JPWO2014133080A1 - クリップの取付構造 - Google Patents

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傑雄 内田
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雅 町田
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Abstract

クリップの取付構造が、本体の外周面に突設するクリップ支持部と、クリップと、コイルスプリングとを備える。クリップ支持部とクリップの係合する支点に対して、クリップが回動自在に構成される。コイルスプリングは支点よりもクリップの一端部の側に設けられ、クリップの他端部が外周面に当接するように付勢する。クリップは、本体の外周面へ向かって突出する凸部を有する。凸部が、コイルスプリングの一端部の内側に挿入されている。コイルスプリングの他端部が、本体の外周面に当接する。

Description

本発明は、クリップに関するものである。特に筆記具の本体などに対してクリップが支点などを中心として回動自在に連結され、クリップの先端側が本体などの外周面に当接し、且つ、クリップの後端側が本体などの外周面から離間するように常に弾発されるクリップの取付構造に関する。
従来から前後方向に長い長尺の軸筒などの本体に対してクリップが支点などを中心として回動自在に連結され、クリップの先端側が軸筒などの外周面に当接し、且つクリップの後端側が軸筒などの外周面から離間するように常に弾発されるクリップの取付構造が知られていた。
こうしたクリップの取付構造において、弾発部材としてコイルスプリングが用いられている。
例えば、特許文献1では、クリップ内面とクリップ支持体とのうちの一方に設けた凹部に、コイルスプリングの端部を嵌合するとともに、同コイルスプリングの他方の端部を、クリップ内面とクリップ支持体とのうちの他方の平坦面に当接させる構造が開示されている。
日本国特開2010−83069号公報
特許文献1に開示される構造では、コイルスプリングの外周面を覆うように凹部が設けられている。しかし、特許文献1の構造では、クリップの開閉動作に伴ってコイルスプリングが収縮した際に、同コイルスプリングの外径が拡径するので、バネ嵌合凹部の内周面とコイルスプリングの外周面が接触して摩擦抵抗が発生してしまっていた。そして、その結果、クリップの開閉動作を妨げる恐れがあった。
そこで、特許文献1では凹部の開口部側をコイルスプリングの外周面に接触しないように形成し、コイルスプリングの伸縮時の摩擦抵抗を小さくすることも開示されている。しかし、コイルスプリングの外周面をバネ嵌合凹部が覆うように設けられるので、バネ嵌合凹部の外周径が大きくなり、ひいてはバネ嵌合凹部を設けるクリップまたはクリップ支持体が大きくなるので、製品デザインに制約を与えてしまっていた。
本発明によれば、クリップの取付構造であって、
本体の外周面に突設するクリップ支持部と、
前記クリップ支持部に係合するクリップと、
前記クリップの一端部を前記本体の外周面から離間する方向に付勢するコイルスプリングとを備え、
前記クリップ支持部と前記クリップの係合する支点に対して、前記クリップが回動自在に構成され、
前記コイルスプリングは前記支点よりも前記クリップの一端部の側に設けられて、前記クリップの他端部が前記本体の外周面に当接するように前記クリップを付勢し、
前記クリップは、前記本体の外周面と対向する前記クリップの面から、前記本体の外周面へ向かって突出する凸部を有し、
前記凸部が、前記コイルスプリングの一端部の内側に挿入されており、
前記コイルスプリングの他端部が、前記本体の外周面に当接する、クリップの取付構造が提供される。
前記クリップの取付構造は、前記本体の外周面は平面部を有し、前記コイルスプリングの他端部が前記平面部に当接する、ように構成されてもよい。
前記クリップの取付構造は、前記凸部の基部の外径は前記コイルスプリングの内径よりも大きく、前記凸部の先端部の外径は前記コイルスプリングの内径より小さい、ように構成されてもよい。
前記クリップの他端部が前記本体の外周面から離間される方向に前記クリップが所定量回動した際に、前記凸部の先端が前記本体の外周面に当接してもよい。
前記凸部に、前記クリップの長手方向に沿ってスリットが形成されてもよい。
前記凸部が突出する方向に直交する断面における前記凸部の形状は円形であってもよい。
前記本体は筆記具の軸筒であってもよい。
前記筆記具のペン先を操作するためのスライダーが前記本体に設けられてもよい。
前記クリップの取付構造は、前記筆記具のペン先を操作するための複数のスライダーが前記本体に設けられ、前記スライダーのうち少なくとも1つに前記クリップ支持部が設けられる、ように構成されてもよい。
本発明では、本体の外周面に突設するクリップ支持部と、前記クリップ支持部に係合するクリップと、前記クリップの一端部を前記本体の外周面から離間する方向に付勢するコイルスプリングとを備えるクリップの取付構造において、前記クリップ支持部と前記クリップの係合する支点に対して、前記クリップが回動自在に構成され、前記コイルスプリングは前記支点よりも前記クリップの一端部の側に設けられて前記クリップの他端部が前記本体の外周面に当接するように前記クリップを付勢し、前記クリップは、前記本体の外周面と対向する前記クリップの面から、前記本体の外周面へ向かって突出する凸部を有し、前記凸部が、前記コイルスプリングの一端部の内側に挿入されており、前記コイルスプリングの他端部が、前記本体の外周面に当接される。これにより、クリップ開閉動作におけるコイルスプリングの摩擦抵抗を小さくできるので、クリップの開閉操作性が向上する。また本体の外形寸法が小さい(細い)ものに用いても違和感がなく、クリップ本体のデザインの自由度だけでなく、製品自体のデザインの自由度も向上する事ができる。
本発明の第1実施例の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例の構成を示す縦断面図である。 図2の部分拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC矢視図である。 本発明の第2実施例の構成を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の第2実施例の動作を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の第3実施例の構成を示す多芯筆記具全体の正面図である。 図9のD−D線縦断面図である。 先部材部42突出状態の多芯筆記具全体の正面図である。 図11のF−F線縦断面図である。 摺動ケース27の正面図である。 摺動ケース27の背面図である。 図14のG−G線横断面図である。 図14のH−H線縦断面斜視図である。 後軸26の正面図である。 図17のI−I線縦断面図である。 スライダー29の右側面図である。 スライダー29の背面図である。 クリップスライダー30の右側面図である。 クリップスライダー30の背面図である。 クリップスライダー30の下面図である。 図9のE−E線横断面図である。 着脱部材45を構成した例におけるスライダー29の右側面図である。 着脱部材45を構成した例におけるスライダー29の背面図である。 着脱部材45を構成した例におけるスライダー29の上面図である。 図27のJ−J線縦断面図である。 着脱部材45を構成した例におけるクリップスライダー30の右側面図である。 着脱部材45を構成した例におけるクリップスライダー30の背面図である。 着脱部材45を構成した例におけるクリップスライダー30の上面図である。 図31のK−K線縦断面図である。 着脱部材45と嵌合した状態のシャープユニット41の外観図である。 図9の部分拡大斜視図である。 図10の部分拡大図である。 本発明の第3実施例の動作を示す部分拡大縦断面図である。 図12の部分拡大図である。 クリップ本体33の右側側面図である。 クリップ本体33の正面図である。 クリップ本体33の背面図である。 図39のL−L線縦断面図である。 本発明の第1実施例及び第2実施例の第1変形例を示す斜視図である。 本発明の第1実施例及び第2実施例の第2変形例を示す斜視図である。 本発明の第1実施例及び第2実施例の第3変形例を示す斜視図である。 本発明の第3実施例の変形例による、図9のE−E線横断面図である。 本発明の第3実施例の変形例による、クリップスライダー本体31の斜視図である。 本発明の第3実施例の変形例による、クリップ本体33の下側を示す斜視図である。 図47のクリップ本体33の上側を示す斜視図である。
