JP5070942B2 - 複式筆記具 - Google Patents

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本発明は、軸筒の内部に第1の筆記体と、その第1の筆記体の内部に第2の筆記体が配置された複式筆記具に関する。
軸殻と、該軸殻内に設けた筆記芯挿通管を保持する保持管とを有するシャープペンシルの筆記芯繰り出し端において、軸殻と保持管とが形成する空間内に位置するように保持管に円筒状の消しゴムを摺動自在に嵌挿し、該消しゴムと軸殻には繰り出し、引き戻し機構
を設けてなるシャープペンシルが記載されている。具体的に説明すると、消しゴムは軸殻からの出没が可能なものとなっているが、シャープペンシルの軸殻からの出没動作は不可能なものとなっている。また、シャープペンシルの芯を繰り出すための頭部が軸殻の後端に配置されており、一方、消しゴムを繰り出すためのプッシュボタンが軸殻の前方外周面に配置されている。
実公平4−32315号公報。
しかし、上記の従来技術にあっては、軸殻からシャープペンシルの先端部分が突出しないため、比較的太い軸筒の先端から細い芯が繰り出されることになり、筆記する部分が目視しにくく、また、目視し易いように芯を長く繰り出してしまうと、その芯が折れてしまい無駄にしてしまっていた。尚、シャープペンシルに変え、ボールペン体を配置しても、そのボールペンの前方部を長く突出してしまうと、その筆記部近傍が振れてしまい、違和感のある筆記となってしまっていた。更に、消しゴムを出没させるためのプッシュボタンが軸殻の前方、即ち、把持する部分に配置されているため、筆記操作に違和感を募らせてしまっていた。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の不都合を解消し、筆記部分を容易に目視可能とし、違和感のない筆記操作を得ることができる複式筆記具を提供することにある。
尚、本明細書中における筆記体とは、シャープペンシルやボールペン、クレヨンなど描くもの、並びに、その描いたものを消去する消しゴムや修正液などを含んでいる。又、本明細書中における前方とは、筆記具長手方向の筆記体突出方向を示し、後方とはその逆を示す。
本発明は、軸筒の内部に第1の筆記体と、その第1の筆記体の内部に第2の筆記体が配置された複式筆記具であって、前記第1の筆記体、並びに、第2の筆記体を前記軸筒の先端より出没させるカム機構を有し、そのカム機構が同軸上に設けられた外カム部と内カム部を有することを要旨とする。
本発明によれば、筆記する部分を容易に目視することができると共に、違和感のない筆記操作を行うことができる。
以下に、本発明の一実施形態について図1〜9を用いて説明する。樹脂材質、或いは、金属材質からなる軸筒1は、前軸2と後軸3とから構成されており、それら前軸2と後軸3は相対的に回転が可能なものとなっている。詳述すると、前軸2の後部内面には、円周状の凹部4が形成されている。一方、後軸3の前方には縮径部5が形成されており、その縮径部5の外面には凹部4と係合する円周状の突起6が形成されているが、部分的に突起を形成しても良い。また、前軸2の前方には縮径部8が形成されており、その縮径部8の前端外周面には鍔部9が形成されている。そして、その縮径部8は、ゴム状弾性体などからなり滑り止め性を有するグリップGが嵌め込まれてもよい。またそのグリップGは、二色成型で一体的に形成してもよい。また縮径部8の表面にローレット加工などを施しても良い。
前軸2と後軸3の連結部近傍には、図5〜8に示すようなカム機構10が配置されている。そのカム機構10は筒状をなしており、その前部には外カム部11が形成されている。その外カム部11は前方に向かって先細りの形状となり、傾斜面12が形成されている。その傾斜面12の基部と中間部の2箇所、並びに、頂部には係合受部(凹部)13〜16が形成されている。一方、その傾斜面12の反対側面にあたる平面部18は、各筆記体を最後退位置にて係止する基部17に向かって、カム機構10の中心軸線と平行に切り落とされている。この平面部18によって前軸2と後軸3の相対的な回転が一方向のみとなる(図6参照)。また、平面部18は、図7のように傾斜面12と同様に基部に対して傾斜させて形成してもよい。その場合は、何れの方向からも回転させることが可能になる。
