JP2011235439A - 出没式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リフィルの多色化が進んでおり、使用しきっていない状態において、他の色のリフィルに交換してしまうと、使用しきっていないリフィルを交換したホルダに収納するか、或いは、捨ててしまうなど、何れにしても、無駄が発生してしまい、これまた、環境的な面から言っても好ましくない。
【解決手段】 多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダであって、そのホルダに前記リフィルの突出状態を維持する突出手段を設けた多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
【選択図】 図14
【解決手段】 多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダであって、そのホルダに前記リフィルの突出状態を維持する突出手段を設けた多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
【選択図】 図14
Description
本発明は、多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダに関する。
一般的に、交換を意図したボールペンやシャープペンシルなどのリフィルは、ポリエチレン製のシースやアルミ箔製のシースなどに収納され、販売されている。これら、ポリエチレン製のシースやアルミ箔製のシースは、安価に製作できると共に、リフィルを収納する前の状態においては、重合配置することができるため、搬送性に優れている。
しかし、ポリエチレン製のシースやアルミ箔製のシースは、柔軟性があり、それ故に、筆記部となる重要なペン先を破損してしまうことがある。
また、近年においては、多様化の観点からかリフィルにおいても多色化が求められ、10〜15色にもおよぶリフィルのサービスが主流になりつつある。そして、さらには、前記ポリシースに変え、パイプ状のホルダにリフィルを収納したものも販売されるようになってきている。リフィルのペン先を保護すると共に、デザインを向上させることによって、消費者の購買意欲を向上させようとしているのである。
しかし、そのパイプ状のホルダは、リフィルの収納を目的として作られているため、リフィルを抜き取った後には、捨てられてしまうものとなっており、環境的な面から些か懸念が残されていた。
また、前述の通り、リフィルの多色化が進んでおり、使用しきっていない状態において、他の色のリフィルに交換してしまうと、使用しきっていないリフィルを交換したホルダに収納するか、或いは、捨ててしまうなど、何れにしても、無駄が発生してしまい、これまた、環境的な面から言っても好ましくない。
また、近年においては、多様化の観点からかリフィルにおいても多色化が求められ、10〜15色にもおよぶリフィルのサービスが主流になりつつある。そして、さらには、前記ポリシースに変え、パイプ状のホルダにリフィルを収納したものも販売されるようになってきている。リフィルのペン先を保護すると共に、デザインを向上させることによって、消費者の購買意欲を向上させようとしているのである。
しかし、そのパイプ状のホルダは、リフィルの収納を目的として作られているため、リフィルを抜き取った後には、捨てられてしまうものとなっており、環境的な面から些か懸念が残されていた。
また、前述の通り、リフィルの多色化が進んでおり、使用しきっていない状態において、他の色のリフィルに交換してしまうと、使用しきっていないリフィルを交換したホルダに収納するか、或いは、捨ててしまうなど、何れにしても、無駄が発生してしまい、これまた、環境的な面から言っても好ましくない。
そこで、本発明は、多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダであって、そのホルダに前記リフィルの突出状態を維持する突出手段を設けた多芯筆記具におけるリフィルのホルダを要旨とする。
本発明は、多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダであって、そのホルダに前記リフィルの突出状態を維持する突出手段を設けたので、ホルダを筆記具として有効に活用することができる。
最初に、一般的な多芯筆記具について説明する。黒色と赤色の2色からなるボールペンリフィルが摺動自在に配置されている多芯筆記具である。ボールペンばかりではなく、シャープペンシルユニットを適宜組み合わせても良い。参照符号1は、軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例において、前軸2は、先部材4と中軸5の螺合構造により構成されているが、一体的に形成されていても良い。しかし、後述する筆記体の交換や成形の容易性を考慮すると2部材とし、着脱自在に固定した方が良い。また、前記先部材4の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aが形成されている。そして、その先部材4の先端には、筆記体が出没する突出孔4bが形成されている。
