JP2015030095A - 多芯筆記具 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、上記従来技術の筆記具においては、挿着できる玩具は、その取り付け構造を具備していることが限定され、使用者が好みの玩具を取り付けることは不可能であった。また、スライド嵌合式の着脱構造では容易に着脱機構部から二足移動玩具が取れてしまうという課題があり、ネジ込み式による着脱機構では、着脱操作に手間がかかり、強いては、着脱に時間がかかってしまうという課題が存在した。
即ち、その要旨を、軸筒の後部に被挿着部材を着脱自在に挿着する着脱穴が形成された筆記具であって、前記着脱穴を開口部から被開口部に向かって徐々に縮径させた筆記具 とする。
また、着脱穴2を多段階的に径を縮小することにより、様々な径の取り付け部材4の圧入関係を保つことが可能となっている。さらに、着脱穴2内の内壁面2aには複数の係合用突起2bが設けてあり、仮に、前記の圧入関係を保たなくても、係合用突起2bに取り付け部材4の係合用突出部4aが係合することで、着脱が可能に取り付けられる。
この様な構成からなる着脱穴2には、取り付け部材4が装飾部品で無く、機能をもった部品、例えば消しゴムや蛍光ペン、修正具などが取り付けられる。これらの取り付け部材4を取り付ける際には、強固な固定力が必要となる場合もある。その際には、前記係合穴7に係合する係合凸部8を前記取り付け部材4の棒状取り付け部4bに設け、固定力を強化させる。尚、消しゴム9を取り付ける場合には、その消しゴム単体でも取り付けは可能であるが、消しゴム9を保護する観点から、消しゴム9が差し込まれる台座10、並びに、消しゴム9を覆うキャップ11を使用するのが望ましい。その際は、キャップ11と台座10の嵌合力は、前記着脱穴2と取り付け部材4の嵌合力よりも小さくすることが望ましい。スムーズなキャップ11の取り外しが可能になる。
また、市販の装飾部品(本発明の取り付け部材に相当)、例えばイヤフォンジャックアクセサリー12を装飾部品として取り付ける際は、前記着脱穴2の小径部2dや大径部2cに対し、イヤフォンジャックアクセサリー12の大径部12aが圧入関係となる固定方法や、内壁周状に設けた係合用突起2bと棒状取り付け部4bの溝4cとが凹凸に嵌合し固定する方法がある。しかし、これら両者の固定方法は、いずれも使用者が簡単に着脱可能となる固定力で固定されており、使用者は気分により、好みの装飾部品を着脱可能となっている。尚、棒状取り付け部4bは、各々の形状の違いにより、大径部2cへの圧入、小径部2dへの圧入、小径部2dの内壁面2aに設けた係合用突起2bとの嵌合などにより、着脱自在に取り付けられる。即ち、使用者は携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどのイヤフォンジャックアクセサリー12や、専用の挿着用筆記具などを筆記具に取り付けることで、自由に筆記具のカスタマイズが可能になるのである。
本例では、筆記具後端部となる摺動ケース5に着脱穴2が設けられているが、内部構造のスペースの都合上、摺動ケース5に設けているのであって、スペース的に余裕があるのであるならば、他の部品に着脱穴2が設けられていても良い。また、本例では多芯筆記具に着脱穴2を設けたが、一般的なボールペンやシャープペン等の筆記具に着脱穴2を設けても同じ効果を発する。
本例における着脱穴2の形状は、前記の通り、段階的に形成された小径部2dと大径部2c、係合用突起2bなどにより構成であるが、開口部3から被開口部6の底部6aまで、奥に行くほどなだらかに径が小さくなるテーパー状の穴13としても良く、また、底部6aを有さない貫通穴であっても良い。要は、圧入関係や、凹凸嵌合が可能となる形状であれば良いのである。
さらに、前記前軸15は透明な材質から構成されており、内部のリフィールを、前軸15を通して識別可能としている。リフィール1の樹脂パイプ1aは着色、もしくは転写印刷などにより、内部のインキ1bと近似した色に着色されており、使用者の外観からの識別を可能としている。
後軸16は、着色半透明な材質から構成されている。リフィール1をスライダー18に対して着脱する際、即ち、リフィール1を交換する際、その着脱部1cの視認性が良好なものとなり、容易に着脱作業を行うことができるようになる。また、後軸16は、円筒状であるが故に、その曲面のレンズ作用により、前記の着脱部1cが拡大・大径化され、さらに容易に着脱作業を行うことができるようになる。
前記前軸15は内部リフィール1の視認性やデザイン性を考慮し、一部品で構成されているが、ゴム状弾性体からなるグリップを挿着したり、二色成形、或いは、多色成形といった手段などにより前軸15にゴム状弾性体からなるグリップを被覆しても良い。それにより、グリップ感が増し、書きやすさ、疲れにくさが増すのである。
