JP2812609B2 - 黒鉛鋳鋼 - Google Patents
黒鉛鋳鋼Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/02—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
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- Braking Arrangements (AREA)
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被削性と機械的性質の
優れた黒鉛鋳鋼に関し、特に自動車のディスクブレーキ
用ブレーキキャリパなど形状が複雑であって、鋳造性、
切削性及び剛性が必要とされる部分に用いるのに適した
黒鉛鋳鋼に関するものである。
優れた黒鉛鋳鋼に関し、特に自動車のディスクブレーキ
用ブレーキキャリパなど形状が複雑であって、鋳造性、
切削性及び剛性が必要とされる部分に用いるのに適した
黒鉛鋳鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、塑性加工、切削加工等の容易
化を図るために鋳物中に球状黒鉛を析出させた黒鉛鋳鋼
が知られている。ここで、周知のように、切削時の潤滑
性を向上すると共に切り粉長を短くして切削性を向上す
るべく、短い間隔で多数の微細な球状黒鉛が均一に分布
していることが望ましい。
化を図るために鋳物中に球状黒鉛を析出させた黒鉛鋳鋼
が知られている。ここで、周知のように、切削時の潤滑
性を向上すると共に切り粉長を短くして切削性を向上す
るべく、短い間隔で多数の微細な球状黒鉛が均一に分布
していることが望ましい。
【0003】上記鋳鋼中に黒鉛を析出させる方法とし
て、熱処理を施すことにより黒鉛を析出させることが考
えられるが、熱処理に長時間を要し、しかも、析出した
黒鉛が粗大で形状が球状にならないため、所期の目的を
達成することが難しい。
て、熱処理を施すことにより黒鉛を析出させることが考
えられるが、熱処理に長時間を要し、しかも、析出した
黒鉛が粗大で形状が球状にならないため、所期の目的を
達成することが難しい。
【0004】例えば特開昭63−103049号公報に
は、希土類元素を添加することにより鋳物中に微細な球
状黒鉛を高密度、かつ均一に分布させようとするものが
開示されている。この公報には切削性改善元素として
0.4重量%以下のBiを添加(実施例0.02重量
%、0.05重量%、0.13重量%)することによっ
ても切削性が改善される旨の記載があり、0.4重量%
を超えると黒鉛形状が非球状となって切削性及び機械的
性質が劣化すると記載されている。
は、希土類元素を添加することにより鋳物中に微細な球
状黒鉛を高密度、かつ均一に分布させようとするものが
開示されている。この公報には切削性改善元素として
0.4重量%以下のBiを添加(実施例0.02重量
%、0.05重量%、0.13重量%)することによっ
ても切削性が改善される旨の記載があり、0.4重量%
を超えると黒鉛形状が非球状となって切削性及び機械的
性質が劣化すると記載されている。
【0005】しかしながら、本発明者らは上記技術に於
ても、鋳造時の冷却速度が速い場合には微細黒鉛が分散
するが、製品容量の増加或いは鋳造方式の違いなどに起
因して比較的冷却速度を遅くしなければならない場合、
または同一製品にあっても厚肉部若しくは湯口部などの
ように比較的冷却速度の遅い部分には、後述するよう
に、Biの含有量によっては黒鉛がネットワーク状に連
なった鎖状黒鉛が発生することを発見した。この鎖状黒
鉛が発生すると鋼の強度、伸び、剛性等が低下し、即ち
球状黒鉛が好適に分散している場合に比較して鋼の機械
的性質が著しく劣化する。
ても、鋳造時の冷却速度が速い場合には微細黒鉛が分散
するが、製品容量の増加或いは鋳造方式の違いなどに起
因して比較的冷却速度を遅くしなければならない場合、
または同一製品にあっても厚肉部若しくは湯口部などの
ように比較的冷却速度の遅い部分には、後述するよう
に、Biの含有量によっては黒鉛がネットワーク状に連
なった鎖状黒鉛が発生することを発見した。この鎖状黒
鉛が発生すると鋼の強度、伸び、剛性等が低下し、即ち
