JP4023352B2 - モータ付き減速機ユニット及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの出力回転をウォーム軸およびウォームホイールからなる減速機を介して減速するモータ付き減速機ユニットおよびこれを含む電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電動パワーステアリング装置では、操舵補助用のモータのモータ軸の回転を減速機を介して減速してラックアンドピニオン機構等の舵取り機構に伝えている。上記の減速機としては、ウォームおよびウォームホイールを有する減速機が用いられる場合が多い。
電動パワーステアリング装置に用いるモータ付きのウォーム伝動装置において、モータの出力軸とウォーム軸とを一体の長尺の回転軸に形成し、この長尺の回転軸がモータハウジングおよび減速機ハウジングの概ね全長を占めて横たわるようにし、該回転軸の一端と軸方向中間部とをそれぞれ軸受にて支持することで、軸方向中間部から他端までの部分をオーバーハングさせて片持ち支持することが提案されている(例えば特許文献1)。
【0003】
この場合、従来用いていたモータの出力軸とウォーム軸とを連結するための継手を廃止でき、また、軸受の個数を減らすことができるという利点がある。
一方、減速機内蔵のモータにおいて、減速機の出力歯車に回転角検出センサを設けることが提案されている(例えば特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−50571号公報
【特許文献2】
特開2002−354885公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、中・大型の車両にも電動パワーステアリング装置が適用されるようになってきており、これに伴って、モータや減速機の部品が大型化し、実車へ搭載するときにレイアウトが困難になったり、重量が問題になったりしている。
また、大型になった部品の慣性の影響で、操舵フィーリングが悪くなるという問題もある。
【0006】
これに対して、上記の特許文献1では、モータの出力軸とウォーム軸とを一体に形成した長尺で大型の回転軸を用いているため、質量が重く、これにロータの質量が加算されたものが回転すると、その回転慣性が非常に大きく、応答性等、操舵フィーリングに悪影響を与えるおそれがある。
回転慣性の問題は電動パワーステアリング装置に限らず、一般のモータ付き減速機にも存在する。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、回転慣性を低減することができるモータ付き減速機ユニットおよびこれを含む電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するため、第1発明は、モータの出力回転をウォーム軸およびウォームホイールからなる減速機を介して減速するモータ付き減速機ユニットにおいて、一体に形成されるユニットハウジングを備え、このユニットハウジングは、上記ウォーム軸およびウォームホイールを収容する第1の部分とモータのステータおよび中空ロータを収容する第2の部分とを含み、ウォーム軸の一端部が中空ロータの近接する端部と直接連結される延伸部を有して中空ロータと一体回転するようにしてあり、上記ユニットハウジングの第2の部分はウォーム軸と反対側に開放部を有する円筒部を含み、さらに円筒部の開放部を閉じる蓋が設けられ、中空ロータは、上記近接する端部に設けられ上記ウォーム軸の延伸部を一体回転可能に連結する連結部と、蓋側の端部に設けられる開放部と、上記連結部から上記開放部にわたって同じ内径を有する円筒部とを備え、ウォーム軸の上記延伸部と中空ロータの連結部とを中空ロータの開放部側から固定締結するための固定締結手段が設けられ、上記ユニットハウジングの第1の部分に保持され、ウォーム軸の上記一端部と他端部とをそれぞれ回転自在に支持する一対の軸受を備え、互いに締結された上記ウォーム軸および中空ロータは、上記一対の軸受のみによってハウジングに支持されていることを特徴とするモータ付き減速機ユニットを提供するものである。
【0009】
