JP2008254510A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アウターコラムをインナーコラムに対してクランプした時のクランプ力が安定するようにしたステアリング装置を提供する。
【解決手段】3本のリブ81、82、83は、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって軸直角方向の断面積が大きくなるように形成されている。アウターコラム11の外周面11Aの上面側には、リブ85、85を接続する円弧状リブ86が形成されている。従って、スリット7に対向する側のアウターコラム11の軸直角方向の断面積は、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって大きくなるように形成されている。そのため、アウターコラム11の剛性は、スリット7の開放端部71側がスリット7の閉鎖端部73側よりも大きく形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明はステアリング装置、特に、アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、ステアリングホイールのテレスコピック位置の調整を行ったり、二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置に関する。
アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、テレスコピック位置の調整、または、二次衝突時の衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置がある。
このようなステアリング装置においては、アウターコラムに軸方向のスリットを形成し、締付けロッドを締付けて、アウターコラムのクランプ部をスリット部分で弾性変形させ、通常の運転操作時には、アウターコラムをインナーコラムに対して摺動不能にクランプする構造のものが一般的である(特許文献1)。
アウターコラムにスリットを形成した特許文献1のステアリング装置は、スリット部分でアウターコラムが容易に弾性変形して、インナーコラムのクランプが確実に行える利点がある。
しかし、テレスコピック位置によって、スリットの閉鎖側の端部と締付けロッドの軸心との間の距離が変化するため、アウターコラムを所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な操作レバーの操作力が変化する。従って、テレスコピック位置によって、アウターコラムをインナーコラムにクランプする操作力が異なるため、アウターコラムをインナーコラムに安定したクランプ力でクランプすることが難しい。
特開2003−2211号公報
本発明は、アウターコラムをインナーコラムに対してクランプした時のクランプ力が安定するようにしたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、インナーコラム、上記インナーコラムの外周面に軸方向に相対的に摺動可能に外嵌された中空円筒形状のアウターコラム、上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成され、軸方向の一端が上記アウターコラムの端面に開放された開放端部と、軸方向の他端が閉鎖された閉鎖端部とを有するスリット、上記アウターコラムに上記スリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材、上記アウターコラムの外周面に形成され、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって軸直角方向の断面積が大きくなるリブを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記リブの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって断続的に大きくなることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記リブの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって連続的に大きくなることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、インナーコラム、上記インナーコラムの外周面に軸方向に相対的に摺動可能に外嵌された中空円筒形状のアウターコラム、上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成され、軸方向の一端が上記アウターコラムの端面に開放された開放端部と、軸方向の他端が閉鎖された閉鎖端部とを有するスリット、上記アウターコラムに上記スリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材を備え、上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積が、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって大きくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第4番目の発明のステアリング装置において、上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって断続的に大きくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第4番目の発明のステアリング装置において、上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって連続的に大きくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、インナーコラムの外周面に軸方向に相対的に摺動可能に外嵌された中空円筒形状のアウターコラムの外周面に、スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって軸直角方向の断面積が大きくなるリブを備えている。
また、本発明のステアリング装置では、スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積が、スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって大きくなるように形成されている。
