JPH0616855Y2 - 電動式動力かじ取装置 - Google Patents

電動式動力かじ取装置

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JPH0616855Y2
JPH0616855Y2 JP1987035115U JP3511587U JPH0616855Y2 JP H0616855 Y2 JPH0616855 Y2 JP H0616855Y2 JP 1987035115 U JP1987035115 U JP 1987035115U JP 3511587 U JP3511587 U JP 3511587U JP H0616855 Y2 JPH0616855 Y2 JP H0616855Y2
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JP
Japan
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gear
input shaft
housing
shaft
ring gear
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元 小塚
直樹 齊藤
光晴 森下
忠之 原
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NSK Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
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NSK Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は電動式動力かじ取装置に関する。
<従来の技術> 従来の電動式動力かじ取装置では、電動機からの補助動
力を、クラッチ、ギヤを介して転舵装置の回転軸の出力
軸、或いはこの出力軸にラック・ピニオン方式で連結す
るラック軸に伝達している。電動機は制御装置により入
力トルクに応じた動力を出力するよう制御されるが、入
力トルクの情報を得るために、電動機、クラッチ、ギヤ
等と別個に入力トルク検出装置を回転軸上に設けている
(特開昭59−11965号、特開昭60−25853
号)。
<考案が解決しようとする問題点> 従来の電動式動力かじ取装置は、電動機の動力伝達系と
入力トルクの検出系とが別個に配置されているため、部
品点数が多くまた取付スペースも余分に必要である。最
近の乗用車では、スペース、重量の制約や原価低減の要
求が強く、部品点数やスペースを削減して安価でコンパ
クトな電動式動力かじ取装置が望まれている。
本考案は上記要望に応えるためになされたもので、安価
でコンパクトな電動式動力かじ取装置を提供することを
目的とする。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成するための本考案の構成は一端部にかじ
取ハンドル軸が連結される入力軸と、該入力軸の他端部
に同軸状態で嵌合するかじ取歯車軸と、前記入力軸を回
動自在に支持する第一ハウジングと、前記かじ取歯車軸
を回動自在に支持する第二ハウジングと、前記入力軸の
軸心部に同軸状態で配され一端部が該入力軸に取付けら
れると共に他端部が前記かじ取歯車軸に取付けられるね
じり棒ばねと、前記かじ取歯車軸の前記入力軸側に同軸
一体に設けられた従動歯車と、前記入力軸の外周に回動
自在に嵌合された太陽歯車と、前記第一ハウジングと前
記第二ハウジングとの間に介装され該太陽歯車の外方に
設けられた歯車ハウジングと、該歯車ハウジングの内周
に前記入力軸と同軸状態に回動自在に嵌合されて且つ内
周面に歯が形成された揺動リングギヤと、該揺動リング
ギヤと前記従動歯車との間の前記歯車ハウジングの内周
に前記入力軸と同軸状態に固定されて且つ内周面に歯が
形成された固定リングギヤと、前記入力軸側に回転自在
に設けられ前記揺動リングギヤの内周と前記太陽歯車の
外周とに噛み合う第一遊星歯車と、前記従動歯車側に回
動自在に設けられ且つ該第一遊星歯車と同軸状態となっ
て前記固定リングギヤの内周と前記太陽歯車の外周とに
噛み合う第二遊星歯車と、前記揺動リングギヤの外周に
幅方向に延びて形成されるドライブ溝と、前記歯車ハウ
ジングに前記揺動リングギヤの軸心に対して直交する直
交方向に摺動自在に嵌挿されるスプールと、一端部が前
記ドライブ溝に回動自在に嵌合し他端部が前記スプール
側に支持されると共に前記入力軸と前記かじ取歯車軸の
相対回転によって生じる前記揺動リングギヤの回動で前
記直交方向に移動するドライブピンと、該ドライブピン
の前記直交方向の移動を案内可能に前記歯車ハウジング
に形成されると共に前記幅方向は該ドライブピンの該幅
方向への移動を規制するよう該ドライブピンの径と略同