図1から図6を用いて、第1実施例に基づき、本発明のクリップの構成を説明する。図1は本発明の第1実施例の構成を示す斜視図であり、図2は縦断面図であり、図3は部分拡大縦断面図である。図4は図2のA−A線断面図である。図5は図2のB−B線断面図である。図6は図2のC矢視図である。
なお本実施例は筆記具の軸筒(本体)にクリップが取り付けられるクリップ取付構造を用いて説明されるが、本体はクリップを必要とするものであれば筆記具の軸筒に限定されない。例えば、消去具や塗布具などの本体であっても良い。筆記具は、ボールペンやシャープペンシル、マーキングペン、万年筆などであってもよい。消去具は、修正ペンや消しゴムなどであってもよい。塗布具は、糊や、アイライナーやアイブローなどの化粧用具などであってもよい。また本体の形状は円筒形状にかぎらず、例えば角筒形状、円柱形状、角柱形状であってもよい。
図1,2に示すように、本体1は、前後方向に長い長尺の部材である。本体1の前端には図示しないペン先が設けられている。本体1の後方外周部には、クリップ支持部2が一体に突設されている。クリップ本体4がこのクリップ支持部2に回動可能に係合されている。そのクリップ支持部2の左右の側面には、円柱状の支点軸3が前記本体1の長手方向に対して直角方向に突設されている。
クリップ本体4も前後方向に長い長尺の部材である。クリップ本体4は、クリップ支持部2とクリップ本体4の係合する支点に対して、クリップ本体4が回動自在に構成されている。クリップ本体4は横断面が略U字状に形成されており、前記クリップ支持部2の左右の側面に対向するように右側板部5と左側板部6が設けられている。その右側板部5と左側板部6には支点孔7が開設されており、前記支点軸3が係合して前記クリップ本体4を回動自在に支持する回動支点8を構成している。
尚、図4に示すように、前記支点軸3の端部近傍には、本体1から離れる方向に向かって縮小するテーパー面部3aが形成されている。前記クリップ本体4の支点孔7が支点軸3に組み付けられる際、前記テーパー面部3aが、その組み付け動作を容易なものとしている。
図1から3に示したように、本体1の外周部とクリップ本体4との間に、コイルスプリング11が設けられている。コイルスプリング11は、クリップ本体4の一端部を本体1の外周面から離間する方向に付勢する。また、コイルスプリング11は、クリップ本体4の他端部が本体1の外周面に当接するように、支点よりもクリップ本体4の一端部の側に設けられている。
前記本体1の前記クリップ支持部2よりも後方の外周部には、前記クリップ本体4の内底面9と対向するように平面部10が設けられている。その平面部10には、コイルスプリング11の一方の端部12が当接している。
また、前記クリップ本体4は、本体1の外周面と対向するクリップ本体4の内底面9の後方部から、本体1の前記平面部10に向かって突出する筒状の凸部14を備えている。前記コイルスプリング11の他方の端部13がその凸部14を覆うように外挿されている。つまり、前記凸部14が前記コイルスプリング11の他方の端部13の内側に挿入されている。前記平面部10と当接している一方の端部12と、前記内底面9と当接している他方の端部13とが、弾発部15を構成している。即ち、前記コイルスプリング11の付勢力によって、前記クリップ本体4の前記回動支点8よりも後方部(前記クリップ本体4の一端部)が、前記本体1の外周面から離間するように弾発されるとともに、前記クリップ本体4の前記回動支点8よりも前方部(前記クリップ本体4の他端部)が、前記回動支点8を介して前記本体1の外周面に当接するように弾発されている。このように構成することで、前記コイルスプリング11の付勢力に抗して、前記クリップ本体4の前記回動支点8よりも後方部を前記本体1の外径方向から軸線に向かって押圧することにより、前記クリップ本体4の前記回動支点8より前方部を、前記回動支点8を介して前記本体1の外周面から離間するように回動する開閉操作が可能なクリップとしている。
尚、本実施例では、前記クリップ本体4は着色された不透明の樹脂製からなる材質で構成されており、射出成型などで成形されているが、金属製など本発明の構成が可能であれば特にどのような材質でも構わない。
また、前述したように前記コイルスプリング11が前記凸部14を覆うように外挿することで、使用中に前記コイルスプリング11が前記クリップ本体4への取付位置から離脱することを防止している。
さらに、クリップ本体4の開閉操作にともなう前記コイルスプリング11の収縮により、同コイルスプリング11の内径及び外径が拡径するが、その際には、前記凸部14の外周面と前記コイルスプリング11の内周面との間隔が大きくなり、前記凸部14と前記コイルスプリング11との接触面積が減少する。その結果、摩擦抵抗が小さくなり、軽快な開閉操作が可能となっている。
本実施例において、コイルスプリング11の一方の端部12は、自由状態であり、自在に変位できる。このため、コイルスプリング11の一方の端部12は、本体1の外周面に沿って移動可能に、本体1の外周面に当接する。
このため、筆記具を組み立てる際には、クリップ本体4側については、コイルスプリング11の他方の端部13を凸部14に位置あわせする必要があるが、本体1側については、コイルスプリング11の一方の端部12を特定の部位に位置合わせする必要がない。このため、筆記具の組立が容易になる。また、クリップ本体4の開閉操作時には、コイルスプリング11の一方の端部12が自由に動くことができ、コイルスプリング11に無理な抵抗がかかりにくくなる。このため、コイルスプリング11の耐久性が向上する。
また、本実施例において、コイルスプリング11の一方の端部12が当接する外周面が平面部10である。コイルスプリング11の平面部10に対する接触面積が大きくなり、本体1の外周面に対してコイルスプリング11からかかる力が分散され、本体1の外周面の外観に傷や凹みがつきにくくなる。
本実施例では、本体1の外周面のうち、コイルスプリング11の一方の端部12が当接する部位が平面(平面部10)であるが、図42に示す第1の変形例のように、この部位は曲面であってもよい。図42に示した例では、円筒状の本体1の曲面状の外周面の一部に、コイルスプリング11の一方の端部12を当接可能とさせている。
なお、図42では、コイルスプリング11の一方の端部12が当接する部位を、円筒状の本体1の周方向に曲がった曲面としたが、軸方向に曲がった曲面、あるいは周方向および軸方向に曲がった曲面としても良く、該部位は任意の曲面で構成できる。
また、前記凸部14の外径を前記コイルスプリング11の内径よりも小径とすることもできる。この場合、前記凸部14の外周面と前記コイルスプリング11の内周面との接触面積がさらに減るので、より軽快な開閉操作に望ましい形態となる。
さらに、前記凸部14の外径を突設する先端部に向かって徐々に小径となるテーパー形状とすることもできる。この場合、前記凸部14の外周面と前記コイルスプリング11の内周面とが先端部付近ほど離間して、より軽快な開閉操作に望ましい形態となるだけでなく、前記クリップ本体4を射出成型で形成する場合に、金型に設ける抜きテーパーとして離型性を向上することもできる。
