JP4235894B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の電動パワーステアリング装置(EPS)は、運転者からステアリングホイール等の操舵部材に入力される操作トルクの値に応じた操舵補助力を発生するようになっている。
通常、上記操舵部材には入力軸が連結され、さらにこの入力軸にはトーションバーを介して出力軸が同軸上に連結されている。これにより、入力軸と出力軸とは、運転者から操舵部材に入力される操作トルクの値に応じて相対回転し、この相対回転量を検出することで、操作トルクを検出することができる。
【0003】
上記相対回転量を検出できるものとしては、例えば、入力軸と出力軸との相対回転を軸方向の移動に変換し、この軸方向の移動をポテンショメータで検出する電動パワーステアリングが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、トーションバーの周囲をソレノイドで取り囲んで磁界を発生させ、トーションバーの捩り量に応じた磁界の変化を検出することで、上記入力軸と出力軸との相対回転量を検出する電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−124045号公報。
【特許文献2】
特開2001−133343号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、操舵補助力の発生源としてブラシレスモータ等のモータを用いる場合、このモータを駆動制御するために、モータ軸の回転位置(回転角)を検出する必要がある。
また、モータや入力軸等は、例えば車室等の配置スペースが限られた場所に配置されるので、装置を極力小型化する必要がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1および2記載の電動パワーステアリング装置では、モータ軸の回転角を検出するためのセンサをさらに設けなければならず、装置が大型化するとともに部品コストが高くついていた。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、装置の小型化を達成できる安価な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1の発明は、操舵補助用のモータのモータ軸の出力回転を減速機構を介して舵取機構に伝える電動パワーステアリング装置において、操舵部材に連なる入力軸と、舵取機構に連なる出力軸と、入力軸の端部と出力軸の端部とを同軸上に相対回転可能に連結するトーションバーと、入力軸の回転角を検出するための第1の回転角検出手段と、出力軸およびモータ軸の何れか一方に設けられ、出力軸およびモータ軸の各回転角をそれぞれ検出するための第2の回転角検出手段とを備え、上記出力軸とモータ軸は互いに平行に配置され、上記減速機構は、出力軸とモータ軸とを動力伝達可能に連結する平行軸歯車機構を含み、上記入力軸および出力軸を収容するステアリングコラムをさらに備え、上記ステアリングコラムは、ユニットハウジングと、ユニットハウジングに固定されるカバーハウジングとを含み、上記ユニットハウジングは、入力軸、トーションバーおよび出力軸を同心的に取り囲んで収容する筒状の本体ハウジングと、本体ハウジングの外周においてこの本体ハウジングに形成されモータ軸を同心的に取り囲む筒状のモータハウジングと、本体ハウジングおよびモータハウジングの一端部に形成され上記平行軸歯車機構を収容するギヤハウジングの一部を構成する第1の部分と、を有し、上記本体ハウジング、モータハウジングおよび第1の部分は、単一の部材を用いて一体に形成されており、上記第1の部分は、本体ハウジングおよびモータハウジングの相隣接する上記一端部に連なる端側壁と、この端側壁の外周縁に沿って形成され軸方向に延びる周側壁とを含み、上記本体ハウジングの他端部に形成された第1の軸受保持孔に第1の軸受が嵌め合わされており、上記本体ハウジングは、第1の軸受を介して入力軸を回転自在に支持し、上記第1の部分の端側壁に形成された第2の軸受保持孔には第2の軸受が嵌め合わされており、上記第1の部分の端側壁は、上記第2の軸受を介して出力軸を回転自在に支持し、上記第1の部分の端側壁に形成された第3の軸受保持孔には第3の軸受が嵌め合わされており、上記第1の部分の端側壁は、上記第3の軸受を介してモータ軸を回転自在に支持しており、上記第1の回転角検出手段は、第1の軸受の近傍に配置され且つ入力軸の上記端部から離隔して配置されており、第2の回転角検出手段は、第2の軸受の近傍に配置され且つ出力軸の上記端部から離隔して配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、出力軸およびモータ軸の各回転角を共通の回転角検出手段で検出するので、例えば第2の回転角検出手段を出力軸に設けることにより、従来モータ軸に設けられていた回転角センサを廃止でき、装置を格段に小型化できる。