一寸法に形成される規制溝と、前記歯車ハウジングに支
持されると共に前記スプールの変位を検知する変位セン
サと、ドライブピンの移動を検知する変位センサと、前
記従動歯車に噛み合う出力歯車を有すると共に該変位セ
ンサの検出信号に基づいて回転する電動機とを備えたこ
とを特徴とする。
<作用> かじ取ハンドル軸を操作してかじ取歯車軸に対するねじ
り棒ばねのねじれを伴った入力軸の相対回転を起こさせ
ると、固定リングギヤに噛み合いかじ取歯車側に固定さ
れた第二遊星歯車は公転せず太陽歯車が回動不能とな
る。入力軸の太陽歯車に対する回転により入力軸側に固
定された第一遊星歯車が自転しながら公転し、揺動リン
グギヤが回動する。揺動リングギヤの回動によりドライ
ブピンが直線移動してドライブピンの移動が変位センサ
で検知され変位センサの検出信号に基づきドライブピン
の移動方向及び移動量に合った回転で電動機が作動す
る。電動機の作動により出力歯車、従動歯車を介してか
じ取歯車軸が回転して入力軸との相対回転が解消される
ように転舵力が補助される。ドライブピンは規制溝によ
ってドライブ溝の長手方向に移動不能に規制されドライ
ブピンとドライブ溝の当接点がずれることがない。
<実施例> 第1図には本考案の一実施例に係る電動式動力かじ取装
置の主要部を表わす断面、第2図には第1図中のII−II
線矢視、第3図には第2図中のIII−III線矢視、第4図
には第2図中の矢印IV部の拡大状態を示してある。
第一ハウジングとしての上カバー1には軸受2を介して
筒状の入力軸3が回転自在に支持され、入力軸3の上端
部はカバー1から突出しかじ取ハンドル軸4が結合され
ている。入力軸3の下端部には入力軸3と同軸状のかじ
取歯車軸としてのピニオン軸5の上端が軸受メタル6を
介して相対回転可能に支持され、ピニオン軸5は軸受
7,8を介して第二ハウジングとしてのピニオンケース
9に回転自在に支持されている。入力軸3の軸心部には
ねじり棒ばねとしてのトーションバー10が配され、ト
ーションバー10の上端は圧入ピン11を介して入力軸
3の上端に連結固定され、トーションバー10の下端は
ピニオン軸5に圧入されてスプライン結合されている。
尚、トーションバー10の圧入ピン11による入力軸3
への連結固定は、後述する変位センサの出力値とトーシ
ョンバー10のねじれ状態とを中立状態にするため組立
の最後に圧入固定を行なう。
入力軸3の中間部外周には鍔部12が形成され、ピニオ
ン軸5の上端部には従動歯車13が形成されている。上
カバー1とピニオンケース9の間にはハウジング14が
設けられ、ハウジング14には入力軸3の鍔部12を囲
む円筒状の歯車ハウジング15が形成されている。歯車
ハウジング15の上端部内縁には縁鍔16が形成されて
いる。歯車ハウジング15の内周上方には内周に歯部が
形成された揺動リングギヤ17が回動自在に嵌合され、
揺動リングギヤ17の上面は縁鍔16により規制されて
いる。歯車ハウジング15の下部内縁には回動自在な円
板状のプレート18を介して内周に歯部が形成された固
定リングギヤ19が圧入されている。入力軸3には太陽
歯車20が回動自在に嵌合され、太陽歯車20の上端面
は鍔部12に規制されている。鍔部12の下部側面に
は、第2図に示す如く、一定間隔で三本の第一ピン21
が取付けられ、各第一ピン21には第一遊星歯車22が
回動自在に嵌合されている。第一遊星歯車22は揺動リ
ングギヤ17及び太陽歯車20に噛み合っている。第一
ピン21と同軸状に従動歯車13の上面には三本の第二
ピン23が取付けられ、各第二ピン23には第二遊星歯
車24が回動自在に嵌合されている。第二遊星歯車24
は固定リングギヤ19及び太陽歯車20に噛み合ってい
る。
図示しないハンドルを介して入力軸3に回転が加えられ
ると、トーションバー10を介してピニオン軸5が回転
し、第一遊星歯車22と第二遊星歯車24及び太陽歯車
20は揺動リングギヤ17及び固定リングギヤ19内で
つれ回されて回転する。ピニオン軸5側の抵抗が大きい
場合、入力軸3だけが回転してトーションバー10にね
じれが生じる。この時、第二遊星歯車24は公転も自転
もしないので太陽歯車20が固定状態になり、入力軸3
の回転により第一遊星歯車22が公転すると共に自転
し、揺動リングギヤ17を回動させる。揺動リングギヤ
17の回動量は入力軸3とピニオン軸5の相対回転量に
比例する。
上カバー1にはボルト25により電動機26が固定さ
れ、電動機26の出力軸27は電磁クラッチ28を介し
て駆動歯車29に連結されている。一方、上カバー1と
ピニオンケース9に対し中間軸30が回転自在に支持さ
れ、中間軸30の上部(歯車ハウジング15の上部)に
は駆動歯車29に噛み合う減速歯車31が設けられ、中
間軸30の下部(歯車ハウジング15の下部)には従動
歯車13に噛み合うドライブ歯車32が設けられてい
る。従って、電動機26の駆動力は電磁クラッチ28が