この構成によって、アウターコラムの剛性は、スリットの開放端部側がスリットの閉鎖端部側よりも大きく形成されているため、テレスコピック位置が変化しても、操作レバーを一定の操作力で操作すれば、クランプ部材が所定寸法だけ弾性変形して、ほぼ一定の、安定したクランプ力でインナーコラムをクランプすることが可能となるため、ステアリング装置全体としての振動特性が向上する。
以下の実施例では、ステアリングホイールの前後方向位置と傾斜角度の両方を調整できる、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト12が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト12には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール121が装着され、ステアリングシャフト12の左端(車体前方側)には、自在継手21を介して中間シャフト22が連結されている。
中間シャフト22は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト221と、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト222で構成され、中間インナーシャフト221の雄スプラインが、中間アウターシャフト222の雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト222の車体後方側が上記自在継手21に連結され、中間インナーシャフト221の車体前方側が自在継手23に連結されている。自在継手23には、ステアリングギヤ24の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール121を回転操作すると、ステアリングシャフト12、自在継手21、中間シャフト22、自在継手23を介して、その回転力がステアリングギヤ24に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド25を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は本発明のステアリング装置の要部を示す側面図である。図3は図2のP矢視図である。図4は図2のA−A断面図である。図5は本発明の実施例のアウターコラム単体を示す部品図であり、(1)は(2)のQ矢視図、(2)はアウターコラム単体の側面図、(3)は(2)のR矢視図である。図6(1)は図5(2)のB−B断面図、図6(2)は図5(2)のC−C断面図、図6(3)は図5(2)のD−D断面図である。
図2から図6に示すように、コラム1は、中空円筒状のアウターコラム(アッパーコラム)11と、このアウターコラム11の左側(車体前方側)に軸方向に摺動可能に内嵌したインナーコラム(ロアーコラム)10で構成されている。
アウターコラム11には、上部ステアリングシャフト12Aが回転可能に軸支され、上部ステアリングシャフト12Aの右端(車体後方側)に、上記したステアリングホイール121(図1参照)が固定されている。
アウターコラム11の左側(車体前方側)には、アウターコラム11を左右両側から挟み込むようにして、アッパーブラケット(車体取付けブラケット)3が取付けられている。アッパーブラケット3は、車体41に固定されたアルミ合金製等のカプセル42を介して、車体前方側に離脱可能に取付けられている。
アウターコラム11は、二次衝突時にステアリングホイール121に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル42からアッパーブラケット3が車体前方側に離脱し、インナーコラム10に案内されて車体前方側にコラプス移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
インナーコラム10の車体前方端には、電動パワーステアリング装置6が取付けられ、電動パワーステアリング装置6のフランジ61が、チルト中心軸62を介して車体41に枢動可能に支承されている。電動パワーステアリング装置6は、上部ステアリングシャフト12Aの操舵トルクを検出し、この操舵トルクに比例した補助操舵力を出力軸63に付与している。出力軸63は、図1の自在継手21を介して、ステアリングギヤ24に回転トルクを伝達する。
アッパーブラケット3は、上板32と、この上板32から下方に延びる側板33、34を有している。上記アウターコラム11には、アウターコラム11の下方に突出して、一対のクランプ部材13A、13Bが一体的に形成されている。クランプ部材13A、13Bの外側面14A、14Bは、アッパーブラケット3の側板33、34の内側面331、341に摺動可能に接している。
本発明の実施例では、アウターコラム11は、アルミダイカスト製の一体成型品であるが、鋼管にクランプ部材13A、13Bを溶接したものであってもよい。また、軽量化を目的として、マグネシウムダイカスト製であってもよい。
アッパーブラケット3の側板33、34には、チルト調整用長溝35、36が形成されている。クランプ部材13A、13Bには、図4の紙面に直交する方向に延びると共に、図5(2)に示すように、アウターコラム11の軸心方向に長く延びるテレスコ調整用長溝15A、15Bが形成されている。
丸棒状の締付けロッド5が、上記チルト調整用長溝35、36及びテレスコ調整用長溝15A、15Bを通して、図4の右側から挿入されている。締付けロッド5の右端には円筒状の頭部51が形成されている。頭部51の外径部には図示しない回り止め部が形成され、この回り止め部は、チルト調整用長溝36の溝幅よりも若干幅の狭い矩形断面に形成されている。
回り止め部はチルト調整用長溝36に嵌入して、締付けロッド5をアッパーブラケット3に対して回り止めするとともに、アウターコラム11のチルト位置調整時に、チルト調整用長溝36に沿って、締付けロッド5を摺動させる。頭部51とアッパーブラケット3との間には、コイルバネ59が張り渡され、締付けロッド5に、常時チルト上昇方向の付勢力を付与している。
締付けロッド5の左端外周には、固定カム53、可動カム54、操作レバー55、スラスト軸受56、ナット57が、この順で外嵌され、ナット57の内径部に形成された雌ねじが、締付けロッド5の左端に形成された雄ねじ58にねじ込まれている。
固定カム53の右端外周には、矩形断面の回り止め部(図示せず)が形成されている。この回り止め部がチルト調整用長溝35に嵌入して、固定カム53をアッパーブラケット3に対して回り止めするとともに、アウターコラム11のチルト位置調整時に、チルト調整用長溝35に沿って、固定カム53を摺動させる。
固定カム53と可動カム54の対向する端面には、相補的な傾斜カム面が形成され、互いに噛み合っている。可動カム54の左側面に連結された操作レバー55を手で操作すると、可動カム54が固定カム53に対して回動する。