また、前述したように前記凸部14を前記コイルスプリング11に内包されるように構成するので、前記コイルスプリング11の外径が前記弾発部15の最外径となり、前記弾発部15を小さくすることができる。さらに、前記弾発部15を略U字状の内面部に収納する前記クリップ本体4も小さくすることが可能になる。特に、前記クリップ本体4の幅を狭小化することが可能であり、前記クリップ本体4のデザインの自由度を向上することが可能である。
尚、図3においては成形時に材料が起こす成形収縮によって生じるへこみ(ヒケ)を防止するために前記凸部14を略円筒形状として図示しているが、略円柱形状としても良い。また、その突設方向と直交する断面(横断面)の形状も円形状に限るものではなく、多角形状や十字形状や星形多角形などの幾何学平面形状はもちろん、部分的に円弧を備えるものを含む形状など、様々な形状を採用することができるが、製造コストなどを勘案して適宜選択すれば良い。
なお、本実施例ではクリップ支持部2が本体1の外周面に設けられた例を説明したが、本発明はこれに限られない。図43に示す第2の変形例のように、クリップ本体4を、筆記具のペン先を操作するためのスライダーに設けられたクリップ支持部2に取り付け、クリップ本体4がスライダーとともに摺動可能とされてもよい。この構造は、後に第3実施例としても詳細に説明する。
また、本実施例のクリップの取付構造を、図44に示す第3の変形例のように、ボールペンユニットやシャープユニット、スタイラスペンユニットなどのリフィールを複数本内蔵する多芯筆記具に設けても良い。
次に、図7,8を参照して第2実施例に基づき、本発明のクリップの構成を説明する。図7は本発明の第2実施例の構成を示した部分拡大図縦断面図である。図8は本発明の第2実施例の動作を示す部分拡大縦断面図である。
第1実施例とは前記凸部の形状を除いて同一の構成であるために、その同一形状及び材質における詳細な説明は割愛する。なお、本実施例にも、第1実施例と同様に、図42から図44に示される変形例が適用可能である。
第2実施例では、凸部16の前記内底面9に近い基部の外周面が前記コイルスプリング11の内周面に圧接するように、前記コイルスプリング11の内周径よりも僅かに大径とした大径部17を設けている。前記コイルスプリング11の端部が、前記大径部17の略全周に軽い圧入状態で保持される。その大径部17の突設方向の長さは、前記コイルスプリング11の線径と略同寸法としており、且つ、前記大径部17よりも突設方向の先端側は、前記大径部17よりも外径が小径である小径部18としている。その小径部18を前記コイルスプリング11の内周面と離間させることによって、前記コイルスプリング11の端部に設けた座巻き部19のみが圧接されるようになっている。このように構成することで、クリップ開閉操作中の前記コイルスプリング11の座巻き部19の位置ずれを防止できるだけでなく、クリップ本体4開閉操作過程における前記凸部16とコイルスプリング11との接触をも防止できるので、軽快な開閉操作が可能となっている。
本実施例において、前記凸部16の突出方向に直交する断面の形状は、好ましくは、略円形である。前記凸部16の断面形状を略円形とすることにより、前記大径部17の略全周でコイルスプリング11の端部(座巻き部19)が圧接される(軽い圧入状態で保持される)。これにより、クリップ開閉操作中のコイルスプリング11の他方の端部13の位置ズレがより防止できる。また、クリップの開閉操作過程における凸部16の小径部18とコイルスプリング11との接触がより防止でき、より軽快なクリップの開閉操作が可能となる。さらに、クリップ本体4をクリップ支持部2に組み立てる際の、凸部16に対するコイルスプリング11の略一体的な保持をより確実に行うことができ、組立作業がより向上する。
尚、前記凸部16の大径部17における断面形状が略円形であることが望ましく、小径部18にあっては任意の形状としても良い。
また、前述したように前記コイルスプリング11の端部に設けた座巻き部19が、前記凸部16の前記大径部17に圧接するように構成することで、組立の際に前記コイルスプリング11を前記凸部16に外挿して略一体的に保持してから、前記クリップ支持部2に係合することができる。その結果、組立作業中に前記コイルスプリング11が離脱して紛失してしまうことを防止する効果も有している。
さらに、前述したように前記コイルスプリング11の一方の端部12が、前記本体1の平面部10に当接するように構成しているので、前記コイルスプリング11を組み立てる際に、前記本体1との位置合わせが不要であり、組立作業をより簡便にする効果も有している。
また、前述したように、組立の際に前記クリップ本体4と前記コイルスプリング11とを略一体にしてから、前記クリップ支持部2に前記本体1の遠心方向から係合するように構成しているので、前記コイルスプリング11の一方の端部12が前記本体1の平面部10に略垂直に当接する。このように構成することで、組立の際に前記コイルスプリング11の一方の端部12による、前記平面部10への本体1の長手方向の擦り傷の発生を防止できるので、製品外観を良好に保つ効果も有している。尚、この係合過程において、クリップ本体4の右側板部5と左側板部6は、前記支点軸3のテーパー面部3a(図4参照)によって容易に左右方向に押し広げられる。これによって、クリップ本体4の支点孔7を容易に支点軸3に係合させることができている。
尚、図7においては成形時におけるヒケを防止するために前記凸部16を略円筒形状として図示しているが、略円柱形状としても良い。また、その突設方向と直交する断面(横断面)の形状も円形状に限るものではなく、多角形状や十字形状や星形多角形などの幾何学平面形状はもちろん、部分的に円弧を備えるものを含む形状など、様々な形状を採用することができる。さらに、前記大径部17の断面形状を円形状とし、小径部18の断面形状を多角形状とするなど、大径部17と小径部18との形状を様々な断面形状の組み合わせも可能であるが、製造コストなどを勘案して適宜選択すれば良い。
次に、図9から図41を参照して、第3実施例に基づき、本発明のクリップの構成を説明する。第3実施例はボールペンユニットやシャープユニット、スタイラスペンユニットなどのリフィールを複数本内蔵する多芯筆記具であり、前端がリフィールの後端に連結したスライダーに本発明のクリップを構成したものである。図9は本発明の第3実施例の構成を具備した多芯筆記具全体を示した外観図であり、図10は縦断面図である。
本実施例において軸本体23は、前軸25と後軸26、摺動ケース27を含む。本実施例では本体24とは、軸本体23、後軸26の窓孔26a(図24)に配置されたスライダー29や後述のクリップスライダー本体31(図24)を含む。
図10に示したように、前記前軸25の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部25aが形成されている。そして、その前軸25の先端には、ボールペンユニット37の筆記部(ペン先38)やシャープユニット41の先部材部42が出没する突出孔25bが形成されている。
ここで、ボールペンユニット37やシャープユニット41の他に、消しゴムを繰り出すことのできる消しゴムユニットやスマートフォンなどを操作することのできるスタイラスペンユニットなども含めて、軸本体23に内蔵されるユニットを総称してリフィール28とする。
前記前軸25は内部に配置されたリフィール28の視認性やデザイン性を考慮し、1部品で構成されているが、ゴム状弾性体からなるグリップを挿着したり、二色成形、或いは、多色成形といった手段などにより前軸にゴム状弾性体からなるグリップを被覆したりしても良い。それにより、グリップ感が増し、書きやすさ、疲れにくさが増す。
前記前軸25と後軸26は、螺合により取り外し可能に取り付けられており、前記後軸26の後端部には摺動ケース27が取り付けられている。本実施例では、その摺動ケース27の外周の表面上には、等間隔に後軸26との係合用の係合突起27aが設けられている(図13)。また、その係合突起27aは、後軸26の外周の表面に設けられた窓孔26a(図17,18,24)の後端部に係合されている。これにより、本実施例のようにシャープユニット41を組み合わせた多芯筆記具において、摺動ケース27を押圧することによりシャープ芯Lを繰り出す際の摺動ケース27のスライド距離を窓孔26aで有効活用し、軸本体23の長さを抑えている。
