JPWO2014185455A1 - 高強度高減衰能鋳鉄の製造方法 - Google Patents

高強度高減衰能鋳鉄の製造方法 Download PDF

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Abstract

強度と振動減衰能を両立させた高強度高減衰能鋳鉄を提供する。高強度高減衰能鋳鉄は、溶湯に黒鉛球状化処理を行うことを含む方法によって得られ、C:2〜4%、Si:1〜5%、Mn:0.2〜0.9%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、Al:3〜10%、Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%、Mg:0.02〜0.10%、RE:0〜0.5%(Ce、La)、残部Fe及び不可避的不純物からなる。

Description

この発明は、強度及び振動減衰性に優れた高強度高減衰能鋳鉄に関する。
現状では、騒音は、典型7公害である大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、振動、騒音、地盤沈下、悪臭の苦情件数の上位にある。騒音に関する苦情件数の内、建設作業騒音は大きな割合を占めている。そのような苦情は都市部に集中しており、都市型建機の騒音低減が急務になっている。また、世界的な対環境性重視指向の中で、販売規制を伴うEUの騒音規制もますます厳しくなってきており、今までの技術の延長では、騒音低減が騒音規制の強化に追いつかなくなってきている。今後、地球規模での環境対応重視のトレンドに対応していくべく、低騒音車を世界基準車としていくという流れがある。すでに建設機械には自動車並の低騒音化が求められており、エンジン、ファン、マフラ等の着実な低騒音化が図られている。今後は、油圧システム全体の低騒音化に取組まなければならない。
油圧システムの低騒音化を達成するために、重機油圧部品の素材に振動減衰性能を持たせることが考えられる。しかし、振動減衰性能(低騒音効果)を有する片状黒鉛鋳鉄は、鋳鉄製重機油圧部品に応用するには強度が小さい。そのため、従来用いられている球状黒鉛鋳鉄に相当する強度を有する材料が必要である。
重機油圧部品に由来する騒音は、具体的には、コントロールバルブ、モーターのカバー等において発生し、重機のエンジン音の低下に伴い相対的に顕著になる。いずれの部品も球状黒鉛鋳鉄またはCV(Compacted Vermicular)黒鉛鋳鉄で出来ており、それらの強度は400〜500MPaである。これに対し、片状黒鉛鋳鉄では350MPa以上の強度を出すことは難しい。
特許文献1および2には、高い振動減衰能を示す高剛性高減衰能鋳鉄が記載されている。しかし、これらは片状黒鉛鋳鉄であるため強度が不足している。
特許文献3には、希土類−Si−鉄合金を添加することにより得られる、微細化した黒鉛を有する鋳鉄が記載されている。特許文献3の鋳鉄は、強度を低下させずに振動減衰能を向上させた、FC200クラスの鋳鉄に相当する。しかし、この鋳鉄の強度はFC200と同程度のものでしかない。
特許文献4には、片状黒鉛に加え微細気孔を有することにより、優れた振動減衰能を示す鋳鉄材料が記載されている。この鋳鉄材料では、基地組織における気孔率を増加させることにより、振動減衰能を向上させることができる。その反面、気孔率の増加とともに強度が減少する。
特許文献5は、振動減衰能と強度との両方に優れた鋳鉄材料を得ることを目的としている。この文献には、片状黒鉛とともにステダイトを分散させて振動減衰能を高めることが記載されている。
しかし、特許文献1乃至5に記載されている高減衰能鋳鉄は、建設機械の重機油圧部品に求められる400MPa以上の強度を有していない。
特開2008−223135 特開2009−287103 特開2002−146468 特開2001−200330 特開2000−104138