さらに、部品点数の削減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記カバーハウジングは、上記ユニットハウジングの第1の部分と対向して配置されており、上記カバーハウジングは、上記ギヤハウジングの第2の部分を構成しており、端側壁と、端側壁の外周縁に沿って形成され軸方向に延びる周側壁とを含み、上記カバーハウジングの周側壁は、ユニットハウジングの第1の部分の周側壁に固定されており、上記第1の部分および第2の部分を含むギヤハウジングは、上記平行軸歯車機構を収容する収容室を形成しており、上記カバーハウジングの端側壁に形成された第4の軸受保持孔に、出力軸と同心となるように第4の軸受が保持されており、上記カバーハウジングの端側壁は、第4の軸受を介して出力軸を回転自在に支持しており、上記カバーハウジングの端側壁に形成された第5の軸受保持孔に、モータ軸と同心となるように第5の軸受が保持されており、上記カバーハウジングの端側壁は、第5の軸受を介してモータ軸を回転自在に支持していることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、上記第1の回転角検出手段の出力と、上記第2の回転角検出手段の出力の差を、上記操舵部材に加えられたトルク値に対応する変量とすることを特徴とする。本発明によれば第1および第2の回転角検出手段の出力の差を用いることで、運転者から操舵部材に加えられたトルク値を精度よく検出できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式的な断面側面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に一体回転可能に連結される入力軸3と、この入力軸3のうち、操舵部材2が連結されている側の端部と反対側の端部にトーションバー4を介して同軸上に相対回転可能に連結される出力軸5とを備える。
【0013】
また、出力軸5のうち、トーションバー4が連結されている側の端部と反対側の端部には、自在継手6および中間軸(図示せず)を介して、ピニオン、ラック軸等を含む舵取機構(図示せず)が連結されている。
これにより、操舵部材2の操舵による回転力が、入力軸3、トーションバー4、出力軸5および中間軸を介して舵取機構に伝達され、車輪を操向することができる。
【0014】
本電動パワーステアリング装置1は、操舵補助用のモータとしてのブラシレスモータ7を備えており、このブラシレスモータ7のモータ軸8の出力回転は、減速機構である平行軸歯車機構としてのはすば歯車機構9を介して出力軸5に伝えられ、さらに舵取機構に伝えられるようになっている。
入力軸3および出力軸5、ならびにブラシレスモータ7のモータ軸8を支持するステアリングコラム10は、例えばアルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。
【0015】
ステアリングコラム10は、ユニットハウジング40と、ユニットハウジング40に固定されるカバーハウジング21とを備える。
ユニットハウジング40は、入力軸3、トーションバー4および出力軸5を同心的に取り囲んで収容する筒状の本体ハウジング11と、本体ハウジング11の外周においてこの本体ハウジング11に形成され、モータ軸8を同心的に取り囲む筒状のモータハウジング12と、本体ハウジング11およびモータハウジング12の一端部に形成され、はすば歯車機構9を収容するギヤハウジング41の一部を構成する第1の部分42とを含む。ユニットハウジング40は、本体ハウジング11、モータハウジング12および第1の部分42を単一の部材を用いて一体に形成してなる。
【0016】
モータハウジング12は、その中心軸線C2が本体ハウジング11の中心軸線C1と平行になるように形成されている。