接続された時に駆動歯車29、減速歯車31、ドライブ
歯車32、従動歯車13を介してピニオン軸5に伝えら
れてピニオン軸5が回転する。
一方、ピニオン軸5のかじ取歯車33にはラック34が
噛み合っており、ラック34はタイロッド35に連結さ
れている。タイロッド35には操舵輪に接続するかじ取
受腕が連結される。つまり、ピニオン軸5の回転動はか
じ取歯車33、ラック34を介してタイロッド35に伝
えられ、かじ取受腕により操舵輪を旋回させる。
電動機26を上カバー1に設け減速歯車31とドライブ
歯車32の間に歯車ハウジング15を存在させるように
したので、電動機26がタイロッド35側(ベローズ
等)に干渉することがなく、また従動歯車13までの電
動機26の出力系が長くなることがなくダッシュパネル
等にも干渉しない。
尚、本実施例ではラックアンドピニオン型式のかじ取リ
ンク機構を採用したが、ドラックリンク型式等の他の周
知の構造を採用することも当然可能である。
第2図に示すように、揺動リングギヤ17の外側面には
幅方向(第1図中上下方向)に延びるドライブ溝36が
形成され、ドライブ溝36にはドライブピン37の先端
が回動自在に嵌合している。ドライブピン37はハウジ
ング14に形成された保持穴38内に配され、ドライブ
ピン37の先端部は、第3図に示すように、揺動リング
ギヤ17の幅方向がドライブピン37の径と略同一寸法
となった規制溝39に摺動自在に嵌合している。つま
り、ドライブピン37は規制溝39に嵌合することによ
りドライブ溝36の長手方向に移動が規制されて抜けが
防止されている。ハウジング14には入力軸3の軸心に
直交する方向で且つ保持穴38に直交してスプール穴4
0が設けられ、スプール穴40にはばね41により一方
向に付勢されたスプール42が摺動自在に嵌合してい
る。スプール42の付勢方向先端部(第2図中左端)側
におけるハウジング14には変位センサ43が設けら
れ、変位センサ43のセンサロッド44はスプール穴4
0内に配されている。スプール42とセンサロッド44
はピン結合され、保持穴38とスプール穴40の交差部
でもってスプール42にはドライブピン37の基端が取
付けられている。従って、揺動リングギヤ17が回動し
た場合、ドライブピン37を介してスプール42がスプ
ール穴40内を摺動してセンサロッド44を動かし、揺
動リングギヤ17の回動変位が変位センサ43で検出さ
れる。変位センサ43の検出値は図示しない制御装置に
入力され電動機26の作動信号とされる。図中45は保
持穴38を塞ぐキャップ、48はスプール42に形成さ
れた空気穴である。ドライブピン37の組立てに際して
は、保持穴38からスプール42内に通し、先端部を規
制溝39に嵌入してドライブ溝36に先端を嵌合させ、
保持穴38をキャップ45で塞ぐ。
ここで、規制溝39が存在せずドライブピン37の先端
がドライブ溝36の長手方向に移動した場合の不具合を
第4図に基づき説明する。ドライブピン37の先端がド
ライブ溝36の長手方向に移動した場合(ドライブピン
37が傾いた場合)、ドライブピン37とドライブ溝3
6内壁の当接点Aは第4図中上方のA′位置に変位す
る。当接AがA′に変位した場合、スプール42は図中
右側に移動するため、変位センサ43は誤った値を出力
してしまう。また、変位センサ43の構造は、内部で探
子が平面受けとなっているため、ドライブピン37が傾
いてスプール42が軸回りに回転した場合抵抗値が変化
して誤った値を出力してしまう。
揺動リングギヤ17の上面にはピン46が立設され、ピ
ン46には輪ばね47の一端が取付けられ、輪ばね47
は揺動リングギヤ17の上面を略半周して他端がハウジ
ング14に取付けられている。従って揺動リングギヤ1
7には回転力が付勢され、この付勢力は第一遊星歯車2
2、太陽歯車20、第二遊星歯車24、固定リングギヤ
19に伝えられバックラッシュを除去している。また揺
動リングギヤ17に回転力が付勢されることで、スプー
ル42とドライブピン37の嵌合状態が安定するので、
スプール42が移動した際スプール42がこじれてスプ
ール穴40との間で無駄な摩擦が生じない。このため変
位センサ43には応答遅れが生じない。尚、輪ばねを二
個設けて揺動リングギヤ17を180度位相をずらした
二箇所で同一回転方向に付勢するようにすると、揺動リ
ングギヤ17のフリクションを完全に防止することがで
きる。
上述の電動式動力かじ取装置では、トーションバー10
にねじれが生じていない状態におけるドライブピン37
の位置(スプール42の位置)を変位センサ43の電気
的中立位置とし、電気的中立位置を基準としてトーショ
ンバー10のねじれ方向によって変わるスプール42の
位置で電動機26の回転方向を決定する。従って、一度
分解した場合、歯車類の噛み合い位置やトーションバー
10の固定位置を正しく再現しなければ正確な電動式か