球状黒鉛が好適に分散している場合に比較して鋼の機械
的性質が著しく劣化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決するためになされたもので、従来の黒鉛
鋳鋼よりも微細な球状黒鉛を鋳鋼中に均一に分布させる
ことにより被削性及び機械的性質の一層の向上を図った
黒鉛鋳鋼を提供することを目的とする。
の問題点を解決するためになされたもので、従来の黒鉛
鋳鋼よりも微細な球状黒鉛を鋳鋼中に均一に分布させる
ことにより被削性及び機械的性質の一層の向上を図った
黒鉛鋳鋼を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、炭素
(C)0.45重量%〜1.5重量%、珪素(Si)
1.0重量%〜5.5重量%、REM0.008重量%
〜0.25重量%、カルシウム(Ca)0.002重量
%〜0.020重量%、ビスマス(Bi)0.0005
重量%〜0.0150重量%、アルミニウム(Al)
0.005重量%〜0.080重量%含み、残部が鉄
(Fe)及び不可避的不純物からなり、鎖状黒鉛の晶出
を防止したことを特徴とする自動車用黒鉛鋳鋼を提供す
ることにより達成される。特に、珪素(Si)が2.7
重量%〜5.5重量%であり、REMが0.05重量%
〜0.25重量%であると良い。
(C)0.45重量%〜1.5重量%、珪素(Si)
1.0重量%〜5.5重量%、REM0.008重量%
〜0.25重量%、カルシウム(Ca)0.002重量
%〜0.020重量%、ビスマス(Bi)0.0005
重量%〜0.0150重量%、アルミニウム(Al)
0.005重量%〜0.080重量%含み、残部が鉄
(Fe)及び不可避的不純物からなり、鎖状黒鉛の晶出
を防止したことを特徴とする自動車用黒鉛鋳鋼を提供す
ることにより達成される。特に、珪素(Si)が2.7
重量%〜5.5重量%であり、REMが0.05重量%
〜0.25重量%であると良い。
【0008】
【作用】以下に本発明に於ける各成分範囲の限定理由を
説明する。
説明する。
【0009】C:0.45%〜1.5% 黒鉛生成に不可欠な元素であり、下限値0.45重量%
(以下、本実施例では重量%を単に%と表示する。)未
満では球状黒鉛が析出せず、黒鉛による被削性、鋳造性
向上効果が得られない。また、上限値の1.5%を超え
ると黒鉛球化率が70%未満となり、強度、伸びが低下
すると共に黒鉛が粗大化し、更に偏折するために黒鉛間
距離が大きくなり切削性が低下する。
(以下、本実施例では重量%を単に%と表示する。)未
満では球状黒鉛が析出せず、黒鉛による被削性、鋳造性
向上効果が得られない。また、上限値の1.5%を超え
ると黒鉛球化率が70%未満となり、強度、伸びが低下
すると共に黒鉛が粗大化し、更に偏折するために黒鉛間
距離が大きくなり切削性が低下する。
【0010】Si:1.0%〜5.5% Siは黒鉛の析出を促進する効果を有し、下限値1.0
%未満ではこの効果がなく、黒鉛が析出しなくなり、切
削性及び鋳造性が低下する。一方、上限値5.5%を超
えると黒鉛球化率が70%未満となり、シリコフェライ
トが増加して鋳鋼の硬度が増大し、強度、延性、靭性が
著しく劣化する。
%未満ではこの効果がなく、黒鉛が析出しなくなり、切
削性及び鋳造性が低下する。一方、上限値5.5%を超
えると黒鉛球化率が70%未満となり、シリコフェライ
トが増加して鋳鋼の硬度が増大し、強度、延性、靭性が
著しく劣化する。
【0011】REM:0.008%〜0.25% REMは黒鉛の折出を促進し、REM無添加材は黒鉛の
析出がほとんど生じない、下限値の0.008%未満で
は黒鉛が析出せず、良好な被削性、鋳造性が得られな
い。一方、上限値の0.25%を超えると、黒鉛が部分
的にしか析出せず、切削性及び鋳造性が低下する。ま
た、鎖状黒鉛が発生し、これにより強度、伸びが低下す
る。
析出がほとんど生じない、下限値の0.008%未満で
は黒鉛が析出せず、良好な被削性、鋳造性が得られな
い。一方、上限値の0.25%を超えると、黒鉛が部分
的にしか析出せず、切削性及び鋳造性が低下する。ま
た、鎖状黒鉛が発生し、これにより強度、伸びが低下す
る。
【0012】Ca:0.002%〜0.020% CaはREMと共に添加するとCa快削物質が晶出し、
