JP5418834B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置において、減速機のウォーム軸の一端に偏心カム機構を設け、ウォーム軸とウォームホイールの芯間距離を増減してウォーム軸とウォームホイール間のバックラッシを調整することにより、歯打ち音による騒音を低減する構造が提案されている。
しかしながら、ウォーム軸がウォームホイールの軸線とは平行な方向に変位するので、噛み合い中心位置がずれる。このため、歯当たりにバラツキが生じるので、作動音が大きくなったり、耐久性が低下したりするという問題がある。
そこで、ウォームホイールの軸方向の下方位置で、出力軸の下端を支持する一対の軸受を偏心軸受ホルダにより支持し、その偏心軸受ホルダを回転させて、出力軸の下端およびウォームホイールを径方向に移動させることが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、ウォーム軸およびモータを支持するウォーム軸側ハウジングと、このウォーム軸側ハウジングをウォームホイールの軸線方向の上下で挟み、少なくとも一方でウォームホイールを支持する第1および第2ハウジングとを設け、ウォーム軸側ハウジング並びに第1および第2ハウジングをウォームホイール軸線方向とは平行に挿通する挿通孔内で、偏心カムを有するカム軸を回転させて、上記ウォーム軸側ハウジングを、第1および第2ハウジングに対して相対移動させ、これにより、ウォーム軸とウォームホイールとの芯間距離を調整するバックラッシュ調整機構と、を設けることが提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開平11−34888号公報 特開2005−35346号公報
特許文献1では、通例、ウォームホイールの軸線方向の上方に配置される操舵トルク検出用のトルクセンサの出力特性が、上記偏心の影響を受け、結果として、アシスト特性に影響し、操舵フィーリングが悪くなるおそれがある。
特許文献2では、3つのハウジングを挿通するカム軸を設けるので、構造が複雑になる上に、カム軸を含む多部品の組合せ精度を高める必要があり、製造コストが高くなる。また、ウォームホイールと同伴回転する出力軸を支持する軸受を、ウォーム軸側ハウジングに配置できないので、当該軸受を下方の第2のハウジングに配置している。したがって、軸受とウォームホイールとの距離が離れているので、ウォームホイールの支持精度が悪くなる。このため、歯当たりが悪くなり、その結果、作動音が大きくなったり、耐久性が悪くなったりする。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであり、低騒音で操舵フィーリングが良く且つ耐久性に優れた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、操舵トルクを検出するトルクセンサ(15)の出力に基づいて制御される電動モータ(18)と、駆動部材(20)および被動部材(21;63)を含み、上記電動モータの出力回転を減速して転舵機構(A)に伝達する伝達機構(19;119;419)と、操舵部材(2)に負荷される操舵力を伝達し、上記被動部材と同伴回転可能な出力軸(13)と、上記出力軸を支持する軸受(27;227)を保持する軸受保持部(33;233)および上記軸受保持部に対して偏心した偏心嵌合部(34;234)を有する第1のハウジング(24;224)と、上記偏心嵌合部に嵌合する嵌合部(36;236)を有し、上記駆動部材を回転可能に支持する第2のハウジング(25;125;225)と、上記トルクセンサを保持するトルクセンサ保持部(35;235)と、を備え、上記駆動部材および上記被動部材間の芯間距離を調整するときに、上記第2のハウジングの上記嵌合部に対して上記第1のハウジングの上記偏心嵌合部が回転され、上記トルクセンサ保持部は、上記第1のハウジングに設けられ上記軸受保持部と同心をなしている電動パワーステアリング装置を提供する。
本発明では、第2のハウジングの嵌合部に対して第1のハウジングとともに偏心嵌合部を回転させると、第1のハウジングの軸受保持部によって出力軸を介して支持された被動部材の軸芯と、第2のハウジングによって支持された駆動部材の軸芯とが相対移動し、芯間距離を調整することができ、駆動部材と被動部材間のバックラッシを適正に調整することができる。このとき、第1のハウジングのトルクセンサ保持部は、当該第1のハウジングの軸受保持部と同心とされているので、トルクセンサと出力軸との位置関係は変わらない。したがって、トルクセンサの検出性能のばらつきが少なく、ひいては良好な操舵フィーリングを得ることができる。
また、第1のハウジングの偏心嵌合部を相手方の第2のハウジングの嵌合部に嵌合しているので、特許文献2のようなカム軸等の別部品を廃止でき、構造を簡素化することができる。また、出力軸を支持する軸受の配置に特許文献2のような制限がなく、軸受を被動部材に近づけて配置することが可能なので、被動部材の支持精度が高く、したがって、歯当たりが良好であり、その結果、上記のバックラッシ調整と相まって低騒音化を実現でき、また耐久性を向上することができる。
