JP2010082892A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 その筆記部の円錐部の表面と軸筒の中心軸線とのなす角度をA、筒状部の先端と収納部の先端とを結ぶ直線と軸筒の中心軸線とのなす角度をB、前記軸筒の円錐部の内面と軸筒の中心軸線とのなす角度をCとした時に、前記各々の角度の関係をA>C>Bとした出没式筆記具。
【選択図】 図10
Description
しかしながら、実際には、リフィールの後端側が径方向に移動できないように規制されているため、リフィールはたわみながら突出することになり、突出した状態においては、そのたわんだ状態が維持されることになる。この突出の過程で、リフィールのインキ収納筒部の前端面と前記先筒の肩部が接触してしまい、その結果、摺動抵抗が発生してしまい、違和感のある突出操作となってしまったり、ややもすると、リフィールが突出できなくなってしまう危険性がある。
また、仮に、リフィールを突出させることができたとしても、没入操作の際、他のリフィールによって先筒の内面に押し付けられてしまう危険性があり、強いては、没入しない場合が発生してしまう。
前記後軸3には、その長手方向に3個のスリット6が形成されている。本例においては、3個のスリット6が形成されているが、筆記体であるボールペンリフィルの数が3本であるためであり、この筆記体の本数によってスリットの形成する数も変わるものである。また、スリット6は、後軸3の一方の端部まで形成されていると共に、スリット6の両側には、摺動溝7が形成されている。しかし、この摺動溝7は、スリット6の両側の全長に渡って形成されているのではなく、中間部までしか形成されていない。
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する扇形をした脚部8が形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。
符号9は、後軸3に一体的に形成されたクリップ部であるが、別部材で構成し後軸3に固定などしても良い。符号10は、前記クリップ部9の前方内面に形成された玉部であって、その玉部10は前記中軸5の表面に当接している。
そして、スライダー11の孔11aには、後述する筆記体に収納されるインキの色とほぼ同色な色を有した継ぎ手部材15の一端部が着脱自在に挿着されており、その継ぎ手部材15の他端部には、ポリプロピレンやナイロンなどの樹脂材質からなる円筒状のボールペンリフィル16が接続されている。
尚、そのボールペンリフィル16は、インキを収容するポリプロピレンなどの樹脂材質で押し出し成型によって形成されたインキ収容管16aと、そのインキ収容管16aの前方に圧入されたボールペンチップ16bから構成されている。そのボールペンチップ16bは、インキ収容管16aの前端部に位置する大径筒状部16cとその大径筒状部16cの前端に形成された小径筒状部16d、並びに、その小径筒状部16dの前端に形成された前方に向かって順次縮径した円錐部16e、そして、その円錐部16eの前端に回転自在に取り付けられたボール16fから構成されている。尚、前記大径筒状部16cとその大径筒状部16cの前端に形成された小径筒状部16dは、前方に向かって順次縮径する円錐部16iによって連結されている。
つまり、ボールペンチップ16bの収納状態から突出過程、並びに、突出状態において、ボールペンチップ16bの円錐部16eの傾斜した外側に位置する表面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Aを軸本体1の円錐部5aの内面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Cよりも大きくすることによって、ボールペンチップ16bのボール16fの軸筒1の円錐部5aに対する接触が防止され、また、大径筒状部16cの先端16gとインキ収容管16aの先端16hとを結ぶ直線軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Bを前記軸本体1の円錐部5aの内面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Cよりも小さくすることによって、インキ収容管16aの先端16hの、軸筒1の円錐部5aと拡径部5bとの連結部5cに対する接触が防止されるのである。
尚、前記スライダー11は、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成されているため、その内部に位置する前記継ぎ手部材15の色を容易に識別することができる。これに加え、スライダー11には平面部11bと曲面部11cが形成されているため、それによって得られるレンズ効果によって、前記接続部材15の色をさらに容易に識別することができるようになる。
また、前記スライダー11の継ぎ手部材15に対する挿着力(嵌合力)は、ボールペンリフィル16(インキ収容管16a)の継ぎ手部材15に対する挿着力(嵌合力)よりも弱く設定されている。即ち、ボールペンリフィル16をスライダー11に対して離脱させようとすると、ボールペンリフィル16と継ぎ手部材15が連結された状態でスライダー11から離脱する。
尚、インキ収納管16aの材質より、継ぎ手部材15の材質を硬くしている。具体的には、インキ収容管16aの材質としてポリプロピレンを使用しており、継ぎ手部材15の材質としてはポリオキシメチレン(アセタール)を使用している。継ぎ手部材15を硬い材質にすることによって、インキ収容管16aに対する嵌合力の経時的な低下を極力防止しているのである。また、継ぎ手部材15の材質としてポリオキシメチレン(アセタール)を使用しているが、ポリカーボネートやアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル(アクリル)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどであっても良いが、スライダー11のインキ収容管16aの嵌合部における摺動性や抜き差しの繰り返しによる耐久性を考慮するとポリオキシメチレン(アセタール)が最も好ましい。
参照符号17は、ボールペンリフィル16並びにボールペンリフィル16に接続するスライダー11を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
本例においてもボールペンチップ16bの収納状態から突出過程、並びに、突出状態において、そのボールペンチップ16bの円錐部22の傾斜した外側に位置する表面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度をA、大径筒状部21の先端21aとインキ収容管16aの先端16hとを結ぶ直線と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度をB、前記軸本体1の円錐部5aの内面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度をCとした時に、ボールペンチップ16bの円錐部22の傾斜した外側に位置する表面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Aは、軸本体1の円錐部5aの内面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Cよりも大きくなるように形成されており、また、大径筒状部21の先端21aとインキ収容管16aの先端16hとを結ぶ直線と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Bは、前記軸本体1の円錐部5aの内面と軸本体1の中心軸線Xとのなす角度Cよりも小さくなるように形成されている。即ち、前記各々の角度の関係はA>C>Bとなっている(図13→図14→図15参照)。
2 前軸
3 後軸
4 先部材
5 中軸
6 スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 クリップ部
10 玉部
11 スライダー
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 継ぎ手部材
16 ボールペンリフィル
17 弾撥部材
18 規制部
19 貫通孔
20 溝部
21 大径筒状部
22 円錐部
23 ボール
Claims (3)
- 軸筒に複数のリフィルが挿着され、そのリフィルを出没させる押圧部材が配置された出没式筆記具であって、前記軸筒の前方内面を先端開口部に向かって順次縮径する円錐部、並びに、その円錐部の後方をその円錐部よりも大径な拡径部となすと共に、前記リフィルはインキが収容される収納部と、その収納部の前端部に設けられた筆記部とから少なくともなり、その筆記部は前記収容部よりも小径な筒状部と、その筒状部の前端部に先端方向に向けて順次縮径する円錐部を有してなり、その筆記部の収納状態から突出過程において、その筆記部の円錐部の表面と軸筒の中心軸線とのなす角度をA、筒状部の先端と収納部の先端とを結ぶ直線と軸筒の中心軸線とのなす角度をB、前記軸筒の円錐部の内面と軸筒の中心軸線とのなす角度をCとした時に、前記各々の角度の関係をA>C>Bとした出没式筆記具。
- 前記筆記部の筒状部を大径筒状部と小径筒状部とから構成すると共に、その大径筒状部の先端と収納部の先端とを結ぶ直線と軸筒の中心軸線とのなす角度をBとした請求項1記載の出没式筆記具。
- 前記拡径部の先端部を円錐部の後端部に連結すると共に、前記拡径部を後方に向けて順次拡径させた請求項1、或いは、請求項2に記載の出没式筆記具。
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2008
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