JP2017081518A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付板の跳ね上げによる離脱カプセルの離脱荷重のバラツキを抑制できるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングコラムと、チルトブラケットと、締付機構と、を備える。ステアリングコラムは、ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持する。チルトブラケットは、離脱カプセルを介して車体に取り付けられる2つの取付板、ステアリングコラムの上方で2つの取付板を連結する上板、ステアリングコラムの両側に配置された側板、側板に設けられた突出部である第1補強部、及び上板に設けられた突出部である第2補強部を備える。締付機構は、側板を貫通する締付けロッドを備え、側板でステアリングコラムを締め付ける。第1補強部の一端が取付板よりも上方に位置しており、第1補強部が第2補強部と接合されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
車両には、操作者(運転者)のステアリングホイールに対する操作を車輪に伝えるための装置としてステアリング装置が設けられている。車両に衝突が生じたときには、車両内の各部に操作者が衝突する2次衝突が生じる可能性がある。このため、2次衝突において操作者に加わる衝撃を緩和するために、インナーコラム及びアウターコラムを備えるステアリングコラムを離脱カプセルを介して車両に取り付ける技術が知られている。このような技術を採用したステアリング装置として、例えば特許文献1に記載されるステアリング装置が挙げられる。特許文献1に示されるように、離脱カプセルを介して車体に固定されたチルトブラケットとアウターコラムとを貫通する締付けロッドによって、アウターコラムがチルトブラケットに締め付けられている。
国際公開第2012/035891号
2次衝突時にステアリングホイールに加わった荷重は、アウターコラム及び締付けロッドを介してチルトブラケットの側板に伝わる。この時、力の作用点となる締付けロッドの位置は、支点となるチルトブラケットの取付板から上下方向に離れている。このため、側板に生じるモーメントが取付板に伝わることで、取付板の前方端部が上方に跳ね上がるように変形することがある。これにより、離脱カプセルの離脱荷重にバラツキが生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、取付板の跳ね上げによる離脱カプセルの離脱荷重のバラツキを抑制できるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るステアリング装置は、ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、離脱カプセルを介して車体に取り付けられる2つの取付板、前記ステアリングコラムの上方で2つの前記取付板を連結する上板、前記ステアリングコラムの両側に配置された側板、前記側板に設けられた突出部である第1補強部、及び前記上板に設けられた突出部である第2補強部を備えるチルトブラケットと、前記側板を貫通する締付けロッドを備え、前記側板で前記ステアリングコラムを締め付ける締付機構と、を備え、前記第1補強部の一端が前記取付板よりも上方に位置しており、前記第1補強部が前記第2補強部と接合されている。
これにより、側板に生じる上向きの力は、第1補強部を介して第2補強部に伝えられる。このため、側板に生じる上向きの力は、上板の第2補強部が受けるので、取付板に伝わりにくい。したがって、取付板の変形が抑制されるので、ステアリング装置は、取付板の跳ね上げによる離脱カプセルの離脱荷重のバラツキを抑制できる。さらに、取付板の変形が抑制されることでステアリングコラムの姿勢が安定するので、ステアリング装置は、エアバッグの姿勢を安定させることができる。
本発明の望ましい態様として、前記第1補強部は、前記側板の前方端部に配置されていることが好ましい。これにより、側板に生じる上向きの力が最も大きくなる前方端部に第1補強部が位置する。このため、側板に生じる上向きの力が上板に伝わりやすくなる。
本発明の望ましい態様として、前記第1補強部は、前記取付板の上方に板状の第1接合部を備え、前記第2補強部は、前記第1接合部に沿った板状であり且つ前記第1接合部に接合される第2接合部を備えることが好ましい。これにより、第1補強部と第2補強部とが面同士で接するので、第1補強部と第2補強部との接合が容易である。
本発明の望ましい態様として、前記側板は、前記取付板と交差する位置で前記取付板と接合されていることが好ましい。これにより、締付機構による締め付け時において、側板及び側板の変形の支点となる部分が強固になる。
本発明の望ましい態様として、前記側板は、前記取付板と交差する位置で前記取付板に溶接されていることが好ましい。これにより、側板と取付板とが容易に接合される。
本発明の望ましい態様として、前記取付板は、隙間を空けて前記第1補強部に面する切欠きを備えることが好ましい。これにより、第1補強部と取付板との干渉が防がれる。このため、第1補強部のうち取付板より上方の部分と取付板より下方の部分とを一体として形成することが可能となる。