伝達機構は、駆動部材としてのウォーム軸および被動部材としてのウォームホイールを含むウォームギヤ機構等の食い違い軸歯車機構であってもよいし、平歯車、はすば歯車等の平行軸歯車機構であってもよいし、また、駆動部材としての駆動プーリおよび被動部材としての被動プーリを含むベルト・プーリ機構であってもよい。
また、上記出力軸を回転可能に支持する別の軸受(28)が設けられ、上記第2のハウジングは、上記別の軸受を保持する別の軸受保持部(37)を有し、上記芯間距離を調整するときに上記第2のハウジングに対する上記別の軸受の径方向移動を許容するための隙間(S)が、上記第2のハウジングの上記別の軸受保持部と上記別の軸受との間に形成されている場合がある(請求項2)。この場合、芯間距離を調整するときに、上記第2のハウジングに対する上記別の軸受の径方向移動が許容されるので、上記軸受と上記別の軸受間で出力軸がこじりを生ずることがなく、ひいては、出力軸の回転抵抗が大きくなるようなことがない。上記の隙間の量は、芯間距離の調整分に相当すればよく、非常に微小な隙間でよい。また、この隙間に、弾性体を挟み込んでもよい。
また、上記出力軸を回転可能に支持する別の軸受と、上記別の軸受を保持する別の軸受保持部(53)を有する第3のハウジング(52)と、を備え、上記芯間距離を調整するときに上記第2のハウジングに対して上記別の軸受の径方向移動を許容するための隙間(S1)が、上記第2のハウジングと上記第3のハウジングとの間に形成されている場合がある(請求項3)。この場合、この場合、芯間距離を調整するときに、上記第2のハウジングに対する上記別の軸受を保持した第3のハウジングの径方向移動が許容されるので、上記軸受と上記別の軸受間で出力軸がこじりを生ずることがなく、ひいては、出力軸の回転抵抗が大きくなるようなことがない。上記の隙間の量は、芯間距離の調整分に相当すればよく、非常に微小な隙間でよい。
なお、芯間距離の調整後に、上記別の軸受を上記別の軸受保持部に止定するロック部材を設けることが好ましい。
また、上記第1のハウジングの上記軸受保持部により支持された上記軸受は、上記出力軸を直接支持する唯一の軸受(227)である場合がある(請求項5)。この場合、芯間距離を調整したときに、出力軸にこじりが生ずることを抑制することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す部分断面模式図である。 図1の第1のハウジングにおいて、軸受保持部、トルクセンサ保持部および偏心嵌合部の中心位置に関係を示す概略図である。 図1のIII −III 線に沿う断面図である。 本発明の別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す部分断面模式図である。 図4の電動パワーステアリング装置の要部の拡大図である。 本発明の別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す部分断面模式図である。 図6の電動パワーステアリング装置の要部の拡大図である。 図6の第1のハウジングにおいて、軸受保持部、トルクセンサ保持部および偏心嵌合部の中心の位置関係を示す概略図である。 本発明の参考形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す部分断面模式図である。 本発明の別の参考形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す部分断面模式図である。 電動パワーステアリング装置のステアリングコラムを車体に取り付けるための取付構造の概略斜視図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向としての軸方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。ピニオン軸7およびラック軸8によりラックアンドピニオン機構からなる転舵機構Aが構成されている。
ラック軸8は、車体に固定されるハウジング9内に、図示しない複数の軸受を介して、軸方向に直線往復動可能に支持されている。ラック軸8の両端部はハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、ラック軸8の軸方向への直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連結された入力軸12と、中間軸5に連結された出力軸13とを含む。入力軸12と出力軸13とは、トーションバー14を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、操舵部材2に所定値以上の操舵トルクが入力されると、入力軸12および出力軸13は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト3の周囲に配置されたトルクセンサ15は、入力軸12および出力軸13の相対回転変位量に基づいて、操舵部材2に入力された操舵トルクを検出する。また、トルクセンサ15のトルク検出結果および車速センサ16からの車速検出結果は、制御装置としてのECU17(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)に入力される。