この発明は、高い強度と高い振動減衰能とを両立させた高強度高減衰能鋳鉄を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る高強度高減衰能鋳鉄は、C:2〜4%、Si:1〜5%、Mn:0.2〜0.9%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、Al:3〜10%、Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%、Mg:0.02〜0.10%、RE:0〜0.5%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする。ここで%は重量%(又は質量%)を示す。また、REとはレアアースのことであり、Ce(セレニウム)および/またはLa(ランタン)からなる。
この球状黒鉛鋳鉄の製造において、球状化処理により黒鉛を球状化することによって、球状黒鉛鋳鉄およびCV黒鉛鋳鉄が得られる。黒鉛の球状化処理には、置き注ぎ処理(サンドイッチ法)、タンディッシュ法、ワイヤ処理法等公知の全ての球状化処理法を用いることができる。例えば、一般的に多く使用されている置き注ぎ法では、次のように黒鉛球状化処理を行う。先ず、取鍋底部の反応溝(ポケット)に球状化剤を充填し、カバー剤(鉄屑、Fe−Si等)で完全に覆う。その後、1400〜1500℃の溶湯をこの取鍋に注湯して球状化処理する。この球状化処理には、MgとRE(Ce、La)を含有した一般的な球状化剤を用いることができる。
また、この溶湯にCa:0〜0.01%および/またはBa0〜0.01%を含む接種剤を添加することで強度の向上が見込まれる。
さらに、900℃以上の熱処理(焼き入れ、焼きならし、焼きなまし)により、基地組織を改質および均一化してもよい。この熱処理の結果、球状黒鉛鋳鉄の振動減衰性能をさらに向上させることができる。
本発明の実施形態に係るAl添加球状黒鉛鋳鉄の組織図写真。 従来型のAl添加片状黒鉛鋳鉄の組織図写真。 焼きなましを行っていない、本発明の実施形態に係るAl添加球状黒鉛鋳鉄の組織図写真。 1000℃で焼きなましを行った、本発明の実施形態に係るAl添加球状黒鉛鋳鉄の組織図写真。 ピストンポンプの概略的斜視図。
本発明の実施形態によれば、鋳放しでも高い強度と高い振動減衰能を両立できる。さらに熱処理を行うことにより、振動減衰能の改善効果を安定化させることができる。具体的には、振動減衰能に優れた従来の片状黒鉛鋳鉄と同程度の振動減衰能を有すると同時に、高い強度を示す高強度高減衰能鋳鉄が得られる。この実施形態は、黒鉛の球状化処理を含む方法を用いて、上述した組成の鋳鉄を鋳造することによって得られる、高い強度および高減衰能を有するAl添加球状黒鉛鋳鉄を提供する。このAl添加球状黒鉛鋳鉄は、例えば、図1の組織図写真に示すような組織構造を有する。
高強度化には黒鉛形状の制御が不可欠である。強度低下の原因となる片状黒鉛の形成を抑制し、鋳鉄内の黒鉛を球状黒鉛または球状黒鉛+CV黒鉛にする必要がある。図1では、黒く丸い部分が球状黒鉛であり、黒く小さい塊がCV黒鉛である。
また、黒鉛鋳鉄へのAl(アルミニウム)の添加に伴って、基地組織内でFe−Al炭化物が形成される。このFe−Al炭化物により、鋳鉄の振動減衰能が改善される。図1では、灰色の部分がFe−Al炭化物であり、これがフェライト基地組織(白い部分)に比べてより多く含まれていることが確認できる。
即ち、本発明の実施形態に係る鋳鉄は、強度の要求される鋳鉄製部品、例えば重機用油圧部品あるいは自動車用構造材料等として使用した場合に、それらの制振性を高め、それゆえ、騒音抑制に有効である。さらに、この鋳鉄はAlを多量に含んでいるため、高温における耐酸化性が通常の鋳鉄より優れていることが予想される。
図2は、Al添加片状黒鉛鋳鉄の組織図写真を示している。Al添加片状黒鉛鋳鉄は、Al添加球状黒鉛鋳鉄と同様に、基地組織の大部分がFe−Al炭化物からなる。しかし、その名前が示すとおり、Al添加片状黒鉛鋳鉄では、黒鉛が片状のものである。図2において、黒く細長い部分が片状の黒鉛である。片状黒鉛は、図2のように、連続的に広がった薄片である。片状黒鉛はこのような形状を有しているため切欠き効果をもたらし、鋳鉄の機械的強度を低減させる。このように、黒鉛鋳鉄において片状黒鉛が強度低下の原因となるため、黒鉛は球状化する必要がある。