また、図5に示すように、カム機構10の外カム部11の内面には、内カム部19が同軸上に一体形成されているが、お互いを別部材で構成し、後に同軸上に固定しても良い。その内カム部19も前方に向かって先細りとなる傾斜面20(反対側の傾斜面21)を有しており、頂部には係合受部(凹部)22が形成されている。その係合受部22は、外カム部11の第1の係合受部13と対応した位置に形成されている。また、内カム部19の傾斜面20は外カム部11の第1傾斜面12aと対応した位置に形成されており、反対側の傾斜面21は外カム部11の第2傾斜面12bと第3傾斜面12cの双方と対応した位置に形成されている。そして、基部19aの一部が外カム部11の第4傾斜面12dに対応している(図7参照)。また、図8に示すように、外カム部11と内カム部19の基部17、19aをそれぞれカム部の周上において対応した位置に形成されている。
カム機構10の後部には、縮径部23が形成されており、その縮径部23の外面にはカム機構10の中心軸線と平行にその中心軸線方向に伸びる縦突起24が形成されている。その縦突起24の両側には傾斜面25が形成されている。そして、その縦突起24は、後軸3の内面に形成された縦溝26および傾斜面27に嵌まり込んでいる。つまり、カム機構10は、後軸3に対して回転が不能に取り付けられている。これによって、カム機構10は前軸2に対して相対的な回転が可能になっている(図4、5参照)。
また、本形態では後軸3には、3箇所に円弧状の切り込み部62が長手方向に形成され、後軸の横断面の形状を略三角形状となしている(図4参照)。このような形状をしていることで、前軸に対して後軸を回転させる際に指にかかり、力を容易にかけられるようにしている。なお、この後軸の形状は、円弧状の切り込みを有するものに限定されるものではなく、例えば三角形状、すべり止め加工を施したもの等、回転させるために適したものであれば、いずれの形状であってもよい。そして、カム機構10に過大な負荷がかかると(後軸3を前軸2に対して筆記具後端から見て半時計周りに回転させてしまい、後述する摺動子33が平面部18に当接する場合など)、カム機構10に形成された縦突起24と傾斜面25および後軸3の内面に形成された縦溝26および傾斜面27によって後軸3に対してカム機構10が空転するようになっている。これにより、万一、過大な負荷がかかるようなことがあっても破壊してしまうことはない。
前軸2の内部には、消しゴム受け部材28が前後動可能ではあるが、回転は不能に配置されている。その消しゴム受け部材28について詳述する。まず、消しゴム受け部材28の前方に関して説明する。消しゴム受け部材28の前方には筒部28aが形成されており、その筒部28aの前方には凸状の消しゴム保持部29が形成されている。その消しゴム保持部29の前方には傾斜面29aが形成されており、消しゴム30が着脱自在に係合している。消しゴム30には消しゴム保持部29が係合する係合孔30aが対向する位置に形成されている。係合孔30aの後方外面には凹部30bが形成されている。消しゴム保持部29を前方に傾斜面29aを設けた凸状にすることによって、挿着・係合し易くすると共に、挿着・係合した後においては抜けにくくしている。また、係合孔30aの後方に凹部30bを形成しているので、消しゴム保持部29を挿着したとき、消しゴム保持部29が通過する外面の変形によって消しゴム30が前軸2に挿入できなくなったり、作動時に消しゴム30が引っかかることがない。また、消しゴム30の後端部が連結された状態となっているので、消しゴム30を使用する際、ぐらつきが少なく、力を入れて消しても外れてしまうことがない。なお、この消しゴム連結機構は上記特徴を有するものであればどのような構造であってもよい。
