JP2002255046A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

車両の操舵制御装置

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JP2002255046A
JP2002255046A JP2001369756A JP2001369756A JP2002255046A JP 2002255046 A JP2002255046 A JP 2002255046A JP 2001369756 A JP2001369756 A JP 2001369756A JP 2001369756 A JP2001369756 A JP 2001369756A JP 2002255046 A JP2002255046 A JP 2002255046A
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slider
output shaft
shaft
steering
vehicle
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JP2001369756A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Fujiwara
言哲 藤原
Naoki Hikosaka
直樹 彦坂
Katsuhiro Suda
克弘 須田
Takao Nojiri
隆雄 野尻
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Nissan Motor Co Ltd
Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/008Changing the transfer ratio between the steering wheel and the steering gear by variable supply of energy, e.g. by using a superposition gear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はリンク部材の傾斜角度を制御するよう
になっていることから、車種に応じて自由にギア比を設
定することができない。 【解決手段】 ステアリングホィール10からの操舵入
力によって回転するインプットシャフト13とほぼ同軸
上に設けられて、転舵輪を転舵させるアウトプットシャ
フト14と、該アウトプットシャフトの外周に軸方向へ
直線状に摺動自在に設けられたスライダー15と、スラ
イダーの直線運動を回転運動に変換してアウトプットシ
ャフトに伝達する変換機構16とを備えている。コント
ローラ19からの制御電流により直流回転モータ33と
リードスクリュー軸35及びスライダーアーム36を介
して車速に応じてスライダーのストローク移動を制御す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の操舵
角度に対する転舵輪の転舵角度の割合を変化させる操舵
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両のステアリングホィ
ールから転舵輪までの間の操舵力伝達経路に可変ギアレ
シオ機構を設け、転舵輪の転舵角のギア比(舵角比)を
ステアリングホィールの操舵角に応じて変化させること
により、例えばステアリングホィールの少ない操舵角で
転舵輪の転舵角を大きく制御するいわゆる車両の操舵制
御装置が種々提供されている。
【0003】その1つとして、例えば特開2000−3
09277号公報などに記載されているものが知られて
いる。
【0004】図13に基づいて概略を説明すれば、この
操舵制御装置は、ステアリングホィール1に連結された
入力軸2と出力軸3が非同軸上に配置され、かつ非平行
に配置されていると共に、前記入力軸2に対して所定回
転軸S4回りにのみ回転自在なリンク部材4が連結され
ている。
【0005】このリンク部材4は、スライド部材5を介
して前記出力軸3に対して軸方向変位のみ許容されて一
体的に連結したアーム6に連結されている。
【0006】前記スライド部材5は、リンク部材4に沿
ってスライド可能に配置されている。
【0007】そして、前記入力軸2に対するリンク部材
4の傾斜角度がモータ7の駆動によって変更されるよう
になっている。すなわち、例えば、操舵角、車速などの
信号に基づいてモータ7を駆動し、入力軸2に対するリ
ンク部材4の傾斜角度を制御することによって、高速走
行時の車両挙動と低速走行時のステアリングホィール1
の操作の煩雑さなどの両方の課題を解決するようになっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の操舵制御装置にあっては、前述のようにモータ7に
よってリンク部材4の傾斜角度を制御するようになって
いるため、ギア比の設定に自ずと限界が生じ、車種に応
じて自由にギア比を設定することができない。
【0009】また、入力軸2や出力軸3などの回転軸中
心に対してリンク部材4のオフセット量が大きくなって
いるため、以下のような技術的課題を招来している。
【0010】すなわち、まず第1に、リンク部材4の傾
動時の慣性モーメントが大きくなって応答性が低下し、
この結果、操舵力への影響が大きくなるおそれがある。
【0011】第2に、リンク部材4のオフセット量が大
きいことから、その偏心により操舵トルク変動が起こり
易くなる。
【0012】第3に、リンク部材4のオフセット量が大
