JP2023061298A - ステアリング装置 - Google Patents

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傑 杉下
Suguru Sugishita
宏高 清水
Hirotaka Shimizu
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Abstract

Figure 2023061298000001
【課題】ステアリングコラムの剛性の更なる向上を図ることが可能なステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングコラムと、インナーコラムの前方端部が支持される支持部材であって、かつギヤボックスを覆うためのカバー部と、を含む。インナーコラムは、インナーコラムの本体よりも径方向に大きく、かつ軸方向と直交するフランジ部を有する。フランジ部が複数の締結部材によってカバー部に固定されている。カバー部は、締結部材が締結される固定穴部を有する複数の締結部材保持部と、軸中心を中心とした周方向にみて、隣り合う2つの締結部材保持部の間に設けられる第1リブとを有する。
【選択図】図2

Description

本開示は、ステアリング装置に関する。
特許文献1のステアリング装置では、ステアリングホイールに連結され軸方向に延びるステアリングシャフトと、ステアリングシャフトの外周側に軸受けを介して支持されるステアリングコラムと、を備える。ステアリングコラムは、ステアリングホイール側のアッパコラムと、ギヤボックス側のロアコラムとを備え、ロアコラムの端部がギヤボックスに接続される。具体的には、ロアコラムの端部は、軸方向に交差する径方向に延びるフランジを有し、当該フランジが4本のボルトを介してギヤボックスに締結される。これにより、ステアリングコラムがギヤボックスに接続される。
特開2006-69483号公報
ところで、車両がカーブを曲がるときなどに、運転者からステアリングホイールに対して車両の前後方向に力が付与される場合がある。この場合、ステアリングホイールからステアリングシャフトを介してステアリングコラムに軸方向に交差する径方向の力が伝達される。特許文献1のステアリング装置では、ステアリングコラムに径方向の力が加わった時にステアリングコラムに変位が生じる可能性がある。このため、ステアリングコラムの剛性の更なる向上が望まれる。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ステアリングコラムの剛性の更なる向上を図ることが可能なステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本開示に係るステアリング装置は、軸中心に沿って前方から後方へ軸方向に延びて、かつ中空部分を有するアウターコラム、及び前記アウターコラムの前方端部に挿入されるインナーコラムを含み、ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトを前記軸中心に回転可能に支持するステアリングコラムと、前記インナーコラムの前方端部が支持される支持部材であって、かつギヤボックスを覆うためのカバー部と、を含み、前記インナーコラムは、前記インナーコラムの本体よりも径方向に大きく、かつ前記軸方向と直交するフランジ部を有し、前記フランジ部が複数の締結部材によって前記カバー部に固定されており、前記カバー部は、前記締結部材が締結される固定穴部を有する複数の締結部材保持部と、前記軸中心を中心とした周方向にみて、隣り合う2つの前記締結部材保持部の間に設けられる第1リブとを有する。
これにより、ステアリングコラムに、締結部材保持部がない方向へ曲げ入力があっても、第1リブがフランジ部を支持する。これにより、インナーコラムの前方側の端部の曲げ剛性が高まる。このため、ステアリングコラムに対して径方向の力が付与された場合でも、ステアリングコラムに変位が生じにくくなる。従って、本開示に係るステアリング装置は、ステアリングコラムの剛性の更なる向上を図ることが可能となる。
望ましい態様として、前記フランジ部が前記締結部材保持部と前記複数の締結部材とに挟まれ、前記第1リブは、前記フランジ部に接する座面を有している。
これにより、締結部材保持部の第2当接面と、第1リブの第3当接面とがフランジ部に接する座面となり、インナーコラムの曲げ入力に対して弱い向きが少なくなる。
望ましい態様として、前記カバー部は、前記フランジ部よりも前方の前記インナーコラムの前方端部を内部に収容する第1円筒部を有し、前記第1リブは、前記軸方向にみて、前記第1円筒部の径方向外側に突出している。