第1の部分42は、本体ハウジング11およびモータハウジング12の相隣接する端部に連なる端側壁43と、端側壁43の外周縁に沿って形成され、軸方向に延びる周側壁44とを有している。
本体ハウジング11の他端部の内周には第1の軸受13が嵌め合わされており、この第1の軸受13を介して入力軸3を回転自在に支持している。
【0017】
第1の部分42の端側壁43の一方の軸受保持孔45には第2の軸受14が嵌め合わされており、この第2の軸受14およびその径方向内方に配置されるカラー15を介して出力軸5を回転自在に支持している。上記の構成により、本体ハウジング11の中心軸線C1と、入力軸3および出力軸5の中心軸線とは一致している。
第1の部分42の端側壁43の他方の軸受保持孔46には第3の軸受16が嵌め合わされており、この第3の軸受16を介してモータ軸8を回転自在に支持している。上記の構成により、モータハウジング12の中心軸線C2とモータ軸8の中心軸線とは一致し、出力軸5とモータ軸8とは、互いに平行に配置される。
【0018】
カバーハウジング21は、ユニットハウジング40の第1の部分42と対向して配置されている。カバーハウジング21は、端側壁22と、端側壁22の外周縁に沿って形成され、軸方向に延びる周側壁23とを備える。
このカバーハウジング21は、ギヤハウジング41の第2の部分47を構成しており、その周側壁23がユニットハウジング40の第1の部分42の周側壁44に例えば嵌め合わされることにより固定されている。上記の構成により、ユニットハウジング40の第1の部分42および第2の部分47を含むギヤハウジング41は、はすば歯車機構9を収容する収容室Sを形成している。
【0019】
カバーハウジング21の端側壁22の一方の軸受保持孔25は、出力軸5と同心に第4の軸受26を保持しており、この第4の軸受26を介して出力軸5を回転自在に支持している。また、端側壁22の他方の軸受保持孔27は、モータ軸8と同心に第5の軸受28を保持しており、この第5の軸受28を介してモータ軸8を回転自在に支持している。
ブラシレスモータ7は、上述のモータ軸8およびモータハウジング12に加え、モータ軸8の外周の一部に一体回転可能に固定されるロータ17と、ロータ17の外周を取り囲むようにしてモータハウジング12の内周に固定されるステータ18と、モータハウジング12の他端部に着脱可能に可能に取り付けられ、開口19を覆う蓋20とを備える。
【0020】
はすば歯車機構9は、出力軸5とブラシレスモータ7のモータ軸8とを動力伝達可能に連結しており、モータ軸8に軸方向移動を規制されて一体回転可能に連結される第1のはすば歯車29と、第1のはすば歯車29に噛み合うとともに、出力軸5の軸方向中間部に、軸方向移動を規制されて一体回転可能に連結される第2のはすば歯車30とを含む。
すなわち、モータ軸8には、第1のはすば歯車29の歯車軸(ピニオン軸)が単一の部材を用いて一体に形成されており、出力軸5に対するモータ軸8の回転位置を精度よく一定に保つことができる。
【0021】
第1のはすば歯車29は、第3および第5の軸受16,28の間に配置されており、第2のはすば歯車30は、第2および第4の軸受14,26の間に配置されている。これにより、第1および第2のはすば歯車29,30の回転駆動時においても、モータ軸8および出力軸5は十分な支持剛性が確保され、これらモータ軸8および出力軸5が互いに心ずれを起こすことを防止できる。したがって、出力軸5に対するモータ軸8の回転位置をより精度よく一定に保つことができる。
【0022】
本電動パワーステアリング装置1において、ブラシレスモータ7に発生させる操舵補助力は、運転者の操舵により操舵部材2に加えられた操作トルク(トルク値)に基づいて決定される。また、ブラシレスモータ7の駆動制御は、モータ軸8の回転位置(回転角)を検出しつつ行われる。
上記操作トルクの検出は、入力軸3の回転角θ1を検出するための第1の回転角検出手段としての第1のレゾルバ31、ならびに出力軸5およびブラシレスモータ7のモータ軸8の各回転角θ2,θ3をそれぞれ検出するための第2の回転角検出手段としての第2のレゾルバ32により行われるようになっている。
【0023】
第1のレゾルバ31は第1の軸受13の近傍に配置されており、入力軸3の外周に一体回転可能に取り付けられる環状のロータ部33と、ロータ部33の周囲を取り囲み、ユニットハウジング40の本体ハウジング11の内周に固定されるステータ部34とを含む。この第1のレゾルバ31は、マイクロコンピュータを含む構成の制御部35に接続されており、その検出信号(出力)が、入力軸3の回転角θ1の検出信号として制御部35に与えられるようになっている。