きいことから、装置の車両搭載時の周辺機器類との関係
でレイアウトの自由度が制約されてしまう。
【0013】また、リンク部材4の傾斜角度及びその長
さによってギア比の可変幅が決定されていることから、
周辺機器類のレイアウト要件によってギア比の可変幅が
制限されてしまうおそれがある。
【0014】しかも、前記モータ7は、図外のブラケッ
トを介して入力軸2に固定されており、このモータ7も
入力軸2などの回転軸回りに一緒に回転させるようにな
っているため、このモータ7の質量による慣性モーメン
トとその大きな偏心量によって操舵力に大きな影響を及
ぼすおそれがある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の操
舵制御装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請
求項1に記載の発明は、転舵輪を伝達機構を介して転舵
させるアウトプットシャフトと、該アウトプットシャフ
トの基端部外周に軸方向へ直線状に摺動自在に設けられ
たスライダーと、前記アウトプットシャフトの基端部と
スライダーとの間に設けられて、スライダーの直線運動
を回転運動に変換してアウトプットシャフトに伝達する
変換機構と、前記スライダーを軸方向にストローク移動
させる駆動機構と、該駆動機構を駆動制御するコントロ
ーラとを備えたことを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明は、転舵輪を伝達機
構を介して転舵させるアウトプットシャフトと、該アウ
トプットシャフトの基端部外周に軸方向へ直線状に摺動
自在に設けられたスライダーと、前記アウトプットシャ
フトの基端部外周とスライダーの内周との間に設けられ
て、スライダーの直線運動を回転運動に変換してアウト
プットシャフトに伝達する変換機構と、前記スライダー
を軸方向にストローク移動させる駆動機構と、該駆動機
構を少なくとも車速に応じて駆動制御するコントローラ
とを備えたことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明は、ステアリングホ
ィールからの操舵入力によって回転するインプットシャ
フトと、前記インプットシャフトとほぼ同軸上に設けら
れて、転舵輪を伝達機構を介して転舵させるアウトプッ
トシャフトと、該アウトプットシャフトのインプットシ
ャフト側の一端部外周でかつインプットシャフトのアウ
トプットシャフト側の一端部に軸方向へ直線状に摺動自
在に設けられたスライダーと、前記アウトプットシャフ
トの一端部とスライダーとの間に設けられて、スライダ
ーの直線運動を回転運動に変換してアウトプットシャフ
トに伝達する変換機構と、前記スライダーを軸方向にス
トローク移動させる駆動機構と、該駆動機構を少なくと
も車速に応じて駆動制御するコントローラとを備え、前
記コントローラからの制御電流により前記駆動機構が車
速に応じてスライダーのストローク移動を制御するよう
にしたことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明にあっては、前記変
換機構は、前記スライダーの周壁に形成されたボール保
持孔内に転動自在に保持されたボールと、前記アウトプ
ットシャフトの外周面に形成されて、前記ボールの転動
にしたがってアウトプットシャフトを回転運動させるボ
ール螺子溝とから構成したことを特徴としている。
【0019】請求項5に記載の発明にあっては、前記変
換機構は、前記スライダーの内周面に形成されたはす歯
形のインナー歯と、前記アウトプットシャフトの外周面
に形成されて、前記インナー歯に噛合するはす歯形のア
ウター歯とから構成したことを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の発明にあっては、前記変
換機構は、前記スライダーの端部に一体的に設けられ
て、内部に複数のボールを軸方向へ流動可能に保持する
保持部材と、前記アウトプットシャフトの外周面に螺旋
状に形成されて、前記保持部材から流出した前記ボール
を受容しつつ該ボールの転動にしたがってアウトプット
シャフトを回転運動させるボール螺子溝とから構成した
ことを特徴としている。
【0021】請求項7に記載の発明にあっては、前記駆
動機構は、前記コントローラから出力された制御電流に
よって駆動する回転モータと、該回転モータにより減速
機を介して回転駆動する回転軸と、一端部が前記スライ
ダーの端部に連結され、前記回転軸に螺合した他端部を
介して該回転軸の回転に伴い回転軸の軸方向へ移動する
スライダーアームとを備えたことを特徴としている。
【0022】請求項8に記載の発明にあっては、前記コ
ントローラは、現在の車速を検出する車速検出手段と、
前記インプットシャフトとアウトプットシャフトの舵角
差を検出する複数の舵角検出手段とからの情報信号に基
づいて前記回転モータの回転を制御する制御回路を備え
たことを特徴としている。
【0023】請求項9に記載の発明は、前記回転軸とス
ライダーアーム一端部との間に、前記回転軸の外周に形
成された雄ねじと前記スライダーアームの一端部に形成
されて前記雄ねじに螺合する雌ねじとの間のバックラッ
シ隙間を消失させるように調整する調整機構を設けたこ
とを特徴としている。
【0024】請求項10に記載の発明にあっては、前記
調整機構は、前記スライダーアーム一端部の雌ねじ孔に
形成された大径雌ねじに螺合した筒状の調整ねじ部材
と、該調整ねじ部材を前記大径雌ねじに固定するロック
ナットと、から構成され、前記調整ねじ部材の内周面
に、前記回転軸の雄ねじに螺合する調整雌ねじを形成し