これにより、第1リブが受けるフランジ部からの曲げ入力は、第1リブを支える第1円筒部へも分散される。その結果、第1リブを小さくでき、カバー部が軽量化する。
望ましい態様として、前記カバー部は、前記後方の第1面から前記締結部材保持部、前記第1円筒部及び前記第1リブが突出する蓋本体を有し、前記蓋本体の前記第1面は、前記軸中心を含む断面において、前記軸方向に対して傾斜している。
これにより、第1面を抜き勾配として、カバー部を鋳造しても品質良く保つことができる。その結果、カバー部が安価となる。
望ましい態様として、前記カバー部は、前記後方の第1面から前記締結部材保持部、前記第1円筒部及び前記第1リブが突出する蓋本体を有し、前記蓋本体の前記前方の第2面には、前記軸中心から遠ざかる方向に延びる第2リブを有する。
これにより、第2リブは、蓋本体の剛性を高めることができる。
望ましい態様として、前記第2リブは、複数設けられ、前記軸中心を中心として、それぞれ放射状に延びる。
これにより、第2リブは、蓋本体の剛性を高めるので、蓋本体を薄くすることができる。
望ましい態様として、前記カバー部は、前記第2面に、前記軸中心を囲む第3リブを備える。
これにより、第3リブは、蓋本体の剛性を高めるので、蓋本体を薄くすることができる。
望ましい態様として、締付機構をさらに有し、前記締付機構は、前記アウターコラムの外周面を挟持し、前記アウターコラムの外周面の締め付け状態と、前記アウターコラムの外周面の締付解除状態とを切り替える。
これにより、ステアリング装置は、レバーを操作することにより、ステアリングコラムの位置を規制することができる。ステアリングコラムの位置を変更したとしても、操作者に違和感を与えにくい。
本開示によれば、ステアリングコラムの剛性の更なる向上を図ることが可能なステアリング装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係るステアリング装置の構成図である。 図2は、ステアリング装置の要部を模式的に示す側面図である。 図3は、図2におけるA-A断面を示す図である。 図4は、カバー部の斜視図である。 図5は、カバー部を後方からみた平面図である。 図6は、図5のB-B断面における断面図である。 図7は、カバー部を前方からみた平面図である。 図8は、カバー部にインナーコラムを取り付けた斜視図である。 図9は、図8の断面図である。 図10は、第2実施形態に係るカバー部の断面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るステアリング装置の構成図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に出力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aは、一方の端部でステアリングホイール81に連結され、他方の端部でトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部で操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント84に連結される。実施形態1では、入力軸82a及び出力軸82bは、機械構造用炭素鋼(SC材(Carbon Steel for Machine Structural Use))等の一般的な鋼材等から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部でユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部でユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部でステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結される。すなわち、ステアリング装置80は、ラックアンドピニオン式である。
操舵力アシスト機構83は、減速装置71と、電動モータ70とを備える。電動モータ70は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。減速装置71は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ70で生じたトルクは、減速装置71の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置71は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ70で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置71は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
トルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、ステアリング装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。ECU90は、電動モータ70と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。減速装置71及びトルクセンサ91aは、ギヤボックス92の内部に収容される。
ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、かつ車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ70へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、電動モータ70から誘起電圧の情報又は電動モータ70に設けられたレゾルバ等から出力される情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置71に伝わる。この時、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、かつ車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。電動モータ70が作り出した補助操舵トルクは、減速装置71に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、車輪を変位させる。
図2は、ステアリング装置の要部を模式的に示す側面図である。図3は、図2におけるA-A断面を示す図である。なお、以下の説明において、図2に示す軸中心Axに沿う軸方向のうち、ステアリング装置80を車体に取り付けた場合の車体の前方は、単に前方と記載される。ステアリング装置80を車体に取り付けた場合の車体の後方は、単に後方と記載される。ステアリング装置80を車体に取り付けた場合の車体の側方は、単に側方と記載される。また、軸中心Axに沿う軸方向に対する直交方向のうち、ステアリング装置80を車体に取り付けた場合の車体の上方は、単に上方と記載され、ステアリング装置80を車体に取り付けた場合の車体の下方は、単に下方と記載される。すなわち、図2において、図中の左側が前方D2であり、図中の右側が後方D1である。軸中心Axに沿う軸方向は、単に、軸方向ともいう。
図2に示すように、ステアリング装置は、ステアリングコラム5と、コラムブラケット4と、締付機構3とを備える。
ステアリングコラム5は、入力軸82a及び出力軸82bを支持する部材である。入力軸82a及び出力軸82bは、軸中心Axを中心に回転できる。軸中心Axは、入力軸82aの延びている方向に対して直交する平面で入力軸82aを切った場合の各断面の重心を通る直線である。図2に示すように、ステアリングコラム5は、ピボットブラケット56及びコラムブラケット4を介して車体に取り付けられている。ピボットブラケット56は、揺動中心軸200を中心として、ステアリングコラム5を上下方向に揺動できるように支持する。上下方向は、軸中心Axに平行な方向及び車幅方向の両方に対して直交する方向を意味する。
図2に示すように、ステアリングコラム5は、アウターコラム51と、インナーコラム54と、を備える。アウターコラム51は、略円筒状の部材である。アウターコラム51は、インナーコラム54の後方D1に配置されている。アウターコラム51は、軸受を介して入力軸82aを支持している。インナーコラム54は、略円筒状の部材である。インナーコラム54の一部はアウターコラム51の内部に位置している。インナーコラム54の一部はアウターコラム51の内壁に接しており、アウターコラム51とインナーコラム54との間には摩擦力が生じている。インナーコラム54とアウターコラム51との間に生じる摩擦力は、通常の使用状態ではインナーコラム54とアウターコラム51とが相対的に移動しない大きさに設定されている。一方、インナーコラム54とアウターコラム51との間に生じる摩擦力は、2次衝突時にはインナーコラム54及びアウターコラム51が相対的に移動できる大きさに設定されている。
コラムブラケット4は、ステアリングコラム5を支持する部材である。図3に示すように、コラムブラケット4は、アウターコラム51の上方に配置された上板41と、取付板42と、側板43と、を備える。