前記後軸3には、その長手方向に2個のスリット6が形成されている。本例においては、2個のスリット6が形成されているが、筆記体であるボールペンリフィルの数が2本であるためであり、この筆記体の本数によってスリットの形成する数も変わるものである。また、スリット6は、後軸3の一方の端部まで形成されていると共に、スリット6の両側には、摺動溝7が形成されている。しかし、この摺動溝7は、スリット6の両側の全長に渡って形成されているのではなく、中間部までしか形成されていない。
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する半月形をした脚部8が対向した位置に形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。
符号9は、後軸3に一体的に形成されたクリップ部であるが、別部材で構成し後軸3に固定などしても良い。符号10は、前記クリップ部9の前方内面に形成された玉部であって、その玉部10は前記中軸5の表面に当接している。
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する半月形をした脚部8が対向した位置に形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。
符号9は、後軸3に一体的に形成されたクリップ部であるが、別部材で構成し後軸3に固定などしても良い。符号10は、前記クリップ部9の前方内面に形成された玉部であって、その玉部10は前記中軸5の表面に当接している。
前記後軸3のスリット6には、透明、或いは、着色された半透明な材質からなるスライダー11が摺動自在に配置されている。このスライダー11の長手方向の両側には、摺動突起12が形成されており、前記スリット6に形成された摺動溝7に摺動可能に係合している。このスライダー11の背面には、間隔をおいて2つの解除突起13、14が形成されており、また、スライダー11の前方の内側には、長手方向に孔11aが形成されている。その孔11aの正面方向から見て内面には、平面部11bが形成されており、その平面部11bに対応するスライダー11の外面には円弧状の曲面部11cが形成されている。これら内面に形成された平面部11bと外面に形成された曲面部11cとによって光の屈折が発生しレンズ効果が得られるようになっている。
そして、スライダー11の孔11aには、後述する筆記体に収納されるインキの色とほぼ同色な色を有した接続部材15の一端部(後方部15a)が着脱自在に挿着されており、その継ぎ手部材15の他端部(前方部15b)には、ポリプロピレンやナイロンなどの樹脂材質からなる円筒状のボールペンリフィル16が接続されている。
尚、そのボールペンリフィル16は、インキを収容するポリプロピレンなどの樹脂材質で押し出し成型によって形成されたインキ収容管16aと、そのインキ収容管16aの前方に圧入されたボールペンチップ16bなどから構成されている。
ここで、前記スライダー11は、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成されているため、その内部に位置する前記接続部材15の色を容易に識別することができる。これに加え、スライダー11には平面部11bと曲面部11cが形成されているため、それによって得られるレンズ効果によって、前記接続部材15の色をさらに容易に識別することができるようになる。
そして、スライダー11の孔11aには、後述する筆記体に収納されるインキの色とほぼ同色な色を有した接続部材15の一端部(後方部15a)が着脱自在に挿着されており、その継ぎ手部材15の他端部(前方部15b)には、ポリプロピレンやナイロンなどの樹脂材質からなる円筒状のボールペンリフィル16が接続されている。
尚、そのボールペンリフィル16は、インキを収容するポリプロピレンなどの樹脂材質で押し出し成型によって形成されたインキ収容管16aと、そのインキ収容管16aの前方に圧入されたボールペンチップ16bなどから構成されている。
ここで、前記スライダー11は、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成されているため、その内部に位置する前記接続部材15の色を容易に識別することができる。これに加え、スライダー11には平面部11bと曲面部11cが形成されているため、それによって得られるレンズ効果によって、前記接続部材15の色をさらに容易に識別することができるようになる。