本発明では、ウォーム軸の一端部の延伸部を中空ロータに直接連結することにより、従来構造のモータ軸を廃止することができ、中空ロータの使用と相まって回転部分の質量を大幅に低減でき、軽量化を達成できる。また、回転部分の慣性を格段に低減できるので、電動パワーステアリング装置に適用した場合に、回転慣性が操舵フィーリングに悪影響を与えることを防止することができる。
また、上記ユニットハウジングの第2の部分はウォーム軸と反対側に開放部を有する円筒部を含み、さらに円筒部の開放部を閉じる蓋が設けられ、中空ロータは、上記近接する端部に設けられ上記ウォーム軸の延伸部を一体回転可能に連結する連結部と、蓋側の端部に設けられる開放部とを備え、ウォーム軸の上記延伸部と中空ロータの連結部とを中空ロータの開放部側から固定締結するための固定締結手段を有しているので、下記の利点がある。
【0010】
すなわち、ユニットハウジングの第2の部分の蓋を開放した状態で、予め組み込まれているウォーム軸の一端部に、第2の部分の開放部を通して、中空ロータを仮組みした後、第2の部分および中空ロータの各開放部を通して固定締結手段を用いてウォーム軸の一端部に中空ロータを一体回転可能に取り付けることができ、組立作業性を非常に良くすることができる。
さらに、上記ユニットハウジングの第1の部分に保持され、ウォーム軸の上記一端部と他端部とをそれぞれ回転自在に支持する一対の軸受を備えるので、下記の利点がある。すなわち、ウォーム軸の両端を支持する一対の軸受のみで良く、ユニットハウジングの第2の部分に軸受を設ける必要がないので、部品点数の低減と軽量化を達成することができる。
第2発明は、第1発明において、上記中空ロータの回転角を検出するための回転角検出手段を備え、この回転角検出手段が、中空ロータの蓋側の端部に一体回転可能に設けられるロータ部と、ユニットハウジングの第2の部分の円筒部又は蓋の裏面に固定されるステータ部とを含むことを特徴とする。本発明では、蓋により閉じられる第2の部分の開放部の近傍に回転角検出手段を配置するので、回転角検出手段の配線の取り回し等が行ない易い。
【0011】
第3発明は、第1または第2発明の何れかのモータ付き減速機ユニットのモータの出力回転を減速機により減速して舵取り機構に伝えることを特徴とする電動パワーステアリング装置を提供する。本発明では、電動パワーステアリング装置において、第1、第2発明の効果を奏することができ、回転慣性の影響による操舵フィーリングの悪化を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略断面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置100では、ステアリングホイール1を取り付けている入力軸としての第1の操舵軸2と、舵取り機構60に連結される出力軸としての第2の操舵軸3とがトーションバー4を介して同軸的に連結されている。
【0013】
舵取り機構60は、例えば、第2の操舵軸3に中間軸を介して一体回転可能に設けられたピニオン61と、ピニオン61に噛み合い車両の左右方向に延びるラック軸62とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸62が軸長方向に移動することより、タイロッド63を介して車輪64が転舵される。
第1及び第2の操舵軸2,3を支持するハウジング5は、例えばアルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。ハウジング5は、センサハウジング6と、後述するモータ付き減速機ユニットUのユニットハウジング7とを嵌め合わせて構成されている。
【0014】
ユニットハウジング7は、減速機ハウジング部としてウォームギヤ機構8(減速機構)を収容するための第1の部分71と、モータハウジング部としての第2の部分72とを一体成形したハウジングからなる。
第1の部分71は概ね筒状をなし、その上端の環状縁部71aがセンサハウジング6の下端外周の環状段部6aに嵌め合わされている。センサハウジング6はトルクセンサ9及び制御基板10等を収容している。
【0015】
上記ウォームギヤ機構8は、図2に示すように、後述するモータ50の中空ロータに一体回転可能に直接連結される鋼製のウォーム軸11と、このウォーム軸11と噛み合い、且つ図1に示すように、第2の操舵軸3の軸方向中間部に一体回転可能で且つ軸方向移動を規制されたウォームホイール12とを備える。 ウォームホイール12は第2の操舵軸3に一体回転可能に結合される環状の芯金12aと、芯金12aの周囲を取り囲んで外周面部に歯を形成する合成樹脂部材12bとを備えている。芯金12aは例えば合成樹脂部材12bの樹脂成形時に金型内にインサートされ、芯金12aと成形された合成樹脂部材12bは一体回転可能に結合される。