REMの黒鉛折出促進作用を助けると共に黒鉛微細化を
促進し、切削性向上効果を有するが、0.002%未満
ではその効果が見られず、上限値の0.020%を超え
て添加すると、球状黒鉛が粗大化し、偏析することから
黒鉛間距離が大きくなり切削性が低下する。
REMの黒鉛折出促進作用を助けると共に黒鉛微細化を
促進し、切削性向上効果を有するが、0.002%未満
ではその効果が見られず、上限値の0.020%を超え
て添加すると、球状黒鉛が粗大化し、偏析することから
黒鉛間距離が大きくなり切削性が低下する。
【0013】Bi:0.0005%〜0.0150% Biは被削性改善元素であるが、Biを適量含有するこ
とにより鎖状黒鉛の発生を防止することができ、特に鎖
状黒鉛が発生し易くなるC:1.2%以上、或いはS
i:2.5%以上の場合に鎖状黒鉛の発生防止効果が高
くなる。ここで、Biは黒鉛の核として作用する。従っ
て、Biが少ないと核も少なくなる。一方、結晶粒界も
黒鉛析出の核となる。Biが0.0005%未満では主
に結晶粒界が黒鉛析出の核となり、黒鉛粒が粒界に分散
して鎖状化し、鋳鋼の強度、靭性が著しく低下する。B
iを0.0005%以上添加すると、結晶中に黒鉛の核
が増加し、手近なBiによる核にCが優先的に集まるた
め、黒鉛粒が結晶粒界に析出し難くなり、鎖状黒鉛は消
失する。また、0.015%を越えた量のBiを添加す
ると、Bi自体が鉄マトリクス中に固溶し、冷却温度が
十分に遅くない場合には結晶中に於けるCの黒鉛化を阻
害する。即ち、鉄マトリクスに固溶したBiは、Fe 3
C結晶構造のFe原子と置換して、パーライトを安定化
する。従って、鋳鋼の冷却過程に於いて、パーライト反
応温度が上昇し、冷却温度が十分に遅くない場合には結
晶中での黒鉛の発熱反応時間が短縮され、パーライト反
応が促進される。パーライト反応に於いて、Cは黒鉛粒
として鉄原子の結晶構造とは全く別の構造となるより、
そのまま鉄結晶構造中にCとして留まりFe 3 Cとなる
方が容易なので、結晶中のBiは実質的に黒鉛の核とし
ての機能が低下し、Cはその大部分がFe 3 Cに吸収さ
れてしまうが、残部は黒鉛粒として優先的に結晶粒界に
析出し、鎖状黒鉛が発生する。これによりBiが少ない
場合と同様に鋳鋼の強度、靭性が著しく低下する。
とにより鎖状黒鉛の発生を防止することができ、特に鎖
状黒鉛が発生し易くなるC:1.2%以上、或いはS
i:2.5%以上の場合に鎖状黒鉛の発生防止効果が高
くなる。ここで、Biは黒鉛の核として作用する。従っ
て、Biが少ないと核も少なくなる。一方、結晶粒界も
黒鉛析出の核となる。Biが0.0005%未満では主
に結晶粒界が黒鉛析出の核となり、黒鉛粒が粒界に分散
して鎖状化し、鋳鋼の強度、靭性が著しく低下する。B
iを0.0005%以上添加すると、結晶中に黒鉛の核
が増加し、手近なBiによる核にCが優先的に集まるた
め、黒鉛粒が結晶粒界に析出し難くなり、鎖状黒鉛は消
失する。また、0.015%を越えた量のBiを添加す
ると、Bi自体が鉄マトリクス中に固溶し、冷却温度が
十分に遅くない場合には結晶中に於けるCの黒鉛化を阻
害する。即ち、鉄マトリクスに固溶したBiは、Fe 3
C結晶構造のFe原子と置換して、パーライトを安定化
する。従って、鋳鋼の冷却過程に於いて、パーライト反
応温度が上昇し、冷却温度が十分に遅くない場合には結
晶中での黒鉛の発熱反応時間が短縮され、パーライト反
応が促進される。パーライト反応に於いて、Cは黒鉛粒
として鉄原子の結晶構造とは全く別の構造となるより、
そのまま鉄結晶構造中にCとして留まりFe 3 Cとなる
方が容易なので、結晶中のBiは実質的に黒鉛の核とし
ての機能が低下し、Cはその大部分がFe 3 Cに吸収さ
れてしまうが、残部は黒鉛粒として優先的に結晶粒界に
析出し、鎖状黒鉛が発生する。これによりBiが少ない
場合と同様に鋳鋼の強度、靭性が著しく低下する。
【0014】Al:0.005%〜0.080% Alが0.005%未満であると脱酸効果が充分でな
く、REMが酸化して機能しなくなることから黒鉛が晶
出しなくなる。また、組織内にガス欠陥が発生して鋳造
品質が劣化する。一方、0.080%を超えると黒鉛球
化阻止元素として作用し、黒鉛球化率が低下して強度、
