JP3123394B2 - 車両用舵角比可変操舵装置 - Google Patents

車両用舵角比可変操舵装置

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JP3123394B2 JP15009595A JP15009595A JP3123394B2 JP 3123394 B2 JP3123394 B2 JP 3123394B2 JP 15009595 A JP15009595 A JP 15009595A JP 15009595 A JP15009595 A JP 15009595A JP 3123394 B2 JP3123394 B2 JP 3123394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
の操作角と操舵輪の切れ角との比を変えることができる
車両用舵角比可変操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に用いられ、車速
等の諸条件に応じてステアリング操作角と操舵輪の切れ
角との比を変えることができる車両用舵角比可変操舵装
置が提案されており、その一例として、特開平6−22
7423号公報に示されている車両用舵角比可変操舵装
置を上げることができる。
【0003】図4に示すように、この車両用舵角比可変
操舵装置の入力軸100はステアリングホイール(図示
せず)に連結され、出力軸102はラック&ピニオン機
構のピニオン(図示せず)に連結されている。出力軸1
02の軸端には偏心した中間軸104が設けられてお
り、この中間軸104がスライダ106を介して入力軸
100に一体的に形成されたカプリング部108の溝1
10にスライド可能に係合している。出力軸102は入
力軸100の軸線に直交する方向に移動される支持部材
112に回転自在に支持されており、支持部材112の
移動量を可変することで、舵角比を可変可能となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この車両用舵
角比可変装置では、入力軸100と出力軸102とが偏
心するために、実際に車両に適用する場合には、ステア
リングホイールとラック&ピニオン機構との間に偏心を
吸収するクランク軸やオルダム継手等が別途必要であ
り、装置の寸法が長くなったり、構成が複雑となる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、構成が簡単
で、車両に適用する場合にも継手等の別部品を用いる必
要のない車両用舵角比可変操舵装置を提供することが目
的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用舵角比可
変操舵装置は、第1の回転部材、第2の回転部材及び、
第1の回転部材と第2の回転部材との間に設けられる第
3の回転部材を備えるオルダム継手と、前記第1の回転
部材及び前記第2の回転部材の何れか一方に連結されス
テアリング操作に応じて回転駆動される回転軸と、前記
第1の回転部材及び前記第2の回転部材の何れか他方に
連結され前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との
偏心量を可変させる偏心手段と、前記第3の回転部材に
係合し前記第3の回転部材の所定の接線方向の動きを取
り出して車両の操舵輪に連結される出力軸へ前記接線方
向の動きを伝達する係合手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0007】
【作用】本発明の車両用舵角比可変操舵装置は、例え
ば、第1の回転部材を回転軸に連結し、第3の回転部材
を係合手段を介して出力軸に連結して用いる。
【0008】ステアリング操作により回転軸が回転する
と、第1の回転部材、第2の回転部材及び第3の回転部
材が回転する。
【0009】第1の回転部材の回転中心と第2の回転部
材の回転中心とを偏心手段で偏心させ、第1の回転部材
を所定角度回転させると、第3の回転部材が振れ回る。
この振れ回る第3の回転部材の接線方向の動きが係合手
段によって取り出され、出力軸に伝達されることにより
車両の操舵輪が向きを変える。
【0010】ここで偏心手段により、第1の回転部材の
回転中心と第2の回転部材の回転中心との偏心量を変化
させると、第1の回転部材を回転させた際の第3の回転
部材の振れ回り量を変化させることができ、これによっ
て出力軸の移動量を変化させること、即ち、舵角比(ス
テアリング操作角と操舵輪の切れ角との比)を可変する
ことができる。
【0011】例えば、第1の回転部材の回転中心と第2
の回転部材の回転中心との偏心量を大きくすると、第1
の回転部材を回転させた際の第3の回転部材の振れ回り
量が大きくなり、回転軸の角度変化が少なくても出力軸
を大きく移動させることができる。即ち、少ないステア
リング操作で、操舵輪の向きを大きく変えることができ