【0016】
ユニットハウジング7の第1の部分71内において、ウォーム軸11とウォームホイール12の噛み合い部分Aを少なくとも含む領域に潤滑剤が充填されている。すなわち、潤滑剤は噛み合い部分Aのみに充填しても良いし、噛み合い部分Aとウォーム軸11の周縁全体に充填しても良いし、ユニットハウジング7の第1の部分71内全体に充填しても良い。
第2の操舵軸3は、ウォームホイール12を軸方向の上下に挟んで配置される第1及び第2の転がり軸受13,14により回転自在に支持されている。
【0017】
第1の転がり軸受13の外輪15は、センサハウジング6の下端の筒状突起6b内に設けられた軸受保持孔16に嵌め入れられて保持されている。第1の転がり軸受13の外輪15の上端面は環状の段部17に当接しており、センサハウジング6に対する軸方向上方への移動が規制されている。一方、第1の転がり軸受13の内輪18は第2の操舵軸3に締まりばめにより嵌め合わされている。内輪18の下端面はウォームホイール12の芯金12aの上端面に当接している。
【0018】
また、第2の転がり軸受14の外輪19は、ユニットハウジング7の第1の部分71の軸受保持孔20に嵌め入れられて保持されている。第2の転がり軸受14の外輪19の下端面は、環状の段部21に当接し、ユニットハウジング7の第1の部分71に対する軸方向下方への移動が規制されている。第2の転がり軸受14の内輪22は、第2の操舵軸3に一体回転可能で且つ軸方向相対移動を規制されて取り付けられている。内輪22は第2の操舵軸3の段部23と、第2の操舵軸3のねじ部に締め込まれるナット24との間に挟持されている。
【0019】
トーションバー4は第1及び第2の操舵軸2,3を貫通している。トーションバー4の上端4aは、連結ピン25により第1の操舵軸2と一体回転可能に連結され、トーションバー4の下端4bは、連結ピン26により第2の操舵軸3と一体回転可能に連結されている。第2の操舵軸3の下端は上述したように中間軸を介して舵取り機構60に連結されている。
上記の連結ピン25は、第1の操舵軸2と同軸に配置される第3の操舵軸27を、第1の操舵軸2と一体回転可能に連結している。第3の操舵軸27はステアリングコラムを構成するチューブ28内を貫通している。
【0020】
第1の操舵軸2の上部は、例えば針状ころ軸受からなる第3の転がり軸受29を介してセンサハウジング6に回転自在に支持されている。第1の操舵軸2の下部の縮径部30と第2の操舵軸3の上部の孔31とは、第1及び第2の操舵軸2,3の相対回転を所定の範囲に規制するように、回転方向に所定の遊びを設けて嵌め合わされている。
次いで、図2を参照して、ユニットハウジング7の第1および第2の部分71,72は相交差する筒状をなして例えばアルミニウム合金により一体に形成されている。第2の部分72は、ウォーム軸11と反対側に開放部73を有する円筒部74を含み、上記の開放部73は蓋75により閉じられるようになっている。
【0021】
モータ50は、第2の部分72の円筒部74の内周に固定される円筒状のステータ51と、このステータ51内に挿通された中空ロータ52とを備える。中空ロータ52は有底円筒状をなし、ウォーム軸11に近接する第1の端部52aに連結部53を設けると共に、ウォーム軸11から遠い側(蓋75側)の第2の端部52bに開放部54を設けている。
ウォーム軸11の第1および第2の端部11a,11bは、ユニットハウジング7の第1の部分71により保持される第4及び第5の転がり軸受34,35によりそれぞれ回転自在に支持されている。第4及び第5の転がり軸受34,35は例えば玉軸受からなる。
【0022】
第4及び第5の転がり軸受34,35の内輪36,37がウォーム軸11の対応する第1および第2の端部11a,11bに嵌合されている。また、第4及び第5の転がり軸受34,35の外輪38,39は、ユニットハウジング7の軸受保持孔40,41にそれぞれ保持されている。
ウォーム軸11の第1の端部11aを支持する第4の転がり軸受34の外輪38は、ユニットハウジング7の第1の部分71の段部42に当接し位置決めされている。一方、第4の転がり軸受34の内輪36は、ウォーム軸11の位置決め段部43に当接することにより、ウォーム軸11の第2の端部11b側への移動が規制されている。