電動パワーステアリング装置1は、操舵補助機構Bを備えている。操舵補助機構Bは、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構Aに伝動するための伝達機構19とを含む。電動モータ18としては、例えば、三相のブラシレスモータが用いられている。
また、伝達機構19は、駆動部材としてのウォーム軸20と、ウォーム軸20のウォーム20cと噛み合う被動部材としてのウォームホイール21とを有するウォームギヤ機構により構成されている。ウォーム軸20は、電動モータ18の回転軸と継手を介してトルク伝達可能に連結されている。ウォームホイール21は、ステアリングシャフト3の出力軸13と同伴回転可能に且つ軸方向に移動不能に連結されている。
電動モータ18がウォーム軸20を回転駆動すると、ウォーム軸20によってウォームホイール21が回転駆動され、ウォームホイール21および出力軸13が同伴回転する。そして、出力軸13の回転は、中間軸5を介してピニオン軸7に伝達される。ピニオン軸7の回転は、ラック軸8の軸方向への移動に変換される。これにより、転舵輪11が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することで、転舵輪11が転舵され、運転者の操舵が補助されるようになっている。
電動モータ18は、ECU17によって制御される。ECU17は、トルクセンサ15からのトルク検出結果や車速センサ16からの車速検出結果等に基づいて電動モータ18を駆動制御する。
ステアリングシャフト3を回転可能に支持するステアリングコラム22は、チューブハウジング23と、このチューブハウジング23の下端に嵌合された偏心ハウジングとしての第1のハウジング24と、この第1のハウジング24に嵌合された第2のハウジング25とを備えている。
チューブハウジング23は、その上端において軸受26を介して入力軸12を回転可能に支持している。ウォームホイール21を上下に(軸線方向に)挟んだ両側において、出力軸13を回転可能に支持する第1の軸受27および別の軸受としての第2の軸受28が配置されている。軸受26、第1の軸受27および第2の軸受28は、例えば玉軸受等の転がり軸受からなる。
第1のハウジング24は、チューブハウジング23の下端に同軸的に嵌合された筒状部29と、この筒状部29の下端に直交状に連結された環状板30と、この環状板30の外周近傍からから下方に延びる筒状突起31と、この筒状突起31の径方向内方に形成され環状板30から下方に延びる筒状突起32とを有している。
また、第1のハウジング24は、出力軸13を回転可能に支持する第1の軸受27の外輪27aを保持する軸受保持部33と、この軸受保持部33に対して偏心した偏心嵌合部34と、上記トルクセンサ15を保持するトルクセンサ保持部35とを有している。第1のハウジング24は、その軸受保持部33によって保持した第1の軸受27を介して出力軸13を回転可能に支持している。
第1のハウジング24の筒状部29の上端は縮径され、その外周にハウジング23の下端の内周に嵌合する嵌合部29aが形成されている。上記トルクセンサ保持部35は、第1のハウジング24の筒状部29の内周に設けられている。上記軸受保持部33は、筒状突起32の内周に設けられ、上記偏心嵌合部34は、筒状突起31の外周に設けられている。
概略図である図2に示すように、嵌合部29aおよびトルクセンサ保持部35と軸受保持部33とは、共通の中心C1を有する同心の円筒面に形成されており、偏心嵌合部34は軸受保持部33に対して偏心した円筒面に形成されている。すなわち、偏心嵌合部34の中心C2は、軸受保持部33およびトルクセンサ保持部35の中心C1から所定量オフセットされている。偏心嵌合部34の中心C2をオフセットさせる方向は、ウォーム軸20とウォームホイール21の芯間距離の方向に対して直交する方向であれば好ましい。
第2のハウジング25は、第1のハウジング24の偏心嵌合部34に嵌合可能な嵌合部36と、上記第2の軸受28(別の軸受)を保持する軸受保持部37とを有している。嵌合部36と軸受保持部37とは、互いに偏心した円筒面に形成されている。また、軸受保持部37の内径は、第2の軸受28の外輪28aの外径よりも、微小量大きくされており、したがって、軸受保持部37と第2の軸受28の外輪28aとの間に隙間Sを設け得るようになっている。この隙間Sは、ウォーム軸20とウォームホイール21の芯間距離の調整、すなわち、ウォーム軸20とウォームホイール21間のバックラッシを調整するときに、第2のハウジング25に対して第2の軸受28の径方向の移動を許容するためのものである。
また、軸受保持部37に隣接するねじ部に螺合されて、第2の軸受28の外輪28aの端面を押圧することにより、第2の軸受28の外輪28aを軸受保持部37に固定するロック部材38が設けられている。ロック部材38は、上記のバックラッシ調整のときには緩められ、調整終了後に止定される。
