置される。これにより、付勢部材2は、2つの長孔32の内壁と2つの長孔52ahの内壁とにロッド30を押し付けて隙間に起因するガタつきを効果的に防止することができる。言い換えると、付勢部材2が、一方の長孔32と他方の長孔32との間の中央位置(または一方の長孔52ahと他方の長孔52ahとの間の中央位置)でロッド30を付勢することになる。これにより、付勢部材2は、付勢に際して発生する付勢力でこれらの2つの長孔32の内壁、および2つの長孔52ahの内壁にバランス良く付勢することができる。これにより、ステアリング装置80は、操作レバー53の先端において、長孔52ahからの距離に応じて増幅されたガタつきを効果的に防止することができる。
ところで、付勢部材2は、図6に示したように嵌合部22が開口部54sに嵌合して位置決めされていることで、車両の衝突時においてアウターコラム51の前方への移動を阻害する可能性がある。そこで、本実施形態に係る付勢部材2は、上述したように嵌合部22のストッパー部22bに折り曲げ部25、脚部21aを接続している。
操作者の身体がステアリングホイール81等に衝突する2次衝突が生じた場合、ステアリングホイール81を介してアウターコラム51に前方向きの力が加えられる。このため、アウターコラム51は、インナーコラム54との摩擦によって衝撃を吸収しながら前方に向かって移動する。アウターコラム51は、ロッド30が長孔32の後方側端部に接するまで前方に移動する。そして、アウターコラム51に加えられる力は離脱カプセル11の樹脂部材12pに伝わるため、樹脂部材12pが剪断され、離脱カプセル11によるステアリングコラム50の支持が解除される。そしてさらに、ロッド30は、コラムブラケット52と一緒に前方へ移動する。ロッド30が前方へ移動し始めるとき、付勢部材2は、インナーコラム54の開口部54sに嵌まってアウターコラム51の軸方向の動きが規制されているので移動しない。その為、アウターコラム51は、図6に示すスリット51sの後方側端部51seが付勢部材2の後方側端部に接する位置まで移動し、付勢部材2に接触する。これにより、付勢部材2を前方へ移動させる力がアウターコラム51から伝えられる。
付勢部材2を前方へ移動させる力がアウターコラム51から伝えられる時、ロッド30はアウターコラム51と共に前方へ移動し、付勢部材2の接触部23から離脱している。従って、リング部24の撓みが開放されている。そして、付勢部材2の折り曲げ部25および脚部21aがスリット51sの後方側端部51seに押されることにより、付勢部材2が傾斜面22bを開口部54sの前方側の縁に乗り上げながら移動する。折り曲げ部25は径方向Db外側に大きく突き出ているので、スリット51sの後方側端部51seとの接触が確実に行われる。このため、嵌合部22が容易に開口部54sから抜け出ることができる。これにより、付勢部材2は、アウターコラム51の前方への移動を阻害しにくくなっている。よって、ステアリング装置80は、通常時に付勢部材2によってロッド30を付勢することができ、かつ2次衝突が生じた場合にアウターコラム51を滑らかに前方へ移動させることができる。
上述したように、本実施形態に係るステアリング装置80は、筒状のアウターコラム51と、一部がアウターコラム51に挿入される筒状のインナーコラム54と、を有し、ステアリングホイール81に連結される入力軸82aを回転可能に支持するステアリングコラム50を備える。ステアリング装置80は、アウターコラム51の外周面から互いに対向するように突出し、アウターコラム51の軸方向に長い長孔32をそれぞれ備える2つのテレスコ調整部31と、長孔32を貫通するロッド30と、を備える。また、アウターコラム51の外周面のうち2つのテレスコ調整部31の間に設けられるスリット51sで露出するインナーコラム54の外周面に設けられ、インナーコラム54の径方向外側に向かってロッド30を付勢する付勢部材2と、を備える。
これにより、ロッド30は、付勢されない状態に比較してインナーコラム54の径方向外側に移動する。これにより、長孔32におけるロッド30の位置が短手方向の一方側に偏るので、ロッド30が長孔32の内壁に接する状態が保たれやすくなる。よって、ステアリング装置80は、ロッド30と長孔32の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラム50のガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができる。