次に、消しゴム受け部材28の後方に関して説明する。消しゴム受け部材28の筒部28aの後方には、連結腕部31が2箇所形成されているが、3箇所でもよい。その連結腕部31は前軸2の中程に形成された内面段部2aの貫通孔2bに挿通させる。その内面段部2aを介して、連結腕部31の後端に形成された係合部32が、摺動子33の前方に形成された係合部34と係合することにより、消しゴム受け28と摺動子33を連結している。上記構造をとることにより、消しゴム受け28、摺動子33の連結がより強固なものとなり、消しゴム30を使用した際における振れを防止できる(図2、図3b、図4参照)。
また、摺動子33の側面には摺動突起35が形成されており、その摺動突起35が前軸2の内面に対向する位置に形成された縦溝7に嵌まり込むことで摺動子33が摺動する。摺動子33の後端部にはカム機構10の外カム部11の傾斜面12に当接すると共に、各係合受部13〜16に係合する山形状の係合部36が形成されている。即ち、消しゴム受け部材28は、前軸2に対して前後動可能なものの、相対的な回転は不能になっている。また、符号37は、前軸2の内面段部2aと、摺動子33との間に張設されたコイルスプリングなどの弾発部材であって、消しゴム受け部材28を介して消しゴム30を後方に向けて、つまり、軸筒1の没入方向に向けて付勢している。尚、その弾発部材37は、連結腕部31の外周を囲繞した状態で配置されており、弾発部材37がガイドされた状態となっている。これにより、弾発部材37の圧縮動作による座屈や位置ずれなどが防止されている。
換言すれば、外径の小さい中軸出没用の弾発部材46を中軸外周に囲繞し、弾発部材46の外周を消しゴム受け部材の連結腕部31が囲繞し、消しゴム出没用の弾発部材37を消しゴム受けの連結腕部31の外周に囲繞している。この構成によって、後述する第1実施例のように中軸40の外側に2箇所の弾発部材を配置する構成と比較して、軸筒の中身のスペースをより大きくとることができる。そのため、後述する芯タンク47の内径をより大きく形成し、芯の内蔵量を多くすることができる(図3(c)参照)。
また、消しゴム受け部材28の内側には、芯を繰り出すためのシャープペンシルユニット38が位置しており、消しゴム受け部材28の筒部28aや消しゴム30の貫通孔39を貫通して出没が可能なものとなっている。そのシャープペンシルユニット38について以下に詳述する。中軸40の側面は、摺動子部41が形成されており、その摺動子部41の側面には前軸2の内面に形成された縦溝7に嵌まり込み、摺動する摺動突起42が形成されており、後端部にはカム機構10の内カム部19の傾斜面20(21)に当接すると共に、係合受部22に係合する山形状の係合部43が形成されている。即ち、中軸40は、前軸2に対して前後動可能なものの、相対的な回転は不能になっている。また、摺動子部41の前方には、貫通孔44が形成されている。これは中軸40を射出成形で成形する際、内径部を形成するコアピンが細くなるため、射出圧によるコアピンの曲がりを防止するために形成されているものであって、必ずしも必要なものではない。さらに摺動子部41の前方には段部45が形成されている。そして段部45と、前軸2の内面段部2aとの間には弾発部材46が張設されており、中軸40を後方に向けて付勢している。また、中軸40の内側には、芯を複数収納する芯タンク47が配置されている(図9参照)。
次に芯タンク47の後方について説明する。芯タンク47の後部は中軸40の後端から突出している。その芯タンク47の後端には芯を挿入するための芯受け部材48が固定されている。芯受け部材48の前方内面には、芯タンク47を固定するためのリブ49が複数設けられているが、種々の固定手段が選択可能である。リブ49の後方には芯タンク47の内形と略同形の芯挿通孔50が設けられており、さらにその後方に芯を案内する傾斜面51が形成されている。芯受け部材48の外面の略中間部には後軸3の内形と略同形ではあるが若干小形で、後述するノックキャップ53の外形より大形の鍔部52が設けられている。この鍔部52によって後軸3と芯受け部材48の隙間をなくし、芯を入れるときに隙間に芯を落としてしまうことがない。また、この鍔部52は芯の繰り出し動作の際のガイドとなっている(図2参照)。