る。
【0012】一方、第1の回転部材の回転中心と第2の
回転部材の回転中心との偏心量を小さくすると、第1の
回転部材を回転させた際の第3の回転部材の振れ回り量
を小さくすることができ、回転軸の角度変化に対する出
力軸の移動量を抑えることができる。即ち、ステアリン
グ操作に対する操舵輪の向きの変化を小さく抑えること
ができる。
【0013】このように、本発明の車両用舵角比可変操
舵装置では、オルダム継手の偏心量を変えることによる
振れ回りを利用し、この振れ回りを出力軸の軸線方向へ
の移動に変換することで操舵を行うことができる。この
ため、継手等の別部品を別途用いる必要が無く、構成が
簡単で済む。また、舵角比を可変するのみの構成である
ため、ステアリングホイールの中立点が変化しない。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図3にしたがっ
て説明する。
【0015】図1に示すように、車両用舵角比可変操舵
装置10はステアリングハウジング12を備えており、
このステアリングハウジング12には、車両のステアリ
ングホイール14に連結される回転軸としてのステアリ
ングメインシャフト16が玉軸受18を介して回転自在
に支持されている。
【0016】また、ステアリングハウジング12には、
ステアリングメインシャフト16の軸心よりも矢印D方
向側に、図示しないスライド軸受を介してステアリング
ロッド20が図1の紙面表裏方向(図2では、矢印L方
向及び矢印R方向)にスライド自在に支持されている。
【0017】ステアリングハウジング12の内部には、
第1の回転部材22、第2の回転部材24及び、第1の
回転部材と第2の回転部材との間に設けられる第3の回
転部材26を備えるオルダム継手28が配置されてい
る。これら第1の回転部材22、第2の回転部材24及
び第3の回転部材26は、各々円板状に形成されてい
る。
【0018】図1及び図2に示すように、第1の回転部
材22は、ステアリングメインシャフト16に同軸的に
連結されている。
【0019】第3の回転部材26には、第1の回転部材
22側に軸心を通り、かつ径方向に延びる第1の凸部2
6Aが設けられ、第2の回転部材側に軸心を通り、かつ
凸部26Aとは直交する方向に延びる第2の凸部26B
が設けられている。
【0020】第1の回転部材22には、軸心を通り、か
つ径方向に延びる第1の凹部22Aが設けられており、
この第1の凹部22Aには第3の回転部材26の第1の
凸部26Aがスライド自在に係合している。
【0021】また、第2の回転部材24には、軸心を通
り、かつ径方向に延びる第2の凹部24Aが設けられて
おり、この第2の凹部24Aには第3の回転部材の第2
の凸部26Bがスライド自在に係合している。
【0022】図1に示すように、ステアリングハウジン
グ12の内部には、矢印F方向側に偏心手段としての可
動ハウジング32が収容されている。可動ハウジング3
2には玉軸受30が取付けられている。
【0023】玉軸受30には、支持軸31が回転自在に
支持されており、この支持軸31の一端に第2の回転部
材24が同軸的に連結されている。即ち、第2の回転部
材24は玉軸受30を介して可動ハウジング32に回転
自在に支持されている。
【0024】可動ハウジング32には、矢印U方向側の
端部にスライドシャフト34が、矢印D方向側の端部に
スライドシャフト36が固着されている。なお、スライ
ドシャフト34及びスライドシャフト36は、ステアリ
ングメインシャフト16に対して直交している。
【0025】スライドシャフト34及びスライドシャフ
ト36は、ステアリングハウジング12に設けられたス
ライド軸受38に挿入され、これにより、可動ハウジン
グ32はステアリングハウング12に矢印U方向及び矢
印D方向へスライド自在に支持されている。
【0026】スライドシャフト34の一部には、軸方向
に沿って複数の歯40が所定ピッチで形成されており、
この歯40には、ウォームギア42が噛み合っている。
ウォームギア42は、制御装置44にて回転が制御され
るモータ46によって回転される。なお、制御装置44
には、例えば車速センサ等が連結されている。
【0027】ステアリングロッド20の矢印D方向側の
側面には、係合手段としての突出部48が形成されてお
り、この突出部48の中央には溝50が形成されてい
る。溝50内部には、オルダム継手28の第3の回転部
材26が回転自在に、かつ矢印U方向及び矢印D方向に
スライド自在に挿入されている。
【0028】なお、本実施例では、ステアリングホイー
ル14のニュートラルの状態では、第1の回転部材22
の第1の凹部22Aは、ステアリングロッド20に平行
とされている。また、第2の回転部材24の軸心は、第
1の回転部材22の軸心とは、予め偏心状態に設定され
ている。
【0029】次に、本実施例の作用を図1乃至図3を参
照しながら説明する。本実施例の車両用舵角比可変操舵