また、本実施形態に係るステアリング装置80において、インナーコラム54は、外周面に開口部54sを備える。付勢部材2は、バネ部21と、バネ部21からアウターコラム51の径方向内側に突出し開口部54sに嵌合する嵌合部22と、バネ部21からアウターコラム51の軸方向に突出しロッド30に接する接触部23、を備える。付勢部材2は、付勢部材2のバネ部21が備える2つの脚部21a、21bによって、ロッド30を径方向Db外側に付勢する。これにより、付勢部材2は、嵌合部22によって位置決めされた状態で接触部23によりロッド30を径方向Db外側に付勢することができる。このため、付勢部材2は、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッド30を付勢することができる。
また、本実施形態に係るステアリング装置80において、インナーコラム54は、外周面に開口部54sを備える。付勢部材2は、バネ部21と、バネ部21からアウターコラム51の径方向内側に突出し開口部54sに嵌合する嵌合部22と、バネ部21からアウターコラム51の軸方向に突出しロッド30に接する接触部23とリング部24を備える。嵌合部22には、インナーコラム54の開口部54sの後方側内壁に接するストッパー部22aが設けられ、リング部24がロッド30を軸方向Da前方側に付勢する。これにより、付勢部材は、嵌合部によって位置決めされた状態で接触部によりロッドを軸方向前方側に付勢することができる。このため、付勢部材は、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッドを付勢することができる。
また、本実施形態に係るステアリング装置80において、付勢部材2は、2つのテレスコ調整部31からの距離が等しい位置に配置される。仮に付勢部材2が2つのテレスコ調整部31のうち一方側に寄って配置される場合、ロッド30のうち付勢部材2から遠い側の長孔32を貫通する部分は、長孔32の短手方向の動きが規制されにくくなる。このため、ロッド30は、付勢部材2から近い側の長孔32を支点として長孔32の短手方向に傾く可能性がある。これにより、操作レバー53の先端において、付勢部材2から近い側の長孔32からの距離に応じて増幅されたガタつきが生じる可能性がある。これに対してステアリング装置80においては、付勢部材2が、一方の長孔32と他方の長孔32との間の中央位置(すなわち一方の長孔52ahと他方の長孔52ahとの間の中央位置)でロッド30を付勢することになる。これにより、付勢部材2は、付勢に際して発生する付勢力でこれらの2つの長孔32の内壁、および2つの長孔52ahの内壁にバランス良く付勢することができる。よって、ステアリング装置80は、テレスコ調整をより滑らかに行うことができ、かつ操作レバー53の先端において大きなガタつきが生じる可能性を抑制することができる。
(変形例)
図9は、変形例に係るステアリング装置において、図5におけるB−B’断面に相当する断面を示す図である。図10は、変形例に係る付勢部材を一方側から見た場合の斜視図である。図11は、変形例に係る付勢部材を他方側から見た場合の斜視図である。図10に示すように、付勢部材2Aは、基部21Aと、基部21Aからアウターコラム51の径方向内側に向かって突出する嵌合部22Aと、基部21Aからアウターコラム51の軸方向に突出し弾性変形可能な変形部23Aと、変形部23Aとは異なる位置で基部21Aからアウターコラム51の軸方向に突出するストッパー部24Aと、を備える。付勢部材2Aの材質は、ポリアセタール等の耐油性が高い合成樹脂であると好ましい。これにより、ロッド30が付勢部材2Aに接する部分における摩擦が低減される。なお、付勢部材2Aの材質は、エラストマー、またはニトリルゴム等の合成ゴムであってもよい。
基部21Aは、例えば略直方体形状であって、スリット51sの内壁に対向する2つの側面21aAを備える。側面21aAとスリット51sの内壁との間には所定の隙間が設けられている。また、嵌合部22A、変形部23Aおよびストッパー部24Aは、アウターコラム51の周方向の幅が基部21Aと等しい。これにより、側板部52aのアウターコラム51に対する締め付け力の変化によってスリット51sの幅が変化する場合であっても、付勢部材2Aは、スリット51sの幅の変化を阻害しない。また、基部21Aのうちインナーコラム54の外周面に対向する底面21bAは、インナーコラム54の外周面の形状に沿った曲面である。
嵌合部22Aは、基部21Aの底面21bAからアウターコラム51の径方向内側に向かって突出している。嵌合部22Aは、嵌合部22Aのうち後方側に配置される固定面22aAと、固定面22aAよりも前方側に配置される傾斜面22bAとを有する。固定面22aAは、例えば、アウターコラム51の軸方向に対して垂直な面である。傾斜面22bAは、アウターコラム51の径方向において後方側端部が前方側端部よりも内側に位置するように傾斜した面である。
図9に示すように、インナーコラム54は、露出部54eの一部に開口部54sを備える。付勢部材2Aの嵌合部22Aは、開口部54sに嵌合している。また、嵌合部22Aの固定面22aAが、開口部54sの後方側の内壁に接している。