締付機構3は、コラムブラケット4がディスタンスブラケット6を締め付ける力を調節するための装置である。図3に示すように、締付機構3は、締付けロッド30と、固定カム33と、回転カム34と、ナット31と、スラストベアリング32と、操作レバー53と、を備える。
ディスタンスブラケット6は、一対の側板部61と、一対の側板部61を連結する底板部63と、を備えており、軸中心Axに対して垂直な平面で切った断面形状が略U字形である。例えば、ディスタンスブラケット6は、アウターコラム51の下側に配置されており、側板部61の端部での溶接等によりアウターコラム51の表面に固定されている。側板部61は、貫通孔である丸孔62を備える。
側板43は、ディスタンスブラケット6の側板部61を両側から挟むように配置されている。側板43は、上下方向に長い貫通孔であるチルト調整孔44を備える。図3に示すように、締付けロッド30は、チルト調整孔44及びディスタンスブラケット6の丸孔62を貫通している。
図3に示すように、締付けロッド30の一端には頭部35が設けられ、他端にはねじ部36が設けられている。締付けロッド30は、頭部35と側板43との間に配置される固定カム33と、回転カム34と、を貫通している。固定カム33は、側板43の表面のチルト調整孔44と重なる位置に取り付けられている。固定カム33は、操作レバー53の回転と連動しない。回転カム34は、操作レバー53に取り付けられ、操作レバー53の回転と連動して回転する。固定カム33と回転カム34とは周方向に凹凸を形成しており、これを相対回転させた場合において、回転カム34の回転位置に応じて、回転カム34と固定カム33との距離が変化するようになっている。
締付けロッド30は、ねじ部36側の端部で、スペーサー37と、スラストベアリング32と、ナット31と、を貫通している。ナット31は、ねじ部36に締結されており、スラストベアリング32を介してスペーサー37を側板43に接触させている。これにより、締付けロッド30は、軸方向の移動を規制された状態で、操作レバー53の回転に連動して回転することができる。
回転カム34と固定カム33との距離が大きくなるように操作レバー53の回転がさせられると、側板43がディスタンスブラケット6を挟みつける圧力は大きくなる。これにより、締付けロッド30のチルト調整孔44内での移動が抑制され、チルト位置が固定される。一方、回転カム34と固定カム33との距離が大きくなるように操作レバー53の回転がさせられると、側板43がディスタンスブラケット6を挟みつける圧力は大きくなる。これにより、締付けロッド30のチルト調整孔44内での移動が容易になり、チルト位置の調整が可能となる。
チルトバネ38は、例えば引張コイルバネである。チルトバネ38の一端部38aは、コラムブラケット4に設けられたチルトバネ固定部39に固定されている。チルトバネ38の他端部38bは、例えば、スペーサー37の上側に固定されている。チルトバネ38は、締付けロッド30を介してディスタンスブラケット6及びアウターコラム51に対して上向きの力を加えている。チルトバネ38は、操作レバー53の回転の操作によってチルト位置の固定(以下、クランプという)が解除された場合であっても、ステアリングコラム5が下向きに落下しにくくなる。チルトバネ38は、チルト位置の調整を容易にすることができる。
ギヤボックス92は、ピボットブラケット56の後方D1に設けられ、トルクセンサ91a及び減速装置71(図1参照)を収容している。ギヤボックス92の後方側は、開口しており、この開口がカバー部1で塞がれている。
図2に示すように、カバー部1の後方D1には、インナーコラム54が取り付けられる。図4は、カバー部の斜視図である。図5は、カバー部を後方からみた平面図である。図6は、図5のB-B断面における断面図である。図7は、カバー部を前方からみた平面図である。以下、カバー部1について、図4から図7を参照して、詳細に説明する。
図4に示すように、カバー部1は、蓋本体20と、コラム取付部10と、カバーフランジ部24、カバー固定部26を含む。コラム取付部10は、蓋本体20の後方D1に、蓋本体20と一体に形成される。コラム取付部10は、第1円筒部11と、締結部材保持部16と、第1円筒部11と締結部材保持部16とを連結する連結部14と、第1リブ19とを有している。