伸びが低下する。
く、REMが酸化して機能しなくなることから黒鉛が晶
出しなくなる。また、組織内にガス欠陥が発生して鋳造
品質が劣化する。一方、0.080%を超えると黒鉛球
化阻止元素として作用し、黒鉛球化率が低下して強度、
伸びが低下する。
【0015】不純物としてはMn、S、Pが挙げられる
が、各々Mn:1.0%以下、S:0.05%以下、
P:0.15%以下の範囲でその含有が許容される。こ
こで、Mnが1.0%を超えると黒鉛の析出を阻害し、
生地が脆くなり、Sが0.05%を超えるとREMと反
応して黒鉛の球状化を阻害する。また、Pが0.15%
を超えるとFe3Pの発生により伸びが低下して脆くな
る。
が、各々Mn:1.0%以下、S:0.05%以下、
P:0.15%以下の範囲でその含有が許容される。こ
こで、Mnが1.0%を超えると黒鉛の析出を阻害し、
生地が脆くなり、Sが0.05%を超えるとREMと反
応して黒鉛の球状化を阻害する。また、Pが0.15%
を超えるとFe3Pの発生により伸びが低下して脆くな
る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の好適実施例について説明す
る。
る。
【0017】表1は、Biの含有率が各々異なる本発明
鋳鋼(No.4〜No.10)及び比較鋳鋼(No.1
〜No.3、No.11、No.12)の組成と、各鋼
の黒鉛の有無、黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を
示しており、図1に各鋼(No.1〜No.12)のB
iの含有率と黒鉛球化率との関係をグラフで示す。ま
た、図2に本発明鋳鋼(No.6)の金属組織の顕微鏡
写真、図3に比較鋳鋼(No.1)の金属組織の顕微鏡
写真を示す。各図及び表1により明らかなように、Bi
の含有率が0.0005%〜0.0150%の間では、
黒鉛球状化率が高く(通常、黒鉛球状化率の正常域は7
0%以上)、かつ鋼中に微細な球状黒鉛が均一分布して
おり、この範囲を外れると黒鉛球状化率が極端に下がっ
たり、鎖状黒鉛が発生していることがわかる。
鋳鋼(No.4〜No.10)及び比較鋳鋼(No.1
〜No.3、No.11、No.12)の組成と、各鋼
の黒鉛の有無、黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を
示しており、図1に各鋼(No.1〜No.12)のB
iの含有率と黒鉛球化率との関係をグラフで示す。ま
た、図2に本発明鋳鋼(No.6)の金属組織の顕微鏡
写真、図3に比較鋳鋼(No.1)の金属組織の顕微鏡
写真を示す。各図及び表1により明らかなように、Bi
の含有率が0.0005%〜0.0150%の間では、
黒鉛球状化率が高く(通常、黒鉛球状化率の正常域は7
0%以上)、かつ鋼中に微細な球状黒鉛が均一分布して
おり、この範囲を外れると黒鉛球状化率が極端に下がっ
たり、鎖状黒鉛が発生していることがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】表2は、Cの含有率が各々異なる本発明鋳
鋼(No.14〜No.17)及び比較鋳鋼(No.1
3、No.18〜No.20)の組成と、各鋼の黒鉛の
有無、黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示してい
る。この表2により明らかなように、Cの含有率が0.
45%〜1.5%の間では、黒鉛球状化率が高いが、こ
の範囲を外れると黒鉛球状化率が極端に下がったり、黒
鉛が晶出しなくなるなどの不具合か生じることがわか
る。
鋼(No.14〜No.17)及び比較鋳鋼(No.1
3、No.18〜No.20)の組成と、各鋼の黒鉛の
有無、黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示してい
る。この表2により明らかなように、Cの含有率が0.
45%〜1.5%の間では、黒鉛球状化率が高いが、こ
の範囲を外れると黒鉛球状化率が極端に下がったり、黒
鉛が晶出しなくなるなどの不具合か生じることがわか
る。
【0020】
【表2】
【0021】表3は、Siの含有率が各々異なる本発明
鋳鋼(No.22〜No.25)及び比較鋳鋼(No.