第2の軸受28の内輪28bは、出力軸13に相対回転不能に嵌合されている。第2の軸受28の内輪28bは、出力軸13に形成された段部50と出力軸13の外周溝に係止された止め輪51との間に挟持され、これにより、第2の軸受28と出力軸13の軸方向相対移動が規制され、その結果、出力軸13の軸方向移動が規制されている。
ウォームホイール21は、出力軸13に一体回転可能に結合される環状の芯金21aと、芯金21aの周囲を取り囲み外周に歯部21cを形成した合成樹脂部材21bとを備える。芯金21aは、例えば合成樹脂部材21bの樹脂成形時に金型内にインサートされるものである。
次いで、図3を参照して、ウォーム軸20の一端20aおよび他端20bは、第2のハウジング25によって保持された一対の軸受39,40によってそれぞれ回転可能に支持されている。一対の軸受39、40の内輪39a、40aは、ウォーム軸20の、対応するくびれ部に嵌合されている。一対の軸受39,40の外輪39b、40bは、第2のハウジング25の軸受保持部41、42に、それぞれ保持されている。
ウォーム軸20の一端部20aを支持する軸受39の外輪39bは、第2のハウジング25の段部43に当接して位置決めされている。一方、軸受39の内輪39aは、ウォーム軸20の位置決め段部44に当接されることによって、他端部20b側への移動が規制されている。また、ウォーム軸20の、他端部20b(継手側端部)の近傍を支持する軸受40の内輪40aは、ウォーム軸20の位置決め段部45に当接されることによって、一端部20a側への移動が規制されている。
軸受40の外輪40bは、予圧調整用のねじ部材46によって、軸受39側へ付勢されている。ねじ部材46は、第2のハウジング25に形成されたねじ孔47にねじ込まれることで、一対の軸受39、40に予圧を付与すると共に、ウォーム軸20を、軸方向に位置決めしている。ロックナット48は、予圧調整後のねじ部材46を止定するために、当該ねじ部材46に係合されるナットである。
ウォーム軸20の他端20bは、例えばスプライン継手49を介して、電動モータ18の回転軸18aとトルク伝達可能に連結されている。
本実施の形態によれば、ロック部材38を緩めた状態で、第2のハウジング25に対して第1のハウジング24を回転させると、第1のハウジング24の偏心嵌合部34の回転に伴って、第1のハウジング24の軸受保持部33によって出力軸13を介して支持されたウォームホイール21の軸芯と、第2のハウジング25によって軸受39,40を介して支持されたウォーム軸20の軸芯とが相対移動し、これにより、ウォーム軸20とウォームホイール21の芯間距離を調整することができ、ウォーム軸20とウォームホイール21間の歯面間のバックラッシを適正に調整することができる。バックラッシの調整後は、ロック部材38の締め付けによって、第2の軸受28(別の軸受)の外輪28aを第2のハウジング25の軸受保持部37に止定する。
第1のハウジング24のトルクセンサ保持部35は、第1のハウジング24の軸受保持部33と同心とされているので、第1のハウジング24を回転変位させても、トルクセンサ15と出力軸13との位置関係は変わらない。したがって、トルクセンサ15の検出性能のばらつきが少なく、ひいては安定したアシスト性能を得ることを通じて、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
また、第1のハウジング24の偏心嵌合部34を相手方の第2のハウジング25の嵌合部36に嵌合している。すなわちハウジング24,25どうしを直接嵌合させているので、特許文献2のようなカム軸等の別部品を廃止でき、構造を簡素化することができる。また、出力軸13を支持する軸受の配置に特許文献2のような制限がなく、第1の軸受27をウォームホイール21に近づけて配置することが可能である。したがって、ウォームホイール21の支持精度が高いので、歯当たりが良好であり、その結果、上記のバックラッシ調整と相まって低騒音化を実現でき、また耐久性を向上することができる。
上記第1の軸受27に対してウォームホイール21を出力軸13の軸方向に挟んで対向する別の軸受として第2の軸受28を設けており、芯間距離を調整するときに、第2のハウジング25の軸受保持部37に対して別の軸受としての第2の軸受28の径方向移動が許容されるような隙間Sを設け得るようにしたので、芯間距離の調整に拘らず、第1の軸受27と第2の軸受28間で出力軸13がこじりを生ずることがなく、ひいては、出力軸13の回転抵抗が大きくなるようなことがない。上記の隙間Sの量は、芯間距離の調整量(例えば数十μm程度)に相当すればよく、非常に微小な隙間でよい。
次いで、図4は本発明の別の実施の形態を示している。図4を参照して、本実施の形態が図1の実施の形態と異なるのは、下記である。すなわち、第2のハウジング125の底に連結されるエンドハウジングとして機能する第3のハウジング52を設け、その第3のハウジング52に設けられた軸受保持部53(別の軸受保持部)によって、上記別の軸受としての第2の軸受28を保持するようにしている。また、ウォーム軸20とウォームホイール21間の芯間距離を調整するときに、第2のハウジング125に対して第2の軸受28の径方向移動を許容するための隙間S1を、第2のハウジング125と第3のハウジング52との間に形成している。