第1円筒部11は、蓋本体20の後方D1の第1面F1よりも突出している。第1円筒部11の中心は、軸中心Axであり、内側の内周面12には、インナーコラム54の前方D2側の端部の外周が当接する。第1円筒部11は、フランジ部55よりも前方D2であって、かつインナーコラム54の前方D2の端部を内部に収容する。そして、第1円筒部11の内周面12がインナーコラム54の外周面を規制することにより、インナーコラム54の軸中心と、第1円筒部11の軸中心とが一致する。第1円筒部11の後方D1には、第1当接面11Aが形成されている。第1当接面11Aは、軸中心Axと直交する平坦面を有する。
図4及び図5に示すように、締結部材保持部16は、第1円筒部11の径方向外側に3つ配置されている。締結部材保持部16は、固定孔16Hを有する。固定孔16Hの内周には、雌ねじが形成されており、締結部材29(図2参照)が固定孔16Hに締結される。締結部材保持部16の後方D1には、第2当接面16Aが形成されている。第2当接面16Aは、軸中心Axと直交する平坦面を有する。
図5に示すように、3つの固定孔16Hのうち、第1の固定孔16H1と第2の固定孔16H2とが、軸中心Axを中心として周方向に、間隔R11を有して設けられている。同様に、第2の固定孔16H2と第3の固定孔16H3とが、周方向に、間隔R12を有して設けられている。さらに、第3の固定孔16H3と第1の固定孔16H1とが周方向に、間隔R13を有して設けられている。間隔R12は、間隔R13と同じ大きさであり、間隔R11は、間隔R12よりも小さい。なお、第2の固定孔16Hと軸中心Axとを結んだ線と、第3の固定孔16Hと軸中心Axとを結んだ線とがなす角度は、90°より大きく135°以下である。
第1リブ19は、第1円筒部11の径方向外側に突出する凸部である。軸中心Axを中心とした周方向にみて、隣り合う2つの締結部材保持部16の間の間隔R11の中には、第1リブ19が1つ配置されている。また、軸中心Axを中心とした周方向にみて、隣り合う2つの締結部材保持部16の間の間隔R12の中には、第1リブ19が1つ配置されている。さらに、軸中心Axを中心とした周方向にみて、隣り合う2つの締結部材保持部16の間の間隔R13の中には、第1リブ19が1つ配置されている。図5に示すように、軸中心Axから第1リブ19の頂部までの距離は、軸中心Axから固定孔16Hの中心までの距離よりも小さい。第1リブ19の後方D1には、第3当接面19Aが形成されている。第3当接面19Aは、軸中心Axと直交する平坦面を有する。
連結部14の後方D1には、第4当接面14Aが形成されている。第4当接面14Aは、軸中心Axと直交する平坦面を有する。
以上説明したように、第1の固定孔16H1と第2の固定孔16H2とは、軸中心Axを中心とした周方向にみて、所定の間隔R11を有して設けられる。第2の固定孔16H2と第3の固定孔16H3とは、軸中心Axを中心とした周方向にみて、所定の間隔R12を有して設けられる。第3の固定孔16H3と第1の固定孔16H1とは、軸中心Axを中心とした周方向にみて、所定の間隔R13を有して設けられる。固定孔16同士の間隔は、図5に示すように、軸中心Axを中心として周方向に90°以上135°以下である。
カバーフランジ部24は、蓋本体20の前方D2側の外周に設けられている。カバー固定部26は、カバーフランジ部24の外径側に突出して、3つ設けられている。隣り合うカバー固定部26は、軸中心Axを中心として周方向に、間隔R21、間隔R22、間隔R23で配置されている。カバー固定部26は、軸中心Axを中心として120°等分配置されていることが望ましい。カバー固定部26には、軸方向にカバー固定孔26Hが開けられている。
カバー固定孔26Hには、図2に示すボルトなどの締結部材93が挿入され、締結部材93は、ギヤボックス92の雌ねじ部と締結される。これにより、カバー部1は、ギヤボックス92に固定される。
図6に示すように、蓋本体20の後方D1の第1面F1と前方D2の第2面F2との厚みは、第2リブ28B及び第3リブ28Cを除き、略一定である。ここで、軸方向において、第1円筒部11の厚みは、蓋本体20の厚みよりも厚い。同様に、締結部材保持部16の厚みは、蓋本体20の厚みよりも厚い。蓋本体20は、屈曲部20Cで屈曲し、前方D2側に円筒形状の筒部20Bを有している。筒部20Bの内側は中空である。カバーフランジ部24は、筒部20Bの外周に設けられている。
カバー部1は、鋳造で製造されることで、低コストとなる。蓋本体20と、締結部材保持部16及び第1円筒部11との厚みの差があることで、締結部材保持部16及び第1円筒部11と蓋本体20との境界である付け根部22の肉厚が安定せず、カバー部1の品質が低下する可能性がある。しかしながら、実施形態1のカバー部1は、軸中心Axを含む断面において、カバー部1の蓋本体20の第1面F1は、前方D2へ傾斜する傾斜面である。これにより、カバー部1の蓋本体20の第1面F1が鋳型の抜き勾配となり、鋳型からカバー部1が離型しやすくなる。その結果、付け根部22の肉厚が安定する。なお、カバー部1の蓋本体20の第1面F1から延長線した線と、軸中心Axの線とが交差する角度θ1は90°未満となる。これにより、蓋本体20は、円錐形状の一部となる。