ノックキャップ53は、芯受け部材48の後端部に着脱自在に取り付けられ、軸筒1の後端開口部から突出している。ノックキャップ53の内面には芯受け部材48に挿着する円形の挿入孔54が形成されており、その挿入孔54の外方にはノックキャップ53の外形に合わせて貫通孔55が形成されている。この貫通孔55は、空気流通孔としての役割を果たすとともに、肉厚差を解消してひけを防止しているのである。ノックキャップ53が非円形の場合、内形も非円形に形成してもよいが、その場合、コアピンの加工が複雑になり、高価なものになってしまうため内形は円形とすることが望ましい。また、本例においては、ノックキャップ53は後軸3に没入するため後軸の形状に合わせて、その外形を形成する(図2参照)。
次に芯タンク47の前部について説明する。芯タンク47の前方には、中継ぎ部材56を介して芯の把持・開放を行うチャック体57が固定されており、そのチャック体57の前方には、チャック体57の開閉を行うチャックリング58が囲繞している。符号59は、チャック体57や芯タンク47などを後方に向けて付勢するためのコイルスプリングなどの弾発部材である。また、中軸40の先端には先部材60が螺着などの手段によって着脱自在に固定されており、その先部材60の内側には繰り出される芯の後退を阻止するゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材61が固定されているが、先部材60を射出成型などの手段で形成すると共に、芯戻り止め部を一体成形してもよい(図2参照)。
次に、図2、図10〜13を用いて動作について説明する。
図2に示す状態から、前軸2を基準に後軸3を時計方向に回転させると、その後軸3の回転と共にカム機構10が回転する。このカム機構10の回転によって、消しゴム受け部材28の後方に配置された摺動子33と、シャープペンシルユニット38の摺動子部41が、それぞれカム機構10の外カム部11と内カム部19によって同時に押圧・前進せしめられ、やがて、消しゴム30、並びに、シャープペンシルユニット38の先端部分が軸筒1の先端開口部から露出する(図10参照)。また、消しゴム保持部材28の後方に配置された摺動子33の係合部36は、各筆記体を最後退位置にて係止する基部17から第1係合受部13に達した状態となっている。このとき、シャープペンシルユニット38の摺動子部41の係合部43も内カム部19の係合受部22に達し、最大突出量となると共に、シャープペンシルユニット38による筆記が可能となる。つまり、図7に示すように、係合受部13と係合受部22は、カム部の周上で対応した位置に形成されている。換言すれば、係合受部に係合することで各々の筆記体を突出させるための係合部36、43が、外カム部11と内カム部19の係合受部13、22にそれぞれ同時に係合しうるような位置に(本例においては両筆記体の突出開始から120°回転させた位置)外カム部11と内カム部19の係合受部を形成した。
このように形成することで、第一筆記体と第二筆記体を安定した状態で同時に突出させることができる。さらに、図6に示すように、内カム部19の傾斜面20の傾斜角度が外カム部11の傾斜面12の傾斜角度よりも鋭角とすることで、係合受部22が係合受部13よりも長手方向前方に位置する。このとき、同時に突出動作が開始され、さらにシャープペンシルユニット38は消しゴム30よりも多く前進し、消しゴム30からも露出した状態となる。本例においては、内カム部19の傾斜面20の傾斜角度が外カム部11の傾斜面12の傾斜角度よりも鋭角としたが、同角度または鈍角としてもよい。