本発明の望ましい態様として、前記第1補強部は、2つの前記側板のうち一方に設けられることが好ましい。これにより、第1補強部が設けられていない側板の撓みは、第1補強部が設けられる側板の撓みよりも大きくなる。撓みにくい側板にステアリングコラムが支持された状態で、撓みやすい側板がステアリングコラムに押し付けられる。このため、ステアリングコラムに加わる締付力のバラツキが抑制される。
本発明の望ましい態様として、前記第1補強部は、前記側板と一体であり且つ前記側板の端部で前記側板に対して交差する板状部材であることが好ましい。これにより、プレス加工による第1補強部の形成が可能であるので、第1補強部の形成が容易である。
本発明の望ましい態様として、前記上板は、前記取付板よりも上方に配置された基部と、前記取付板に対してなす角度が鈍角である板状部材であって前記取付板及び前記基部を連結する2つの傾斜部と、を備えることが好ましい。これにより、上板は、取付板側に突出しにくくなる。したがって、上板は、ステアリングコラムとの干渉を避けながら2つの取付板を連結できると共に、取付板と連結される車体側部材とも干渉しにくい。
本発明の望ましい態様として、前記第2補強部は、前記上板と一体であり且つ前記上板の端部で前記上板に対して交差する板状部材であり、一方の前記傾斜部から他方の前記傾斜部に亘って設けられていることが好ましい。これにより、プレス加工による第2補強部の形成が可能であるので、第2補強部の形成が容易である。さらに、第2補強部は、ステアリングコラムの軸方向から見て略半円状となり、いわゆるフランジに近い形状を有する。このため、上板が撓みにくくなる。
本発明の望ましい態様として、前記チルトブラケットは、前記第2補強部とは異なる位置で前記上板に設けられた突出部である第3補強部を備えることが好ましい。これにより、上板の撓みがより抑制される。
本発明の望ましい態様として、前記第3補強部は、前記上板の表面の隆起であることが好ましい。これにより、プレス加工による第3補強部の形成が可能であるので、第3補強部の形成が容易である。
本発明によれば、取付板の跳ね上げによる離脱カプセルの離脱荷重のバラツキを抑制できるステアリング装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るステアリング装置を示す模式図である。 図2は、ステアリングコラムの周囲を示す断面図である。 図3は、図2におけるA−A断面図である。 図4は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す左側面図である。 図5は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す右側面図である。 図6は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す底面図である。 図7は、ステアリングコラム及びディスタンスブラケットを前方から見た斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るステアリング装置を示す模式図である。図2は、ステアリングコラムの周囲を示す断面図である。図3は、図2におけるA−A断面図である。図4は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す左側面図である。図5は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す右側面図である。図6は、ステアリングコラム及びチルトブラケットを示す底面図である。図7は、ステアリングコラム及びディスタンスブラケットを前方から見た斜視図である。以下の説明において、ステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の前方は、単に前方と記載され、ステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の後方は、単に後方と記載される。図2において、図中の左側が前方であり、図中の右側が後方である。
図1に示すように、ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に出力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aは、一方の端部でステアリングホイール81に連結され、他方の端部でトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部で操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、機械構造用炭素鋼(SC材(Carbon Steel for Machine Structural Use))等の一般的な鋼材等から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部でユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部でユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部でステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結される。すなわち、ステアリング装置80は、ラックアンドピニオン式である。