【0023】
ウォーム軸11の第2の端部11bの近傍を支持する第5の転がり軸受35の内輪37はウォーム軸11の位置決め段部44に当接することにより、ウォーム軸11の第1の端部11a側への移動が規制されている。
また、第5の転がり軸受35の外輪39は予圧調整用のねじ部材45により、第4の転がり軸受34側へ付勢されている。ねじ部材45は、ユニットハウジング7の第1の部分71に形成されるねじ孔46にねじ込まれることにより、一対の転がり軸受34,35に予圧を付与すると共に、ウォーム軸11を軸方向に位置決めしている。ロックナット47は予圧調整後のねじ部材45を止定するためにねじ部材45に係合される。
【0024】
図2および図3を参照して、ウォーム軸11の第2の端部11bは同軸上に延伸部11cを設けており、この延伸部11cが、上記モータ50の中空ロータ52に一体回転可能に連結されている。具体的には、延伸部11cの先端部は段付き部11dを設けたねじ軸11eとなっており、このねじ軸11eを、中空ロータ52の連結部53の連結孔55に挿通させた後、ねじ軸11eに螺合させた固定締結手段としてのナット56と上記段付き部11dとの間に連結部53を挟持して、中空ロータ52をウォーム軸11の第2の端部11bの延伸部11cに固定締結するようにしている。
【0025】
図2に示す組立状態において、固定締結手段としてのナット56が中空ロータ52の開放部54を介して蓋75の裏面75aに対向するレイアウトとなる。このことが、ユニットハウジング7の第1の部分71に予め組み付けられたウォーム軸11に対して、ユニットハウジング7の第2の部分72の開放部73を通して導入した中空ロータ52を組み付けて固定締結することを実質的に可能としている。
【0026】
図3を参照して、中空ロータ52の他、モータ50のステータ51、後述する回転角検出手段としての回転角センサ57、その他の部品もユニットハウジング7の第2の部分72の円筒部74の開放部73を通して、第2の部分72内へ組み込みが可能である。
回転角センサ57は中空ロータ52の回転角を検出するためのセンサであり、例えばレゾルバ又はホール素子からなる。ウォーム軸11の第2の端部11bの延伸部11cには、回転角センサ57のロータ部57aが一体回転可能に固定締結されている。回転角センサ57のステータ部57bは、ロータ部57aの周囲を取り囲む態様にてユニットハウジング7の第2の部分72に固定されている。回転角センサ57の検出信号は、電動パワーステアリング装置の動作を制御する電子制御ユニット(ECU)に入力されて、モータ50の制御に利用される。
【0027】
本実施の形態によれば、ウォーム軸11の第2の端部11bに延伸部11cを設けてこれを直接中空ロータ52に連結することにより、従来構造のモータ軸を廃止することができ、中空ロータ52の使用と相まって回転部分の質量を大幅に低減でき、その結果、軽量化を達成できる。
また、回転部分の慣性を格段に低減できるので、電動パワーステアリング装置に適用した場合に、回転慣性が操舵フィーリングに悪影響を与えることを防止することができる。
【0028】
さらに、上述した如く、図3に示すように、ユニットハウジング7の第2の部分72の蓋75を開放した状態で、予め組み込まれているウォーム軸11の第2の端部11bの延伸部11cに、第2の部分72の開放部73を通して、中空ロータ52を仮組みした後、第2の部分72および中空ロータ52の各開放部73,54を通して固定締結用のナット56を用いてウォーム軸11に中空ロータ52を一体回転可能に取り付けることができるので、組立作業性を非常に良くすることができる。
【0029】
なお、上記の実施の形態では、中空ロータ52をウォーム軸11の第2の端部11bの延伸部11cにねじを用いて固定締結したが、これに限らず、図4に示すように、例えば、ねじ軸11eに代えて丸又は角軸11fとし、前記丸又は角軸11fの先端部を中空ロータ52の挿通後にかしめ付けたかしめ部560を設けて固定締結するようにしても良い。この場合、かしめ部560が固定締結手段を構成し、中空ロータ52の開放部54を通して蓋75の裏面75aに対向することになる。
【0030】