たことを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両の操舵制
御装置の各実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0026】図1は本発明の第1の実施形態を示し、円
筒状のステアリングコラム11と、該ステアリングコラ
ム11の一端部から内部に挿通配置されたアッパーシャ
フト12と、ステアリングコラム11の内部に収容され
た円筒状のインプットシャフト13及び一端部14aが
インプットシャフト13内に挿通されたアウトプットシ
ャフト14と、該アウトプットシャフト14の外周に軸
方向へ摺動自在に設けられた円筒状のスライダー15
と、該スライダー15とアウトプットシャフト14との
間に設けられて、スライダー15の直線運動を回転運動
に変換してアウトプットシャフト14に伝達する変換機
構16と、前記ステアリングコラム11の先端部に結合
されたケーシング17に設けられて、スライダー15を
ストローク移動させる駆動機構18と、該駆動機構18
の駆動を制御するコントローラ19とを備えている。こ
れらインプットシャフト13やアウトプットシャフト1
4、スライダー15、変換機構16、駆動機構18及び
コントローラ19によって可変ギアレシオ機構が構成さ
れている。
【0027】なお、前記ケーシング17は、内部に収納
空間を有するケーシング本体17aと、該ケーシング本
体17aの開口端部にボルト20によって固定されたカ
バー部17bとから構成されている。
【0028】前記アッパーシャフト12は、ステアリン
グコラム11の端部から突出した外端部にステアリング
ホィール10が連結されていると共に、ステアリングコ
ラム11の一端部内に設けられたベアリング21によっ
て回転自在に支持されている。
【0029】前記インプットシャフト13は、図1及び
図2に示すように、一端部13aが前記アッパーシャフ
ト12の先端に圧入固定されていると共に、該一端部1
3a側から中央側の内周面にスプライン状のガイド溝2
2が全周に亙り軸方向に沿って形成されている。また、
他端部13bがベアリング23を介して前記ケーシング
17のカバー部17bに回転自在に支持されている。
【0030】前記アウトプットシャフト14は、図1及
び図3に示すように一端部14aが前記インプットシャ
フト13の一端部13aとの間に設けられたベアリング
24を介してインプットシャフト13と相対回転自在に
設けられていると共に、ケーシング17を貫通した他端
部14bが転動輪に連繋した図外の伝達機構であるラッ
ク・ピニオン機構に連結されている。
【0031】前記スライダー15は、図1に示すように
内周面がアウトプットシャフト14の外周面に微小隙間
を介して配置されて軸方向への移動が許容されていると
共に、図4にも示すようにステアリングコラム11内に
挿通配置された一端部15a側の外周面に前記インプッ
トシャフト13のガイド溝22に嵌合して軸方向の移動
を許容するカイド突部26が軸方向に沿って形成されて
いる。また、ケーシング17内に挿通配置された他端部
15bには、ナット27が螺着される雄ねじ28が形成
されていると共に、外周面に前記ナット27と共働して
後述するスライダーアーム36の一端部を支持する円環
状の突起29が一体に設けられている。
【0032】前記変換機構16は、図1及び図3、図4
に示すようにスライダー15のほぼ中央位置に複数貫通
形成されて、複数のボール30を転動自在に保持するボ
ール保持孔31と、アウトプットシャフト14の外周面
のほぼ中央部位に形成されたボール螺子溝32とから構
成されている。前記各ボール30は、ボール螺子溝32
の底面と前記インプットシャフト13の内周面との間に
転動自在に挟持された状態で保持されている。
【0033】前記各ボール保持孔31は、スライダー1
5の周壁を貫通形成されて、1つの内径がボール30の
直径よりも僅かに大きく形成されて該ボール30の転動
を許容するようになっていると共に、それぞれ軸方向へ
位置をずらしながら2個づつ並設されかつこれらが周方
向へ6組形成されている。
【0034】一方、前記ボール螺子溝32は、螺旋状に
形成されて各ボール30が溝内で自由な転動を許容でき
るような溝幅に設定されている。
【0035】前記駆動機構18は、図1に示すように、
ケーシング17の外壁に取り付けられた直流の回転モー
タ33と、ケーシング17内に設けられて、回転モータ
33の回転速度を減速する減速機34と、該減速機34
によって回転する回転軸であるリードスクリュー軸35
と、該リードスクリュー軸35とスライダー15との間
に介装されてリードスクリュー軸35の回転力をスライ
ダー15に直線運動として伝達するスライダーアーム3
6とから構成されている。
【0036】前記回転モータ33は、カバー部17bの
外側面にブラケット37を介してステアリングコラム1
1と近接した状態で平行に取り付けられ、コントローラ
19から出力される制御電流によって正逆回転可能に制
御されるようになっている。
【0037】前記減速機34は、ケーシング本体17a
とカバー17bとの間にベアリング38,39によって
回転自在に支持されて、前記回転モータ33に軸方向か
ら連結されたピニオンギア40と、該ピニオンギア40
に噛合したヘリカルギア41とから構成され、このヘリ
カルギア41は、中央位置に前記リードスクリュー軸3
5の一端部が図外のキー部材などによって固定される固
定用孔が穿設されている。
【0038】前記リードスクリュー軸35は、両端部が
ケーシング本体17aの内部とカバー部17b内に設け