Al添加黒鉛鋳鉄において、Al添加によるFe−Al炭化物の形成により振動減衰能が改善される一方で、Alは黒鉛の球状化を阻害する元素でもある。Al添加量は3〜10%、好ましくは3〜7%である。鋳鉄に添加するAlの量を徐々に増やしていくと、Al添加量が3%となった時点から基地組織の振動減衰能が改善し始める。しかし、添加量が7%を超えると振動減衰能はむしろ低下する。また、上述したように、Alの添加に伴って黒鉛の球状化が阻害され、強度が低下してしまうので、過剰な添加は好ましくない。
しかし、本発明者らは、基地組織に形成されるFe−Al炭化物に対してSi(シリコン)、Sb(アンチモン)、またはSn(スズ)を適量添加すると、Fe−Al炭化物の形成と黒鉛の球状化が共に促進されることを見出した。この知見に基づいて、Al添加黒鉛鋳鉄にSi、Sb、またはSnを適量添加することにより、振動減衰能を有しつつ高強度化を実現できることを究明するに至った。即ち、Si、Sb、またはSnを適量添加すると、Alの添加量が7%を超えた場合でも、Al添加黒鉛鋳鉄の振動減衰能および強度がAlの添加に伴って改善する。但し、Alの添加量が10%を超えると、Fe−Al金属間化合物が形成されて、鋳鉄が非常にもろくなるという不都合を生じる可能性がある。
なお、Al添加による片状黒鉛鋳鉄の振動減衰能の改善機構に関しては、Alを固溶した鉄合金の形成によるものとする説と、Fe−Al炭化物の形成によるものとする説がある。いずれの説においても、振動減衰能が、Al添加により形成されるこれらの物質の強磁性型の減衰機構によって改善するものと推測されている。本発明の実施形態に係るAl添加球状黒鉛鋳鉄の振動減衰能は、後者の説と同様にFe−Al炭化物の減衰機構により改善しているものと思われる。
Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%と規定するのは次の理由による。SbまたはSnを添加しない場合でも、Fe−Al炭化物が形成するので鋳鉄は振動減衰性能を示す。しかし、上述したようにSbやSnを添加することで、黒鉛球状化作用による強度向上効果および振動減衰能の改善効果が得られ、鋳鉄の性能が改善される。Sb及びSnの添加量を増やしていくと、Sbが約0.2%、Snが約0.1%である場合に、強度、振動減衰能の改善に効果が現れ、Sbが約0.5%、Snが約0.1%である場合に最も顕著な効果が現れる。SbまたはSnの添加量が多くなると次第に効果が低減する。Sbが1%を超えるか、または、Snが0.5%を超えると、改善効果が得られない。また、SbやSnの添加量が多いと、鋳鉄に引け等の欠陥が生じやすくなる。なお、SbおよびSnを添加しなくても、それぞれが不可避成分として鋳鉄に0.01%程度含まれてしまう可能性がある。そのため、SbおよびSnを意図的に添加した場合、Sbは0.01%以上であり、Snは0.01%以上であることが通常である。
SbやSnの添加による改善効果の機構については、次のように考えられる。上述のとおり、鋳鉄にAlを添加すると、鉄とAlと炭素の反応によりFe−Al炭化物が形成される。また、Fe−Al炭化物は、強磁性体であるため、強磁性体型の振動減衰機構を発現する。本発明者らの研究によれば、Alの添加量を増やしていけば、Fe−Al炭化物が増加していく。しかし、およそ6%のAl添加量でFe−Al炭化物が増加しなくなる。厳密には、7%まではFe−Al炭化物の形成量が増加するものの、6%を超えると、6%以下までと比べて、Al添加量の増加に対してFe−Al炭化物が増加する割合が少ない。また、このAl添加量の領域では、基地組織が非常に硬くなるため好ましくない。しかし、SbまたはSnを添加すると、Al単独の添加に比較してより多くのFe−Al炭化物が形成されるようになる。このように、Fe−Al炭化物が増加するため、振動減衰能を改善する効果が現れるものと考えられる。また、Al添加によりチャンキー黒鉛が形成されるが、SbやSnを添加することによりこのチャンキー黒鉛の形成を抑制できる。しかし、SbやSnの添加量が過剰になると黒鉛の球状化が阻害される。したがって、上記範囲の添加量にて最適な基地組織、黒鉛組織が得られる。