操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ70とを備える。電動モータ70は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ70で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ70で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
トルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、ステアリング装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。ECU90は、電動モータ70と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。
ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、且つ車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ70へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、電動モータ70から誘起電圧の情報又は電動モータ70に設けられたレゾルバ等から出力される情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、且つ車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。電動モータ70が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、車輪を変位させる。
図2及び図3に示すように、ステアリング装置80は、ステアリングコラム10と、チルトブラケット2と、ディスタンスブラケット6と、締付機構3と、を備える。ステアリングコラム10は、入力軸82aを回転中心軸Zを中心に回転可能に支持するための部材である。ステアリングコラム10は、略円筒状のアウターコラム4と、一部がアウターコラム4に挿入される略円筒状のインナーコラム5とを備える。アウターコラム4及びインナーコラム5は、例えば機械構造用炭素鋼鋼管(STKM材(Carbon Steel Tubes for Machine Structural Purposes))等の一般的な鋼材等から形成される。例えば、アウターコラム4は、インナーコラム5の後方に配置されている。アウターコラム4は、軸受を介して入力軸82aを支持している。また、図7に示すように、アウターコラム4は、スリット40で一部を囲まれた被押圧部41を備える。スリット40は、例えば略C字状のスリットである。すなわち、被押圧部41は、一部がアウターコラム4の外周面に連結されており、且つその他の部分がスリット40に面する略T字状の部材である。被押圧部41の一部がスリット40に囲まれていることにより、被押圧部41の変形が容易となっている。
インナーコラム5の少なくとも一部はアウターコラム4の内壁に接しており、アウターコラム4とインナーコラム5との間には摩擦力が生じている。インナーコラム5とアウターコラム4との間に生じる摩擦力は、通常の使用状態ではインナーコラム5とアウターコラム4とが相対的に移動しない大きさに設定されている。一方、インナーコラム5とアウターコラム4との間に生じる摩擦力は、2次衝突時にはインナーコラム5及びアウターコラム4が相対的に移動できる大きさに設定されている。
ステアリングコラム10は、ピボットブラケットを介して車体に取り付けられている。ピボットブラケットは、例えばインナーコラム5の前方端部に設けられ、ステアリングコラム10をチルト方向に揺動可能に支持する。
チルトブラケット2は、ステアリングコラム10を支持するための部材である。チルトブラケット2は、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial)等の一般的な鋼材等で形成されている。図3〜図5に示すように、チルトブラケット2は、取付板22と、上板21と、側板23と、側板24と、第1補強部25と、第2補強部27と、第3補強部28と、を備えている。
取付板22は、離脱カプセル29を介して車体側部材に連結されている板状部材である。例えば、取付板22の板厚は2.6mmである。取付板22は、図3に示すようにステアリングコラム10の両側に配置されている。離脱カプセル29は、例えばダイカスト用アルミニウム合金(ADC材(Aluminium alloy Die Casting))等の一般的な軽量合金で形成される。離脱カプセル29は、図6に示すように取付板22の後方端部に配置されており、例えば樹脂インジェクションで形成された樹脂部材によって取付板22に連結されている。離脱カプセル29は、例えばボルト等によって車体側部材に固定されている。2次衝突時にステアリングコラム10に前方向きの力が作用することにより、離脱カプセル29に対して取付板22が前方に移動することで樹脂部材が剪断される。これにより、離脱カプセル29による支持が解除され、アウターコラム4及びチルトブラケット2が車体から離脱する。その後、アウターコラム4とインナーコラム5との間の摩擦力により衝撃が吸収される。
以下の説明において、取付板22に対して直交する方向は単に上下方向と記載される。また、上下方向のうち取付板22から見て車体側部材のある方向は単に上方と記載され、上方の反対方向は単に下方と記載される。図2及び図3において、図中の上側が上方であり、図中の下側が下方である。