また、摺動ケース27の外周面には1箇所のみ切り欠き部27bが設けられている(図14)。これは後述する本発明のクリップを構成したスライダー(クリップスライダー30)のクリップスライダー本体31の頂点31a(図21)が係合出来るように設けられている。これによってクリップスライダー30の形状を損なうことなく、他のスライダー29と同様に摺動することが可能である。
尚、本実施例にあっては、スライダー29の前端にはボールペンユニット37が連結されており、クリップスライダー29の前端にはシャープユニット41が連結されている。ここで、スライダー29並びにクリップスライダー30は、ペン先が本体1の前端から突き出した筆記可能状態と、ペン先が本体1の前端から引っ込んだ筆記不可能状態とを切替操作するための部位である。ユーザは、スライダー29並びにクリップスライダー30を操作することにより、該筆記可能状態と筆記不可能状態とを切り替えることができる。
図19に示すように、スライダー29の押圧部29aの後端には軸心方向に切り欠き部29bが設けてあり、前述の窓孔26aの後端部に係合された摺動ケース27の係合突起27a(図13)を覆い、外観から見えないようにしている。
また、図21に示すように、クリップスライダー30にはクリップスライダー本体31の頂点31aが存在し、前述の図14の摺動ケース27内の1箇所にある切り欠き部27bに係合される。
前述した図10に示した後軸26と摺動ケース27との係合状態において、摺動ケース27の前半部27c(図16)は後軸26の後端内部に配置され、一方、摺動ケース27の後半部は後軸26の後端開口部26bから突出する。その突出した摺動ケース27の後半部をノック部27dとし、ノック作動により摺動ケース27全体が、後軸26に対して前後に摺動する。
多芯筆記具が、多芯筆記具に内蔵されるリフィール全てが前軸の突出孔からのリフィールの突出によって筆記が可能となるものである場合や、前軸の突出孔からのリフィールの突出後にスライダーを更に前後動させることで芯の繰り出し操作が可能である場合には、摺動ケース27と後軸26は別体で固定されていても良く、また、一体であっても良い。多芯筆記具に内蔵されるリフィール全てが前軸の突出孔からのリフィールの突出によって筆記が可能となるものである場合とは、例えば、リフィールが全てボールペンユニットである場合や、リフィールがボールペンユニットとスタイラスペンユニットからなる場合である。また、前記芯は、シャープユニットのシャープ芯に限らず、例えば、消しゴムユニットの消しゴムでもよい。
その摺動ケース27の内部は全長に渡り、図14から16に示すように、径方向を分割するように梁状の区画壁27eによって区画されている。また、摺動ケース27は有底の筒状を成しているが、中間部から前方は筒部27fがなくなり、径方向に開放状態となっている。具体的には、断面形状が扇形の切り欠き部27gが形成されており、その切り欠き部27gが開放状態となっている。つまり、その切り欠き部27gを摺動面とし、スライダー29やクリップスライダー30が摺動ケース27内を摺動するのである。前記スライダー29の押圧部29a(図10,11)とクリップスライダー本体31のクリップ支持部31bは後軸26の窓孔26aより外方に突出しており、スライダー29とクリップスライダー30は後軸26の窓孔26aを摺動する。
ペン先38の没入状態では、スライダー29は弾撥部材35の弾撥力により、後方へ押しやられており、スライダー29の円弧状当接部29c(図20)は摺動ケース27のスライダー当接部27h(図13)に当接している。スライダー29と摺動ケース27のスライダー当接部27hは平面同士の接触でも良いが、本実施例では円弧同士で接触させている。それにより、弾撥部材35の弾撥力によるスライダー29の摺動ケース27への衝撃力を起因とする応力集中を緩和し割れの発生を低減しているのである。
またクリップスライダー30においても同様な構造を取っており、クリップスライダー本体31の円弧状当接部31c(図21,22)は摺動ケース27のクリップスライダー当接部27i(図14)に当接している。これにより前述のスライダー29と同等の効果が得られる。
この状態において、使用者がスライダー29やクリップスライダー30を前進させると、スライダー29やクリップスライダー30は軸心方向へ落ち込み、スライダー29の係止突起29d(図19)やクリップスライダー本体31の係止突起31d(図21)が摺動ケース27内の梁状の区画壁27e(図16)の中心に設けられた係止凹部27jに係止される。この瞬間に、ペン先38や先部材部42が前軸25の先端の突出孔25bから突出し、筆記可能となる。このペン先38や先部材部42の突出時、図18に示すように、後軸26内の規制部26cに設けた貫通孔26d付近の内周面26eから貫通孔26dの中心に向けて設けたリフィール規制リブ26fと、突出しているリフィール28が接触する。この接触動作によって、リフィール28の先端のペン先38や先部材部42は強制的に前軸25先端の突出孔25bに向かう。これにより、前軸25b内でリフィール28が屈曲することなく、突出孔25bからペン先38や先部材部42が突出されるのである。例えば、リフィール28がシャープユニット41の際、シャープユニット41自体の屈曲による、内蔵されたシャープ芯Lの繰り出し不良などが防止され、スムーズな芯出しが可能となる。
さらに、図18に示すように、前記後軸26の内面には、一対の位置決めリブ26gによって挿着溝26hが形成されている。その挿着溝26hには、前記摺動ケース27の梁状の区画壁27eが摺動自在に嵌まり込んでおり、径方向、即ち、相対的な回転が防止されている。具体的には、1つの区画壁27eに対し、後軸26の内周面に前記区画壁27eの幅と略同じ間隔をあけて位置決めリブ26gが2つ設けてあり、その隣り合う位置決めリブ26g間(挿着溝26h)を区画壁27eが前後に摺動するのである。つまり、後軸26内の位置決めリブ26hの数は区画壁27eの数の2倍となり、区画壁27eの数はリフィール28の数に起因するため、リフィール28の数により位置決めリブ26gの数も決まる。つまり、リフィール28が2本であれば位置決めリブ26gの数は4つ、3本であれば6つになるのである。
軸本体23は前軸25、後軸26、摺動ケース27で構成されており、先に説明したとおり、摺動ケース27と後軸26は、係合突起27aと窓孔26aとの係合により、脱落・分解が防止されている。また、前軸25と後軸26は螺合により取り外し可能に接合されている。前記後軸26内には前軸25のネジ部端面25c(図10)を突き当てて止めるために、ネジ止め段部26iが周状に形成されている。本実施例では前軸25にはグリップを被覆しておらず、後軸26との螺合により前軸25の外観後端面25dと後軸先端面26jとが接触して、螺合が止まるが、前軸の外観後端面に接触部が存在しない、グリップを被覆した例では前記ネジ止め段部と前軸のネジ部端面が後軸内部で接触し、螺合が止まるのである。ネジ止め段部は後軸内のスペース、肉厚等を考慮し、複数のリブで構成しても良いが、金型の加工、透明樹脂使用時の見栄えの観点から、周状に設けるのが望ましい。
また本実施例において、前軸25と後軸26は螺合構造により構成されているが、凹凸嵌合で圧入されていても良いし、一体的に形成されていても良い。しかし、リフィールの交換や成形の容易性を考慮すると2部品とし、着脱自在に固定した方が良い。