従来の片状鋳鉄に比べて、球状黒鉛およびCV黒鉛を有する鋳鉄が優れた強度を有する理由は以下のとおりである。片状黒鉛鋳鉄では、基地組織内の片状黒鉛が連続的に広がった薄片のような形状有しているため切欠き効果をもたらす。この切欠き効果によって片状黒鉛鋳鉄の機械的強度が低下する。黒鉛を球状化することによって、黒鉛の連続的な形状が失われ、切欠き効果がなくなる。そのため、黒鉛が球状化した鋳鉄では機械的強度を確保することができる。特に、鋳鉄に含まれる黒鉛のうち、球状化により形成された球状黒鉛およびCV黒鉛が占める数の割合、即ち球状化率、が40%以上になると、黒鉛の球状化による鋳鉄強度の改善効果が現れる。なお、ここでいう黒鉛の球状化率とは、JIS G 5520(2001)に定義されているものである。
本発明の実施形態の高強度高減衰能鋳鉄は、上記Al、Sb、Sn以外に、C、Si、Mn、P、S、Mg、RE(Ce、La)を含んでいる。
Al添加黒鉛鋳鉄において、Cは黒鉛およびFe−Al炭化物の形成に影響し、Siは黒鉛形状に影響する。Cの含有量は通常の球状黒鉛鋳鉄と同様に2〜4%である。Siは1〜5%添加することができる。ただし、Siを含む黒鉛鋳鉄にAlが添加された場合、黒鉛の球状化が阻害されチャンキー黒鉛が形成する。このチャンキー黒鉛の原因となるSiの添加量は1〜2%が好ましい。また、Siの添加量が1.0%以下の場合、鋳鉄が引け易くなるため好ましくない。
Mnの含有量は通常の球状黒鉛鋳鉄の場合と同様に、0.2〜0.9%とする。0.2%以上のMn含有量では、鋳鉄の強さおよび硬さが増す。一方、Mnの含有量が0.9%を超えると、最終凝固部に粗大なセメンタイトが形成するため、機械的性質が低下する。
Pの含有量は、通常の球状黒鉛鋳鉄の場合と同様に、0.1%以下となるように制御する。この理由は、Pは含有量が0.1%を超えると、鉄と反応して硬い化合物であるステダイトを形成し、鋳鉄を脆くするためである。
Sの含有量は、通常の球状黒鉛鋳鉄の場合と同様に、0.1%以下となるように制御する。この理由は、S含有量が0.1%を超えると、黒鉛球状化を阻害し、強度低下の原因となるためである。
Mgの添加量は球状化が可能となる0.02〜0.10%とする。0.10%以上では黒鉛の球状化が阻害され、鋳造時の反応が激しくなるため実用的でない。
RE(Ce、La)を添加しない場合でも球状黒鉛は形成されるが、REは黒鉛形成の核を形成するため、添加量を0.001〜0.500%とする。ただし0.001%以下では黒鉛の球状化率が低下し、0.050%以上では厚肉鋳造品においてチャンキー黒鉛形成を助長する。そのため、0.001〜0.050%が好ましい。黒鉛の核となる化合物を形成するREとして、CeおよびLaが有効であることが一般的に知られている。本発明の実施形態においてCeおよびLaのいずれを用いてもよい。また、CeまたはLaを単独で用いても、或いは任意の比率でCeおよびLaを併用してもよい。なお、従来の鋳鉄と同様に、CeまたはLaを単独で用いた場合と、両者を(如何なる比率を用いて)併用した場合とで、黒鉛球状化の結果に影響しない。
CaやBaの添加は必須ではないが、0.0001〜0.01%のCaおよび/またはBaを添加すると、接種効果により強度がさらに向上する。0.01%以上の添加は、鋳造時のドロスの発生や厚肉鋳造品におけるチャンキー黒鉛晶出を促進するため、好ましくない。なお、CaおよびBaはどちらか一方を単独で用いてもよく、或いは任意の比率で併用してもよい。また、一般的に接種効果は接種直後が一番高く、例えばストリューム法などの湯流れ接種法やインモールド法などの鋳型内接種法により接種剤を注湯後半に添加する後期接種がより効果的である。
以上の化学組成を有する鋳鉄は、鋳放しでも高い強度と高減衰能を併せ持っているが、この鋳鉄に対して900℃以上の焼きなましなどの熱処理を行うことにより、振動減衰性能がさらに向上する。高温の熱処理により鋳鉄の振動減衰能が改善する理由は、基地組織が改質および均一化されるためである。通常の鋳鉄は800℃程度の熱処理で組織制御を行う。しかし、本発明においては大量のAlを添加しているため共析温度が上昇している。従って、900℃以上の熱処理温度を要する。また、熱処理温度を上昇させることによって、Fe−Al炭化物が均一化されるとともに微細化し、鋳鉄の振動減衰性がさらに向上する。よって、950℃や1000℃以上の熱処理により、振動減衰性能を一層向上させることができる。