【0024】
第2のレゾルバ32は、第2の軸受14の近傍に配置されており、第1のレゾルバ31と同様の構成であるが、そのロータ部33が出力軸5に一体回転可能に取り付けられる点が第1のレゾルバ31とは異なる。この第2のレゾルバ32は制御部35に接続されており、その検出信号(出力)が、出力軸5の回転角θ2の検出信号として制御部35に与えられるようになっている。
上述のように、第1および第2のレゾルバ31,32は、対応する第1および第2の軸受13,14の近傍に配置されることで、トーションバー4から極力遠い位置に配置されている。
【0025】
すなわち、第1および第2のレゾルバ31,32は、対応する入力軸3および出力軸5のうち、トーションバー4のねじれの影響を受け易い一端部36,37から遠い位置に配置されている。これにより、トーションバー4のねじれの影響を受け難くでき、入力軸3および出力軸5の各回転角θ1,θ2を精度よく検出できる。
また、本電動パワーステアリング装置1は、下記式(1)に示す関係を満たしている。
【0026】
n*Pm/2=1/G*Pra・・・・・(1)
なお、n:整数、Pm:ブラシレスモータ7の極数、G:はすば歯車機構9の減速比、Pra:第2のレゾルバ32のロータ部33の極数。
上記式(1)を満たすことで、ブラシレスモータ7の回転位相を、第2のレゾルバ32の出力信号により判断することが可能となる。したがって、第2のレゾルバ32の検出信号を、ブラシレスモータ7のモータ軸8の回転角θ3の検出信号としても用いることができる。また、第2のレゾルバ32を用いることで、ブラシレスモータ7のモータ軸8の回転角θ3を、トーションバー4を介すことなく精度よく検出できる。
【0027】
制御部35は、第1および第2のレゾルバ31,32によって検出された入力軸3および出力軸5の各回転角θ1,θ2の差(第1および第2のレゾルバ31,32の出力の差)、すなわち、入力軸3と出力軸5との相対回転角(θ1−θ2)から得られる、操舵部材2に加えられたトルク値に対応する変量、ならびに制御部35に接続された車速センサ38により検出された車速、ならびに第2のレゾルバ32により検出されたモータ軸8の回転角θ3等に基づいて、モータドライバ39を介してブラシレスモータ7への印加電圧を制御し、このブラシレスモータ7を駆動制御する。
【0028】
このように、本実施の形態によれば、出力軸5およびモータ軸8の各回転角θ2,θ3を、第2のレゾルバ32、すなわち、共通のレゾルバで検出するので、従来モータ軸に設けられていた回転角センサを廃止でき、装置を格段に小型化できる。さらに、部品点数の削減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
さらにまた、第1および第2のレゾルバ31,32の出力偏差に基づいて運転者から操舵部材2に加えられた操作トルクを精度よく検出できる。
【0029】
また、出力軸5とモータ軸8とを互いに平行に配置しているので、出力軸5に対するモータ軸8の回転位置を把握し易い。このため、第2のレゾルバ32に対するモータ軸8の回転位置の位置決め、すなわち、第2のレゾルバ32の位相に対するブラシレスモータ7の位相の調整を極めて容易に行うことができる。
さらに、第2のレゾルバ32を用いることで、出力軸5およびモータ軸8の各回転角θ2,θ3をより正確に検出することができる。
【0030】
また、ブラシレスモータ7を用いることで、このブラシレスモータ7の寿命を極めて長くできるとともに、メンテナンスにかかる労力を格段に低減できる。
さらに、ステアリングコラム10のユニットハウジング40の本体ハウジング11にブラシレスモータ7のモータハウジング12が一体に形成されるので、これら本体ハウジング11およびモータハウジング12に同時に部品を組み付けることができ、組立作業をより効率的に行うことができる。
【0031】
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、平行軸歯車機構として、はすば歯車機構9に代えて平歯車機構や、やまば歯車機構を用いてもよい。
また、第2のレゾルバ32を、出力軸5に代えてモータ軸8に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的な断面側面図である。