変形部23Aは、図10に示すように、底面23aAと、端面23eAと、傾斜面23bAと、接触面23cAと、を備える。底面23aAは、インナーコラム54の外周面に対向する面であって、傾斜面22bAの前方側端部から前方に向かって設けられる。底面23aAは、インナーコラム54の外周面の形状に沿った曲面である。端面23eAは、底面23aAの前方側端部に位置し、アウターコラム51の軸方向に対して垂直な面である。傾斜面23bAは、アウターコラム51の径方向において後方側端部が前方側端部よりも外側に位置するように傾斜した面であって、端面23eAから後方に向かって設けられる。また、傾斜面23bAは、ロッド30の軸方向から見た形状が放物線状の曲面である。接触面23cAは、アウターコラム51の径方向に対して垂直な面であって、傾斜面23bAの後方側端部から後方に向かって設けられる。
図10および図11に示すように、変形部23Aは、貫通孔H1、H2を備える。貫通孔H1、H2は、例えば、ロッド30の軸方向から見た形状が略三角形である。貫通孔H1は、貫通孔H2よりも前方側に配置されており、一部が底面23aAと傾斜面23bAとの間に配置されている。貫通孔H2は、底面23aAと接触面23cAとの間に配置されている。外力が加えられると貫通孔H1、H2が変形するので、変形部23Aは弾性変形することができる。なお、貫通孔H1、H2は、例えば、ロッド30の軸方向から見た形状が円等の略三角形とは異なる形状であってもよい。また、貫通孔H1、H2は、どちらか一方のみが設けられていてもよいし、なくてもよい。
図10および図11に示すように、ストッパー部24Aは、変形部23Aよりもインナーコラム54の径方向外側の位置で基部21Aから突出している。ストッパー部24Aの前方側端面は、ロッド30の後方側部分に接触している。付勢部材2Aは、嵌合部22Aの固定面22aAが開口部54sの後方側の内壁に接し、かつストッパー部24Aがロッド30に接することで、アウターコラム51の軸方向における動きを規制されている。
付勢部材2Aは、例えば、ロッド30とインナーコラム54との間に端面23eAを後方側から挿入することでステアリング装置80に取り付けられる。端面23eAが挿入されたあと、傾斜面23bAがロッド30に接触する。傾斜面23bAがロッド30に接触すると、傾斜面23bAは、ロッド30によってアウターコラム51の径方向内側に向かって押圧されることで弾性変形する。付勢部材2Aは、貫通孔H1を備えることで、傾斜面23bAの弾性変形を容易にすることができる。このため、付勢部材2Aは、貫通孔H1を備えない場合に比較して、容易にステアリング装置80に取り付けられる。
また、付勢部材2Aにおいて基部21Aの位置は、変形部23Aの位置に対してアウターコラム51の軸方向で異なっている(変形部23Aよりも後方である)。これにより、付勢部材2Aは、ステアリング装置80に取り付けるとき、基部21Aを把持しながら変形部23Aをロッド30とインナーコラム54との間に挿入することができる。このため、付勢部材2Aは、より容易にステアリング装置80に取り付けられる。
図10に示すように、ロッド30は、接触面23cAに接触している。また、付勢部材2Aがステアリング装置80に取り付けられていない状態において、底面23aAから接触面23cAまでの厚みは、インナーコラム54の外周面からロッド30の外周面までの距離よりも大きい。これにより、付勢部材2Aがステアリング装置80に取り付けられた状態において、変形部23Aがロッド30とインナーコラム54とに挟まれて弾性変形する。このため変形部23Aは、ロッド30をインナーコラム54の径方向外側に向かって付勢する。
また、傾斜面23bAの後方側端部がロッド30に接している。これにより、ロッド30は、傾斜面23bAとストッパー部24Aとによってアウターコラム51の軸方向の両側から挟まれた状態で、インナーコラム54の径方向外側に向かって付勢される。このため、ロッド30は、より安定してインナーコラム54の径方向外側に向かって付勢される。
付勢部材2Aによりロッド30がインナーコラム54の径方向外側に向かって付勢されるので、ロッド30は、付勢されない状態に比較してインナーコラム54の径方向外側に移動する。これにより、長孔32におけるロッド30の位置が短手方向の一方側に偏るので、ロッド30が長孔32の内壁に接する状態が保たれやすくなる。よって、ステアリング装置80は、ロッド30と長孔32の内壁との間の隙間に起因するステアリングコラム50のガタつきを抑制し、テレスコ調整を滑らかに行うことができる。
また、付勢部材2Aは、開口部54sに嵌合する嵌合部22Aと、ロッド30とインナーコラム54とに挟まれて弾性変形する変形部23Aとを備えることで、嵌合部22Aによって位置決めされた状態で変形部23Aによりロッド30を付勢することができる。このため、付勢部材2Aは、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッド30を付勢することができる。