図3は、焼なましを行っていないAl添加球状黒鉛鋳鉄の基地組織の組織図写真を示している。図4は、1000℃で焼きなましを行ったAl添加球状黒鉛鋳鉄の基地組織の組織図写真を示している。図3の基地組織と図4の基地組織を比較すると、焼きなましによりFe−Al炭化物が微細化し、基地組織内の全域に亘ってより均一に分布していることが確認できる。
本発明の一側面によれば、1つ以上の高強度高減衰能鋳鉄を含んだ、建設機械等の部品を提供する。本発明の実施形態に係る鋳鉄を含んだ部品は、例えば重機油圧部品である。
図5は、ケーシング11、シャフト12、およびシリンダーブロック13を備えたピストンポンプ1の概略的斜視図である。本発明の実施形態に係る建設機械の部品の一例として、ケーシング11を、本発明の実施例に係る1つ以上の高強度高減衰能鋳鉄で構成することができる。このようなケーシング11は高い制振性を有するため、ピストンポンプ1の騒音を効果的に抑制する。
次に、本発明の具体的な実施例について比較例とともに説明する。
まず、高周波溶解炉を用いて溶湯を調製した。次に、黒鉛ルツボに銑鉄、加炭材、フェロマンガンを入れて溶解した。その後、フェロシリコンと加炭材で炭素量、シリコン量を調整し、溶解量を約5kgとした。但し、得られる鋳造品のAl量はアルミニウムインゴットを添加して調整した。Sb量、Sn量は純アンチモン、純スズを添加して調整した。また、REを添加する場合は、RE源として市販のミッシュメタル(Ce:Laの重量比が2:1の合金製品)を使用した。また、溶解温度は約1450℃とした。取鍋にて球状化処理および溶湯への接種剤の添加を行い、溶湯をφ30×200mmのフラン自硬性鋳型に鋳込んだ。なお、接種剤にはCa+Baを用いた。また、実施例12および13では、取鍋における溶湯への接種剤の添加に加え、Ca+Baを接種剤に用いて後期接種を行った。
得られた鋳造品を4×20×200mmに加工して、強度および振動減衰能を評価した。強度の評価値として引張強さを求めた。引張試験は、鋳造品を4号試験片(JIS Z 2201)に加工し、万能試験機にて評価した。また、振動減衰能の評価値として対数減衰率を求めた。振動試験方法は、JISG0602に準拠した。即ち、試験片を二点吊りして電磁加振器で1×10−4εのひずみ振幅を与え、その後、加振を止めて自由減衰させて、対数減衰率を求めた。このようにして得られた鋳造品の特性を、それらの組成とともに下記表1および表2に示す。表1は、本発明の実施例の特性および組成を示しており、表2は従来材料および比較例の特性と組成を示している。
なお、「高強度鋳鉄」とは、FC300(引張強度300MPa)との相対評価で1.5〜2.5倍程度のものを示す。本発明の実施形態において、400MPa以上の引張強度を高強度とする。また、「高減衰鋳鉄」とは、FCD450(対数減衰率20〜30Np×10−4)との相対評価で2〜4倍程度のものを示す。本発明の実施形態において、40Np×10−4の対数減衰率を高減衰とする。即ち、本発明の一側面によれば、高強度高減衰鋳鉄とは、400MPa以上の引張強度と40Np×10−4以上の対数減衰率を併せ持っているもののことである。
Figure 2014185455
<実施例>
実施例1および2は、SnとSbが添加されてなく(それぞれの添加量が0.00%)、熱処理が行われていない試料である。これらの試料は、上記にて定義した高強度および高減衰性能を満たしている。
実施例3および6はSnを適量添加したもの、実施例9はSbを適量添加したものである。これらの試料は、実施例1および2と同様に、高強度高減衰鋳鉄としての水準を満たしている。