前記後軸26には、3個の長手方向に延びる窓孔26aが形成されている。本実施例においては、3個の窓孔26aが形成されているが、リフィール28であるボールペンユニット37とシャープユニット41の合計数が3本であるためであり、このリフィール28の本数によって窓孔26aの形成する数も変わるものである。前記後軸26内には後軸26の後端を摺動可能に取り付けられた摺動ケース27が設けられている。その摺動ケース27内はリフィール28の数に径方向に区画されており(区画27k(図16))、その区画27kは軸心を中心とし、放射状に広がる梁状の区画壁27eにより区画分けされている。この区画27k内をリフィール28の後端に取り付けられたスライダー29やクリップスライダー30が前後にスライドし、ボールペンユニット37のペン先38やシャープユニット41の先部材部42の没入動作が行われるのである。前記区画27kも本例では3つであるが、リフィールの本数により、変わるものである。
前記後軸26の窓孔26aには、不透明な材質からなるスライダー29やクリップスライダー31が摺動自在に配置されている。このスライダー29の長手方向の両側には、抜け防止突起29e(図19,20)が形成されており、後軸26の窓孔26aからのスライダー29の脱落を防止している。クリップスライダー30も同様に、クリップスライダー本体31に抜け防止突起31e(図21,22)が形成されており、クリップスライダー30の窓孔26aからの脱落を防止している。尚、本実施例にあっては、クリップスライダー30が配置される窓孔26aを、他の窓孔26aよりも長手方向に長く形成している。これは、本実施例にあっては、クリップスライダー本体31のクリップ支持部31bの長手方向の長さを、スライダー29の押圧部29aよりも長く形成しているためである。
このスライダー29やクリップスライダー30(クリップスライダー本体31)の背面には、図19,21に示すように、1つの係止突起29d及び31dと、間隔をおいて2つの解除突起29fと29g、31fと31gが形成されている。前記係止突起29d、31dは摺動ケース27を区画している梁状の区画壁27eの中央部に設けた係止凹部27j(図16)に係止され、ボールペンユニット37のペン先38やシャープユニット41の先部材部42の突出状態を維持する。前記ボールペンユニット37のペン先38やシャープユニット41の先部材部42の突出状態において後部に位置している他のスライダー29を前進させると、前進したスライダー29の解除突起29gが、係止しているスライダー29の解除突起29f或いはクリップスライダー31の解除突起31fに接触し、係止していたスライダー29或いはクリップスライダー31が径方向外向きに移動することで係止が解除され、その瞬間に弾撥部材35の弾撥力によりスライダー29或いはクリップスライダー29が後方へ移動し、突出状態にあったボールペンユニット37のペン先38やシャープユニット41の先部材部42が没入状態になるのである。
第3実施例にあっては、クリップスライダー本体31の抜け防止突起31eと後軸26の窓孔26aとが相対する面の形状を曲面としたが(図24)、クリップスライダー本体31の突出方向に対して略垂直な平面により形成しても良い(図45、図46)。図45、図46に示すように、抜け防止突起31e´と窓孔26a´の相対する面の形状を平面からなした際には、クリップスライダー本体31に横方向の力がかかったり、ねじれの力がかかったりした際のクリップスライダー本体31の後軸26からの抜け防止をより確実なものとすることができる。
尚、図46に示したクリップスライダー本体31では、支持板31jの左右の側面に突設した後述の突板31nのうち、一方のクリップ本体33側を切り欠き、凹部31uを形成している。これは、前記凹部31uに、射出成型時のゲートを設けているためであり、必ずしも形成しなくても良い。
また、図19に示したように、スライダー29やクリップスライダー30(クリップスライダー本体31)の前端には長手方向に板状の突部36が形成されている。その突部36の先端には、ほぼ円盤状の膨出部36aが形成されている。それら突部36や膨出部36aを板状、並びに、円盤状にすることによって、後述するリフィール28を接続した際、空気の流通路が形成されるようになっている。つまり、本例のようにリフィール28をボールペンユニット37とした場合、インキ40の消費に伴うリフィール(ボールペン)内部への空気の侵入を確実なものとしているのである。
そして、前記突部36(膨出部36a)には、ボールペンユニット37のインキ収容管39の後方部が接続されている。ここで、前記スライダー29は、前記ボールペンユニット37に使用されるインキ色と同じ色に着色された不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。スライダー29の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。また、シャープユニット41の後方にも同様にクリップスライダー30が挿着されており、ボールペンユニット37に接続されたスライダー29の色と異なる色に着色し、判別がつくように構成しているが、ボールペンユニットに接続されたスライダーと同様の色で構成してもかまわない。
本実施例において、ボールペンユニット37のインキ収容管39は、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されているが、インキ収容管39の少なくとも前記スライダー29との接続部が、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されていれば良い。リフィール28を交換した際、リフィール28とスライダー29(膨出部36a)との接続状態を容易に確認することができる。
ここで、スライダー29やクリップスライダー30とリフィール28との連結構造は、前述の構成に限らない。例えば、図28および図32に示したように、スライダー29やクリップスライダー30の前端に長手方向に凹んだ孔部44を形成すると共に、その孔部44の内周面44aにリフィール嵌合突起44bを形成し、前記孔部44にリフィール28の後端に設けた着脱部材45(図33)を着脱可能に固定しても良い(図25〜図33)。図33に示したリフィール28(シャープユニット41)の後端には着脱部材45を空気の流通路を確保した状態で固着しており、その固着強度をスライダー29やクリップスライダー31と着脱部材45の嵌合強度より強くすることにより、使用者は好みのリフィール28に簡単に着脱し、交換することができる。尚、リフィール28と着脱部材45との固着は、リフィール28をシャープユニット41とした場合には、空気の流通路を確保した状態でなさなくても良いが、リフィール28をボールペンユニット37とした場合には、空気の流通路を確保した状態でなした方が望ましい。ここで、前記スライダー29やクリップスライダー30は、不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。透明にすることにより、リフィール28の後端に取り付けた着脱部材45を、スライダー29やクリップスライダー30を通して視認することができ、使用者のリフィール識別が可能となる。さらには、スライダー29やクリップスライダー30の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。
尚、図28に示したように、前記スライダー29の前端部には、後述する弾撥部材35の後端部が当接する鍔部29hが形成されている。同様にクリップスライダー本体31の前端部にも、弾撥部材35の後端部が当接する鍔部31hが形成されている。
図10および図12の参照符号35は、リフィール28並びにリフィール28に接続するスライダー29やクリップスライダー30を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。尚、前述したように、本実施例におけるリフィール28は、スライダー29に嵌合している2本が前述のようにボールペンユニット37となっており、クリップスライダー30に嵌合している1本がシャープユニット41となっている。そのボールペンユニット37のインキ収容管39及びシャープユニット41の芯タンク43が、スライダー29及びクリップスライダー30の膨出部36aに接続されている。具体的には、黒、赤のインキが収納されたボールペンユニット37とシャープユニット41が接続されている。