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置
2 操舵部材
3 入力軸
4 トーションバー
5 出力軸
7 ブラシレスモータ(モータ)
8 モータ軸
9 はすば歯車機構(減速機構。平行軸歯車機構。)
10 ステアリングコラム
12 モータハウジング
31 第1のレゾルバ(第1の回転角検出手段)
32 第2のレゾルバ(第2の回転角検出手段)
θ1,θ2,θ3 回転角
Claims (3)
- 操舵補助用のモータのモータ軸の出力回転を減速機構を介して舵取機構に伝える電動パワーステアリング装置において、
操舵部材に連なる入力軸と、
舵取機構に連なる出力軸と、
入力軸の端部と出力軸の端部とを同軸上に相対回転可能に連結するトーションバーと、
入力軸の回転角を検出するための第1の回転角検出手段と、
出力軸およびモータ軸の何れか一方に設けられ、出力軸およびモータ軸の各回転角をそれぞれ検出するための第2の回転角検出手段とを備え、
上記出力軸とモータ軸は互いに平行に配置され、
上記減速機構は、出力軸とモータ軸とを動力伝達可能に連結する平行軸歯車機構を含み、
上記入力軸および出力軸を収容するステアリングコラムをさらに備え、
上記ステアリングコラムは、ユニットハウジングと、ユニットハウジングに固定されるカバーハウジングとを含み、
上記ユニットハウジングは、入力軸、トーションバーおよび出力軸を同心的に取り囲んで収容する筒状の本体ハウジングと、本体ハウジングの外周においてこの本体ハウジングに形成されモータ軸を同心的に取り囲む筒状のモータハウジングと、本体ハウジングおよびモータハウジングの一端部に形成され上記平行軸歯車機構を収容するギヤハウジングの一部を構成する第1の部分と、を有し、
上記本体ハウジング、モータハウジングおよび第1の部分は、単一の部材を用いて一体に形成されており、
上記第1の部分は、本体ハウジングおよびモータハウジングの相隣接する上記一端部に連なる端側壁と、この端側壁の外周縁に沿って形成され軸方向に延びる周側壁とを含み、
上記本体ハウジングの他端部に形成された第1の軸受保持孔に第1の軸受が嵌め合わされており、
上記本体ハウジングは、第1の軸受を介して入力軸を回転自在に支持し、
上記第1の部分の端側壁に形成された第2の軸受保持孔には第2の軸受が嵌め合わされており、
上記第1の部分の端側壁は、上記第2の軸受を介して出力軸を回転自在に支持し、
上記第1の部分の端側壁に形成された第3の軸受保持孔には第3の軸受が嵌め合わされており、
上記第1の部分の端側壁は、上記第3の軸受を介してモータ軸を回転自在に支持しており、
上記第1の回転角検出手段は、第1の軸受の近傍に配置され且つ入力軸の上記端部から離隔して配置されており、第2の回転角検出手段は、第2の軸受の近傍に配置され且つ出力軸の上記端部から離隔して配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、上記カバーハウジングは、上記ユニットハウジングの第1の部分と対向して配置されており、
上記カバーハウジングは、上記ギヤハウジングの第2の部分を構成しており、端側壁と、端側壁の外周縁に沿って形成され軸方向に延びる周側壁とを含み、
上記カバーハウジングの周側壁は、ユニットハウジングの第1の部分の周側壁に固定されており、
上記第1の部分および第2の部分を含むギヤハウジングは、上記平行軸歯車機構を収容する収容室を形成しており、
上記カバーハウジングの端側壁に形成された第4の軸受保持孔に、出力軸と同心となるように第4の軸受が保持されており、
上記カバーハウジングの端側壁は、第4の軸受を介して出力軸を回転自在に支持しており、
上記カバーハウジングの端側壁に形成された第5の軸受保持孔に、モータ軸と同心となるように第5の軸受が保持されており、
上記カバーハウジングの端側壁は、第5の軸受を介してモータ軸を回転自在に支持していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1または2において、上記第1の回転角検出手段の出力と、上記第2の回転角検出手段の出力の差を、上記操舵部材に加えられたトルク値に対応する変量とすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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