また、付勢部材2Aは、上述したように2つのテレスコ調整部31からの距離が等しい位置に配置される。仮に付勢部材2Aが2つのテレスコ調整部31のうち一方側に寄って配置される場合、ロッド30のうち付勢部材2Aから遠い側の長孔32を貫通する部分は、長孔32の短手方向の動きが規制されにくくなる。このため、ロッド30は、付勢部材2Aから近い側の長孔32を支点として長孔32の短手方向に傾く可能性がある。これにより、操作レバー53の先端において、付勢部材2Aから近い側の長孔32からの距離に応じて増幅されたガタつきが生じる可能性がある。これに対して変形例においては、付勢部材2Aが2つのテレスコ調整部31からの距離が等しい位置に配置されているので、ロッド30が一方の長孔32を支点として長孔32の短手方向に傾く事態が生じにくくなる。よって、ステアリング装置80は、テレスコ調整をより滑らかに行うことができ、かつ操作レバー53の先端において大きなガタつきが生じる可能性を抑制することができる。
なお、付勢部材2Aは、貫通孔H1、H2の形状を変更することで、接触面23cAの変形のしやすさを調節することができる。これにより、付勢部材2Aは、接触面23cAがロッド30を付勢する力を調節することができる。このため、ステアリング装置80は、ロッド30に過剰な付勢力が加えられる事態を抑制することができる。
また、ステアリング装置80は、ロッド30と金属部分である長孔32の内壁との摩擦を抑制するために、ロッド30と長孔32の内壁との間にスペーサーを備えていてもよい。当該スペーサーの材質は、ポリアセタール等の耐油性が高い合成樹脂であると好ましい。長孔32に当該スペーサーが備えられる場合、ステアリング装置80は、ロッド30が当該スペーサーに向かって付勢された状態でテレスコ調整を行うことができる。このため、当該スペーサーを備えたステアリング装置80は、ロッド30と長孔32の内壁とが直に接する場合に比較して、金属の擦れる音が生じる可能性を低減することができる。
ところで、付勢部材2Aは、図9に示したように嵌合部22Aが開口部54sに嵌合して位置決めされていることで、車両の衝突時においてアウターコラム51の前方への移動を阻害する可能性がある。そこで、変形例に係る付勢部材2Aは、上述したように嵌合部22Aにおいて傾斜面22bAを備えている。
操作者の身体がステアリングホイール81等に衝突する2次衝突が生じた場合、ステアリングホイール81を介してアウターコラム51に前方向きの力が加えられる。このため、アウターコラム51は、インナーコラム54との摩擦によって衝撃を吸収しながら前方に向かって移動する。アウターコラム51は、ロッド30が長孔32の後方側端部に接するまで前方に移動する。そして、アウターコラム51に加えられる力は樹脂部材12pに伝わるため、樹脂部材12pが剪断され、離脱カプセル11によるステアリングコラム50の支持が解除される。そして、ロッド30は、コラムブラケット52と一緒に前方へ移動する。ロッド30が前方へ移動し始めるとき、付勢部材2Aは、開口部54sに嵌まってアウターコラム51の軸方向の動きが規制されているので移動を開始しない。その後、アウターコラム51は、図9に示すスリット51sの後方側端部51seが付勢部材2Aの後方側端部に接する位置まで移動する。これにより、付勢部材2Aを前方へ移動させる力がアウターコラム51から伝えられる。
付勢部材2Aを前方へ移動させる力がアウターコラム51から伝えられた場合、付勢部材2Aは、傾斜面22bAを開口部54sの前方側の縁に乗り上げながら移動する。このため、嵌合部22Aが容易に開口部54sから抜け出ることができる。これにより、付勢部材2Aは、アウターコラム51の前方への移動を阻害しにくくなっている。よって、ステアリング装置80は、通常時に付勢部材2Aによってロッド30を付勢することができ、かつ2次衝突が生じた場合にアウターコラム51を滑らかに前方へ移動させることができる。
上述したように、変形例に係るステアリング装置80において、インナーコラム54は、外周面に開口部54sを備える。また、付勢部材2Aは、基部21Aと、基部21Aからアウターコラム51の径方向内側に突出し開口部54sに嵌合する嵌合部22Aと、基部21Aからアウターコラム51の軸方向に突出しロッド30とインナーコラム54とに挟まれて弾性変形する変形部23Aと、を備える。これにより、付勢部材2Aは、嵌合部22Aによって位置決めされた状態で変形部23Aによりロッド30を付勢することができる。このため、付勢部材2Aは、通常使用時において位置が固定されているので、より安定してロッド30を付勢することができる。
11 離脱カプセル
11h カプセル取付孔
12p 樹脂部材
2、2A 付勢部材
21 バネ部