図3に示すように、上板21は、2つの取付板22を連結する部材であって、例えば取付板22と一体に形成されている。例えば、上板21の板厚は2.6mmである。すなわち、上板21及び取付板22は、1つの板状部材をプレス加工等で折り曲げることによって形成されている。上板21は、基部211と、傾斜部212とを含む。基部211は、取付板22と平行な板状部材であって、2つの取付板22の間で取付板22よりも上方に配置されている。傾斜部212は、取付板22と基部211とを連結する部材である。傾斜部212は、例えば取付板22に対してなす角度が鈍角であり、且つ基部211に対してなす角度が鈍角である板状部材である。すなわち、回転中心軸Zに平行な方向から見て、傾斜部212は、取付板22及び基部211に対して傾斜している。また、傾斜部212には、図3〜図5に示すように孔213が設けられている。
側板23及び側板24は、ステアリングコラム10の両側に配置された板状部材である。例えば、側板23及び側板24の板厚は2.6mmである。側板23及び側板24は、上板21から垂下しており、互いに略平行に配置されている。側板23及び側板24は、側板23及び側板24は、傾斜部212の孔213に嵌まっており、且つ取付板22に固定されている。具体的には、図3及び図4に示すように、側板23と取付板22とが交差する位置に設けられた溶接部231によって側板23が取付板22に固定されている。例えば、溶接部231は、側板23が孔213で位置決めされた状態で溶接が施されることにより形成されるビードである。また、図3及び図5に示すように、側板24と取付板22とが交差する位置に設けられた溶接部241によって側板24が取付板22に固定されている。例えば、溶接部241は、側板24が孔213で位置決めされた状態で溶接が施されることにより形成されるビードである。孔213により側板23及び側板24が位置決めされた状態で溶接作業が行われるので、溶接作業が容易である。また、側板23は第1孔230を備え、側板24は第1孔240を備えている。第1孔230及び第1孔240は、例えば上下方向に長いチルト調整孔である。
第1補強部25は、側板23の曲げ剛性を高くするための部材であって、例えばステアリングコラム10から遠ざかる方向に側板23から突出している。例えば、第1補強部25は、側板23に対して交差する板状部材であって、側板23の前方端部に配置されている。すなわち、第1補強部25は、側板23の前方端部に設けられたリブである。例えば、第1補強部25は、側板23の前方端部をプレス加工等で折り曲げることによって、側板23と一体に形成されている。これにより、側板23の断面二次モーメントが大きくなるので、側板23の曲げ剛性が高くなっている。また、第1補強部25は、図3及び図4に示すように取付板22の下方側から上方側に亘っている。すなわち、第1補強部25の一端は取付板22の下方に位置し、第1補強部25の他端は取付板22の上方に位置している。より具体的には、図4に示すように、上下方向における第1補強部25の一端の位置は、第1孔230の上下方向の中央位置に略等しい。これにより、側板23のうち第1孔230の中央位置よりも下方の部分は、第1孔230の中央位置よりも上方の部分に比較して撓みやすくなっている。
図6に示すように、取付板22は、隙間を空けて第1補強部25に面する切欠き220を備える。切欠き220は、取付板22のアウターコラム4に近い端面に設けられた凹部である。これにより、第1補強部25と取付板22との干渉が防がれる。仮に切欠き220がなく、上下方向で見て取付板22が第1補強部25に重なる場合、第1補強部25のうち取付板22より上方の部分が、取付板22より下方の部分と別々に形成されなければならない。これに対して本実施形態においては、第1補強部25のうち取付板22より上方の部分と取付板22より下方の部分とを一体として形成することが可能となる。
第2補強部27は、上板21の曲げ剛性を高くするための部材であって、例えばステアリングコラム10から遠ざかる方向に上板21から突出している。例えば、第2補強部27は、上板21に対して交差する板状部材であって、上板21の前方端部に配置されている。すなわち、第2補強部27は、上板21の前方端部に設けられたリブである。例えば、第2補強部27は、上板21の前方端部をプレス加工等で折り曲げることによって、上板21と一体に形成されている。具体的には、第2補強部27は、図3に示すように一方の傾斜部212の取付板22に接する端部から、他方の傾斜部212の取付部22に接する端部に亘っている。これにより、上板21の断面二次モーメントが大きくなるので、上板21の曲げ剛性が高くなっている。
第3補強部28は、上板21の曲げ剛性を高くするための部材であって、例えばステアリングコラム10から遠ざかる方向に上板21から突出している。例えば、第3補強部28は、円弧上の表面を有する隆起であって、上板21の後方端部に配置されている。例えば、第3補強部28は、上板21の後方端部にプレス加工等で圧力を加えることで、上板21と一体に形成されている。具体的には、第3補強部28は、図4に示すように一方の傾斜部212の取付板22に接する端部から、他方の傾斜部212の取付部22に接する端部に亘っている。すなわち、第3補強部28は、第2補強部27よりも後方の位置で、第2補強部27に沿って形成されている。これにより、上板21の断面二次モーメントが大きくなるので、上板21の曲げ剛性が高くなっている。上板21は、前方端部に第2補強部27を備え且つ後方端部に第3補強部28を備えることで、撓みにくくなっている。