られた一対のベアリング42,43によって回転自在に
支持されていると共に、外周面に雄ねじ44が形成され
ている。
【0039】前記スライダーアーム36は、ほぼ8の字
形状を呈し、一端部36aの内周面には前記リードスク
リュー軸35の雄ねじ44と螺合する雌ねじ45が形成
されていると共に、他端部36bが左右のベアリング4
6,47を介して前記スライダー15の他端部15bに
回転自在に連結されている。また、この他端部36b
は、両ベアリング46,47の各インナーレースがスラ
イダー15の前記環状突起29とナット27とによって
挟圧状態に支持されて、軸方向への移動が規制されるよ
うになっている。
【0040】また、前記他端部36bとカバー部17b
との間に、コイルスプリング48が弾装されており、こ
のコイルスプリング48のばね力によってスライダーア
ーム36を図1中、左方向へ付勢することにより各ボー
ル30とボール保持孔31及びボール螺子溝32との間
の隙間を消失させて各部間のガタ付きを防止するように
なっている。
【0041】前記コントローラ19は、各種のセンサー
からの情報信号に基づいて機関の運転状態を検出するマ
イクロコンピュータ49から現在の車速情報信号を入力
していると共に、アッパーシャフト12の操舵角センサ
ー50やアウトプットシャフト14の転舵角センサー5
1からのそれぞれの情報信号を入力して、これらの入力
信号に基づき内蔵された制御回路であるマイクロコンピ
ュータ52が演算処理などを行なって回転モータ33へ
制御電流を出力するようになっている。
【0042】以下、この実施形態の具体的な作用を説明
すれば、まず車両の高速域などで可変ギアレシオ機構を
作動させない場合は、図1に示すように回転モータ33
によってスライダーアーム36が図中左右のほぼ中間位
置に保持され、これによってスライダー15も中間位置
に保持されてストローク移動をしない。このため、ステ
アリングホィール10を左右の一方向に回転操作する
と、この操舵力がアッパーシャフト12からインプット
シャフト13及びスライダー15、各ボール30を介し
てアウトプットシャフト14に伝達されて、入出力の回
転角度差が生じない状態でそのままラック・ピニオン機
構を介して転舵輪に伝達される。
【0043】次に、可変ギアレシオ機構を作動させる場
合、つまり、車両の例えば低中速域においてステアリン
グホィールを一方向へ最大に切り返す場合などでは、こ
の車速と操舵角などを検知したコントローラ19からの
制御電流によって回転モータ33が例えば正転すると、
減速機34によってリードスクリュー軸35が一方向へ
回転することにより雌雄ねじ44、45を介してスライ
ダーアーム36を図1から図5に示す右方向に移動させ
る。したがって、スライダー15が同じ右方向へ直線状
にストローク移動することにより、各ボール保持孔31
の孔縁で各ボール30を右方向に押し出すため、該各ボ
ール30が転動(自転)しながらストローク移動してボ
ール螺子溝32内で該ボール螺子溝32の螺旋形状に沿
ってアウトプットシャフト14に所定速度の回転運動ト
ルクを付与する。これにより、アウトプットシャフト1
4は、ステアリングホィール10の操舵角変化よりも大
きな変化量で一方向に回転してラック・ピニオン機構を
介して転舵輪を大きな転舵角で転舵させる。
【0044】一方、ステアリングホィール10を、ニュ
ートラル位置(図1に示す位置)あるいは最大右方向位
置(図5に示す位置)から他方向へ最大に切り返し操作
した場合は、この車速と操舵角などを検知したコントロ
ーラ19からの制御電流によって回転モータ33が例え
ば逆転すると、減速機34によってリードスクリュー軸
35が他方向へ回転することにより雌雄ねじ44、45
を介してスライダーアーム36を図1あるいは図5に示
す位置から図6に示す左方向に移動させる。したがっ
て、スライダー15が同じ左方向へ直線状にストローク
移動することにより、各ボール保持孔31の孔縁で各ボ
ール30を左方向に押し出すため、該各ボール30が転
動しながらストローク移動してボール螺子溝32内でア
ウトプットシャフト14に所定速度の回転運動トルクを
付与する。これにより、アウトプットシャフト14は、
ステアリングホィールの操舵角変化よりも大きな変化量
で他方向に回転してラック・ピニオン機構を介して転舵
輪を大きな転舵角で転舵させる。
【0045】そして、この実施形態は、前述のような特
異な構造としたことから、ギアレシオを図7の特性図に
示すように、低中速域から高速域までの実用操舵範囲内
において、ステアリングホィール10の操舵角がθ1ま
での範囲で転舵輪の転舵角をθ′とすることが可能にな
り、かつその変化特性を直線状に無段階で連続的に変化
させることができる。すなわち、低中速域では、図7の
A実線で示すようにステアリングホィール10をニュー
トラル位置からθ1の操舵角に操作した場合には,転舵
輪の転舵角がθ′となるように直線的に変化し、一方、
高速域では、図7のB実線で示すようにステアリングホ
ィール10をニュートラル位置からθ1の操舵角に操作
した場合には,転舵輪の転舵角がθ′の約1/3となる
ように直線的に変化し、かつその間で無段階かつ連続的
に変化させることができる(矢印範囲)。
【0046】したがって、この実施形態によれば、車両
の低中速域でのステアリングホィール10の操舵角を、
可変ギアレシオ機構を有さない従来の装置(図7B破線
に示す左右末切り3回転)に比較して1回転で行なうこ
とができる。
【0047】すなわち、図7のB破線で示す特性は、可
変ギアレシオ機構のない従来のステアリング操舵角と転
舵輪転舵角との固定的な制御を示し、ステアリングホィ