21、No.26)の組成と、各鋼の黒鉛の有無、黒鉛
球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示している。この表
3により明らかなように、Siの含有率が1.0%〜
5.5%の間では、黒鉛球状化率が高いが、この範囲を
外れると黒鉛球状化率が極端に下がったり、黒鉛が析出
しなくなるなどの不具合か生じることがわかる。
鋳鋼(No.22〜No.25)及び比較鋳鋼(No.
21、No.26)の組成と、各鋼の黒鉛の有無、黒鉛
球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示している。この表
3により明らかなように、Siの含有率が1.0%〜
5.5%の間では、黒鉛球状化率が高いが、この範囲を
外れると黒鉛球状化率が極端に下がったり、黒鉛が析出
しなくなるなどの不具合か生じることがわかる。
【0022】
【表3】
【0023】表4は、REMの含有率が各々異なる本発
明鋳鋼(No.28)及び比較鋳鋼(No.27、N
o.29、No.30)の組成と、各鋼の黒鉛の有無、
黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示している。こ
の表4により明らかなように、REMの含有率が0.0
08%〜0.25%の間では、黒鉛球状化率が高いが、
この範囲を外れると鎖状黒鉛が発生したり、黒鉛が析出
しなくなったり、偏析するなどの不具合が生じることが
わかる。
明鋳鋼(No.28)及び比較鋳鋼(No.27、N
o.29、No.30)の組成と、各鋼の黒鉛の有無、
黒鉛球化率、並びに鎖状黒鉛の有無等を示している。こ
の表4により明らかなように、REMの含有率が0.0
08%〜0.25%の間では、黒鉛球状化率が高いが、
この範囲を外れると鎖状黒鉛が発生したり、黒鉛が析出
しなくなったり、偏析するなどの不具合が生じることが
わかる。
【0024】
【表4】
【0025】一方、所望の硬度、抗張力、伸び特性を調
べるべく、REMの含有率が0.05%以上の一定値と
し、Siの含有率が各々異なる本発明鋳鋼及び770
℃、2hrのフェライト化処理を施した比較鋳鋼のSi
の含有量と硬度、抗張力、伸びの関係を各々図4、図
5、図6に示す。また、上記した所望の硬度、抗張力、
伸び特性得るためにはフェライト化率が95%以上であ
ることが望ましいことから、REMの含有率及びSiの
含有率が各々異なる本発明鋳鋼のフェライト化率を調べ
たグラフを図7に示す。
べるべく、REMの含有率が0.05%以上の一定値と
し、Siの含有率が各々異なる本発明鋳鋼及び770
℃、2hrのフェライト化処理を施した比較鋳鋼のSi
の含有量と硬度、抗張力、伸びの関係を各々図4、図
5、図6に示す。また、上記した所望の硬度、抗張力、
伸び特性得るためにはフェライト化率が95%以上であ
ることが望ましいことから、REMの含有率及びSiの
含有率が各々異なる本発明鋳鋼のフェライト化率を調べ
たグラフを図7に示す。
【0026】上記図4〜図7により明らかなように、S
iの含有率が2.7%以上であって、かつREMの含有
率が0.05%以上の本発明鋳鋼は、熱処理を施さなく
てもフェライト化率が95%以上となり、熱処理を施し
た鋳鋼と同等の硬度、抗張力、伸び特性が得られること
がわかった。
iの含有率が2.7%以上であって、かつREMの含有
率が0.05%以上の本発明鋳鋼は、熱処理を施さなく
てもフェライト化率が95%以上となり、熱処理を施し
た鋳鋼と同等の硬度、抗張力、伸び特性が得られること
がわかった。
【0027】図8にSiの含有率が3.2%(鋳放し:
A)、3.5%(鋳放し:B)3.5%(熱処理:C)
の本発明鋳鋼及びS48CALS(調質快削鋼)、SC
70(焼準普通鋳鋼)、FCD450からなる比較鋳鋼
に対してドリルによる切削を行い、その切削長とドリル
コーナーの摩耗量との関係を示す。このグラフにより明
らかなように、本発明鋳鋼は従来の普通鋳鋼よりもはる
かに優れた切削性を有すると共にFCD450に比較し
ても同等若しくはそれ以上の切削性を有することがわか
った。
A)、3.5%(鋳放し:B)3.5%(熱処理:C)
の本発明鋳鋼及びS48CALS(調質快削鋼)、SC
70(焼準普通鋳鋼)、FCD450からなる比較鋳鋼
に対してドリルによる切削を行い、その切削長とドリル
コーナーの摩耗量との関係を示す。このグラフにより明
らかなように、本発明鋳鋼は従来の普通鋳鋼よりもはる
かに優れた切削性を有すると共にFCD450に比較し
ても同等若しくはそれ以上の切削性を有することがわか
った。
【0028】尚、本発明材に於てSiを2.7%以上含
む場合には図7に示すようにフェライト化率が高くなる
ことから鋳放し品であっても熱処理品と同等の切削性を
有している。
む場合には図7に示すようにフェライト化率が高くなる
ことから鋳放し品であっても熱処理品と同等の切削性を
有している。
【0029】図9(a)、(b)、(c)及び図10
(a)、(b)、(c)に、本発明鋳鋼を用いた自動車
用ディスクブレーキのキャリパボディ1及びキャリパブ
ラケット2を示す。各図中符号Aで示す部分が切削加工
により形成された面である。このように本発明鋳鋼を自