ここで、ノックキャップ53を押圧すれば、芯が繰り出され、シャープペンシルユニット38の先部材60から突出する(図10参照)。尚、この際、シャープペンシルユニット38の先部材60は、消しゴム30によって囲繞され、ガイドされた状態となっているため、筆記しても振れなどが発生することなく、もって、違和感のない筆記が得られる。さらに、弾性体である消しゴム30によってガイドされているため、適度なしなり感を得ることもできる。また、筆記の際には、その筆記による荷重が、中軸40に形成されている摺動子部41を介して後軸3に固定されているカム機構10に伝達されるため、芯が没入されることなく良好に筆記を行うことができる。この様に、消しゴム30の突出量とシャープペンシルユニット38の前軸2からの突出量に差を設けることにより、前方に向かい段階的に細くなり見栄えが向上する。本例では消しゴム30とシャープペンシルユニット38を同時に突出させているが、外カム部11の形状を変えて、シャープペンシルユニット38のみを突出させることもでき、筆記における前方の視認性が向上する。
ここで、更に後軸3を時計方向に回転させると、消しゴム保持部材8の後方に配置された摺動子33の係合部36は、第1係合受部13から第2係合受部14に達する一方、シャープペンシルユニット38の摺動子部41の係合部43は係合受部22から離脱し、弾発部材46の付勢力によって内カム部19の傾斜面21の途中まで後退する(図11参照)。このとき、シャープペンシルユニット38の先部材60は消しゴム30の前端面よりやや後退した位置となり、消しゴム30の前端部内方には空間部Sが形成される。この状態で消しゴム30が使用可能となり、その際に消しゴム30が先部材60に当接することでガイドされることになり、振れのない良好な消去を行うことができると共に、空間部Sによって、消しゴム30の使用感がソフトタッチとなり良好な消去感が得られる。
ここで、後軸3を反時計方向に回転させると、図10の状態、すなわちシャープペンシルユニット38の先部材60が突出した状態に戻すことができ、再び筆記を開始することができる。
更に後軸3を時計方向に回転させると、消しゴム保持部材28の後方に配置された摺動子33の係合部36は、第2係合受部14から第3係合部受部15に達し、消しゴム30は前軸2の前端から更に突出する(図12参照)。このとき、シャープペンシルユニット38の摺動子部41の係合部43は内カム部19の傾斜面21の途中から基部19aへ後退すると共に、先部材60が軸筒1内へと没入し、最後退位置となる。使用により消しゴム30が減少した際には、この位置まで消しゴム30を前進させて使用すればよい。また、シャープペンシルユニット38は最後退位置になっているが、内カム部19の形状を変更することにより軸筒1より若干突出した位置としてもよい。このように形成することで、消しゴム30の振れを防止することができる。
更に後軸3を時計方向に回転させると、消しゴム保持部材28の後方に配置された摺動子33の係合部36は、第3係合受部15から第4係合部受部16に達し、消しゴム30は最前進位置となる(図13参照)。このとき、前軸2の前端から消しゴム保持部29が露出する。この消しゴム保持部29の露出により、消しゴム30の交換が容易になる。このときシャープペンシルユニット38は最後退位置になっている。
更に後軸3を時計方向に回転させると、消しゴム保持部材28の後方に配置された摺動子33の係合部36は、第4係合受部16から離脱し、最後退位置となる(図2参照)。また、前述のように、外カム部11と内カム部19の基部17、19aをそれぞれ周上において対応した位置に形成することによって、第一筆記体と第二筆記体を同時に収納することができる(図8参照)。