図18に示した前記後軸26の中間部には、規制部26cが形成されており、その規制部26cには、リフィール28が遊挿する3つの貫通孔26dが形成されており、前記規制部26cに弾撥部材35の一端を係止させることにより、リフィール28を後方に付勢している。
ここで、図34および図35を参照しつつ、本実施例における、クリップ取付構造について詳述する。 クリップスライダー30は、クリップスライダー本体31(本体24)の外周部より突出したクリップ支持部31bを構成するクリップスライダー本体31と、前記クリップ支持部31bに係合するクリップ本体33と、前記クリップ本体33の後部を前記クリップスライダー本体31の外周面から離間するように付勢するコイルスプリング34の3部品からなり、クリップ本体33の後方外面がクリップスライダー30の前端に接続されたリフィール28を前進させるための押圧部となっている。
前記クリップスライダー本体31には、後方にクリップ支持部31bが突設されている。そのクリップ支持部31bは、図21から24に示した支持台31iと支持板31jから構成されている。支持台31iの左右の側面には、肉盗み溝31kが形成されている。この肉盗み溝31kは、クリップスライダー本体31から支持板31jにかけて肉厚になるため、ヒケなどの成形不良を防止するものである。尚、本実施例では、前記クリップスライダー本体31は着色された不透明の樹脂製からなる材質で構成されており、射出成型などで成形されている。
前記支持板31jの左右の側面には、円柱状の支点軸31mが前記クリップスライダー本体31(本体24)の長手向に対して直角方向に突設されている。前記支点軸31mの後方には、支持板31jの左右の側面から突板31nが突設されている。この突板31nは、横方向における支持板31jの倒れを防止する役割を果たしている。
一方、図24に示したように、クリップ本体33は横断面が略U字状に形成されており、前記クリップ支持部31bの左右の側面に対向するように右側板部33aと左側板部33bが設けられている(図40)。その右側板部33aと左側板部33bには支点孔33c(図38)が開設されており、前記支点軸31m(図34)が係合して前記クリップ本体33を回動自在に支持する回動支点33dを構成している。尚、前記支点軸31mの端部近傍には、本体24から離れる方向に向かって縮小するテーパー面部31s(図21,23)が形成されている。前記クリップ本体33の支点孔33cが支点軸31mに組み付けられる際、その組み付け動作を容易なものとしている。
また、前記支点孔33cの後方には、前記支持板31jの左右の側面から突設された突板31n(図21)と干渉しないように、溝部33e(図40)が形成されている。
さらに、支持板31jの前方天面にはクリップ本体33の内底面33f(図35)に当接させるための前方傾斜面31p(図21)が形成されている。この前方傾斜面31pはクリップ本体33の回動支点33dよりも前方部の軸本体23への回動を規制する役割を果たしている。
図35に示すように、前記クリップスライダー本体31の前記クリップ支持部31bよりも後方の外周部には、前記クリップ本体33の内底面33fと対向するように平面部31qが設けられている。その平面部31qには、コイルスプリング34の一方の端部34aが当接している。
また、前記クリップ本体33の内底面33fの後方部には、外周面側に傾斜した後方傾斜内底面33gが形成されており、この後方傾斜内底面33gに対して垂直であり、対向する前記平面部31qに向かって突出する筒状の凸部33hが設けられている。そして、前記コイルスプリング34の他方の端部34bがその凸部33hを覆うように外挿されている。つまり、前記凸部33hが前記コイルスプリング34の他方の端部34bの内側に挿入されている。前記平面部31qと当接している一方の端部34aと、前記後方傾斜内底面33gと当接している他方の端部34bとが、弾発部34cを構成している。即ち、前記コイルスプリング34の付勢力によって、前記クリップ本体33の前記回動支点33dよりも後方部(前記クリップ本体33の一端部)が、前記軸本体23の外周面から離間するように弾発されるとともに、前記クリップ本体33の前記回動支点33dよりも前方部(前記クリップ本体33の他端部)が、前記回動支点33dを介して前記軸本体23の外周面に当接するように弾発されている。より詳細には、クリップ本体33の前方部に形成された玉部33iが、前記軸本体23の外周面に当接するように弾発されている。
このように構成することで、前記コイルスプリング34の付勢力に抗して、前記クリップ本体33の前記回動支点33dよりも後方部を前記軸本体23の外径方向から軸線に向かって押圧することにより、前記クリップ本体33の前記回動支点33dより前方部を、前記回動支点33dを介して前記軸本体23の外周面から離間するように回動する開閉操作が可能なクリップ32としている。
前記クリップスライダー本体31の平面部31qの後端部には、突壁31rが突設されている。これは、コイルスプリング34の後方からの目隠しとして形成されているものであり、必ずしも突壁31rを形成しなくても良い。本実施例のように、突壁31rを形成した場合には、コイルスプリング34より後方のクリップ本体33とクリップスライダー本体31との隙間が埋まり、後方からの見栄えがより一層向上する。尚、本実施例にあっては、クリップ32の玉部33iが軸本体23の外周面と当接している状態やクリップ32の拡開時、また、クリップ32の開閉操作中のいずれの場合にあっても、前記突壁31rはコイルスプリング34と当接しない位置に形成されている。
第3実施例にあっては、クリップスライダー本体31の後方から見た際の突壁31rの形状を略四角形状としているが、図46に示すように、クリップ本体31側の端面を略円弧状としても良い(突壁31r´)。また、その突壁の高さも任意の高さとすることができ、第3実施例に示す突壁31rの高さよりも高くしても良く、また、低くしても良い。
図34に示すように、クリップ本体33の前方、及び後方には、クリップ本体33の長手方向に対して直角方向(横方向)に長い楕円状の貫通孔がそれぞれ形成されている(前方貫通孔33j、後方貫通孔33k)。前方貫通孔33jは、クリップ本体33の内底面33fの前方に形成された前方傾斜内底面33mに対して垂直に形成されており、係合や圧入などにより装飾品などを装着することができる。後方貫通孔33kは、クリップ本体33の内底面33fに対して垂直に前方貫通孔33iよりも大きく形成されている。この後方貫通孔33kは、係合や圧入などによる装飾品などの装着もできるが、主に紐やチェーンなどによっても装飾品を取り付けることが可能である。
尚、本実施例にあっては、クリップ本体33に前記前方貫通孔33j並びに後方貫通孔33kを形成したが、どちらか一方のみ設けても、若しくは前方貫通孔33j及び後方貫通孔33kを両方設けなくとも良く、クリップ本体33の外観形状は任意に形成することができる。例えば、クリップ本体33を成形により形成した場合には、クリップ本体33の天面部33sの金型を入れ替え可能とし、天面部33sの形状のみ変えることで、クリップ取付構造が同じクリップを種々形成することができる。
図35に示すように、本実施例において、クリップ本体33に形成した凸部33hには、後方傾斜内底面33gに近い基部の外周面に、前記コイルスプリング34の内周径よりもわずかに大径とした大径部33nを設けている。前記大径部33nは、コイルスプリングの座巻き部34dが圧接されるようになっており、クリップ本体33をクリップスライダー本体31のクリップ支持部31bに組み立てる際に前記コイルスプリング34を前記凸部33hに外挿して略一体的に保持してから、前記クリップ支持部31bに係合することで、組立作業中に前記コイルスプリング34が離脱して紛失してしまうことを防止する効果を有している。