動車用ディスクブレーキのキャリパボディ及びキャリパ
ブラケットに用いた場合、上記したFCD450と切削
性が同等であり、かつ剛性が高いことからブレーキ効力
が向上した。
(a)、(b)、(c)に、本発明鋳鋼を用いた自動車
用ディスクブレーキのキャリパボディ1及びキャリパブ
ラケット2を示す。各図中符号Aで示す部分が切削加工
により形成された面である。このように本発明鋳鋼を自
動車用ディスクブレーキのキャリパボディ及びキャリパ
ブラケットに用いた場合、上記したFCD450と切削
性が同等であり、かつ剛性が高いことからブレーキ効力
が向上した。
【0030】表5は本発明鋳鋼を自動車用エンジンの排
気マニホールドに使用した場合の本発明鋳鋼(No.3
1、No.32)及び比較鋳鋼(No.33、No.3
4)の組成と、抗張力、耐力、伸び、硬度等の機械的性
質のテスト結果と、クラック長、クラック数、酸化減量
等の熱負荷テスト結果とを示す。ここで、熱負荷テスト
は、850℃に加熱後、2分間水冷し、3分間水切りす
るモード1のテストを25サイクル行った後、1000
℃に加熱後、2分間水冷し、3分間水切りするモード2
のテストを10サイクル行い、発生したクラック等につ
いて調べたものである。尚、酸化重量は、(テスト後重
量/テスト前重量)×100(%)により求めている。
気マニホールドに使用した場合の本発明鋳鋼(No.3
1、No.32)及び比較鋳鋼(No.33、No.3
4)の組成と、抗張力、耐力、伸び、硬度等の機械的性
質のテスト結果と、クラック長、クラック数、酸化減量
等の熱負荷テスト結果とを示す。ここで、熱負荷テスト
は、850℃に加熱後、2分間水冷し、3分間水切りす
るモード1のテストを25サイクル行った後、1000
℃に加熱後、2分間水冷し、3分間水切りするモード2
のテストを10サイクル行い、発生したクラック等につ
いて調べたものである。尚、酸化重量は、(テスト後重
量/テスト前重量)×100(%)により求めている。
【0031】
【表5】
【0032】また、表6、表7、図11、図12に、上
記モード1のテストを25サイクル行った後、モード2
のテストを10サイクル行う際の各鋳鋼(No.31〜
No.34)のクラック長及びクラック数の経時変化を
示す。尚、モード2テストを10サイクル行った時点で
比較鋳鋼には大きな貫通クラックが発生したが、本発明
鋳鋼には軽微なクラックが発生したのみであった。
記モード1のテストを25サイクル行った後、モード2
のテストを10サイクル行う際の各鋳鋼(No.31〜
No.34)のクラック長及びクラック数の経時変化を
示す。尚、モード2テストを10サイクル行った時点で
比較鋳鋼には大きな貫通クラックが発生したが、本発明
鋳鋼には軽微なクラックが発生したのみであった。
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】各表及びそのグラフにより明らかなよう
に、本発明鋳鋼は炭素量が少なく黒鉛が粗大化しないこ
とから黒鉛化による内部応力が発生し難く、クラックの
発生が抑制されている。従って、本発明鋳鋼を用いれ
ば、クラックタフネスが向上し、排気マニホールド使用
温度の高温化が可能となる。
に、本発明鋳鋼は炭素量が少なく黒鉛が粗大化しないこ
とから黒鉛化による内部応力が発生し難く、クラックの
発生が抑制されている。従って、本発明鋳鋼を用いれ
ば、クラックタフネスが向上し、排気マニホールド使用
温度の高温化が可能となる。
【0036】一方、本発明鋳鋼(No.35〜No.3
8)に表8に示すようにMo及びCuの一種または二種
を1.0%以下の範囲で添加することにより表8及び図
13に示すような抗張力を向上させることができる。ま
た、本発明鋳鋼に表8に示すような熱処理を施すことに
より、表8及び図13に示すような抗張力を向上させ、
かつ伸びの低下を抑えることができる。
8)に表8に示すようにMo及びCuの一種または二種
を1.0%以下の範囲で添加することにより表8及び図
13に示すような抗張力を向上させることができる。ま
た、本発明鋳鋼に表8に示すような熱処理を施すことに
より、表8及び図13に示すような抗張力を向上させ、
かつ伸びの低下を抑えることができる。
【0037】
【表8】
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の黒鉛鋳鋼
は鋳鋼中のBiを0.0005%〜0.0150%とす
ることにより、鋳物中に微細な球状黒鉛を多数析出させ
ることができ、かつ鎖状黒鉛の発生を防止することがで
きることから、鋳放しのままで被削性及び機械的性質を
改善することができる。また、Siを2.7%〜5.5
%とし、REMを0.05%〜0.25%とすること
で、フェライト化率を95%以上とすることができ、鋳
放しで熱処理を施した鋳鋼と同等の硬度、抗張力、伸び
特性が得られる。
は鋳鋼中のBiを0.0005%〜0.0150%とす
ることにより、鋳物中に微細な球状黒鉛を多数析出させ
ることができ、かつ鎖状黒鉛の発生を防止することがで
きることから、鋳放しのままで被削性及び機械的性質を
改善することができる。また、Siを2.7%〜5.5
%とし、REMを0.05%〜0.25%とすること
で、フェライト化率を95%以上とすることができ、鋳