図2から図6に示すように、アウターコラム11の下面には、アウターコラム11の外周面11Aから内周面11Bに貫通したスリット7が形成されている。スリット7は、アウターコラム11と一体のクランプ部材13A、13Bの車体前方側端面132A、132Bに開放され、車体前方側端面132A、132Bの開放側から、開放端部(開放側の端部)71、平行部72、閉鎖端部(閉鎖側の端部)73の順に形成されている。
この開放端部71から一定の幅で平行部72が車体後方側に延び、クランプ部材13A、13Bの車体後方側端面131A、131Bを過ぎ、アウターコラム11の軸方向長さの略中間位置に、円弧状の閉鎖端部73が形成されている。
上記したように、テレスコピック位置によって、スリット7の閉鎖端部73と締付けロッド5の軸心との間の距離が変化するため、てこの原理で、アウターコラム11のクランプ部材13A、13Bを所定寸法だけ弾性変形させるのに必要な力が変化する。
従って、テレスコピック位置によって、所定のクランプ力を得るために必要な操作レバー55の操作力が異なる。すなわち、締付けロッド5の軸心がスリット7の開放端部71側に近づく程、操作レバー55を一定の操作力で操作しても、より大きなクランプ力が生じてしまう。
本発明の実施例では、図5(2)及び図6に示すように、アウターコラム11の外周面11Aの左右両側面に、アウターコラム11の軸心に直交する方向(図5(2)の上下方向)に、3本のリブ81、82、83が各々形成されている。リブ81、82、83の下端は、クランプ部材13A、13Bの上面133A、133Bに接続され、アウターコラム11の外周面11Aの左右両側面に沿って、アウターコラム11の軸心に向かって形成されている。
また、アウターコラム11の外周面11Aの左右両側面には、アウターコラム11の軸心位置に、アウターコラム11の軸心に平行に、リブ84、84が各々形成されている。
リブ84、84は、クランプ部材13A、13Bの車体前方側端面132A、132Bから車体後方側端面131A、131B近傍位置まで形成されている。
また、アウターコラム11の外周面11Aの左右両側面には、アウターコラム11の軸心よりも上面側に、アウターコラム11の軸心に平行に、リブ85、85が各々形成されている。リブ85、85は、クランプ部材13A、13Bの車体前方側端面132A、132Bから車体後方側端面131A、131Bを過ぎ、アウターコラム11の軸方向長さの略中間位置まで形成されている。
図5(2)及び図6(1)に示すように、スリット7の開放端部71に最も近いリブ81の上端は、軸心位置のリブ84に接続して形成されている。また、リブ81よりもスリット7の開放端部71から離れた位置に配置されたリブ82の上端は、軸心位置のリブ84との間に若干の隙間を有して形成されている。
さらに、スリット7の開放端部71から最も離れた位置に配置されたリブ83の上端は、軸心位置のリブ84との間に若干の隙間を有して形成されると共に、アウターコラム11の外周面11Aからの高さ(外周面11Aからの突出量)が、他のリブ81、82よりも低く形成されている。
すなわち、3本のリブ81、82、83は、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって軸直角方向の断面積が大きくなるように形成されている。そのため、アウターコラム11の剛性は、スリット7の開放端部71側がスリット7の閉鎖端部73側よりも大きく形成されている。
また、図5(1)、(2)及び図6(1)に示すように、アウターコラム11の外周面11Aの上面側には、リブ85、85を接続する円弧状リブ86が形成されている。円弧状リブ86は、上記したスリット7の開放端部71に最も近いリブ81と、同一軸方向位置に形成されている。
従って、図6(1)、(2)、(3)に示すように、スリット7に対向する側のアウターコラム11の軸直角方向の断面積は、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって大きくなるように形成されている。そのため、アウターコラム11の剛性は、スリット7の開放端部71側がスリット7の閉鎖端部73側よりも大きく形成されている。
操作レバー55をクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山に可動カム54の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付けロッド5を図4の左側に引っ張ると同時に、固定カム53を図4の右側に押す。
右側の側板34は、締付けロッド5の頭部51の左端面によって左側に押され、側板34を内側に変形させる。すると、側板34の内側面341がクランプ部材13Bの外側面14Bに強く押しつけられる。
同時に、左側の側板33は、固定カム53の右端面によって右側に押され、側板33を内側に変形させる。すると、側板33の内側面331が、クランプ部材13Aの外側面14Aに強く押しつけられる。
その結果、クランプ部材13A、13Bは、互いに接近する方向に内側に弾性変形し、スリット7は、閉鎖端部73を支点として、開放端部71、平行部72の幅が狭まる。従って、上記アウターコラム11の内周面11Bが縮径して、インナーコラム10の外周面10Aをクランプする。
本発明の実施例では、アウターコラム11の剛性が、スリット7の開放端部71側がスリット7の閉鎖端部73側よりも大きく形成されている。従って、テレスコピック位置によって、スリット7の閉鎖端部73と締付けロッド5の軸心との間の距離が変化しても、
操作レバー55を一定の操作力で操作すれば、アウターコラム11のクランプ部材13A、13Bが所定寸法だけ弾性変形して、ほぼ一定の安定したクランプ力で、インナーコラム10の外周面10Aをクランプすることが可能となる。
このようにして、アッパーブラケット3に対してアウターコラム11が固定され、アウターコラム11のチルト方向の変位及びテレスコピック方向の変位が阻止される。
操作レバー55をアンクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山が可動カム54の傾斜カム面の谷に落ち込み、締付けロッド5と固定カム53が側板33、34を締め付けていた力が解除される。従って、側板33、34、クランプ部材13A、13Bが外側に弾性復帰する。
このようにして、アウターコラム11をアッパーブラケット3に対してアンクランプ(チルトアンクランプ)し、アウターコラム11をインナーコラム10に対してアンクランプ(テレスコピックアンクランプ)する。
ステアリングホイール121を握ってアウターコラム11をインナーコラム10に対して軸方向に摺動し、所望のテレスコピック位置に調整する。また、チルト中心軸62を中心として、インナーコラム10及びアウターコラム11のチルト位置を調整した後、再び、アウターコラム11をアッパーブラケット3にクランプする。