装置10では、ステアリングホイール14の操作によっ
てステアリングメインシャフト16が回転すると、これ
に対応してオルダム継手28が回転する。オルダム継手
28においては、第1の回転部材22の軸心と第2の回
転部材24の軸心とが予め偏心状態に設定されているた
め、第3の回転部材26は、ステアリングメインシャフ
ト16が回転すると振れ回りをする。振れ回る第3の回
転部材26の接線方向の動きが突出部48を介してステ
アリングロッド20に伝達され、車両の操舵輪が操舵さ
れる。
【0030】この車両用舵角比可変操舵装置10では、
第1の回転部材22の軸心と第3の回転部材26の軸心
との偏心量H(図1参照)によって、ステアリングホイ
ールの切れ角に対応するステアリングロッド20のスト
ロークを変化させることができる。偏心量Hの変更は、
モータ46を回転させて可動ハウジング32を矢印U方
向又は矢印D方向にスライドさせて行う。
【0031】以下に、ステアリングホイールの切れ角θ
を例えば45°とした時の例を説明する。
【0032】ステアリングホイール14をニュートラル
状態とし、図3の図面左上に示すように可動ハウジング
32を矢印U方向側へ比較的少なめに移動させ、第1の
回転部材22の軸心と第3の回転部材26の軸心との偏
心量Hを比較的少なめに設定すると、図3の右上に示す
ように、ステアリングホイール14を時計回り方向へ4
5°切った時のストロークSは比較的少なめになるが、
図3の左下に示すように偏心量Hを大きくすると、図3
の右下に示すようにステアリングホイール14を45°
切った時のストロークSは、偏心量Hを小さくしたとき
に比較して大きくなる。
【0033】即ち、偏心量Hを大きくすると少ないステ
アリング操作で操舵輪の向きを大きく変えることがで
き、偏心量Hを小さくするとステアリング操作に対する
操舵輪の向きの変化が小さくなる。
【0034】例えば、車両が高速走行状態である場合に
は、偏心量Hを小さく設定する。これにより、ステアリ
ング操作に対する操舵輪の向きの変化が小さくなり、走
行安定性を向上させることが可能となる。
【0035】一方、車両が低速走行状態である場合に
は、偏心量Hを大きく設定する。これにより、ステアリ
ング操作に対する操舵輪の向きの変化が大きくなり、車
庫入れ等の際にステアリング操作量が少なくて済み、車
庫入れ等が容易になる。
【0036】なお、本実施例の車両用舵角比可変操舵装
置10は、舵角比を可変するのみの構成であるため、ス
テアリングホイールの中立点が変化しない。
【0037】また、偏心量Hは、制御装置44が車両の
走行状態(車速、加速・減速度、横G、シフトレバーの
ポジション等)を判断して変化させても良く、運転者の
スイッチ操作によって変化させても良い。
【0038】
【発明の効果】このように、本発明の車両用舵角比可変
操舵装置は上記のようにオルダム継手の偏心量を変える
ことによる振れ回りを利用し、この振れ回りを出力軸の
軸線方向への移動に変換することで操舵を行うように構
成したので、従来の車両用舵角比可変操舵装置のように
継手等の別部品を別途用いる必要が無く、部品点数が少
なくて済み、構成が簡単になる、という優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用舵角比可変操舵
装置の断面図である。
【図2】図1に示すオルダム継手の斜視図である。
【図3】オルダム継手部分の動きを説明する説明図であ
る。
【図4】従来の車両用舵角比可変操舵装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 車両用舵角比可変操舵装置 16 ステアリングメインシャフト(回転軸) 22 第1の回転部材 24 第2の回転部材 26 第3の回転部材 28 オルダム継手 32 可動ハウジング(偏心手段) 48 突出部(係合手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転部材、第2の回転部材及び、
    第1の回転部材と第2の回転部材との間に設けられる第
    3の回転部材を備えるオルダム継手と、 前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の何れか一
    方に連結されステアリング操作に応じて回転駆動される
    回転軸と、 前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の何れか他
    方に連結され前記第1の回転部材と前記第2の回転部材
    との偏心量を可変させる偏心手段と、 前記第3の回転部材に係合し前記第3の回転部材の所定
    の接線方向の動きを取り出して車両の操舵輪に連結され
    る出力軸へ前記接線方向の動きを伝達する係合手段と、 を備えたことを特徴とする車両用舵角比可変操舵装置。
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