放しで熱処理を施した鋳鋼と同等の硬度、抗張力、伸び
特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Biの含有率と黒鉛球化率との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図2】表1に示すNo.6の本発明鋳鋼の金属組織の
顕微鏡写真。
顕微鏡写真。
【図3】表1に示すNo.1の比較鋳鋼の金属組織の顕
微鏡写真。
微鏡写真。
【図4】本発明鋳鋼及びフェライト化処理を施した比較
鋳鋼のSiの含有量と硬度との関係を示すグラフであ
る。
鋳鋼のSiの含有量と硬度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】本発明鋳鋼及びフェライト化処理を施した比較
鋳鋼のSiの含有量と抗張力との関係を示すグラフであ
る。
鋳鋼のSiの含有量と抗張力との関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明鋳鋼及びフェライト化処理を施した比較
鋳鋼のSiの含有量と伸びとの関係を示すグラフであ
る。
鋳鋼のSiの含有量と伸びとの関係を示すグラフであ
る。
【図7】REMの含有率及びSiの含有率が各々異なる
本発明鋳鋼のフェライト化率を示すグラフである。
本発明鋳鋼のフェライト化率を示すグラフである。
【図8】本発明鋳鋼及び比較鋳鋼に対してドリルによる
切削を行い、その切削長とドリルコーナーの摩耗量との
関係を示すグラフである。
切削を行い、その切削長とドリルコーナーの摩耗量との
関係を示すグラフである。
【図9】(a)部は本発明鋳鋼が適用されたディスクブ
レーキ用キャリパボディの平面図、(b)部は(a)部
のa−a線について見た矢視断面図、(c)部は(b)
部のb−b線について見た矢視断面図である。
レーキ用キャリパボディの平面図、(b)部は(a)部
のa−a線について見た矢視断面図、(c)部は(b)
部のb−b線について見た矢視断面図である。
【図10】(a)部は本発明鋳鋼が適用されたディスク
ブレーキ用キャリパブラケットの平面図、(b)部は
(a)部の正面図、(c)部は(b)部のc−c線につ
いて見た部分矢視断面図である。
ブレーキ用キャリパブラケットの平面図、(b)部は
(a)部の正面図、(c)部は(b)部のc−c線につ
いて見た部分矢視断面図である。
【図11】本発明鋳鋼及び比較鋳鋼の熱負荷テストを行
った際のクラック長の経時変化を示すグラフである。
った際のクラック長の経時変化を示すグラフである。
【図12】本発明鋳鋼及び比較鋳鋼の熱負荷テストを行
った際のクラック数の経時変化を示すグラフである。
った際のクラック数の経時変化を示すグラフである。
【図13】本発明鋳鋼にMo及びCuの一種または二種
を1.0%以下の範囲で添加し、熱処理を施した場合の
抗張力と伸びとを示すグラフである。
を1.0%以下の範囲で添加し、熱処理を施した場合の
抗張力と伸びとを示すグラフである。
1 キャリパボディ 2 キャリパブラケット
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素(C)0.45重量%〜1.5重
量%、珪素(Si)1.0重量%〜5.5重量%、RE
M0.008重量%〜0.25重量%、カルシウム(C
a)0.002重量%〜0.020重量%、ビスマス
(Bi)0.0005重量%〜0.0150重量%、ア
ルミニウム(Al)0.005重量%〜0.080重量
%含み、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物からな
り、鎖状黒鉛の晶出を防止したことを特徴とする自動車
用黒鉛鋳鋼。 - 【請求項2】 珪素(Si)2.7重量%〜5.5重
量%、REM0.05重量%〜0.25重量%含み、フ
ェライト化率を95%以上としたことを特徴とする請求
項1に記載の自動車用黒鉛鋳鋼。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176129A JP2812609B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 黒鉛鋳鋼 |
US08/070,663 US5370752A (en) | 1992-06-09 | 1993-06-02 | Cast steel suitable for machining |
DE69307031T DE69307031T2 (de) | 1992-06-09 | 1993-06-08 | Für Bearbeitung geeigneter Gussstahl |
EP93304450A EP0576173B1 (en) | 1992-06-09 | 1993-06-08 | Cast steel suitable for machining |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176129A JP2812609B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 黒鉛鋳鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339675A JPH05339675A (ja) | 1993-12-21 |