ールをニュートラル位置から左右いずれか一方に最大に
切り返した場合(θ)に転舵輪の転舵角がθ′になる
が、本実施形態においては、前述のように低中速域では
ステアリングホィール10の操舵角を1回転で行なうこ
とができ、少ない回転操作で大きな転舵角が得られるた
め、操舵性が良好になると共に、安全性が向上する。
【0048】また、ステアリングホィールの回転角はθ
1に限らず、θまでの範囲であればθ2、θ3、θ4な
どのように自由に設定でき、それに伴ってタイヤ操舵角
も自由に設定できる。したがって、ステアリングホィー
ルの回転角及び車速の変化に対して、変換機構16を作
動させてギア比を自由に設定できるため、車庫入れなど
の場合にギア比を小さくしてステアリングホィールの取
り回しを良くすることができる。
【0049】さらに、コラム側でギア比を自由に設定す
ることにより、ステアリングギアのギア比を一種類に統
合することができることから、部品の種類を削減するこ
とができる。
【0050】特に、車速を制御のパラメータとし、しか
も可変ギアレシオの制御範囲及び可変量を任意かつ自由
に設定することができるため、車速や車種に応じた最適
な制御が可能になる。
【0051】この実施形態では、可変ギアレシオの特性
を線形つまり直線状となるように設定したため、ステア
リングホィール10の操舵フィーリングが良好になり、
運転性が向上する。
【0052】また、前述のように可変ギアレシオ制御の
自由度が大きいため、ステアリングホィール10の操舵
角と転舵輪の特性を前記線形の他に非線形に設定するこ
とも可能である。
【0053】また、スライダー15や変換機構16など
の可変ギアレシオ機構の一部をステアリングコラム11
内に設けたため、装置のコンパクト化が図れ、エンジン
ルーム内のレイアウトやフロアー構造の変更が不要にな
る。この結果、多車種に適用することが可能になると共
に、油圧あるいは電動式のパワーステアリングにも適用
することが可能になる。
【0054】さらに、スライダー15をストローク移動
させることによって、インプットシャフト13には何ら
回転力が伝達されることがなく、アウトプットシャフト
14のみを直接的に回転させることができるため、この
装置を例えば自動操舵装置やアクティブステア装置など
にも適用することが可能になる。
【0055】また、ギア比の変換機構16を、直線運動
を回転運動に変換可能な円筒状のスライダー機構とする
ことによって、回転軸中心に対するオフセット量を小さ
くすることができる。よって、慣性モーメントによる操
舵力への影響をほぼ無視することができる。なお、ギア
比の変換機構16を、直線運動を回転運動に変換可能な
円筒状のスライダー機構とすることによって、回転中心
に対する偏心がないため、操舵トルク変動の発生はな
い。
【0056】さらに、変換機構16の回転モータ33
は、ベアリング付きアームを介して非回転部に固定され
ているため、回転軸と一緒に回転することはなく、操舵
力に対する影響はない。
【0057】また、変換機構16をボール螺子機構とし
たため、各ボール30の転動によりスライダー15とア
ウトプットシャフト14との間の摩擦抵抗を十分に低減
することができる。したがって、安定かつスムーズな作
動が得られる。
【0058】図8は本発明の第2の実施形態を示し、変
換機構16をボール螺子機構に代えてインボリュート・
ヘリカル・スプライン機構としたものである。
【0059】すなわち、スライダー15の内周面に、は
す歯形のインナー歯60が形成されている一方、アウト
プットシャフト14の外周面に前記インナー歯60に噛
合する同じくはす歯形のアウター歯61が形成されてい
る。他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0060】したがって、スライダー15の軸方向のス
トローク移動に伴いインナー歯60がアウター歯61に
噛合しつつ軸方向へ移動すると、両歯60、61の歯側
面を介してアウトプットシャフト14に回転運動のトル
クが伝達されて、ステアリングホィール10の操舵角と
転舵輪の転舵角にギアレシオが発生して、前記第1の実
施形態と同様な作用効果が得られると共に、各部の高い
加工精度が要求されないため、製造コストの低廉化が図
れる。
【0061】図9〜図12は本発明の第3の実施形態を
示し、変換機構16のスライダー15の構造を一部変更
するとともに、前記駆動機構18のスライダーアーム3
6の一端部36aの雌ねじ45とリードスクリュー軸3
5との間に、各ねじ山間のバックラッシ隙間を消失させ
る調整機構70を設けたものである。
【0062】すなわち、前記スライダー15は、図9及
び図10に示すように、複数のボール保持孔31が廃止
されて、前記スライダーアーム36側の端部が大径な厚
肉円筒部71に形成されていると共に、該円筒部71
に、内部に複数のボール30を保持する保持部材72が
互いのフランジ部71a、72bを介してボルト73に
よって軸方向からスライダー15と一体的に固定されて
いる。
【0063】前記保持部材72は、図10に示すよう
に、円筒状の本体72aと、該本体72aの両端部に設
けられた第1、第2エンドキャプ72c、72dとを備
え、本体72aとエンドキャップ72c、72dの内部
軸心方向に、外周にボール螺子溝32が形成されたアウ
トプットシャフト14が摺動自在に挿通する挿通孔74
がそれぞれ貫通形成されていると共に、本体72aの周
壁内に前記複数のボール30を保持する保持溝75が軸
方向に沿って形成され、かつ各エンドキャップ72c、
72dに保持溝75に対してボール30を流入、流出す
る流入出口75a、75bが形成されている。