図4および拡大図である図5を参照して、第2のハウジング125の底壁54には、挿通孔55が形成されている。第3のハウジング52は、上記挿通孔55に挿通された筒状部56と、この筒状部56の外周から径方向外方に延び、上記底壁54に沿わされた環状板57とを有している。
上記軸受保持部53(別の軸受保持部)は、第3のハウジング52の筒状部56の内周に設けられている。軸受保持部53に嵌合された第2の軸受28の外輪28aは、筒状部56の内周に形成された段部58と、筒状部56の内周溝に係止された止め輪59との間に挟持され、軸方向移動を規制されている。
第2のハウジング125の挿通孔55の内径は、第3のハウジング52の筒状部56の外径よりも所定量大きくされており、上記挿通孔55の内周と筒状部56の外周との間に、上記隙間S1が設けられている。
第2のハウジング125において、第1のハウジング24の偏心嵌合部34に嵌合される嵌合部36と、挿通孔55の内周とは、互いに偏心した円筒面に形成されている。また、第3のハウジング52において、軸受保持部53と筒状部56の外周とは、同心の円筒面に形成されている。
また、図5に示すように、第3のハウジング52に形成されたねじ挿通孔60に遊嵌された固定ねじ61が、第2のハウジング125の底壁54に形成されたねじ孔62に、ねじ込まれることにより、第2のハウジング125と第3のハウジング52が固定されるようになっている。
本実施の形態においても、図1の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。また、偏心ハウジングとしての第1のハウジング24を回転させて芯間距離の調整を行う前に、上記固定ねじ61を緩めて、上記隙間S1によって第2のハウジング125と第3のハウジング52との相対移動を許容しておく。これにより、芯間距離の調整に拘らず、第1の軸受27と第2の軸受28間で出力軸13がこじりを生ずることがなく、ひいては、出力軸13の回転抵抗が大きくなるようなことがない。上記の隙間S1の量は、芯間距離の調整量(例えば数十μm程度)に相当すればよく、非常に微小な隙間でよい。芯間距離の調整後は、上記固定ねじ61によって第3のハウジング52を第2のハウジング125に止定する。
次いで、図6〜図8は本発明の別の実施の形態を示している。本実施の形態が図1および図3の実施の形態と異なるのは、下記である。すなわち、図1および図3の実施の形態では、ウォームホイール21を挟んだ両側に配置された第1および第2の軸受27,28によって出力軸13を両持ち支持し、第1の軸受27を、偏心ハウジングとしての第1のハウジング24の軸受保持部33に保持し、第2の軸受28を、図1のように、ウォーム軸20を支持する第2のハウジング25の軸受保持部37に保持するか、または図3のように、第2のハウジング125に連結された第3のハウジング52の軸受保持部53に保持するようにしていた。
これに対して、本実施の形態では、図6および拡大図である図7に示すように、出力軸13を直接支持する軸受は、偏心ハウジングとしての第1のハウジング224の軸受保持部233によって支持された第1の軸受227のみとした。また、伝達機構119のウォームホイール63の合成樹脂部材65の径方向の内方に、第1の軸受227を配置するようにし、出力軸13の軸方向に関して、合成樹脂部材65の中心位置と、第1の軸受227の中心位置とが一致または略一致するようにした。
より具体的には、第1のハウジング224は、チューブハウジング23の下端に同軸的に嵌合された筒状部229と、この筒状部229の下端に直交状に連結された環状板230と、この環状板230の外周近傍からから上方に延びる筒状突起231と、環状板230の内周から下方に延びる筒状突起232とを有している。
筒状部229の上端の内周に、チューブハウジング23の下端の外周に嵌合する嵌合部229aが設けられ、筒状部229の内周に、トルクセンサ保持部235が設けられている。また、筒状突起232の内周に、第1の軸受227の外輪227aを保持する軸受保持部233が設けられている。
また、筒状突起231の外周に、上記軸受保持部233に対して偏心した偏心嵌合部234が設けられており、この偏心嵌合部234に第2のハウジング225の上端の内周に面けられた嵌合部236が嵌合している。
概略図である図8に示すように、嵌合部229a、トルクセンサ保持部235および軸受保持部233は、共通の中心C11を有する互いに同心の円筒面に形成されており、偏心嵌合部234は、中心C11に対して所定量オフセットされた中心C12を有する円筒面に形成されている。
ウォームホイール63は、出力軸13に一体回転可能に結合される環状の芯金64と、芯金64の周囲を取り囲み外周に歯部651を形成した環状の上記合成樹脂部材65とを備える。芯金64は、例えば合成樹脂部材65の樹脂成形時に金型内にインサートされるものである。
芯金64は、出力軸13の外周に嵌合固定された内筒66と、合成樹脂部材65の内周に嵌合固定された外筒67と、外筒67の一端67a(下端)と内筒66を連結する環状の連結部68とを備えている。第1のハウジング224の筒状突起232は、外筒67の径方向内方に配置されている。