じ取ができなくなってしまう。そこで本考案の装置は歯
車部及び変位検出部を一体化し分解を不能としている。
即ち、揺動リングギヤ17を歯車ハウジング15の縁鍔
16まで挿入し、その後固定リングギヤ19を圧入して
いるため、揺動リングギヤ17、固定リングギヤ19は
分解不可能となっている。トーションバー10の下端と
ピニオン軸5はスプライン結合されて圧入され、トーシ
ョンバー10と入力軸3は圧入ピン11を介して結合さ
れているため、入力軸3とピニオン軸5は抜き外しが不
可能で、鍔部12と従動歯車13との間に設けられた第
一遊星歯車22及び第二遊星歯車24は取外し不可能と
なっている。また、ドライブピン37を組込んだ後は保
持穴38をキャップ45で塞ぐためドライブピン37、
スプール42等は分解不可能となっている。
ここで、変位センサ43の電気的中立位置の取り方を説
明する。この調整を行なう時は、入力軸3とトーション
バー10は圧入ピン11で結合される前の状態で、その
他の部材は全て組立てが完了している。初期状態での変
位センサ43の値を測定し、トーションバー10に対し
て回転自在となっている入力軸3を回転して揺動リング
ギヤ17を回転させる。ドライブピン37を介してスプ
ール42を動かし、変位センサ43の値を電気的に中立
となる所望値にする。この状態でトーションバー10と
入力軸3を同時に穿孔して圧入ピン11で固定する。こ
れにより、トーションバー10に全くねじれがない状態
が変位センサ43の電気的中立状態となる。
次に上記構成の電動式動力かじ取装置の作用を説明す
る。
図示しないハンドルを介して入力軸3に回転が加えらえ
ると、トーションバー10を介してピニオン軸5が回転
し、回転力はかじ取歯車33、ラック34を介してタイ
ロッド35に伝えられ、かじ取腕により操舵輪を旋回さ
せる。この時第一遊星歯車22と第二遊星歯車24及び
太陽歯車20は揺動リングギヤ17及び固定リングギヤ
19内でつれ回されて回転する。揺動リングギヤ17は
回転しないのでドライブピン37は移動せず、変位セン
サ43は電気的に中立状態が保たれ電動機23へ駆動信
号は送られない。変位センサ43が電気的に中立状態の
場合、電磁クラッチ28はOFF状態になっている。
操舵輪に操舵抵抗が負荷されている場合、入力軸3に回
転が加えられてもピニオン軸5は回転せず、入力軸3に
加えられたトルクによりトーションバー10がねじられ
入力軸3とピニオン軸5との間にねじれ変位が生じる。
この時第二遊星歯車24は公転も自転もせず太陽歯車2
0が固定状態になり、入力軸3の回転により第一遊星歯
車22が公転すると共に自転し、揺動リングギヤ17を
回動させる。揺動リングギヤ17が回動した場合、ドラ
イブピン37を介してスプール42が摺動してセンサロ
ッド44を動かし、揺動リングギヤ17の回動変位が変
位センサ43で検出される。変位センサ43の検出値
(電気的中立位置に対するスプール42の移動方向及び
移動量)は図示しない制御装置に入力され、電動機26
の回転方向及び回転数を指令する作動信号とされる。電
動機26に作動信号が送られると、電磁クラッチ28が
接続すると共に作動信号に基づく回転方向及び回転数で
電動機26が駆動する。電動機26の駆動力は駆動歯車
29、減速歯車31、ドライブ歯車32、従動歯車13
を介してピニオン軸5に伝えられてピニオン軸5に動力
補助が与えられる。この結果、常にかじ取ハンドル軸の
操作に追従して転舵が行なえるようになる。
上述した電動式動力かじ取装置は、電動機26をタイロ
ッドと反対側の上カバー1に取付け、減速歯車31とド
ライブ歯車32の間に遊星歯車機構を存在させるように
したので、電動機26がタイロッド35側(ベローズ
等)に干渉することがなく、電動機26の出力系のが長
くなることもない。
<考案の効果> 上述した電動式動力かじ取装置では、電動機、動力伝達
機構、ねじり棒ばね及びねじり棒ばねのねじれ変位を直
線変位として取り出す遊星歯車機構等を回転軸上で、一
体的に構成された上カバー,ピニオンケース,ハウジン
グ内に隣接して配置しているので安価でコンパクトな電
動式動力かじ取装置が得られる。また、ドライブピンは
規制溝によってドライブ溝の長手方向に移動不能に規制
されドライブピンとドライブ溝の当接点がずれることが
ないので、ドライブピンの移動量に変動が生じることな
く変位センサの検出値が正確になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る電動式動力かじ取装置
の主要部を表わす断面図、第2図は第1図中のII−II線
矢視図、第3図は第2図中のIII−III線矢視図、第4図