【0064】したがって、前述のように、回転モータ3
3の回転よって減速機34によってリードスクリュー軸
35が一方向へ回転することにより雌雄ねじ44、45
を介してスライダーアーム36を図9に示す位置から右
方向に移動させると、保持部材72に軸方向への荷重負
荷が作用する。そうすると、ボール螺子溝32内のボー
ル30が軸方向の荷重を受けながら転動して、第2エン
ドキャップ72dの流入出口75bからすくい上げら
れ、保持溝75内を通って反対側の第1エンドキャップ
72cの流入出口75aから再びボール螺子溝32内に
送り込まれて、無限転がり運動をするようになる。
【0065】これによって、ボール螺子溝32内でアウ
トプットシャフト14に所定速度の回転運動トルクがス
ムーズに付与されて、アウトプットシャフト14は、ス
テアリングホィールの操舵角変化よりも大きな変化量で
ステアリングホィールの操舵方向に円滑に回転してラッ
ク・ピニオン機構を介して転舵輪を大きな転舵角で転舵
させる。
【0066】前記調整機構70は、図9、図11、図1
2に示すように、スライダーアーム36の一端部36a
の雌ねじ45の回転モータ33側の端部に形成された大
径な調整雌ねじ孔76と、該雌ねじ孔76に螺着された
円筒状の調整ねじ部材77と、該調整ねじ部材77の自
由な回転を規制するロックナット78とから構成されて
いる。
【0067】前記調整雌ねじ孔76は、雌ねじ45の軸
方向長さの約半分程度の軸方向長さに形成されている。
【0068】前記調整ねじ部材77は、外周面に調整雌
ねじ孔76に螺着する雄ねじ部79が形成されていると
共に、内周面に前記雌ねじ45と連続して形成されて、
リードスクリュー軸35の雄ねじ44が螺合する雌ねじ
部80が形成されている。
【0069】前記ロックナット78は、ほぼ異形小判状
に形成されて、内周面に前記調整ねじ部材77の雄ねじ
部79に螺合する雌ねじ82が形成されている。
【0070】他の構成は前記第1の実施形態と同様であ
るから同一の符番を付して具体的な説明は省略する。
【0071】したがって、この実施形態によれば、前述
のように、特異な構造の変換機構16によって常時円滑
な回転伝達が可能になる。
【0072】また、各構成部品の組立時に、前記スライ
ダーアーム36の一端部36aとリードスクリュー軸3
5とを組み付ける際には、まず、調整ねじ部材77の外
周雄ねじ部79にロックナット78を予め螺着しておく
と共に、該調整ねじ部材77を一端部36aの雌ねじ孔
76に雄ねじ部79を介して所定に深さまで螺着してお
く。その後、図12に示すように該調整ねじ部材77を
反対に回転させて矢印A方向に移動させる。そうする
と、雌ねじ部80のねじ山の歯側面80aがリードスク
リュー軸35の雄ねじ部44の対向する歯側面44aに
当接して該リードスクリュー軸35をバックラッシ隙間
Sだけ同方向へ移動させて、雄ねじ部44の反対側歯側
面44bが雌ねじ45の歯側面45aに当接する。この
ため、雌ねじ部45と雄ねじ部44間のバックラッシ隙
間Sと、雌ねじ部80と雄ねじ44との間のバックラッ
シ隙間が互いに反対方向から消失する。なお、かかるバ
ックラッシ隙間を消失できる位置に調整ねじ部材77を
回転位置させた後は、ロックナット78を締め付けれ
ば、調整ねじ部材77を軸方向の最適な位置に固定させ
ることができる。
【0073】したがって、前記バックラッシ隙間Sに起
因するリードスクリュー軸35に対するスライダーアー
ム36の軸方向のガタ付きによるステアリングホール1
0の操作回転方向のガタの発生を防止することができ
る。
【0074】すなわち、前記バックラッシ隙間Sによっ
てスライダーアーム36に軸方向へのガタ付きが発生し
ていると、このガタ現象がベアリング46,47を介し
てスライダー15に伝達され、ここから保持部材72、
ボール30、ボール保持溝32を介してアウトプットシ
ャフト14を回転させようとするが、アウトプットシャ
フト14は路面からの負荷により回転できないため、そ
の回転はスライダー15を介してインプットシャフト1
3へ伝達される。そして、最終的にステアリングホィー
ル10にガタ現象による影響が及ぼされてしまう。この
ため、該ステアリングホィール10の旋回操作性が悪化
してしまうおそれがある。
【0075】しかし、本実施形態のように、調整前記バ
ックラッシ隙間Sを効果的に消失させたことによって、
ステアリングホィール10の旋回操作性の悪化を十分に
防止することが可能になる。
【0076】なお、本発明は、前記実施形態の構成に限
定されるものではなく、例えばこの装置をステアリング
コラム以外のラック・ピニオン機構などに設けることも
可能である。また、調整機構70の構造も前記第3の実
施形態に限定されるものではなく、例えば調整ねじ部材
をスプリングなどによって一方向へ付勢してバックラッ
シ隙間を消失させることなども可能である。
【0077】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、コラム側でギア比を自由に設定
することにより、ラック・ピニオン機構に使用するギア
のギア比を一種類に統合して部品の種類を削減すること
ができる。
【0078】また、スライダーや変換機構などの可変ギ
アレシオ機構の一部をステアリングコラム内に配置でき
るため、装置のコンパクト化が図れ、エンジンルーム内
のレイアウトやフロアー構造の変更が不要になる。この
結果、多車種に適用することが可能になると共に、油圧
あるいは電動式のパワーステアリングに適用することが
可能になる。
【0079】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加えて、例えば低中速域で