前記接続部材15の中間部には、大径部15cが形成されており、後方部15aの孔11aに対する過度な挿入と、前方部15aの筆記体16に対する過度な挿入が防止されている。また、接続部材15の後方部15aには、スライダー11の孔11aに対する挿着・嵌合を良好なものとなすために円周状の嵌合突起15dが形成される一方、前方部15bには筆記体16に空気が侵入するための平面部15eが形成されている。その平面部15eは、90度の角度をもって4方に形成されている。即ち、接続部材15の前方部15bの横断面形状は、正方形状をなしている。また、4つの平面部15eには、筆記体16との良好な係合・嵌合力を得るために突起15f、15gが部分的に形成されているが、突起同士が重ならないようになっている。即ち、4つの平面部15eに形成された各々の突起15fは、長手方向、並びに、周方向に対して異なった位置に形成されている、具体的に説明すると、前方の対向した位置に形成された突起15fと離隔して、後方にはその突起15fと90度の角度をもって突起15gが対向して形成されている。前記インキの消費に伴うボールペンリフィル16内部への空気の侵入を確実なものとしていると共に、樹脂材質からなる筆記体16の塑性変形による接続部材15からの脱落を防止している。つまり、前方に形成された突起15fによってボールペンリフィル16が楕円状に膨出(膨出部16c)すると共に、後方に形成された突起15gによって、前記膨出部とは90度の角度をもって該部分も膨出部16dが形成される。即ち、互いが90度の方向で膨出する反面、その膨出した方向と90度回転した方向は縮径させられるため、筆記体16の内面が突起15f、15gに食い込むようになり各々の係合部がより強固になるのである。
また、前記突起15fや15gは、その断面形状が矢型状をなしているが、前方に位置する突起15fのボールペンリフィル16への挿着側は、鈍角に形成されており、一方、離脱側は鋭角に形成されている。ちなみに、本例においては、挿入側を約150度に形成し、離脱側を70度に形成している。
尚、前記スライダー11の前端部には、後述する弾撥部材17の外径部を保持する延出部11dが形成されている。延出部11d間の長さは、弾撥部材17外径よりも若干短く形成されており、これによって弾撥部材17は延出部11dに圧入された状態となっている。即ち、ボールペンリフィル16を交換する際にも弾撥部材17がスライダー11の前端部から外れないようになっている。また、前記スライダー11の接続部材15(後方部15a)に対する挿着力(嵌合力)は、ボールペンリフィル16の接続部材15(前方部15b)に対する挿着力(嵌合力)よりも弱く設定されている。即ち、筆記体16をスライダー11に対して離脱させようとすると、ボールペンリフィル16と接続部材15が連結された状態でスライダー11から離脱する。
参照符号17は、ボールペンリフィル16並びにボールペンリフィル16に接続するスライダー11を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
また、前記突起15fや15gは、その断面形状が矢型状をなしているが、前方に位置する突起15fのボールペンリフィル16への挿着側は、鈍角に形成されており、一方、離脱側は鋭角に形成されている。ちなみに、本例においては、挿入側を約150度に形成し、離脱側を70度に形成している。
尚、前記スライダー11の前端部には、後述する弾撥部材17の外径部を保持する延出部11dが形成されている。延出部11d間の長さは、弾撥部材17外径よりも若干短く形成されており、これによって弾撥部材17は延出部11dに圧入された状態となっている。即ち、ボールペンリフィル16を交換する際にも弾撥部材17がスライダー11の前端部から外れないようになっている。また、前記スライダー11の接続部材15(後方部15a)に対する挿着力(嵌合力)は、ボールペンリフィル16の接続部材15(前方部15b)に対する挿着力(嵌合力)よりも弱く設定されている。即ち、筆記体16をスライダー11に対して離脱させようとすると、ボールペンリフィル16と接続部材15が連結された状態でスライダー11から離脱する。
参照符号17は、ボールペンリフィル16並びにボールペンリフィル16に接続するスライダー11を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
前記前軸2の1部材である中軸5の中間部には、規制部18が形成されており、その規制部18には、筆記体16が遊挿する2つの貫通孔19が形成されており、前記規制部18に弾撥部材17の一端を係止させることにより、ボールペンリフィル16を後方に付勢している。また、中軸5の内側で、規制部18の後方には、長手方向に2つの溝部20が形成されており、この溝部20に前記後軸3の脚部8が摺接され、組み立て時に脚部8が案内されるようになっている。また、その溝部20は、脚部8の断面形状とほぼ同形をなしている。即ち、外側に円弧部を有する半月形となっている。