本実施例では、前記凸部33hの前記大径部33nの突設方向の長さは、前記コイルスプリング34の線径と略同寸法としている。また、前記大径部33nよりも突設方向の先端側は、前記大径部33nよりも外径が小径である小径部33uとしている。前記小径部33uを前記コイルスプリング34の内周面と離間させることによって、前記コイルスプリング34の端部に設けた座巻き部34dのみが圧接されるようになっている。このように構成することで、クリップ開閉操作中の前記コイルスプリング34の座巻き部34dの位置ずれを防止できるだけでなく、クリップ本体4開閉操作過程における前記凸部33hとコイルスプリング34との接触をも防止できるので、軽快な開閉操作が可能となっている。
本実施例において、前記凸部33hの突出方向に直交する断面の形状は、好ましくは、略円形である。前記凸部33hの断面形状を略円形とすることにより、前記大径部33nの略全周でコイルスプリング34の端部(座巻き部34d)が圧接される(軽い圧入状態で保持される)。これにより、クリップ開閉操作中のコイルスプリング34の他方の端部34bの位置ズレがより防止できると共に、クリップの開閉操作過程における凸部33hの小径部33uとコイルスプリング34との接触がより防止でき、より軽快なクリップの開閉操作が可能となる。さらに、クリップ本体33をクリップスライダー本体のクリップ支持部31bに組み立てる際の、凸部33hに対するコイルスプリング34の略一体的な保持をより確実に行うことができ、組立作業がより向上する。
尚、前記凸部33hの大径部33nにおける断面形状が略円形であることが望ましく、小径部33uにあっては任意の形状としても良い。
また、図40に示すように、前記凸部33hには、クリップ本体33の長手方向に延伸するスリット33pが形成される。クリップ本体33をクリップ支持部31bに取り付けたときの軸本体23の軸線に沿って、スリット33pが形成されている。クリップ本体33をクリップスライダー本体31のクリップ支持部31bに組み立てる際は、クリップ本体33を軸本体23の外径方向から軸線に向かって力を加えるため、右側板部33a並びに左側板部33bには外側に力が掛かり、クリップ本体33の中央部分が円弧状に凹み湾曲し、この凹状の湾曲によって右側板部33a並びに左側板部33bが互いに遠ざかるように弾性変形する。前記スリット33pは、前記クリップ本体33をより弾性変形し易くする役割を果たしているのである。このため、前記クリップ本体33の支点孔33cが支点軸31mに組み付けられる際、その組み付け動作をより容易なものとすることができる。尚、スリット33pの底面33qは、クリップ本体33の後方傾斜内底面33gと同一面上に設定されている。
クリップスライダー30に接続されたリフィール28が没入状態のときは、前述したように、コイルスプリング34の付勢力によって、クリップ本体33の前記回動支点33dよりも後方部が、軸本体23の外周面から離間するように弾発されるとともに、前記クリップ本体33の前記回動支点33dよりも前方部に形成されている玉部33iが、前記回動支点33dを介して軸本体23の外周面に当接するように弾発されている。このように構成することで、前記コイルスプリング34の付勢力に抗して、前記クリップ本体33の前記回動支点33dよりも後方部を前記軸本体23の外径方向から軸線に向かって押圧することにより、前記クリップ本体34の前記回動支点33dより前方部を、前記回動支点33dを介して前記軸本体23の外周面から離間するように回動する開閉操作が可能なクリップ32としている。ここで、前記クリップ本体33の玉部33iが、前記軸本体23の外周面に当接している状態では、前記クリップ本体33の内底面33fと前記支持板31jの前方傾斜面31pとの間には空間が設けられている。
一方、クリップスライダー30に接続されたリフィール28のペン先38や先部材部42が前軸25に形成した突出孔25bから突出した状態のときは、前述したように、クリップスライダー30は軸心方向へ落ち込み、クリップスライダー30の係止突起31dが摺動ケース27内の梁状の区画壁27eの中心に設けられた係止凹部27iに係止される。このとき、クリップ本体33の内底面33fに前記支持板31jの前方傾斜面31pが当接し、クリップ本体33の回動支点33dよりも前方部の軸本体23への回動が規制される。そして、その規制により、クリップ本体33がコイルスプリング34から受けている軸本体23への弾発力が解除され、前記クリップ本体33の玉部33iと軸本体23との間に空間ができ、クリップスライダー30の操作を容易にすることができる。
前記クリップ本体33の後方には、そのクリップ本体33の内底面33fから本体側に向かって略直角に突出している後方板部33tを形成してもよい。これにより、コイルスプリング34が後方から見えにくくなるため、筆記具の後方から見た際の見栄えが良くなる。
第3実施例では、クリップ本体33に後方板部33tを形成したことに加えて、クリップスライダー本体31の平面部31q(外周面)の後端部には、突壁31rを形成している(図34〜図36)。これにより、コイルスプリング34より後方のクリップ本体33とクリップスライダー本体31との隙間が埋まり、後方からの見栄えがより一層向上する。
後方板部33tの内底面33fからの突出高さは、クリップの拡開時に、後方板部33tが本体1の外周面と当接するのではなく、凸部33hの先端部33rが本体1の外周面と当接する高さに形成しているが、後方板部33tが凸部33hの先端部33rよりも先に本体の外周面と当接しても良い。
第3実施例のように、凸部33hの先端部33rが本体1の外周面と当接する高さに形成した場合には、クリップの拡開時に、凸部33hの先端部33rと本体1の外周面との当接箇所が露出しない。このため、繰り返しのクリップの開閉操作によって当接箇所に傷や凹みが発生しても、製品外観を良好に保つ効果も有している。
後方板部33tの高さは、図47に示すように、より低いものとしても良い(後方板部33t´)。後方貫通孔33kに紐やチェーンなどにより装飾品を付けた際に、紐やチェーンが太い場合には、クリップの拡開がよりしやすくなる。
尚、図48に示したクリップスライダー本体31は、図47に示すクリップスライダー本体31を天面部側から見た際の斜視図である。符合33vで示した凹部は、その凹部33vに射出成型時のゲートを設けたため形成しているが、必ずしも形成しなくても良い。
尚、第3実施例にあっては、前記クリップ本体33の後方板部33tと、前記右側板部33a並びに前記左側板部33bは、連続して形成されているが、必ずしも連続して形成しなくとも良い。
以上のように第3実施例において、クリップ取付構造は、クリップスライダー本体30(本体24)の外周部より突出したクリップ支持部31bを構成するクリップスライダー本体31と、前記クリップ支持部31bに係合するクリップ本体33と、前記クリップ本体33の後部を前記軸本体23の外周面から離間するように付勢するコイルスプリング34を備える。前記クリップ支持部31bと前記クリップ本体33の係合により、前記クリップ本体33が回動自在となる回動支点33dを構成する。前記コイルスプリング34は前記回動支点33dよりも後方に配設される。前記クリップ本体33の回動支点33dよりも前方が前記軸本体23の外周面に当接するように常に付勢されている。前記クリップ本体33の前記軸本体23の外周面と対向する面に、軸本体23の外周面へ向かって突出する凸部33hを設け、その凸部33hと対向する前記軸本体23の外周面に配設された前記クリップスライダー本体31には平面部31qを設けられている。前記コイルスプリング34の一方の端部34aを前記凸部33hに外挿するとともに、コイルスプリング34の他方の端部34bを前記平面部31qに当接させている。
このため、クリップ本体33の開閉操作にともなう前記コイルスプリング34の収縮により、同コイルスプリング34の内径及び外径が拡径する際に、前記凸部33hの外周面と前記コイルスプリング34の内周面との間隔が大きくなり、前記凸部33hと前記コイルスプリング34との接触面積が減少する。その結果、摩擦抵抗が小さくなり、軽快な開閉操作が可能となっている。また、前記コイルスプリング34の外径が前記弾発部34cの最外径となり、前記弾発部34cを小さくすることができる。さらに、前記弾発部34cを略U字状の内面部に収納する前記クリップ本体33も小さくすることが可能になる。特に、前記クリップ本体33の幅を狭小化することが可能であり、前記クリップ32のデザインの自由度を向上することが可能である。