のステアリングホィールの操舵角を、可変ギアレシオを
有さない従来の装置に比較して小さい操舵角で行なうこ
とができ、少ない回転操作で大きな転舵角が得られるた
め、操舵性が良好になる。
【0080】特に、車速を制御のパラメータとし、しか
も変換機構を作動させて可変ギアレシオの制御範囲及び
可変量を任意かつ自由に設定することができるため、車
速や車種に応じて最適な制御が可能になる。したがっ
て、ステアリングホィールの回転角及び車速の変化に対
して、ギア比を自由に設定できることから、車庫入れな
どの場合にギア比を小さくしてステアリングホィールの
取り回しを良くすることができる。
【0081】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または2に記載の発明の効果に加えて、スライダ
ーをストローク移動させることによって、インプットシ
ャフトには何ら回転力が伝達されることがなく、アウト
プットシャフトのみを直接的に回転させることができた
め、この装置を例えば自動操舵装置やアクティブステア
装置などにも適用することが可能になる。
【0082】また、ギア比の変換機構を、直線運動を回
転運動に変換可能な円筒状のスライダー機構としたこと
から、回転軸中心に対するオフセット量を小さくするこ
とができる。よって、慣性モーメントによる操舵力への
影響をほぼ無視できる。また、駆動機構も回転中心に対
するオフセット量が小さいため、該駆動機構の慣性モー
メントにより操舵力へ影響を与えることがない。
【0083】また、前記ギア比の変換機構を、直線運動
を回転運動に変換可能な円筒状のスライダー機構とする
ことによって、従来のような回転中心に対する偏心がな
いため、操舵トルク変動の発生はない。
【0084】請求項4に記載の発明によれば、変換機構
をボール螺子機構としたため、各ボールの転動によりス
ライダーとアウトプットシャフトとの間の摩擦抵抗の増
加が抑制されて、安定かつスムーズな作動が得られる。
【0085】請求項5に記載の発明によれば、変換機構
を、いわゆるインボリュート・ヘリカル・スプライン機
構によって構成したため、各部の高い加工精度が要求さ
れないことから、製造コストの低廉化が図れる。
【0086】請求項6に記載の発明によれば、ボールの
無限転がり運動させることによって、常時スムーズな回
転トルク伝達が可能になる。
【0087】請求項7に記載の発明によれば、駆動機構
の構造がコンパクト化できるとともに簡素化されるた
め、レイアウトの自由度が大きくなると共に、車両への
搭載性が良好になる。
【0088】請求項8に記載の発明によれば、制御回路
によって高精度の回転トルク伝達制御が可能になる。
【0089】請求項9に記載の発明によれば、調整機構
によってバックラッシ隙間を消失させることができるの
で、各構成部材のガタを防止できると共に、ステアリン
グホィールのガタによる旋回操作性の悪化を防止でき
る。
【0090】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9の発明の作用効果に加えて、調整機構の構造が簡単で
あるため、コストの高騰を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる操舵制御装置の第1の実施形態
を示す縦断面図。
【図2】本実施形態に供されるインプットシャフトの縦
断面図。
【図3】本実施形態に供されるアウトプットシャフトの
縦断面図。
【図4】本実施形態に供されるスライダーの斜視図。
【図5】本実施形態の作用を示す縦断面図。
【図6】本実施形態の作用を示す縦断面図。
【図7】本実施形態における操舵角と転舵角の特性図。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す要部断面図。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す縦断面図。
【図10】本実施形態に供される変換機構の要部を一部
断面して示す斜視図。
【図11】本実施形態に供される調整機構の分解斜視
図。
【図12】該調整機構の作用説明図。
【図13】従来の車両の操舵制御装置を示す概略図。
【符号の説明】
10…ステアリングホィール 11…ステアリングコラム 13…インプットシャフト 14…アウトプットシャフト 15…スライダー 16…変換機構 17…ケーシング 18…駆動機構 19…コントローラ 70…調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 彦坂 直樹 静岡県湖西市鷲津2028番地 富士機工株式 会社鷲津工場内 (72)発明者 須田 克弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 野尻 隆雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DC25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転舵輪を伝達機構を介して転舵させるア
    ウトプットシャフトと、 該アウトプットシャフトの基端部外周に軸方向へ直線状
    に摺動自在に設けられたスライダーと、 前記アウトプットシャフトとスライダーとの間に設けら
    れて、スライダーの直線運動を回転運動に変換してアウ
    トプットシャフトに伝達する変換機構と、 前記スライダーを軸方向にストローク移動させる駆動機
    構と、 該駆動機構を駆動制御するコントローラとを備えたこと
    を特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 転舵輪を伝達機構を介して転舵させるア
    ウトプットシャフトと、 該アウトプットシャフトの外周に軸方向へ直線状に摺動
    自在に設けられたスライダーと、 前記アウトプットシャフトとスライダーとの間に設けら
    れて、スライダーの直線運動を回転運動に変換してアウ
    トプットシャフトに伝達する変換機構と、 前記スライダーを軸方向にストローク移動させる駆動機
    構と、 該駆動機構を少なくとも車速に応じて駆動制御するコン
    トローラとを備えたことを特徴とする車両の操舵制御装
    置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホィールからの操舵入力に
    よって回転するインプットシャフトと、 前記インプットシャフトとほぼ同軸上に設けられて、転
    舵輪を伝達機構を介して転舵させるアウトプットシャフ
    トと、 該アウトプットシャフトのインプットシャフト側の一端
    部外周でかつインプットシャフトのアウトプットシャフ
    ト側の一端部に軸方向へ直線状に摺動自在に設けられた
    スライダーと、 前記アウトプットシャフトの一端部とスライダーとの間
    に設けられて、スライダーの直線運動を回転運動に変換
    してアウトプットシャフトに伝達する変換機構と、 前記スライダーを軸方向にストローク移動させる駆動機
    構と、 該駆動機構を少なくとも車速に応じて駆動制御するコン
    トローラとを備え、 前記コントローラからの制御電流により前記駆動機構が
    車速に応じてスライダーのストローク移動を制御するよ
    うにしたことを特徴とする車両の操舵制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変換機構は、前記スライダーの周壁
    に形成されたボール保持孔内に転動自在に保持されたボ
    ールと、前記アウトプットシャフトの外周面に螺旋状に
    形成されて、前記ボールの転動にしたがってアウトプッ
    トシャフトを回転運動させるボール螺子溝とから構成し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車
    両の操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変換機構は、前記スライダーの内周
    面に形成されたはす歯形のインナー歯と、前記アウトプ
    ットシャフトの外周面に形成されて、前記インナー歯に
    噛合するはす歯形のアウター歯とから構成したことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両の操舵制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記変換機構は、前記スライダーの端部
    に一体的に設けられて、内部に複数のボールを軸方向へ
    流動可能に保持する保持部材と、前記アウトプットシャ
    フトの外周面に螺旋状に形成されて、前記保持部材から
    流出した前記ボールを受容しつつ該ボールの転動にした
    がってアウトプットシャフトを回転運動させるボール螺
    子溝とから構成したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の車両の操舵制御装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動機構は、前記コントローラから
    出力された制御電流によって駆動する回転モータと、該
    回転モータにより減速機を介して回転する回転軸と、一
    端部が前記スライダーに連結され、前記回転軸に螺合し
    た他端部を介して回転軸の回転に伴い該回転軸の軸方向
    へ移動するスライダーアームとを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の車両の操舵制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラは、現在の車速を検出
    する車速検出手段と、前記インプットシャフトとアウト
    プットシャフトの舵角差を検出する複数の舵角検出手段
    とからの情報信号に基づいて前記回転モータの回転を制
    御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項3〜7
    のいずれかに記載の車両の操舵制御装置。
  9. 【請求項9】 前記回転軸とスライダーアーム一端部と
    の間に、前記回転軸の外周に形成された雄ねじと前記ス
    ライダーアームの一端部に形成されて前記雄ねじに螺合
    する雌ねじとの間のバックラッシ隙間を消失させるよう
    に調整する調整機構を設けたことを特徴とする請求項7
    に記載の車両の操舵制御装置。
  10. 【請求項10】 前記調整機構は、前記スライダーアー
    ム一端部の雌ねじ孔に形成された大径雌ねじに螺合した
    筒状の調整ねじ部材と、該調整ねじ部材を前記大径雌ね
    じに固定するロックナットと、から構成され、前記調整
    ねじ部材の内周面に、前記回転軸の雄ねじに螺合する調
    整雌ねじを形成したことを特徴とする請求項9に記載の
    車両の操舵制御装置。
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