図3及び図4に示すように、第1補強部25は、取付板22よりも上方で第2補強部27と接合されている。第1補強部25が、取付板22よりも上方に配置された板状の第1接合部251を備えている。第2補強部27が、側板23と連結される傾斜部212に対応する位置に配置された板状の第2接合部271を備えている。第1補強部25は、第2補強部27に平行であって、第2補強部27に接している。第1補強部25は、例えば溶接によって第2補強部27に固定されている。
ディスタンスブラケット6は、側板23と側板24との間の距離を規制するための部材であって、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial)等の一般的な鋼材等で形成されている。図7に示すように、ディスタンスブラケット6は、アウターコラム4に取り付けられており、側面部61と、側面部62と、側面部61及び側面部62を連結する連結部63と、を備える。図3に示すように、回転中心軸Zに対して垂直な平面でディスタンスブラケット6を切った断面形状は略U字状である。例えば、ディスタンスブラケット6は、アウターコラム4の下方に配置されている。
側面部61は、側板23に対向する板状の部材である。図3及び図7に示すように、側面部61は、接合部612と、第2孔610と、を備える。接合部612は、例えば側面部61の上端部に設けられており、溶接等によりアウターコラム4に固定されている。より具体的には、接合部612は、アウターコラム4の外周面のうち上下方向の中央である位置に固定されている。第2孔610は、例えば丸穴である。また、接合部612は、側板23の側板24に対向する表面に接している。
側面部62は、側板24に対向する板状の部材である。図3及び図7に示すように、側面部62は、押圧部621と、接合部622と、第2孔620と、を備える。押圧部621は、アウターコラム4に向かって突出する部材である。押圧部621は、例えば、側面部62の一部が側面部61に近付く方向に折り曲げられることによって形成されている。より具体的には、側面部62に略U字状の切り込みが設けられており、略U字状の切り込みに囲まれた部分が側面部61に近付く方向に折り曲げられることにより押圧部621が形成されている。押圧部621は、例えば溶接等によりアウターコラム4の被押圧部41に連結されている。接合部622は、例えば側面部62の上端部に設けられており、溶接等によりアウターコラム4に固定されている。より具体的には、接合部622は、アウターコラム4の外周面のうち上下方向の中央である位置に固定されている。また、接合部622は、側板24の側板23に対向する表面に接している。第2孔620は、例えば丸穴である。側面部62において、連結部63に近い方から、第2孔620、押圧部621、接合部622の順に配置されている。すなわち、接合部622は、押圧部621に対して第2孔620とは反対側の位置でアウターコラム4に連結されている。
締付機構3は、チルトブラケット2がディスタンスブラケット6を締め付ける力を調節するための装置である。図3に示すように、締付機構3は、締付けロッド30と、固定カム31と、回転カム32と、ナット33と、スペーサー35と、スラストベアリング34と、を備える。
締付けロッド30は、棒状の部材であって、一端に頭部301を備え、他端にねじ部302を備える。締付けロッド30は、第1孔230、第2孔610、第2孔620及び第1孔240を貫通している。例えば、頭部301が側板23側に配置され、ねじ部302が側板24側に配置されている。締付けロッド30は、操作レバー39に連結されており、操作レバー39の回転と連動して回転する。
固定カム31は、側板23の第1孔230に嵌められた略円盤状の部材であって、側板23の表面に接している。締付けロッド30が固定カム31を貫通しているが、固定カム31は、操作レバー39の回転と連動しない。回転カム32は、固定カム31に対向する位置に配置された略円盤状の部材である。締付けロッド30が回転カム32を貫通している。回転カム32は、操作レバー39に連結されており、操作レバー39の回転と連動して回転する。操作レバー39が回転すると、固定カム31が回転しない一方で回転カム32が回転する。例えば、固定カム31の回転カム32に対向する表面には、周方向に沿った傾斜面が設けられている。これにより、回転カム32が固定カム31の傾斜面に乗り上げることで、回転カム32から固定カム31までの距離が変化する。
ナット33は、締付けロッド30のねじ部302に嵌められている。スペーサー35は、側板24の第1孔240に対応する位置に配置されており、側板24の表面に接している。スラストベアリング34は、ナット33とスペーサー35との間に配置されている。ナット33は、スラストベアリング34を介してスペーサー35を側板24に押し付けている。締付けロッド30は、スペーサー35、スラストベアリング34及びナット33を貫通している。締付けロッド30は、軸方向の移動を規制された状態で、操作レバー39の回転に連動して回転することができる。