図6及び図7に示すように、第1円筒部11の反対側であって、蓋本体20の車体前方D2には、第2円筒部18がある。図6に示すように第2円筒部18の中空部分と、第1円筒部11の中空部分とは連通している。
図6及び図7に示すように、第2リブ28B及び第3リブ28Cは、蓋本体20の第2面F2から前方D2へ突出している。蓋本体20の第2面F2は、第2リブ28B及び第3リブ28Cの底面28Aとなる。
図7に示すように、第2リブ28Bは、軸中心Axから遠くなる方向に延びる。第2リブ28Bは、複数あり、第2リブ28Bは、軸中心Axから放射状に延びている。実施形態1では、第2リブ28Bは、8つあり、隣り合う第2リブ28Bと軸中心Axとがなす角度が45°である。
図6に示すように、実施形態1のカバー部1は、軸中心Axを含む断面において、カバー部1の蓋本体20の第2面F2は、前方D2へ傾斜する傾斜面である。このため、第2リブ28Bの底面28Aからの厚みは、軸中心Axから径方向外側に行くにしたがって小さくなる。
図7に示すように、締結部材保持部16は、カバー部1の蓋本体20の第2面F2の前方D2(図2参照)にも突出している。一部の第2リブ28Bは、締結部材保持部16と一体に形成されている。
第3リブ28Cは、軸中心Ax囲む筒状である。第3リブ28Cは、軸中心Axを中心とする周方向に延びている。第3リブ28Cは、締結部材保持部16と一体に形成されている。第3リブ28Cの軸中心Axからの距離は、第2円筒部18の軸中心Axからの距離よりも大きい。このため、第3リブ28Cは、第2円筒部18を囲む。
カバー部1の蓋本体20の厚みを薄くしても、第2リブ28B及び第3リブ28Cが蓋本体20の撓みを抑制する。これにより、カバー部1は、軽量である。
図8は、カバー部にインナーコラムを取り付けた斜視図である。図9は、図8の断面図である。図8及び図9に示すように、カバー部1にボルトなどの締結部材29でインナーコラム54が取り付けられる。
車両がカーブを曲がるときなどに、運転者からステアリングホイールに対して車両の前後方向に力が付与される場合がある。図2に示すように、ピボットブラケット56は、ギヤボックス92を支持しているので、ステアリングホイール81からインナーコラム54に軸方向に交差する径方向の力が伝達され、フランジ部55に曲げ入力が生じる。具体的には、図8に示す車幅方向FHの力が生じ、フランジ部55に曲げ入力が生じる。あるいは、インナーコラム54には、図8に示す上下方向FVの力が生じ、フランジ部55に曲げ入力が生じる。実施形態1に係るステアリング装置80は、ステアリングコラム5に対して、車幅方向FHの力や上下方向FVの力などの、径方向の力が付与された場合でも、ステアリングコラム5に変位が生じにくくなる。従って、実施形態1に係るステアリング装置80は、ステアリングコラム5の剛性の更なる向上を図ることが可能となる。
図8に示すように、締結部材29は、3カ所でフランジ部55をカバー部1との間で挟み込むことで固定している。仮に、第1リブ19がないと、車幅方向FHの振れや上下方向FVの振れによる曲げ入力を受ける方向には、締結部材保持部16がないか、締結部材保持部16が1つしかないので、フランジ部55が撓み、カバー部1に対してインナーコラム54が動く可能性がある。その結果、インナーコラム54の動きが操作者に伝達されると、操作者に違和感を生じさせる原因になる。
これに対して、実施形態1のカバー部1は、第1リブ19が隣り合う2つの締結部材保持部の間に設けられる。図8に示すように、第1リブ19は、フランジ部55と接する。第1リブ19の第3当接面19A(図4参照)がフランジ部55の座面になる。これにより、車幅方向FHの振れによる曲げ入力があると、曲げ入力を受ける方向には、2つの第1リブ19がフランジ部55を支持する。又は、上下方向FVの振れによる曲げ入力があると、曲げ入力を受ける方向には、第1リブ19及び、締結部材29が締結された締結部材保持部16の2つで、フランジ部55を支持する。第1リブ19及び締結部材保持部16が曲げ入力に対する反力をフランジ部55へ与え、フランジ部55が撓むことを抑制する。その結果、操作者に違和感を生じさせにくい。