上記実施例では、軸方向に分断して形成された3本のリブ81、82、83によって、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって軸直角方向の断面積が断続的に大きくなるように形成されているが、3本のリブ81、82、83を軸方向に連続的に形成して、軸直角方向の断面積が連続的に大きくなるように形成してもよい。
また、上記実施例では、円弧状リブ86によって、スリット7に対向する側のアウターコラム11の軸直角方向の断面積が、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって断続的に大きくなるように形成されている。変形例として、円弧状リブ86をアウターコラム11の軸方向に長く伸ばし、円弧状リブ86の軸直角方向の断面積が、スリット7の閉鎖端部73側から開放端部71側に向かって連続的に大きくなるように形成してもよい。
上記実施例では、インナーコラム10がロアーコラム、アウターコラム11がアッパーコラムで構成されているが、インナーコラム10をアッパーコラム、アウターコラム11をロアーコラムにしてもよい。
また、上記実施例では、チルト位置調整とテレスコピック位置調整の両方が可能なチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、テレスコピック位置調整だけが可能なテレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明のステアリング装置の要部を示す側面図である。 図2のP矢視図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の実施例のアウターコラム単体を示す部品図であり、(1)は(2)のQ矢視図、(2)はアウターコラム単体の側面図、(3)は(2)のR矢視図である。 (1)は図5(2)のB−B断面図、(2)は図5(2)のC−C断面図、(3)は図5(2)のD−D断面図である。
符号の説明
1 コラム
10 インナーコラム(ロアーコラム)
10A 外周面
11 アウターコラム(アッパーコラム)
11A 外周面
11B 内周面
12 ステアリングシャフト
12A 上部ステアリングシャフト
121 ステアリングホイール
13A、13B クランプ部材
131A、131B 車体後方側端面
132A、132B 車体前方側端面
133A、133B 上面
14A、14B 外側面
15A、15B テレスコ調整用長溝
21 自在継手
22 中間シャフト
221 中間インナーシャフト
222 中間アウターシャフト
23 自在継手
24 ステアリングギヤ
25 タイロッド
3 アッパーブラケット(車体取付けブラケット)
32 上板
33、34 側板
331、341 内側面
35、36 チルト調整用長溝
41 車体
42 カプセル
5 締付けロッド
51 頭部
53 固定カム
54 可動カム
55 操作レバー
56 スラスト軸受
57 ナット
58 雄ねじ
59 コイルバネ
6 電動パワーステアリング装置
61 フランジ
62 チルト中心軸
63 出力軸
7 スリット
71 開放端部
72 平行部
73 閉鎖端部
81、82、83、84、85 リブ
86 円弧状リブ

Claims (6)

  1. インナーコラム、
    上記インナーコラムの外周面に軸方向に相対的に摺動可能に外嵌された中空円筒形状のアウターコラム、
    上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成され、軸方向の一端が上記アウターコラムの端面に開放された開放端部と、軸方向の他端が閉鎖された閉鎖端部とを有するスリット、
    上記アウターコラムに上記スリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材、
    上記アウターコラムの外周面に形成され、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって軸直角方向の断面積が大きくなるリブを備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記リブの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって断続的に大きくなること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記リブの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって連続的に大きくなること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. インナーコラム、
    上記インナーコラムの外周面に軸方向に相対的に摺動可能に外嵌された中空円筒形状のアウターコラム、
    上記アウターコラムに軸方向の所定長に渡って形成され、軸方向の一端が上記アウターコラムの端面に開放された開放端部と、軸方向の他端が閉鎖された閉鎖端部とを有するスリット、
    上記アウターコラムに上記スリットを介して互いに接近離反可能に形成され、上記アウターコラムの内周面を拡径及び縮径させて、上記インナーコラムの外周面をクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材を備え、
    上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積が、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって大きくなるように形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項4に記載されたステアリング装置において、
    上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって断続的に大きくなるように形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項4に記載されたステアリング装置において、
    上記スリットに対向する側のアウターコラムの軸直角方向の断面積は、上記スリットの閉鎖端部側から開放端部側に向かって連続的に大きくなるように形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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