次に、前記スライダー、並びに、接続部材の変形例を図13(a)〜(b)に示し説明する。スライダーに接続部材を一体成形した例である。スライダーとしての機能を有する接続部材21の側面には、後方側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。一方、接続部材21の前方部21bには、筆記体16に空気が侵入するための平面部21eが形成されている。その平面部21eは、90度の角度をもって4方に形成されている。即ち、接続部材21の前方部21bの横断面形状は、正方形状をなしている。また、4つの平面部21eには、筆記体16との良好な嵌合力を得るために突起21f、21gが部分的に形成されているが、突起同士が重ならないようになっている。即ち、4つの平面部21eに形成された各々の突起21fは、長手方向、並びに、周方向に対して異なった位置に形成されている、具体的に説明すると、前方の対向した位置に形成された突起21fと離隔して、後方にはその突起21fと90度の角度をもって突起21gが対向して形成されている。
本例のように、接続部材にスライダー機能を持たせることによって、部品点数を削減でき、また、組み立てによる工数なども削減することができる。
本例のように、接続部材にスライダー機能を持たせることによって、部品点数を削減でき、また、組み立てによる工数なども削減することができる。
ここで、本発明におけるリフィル(ボールペンリフィル、或いは、シャープペンシルユニット)16は、透明、或いは、着色半透明な樹脂から形成された円筒状のリフィルホルダ22に収納された状態で、且つ、前記多芯筆記具の近傍に陳列された状態で販売されている。
そのリフィルホルダ22について説明する(第1例;図14〜図17)。半透明なポリプロピレン樹脂からなる筒状のリフィルホルダ22には、ボールペンリフィル16が収納されている。そのリフィルホルダ22の一端部は蓋体23が取り付けられているが、その蓋体23とリフィルホルダ22とを一体成形するなどしても良い。その蓋体23には縮径部23aが形成されており、その縮径部23aには前記ボールペンリフィル16の後端部に接続された接続部材15の後方部15aが着脱自在に突き刺さっている。一方、リフィルホルダ22の他端部は、開口されているが、その開口部には、先部材24が着脱自在に嵌合している。この先部材24はポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材質から形成されているが、アルミニュームや真鍮、ステンレスなどと言った金属材質から形成しても良い。また、先部材24の中間部には、リフィルホルダ22の外径と同様な外径を有する鍔部24aが形成されており、その鍔部24aを境界として前方部24bと後方部24cに区画されている。そして、その前方部24bは、後方部24cに比べ長く形成されており、その後方部24cをリフィルホルダ22の開口部に装着した場合には、ボールペンリフィル16のボールペンチップ16aを保護するように覆っている。この状態が、陳列されている状態における形態であり、また、不使用時における状態でもある。ここで、先部材24の前方部24bをリフィルホルダ22の開口部に装着すると、ボールペンチップ16aが露出し、筆記することが可能となる。即ち、この状態において、リフィルホルダ22は、筆記具として使用が可能になるのである。
尚、前記前方部24b、並びに、後方部24cの先端部外周面には、視認性、並びに、挿着性を考慮して、面取り加工(面取り部24c)が施されている。
そのリフィルホルダ22について説明する(第1例;図14〜図17)。半透明なポリプロピレン樹脂からなる筒状のリフィルホルダ22には、ボールペンリフィル16が収納されている。そのリフィルホルダ22の一端部は蓋体23が取り付けられているが、その蓋体23とリフィルホルダ22とを一体成形するなどしても良い。その蓋体23には縮径部23aが形成されており、その縮径部23aには前記ボールペンリフィル16の後端部に接続された接続部材15の後方部15aが着脱自在に突き刺さっている。一方、リフィルホルダ22の他端部は、開口されているが、その開口部には、先部材24が着脱自在に嵌合している。この先部材24はポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材質から形成されているが、アルミニュームや真鍮、ステンレスなどと言った金属材質から形成しても良い。また、先部材24の中間部には、リフィルホルダ22の外径と同様な外径を有する鍔部24aが形成されており、その鍔部24aを境界として前方部24bと後方部24cに区画されている。そして、その前方部24bは、後方部24cに比べ長く形成されており、その後方部24cをリフィルホルダ22の開口部に装着した場合には、ボールペンリフィル16のボールペンチップ16aを保護するように覆っている。この状態が、陳列されている状態における形態であり、また、不使用時における状態でもある。ここで、先部材24の前方部24bをリフィルホルダ22の開口部に装着すると、ボールペンチップ16aが露出し、筆記することが可能となる。即ち、この状態において、リフィルホルダ22は、筆記具として使用が可能になるのである。