図4に示す第1当接面11A、第2当接面16A、第3当接面19A及び第4当接面14Aは、フランジ部55に当接する。実施形態1では、第1当接面11A、第2当接面16A、第3当接面19A及び第4当接面14Aは、軸方向の位置が同じ平坦面である。これにより、フランジ部55を支持する面積が増える。その結果、カバー部1に対するインナーコラム54の剛性が向上する。
(実施形態2)
図10は、第2実施形態に係るカバー部の断面図である。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
蓋本体20Aは、屈曲部20Cで屈曲し、前方D2側に円筒形状の筒部20Bを有している。蓋本体20Aの第1面F1から延長した線と、軸中心Axの線とが交差する角度θ2は90°となる。これにより、カバー部1は、円柱形状の一部となる。
なお、以上説明した実施形態1および実施形態2のステアリング装置80は、テレスコピック機能を備えてもよい。
1 カバー部
3 締付機構
4 コラムブラケット
5 ステアリングコラム
6 ディスタンスブラケット
10コラム取付部
11第1円筒部
11A 第1当接面
12 内周面
14 連結部
14A 第4当接面
16 締結部材保持部
16A 第2当接面
16H 固定孔
18 第2円筒部
19 第1リブ
19A 第3当接面
20、20A 蓋本体
20B 筒部
20C 屈曲部
22 付け根部
24 カバーフランジ部
26 カバー固定部
26H カバー固定孔
28A 底面
28B 第2リブ
28C 第3リブ
29 締結部材
51 アウターコラム
53 操作レバー
54 インナーコラム
55 フランジ部
56 ピボットブラケット
70 電動モータ
71 減速装置
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
91a トルクセンサ
92 ギヤボックス
93 締結部材
Ax 軸中心
F1 第1面
F2 第2面
FH 車幅方向
FV 上下方向

Claims (8)

  1. 軸中心に沿って前方から後方へ軸方向に延びて、かつ中空部分を有するアウターコラム、及び前記アウターコラムの前方端部に挿入されるインナーコラムを含み、ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトを前記軸中心に回転可能に支持するステアリングコラムと、
    前記インナーコラムの前方端部が支持される支持部材であって、かつギヤボックスを覆うためのカバー部と、
    を含み、
    前記インナーコラムは、前記インナーコラムの本体よりも径方向に大きく、かつ前記軸方向と直交するフランジ部を有し、前記フランジ部が複数の締結部材によって前記カバー部に固定されており、
    前記カバー部は、前記締結部材が締結される固定穴部を有する複数の締結部材保持部と、前記軸中心を中心とした周方向にみて、隣り合う2つの前記締結部材保持部の間に設けられる第1リブとを有する、ステアリング装置。
  2. 前記フランジ部が前記締結部材保持部と前記複数の締結部材とに挟まれ、
    前記第1リブは、前記フランジ部に接する座面を有している、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記カバー部は、前記フランジ部よりも前方の前記インナーコラムの前方端部を内部に収容する第1円筒部を有し、
    前記第1リブは、前記軸方向にみて、前記第1円筒部の径方向外側に突出している、請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記カバー部は、前記後方の第1面から前記締結部材保持部、前記第1円筒部及び前記第1リブが突出する蓋本体を有し、前記蓋本体の前記第1面は、前記軸中心を含む断面において、前記軸方向に対して傾斜している、請求項3に記載のステアリング装置。
  5. 前記カバー部は、前記後方の第1面から前記締結部材保持部、前記第1円筒部及び前記第1リブが突出する蓋本体を有し、
    前記蓋本体の前記前方の第2面には、前記軸中心から遠ざかる方向に延びる第2リブを有する請求項3に記載のステアリング装置。
  6. 前記第2リブは、複数設けられ、前記軸中心を中心として、それぞれ放射状に延びる請求項5に記載のステアリング装置。
  7. 前記カバー部は、前記第2面に、前記軸中心を囲む第3リブを備える請求項5又は請求項6に記載のステアリング装置。
  8. 締付機構をさらに有し、前記締付機構は、前記アウターコラムの外周面を挟持し、前記アウターコラムの外周面の締め付け状態と、前記アウターコラムの外周面の締付解除状態とを切り替える、請求項1から7のいずれか1項に記載のステアリング装置。
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