第1の軸受227の外輪227aは、筒状突起232の一端から径方向内方へ延びる環状のフランジ69と、筒状突起232の内周溝に係止された止め輪70との間に挟持され、これにより、第1の軸受227の軸方向移動が規制されている。また、第1の軸受227の内輪227bは、芯金64の内筒66の端面66aと、出力軸13の外周溝に係止された止め輪71との間に挟持され、これにより、出力軸13に対する第1の軸受227の軸方向移動が規制されている。
本実施の形態においても、図1の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。すなわち、偏心ハウジングとしての第1のハウジング224を第2のハウジング225に対して回転させることにより、ウォーム軸20とウォームホイール63の芯間距離を調整することができ、ウォーム軸20とウォームホイール63間の歯面間のバックラッシを適正に調整することができる。また、出力軸13を直接支持する軸受を唯一の軸受227としたので、芯間距離を調整したときに、出力軸13にこじりが生ずることを抑制することができる。
また、芯間距離の調整に拘らず、トルクセンサ15と出力軸13との位置関係は変わらないので、トルクセンサ15の検出性能のばらつきが少なく、ひいては安定したアシスト性能を得ることを通じて、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
また、上記第1の軸受227をウォームホイール63の合成樹脂部材65の径方向内方に配置し、出力軸13の軸方向に関して、合成樹脂部材65の中心位置と、第1の軸受227の中心位置とが一致または略一致するようにしたので、電動パワーステアリング装置1の軸方向に小型化することができる。しかも、ウォームホイール63の支持精度を高くできるので、歯当たりが良好となり、その結果、上記のバックラッシ調整と相まって低騒音化を実現でき、また耐久性を向上することができる。
また、第1の軸受27の支持中心(軸受中心)が、ウォーム軸20とウォームホイール21の噛み合い中心の径方向内方に配置される場合には、ウォーム軸20とウォームホイール21の噛合時のトルク変動の作用点が、第1の軸受27の支持中心と一致することになる。したがって、出力軸13の揺動を完全に抑制できることにより、噛み合い位置のずれや異常なガタつきを確実に防止することができる。結果として、常に、適正なバックラッシが維持されて円滑な操舵補助力の伝達が可能となる。
次いで、図9は本発明の参考形態を示している。図9を参照して、本参考形態が図1の実施の形態と主に異なるのは、第1のハウジング324とこれの下部に連結された第2のハウジング325とが設けられ、第2のハウジング325が、偏心嵌合部334を有する偏心ハウジングに構成されている点である。
第1のハウジング324が、チューブハウジング23に嵌合される筒状部329の嵌合部329aと、トルクセンサ15を保持するトルクセンサ保持部335と、第1の軸受27を保持する軸受保持部333とを互いに同心の円筒面として有しており、また、第2のハウジング325の偏心嵌合部334に嵌合する嵌合部336を上記同心の円筒面に対して偏心した円筒面として有している。
軸受保持部333と第1の軸受27の外輪27aの外周との間には、ウォーム軸20とウォームホイール21との芯間距離を調整するときに、軸受保持部333に対する第1の軸受27の径方向移動を許容するための隙間S2が形成されている。軸受保持部333と第1の軸受27の外輪27aの外周との間には、環状の弾性部材72が弾性的に圧縮された状態で介在している。弾性部材72は、軸受保持部333内での第1の軸受27のがたつきを防止し、がたつきに起因した騒音の発生を防止する。
第1のハウジング324は、ウォーム軸20の下方まで延設されており、その延設端の内周に、上記嵌合部336が上記嵌合部329aに対して偏心して設けられている。
第2のハウジング325は、内筒73と、外筒74と、内筒73および外筒74間を連結する連結壁75とを備えている。内筒73の内周に、第2の軸受28を保持する軸受保持部337が形成されており、外筒74の外周に、軸受保持部337に対して偏心した上記の偏心嵌合部334が形成されている。第2の軸受28の外輪28aは、内筒73の内周に形成された段部76と止め輪77との間に挟持され、これにより、第2のハウジング325に対する第2の軸受28の軸方向移動が規制されている。
図9において、図1の実施の形態と同じ構成要素には図1の実施の形態と同じ参照符号を付してある。
本参考形態によれば、偏心ハウジングとしての第2のハウジング325を第1のハウジング324に対して回転させると、第2のハウジング325の偏心嵌合部334の回転に伴って、第1のハウジング324によって支持されたウォーム軸20の軸芯と、第2のハウジング325によって第2の軸受28を介して支持されたウォームホイール21の軸芯とが、相対移動し、これにより、ウォーム軸20とウォームホイール21の芯間距離を調整することができ、ウォーム軸20とウォームホイール21間の歯面間のバックラッシを適正に調整することができる。