また、図5に示すように、上記中空ロータ52の回転角を検出するための回転角センサ570を、蓋75の裏面75aに近接して配置することができる。この回転角センサ570では、中空ロータ52の第2の端部52b(蓋側の端部)に一体回転可能にロータ部57aを設け、このロータ部57aの周囲を取り囲んで、蓋75の裏面75aにステータ部57bを固定するようにしても良い。
この場合、回転角センサ570からの信号配線をユニットハウジング7の外部へ取り出すための取り回しが容易になるという利点がある。また、図6に示すように、ステータ部57bを第2の部分72の円筒部74の内周に固定する回転角センサ571とすることもできる。
【0031】
その他、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るモータ付き減速ユニットを含む電動パワーステアリング装置の要部の模式的断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】モータ付き減速機ユニットの分解断面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態に係るモータ付き減速機ユニットの要部の概略断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態に係るモータ付き減速機ユニットの断面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施の形態に係るモータ付き減速機ユニットUの要部の断面図である。
【符号の説明】
U モータ付き減速機ユニット
7 ユニットハウジング
11 ウォーム軸
11a 第1の端部(他端部)
11b 第2の端部(一端部)
11c 延伸部
11d 段付き部
11e ねじ軸
11f 丸又は角軸
12 ウォームホイール
50 モータ
51 ステータ
52 中空ロータ
52a 第1の端部(近接する端部)
52b 第2の端部(蓋側の端部)
53 連結部
54 開放部
55 連結孔
56 ナット(固定締結手段)
57 回転角センサ(回転角検出手段)
57a ロータ部
57b ステータ部
60 舵取り機構
71 第1の部分
72 第2の部分
73 開放部
74 円筒部
75 蓋
75a (蓋の)裏面
100 電動パワーステアリング装置
560 かしめ部(固定締結手段)
570,571 回転角センサ
Claims (3)
- モータの出力回転をウォーム軸およびウォームホイールからなる減速機を介して減速するモータ付き減速機ユニットにおいて、
一体に形成されるユニットハウジングを備え、このユニットハウジングは、上記ウォーム軸およびウォームホイールを収容する第1の部分とモータのステータおよび中空ロータを収容する第2の部分とを含み、
ウォーム軸の一端部が中空ロータの近接する端部と直接連結される延伸部を有して中空ロータと一体回転するようにしてあり、
上記ユニットハウジングの第2の部分はウォーム軸と反対側に開放部を有する円筒部を含み、さらに円筒部の開放部を閉じる蓋が設けられ、
中空ロータは、上記近接する端部に設けられ上記ウォーム軸の延伸部を一体回転可能に連結する連結部と、蓋側の端部に設けられる開放部と、上記連結部から上記開放部にわたって同じ内径を有する円筒部とを備え、
ウォーム軸の上記延伸部と中空ロータの連結部とを中空ロータの開放部側から固定締結するための固定締結手段が設けられ、
上記ユニットハウジングの第1の部分に保持され、ウォーム軸の上記一端部と他端部とをそれぞれ回転自在に支持する一対の軸受を備え、
互いに締結された上記ウォーム軸および中空ロータは、上記一対の軸受のみによってハウジングに支持されていることを特徴とするモータ付き減速機ユニット。 - 請求項1において、上記中空ロータの回転角を検出するための回転角検出手段を備え、この回転角検出手段が、中空ロータの蓋側の端部に一体回転可能に設けられるロータ部と、ユニットハウジングの第2の部分の円筒部又は蓋の裏面に固定されるステータ部とを含むことを特徴とするモータ付き減速機ユニット。
- 請求項1または2に記載のモータ付き減速機ユニットのモータの出力回転を減速機により減速して舵取り機構に伝えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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