JP2812609B2 true JP2812609B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=16008175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4176129A Expired - Fee Related JP2812609B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 黒鉛鋳鋼 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5370752A (ja) |
EP (1) | EP0576173B1 (ja) |
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DE (1) | DE69307031T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5478523A (en) * | 1994-01-24 | 1995-12-26 | The Timken Company | Graphitic steel compositions |
US6024804A (en) * | 1997-05-02 | 2000-02-15 | Ohio Cast Products, Inc. | Method of preparing high nodule malleable iron and its named product |
RU2004129336A (ru) | 2002-04-03 | 2005-05-10 | Де Ля Рю Интернэшнл Лимитед (Gb) | Оптически изменяемое защитное устройство |
KR101657792B1 (ko) * | 2014-12-11 | 2016-09-20 | 주식회사 포스코 | 흑연화 열처리용 강재 및 피삭성이 우수한 흑연강 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54131522A (en) * | 1978-04-03 | 1979-10-12 | Nippon Steel Corp | Steel highly resistant against hydrogen induced blister and cracking |
JPS5853709B2 (ja) * | 1979-04-12 | 1983-11-30 | 住友金属工業株式会社 | 鍛造ままの高強度鍛造用鋼 |
US4255187A (en) * | 1979-08-29 | 1981-03-10 | Inland Steel Company | Bismuth-containing steel |
DE3147461C2 (de) * | 1981-12-01 | 1983-10-13 | Goetze Ag, 5093 Burscheid | Verschleißfeste Gußeisenlegierung hoher Festigkeit mit sphärolithischer Graphitausscheidung, ihr Herstellungsverfahren und ihre Verwendung |
JP2575669B2 (ja) * | 1986-10-21 | 1997-01-29 | 本田技研工業 株式会社 | 黒鉛快削鋳鋼 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP4176129A patent/JP2812609B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-06-02 US US08/070,663 patent/US5370752A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-06-08 EP EP93304450A patent/EP0576173B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-08 DE DE69307031T patent/DE69307031T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0576173A2 (en) | 1993-12-29 |
EP0576173B1 (en) | 1997-01-02 |
DE69307031D1 (de) | 1997-02-13 |
DE69307031T2 (de) | 1997-04-17 |
JPH05339675A (ja) | 1993-12-21 |
US5370752A (en) | 1994-12-06 |
EP0576173A3 (en) | 1994-05-18 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |