JP2011105122A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用ステアリング装置において、コラム側ブラケットを溶接で固定する際のアウタコラムの変形を抑制することで、テレスコ操作性、コラム剛性を確保する。
【解決手段】互いに軸方向に摺動自在に嵌合されているインナコラム12a及びアウタコラム12bは、ステアリングシャフトを回転自在に支持している。アウタコラム12aは、インナコラム12bの外周に摺動自在に接触する接触部27,36(28),36(29)と、これら接触部に対して周方向に離間した位置に、インナコラム12bの外周との間に隙間Sを設けて接触しない非接触部30,31,32を設けた形状としている。そして、コラム側ブラケット25は、アウタコラム12bに設けた非接触部30,32の外周に溶接で固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転者の運転姿勢に応じて、ステアリングコラムを手動で伸縮させてステアリングホイールのテレスコ位置の調整を行なうことができる車両用ステアリング装置に関する。
車両用ステアリング装置は、ステアリングホイールを車両後方端に装着したステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムとを備えている。
ステアリングコラムを手動で傾動又は伸縮させる位置調整式のステアリング装置として、例えば特許文献1、2の装置が知られている。
これら特許文献1、2の装置は、ステアリングコラムを、円筒形状のインナコラムと、このインナコラムに対してコラム軸方向に摺動自在に外嵌している円筒形状のアウタコラムとで構成し、左右一対の側壁部にテレスコ調整用溝を形成したコラム側ブラケットをアウタコラムに固定し、左右一対の対向側壁部にチルト調整用溝を形成した車体側ブラケットを、一対の対向側壁部がコラム側ブラケットの一対の側壁部に外側から摺動自在に当接させて車体に固定し、コラム側ブラケットのテレスコ調整用溝及び車体側ブラケットのチルト調整用溝に、締付け手段の締付けボルトを挿通した構成としている。そして、締付けボルトをテレスコ調整用溝及びチルト調整用溝に沿って移動させながら、アウタコラム及びインナコラムをコラム軸方向に相対移動してステアリングホイールのテレスコ位置を調整し、或いは、ステアリングコラムを上下方向に移動させてチルト位置を調整し、締付け手段の締付け力を車体側ブラケットを介してコラム側ブラケットに伝達し、アウタコラムを縮径させてインナコラムに密接させることで、コラム軸方向に相対移動不能としたアウタコラム及びインナコラムを車体側ブラケットに固定するする装置である。
ここで、特許文献1の装置で採用されているコラム側ブラケットは、金属板を横断面略U字形状に折曲した部材であり、互いに平行に対向している一対の側壁部の開放端側にそれぞれ板状の固定部が形成されており、これら一対の固定部と、アウタコラムの外周とを溶接で固定している。
また、特許文献2の装置で採用しているコラム側ブラケットは、ダイカスト鋳造で成形したアルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属からなるブロック体であり、アウタコラムの外周を抱持した状態で配置している。
特許第3855634号 特開2002−53048号公報
ところで、特許文献1は、コラム側ブラケットの一対の固定部をアウタコラムの外周に溶接で固定するため、アウタコラムの円筒形状が溶接歪みにより変形してしまい、インナコラムの外周との隙間のバラツキが大きくなる。このため、アウタコラム及びインナコラムをコラム軸方向に相対移動する際にガタツキが発生してテレスコ操作力が大きくなってしまい、テレスコ操作性の面で問題がある。
また、インナコラムの外周に摺動するアウタコラムが変形すると、ステアリングコラムの剛性の面でも問題がある。
さらに、特許文献2は、軽金属のブロック体でコラム側ブラケットを形成しているので、金属板からなる特許文献1の装置と比較して製造コストの面で問題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、コラム側ブラケットを溶接で固定する際のアウタコラムの変形を抑制することで、テレスコ操作性、コラム剛性を確保することができる車両用ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の車両用ステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持し、互いに軸方向に摺動自在に嵌合されているインナコラム及びアウタコラムと、左右に一対の対向側壁部を有し車体側部材に固定された車体側ブラケットと、前記車体側ブラケットの前記対向側壁部に内側から摺接する左右一対の側壁部を有し、当該一対の側壁部それぞれにテレスコ調整用溝を形成して前記アウタコラムの外周に溶接により固定したコラム側ブラケットと、前記車体側ブラケット及び前記コラム側ブラケットの前記テレスコ調整用溝に通挿された締付けロッドを有する締付け機構と、から成り、前記締付け機構により前記アウタコラムのテレスコピック位置を調整して前記コラム側ブラケットの前記側壁部を前記車体側ブラケットの前記対向側壁部に締付けてテレスコピック位置締付けを行う一方、前記締付け機構による締付けを解除してテレスコピック位置締付けを解除するようにした車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムは、前記インナコラムの外周に摺動自在に接触する接触部と、この接触部に対して周方向に離間した位置に、前記インナコラムの外周との間に隙間を設けて接触しない非接触部とを設けた形状とし、前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムを、前記インナコラムより直径が大きな円筒部材の所定の外周位置を縮径加工することで前記接触部を形成し、前記縮径加工を施していない他の外周位置を前記非接触部として形成した。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムを、前記インナコラムの外径と略同一寸法の内径を有する円筒部材の所定の外周位置を拡径加工することで前記非接触部を形成し、前記拡径加工を施していない他の外周位置を前記接触部として形成した。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムの上部外周に当接する形状に曲げられた固定板部、及び当該固定板部の両側から互いに車両下方に延在する前記左右一対の側壁部を有する金属板からなるU字形状のブラケット本体と、前記左右一対の側壁部の内側に固定されて前記アウタコラムの抱持部に当接し、当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部とを備え、前記コラム側ブラケットの前記固定板部が、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の車両用ステアリング装置において、前記ブラケットクランプ部は、前記固定板部が前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されている状態で、前記アウタコラムの前記抱持部に当接させながら前記側壁部の内側に溶接で固定するようにした。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムの上部外周に当接する形状に曲げられた固定板部と、当該固定板部の両側から互いに車両下方に延在する左右一対の側壁部と、これら一対の側壁部から連続して折曲形成され、前記アウタコラムの抱持部に当接して当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部とを有する一枚の金属板からなる部材であり、前記固定板部が、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置において、前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムに固定される固定板部と、この固定板部に連続して形成された側壁部とをそれぞれ備えた一対のコラム側ブラケットであり、これら一対のコラム側ブラケットの前記固定板部を、前記アウタコラムの左右上部に設けた2箇所の前記非接触部の外周に溶接で固定した。
さらに、請求項8記載の発明は、請求項7記載の車両用ステアリング装置において、前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、前記一対のコラム側ブラケットは、前記アウタコラムの抱持部に当接して当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部を、前記一対の側壁部の内側に設けている。
本発明に係る車両用ステアリング装置によれば、アウタコラムは、インナコラムの外周に摺動自在に接触する接触部と、この接触部に対して周方向に離間した位置にインナコラムの外周との間に隙間を設けて接触しない非接触部とを設けた形状とし、コラム側ブラケットが、アウタコラムの非接触部の外周に溶接で固定されているので、非接触部に溶接歪みが発生しても、非接触部に対して周方向に離間した接触部に対して溶接歪みの影響を与えず変形を抑制することができる。このため、接触部の内周面とインナコラムの外周面との間の摺動隙間が変化せず、テレスコ調整を行なうためにアウタコラムをコラム軸方向に移動させていく際にはインナコラムに対するガタツキが発生しないので、小さな操作力でテレスコ調整を行なうことができ、テレスコ操作性を良好とすることができる。
また、インナコラムの外周に摺動するアウタコラムの接触部への変形が抑制されることから、コラム剛性の高いステアリングコラムを提供することができる。
本発明に係るステアリング装置を搭載した車両を示す全体構成図である。 本発明に係る第1実施形態の車両用ステアリング装置を示す斜視図である。 第1実施形態のステアリングコラムを示す側面図である。 図3のA−A線矢視図である。 第1実施形態のステアリングコラムからコラム側ブラケットを取り外した状態を示す側面図である。 第1実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第2実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第3実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す横断面図である。 本発明に係る第4実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第5実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第6実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第7実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第8実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第9実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第10実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。 本発明に係る第11実施形態のアウタコラムの形状及びコラム側ブラケットの形状を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明によるステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図である。
図1のステアリング装置10は、車両の水平方向に対して車両後方上がりに所定角度だけ傾斜して配置されており、ステアリングホイール13に連結されたステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して操舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して操舵輪19を操舵する。
(第1実施形態)
ステアリング装置10は、図2に示すようにコラム型の電動パワーステアリング装置である。このステアリング装置10は、ステアリングコラム12の車両前方端部に減速ギヤボックス20が一体に形成されており、この減速ギヤボックス20にモータフランジ21及び制御コントローラ(不図示)が設けられている。モータフランジ21には、図示していないが電動モータ(不図示)が装着され、この電動モータと制御コントローラとが電気的に接続される。
減速ギヤボックス20は、ステアリングシャフト11の後述する入力軸11aに同軸に固定したウォームホイール(不図示)と、ウォームホイールに噛合するウォーム(不図示)とを収納している。
制御コントローラは、パワー基板、制御基板(不図示)を備えている。パワー基板は、電動モータを駆動制御するFET(電界効果トランジスタ)等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品が実装されている。また、制御基板は、車両に搭載した各種センサからの検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータに出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータで発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のディスクリート部品が実装されている。
ステアリングシャフト11は、車両後端にステアリングホイール13を連結する入力軸11aと、この入力軸11aの車両前端にトーションバー(不図示)を介して連結されている出力軸(不図示)とで構成されている。
ステアリングコラム12は、図3に示すように、ステアリングシャフト11を軸受(図示せず)を介して回動自在に保持する車両前方に配置したインナコラム12aと、インナコラム12aが摺動自在に内嵌する車両後方に配置したアウタコラム12bとの2重管構造である。アウタコラム12bの車両後方側の下部には、ステアリングロック装置のロックキー(不図示)が挿通するキーロック穴22が形成されている。
そして、インナコラム12aの車両前方端部に一体化した減速ギヤボックス20が枢軸(不図示)を介して車体側部材(不図示)に支持されているとともに、アウタコラム12bが位置調整機構23を介して車体側部材に支持されている。
位置調整機構23は、図2に示すように、車体側部材に固定され、車幅方向に離間して車両下方に延在する一対の対向側壁部24a,24aを備えた車体側ブラケット24と、一対の対向側壁部24a,24aに内側から摺接する一対の側壁部25a,25bを備え、アウタコラム12bの車両前方側の上部外周に固定されたコラム側ブラケット25と、車体側ブラケット24及びコラム側ブラケット25に係合している締付け機構26とを備えている。
図4に示すように、インナコラム12aは横断面円形状の筒状金属部材である。また、アウタコラム12bは、インナコラム12aより直径が大きな円筒形状の金属部材であり、コラム側ブラケット25を固定している車両前方側には、互いに周方向に離間した位置に、縮径加工(径方向内方に凹んで形成)した縮径部27,28,29がコラム軸P方向に延びて形成されている。これら縮径部27,28,29の内周面にインナコラム12aの外周面が摺動自在に接触することで支持されている(以下、縮径接触部27,28,29と称する)。
図4及び図5に示すように、縮径接触部27は、アウタコラム12bの上部に形成され、インナコラム12aの上部外周に摺動自在に接触している。また、他の2箇所の縮径接触部28,29は、アウタコラム12bの下側であって互いに車幅方向の一方及び他方を向く位置に形成され、インナコラム12aの下側外周の車幅方向に離間した2箇所にそれぞれ接触している。そして、縮径接触部27,28,29でインナコラム12aを支持したアウタコラム12bは、縮径接触部27,28,29の間の周方向位置に、インナコラム12aの外周との間に隙間Sを設けてインナコラム12aと接触しない非接触部30,31,32を設けている。
ここで、図5に示すように、アウタコラム12bの下側の車幅方向の一方に形成された縮径接触部28には、この縮径接触部28の下側で軸方向に延在する軸方向スリット33及びこの軸方向スリット33の両端から縮径接触部27に向けて延在する周方向スリット34,35が形成されており、これら軸方向スリット33及び周方向スリット34,35で囲まれた部位に、インナコラム12aの外周に向けて弾性変形可能な抱持部36が形成されている。なお、アウタコラム12bの下側の車幅方向の他方に形成された縮径接触部29にも、インナコラム12aの外周に向けて弾性変形可能な抱持部36が形成されている。
コラム側ブラケット25は、アウタコラム12bの上部外周に面接触して固定される円弧固定部37a及び円弧固定部37aの両側から互いに平行に離間して車両下方に延在する前述した一対の側壁部25a,25bで構成したブラケット本体37と、このブラケット本体37に固定され、アウタコラム12bの縮径接触部28,29に形成した抱持部36に当接するブラケットクランプ部38とで構成されている。
ブラケット本体37の円弧固定部37aには、アウタコラム12bの非接触部30,32に向けて開口する溶接用長穴37b,37cが形成されており、一対の側壁部25a,25bには、テレスコ調整用長穴37d,37eが形成されている。このブラケット本体37は、円弧固定部37aをアウタコラム12bの上部外周に面接触で当接し、溶接用長穴37bの開口縁部及び非接触部30の外周を溶接し、溶接用長穴37cの開口縁部及び非接触部32の外周を溶接することでアウタコラム12bに固定されている(図4の符号39は溶接部)。
ブラケットクランプ部38は山形状に折曲された金属片であり、図4及び図6に示すように、一対の側壁部25a,25bの内側に、凸部38aが縮径接触部28,29の抱持部36に当接するように端部が溶接で固定されている(図4の符号40,41は溶接部)。なお、ブラケットクランプ部38には、ブラケット本体37のテレスコ調整用長穴37d,37eに対応する位置に、ロッド通過長穴38bが形成されている。
ここで、アウタコラム12bへのブラケット本体37の溶接及びブラケット本体37へのブラケットクランプ部38の溶接順番は、先ず、ブラケット本体37の円弧固定部37aをアウタコラム12bの上部外周に当接してから溶接し、次いで、ブラケットクランプ部38の凸部38aをアウタコラム12bの縮径接触部28,29の抱持部36に当接させた状態で、ブラケットクランプ部38の端部をブラケット本体37の一対の側壁部25a,25bの内側に溶接している。
締付け機構26は、車体側ブラケット24の一対の対向側壁部24a,24aに設けたチルト調整用長穴(不図示)と、コラム側ブラケット25の一対の側壁部25a,25bに設けたテレスコ調整用長穴37d,37e及びブラケットクランプ部38に設けたロッド通過長穴38bに挿通している締付けロッド26aと、締付けロッド26aのねじ側に外嵌されている固定カム(不図示)と、可動カム26bと、調整ナット26cと、可動カム26bに固定された操作レバー26dとを備えている。なお、操作レバー26dにより操作される可動カム26bと固定カムによってカムロック機構が構成されている。
次に、本実施形態のステアリング装置10の動作及び作用効果について説明する。
チルト・テレスコ調整を行なう前には、車体側ブラケット24の一対の対向側壁部24a,24aが互いに離間する方向に締付け機構26の操作レバー26dを回動させる。これにより、一対の対向側壁部24a,24aに当接しているコラム側ブラケット25の一対の側壁部25a,25bも互いに離間する方向に移動し、一対の側壁部25a,25bの内側に設けたブラケットクランプ部38も、アウタコラム12bの縮径接触部28,29に形成した抱持部36を押し付ける動作が解除され、インナコラム12aの締付け状態が解除される。
そして、チルト調整を行うには、締付けロッド26aを車体側ブラケット24の一対の対向側壁部24a,24aに形成したチルト調整用長穴の長軸方向にスライドさせながら、ステアリングコラム12全体を、減速ギヤボックス20の枢軸を回転中心として傾動させていく。
また、テレスコ調整を行うには、締付けロッド26aをコラム側ブラケット25の一対の側壁部25a,25bに形成したテレスコ調整用長穴37d,37eにスライドさせながら、アウタコラム12bをコラム軸P1方向に移動させていき、ステアリングホイール13を車両前後方向の所定位置まで移動する。
そして、チルト調整又はテレスコ調整が完了した後には、車体側ブラケット24の一対の対向側壁部24a,24aが互いに近接する方向に締付け機構26の操作レバー26dを回動させる。これにより、一対の対向側壁部24a,24aに当接しているコラム側ブラケット25の一対の側壁部25a,25bも互いに近接する方向に移動し、一対の側壁部25a,25bの内側に設けたブラケットクランプ部38の凸部38aがアウタコラム12bの抱持部36を押し付けていく。このため、弾性変形した抱持部36がインナコラム12aの外周に密接するので、ステアリングコラム12は、チルト調整及びテレスコ調整が不可能とされて、コラム側ブラケット25及び車体側ブラケット24を介して車体側部材に固定される。
ここで、図4で示したように、アウタコラム12bは、インナコラム12aより直径が大きな円筒形状の金属部材であるとともに、互いに周方向に離間した位置に、各々が軸方向に延在する縮径加工した縮径接触部27,28,29を形成し、これら縮径接触部27,28,29の周方向の間を非接触部30,31,32とし、縮径接触部27,28,29にインナコラム12aの外周面が摺動自在に接触し、非接触部30,31,32にインナコラム12aが接触しない構造としている。
上記構造のアウタコラム12bに対して、コラム側ブラケット25は、非接触部30,32に向けて開口している溶接用長穴37b,37cを利用して溶接により固定されている。このように、アウタコラム12bに対するコラム側ブラケット25の溶接位置を非接触部30,32にすると、溶接によりアウタコラム12bの非接触部30,32に溶接歪みが発生しても、非接触部30,32に対して周方向に離間した縮径接触部27,28,29に対して溶接歪みの影響を与えず変形を抑制することができるので、縮径接触部27,28,29の内周面とインナコラム12aの外周面との間の摺動隙間が変化しない。したがって、テレスコ調整を行なうためにアウタコラム12bをコラム軸P1方向に移動させていく際には、インナコラム12aに対するガタツキが発生せず、小さな操作力で調整を行なうことができるので、テレスコ操作性を良好とすることができる。
また、インナコラム12aの外周に摺動するアウタコラム12bの縮径接触部27,28,29への変形が抑制されることから、コラム剛性の高いステアリングコラム12を提供することができる。
また、コラム側ブラケット25が溶接で固定される非接触部30,32は、抱持部36を形成した縮径接触部28,29に対して周方向に十分に離間した位置なので、コラム側ブラケット25を溶接固定しても抱持部36の変形を確実に防止することができる。したがって、インナコラム12aに対して正常な締付け動作、締付け解除動作が行なわれるように、抱持部36の位置を調整する作業を不要とすることができる。
さらに、アウタコラム12bにコラム側ブラケット25を固定する場合には、先ず、ブラケット本体37の円弧固定部37aをアウタコラム12bの上部外周に当接してから溶接し、次いで、ブラケットクランプ部38の凸部38aをアウタコラム12bの縮径接触部28,29の抱持部36に当接させた状態で、ブラケットクランプ部38の端部をブラケット本体37の一対の側壁部25a,25bの内側に溶接することから、抱持部36とブラケットクランプ部38の凸部38aとの間の隙間の発生が確実に防止される。したがって、締付け機構26の締付け動作を行ない、車体側ブラケット24の一対の対向側壁部24a,24aが互いに近接する方向の動作が、遊びを設けずに、コラム側ブラケット25を介してアウタコラム12bの抱持部36に対してインナコラム12a側に押し付ける力(クランプ力)として伝達することができるので、インナコラム12aを効率良く締め付けることができる。
なお、上述した図2では右ハンドル車に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左ハンドル車に適用してもよい。
(第2〜第6実施形態)
アウタコラム12bに固定されるコラム側ブラケットは、図4及び図6に示す第1実施形態のコラム側ブラケット25の形状に限るものではなく、例えば図7から図11に示す第2〜第6実施形態の形状であってもよい。なお、各実施形態では、第1実施形態のコラム側ブラケット25と同一構成部分には、同一符号を付して説明する。
図7に示す第2実施形態のコラム側ブラケット42は、円弧固定部37aの両側から互いに平行に離間して車両下方に延在し、テレスコ調整用長穴37d,37eを形成した一対の側壁部42a,42bの外側を向く平面が、第1実施形態の一対の側壁部25a,25bの外側を向く平面より小さな面積に設定されている。
このように、コラム側ブラケット42の一対の側壁部42a,42bの外側を向く平面の面積を小さく設定すると、側壁部42a及び車体側ブラケット24の対向側壁部24aと側壁部42b及び対向側壁部24aの摺動抵抗が小さくなり、テレスコ調整を行う際にアウタコラム12bをコラム軸P1方向に移動させる操作力が小さくて済むので、テレスコ調整の操作を容易に行なうことができる。
図8に示す第3実施形態のコラム側ブラケット43は、アウタコラム12bの非接触部30,32に当接する平面部44a1,44a2を備えた角形固定部44aと、この角形固定部44aの両側から互いに平行に離間して車両下方に延在する一対の側壁部45a,45bで構成したブラケット本体46と、このブラケット本体46に固定され、アウタコラム12bの縮径接触部28,29に形成した抱持部36に当接するブラケットクランプ部38とで構成されている。
本実施形態のコラム側ブラケット43によると、アウタコラム12bの非接触部30,32に当接する部位として、製作が容易な角形形状の角形固定部44aを備えているので、コラム側ブラケット43の製作コストの低減化を図ることができる。
図9に示す第4実施形態のコラム側ブラケット47は、一枚の金属板材を折り曲げ成形することでブラケット本体37及びブラケットクランプ部48が形成されている。すなわち、ブラケットクランプ部48は、一対の側壁部25a,25bの端部から一対の側壁部25a,25bと平行に延在するように折り曲げ形成されたクランプ板部48aと、クランプ板部48aの先端側でアウタコラム12bの抱持部36に向けて折り曲げ形成され、抱持部36に当接するクランプ当接部48bとで構成されている。
本実施形態のコラム側ブラケット47によると、ブラケットクランプ部48をブラケット本体37に溶接により固定せずに済むので、第1実施形態のコラム側ブラケット25と比較してコラム側ブラケット47の製作コストの低減化を図ることができる。
また、図10に示す第5実施形態のコラム側ブラケット49は、第4実施形態と同様に、一枚の金属板材を折り曲げ成形することでブラケット本体37及びブラケットクランプ部48が形成されているが、ブラケットクランプ部48を構成するクランプ板部48aが、一対の側壁部25a,25bの内面に当接した形状となっている。
本実施形態のコラム側ブラケット49によると、クランプ板部48aが一対の側壁部25a,25bの内面に当接することでクランプ板部48aの剛性が高められるので、コラム側ブラケット49を構成する金属板材を薄肉部材とすることができ、コラム側ブラケット49の製作コストの低減化を図ることができる。
図11に示す第6実施形態のコラム側ブラケット50も、一枚の金属板材を折り曲げて形成されている。本実施形態のコラム側ブラケット50は、ブラケット本体37の一対の側壁部25a,25bの幅方向の両側部に一体形成された補強片51が、ブラケットクランプ部48のクランプ板部48aの幅方向の両側に当接するように折り曲げ形成されている。
本実施形態のコラム側ブラケット50によると、締付け機構26による締付け動作時には、コラム側ブラケット50のクランプ当接部48bがアウタコラム12bの抱持部36をインナコラム12a側に押し付けていくが、この抱持部36の反力によりクランプ板部48aが板幅方向に向かってねじれ変形しようとするのを、一対の側壁部25a,25bの幅方向に設けた補強片51が規制する。このように、締付け機構26の締付け動作時に、アウタコラム12bの抱持部36から反力を受けてもクランプ板部48aが変形しないので、締付け機構26の締付け動作を行なうことで、アウタコラム12bの抱持部36は、確実にインナコラム12aをクランプすることができる。
(第7実施形態)
次に、図12は、アウタコラム12bに固定される第7実施形態のコラム側ブラケットを示すものである。
本実施形態のコラム側ブラケットは、アウタコラム12bの非接触部30,32にそれぞれ溶接により固定される金属板材からなる一対のコラム側ブラケット52,53である。
一方のコラム側ブラケット52は、アウタコラム12bの非接触部30の外周面に固定される固定板部52aと、固定板部52aから車両下方に延在する側壁部52bと、側壁部52bの下部から当該側壁部52bの内側に折り返された折り返し部52cと、折り返し部52cの上部を側壁部52bに向けて折り曲げることで形成された凸部52dとで構成されており、固定板部52aの縁部及びアウタコラム12bの非接触部30が、符号54で示す位置で溶接により固定されているとともに、凸部52dが縮径接触部28の抱持部36に当接している。
また、他方のコラム側ブラケット53も、アウタコラム12bの非接触部32の外周面に固定される固定板部(不図示)と、固定板部から車両下方に延在する側壁部53bと、側壁部53bの下部から当該側壁部53bの内側に折り返された折り返し部53cと、折り返し部53cの上部を側壁部53bに向けて折り曲げることで形成された凸部53dとで構成されており、固定板部の縁部及びアウタコラム12bの非接触部32が溶接により固定されているとともに、凸部53dが縮径接触部28の抱持部36に当接している。
本実施形態は、一対のコラム側ブラケット52,53の固定板部52aを、アウタコラム12bの非接触部30,32に溶接で固定する構造としており、例えば第1実施形態で示した円弧固定部37aが不要となるので曲げ加工等の工程数が減少し、第1実施形態のコラム側ブラケット25と比較してコラム側ブラケット52,53の製作コストの低減化を図ることができる。
(第8実施形態)
次に、図13に示す第8実施形態は、縮径加工したアウタコラム12bの他の形状及びコラム側ブラケット49への固定構造を示すものである。
本実施形態のアウタコラム12bは、第1実施形態と同様に、インナコラム12aより直径が大きな円筒形状の金属部材である。このアウタコラム12bは、コラム側ブラケット49の円弧固定部37aが当接する外周上部であって、コラム側ブラケット49に設けた溶接用長穴37b,37cの間の位置に、部分的に径方向内方に凹んだ縮径接触部55が形成されている。また、アウタコラム12bの下部側には、抱持部36を形成した縮径接触部28,29が形成されている。
そして、これら縮径接触部28,29,55の内周面に、図示しないが、インナコラム12aの外周面が摺動自在に接触して支持されている。
ここで、縮径接触部27,28,55でインナコラム12aを支持したアウタコラム12bは、縮径接触部27から縮径接触部55までの周方向の間にインナコラム12aの外周との間に隙間を設け、縮径接触部28から縮径接触部55までの周方向の間にインナコラム12aの外周との間に隙間を設けている。なお、前述したインナコラム12aの外周との間に隙間を設けているアウタコラム12bの周方向位置を非接触部と称する。
そして、コラム側ブラケット49は、非接触部に向けて開口している溶接用長穴37b,37cを利用して溶接により固定されている。
このように、アウタコラム12bの非接触部にコラム側ブラケット49が溶接されているので、溶接によりアウタコラム12bの非接触部に溶接歪みが発生しても、非接触部に対して周方向に離間した縮径接触部27,28,55に対して溶接歪みの影響を与えず変形を抑制することができ、縮径接触部27,28,55の内周面とインナコラム12aの外周面との間の摺動隙間が変化しない。
したがって、テレスコ調整を行なうためにアウタコラム12bをコラム軸P1方向に移動させていく際には、インナコラム12aに対するガタツキが発生せず、小さな操作力で調整を行なうことができるので、テレスコ操作性を良好とすることができる。
(第9〜第11実施形態)
さらに、図14から図16に示す第9〜第11実施形態は、拡径加工したアウタコラム12b及びコラム側ブラケットへの固定構造を示すものである。
図14に示す第9実施形態のアウタコラム12bは、インナコラム12aの外径と略同一寸法の内径Dを有する円筒形状の金属部材であるとともに、上部56及び下部57を加工せず(内径寸法をD)、それら上部56及び下部57の間の周方向の部位58,59を、インナコラム12aの外周との間で軸方向に延在して所定の隙間が形成されるように、拡径加工(径方向外方に凹んで形成)した部材である。すなわち、アウタコラム12bの上部56及び下部57は、それらの内周面がインナコラム12aの上部及び下部の外周面に摺動自在に接触する接触部である(以下、上部56及び下部57を接触部56,57と称する。)。また、接触部56,57の間の周方向に位置して拡径加工された部位58,59は、インナコラム12aの車幅方向を向く外周に接触しない(以下、部位58,59を拡径非接触部58,59と称する。)。
また、アウタコラム12bの下部の接触部57及び車幅方向の一方に設けた拡径非接触部58に跨がる位置に、インナコラム12aの外周に向けて弾性変形可能な抱持部36が形成されている。また、アウタコラム12bの下部の接触部57及び車幅方向の他方に設けた拡径非接触部59に跨がった位置にも抱持部36が形成されている。
そして、コラム側ブラケット42は、円弧固定部37aをアウタコラム12bの上部側外周に面接触で当接し、溶接用長穴37bの開口縁部及び拡径非接触部58の外周を溶接し、溶接用長穴37c(図14では不図示)の開口縁部及び拡径非接触部59の外周を溶接することでアウタコラム12bに固定されている。この際、コラム側ブラケット42のブラケットクランプ部38の凸部38aは抱持部36に当接した状態で配置される。
アウタコラム12bに対するコラム側ブラケット42の溶接位置を拡径非接触部58,59にすると、溶接によりアウタコラム12bの拡径非接触部58,59に溶接歪みが発生しても、拡径非接触部58,59に対して周方向に離間した接触部56,57に対して溶接歪みの影響を与えず変形を抑制することができるので、接触部56,57の内周面とインナコラム12aの外周面との間の摺動隙間が変化しない。したがって、テレスコ調整を行なうためにアウタコラム12bをコラム軸P1方向に移動させていく際には、インナコラム12aに対するガタツキが発生せず、小さな操作力で調整を行なうことができるので、テレスコ操作性を良好とすることができる。
また、インナコラム12aの外周に摺動するアウタコラム12bの接触部56,57への変形が抑制されることから、コラム剛性の高いステアリングコラム12を提供することができる。
さらに、コラム側ブラケット42が溶接で固定される拡径非接触部58,59は、抱持部36を形成した位置に対して周方向に十分に離間した位置なので、コラム側ブラケット42を溶接固定しても抱持部36の変形を確実に防止することができる。したがって、インナコラム12aに対して正常な締付け動作、締付け解除動作が行なわれるように、抱持部36の位置を調整する作業を不要とすることができる。
一方、図15に示す第10実施形態のアウタコラム12bも、接触部56,57及び拡径非接触部58,59を形成した部材であり、このアウタコラム12bの上部側外周に、コラム側ブラケット50の円弧固定部37aを面接触で当接し、溶接用長穴37bの開口縁部及び拡径非接触部58の外周を溶接し、溶接用長穴37c(図15では不図示)の開口縁部及び拡径非接触部59の外周を溶接することでアウタコラム12bに固定されている。この際、コラム側ブラケット50のクランプ当接部48bは抱持部36に当接した状態で配置される。また、図16に示す第11実施形態のアウタコラム12bも、接触部56,57及び拡径非接触部58,59を形成した部材であり、このアウタコラム12bに一対のコラム側ブラケット52,53が溶接により固定されている。一方のコラム側ブラケット52は、アウタコラム12bの拡径非接触部58の外周面に、固定板部52aの縁部が、符号54で示す位置で溶接により固定されている。また、他方のコラム側ブラケット53は、アウタコラム12bの拡径非接触部59の外周面に、固定板部(不図示)の縁部が溶接により固定されている。
これら図15及び図16に示す第10及び第11実施形態も、図14で示した第9実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10…ステアリング装置、11…ステアリングシャフト、11a…入力軸、12…ステアリングコラム、12a…インナコラム、12b…アウタコラム、13…ステアリングホイール、14…ユニバーサルジョイント、15…中間シャフト、16…ユニバーサルジョイント、17…ステアリングギヤ、18…タイロッド、19…操舵輪、20…減速ギヤボックス、21…モータフランジ、22…キーロック穴、23…位置調整機構、24…車体側ブラケット、24a…対向側壁部、25…コラム側ブラケット、25a,25b…側壁部、26…締付け機構、26a…締付けロッド、26b…可動カム、26c…調整ナット、26d…操作レバー、27…縮径接触部、27,28,29,55…縮径接触部(接触部)、30,31,32…非接触部、33…軸方向スリット、34,35…周方向スリット、36…抱持部、37…ブラケット本体、37a…円弧固定部(固定板部)、37b,37c…溶接用長穴、37d,37e…テレスコ調整用長穴(テレスコ調整用溝)、38…ブラケットクランプ部、38a…凸部、38b…ロッド通過長穴、39,40,41…溶接部、42…コラム側ブラケット、42a,42b…側壁部、43…コラム側ブラケット、44a…角形固定部(固定板部)、44a1,44a2…平面部、45a,45b…側壁部、46…ブラケット本体、47…コラム側ブラケット、48…ブラケットクランプ部、48a…クランプ板部、48b…クランプ当接部、49…コラム側ブラケット、50…コラム側ブラケット、51…補強片、52…コラム側ブラケット、52,53…コラム側ブラケット、52a…固定板部、52b…側壁部、52c…折り返し部、52d…凸部、53b…側壁部、53c…折り返し部、53d…凸部、54…溶接部、55…縮径接触部(接触部)、56,57…接触部、58,59…拡径非接触部(非接触部)、P1…コラム軸