回転カム32から固定カム31まで距離が大きくなるように操作レバー39が回転させられると、固定カム31が側板23に押し付けられると共にスペーサー35が側板24に押し付けられる。これにより、固定カム31と側板23との間の摩擦力、及びスペーサー35と側板24との間の摩擦力が大きくなる。このため、締付けロッド30の第1孔230及び第1孔240内での移動が抑制されるので、チルト位置が固定される。一方、回転カム32から固定カム31まで距離が小さくなるように操作レバー39が回転させられると、固定カム31と側板23との間に隙間が生じやすくなると共にスペーサー35と側板24との間に隙間が生じやすくなる。これにより、固定カム31と側板23との間の摩擦力、及びスペーサー35と側板24との間の摩擦力が小さくなる又はなくなる。これにより、締付けロッド30の第1孔230及び第1孔240内での移動が容易になり、チルト位置の調整が可能となる。
また、固定カム31が側板23に押し付けられることで、側板23が変形する(撓む)。具体的には、側板23は、ディスタンスブラケット6の連結部63(側面部61の下端部)に接する部分を第1支点とし、接合部612(側面部61の上端部)に接する部分を第2支点として、第1孔230の周辺部分が側板24に近付く方向に撓む。これに伴い、側面部61が撓む。具体的には、連結部63を第1支点とし、接合部612を第2支点として、第2孔610の周辺部分が側面部62に近付く方向に撓む。また、上述したように側板23のうち第1孔230の中央位置よりも下方の部分は、第1孔230の中央位置よりも上方の部分に比較して撓みやすくなっている。このため、側板23は、第1補強部25を備えていながら、締付機構3による締付時には撓むことができる。
また、スペーサー35が側板24に押し付けられることで、側板24が変形する(撓む)。具体的には、側板24は、ディスタンスブラケット6の連結部63(側面部62の下端部)に接する部分を第1支点とし、接合部622(側面部62の上端部)に接する部分を第2支点として、第1孔240の周辺部分が側板23に近付く方向に撓む。側板23に第1補強部25が設けられているので、側板24の撓みは側板23の撓みよりも大きくなる。これに伴い、側面部62が撓む。具体的には、連結部63を第1支点とし、接合部622を第2支点として、第2孔620の周辺部分が側面部61に近付く方向に撓む。これにより、第2孔620と接合部622との間にある押圧部621は、側面部61に近付く方向に移動するので、被押圧部41をインナーコラム5に向けて押す。これにより、インナーコラム5がアウターコラム4の内壁に押し付けられる。したがって、アウターコラム4とインナーコラム5との間に所定の摩擦力が生じるので、2次衝突時の衝撃が吸収される。
ところで、2次衝突時にステアリングホイール81に加わった荷重は、アウターコラム4及び締付けロッド30を介して側板23及び側板24に伝わる。この時、力の作用点となる締付けロッド30の位置は、支点となる取付板22から上下方向に離れている。このため、側板23及び側板24に生じるモーメントが取付板22に伝わることで、取付板22の前方端部に上方に向かう力が作用する。これにより、従来技術においては、取付板22に相当する部材の前方端部が上方に跳ね上がるように変形する可能性があった。このような変形が生じると、離脱カプセルの離脱荷重にバラツキが生じる。なお、取付板22の後方端部は、離脱カプセル29を介して車体側部材に固定されていることにより変形しづらい。
また、1次衝突時にエアバッグが作動すると、ステアリングホイール81にはエアバッグから前方向きの反力が加わる。このため、従来技術においては、2次衝突時と同様に、取付板22に相当する部材の前方端部が上方に跳ね上がるように変形する可能性があった。このような変形が生じると、エアバッグの姿勢が不安定になる。
これに対して、本実施形態に係るチルトブラケット2は、第1補強部25と、第1補強部25に接合された第2補強部27とを備えることで、取付板22の変形が抑制される。すなわち、側板23に生じる上向きの力は、第1補強部25を介して第2補強部27に伝えられる。このため、側板23に生じる上向きの力は、上板21の第2補強部27が受けるので、取付板22に伝わりにくい。したがって、取付板22の変形が抑制されている。
また、チルトブラケット2が第1補強部25、第2補強部27及び第3補強部28を備えることで、上板21、側板23及び側板24の薄肉化が可能となっている。例えば、チルトブラケット2が第1補強部25、第2補強部27及び第3補強部28を備えない場合、所定の強度を満たすためには、取付板22及び上板21の板圧が4.0mm必要であり、側板23及び側板24の板厚は3.2mm必要である。これに対して、本実施形態においては、上板21、側板23及び側板24の板厚が2.6mmであっても所定の強度を満たすことができる。また、上板21の剛性が高くなることで、取付板22の薄肉化も可能となっている。本実施形態においては、取付板22の板厚が2.6mmであっても所定の強度を満たすことができる。これにより、本実施形態に係るチルトブラケット2は、第1補強部25、第2補強部27及び第3補強部28を備えない場合と比較して、約25%軽量化されている。
また、上述したように取付板22の板厚が従来よりも小さくなることで、取付板22が撓みやすい。このため、取付板22が取り付けられる車体側部材において取付板22との接触面の加工精度が悪い場合であっても、取付板22は、車体側部材の形状に沿って変形することができる。このため、車体側部材の加工精度が悪いことに起因するチルトブラケット2の歪みが抑制される。したがって、チルトブラケット2のステアリングコラム10に対する締付力、及びチルト位置の調整時に必要となる操作力のバラツキが抑制される。