尚、前記前方部24b、並びに、後方部24cの先端部外周面には、視認性、並びに、挿着性を考慮して、面取り加工(面取り部24c)が施されている。
また、前記多芯筆記具に収納されているボールペンリフィルと色の異なるボールペンリフィルに交換したい場合には、最初に多芯筆記具からその交換したいボールペンリフィルを抜き取る。次いで、リフィルホルダ22から先部材24を離脱させ、収納されているボールペンリフィルを抜き取る。そして、そのリフィルホルダ22から抜き取ったボールペンリフィルを多芯筆記部のスライダー11に嵌め込む。本実施例においては、色の表示がなされた接続部材15と共に抜き取られ、多芯筆記具のスライダー11に嵌め込まれる。最後に、多芯筆記具から抜き取ったボールペンリフィルをリフィルホルダ22に嵌め込み、再び先部材24を装着する。これによって、多芯筆記具から抜き取ったボールペンリフィルも使用することができるようになる。
尚、本例の接続部材15に変え、図13に示すようなスライダーとしての機能を有する接続部材21と接続したボールペンリフィル16をリフィルホルダ22に収納しても良い(図18、図19参照)。本例においても、先部材24の向きを変えることによって、ボールペンチップ16aを収納状態(図18)にしたり、露出させたり、即ち、筆記具として使用(図19)することができる。
リフィルホルダの第2例を図20〜図23に示し説明する。リフィルホルダ25は、筒状体をなしており、後端開口部には、尾栓26が前後動、並びに、回転可能に配置されている。一方、リフィルホルダ25の後方部には、L字型の溝部27が形成されており、そのL字型の溝部27に前記尾栓26の側面に形成された突起26aが係合している。前記L字型の溝部27は、軸線方向に形成された縦スリット27aとその縦スリットに連接され、円周方向に形成された横スリット27bとから構成されている。即ち、リフィルホルダ25にボールペンリフィル16が収納されている状態においては、尾栓26の突起26aが縦スリット27aの後端部に位置しており、ボールペンリフィル16のボールペンチップ16aが突出状態においては前記突起26aが横スリット27bに位置し係合している。この係合動作によって、ボールペンリフィル16の後退動作が阻止されている。尚、リフィルホルダ25に収納されているボールペンリフィル16を尾栓26から引き抜く場合には、ボールペンチップ16aが突出した状態において引き抜けば良い。尚、リフィルホルダ25の先端部には細径部25aが形成されており、ボールペンチップ16aを露出させた際の、視認性を良好なものとしている。
また、本例においては、ボールペンリフィル16の後端部には、連結部材が装着されておらず、直接、スライダーに挿着するボールペンリフィルとなっている。即ち、前記スライダーの変形例である図13に示すスライダーに装着されるボールペンリフィルとなっている。
また、本例においては、ボールペンリフィル16の後端部には、連結部材が装着されておらず、直接、スライダーに挿着するボールペンリフィルとなっている。即ち、前記スライダーの変形例である図13に示すスライダーに装着されるボールペンリフィルとなっている。
図24、図25に示す例は、前記第2例のリフィルホルダ25にシャープペンシルユニット28を収納した例である。本例におけるリフィルホルダ25のL字型の溝29は、前記第2例と同様に縦スリット29aと横スリット29bとから構成されているが、その横スリット29bは下方に向けて延設形成されている。即ち、この縦方向に延設された横スリットによって、シャープペンシルユニット28を前進せしめ、芯の繰り出しが行えるようになっているのである。尚、リフィルホルダ25の先端部には、細径部25aが形成されているが、その内径部も細径部となっている。即ち、その細径部によって形成されたリブ状の段部25bに、前記シャープペンシルユニット28の先具30の中間部を当接させることによって、そのシャープペンシルユニット28のリフィルホルダ25からの脱落を防止すると共に、芯の繰り出しを可能なものとしている。
このシャープペンシルユニット28をリフィルホルダ25から引き抜き、多芯筆記具に装着する場合には、尾栓26を後方に向け引っ張り上げると共に、突起26aを縦スリット29aの連結部29cから乗り越えさせる。リフィルホルダ25は、比較的やわらかいポリプロピレンから形成されているため、前記の乗り越え動作は容易に行える。
このシャープペンシルユニット28をリフィルホルダ25から引き抜き、多芯筆記具に装着する場合には、尾栓26を後方に向け引っ張り上げると共に、突起26aを縦スリット29aの連結部29cから乗り越えさせる。リフィルホルダ25は、比較的やわらかいポリプロピレンから形成されているため、前記の乗り越え動作は容易に行える。