尚、本例では、第1係合受部13から第2係合受部14に達するまでの回転角度をより大きくとることで、シャープペンシルユニット38の摺動子部41の係合部43が内カム部19の傾斜面21の途中ではあるが、なるべく基部19aに近い部分まで後退するようにしたので、消しゴム30の使用時にシャープペンシルユニット38の先部材60が邪魔にならない。また、内カム部19の傾斜面21の角度を傾斜面20の角度より鋭角に形成することで同様の効果が得られる。このように、上記カムの構成は消しゴム30使用時に先部材60が邪魔にならない程度に没入するような構成であれば、これに限定されるものではない。
以上の例においては、外側にゴム状消しゴム、内側にシャープペンシルユニットを配置したが、例えば、外側に固形消し具や繊維収束体などからなるサインペンやシグナル、内側にボールペンリフィルや液状修正液を収容したリフィルなどを配置しても良い。
次に、実施例1について図14〜17に基づいて説明する。なお、上記最良の形態と同一な部分には同一符号を付して、一度説明したものについては、その説明を省略する。また、説明上特に支障がない場合には、添字を省略する。また、本例は後軸3を円筒形に形成したものである。このように形成することで、指間当接部に違和感を生じることなく把持できる。以下、内部構造について詳述する。
前軸2の内面には、その前軸2の長手方向に縦溝63が形成されている。その縦溝63と平行な位置に案内棒64が前軸2の内面に一体形成されている。これら、縦溝63や案内棒64の役割については、後に詳述する。カム機構10の後方には、縮径部78が形成されており、その縮径部78の外面にはカム機構10の中心軸線と平行にその中心軸線方向に伸びる縦突起79が対向する位置に形成されている。そして、その縦突起79は、後軸3の内面の対向する位置に形成された縦溝80に嵌まり込んでいる。つまり、カム機構10は、後軸3に対して回転が不能に取り付けられている。これによって、カム機構10は前軸2に対して相対的な回転が可能になっている。
また、消しゴム受け28の筒部28aの後方には、押圧棒65が形成されており、その押圧棒65の後方部には前軸2の内面段部2aを介して摺動子66が挿着されている。その摺動子66の側面には、前軸2の内面に形成された縦溝63に嵌まり込み、摺動する摺動突起67が形成されており、後端部にはカム機構10の外カム部の傾斜面に当接すると共に、各係合受部に係合する山形状の係合部68が形成されている。即ち、消しゴム受け部材28は、前軸2に対して前後動可能なものの、相対的な回転は不能になっている。摺動子66には挿着孔69が形成されており、その挿着孔69には押圧棒65が挿入される。弾発部材70は、前軸2の内面段部2aと、摺動子66との間に張設されたコイルスプリングなどから形成されており、消しゴム受け部材28を介して消しゴム30を後方に向けて、つまり、軸筒1の没入方向に向けて付勢している。尚、その弾発部材70は、押圧棒65を囲繞した状態で配置されており、弾発部材70がガイドされた状態となっている。弾発部材70の圧縮動作による座屈や位置ずれなどが防止されている。更に、後方延設部71は、押圧棒65と平行に形成されており、2箇所の位置に形成されているが、3箇所であってもよい。その後方延設部71を前軸2の内面段部2aの貫通孔2bに挿通させることにより、また、押圧棒65を貫通孔2cに挿通させることによって、消しゴム30を使用した際における振れを防止するものとなっている。
消しゴム受け部材28の内側には、芯を繰り出すためのシャープペンシルユニット38が位置しており、消しゴム受け部材28の筒部28aや消しゴム30の貫通孔72を貫通して出没が可能なものとなっている。そのシャープペンシルユニット38について詳述する。中軸73の側面は、摺動子部74が形成されており、その摺動子部74の側面には前軸2の内面に形成された縦溝63に嵌まり込み、摺動する摺動突起75が形成されており、後端部にはカム機構10の内カム部19の傾斜面21に当接すると共に、係合受部22に係合する山形状の係合部43が形成されている。即ち、中軸73は、前軸2に対して前後動可能なものの、相対的な回転は不能になっている。また、摺動子部74の前方には、貫通孔76が形成されており、その貫通孔76には前軸2の内側に形成された案内棒64が嵌まり込んでおり、この構成によっても、中軸73は前軸2に対して前後動可能なものの、相対的な回転は不能になっている。そして、摺動子部74と、前軸2の内面段部2aとの間には弾発部材77が張設されており、中軸73を後方に向けて付勢している。尚、その弾発部材77は、案内棒64を囲繞した状態で配置されており、ガイドされた状態となっている。この弾発部材77の圧縮動作による座屈や位置ずれなどが防止されている。