なお、第1補強部25は、必ずしも1つでなくてもよい。例えば第1補強部25が側板23及び側板24の両方に設けられてもよい。このような場合、側板24に設けられた第1補強部25は、第2補強部27に接合されてもよいし、第2補強部27に接合されなくてもよい。
なお、第2補強部27は、必ずしも上板21の基部211及び傾斜部212に設けられていなくてもよい。例えば、第2補強部27は、傾斜部212に設けられずに、基部211にだけ設けられていてもよい。このような場合、第1接合部251に接合される第2接合部271は、第2補強部27のうち基部211に対応する位置に配置されればよい。また、第3補強部28は、必ずしも上板21の基部211及び傾斜部212に設けられていなくてもよい。さらに、第3補強部28はなくてもよい。
なお、本実施形態において、側面部61及び側面部62のうち側面部62だけが押圧部621を備えていたが、側面部61が押圧部621に相当する押圧部を備えてもよい。すなわち、アウターコラム4が被押圧部41を2つ備えており、側面部61が、被押圧部41に連結された押圧部を備えていてもよい。
なお、第2孔610及び第2孔620は、必ずしも図7に示したような丸穴でなくてもよい。例えば、第2孔610及び第2孔620は、回転中心軸Zに沿う方向に長い長穴(テレスコ調整孔)であってもよい。これにより、ステアリングホイール81のテレスコ位置の調整が可能となる。
以上で説明したように、ステアリング装置80は、ステアリングコラム10と、チルトブラケット2と、締付機構3と、を備える。ステアリングコラム10は、ステアリングホイール81に連結されるステアリングシャフト82を回転可能に支持する。チルトブラケット2は、離脱カプセル29を介して車体に取り付けられる2つの取付板22、ステアリングコラム10の上方で2つの取付板22を連結する上板21、ステアリングコラム10の両側に配置された側板23及び側板24、側板23に設けられた突出部である第1補強部25、及び上板21に設けられた突出部である第2補強部27を備える。締付機構3は、側板23及び側板24を貫通する締付けロッド30を備え、側板23及び側板24でステアリングコラム10を締め付ける。第1補強部25の一端が取付板22よりも上方に位置しており、第1補強部25が第2補強部27と接合されている。
これにより、側板23に生じる上向きの力は、第1補強部25を介して第2補強部27に伝えられる。このため、側板23に生じる上向きの力は、上板21の第2補強部27が受けるので、取付板22に伝わりにくい。したがって、取付板22の変形が抑制されるので、ステアリング装置80は、取付板22の跳ね上げによる離脱カプセル29の離脱荷重のバラツキを抑制できる。さらに、取付板22の変形が抑制されることでステアリングコラム10の姿勢が安定するので、ステアリング装置80は、エアバッグの姿勢を安定させることができる。
ステアリング装置80において、第1補強部25は、側板23の前方端部に配置されている。これにより、側板23に生じる上向きの力が最も大きくなる前方端部に第1補強部25が位置する。このため、側板23に生じる上向きの力が上板21に伝わりやすくなる。
ステアリング装置80において、第1補強部25は、取付板22の上方に板状の第1接合部251を備える。第2補強部27は、第1接合部251に沿った板状であり且つ第1接合部251に接合される第2接合部271を備える。これにより、第1補強部25と第2補強部27とが面同士で接するので、第1補強部25と第2補強部27との接合が容易である。
ステアリング装置80において、側板23及び側板24は、取付板22と交差する位置で取付板22と接合されている。これにより、締付機構3による締め付け時において、側板23及び側板24の変形の支点となる部分が強固になる。
ステアリング装置80において、側板23及び側板24は、取付板22と交差する位置で取付板22に溶接されている。これにより、側板23と取付板22とが容易に接合される、側板24と取付板22とが容易に接合される。
ステアリング装置80において、取付板22は、隙間を空けて第1補強部25に面する切欠き220を備える。これにより、第1補強部25と取付板22との干渉が防がれる。このため、第1補強部25のうち取付板22より上方の部分と取付板22より下方の部分とを一体として形成することが可能となる。
ステアリング装置80において、第1補強部25は、2つの側板23及び側板24のうち一方に設けられる。これにより、第1補強部25が設けられていない側板24の撓みは、第1補強部25が設けられる側板23の撓みよりも大きくなる。撓みにくい側板23にステアリングコラム10が支持された状態で、撓みやすい側板24がステアリングコラム10に押し付けられる。このため、ステアリングコラム10に加わる締付力のバラツキが抑制される。
ステアリング装置80において、第1補強部25は、側板23と一体であり且つ側板23の端部で側板23に対して交差する板状部材である。これにより、プレス加工による第1補強部25の形成が可能であるので、第1補強部25の形成が容易である。
ステアリング装置80において、上板21は、取付板22よりも上方に配置された基部211と、取付板22に対してなす角度が鈍角である板状部材であって取付板22及び基部211を連結する2つの傾斜部212と、を備える。これにより、上板21は、取付板22側に突出しにくくなる。したがって、上板21は、ステアリングコラム10との干渉を避けながら2つの取付板22を連結できると共に、取付板22と連結される車体側部材とも干渉しにくい。