スライダー18の後端押圧部18aは軸芯方向に切欠き18bが設けてあり、前述の窓穴16aの後端部に係合された摺動ケース5の係合突起5aを覆い、外観から見えないようにしているのである。
この係合状態において、摺動ケース5の前半部5bは後軸16の後端内部に配置され、一方、摺動ケース5の後半部は後軸16の後端開口部16bから突出する。その突出した摺動ケース5の後半部をノック部5cとし、ノック作動により摺動ケース5全体が、後軸16に対して前後に摺動する。
このスライダー18の背面には、1つの係止突起18cと、間隔をおいて2つの解除突起18e、18fが形成されている。前記係止突起18cは摺動ケース5を区画している梁状の区画壁19の中央部に設けた係止凹部22に係止され、ボールペンリフィール25のペン先20やシャープユニット17の先金部17aの突出状態を維持する。前記ボールペンリフィール25のペン先20やシャープユニット17の先金部17aの突出状態において後部に位置している他のスライダー18を前進させると、前進したスライダー18の解除突起18eが、係止しているスライダー18の被解除突起18fに接触し、係止していたスライダー18が径方向外向きに移動することで係止が解除され、その瞬間に弾撥部材21の弾撥力によりスライダー18が後方へ移動し、ボールペンリフィール25のペン先20やシャープユニット17の先金部17aが没状態になるのである。
ここで、前記スライダー18は、不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。透明にすることにより、リフィール1の後端に取り付けた着脱部1cを、スライダー18を通して視認することができ、使用者のリフィール識別が可能となる。さらには、スライダー18の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。
参照符号21は、リフィール1並びにリフィール1に接続するスライダー18を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材21である。尚、本例におけるリフィール1は、2本が前述のようにボールペンリフィール25となっており、もう1本がシャープユニット17となっている。そのボールペンリフィール25のインキ収容筒25a及び、シャープユニット17の着脱部1cがスライダー18の孔に接続されている。具体的には、黒、赤のインキが収納されたボールペンリフィール25とシャープユニット17が接続されている。
前記後軸16の中間部には、規制部28が形成されており、その規制部28には、リフィール1が遊挿する3つの貫通孔28aが形成されており、前記規制部28に弾撥部材21の一端を係止させることにより、リフィール1を後方に付勢している。
2 着脱穴
2a 内壁面
2b 係合用突起
2c 大径部
2d 小径部
3 開口部
4 取り付け部材
4a 係合用突出部
4b 棒状取り付け部
4c 溝
5 摺動ケース
5a 係合突起
5b 前半部
5c ノック部
6 被開口部
6a 底部
7 係合穴
8 係合凸部
9 消しゴム
10 台座
11 キャップ
12 イヤフォンジャックアクセサリー
12a 大径部
13 テーパー状の穴
14 軸本体
15 前軸
15a 円錐部
15b 突出穴
15c ネジ部端面
15d 前軸外観後端面
16 後軸
16a 窓孔
16b 後軸内周面
16c ネジ止め段部
16d 後軸先端面
17 シャープユニット
17a 先金部
18 スライダー
18a 押圧部
18b 切欠き
18c 係止突起
18d 抜け防止突起
18e 解除突起
18f 被解除突起
18g 鍔部
19 区画壁
20 ペン先
21 弾撥部材
22 係止凹部
23 位置決めリブ
24 挿着溝
25 ボールペンリフィール
25a インキ収容筒
26 区画
27 孔
27a 内周面
27b リフィール嵌合突起
28 規制部
28a 貫通孔
28b リフィール規制リブ
29 シャープ芯
Claims (3)
- 軸筒の後部に被挿着部材を着脱自在に挿着する着脱穴が形成された筆記具であって、前記着脱穴を開口部から被開口部に向かって徐々に縮径させた筆記具。
- 前記着脱穴を開口部から被開口部に向かって大径部、小径部の順に形成すると共に、その小径部に突起を放射状に複数形成した請求項1記載の筆記具。
- 前記着脱穴の被開口部側に底部を形成すると共に、その側部に前記軸筒に繋がる貫通孔を形成した請求項1、或いは、請求項2に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2013158593A JP2015030095A (ja) | 2013-07-31 | 2013-07-31 | 多芯筆記具 |
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