Claims (8)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持し、互いに軸方向に摺動自在に嵌合されているインナコラム及びアウタコラムと、
    左右に一対の対向側壁部を有し車体側部材に固定された車体側ブラケットと、
    前記車体側ブラケットの前記対向側壁部に内側から摺接する左右一対の側壁部を有し、当該一対の側壁部それぞれにテレスコ調整用溝を形成して前記アウタコラムの外周に溶接により固定したコラム側ブラケットと、
    前記車体側ブラケット及び前記コラム側ブラケットの前記テレスコ調整用溝に通挿された締付けロッドを有する締付け機構と、から成り、
    前記締付け機構により前記アウタコラムのテレスコピック位置を調整して前記コラム側ブラケットの前記側壁部を前記車体側ブラケットの前記対向側壁部に締付けてテレスコピック位置締付けを行う一方、前記締付け機構による締付けを解除してテレスコピック位置締付けを解除するようにした車両用ステアリング装置において、
    前記アウタコラムは、前記インナコラムの外周に摺動自在に接触する接触部と、この接触部に対して周方向に離間した位置に、前記インナコラムの外周との間に隙間を設けて接触しない非接触部とを設けた形状とし、
    前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されていることを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. 前記アウタコラムは、前記インナコラムより直径が大きな円筒部材の所定の外周位置を縮径加工することで前記接触部を形成し、前記縮径加工を施していない他の外周位置を前記非接触部としたことを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
  3. 前記アウタコラムは、前記インナコラムの外径と略同一寸法の内径を有する円筒部材の所定の外周位置を拡径加工することで前記非接触部を形成し、前記拡径加工を施していない他の外周位置を前記接触部としたことを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
  4. 前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、
    前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムの上部外周に当接する形状に曲げられた固定板部、及び当該固定板部の両側から互いに車両下方に延在する前記左右一対の側壁部を有する金属板からなるU字形状のブラケット本体と、前記左右一対の側壁部の内側に固定されて前記アウタコラムの抱持部に当接し、当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部とを備え、
    前記コラム側ブラケットの前記固定板部が、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  5. 前記ブラケットクランプ部は、前記固定板部が前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されている状態で、前記アウタコラムの前記抱持部に当接させながら前記側壁部の内側に溶接で固定することを特徴とする請求項4記載の車両用ステアリング装置。
  6. 前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、
    前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムの上部外周に当接する形状に曲げられた固定板部と、当該固定板部の両側から互いに車両下方に延在する左右一対の側壁部と、これら一対の側壁部から連続して折曲形成され、前記アウタコラムの抱持部に当接して当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部とを有する一枚の金属板からなる部材であり、
    前記固定板部が、前記アウタコラムに設けた前記非接触部の外周に溶接で固定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  7. 前記コラム側ブラケットは、前記アウタコラムに固定される固定板部と、この固定板部に連続して形成された側壁部とをそれぞれ備えた一対のコラム側ブラケットであり、
    これら一対のコラム側ブラケットの前記固定板部を、前記アウタコラムの左右上部に設けた2箇所の前記非接触部の外周に溶接で固定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  8. 前記アウタコラムは、径方向内方に弾性変形することで前記インナコラムの外周をクランプする抱持部が形成されており、
    前記一対のコラム側ブラケットは、前記アウタコラムの抱持部に当接して当該抱持部に弾性変形力を伝達するブラケットクランプ部を、前記一対の側壁部の内側に設けていることを特徴とする請求項7記載の車両用ステアリング装置。
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