ステアリング装置80において、第2補強部27は、上板21と一体であり且つ上板21の端部で上板21に対して交差する板状部材であり、一方の傾斜部212から他方の傾斜部212に亘って設けられている。これにより、プレス加工による第2補強部27の形成が可能であるので、第2補強部27の形成が容易である。さらに、第2補強部27は、ステアリングコラム10の軸方向から見て略半円状となり、いわゆるフランジに近い形状を有する。このため、上板21が撓みにくくなる。
ステアリング装置80において、チルトブラケット2は、第2補強部27とは異なる位置で上板21に設けられた突出部である第3補強部28を備える。これにより、上板21の撓みがより抑制される。
ステアリング装置80において、第3補強部28は、上板21の表面の隆起である。これにより、プレス加工による第3補強部28の形成が可能であるので、第3補強部28の形成が容易である。
10 ステアリングコラム
2 チルトブラケット
21 上板
211 基部
212 傾斜部
22 取付板
220 切欠き
23、24 側板
230、240 第1孔
231、241 溶接部
25 第1補強部
251 第1接合部
27 第2補強部
271 第2接合部
28 第3補強部
29 離脱カプセル
3 締付機構
30 締付けロッド
301 頭部
302 ねじ部
31 固定カム
32 回転カム
33 ナット
34 スラストベアリング
35 スペーサー
39 操作レバー
4 アウターコラム
40 スリット
41 被押圧部
5 インナーコラム
6 ディスタンスブラケット
61、62 側面部
610、620 第2孔
612、622 接合部
621 押圧部
63 連結部
70 電動モータ
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 ユニバーサルジョイント
85 ロアシャフト
86 ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
91a トルクセンサ
91b 車速センサ
92 減速装置
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
Z 回転中心軸

Claims (12)

  1. ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
    離脱カプセルを介して車体に取り付けられる2つの取付板、前記ステアリングコラムの上方で2つの前記取付板を連結する上板、前記ステアリングコラムの両側に配置された側板、前記側板に設けられた突出部である第1補強部、及び前記上板に設けられた突出部である第2補強部を備えるチルトブラケットと、
    前記側板を貫通する締付けロッドを備え、前記側板で前記ステアリングコラムを締め付ける締付機構と、
    を備え、
    前記第1補強部の一端が前記取付板よりも上方に位置しており、前記第1補強部が前記第2補強部と接合されていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記第1補強部は、前記側板の前方端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記第1補強部は、前記取付板の上方に板状の第1接合部を備え、
    前記第2補強部は、前記第1接合部に沿った板状であり且つ前記第1接合部に接合される第2接合部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記側板は、前記取付板と交差する位置で前記取付板と接合されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  5. 前記側板は、前記取付板と交差する位置で前記取付板に溶接されている請求項4に記載のステアリング装置。
  6. 前記取付板は、隙間を空けて前記第1補強部に面する切欠きを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  7. 前記第1補強部は、2つの前記側板のうち一方に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  8. 前記第1補強部は、前記側板と一体であり且つ前記側板の端部で前記側板に対して交差する板状部材であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  9. 前記上板は、前記取付板よりも上方に配置された基部と、前記取付板に対してなす角度が鈍角である板状部材であって前記取付板及び前記基部を連結する2つの傾斜部と、を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  10. 前記第2補強部は、前記上板と一体であり且つ前記上板の端部で前記上板に対して交差する板状部材であり、一方の前記傾斜部から他方の前記傾斜部に亘って設けられていることを特徴とする請求項9に記載のステアリング装置。
  11. 前記チルトブラケットは、前記第2補強部とは異なる位置で前記上板に設けられた突出部である第3補強部を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載のステアリング装置。
  12. 前記第3補強部は、前記上板の表面の隆起であることを特徴とする請求項11に記載のステアリング装置。
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