実施例4および5は、実施例3と同じ組成の鋳造品を用いて、焼きなましの効果を検討したものである。同様に、実施例7および8は、実施例6と同じ鋳造品に焼きなましを行ったものである。実施例10は、実施例9と同じ鋳造品に焼きなましを行ったものである。900℃以上の焼きなましを行うと、引張強度が僅かに減少するものの、対数減衰率が向上する。また、実施例4では熱処理温度が900℃、実施例5では熱処理温度が1000℃だった。実施例4と実施例5との比較が示すように、より高い熱処理温度を用いることによって、対数減衰率の改善効果がさらによくなる。実施例7と8の比較も同様の結果を示している。
実施例11は振動減衰能が比較的低い。実施例12は、実施例11と同じ組成の溶湯に、接種剤としてCa+Baを用いて後期接種を行ったものである。実施例13は、接種剤の量を増やして後期接種を行ったものである。表1に示すように、後期接種を行うことで振動減衰率が向上した。実施例11〜13の結果は、後期接種によって性能のばらつきを抑えられることを示している。
Figure 2014185455
<従来例>
表2から明らかなように、従来材料の何れにも高強度と高減衰性能を併せ持っている鋳鉄はない。
<比較例>
比較例1および2は、Alを添加しているが、黒鉛を球状化していない試料である。即ち、比較例1および2はAl添加片状黒鉛鋳鉄である。黒鉛が片状であるこれらの試料は、高い振動減衰性能を示すものの、引張強さが低い。
比較例3はSbの添加量が1%を超えており、比較例4はSnの添加量が0.5%を超えている。比較例3および4では引けが発生してしまい、欠陥のある鋳鉄が得られた。
比較例5はAlの添加量が3%未満の例である。表2のとおり、比較例5の引張強度も対数減衰率のどちらも本願発明の水準に達していない。
以上の結果が示すように、Alを多量に含有した片状黒鉛鋳鉄、すなわちAl添加片状黒鉛鋳鉄では高い強度が得られなかった。黒鉛を球状化してAl添加球状黒鉛鋳鉄を鋳造することで、高い強度を有する高強度高減衰能鋳鉄が得られた。
本発明の一側面に係る高強度高減衰能鋳鉄は、C:2〜4%、Si:1〜5%、Mn:0.2〜0.9%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、Al:3〜10%、Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%、Mg:0.02〜0.10%、RE:0〜0.5%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする。ここで%は重量%(又は質量%)を示す。また、REとはレアアースのことであり、Ce(セリウム)および/またはLa(ランタン)からなる。
以上の結果が示すように、Alを多量に含有した片状黒鉛鋳鉄、すなわちAl添加片状黒鉛鋳鉄では高い強度が得られなかった。黒鉛を球状化してAl添加球状黒鉛鋳鉄を鋳造することで、高い強度を有する高強度高減衰能鋳鉄が得られた。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1](補正後) 溶湯に黒鉛球状化処理を行うことを含む方法によって得られ、C:2〜4%及びSi:1〜5%、Mn:0.2〜0.9%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、Al:3〜7%、Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%、Mg:0.02〜0.10%、任意の比率のCeおよび/またはLaからなるRE:0.001〜0.500%、残部Fe及び不可避的不純物からなる高強度高減衰能鋳鉄。
[2] Sb:0.2〜1%またはSn:0.1〜0.5%である[1]に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[3] Sb:0.5〜1%である[1]に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[4] (削除)