21a 脚部
21b 脚部
21A 基部
21aA 側面
21bA 底面
22 嵌合部
22a ストッパー部
22b 傾斜面
22A 嵌合部
22aA 固定面
22bA 傾斜面
23 接触部
23A 変形部
23aA 底面
23bA 傾斜面
23cA 接触面
23eA 端面
24 リング部
24a 接続部
24b 接続部
24A ストッパー部
25 折り曲げ部
30 ロッド
31 テレスコ調整部
32 長孔
50 ステアリングコラム
51 アウターコラム
51s スリット
51se 後方側端部
52 コラムブラケット
52a 側板部
52ah 長孔
52b 取付板部
53 操作レバー
54 インナーコラム
54e 露出部
54s 開口部
59 カプセル支持部
70 電動モータ
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 ユニバーサルジョイント
85 ロアシャフト
86 ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
91a トルクセンサ
91b 車速センサ
92 減速装置
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
H1、H2 貫通孔
S1、S2 隙間

Claims (5)

  1. 筒状のアウターコラムと、一部が前記アウターコラムに挿入される筒状のインナーコラムと、を有し、ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、
    前記アウターコラムの外周面から互いに対向するように突出し、前記アウターコラムの軸方向に長い長孔をそれぞれ備える2つのテレスコ調整部と、
    前記長孔を貫通するロッドと、
    前記アウターコラムの外周面のうち前記2つのテレスコ調整部の間に設けられるスリットで露出する前記インナーコラムの外周面に設けられ、前記インナーコラムの径方向外側に向かって前記ロッドを付勢する付勢部材と、
    を備えるステアリング装置。
  2. 前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、
    前記付勢部材は、バネ部と、前記バネ部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記バネ部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドに接する接触部、を備え、前記付勢部材のバネ部の2つの脚部によって、前記ロッドを前記アウターコラムの径方向外側に付勢する請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、
    前記付勢部材は、バネ部と、前記バネ部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記バネ部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドに接する接触部とリング部を備え、前記嵌合部には、前記インナーコラムの前記開口部の後方側内壁に接するストッパー部を設け、前記リング部が前記ロッドを前記アウターコラムの軸方向前方側に付勢する請求項1に記載のステアリング装置。
  4. 前記インナーコラムは、外周面に開口部を備え、
    前記付勢部材は、基部と、前記基部から前記アウターコラムの径方向内側に突出し前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記基部から前記アウターコラムの軸方向に突出し前記ロッドと前記インナーコラムとに挟まれて弾性変形する変形部と、を備える請求項1に記載のステアリング装置。
  5. 前記付勢部材は、前記2つのテレスコ調整部からの距離が等しい位置に配置される請求項1〜4のいずれか1項に記載のステアリング装置。
JP2015552941A 2014-01-30 2014-12-19 ステアリング装置 Active JP5892302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015552941A JP5892302B2 (ja) 2014-01-30 2014-12-19 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014015889 2014-01-30
JP2014015889 2014-01-30
JP2014230318 2014-11-13
JP2014230318 2014-11-13
PCT/JP2014/083740 WO2015114991A1 (ja) 2014-01-30 2014-12-19 ステアリング装置