また、芯間距離を調整するときに、第1のハウジング324の軸受保持部333に対して第1の軸受27の径方向移動が許容されるような隙間S2を設けてあるので、芯間距離の調整に拘らず、第1の軸受27と第2の軸受28間で出力軸13がこじりを生ずることがなく、ひいては、出力軸13の回転抵抗が大きくなるようなことがない。上記の隙間S2の量は、芯間距離の調整量(例えば数十μm程度)に相当すればよく、非常に微小な隙間でよい。
また、芯間距離の調整に伴って、トルクセンサ保持部335に保持されたトルクセンサ15と出力軸13との位置関係は若干変化するが、トルクセンサ15として、例えばホールICその他の非接触式のセンサを用いることにより、トルクセンサ15が偏心の影響を受け難くすることができ、ひいては安定したアシスト性能を得ることを通じて、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
次いで、図10は本発明の別の参考形態を示している。図10を参照して、本参考形態が図6の実施の形態と主に異なるのは、第1のハウジング424とこれの下部に連結された第2のハウジング425とが設けられ、第2のハウジング425が、偏心嵌合部434を有する偏心ハウジングに構成されている点である。
第1のハウジング424が、チューブハウジング23に嵌合される筒状部429の嵌合部429aと、トルクセンサ15を保持するトルクセンサ保持部435とを互いに同心の円筒面として有し、また、第2のハウジング425の偏心嵌合部434に嵌合する嵌合部436を上記同心の円筒面に対して偏心した円筒面として有している。
第1のハウジング424は、ウォーム軸20の下方まで延設されており、その延設端の内周に、上記嵌合部436が上記嵌合部429aに対して偏心して設けられている。
第2のハウジング425は、互いに軸方向の逆向きに延びる小筒78および大筒79と、小筒78および大筒79間を連結する連結壁80とを備えている。小筒78の内周に、第1の軸受427を保持する軸受保持部437が形成されており、大筒79の外周に、軸受保持部433に対して偏心した上記の偏心嵌合部434が形成されている。第1の軸受427の外輪427aは、小筒78の内周に形成された段部81と止め輪82との間に挟持され、これにより、第2のハウジング425に対する第1の軸受427の軸方向移動が規制されている。
伝達機構419のウォームホイール83は、出力軸13に一体回転可能に結合される環状の芯金84と、芯金84の周囲を取り囲み外周に歯部851を形成した環状の上記合成樹脂部材85とを備える。芯金84は、例えば合成樹脂部材85の樹脂成形時に金型内にインサートされるものである。
芯金84は、互いに軸方向の同側に延びる小筒86および大筒87と、小筒86および大筒87の対向端部間を連結する環状の連結壁88とを有している。小筒86は、出力軸13の外周に同伴回転可能に嵌合されている。大筒87は、合成樹脂部材85の内周に嵌合固定されている。第2のハウジング425の小筒78は、ウォームホイール83の芯金84の大筒87の径方向内方に配置されている。小筒78の先端は、第1の軸受427の内輪427bの端面に当接または近接している。
第1の軸受427の内輪427bは、出力軸13の外周に形成された段部89と、出力軸13の外周溝に係止された止め輪90との間に挟持され、これにより、第1の軸受427に対する出力軸13の軸方向移動が規制されている。
本参考形態によれば、偏心ハウジングとしての第2のハウジング425を第1のハウジング424に対して回転させると、第2のハウジング425の偏心嵌合部434の回転に伴って、第1のハウジング424によって支持されたウォーム軸20の軸芯と、第2のハウジング425によって第1の軸受427を介して支持されたウォームホイール83の軸芯とが、相対移動し、これにより、ウォーム軸20とウォームホイール83の芯間距離を調整することができ、ウォーム軸20とウォームホイール83間の歯面間のバックラッシを適正に調整することができる。
また、出力軸13を直接支持する軸受を唯一の軸受427としたので、芯間距離を調整したときに、出力軸13にこじりが生ずることを抑制することができる。
また、芯間距離の調整に伴って、トルクセンサ保持部435に保持されたトルクセンサ15と出力軸13との位置関係は若干変化するが、トルクセンサ15として、例えばホールICその他の非接触式のセンサを用いることにより、トルクセンサ15が偏心の影響を受け難くすることができ、ひいては安定したアシスト性能を得ることを通じて、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
次いで、図11は、上述した各形態の電動パワーステアリング装置1のステアリングコラム22を車体に取り付けるための取付構造Dの斜視図である。本取付構造Dは、車体の例えばクロスメンバー(図示せず)に固定される車体側ブラケット91と、芯間距離調整(バックラッシ調整)のときに相対回転される一対のハウジングの一方に固定されたコラム側ブラケット92とを備えている。