尚、本実施例では、スライド式多芯筆記具のスライダーのうちの一つに本発明のクリップを取り付けた構成を示したが、これに限らず、第1実施例及び第2実施例の第2の変形例として図43に示したように、リフィールを1本のみ内蔵するスライド式単芯筆記具のスライダーに本発明のクリップを取り付けても良い。
次に第1実施例、第2実施例及び第3実施例に共通する、クリップの開閉動作における凸部(14、16、33h)の先端部の作用効果について説明する。前記凸部14、16及び33hの先端部20、21及び33rは、前述した開閉操作を行って所定量の回動を行うと、前記本体1、24の平面部10、31qに当接する。即ち、凸部(14、16、33h)は、所定量以上の回動を規制するストッパとして機能し、前記平面部10、31qとともに回動量規制部22を構成している(図8、図36)。ここで述べる所定量の回動とは、開操作で前記コイルスプリング11、34が収縮して高まる同コイルスプリング11、34のねじり応力が、そのコイルスプリング11、34の弾発力の低下を招く値に達しない回動量である。このように構成することで、使用者が不用意にクリップを開き過ぎることによる、前記コイルスプリング11、34の弾発力の低下を防止する効果を有している。
また、前述したように、前記凸部14、16及び33hは前記コイルスプリング11、34に内包されているので、前記先端部20、21及び33rと平面部10、31qとの当接箇所が露出しないため、繰り返しの開閉動作によって当接箇所に傷や凹みが発生しても、製品外観を良好に保つ効果も有している。
さらに、前記凸部14、16、33hが前記コイルスプリング11、34の保持と、その先端部20、21及び33rがクリップの拡開時の回動量を規制するストッパを兼ねるので、弾発部15、34cと回動量規制部22とを個別に設ける場合よりも小さな空間で構成することが可能であり、前記クリップ本体4、31のデザインの自由度を向上する効果も有している。
本出願は、2013年2月27日出願の日本特許出願(特願2013-036519)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 本体
2 クリップ支持部
3 支点軸
3a テーパー面部
4 クリップ本体
5 右側板部
6 左側板部
7 支点孔
8 回動支点
9 内底面
10 平面部
11 コイルスプリング
12 一方の端部
13 他方の端部
14 凸部
15 弾発部
16 凸部
17 大径部
18 小径部
19 座巻き部
20 先端部
21 先端部
22 回動量規制部
23 軸本体
24 本体
25 前軸
25a 円錐部
25b 突出孔
25c ネジ部端面
25d 外観後端面
26 後軸
26a 窓孔
26a´窓孔
26b 後端開口部
26c 規制部
26d 貫通孔
26e 内周面
26f リフィール規制リブ
26g 位置決めリブ
26h 挿着溝
26i ネジ止め段部
26j 後軸先端面
27 摺動ケース
27a 係合突起
27b 切り欠き部
27c 前半部
27d ノック部
27e 区画壁
27f 筒部
27g 切り欠き部
27h スライダー当接部
27i クリップスライダー当接部
27j 係止凹部
27k 区画
28 リフィール
29 スライダー
29a 押圧部
29b 切り欠き部
29c 円弧状当接部
29d 係止突起
29e 抜け防止突起
29f 解除突起
29g 解除突起
29h 鍔部
30 クリップスライダー
31 クリップスライダー本体
31a 頂点
31b クリップ支持部
31c 円弧状当接部
31d 係止突起
31e 抜け防止突起
31e´抜け防止突起
31f 解除突起
31g 解除突起
31h 鍔部
31i 支持台
31j 支持板
31k 肉盗み溝
31m 支点軸
31n 突板
31p 前方傾斜面
31q 平面部
31r 突壁
31s テーパー面部
31u 凹部
32 クリップ
33 クリップ本体
33a 右側板部
33b 左側板部
33c 支点孔
33d 回動支点
33e 溝部
33f 内底面
33g 後方傾斜内底面
33h 凸部
33i 玉部
33j 前方貫通孔
33k 後方貫通孔
33m 前方傾斜内底面
33n 大径部
33p スリット
33q 底面
33r 先端部
33s 天面部
33t 後方板部
33t´後方板部
33u 小径部
33v 凹部
34 コイルスプリング
34a 一方の端部
34b 他方の端部
34c 弾発部
34d 座巻き部
35 弾撥部材
36 突部
36a 膨出部
37 ボールペンユニット
38 ペン先
39 インキ収容管
40 インキ
41 シャープユニット
42 先部材部
43 芯タンク
44 孔部
44a 内周面
44b リフィール嵌合突起
45 着脱部材
L シャープ芯

Claims (9)

  1. クリップの取付構造であって、
    本体の外周面に突設するクリップ支持部と、
    前記クリップ支持部に係合するクリップと、
    前記クリップの一端部を前記本体の外周面から離間する方向に付勢するコイルスプリングとを備え、
    前記クリップ支持部と前記クリップの係合する支点に対して、前記クリップが回動自在に構成され、
    前記コイルスプリングは、前記支点よりも前記クリップの一端部の側に設けられて、前記クリップの他端部が前記本体の外周面に当接するように前記クリップを付勢し、
    前記クリップは、前記本体の外周面と対向する前記クリップの面から、前記本体の外周面へ向かって突出する凸部を有し、
    前記凸部が、前記コイルスプリングの一端部の内側に挿入されており、
    前記コイルスプリングの他端部が、前記本体の外周面に当接する、クリップの取付構造。
  2. 請求項1に記載のクリップの取付構造であって、前記本体の外周面は平面部を有し、前記コイルスプリングの他端部が前記平面部に当接する、クリップ取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のクリップの取付構造であって、前記凸部の基部の外径は前記コイルスプリングの内径よりも大きく、前記凸部の先端部の外径は前記コイルスプリングの内径より小さい、クリップの取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクリップの取付構造であって、前記クリップの他端部が前記本体の外周面から離間される方向に前記クリップが所定量回動した際に、前記凸部の先端が前記本体の外周面に当接する、クリップの取付構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のクリップの取付構造であって、前記凸部に、前記クリップの長手方向に沿ってスリットが形成される、クリップの取付構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のクリップの取付構造であって、前記凸部が突出する方向に直交する断面における前記凸部の形状は円形である、クリップの取付構造。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のクリップの取付構造であって、前記本体は筆記具の軸筒である、クリップの取付構造。
  8. 請求項7に記載のクリップの取付構造であって、前記筆記具のペン先を操作するためのスライダーが前記本体に設けられる、クリップの取付構造。
  9. 請求項7に記載のクリップの取付構造であって、前記筆記具のペン先を操作するための複数のスライダーが前記本体に設けられ、前記スライダーのうち少なくとも1つに前記クリップ支持部が設けられる、クリップの取付構造。
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