[5](補正後) RE:0.001〜0.050%である[1]乃至[4]のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[6](補正後) 前記方法は、前記鋳鉄においてCa:0.0001〜0.01%またはBa:0.0001〜0.01%となるように、Ca及びBaの少なくとも一方の元素からなる接種剤を前記溶湯に添加する接種処理を更に含んだ[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[7] 前記接種処理は、後期接種を含む[6]に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[8] 前記方法は、焼き入れ、焼きならし、または焼きなましを900℃以上で行うことを更に含んだ[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[9] 前記方法は、焼き入れ、焼きならし、または焼きなましを1000℃以上で行うことを更に含んだ[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
[10] 黒鉛球状化処理による黒鉛の球状化率が40%以上である[1]乃至[9]のいずれか1項に記載の高強度高減衰鋳鉄。
[11] [1]乃至[10]のいずれか1項に記載の高強度高減衰鋳鉄からなる鋳鉄製部品。
[12] 建設機械の部品である[11]に記載の鋳鉄製部品。
[13] 油圧部品である[11]に記載の鋳鉄製部品。

Claims (13)

  1. 溶湯に黒鉛球状化処理を行うことを含む方法によって得られ、C:2〜4%及びSi:1〜5%、Mn:0.2〜0.9%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、Al:3〜10%、Sb:0〜1%、Sn:0〜0.5%、Mg:0.02〜0.10%、任意の比率のCeおよび/またはLaからなるRE:0.001〜0.500%、残部Fe及び不可避的不純物からなる高強度高減衰能鋳鉄。
  2. Sb:0.2〜1%またはSn:0.1〜0.5%である請求項1に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  3. Sb:0.5〜1%である請求項1に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  4. Al:3〜7%である請求項1に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  5. RE:0.001〜0.050%である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  6. 前記方法は、前記鋳鉄においてCa:0.0001〜0.01%またはBa:0.0001〜0.01%となるように、Ca及びBaの少なくとも一方の元素を含む接種剤を前記溶湯に添加する接種処理を更に含んだ請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  7. 前記接種処理は、後期接種を含む請求項6に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  8. 前記方法は、焼き入れ、焼きならし、または焼きなましを900℃以上で行うことを更に含んだ請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  9. 前記方法は、焼き入れ、焼きならし、または焼きなましを1000℃以上で行うことを更に含んだ請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高強度高減衰能鋳鉄。
  10. 黒鉛球状化処理による黒鉛の球状化率が40%以上である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の高強度高減衰鋳鉄。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の高強度高減衰鋳鉄からなる鋳鉄製部品。
  12. 建設機械の部品である請求項11に記載の鋳鉄製部品。
  13. 油圧部品である請求項11に記載の鋳鉄製部品。
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