は第2図中の矢印IV部の拡大図である。 図面中、 1は上カバー、 3は入力軸、 5はピニオン軸、 9はピニオンケース、 10はトーションバー、 13は従動歯車、 14はハウジング、 17は揺動リングギヤ、 19は固定リングギヤ、 20は太陽歯車、 22は第一遊星歯車、 24は第二遊星歯車、 26は電動機、 31は減速歯車、 32はドライブ歯車、 35はタイロッド、 36はドライブ溝、 37はドライブピン、 39は規制溝、 42はスプール、 43は変位センサ、 47は輪ばねである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森下 光晴 兵庫県姫路市千代田町840番地 三菱電機 株式会社姫路製作所内 (72)考案者 原 忠之 兵庫県姫路市千代田町840番地 三菱電機 株式会社姫路製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−9974(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部にかじ取ハンドル軸が連結される入
    力軸と、該入力軸の他端部に同軸状態で嵌合するかじ取
    歯車軸と、前記入力軸を回動自在に支持する第一ハウジ
    ングと、前記かじ取歯車軸を回動自在に支持する第二ハ
    ウジングと、前記入力軸の軸心部に同軸状態で配され一
    端部が該入力軸に取付けられると共に他端部が前記かじ
    取歯車軸に取付けられるねじり棒ばねと、前記かじ取歯
    車軸の前記入力軸側に同軸一体に設けられた従動歯車
    と、前記入力軸の外周に回動自在に嵌合された太陽歯車
    と、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの間に
    介装され該太陽歯車の外方に設けられた歯車ハウジング
    と、該歯車ハウジングの内周に前記入力軸と同軸状態に
    回動自在に嵌合されて且つ内周面に歯が形成された揺動
    リングギヤと、該揺動リングギヤと前記従動歯車との間
    の前記歯車ハウジングの内周に前記入力軸と同軸状態に
    固定されて且つ内周面に歯が形成された固定リングギヤ
    と、前記入力軸側に回転自在に設けられ前記揺動リング
    ギヤの内周と前記太陽歯車の外周とに噛み合う第一遊星
    歯車と、前記従動歯車側に回動自在に設けられ且つ該第
    一遊星歯車と同軸状態となって前記固定リングギヤの内
    周と前記太陽歯車の外周とに噛み合う第二遊星歯車と、
    前記揺動リングギヤの外周に幅方向に延びて形成される
    ドライブ溝と、前記歯車ハウジングに前記揺動リングギ
    ヤの軸心に対して直交する直交方向に摺動自在に嵌挿さ
    れるスプールと、一端部が前記ドライブ溝に回動自在に
    嵌合し他端部が前記スプール側に支持されると共に前記
    入力軸と前記かじ取歯車軸の相対回転によって生じる前
    記揺動リングギヤの回動で前記直交方向に移動するドラ
    イブピンと、該ドライブピンの前記直交方向の移動を案
    内可能に前記歯車ハウジングに形成されると共に前記幅
    方向は該ドライブピンの該幅方向への移動を規制するよ
    う該ドライブピンの径と略同一寸法に形成される規制溝
    と、前記歯車ハウジングに支持されると共に前記スプー
    ルの変位を検知する変位センサと、ドライブピンの移動
    を検知する変位センサと、前記従動歯車に噛み合う出力
    歯車を有すると共に該変位センサの検出信号に基づいて
    回転する電動機とを備えたことを特徴とする電動式動力
    かじ取装置。
JP1987035115U 1987-03-12 1987-03-12 電動式動力かじ取装置 Expired - Lifetime JPH0616855Y2 (ja)

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JP2002163636A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Omron Corp ビジュアル検査装置

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JPS599974U (ja) * 1982-07-13 1984-01-21 日本精工株式会社 電気式動力舵取装置のハンドルトルク検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002163636A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Omron Corp ビジュアル検査装置

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JPS63142261U (ja) 1988-09-20

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