ここで、前記シャープペンシルユニット28について、説明する。前記尾栓26に差し込まれ、複数の芯を収納する芯タンク30の前方には、中継ぎ部材31を介して芯の把持・開放を行うチャック体32が固定されている。そのチャック体32の前方には、チャック体32の開閉を行うチャックリング33が囲繞している。また、前記チャック体32を囲むようにチャック筒34が囲繞しており、そのチャック筒34の前方には、先具35が着脱自在に螺合している。その先具35の内側には、芯の後退を阻止する芯戻り止め部材36が圧入されている。符号37は、チャック体32や芯タンク30を後方に向けて付勢するコイルスプリングなどからなる弾撥部材である。
第3例を図26〜図29に示し説明する。リフィルホルダ38の後端開口部には尾栓39が着脱自在に嵌合しており、その尾栓39には軸線方向の前方に向けて、縦スリット39aが形成されている。また、リフィルホルダ38の後端開口部の近傍にも、縦スリット38aが形成されている。一方、リフィルホルダ38の先端部には細径部38bが形成されており、その細径部38bの内側にはリブ状の縮径部38cが形成されている。
そして、リフィルホルダ38には、スライダーを兼ねた接続部材21を有するボールペンリフィル16が収納されている。この収納状態においては、接続部材21が尾栓39の縦スリット39aに位置している。
ここで、尾栓39をリフィルホルダ38から外し、接続部材21をリフィルホルダ38の縦スリット38aに位置させれば、ボールペンチップ16aがリフィルホルダ38の先端開口部から露出し、筆記具として使用が可能となる。この時、尾栓39の縦スリット39aとリフィルホルダ38の縦スリット38aの位置をオフセットさせる。このオフセットにより、連結部材21の後端部が尾栓39の前端部に当接し、ボールペンリフィル16の後退が阻止されると共に、ボールペンチップ16aの露出状態が維持される。
また、このボールペンリフィル16を多芯筆記具に使用したい場合には、前記尾栓39をリフィルホルダ38から外すと共に、ボールペンリフィル16をそのリフィルホルダ38から引き抜く。
そして、リフィルホルダ38には、スライダーを兼ねた接続部材21を有するボールペンリフィル16が収納されている。この収納状態においては、接続部材21が尾栓39の縦スリット39aに位置している。
ここで、尾栓39をリフィルホルダ38から外し、接続部材21をリフィルホルダ38の縦スリット38aに位置させれば、ボールペンチップ16aがリフィルホルダ38の先端開口部から露出し、筆記具として使用が可能となる。この時、尾栓39の縦スリット39aとリフィルホルダ38の縦スリット38aの位置をオフセットさせる。このオフセットにより、連結部材21の後端部が尾栓39の前端部に当接し、ボールペンリフィル16の後退が阻止されると共に、ボールペンチップ16aの露出状態が維持される。
また、このボールペンリフィル16を多芯筆記具に使用したい場合には、前記尾栓39をリフィルホルダ38から外すと共に、ボールペンリフィル16をそのリフィルホルダ38から引き抜く。
第4例を図30〜図33に示し説明する。リフィルホルダ40の後端開口部には尾栓41が着脱自在に嵌合しており、その尾栓41には軸線方向の前方に向けて、縦スリット41aが形成されている。また、リフィルホルダ40の後端開口部から軸線方向の下方に向けて円弧状のカム溝40aが形成されている。一方、リフィルホルダ40の先端部には細径部40bが形成されており、その細径部40bの内側にはリブ状の縮径部40cが形成されている。
そして、リフィルホルダ40には、スライダーを兼ねた接続部材21を有するシャープペンシルユニット16が収納されている。この収納状態においては、接続部材21が尾栓40の縦スリット40aに位置している。
ここで、前記接続部材21をシャープペンシルユニット28と共に回転させると、前記カム溝40aに沿って、接続部材21が押し下げられると共に、シャープペンシルユニット28も押し下げられ、やがて、先具35の先端部がリフィルホルダ40の先端開口部から露出する。
また、このシャープペンシルユニット28を多芯筆記具に使用したい場合には、前記尾栓41をリフィルホルダ40から外すと共に、シャープペンシルユニット28をそのリフィルホルダ40から引き抜く。
そして、リフィルホルダ40には、スライダーを兼ねた接続部材21を有するシャープペンシルユニット16が収納されている。この収納状態においては、接続部材21が尾栓40の縦スリット40aに位置している。
ここで、前記接続部材21をシャープペンシルユニット28と共に回転させると、前記カム溝40aに沿って、接続部材21が押し下げられると共に、シャープペンシルユニット28も押し下げられ、やがて、先具35の先端部がリフィルホルダ40の先端開口部から露出する。
また、このシャープペンシルユニット28を多芯筆記具に使用したい場合には、前記尾栓41をリフィルホルダ40から外すと共に、シャープペンシルユニット28をそのリフィルホルダ40から引き抜く。
以上種々の例を挙げ、説明したように、本発明におけるリフィルホルダは、多芯筆記具の交換用のリフィルの収納体として使用できることは勿論、リフィルホルダを筆記体の軸体として使用することができ、そのリフィルホルダは勿論、交換用のリフィルも有効に活用することができる。