JP2015552941A JP5892302B2 (ja) 2014-01-30 2014-12-19 ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5892302B2 JP5892302B2 (ja) 2016-03-23
JPWO2015114991A1 true JPWO2015114991A1 (ja) 2017-03-23

Family

ID=53756583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015552941A Active JP5892302B2 (ja) 2014-01-30 2014-12-19 ステアリング装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9446783B2 (ja)
EP (1) EP3023318B1 (ja)
JP (1) JP5892302B2 (ja)
CN (1) CN106170427B (ja)
BR (1) BR112016004438A2 (ja)
WO (1) WO2015114991A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6620910B2 (ja) 2017-04-21 2019-12-18 日本精工株式会社 ステアリング装置
CN111017098B (zh) * 2019-12-18 2021-11-16 江西赛骑运动器械制造有限公司 一种双向连接关节轴承转向系统

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02274663A (ja) * 1989-04-14 1990-11-08 Mazda Motor Corp 操舵装置の油圧アクチュエータ
US5961146A (en) * 1996-01-18 1999-10-05 Nsk Ltd. Shock absorbing type steering column assembly
US6139057A (en) * 1999-02-04 2000-10-31 Delphi Technologies, Inc. Position control apparatus for steering column
JP4190905B2 (ja) * 2003-02-06 2008-12-03 日本精工株式会社 車両用ステアリング装置
JP2007045276A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Nsk Ltd ステアリング装置
KR101062339B1 (ko) * 2006-06-07 2011-09-05 주식회사 만도 틸트 앤 텔레스코픽 조향장치
JP2008132819A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Jtekt Corp テレスコピックステアリング装置
US7735868B2 (en) * 2007-02-09 2010-06-15 Gm Global Technology Operations, Inc. Adjustable steering column assembly for a vehicle
US7621197B2 (en) * 2007-03-21 2009-11-24 Gm Global Technology Operations, Inc. Releasable push/pull lock device of an adjustable steering column assembly
JP2008265419A (ja) 2007-04-17 2008-11-06 Nsk Ltd 車両用ステアリングコラムの支持構造
KR101031627B1 (ko) 2007-10-31 2011-04-27 후지키코 가부시키가이샤 스티어링 칼럼 장치
JP5222692B2 (ja) * 2007-10-31 2013-06-26 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
JP5048594B2 (ja) * 2008-06-20 2012-10-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2011046309A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Jtekt Corp 車両用操舵装置
CN104590358B (zh) * 2009-12-11 2018-03-09 Trw有限公司 改进的转向组件
JP5662115B2 (ja) * 2010-01-20 2015-01-28 株式会社山田製作所 ステアリング装置