コラム側ブラケット92には、出力軸13の中心軸線を中心とする円弧状をなすねじ挿通孔93が形成されている。ねじ挿通孔93は、一対設けられており、これら一対のねじ挿通孔93は、出力軸13を中心に関して点対称でない非対称な位置に配置されており、コラム側ブラケット92の誤組み付け(コラム側ブラケット92が裏返して取り付けられること)を防止している。さらに、図示していないが、コラム側ブラケット92の周縁の一部から誤組み付け防止用の突起を延設するようにしてもよい。
各ねじ挿通孔93に、第1および第2の固定ねじ94,95が挿通され、これら第1および第2の固定ねじ94,95は、上記一対のハウジングの他方に形成されたボス96,97のねじ孔(図示せず)にねじ込み固定されている。
第1の固定ねじ94は、車体側ブラケット91の円孔からなるねじ挿通孔(図示せず)と、コラム側ブラケット92の上記長孔からなるねじ挿通孔93とを挿通して、対応するねじ孔にねじ込み固定されている。すなわち、第1の固定ねじ94は、車体側ブラケット91、コラム側ブラケット92をステアリングコラム22に対して共締めしている。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態は、ウォームホイールがステアリングシャフトの出力軸と同伴回転可能に連結されるタイプの電動パワーステアリング装置(いわゆるコラム・アシスト型の電動パワーステアリング装置)であったが、これに限らず、ウォームホイールをピニオン軸と同伴回転可能に連結するタイプの電動パワーステアリング装置(いわゆるピニオン・アシスト型の電動パワーステアリング装置)に適用するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、伝達機構が、駆動部材としてのウォーム軸および被動部材としてのウォームホイールを含むウォームギヤ機構であったが、ウォームギヤ機構等の食い違い軸歯車機構に代えて、平歯車、はすば歯車等の平行軸歯車機構を用いてもよい。また、伝達機構が、駆動部材としての駆動プーリと、被動部材としての被動プーリとを含むベルト・プーリ機構であってもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1…電動パワーステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、12…入力軸、13…出力軸、14…トーションバー、15…トルクセンサ、18…電動モータ、19;119;419…伝達機構、20…ウォーム軸(駆動部材)、21;63…ウォームホイール(被動部材)、22…ステアリングコラム、24;224…第1のハウジング、25;125;225…第2のハウジング、27…第1の軸受、227…第1の軸受(唯一の軸受)、28…第2の軸受(別の軸受)、33;233…軸受保持部、34;234…偏心嵌合部、36;236…嵌合部、37;53…(別の)軸受保持部、52…第3のハウジング、 S;S1…隙間

Claims (4)

  1. 操舵トルクを検出するトルクセンサの出力に基づいて制御される電動モータと、
    駆動部材および被動部材を含み、上記電動モータの出力回転を減速して転舵機構に伝達する伝達機構と、
    操舵部材に負荷される操舵力を伝達し、上記被動部材と同伴回転可能な出力軸と、
    上記出力軸を支持する軸受を保持する軸受保持部および上記軸受保持部に対して偏心した偏心嵌合部を有する第1のハウジングと、
    上記偏心嵌合部に嵌合する嵌合部を有し、上記駆動部材を回転可能に支持する第2のハウジングと、
    上記トルクセンサを保持するトルクセンサ保持部と、を備え、
    上記駆動部材および上記被動部材間の芯間距離を調整するときに、上記第2のハウジングの上記嵌合部に対して上記第1のハウジングの上記偏心嵌合部が回転され、
    上記トルクセンサ保持部は、上記第1のハウジングに設けられ上記軸受保持部と同心をなしている電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記出力軸を回転可能に支持する別の軸受が設けられ、
    上記第2のハウジングは、上記別の軸受を保持する別の軸受保持部を有し、
    上記芯間距離を調整するときに上記第2のハウジングに対する上記別の軸受の径方向移動を許容するための隙間が、上記第2のハウジングの上記別の軸受保持部と上記別の軸受との間に形成されている電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1において、上記出力軸を回転可能に支持する別の軸受と、
    上記別の軸受を保持する別の軸受保持部を有する第3のハウジングと、を備え、
    上記芯間距離を調整するときに上記第2のハウジングに対して上記別の軸受の径方向移動を許容するための隙間が、上記第2のハウジングと上記第3のハウジングとの間に形成されている電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1において、上記第1のハウジングの上記軸受保持部により支持された上記軸受は、上記出力軸を直接支持する唯一の軸受である電動パワーステアリング装置。
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