1 軸本体
2 前軸
3 後軸
4 先部材
5 中軸
6 スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 クリップ部
10 玉部
11 スライダー
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 接続部材
16 ボールペンリフィル
17 弾撥部材
18 規制部
19 貫通孔
20 溝部
21 接続部材
22 リフィルホルダ
23 蓋体
24 先部材
25 リフィルホルダ
26 尾栓
27 L字型の溝部
28 シャープペンシルユニット
29 L字型の溝部
30 芯タンク
31 中継ぎ部材
32 チャック体
33 チャックリング
34 チャック筒
35 先具
36 芯戻り止め部材
37 弾撥部材
38 リフィルホルダ
39 尾栓
40 リフィルホルダ
41 尾栓
2 前軸
3 後軸
4 先部材
5 中軸
6 スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 クリップ部
10 玉部
11 スライダー
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 接続部材
16 ボールペンリフィル
17 弾撥部材
18 規制部
19 貫通孔
20 溝部
21 接続部材
22 リフィルホルダ
23 蓋体
24 先部材
25 リフィルホルダ
26 尾栓
27 L字型の溝部
28 シャープペンシルユニット
29 L字型の溝部
30 芯タンク
31 中継ぎ部材
32 チャック体
33 チャックリング
34 チャック筒
35 先具
36 芯戻り止め部材
37 弾撥部材
38 リフィルホルダ
39 尾栓
40 リフィルホルダ
41 尾栓
Claims (4)
- 多芯筆記具に交換可能に収納されるリフィルのホルダであって、そのホルダに前記リフィルの突出状態を維持する突出手段を設けた多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
- 前記ホルダを筒状部材から構成すると共に、その筒状部材を透明、或いは、半透明な材質から構成した請求項1記載の多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
- 前記ホルダの端部にキャップ部材を着脱自在に設けると共に、そのキャップ部材を前記突出手段とした請求項1、或いは、請求項2に記載の多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
- 前記リフィルをホルダに対して前後動可能に配置すると共に、前記リフィルの前進位置を固定する係止部を設け、その係止部を前記突出手段とした請求項1、或いは、請求項2に記載の多芯筆記具におけるリフィルのホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010105864A JP2011235439A (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010105864A JP2011235439A (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | 出没式筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011235439A true JP2011235439A (ja) | 2011-11-24 |
Family
ID=45323970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010105864A Pending JP2011235439A (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | 出没式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011235439A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113407049A (zh) * | 2021-07-11 | 2021-09-17 | 连伟健 | 一种设有书写姿势校正功能的数码笔及握姿检测方法 |
-
2010
- 2010-04-30 JP JP2010105864A patent/JP2011235439A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113407049A (zh) * | 2021-07-11 | 2021-09-17 | 连伟健 | 一种设有书写姿势校正功能的数码笔及握姿检测方法 |
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