JP5279743B2 (ja) * 2010-02-19 2013-09-04 株式会社山田製作所 ステアリング位置調整装置
KR20110096805A (ko) * 2010-02-23 2011-08-31 주식회사 만도 자동차의 조향 컬럼 및 이를 포함하는 자동차의 조향장치
JP5620841B2 (ja) * 2011-02-04 2014-11-05 株式会社山田製作所 ステアリング装置
JP5785108B2 (ja) * 2011-03-28 2015-09-24 株式会社山田製作所 ステアリング装置
JP2013043509A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Jtekt Corp 位置調整式ステアリング装置
JP2014004889A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Jtekt Corp ステアリングコラム装置
KR101390522B1 (ko) * 2012-09-11 2014-05-07 주식회사 만도 자동차의 조향 컬럼
JP5999427B2 (ja) * 2012-11-28 2016-09-28 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
WO2016013235A1 (ja) * 2014-07-25 2016-01-28 日本精工株式会社 ステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
BR112016004438A2 (pt) 2021-01-26
EP3023318B1 (en) 2018-04-18
JP5892302B2 (ja) 2016-03-23
WO2015114991A1 (ja) 2015-08-06
US20160200345A1 (en) 2016-07-14
CN106170427A (zh) 2016-11-30
EP3023318A4 (en) 2016-11-09
CN106170427B (zh) 2018-07-31
EP3023318A1 (en) 2016-05-25
US9446783B2 (en) 2016-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5528868B2 (ja) ステアリング装置
EP1905664A2 (en) Electrically adjustable telescopic steering apparatus
JP5413266B2 (ja) ステアリング装置
US9834245B2 (en) Steering device
JP6037092B1 (ja) ステアリング装置
EP2695793B1 (en) Steering device
JP5892302B2 (ja) ステアリング装置
JP2015003611A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6503882B2 (ja) ステアリング装置
JP2011037357A (ja) 車両用ステアリング装置
JP6369046B2 (ja) ステアリング装置
US7543680B2 (en) Electric power steering apparatus
JP6620910B2 (ja) ステアリング装置
JP6369045B2 (ja) ステアリング装置
JP2015140158A (ja) ステアリング装置
JP2014015120A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2015076226A1 (ja) ステアリング装置
US20150266502A1 (en) Steering device
JP6503887B2 (ja) ステアリング装置
JP6623689B2 (ja) ステアリング装置
JP2023061298A (ja) ステアリング装置
JP2017159820A (ja) ステアリング装置
JP2014015119A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014015105A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014015106A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160121

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5892302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250