次に実施例2について図18に基づいて説明する。
まず、本実施例における回転時の係合に関して詳述する。図2に示す状態から、前軸2を基準に後軸3を時計方向に回転させると、その後軸3の回転と共にカム機構10が回転する。カム機構10の回転により、消しゴム保持部材28の後方に配置された摺動子33の係合部36は弾発部材37の弾発力に抗して外カム部に形成された傾斜面12aに沿って前進し、やがて係合受部13に到達する。同時にシャープペンシルユニット38の摺動子部41の係合部43も弾発部材46の弾発力に抗して内カム部19の係合受部22に達する。さらに後軸3を回転させると摺動子33の係合部36は傾斜面12bに沿って前進し、係合受部14に到達する。
次に本実施例における構成を詳述する。まず、弾発力は各係合段階での摺動子の突出具合による弾発部材46の伸縮によって決まる。すなわち、本実施例の外カム部における弾発力は、各係合段階で係合受部13<係合受部14<係合受部15<係合受部16となっている。
また、カム機構10の外カム部11の構成は、係合受部13〜16の深さを異ならしめたものである。具体的には、係合受部13〜16の深さをそれぞれA、B、C、Dとしたとき、本実施例ではAについては例外的に弾発力に応じずA<Bとし、B、C、Dについては弾発力に応じてB>C>Dとしている。もちろん、全ての係合受部の深さを弾発力に応じてA>B>C>Dのように構成してもよい。このように、弾発部材46の弾発力に応じて、係合受部の深さを形成することにより、各段階で違和感のないカチッとした係合感を得ることができる。
ここで、上記構成においてAを例外的に弾発部材46の弾発力に応じず、浅く形成した理由を説明する。係合受部13(Aの深さに関する)に摺動子33が係合する際には、同時に摺動子部41が係合受部22に係合する。そのため、そのときの係合感はAの深さと弾発部材46によるものだけでなく、係合受部22の係合感によるところが大きい。各係合段階で違和感のない係合感を得るためには、Aの深さは必ずしも弾発力に応じる必要はない。つまり、弾発力に応じる必要がある係合受部は、その係合受部のみで係合感を得るものであり、他の係合受部(本例においては係合受部22)をもう一方の筆記体で同時に受けるようなものは、弾発力に応じる必要はない。
また、係合感には後軸3の回転抵抗も少なからず影響を及ぼす。詳述すると、後軸3を回転させるために必要な荷重は、傾斜面20の傾斜角度に比例するため、緩やかな斜面を乗り越えて係合した場合は回転動作が速いものとなり、弾発部材46の弾発力が横方向にも分散され、良好な係合感が得られない。本実施例においては、内カム部19の傾斜面20の傾斜角度が外カム部11の傾斜面12の傾斜角度よりも大きく形成した。このような構成をとることで、後軸を回転させるために必要な荷重が大きくなり、ゆっくりした動作となるため、深さAを浅く形成することで、他の段階での係合感と合わせ違和感のないものとなる。
さらに、その弾発力と深さの関係を逆転させてA<B<C<Dと構成してもよい。その場合、各係合段階で得られる係合感の違いがより顕著になるため、どの係合段階にあるか、使用者が係合感だけで容易に認識することができる。以上のように、このカム係合部の形状はこれに限定されるものでなく、例えば傾斜面12aの係合受け部13側にさらに鋭角な斜面を設けてもよく、同部分の表面を荒らす等、同様の効果を奏するものであれば特許請求の範囲を逸脱しない限りどのような構成であってもよい。
本発明の最良の形態を示す外観側面図。 図1の縦断面図。 (a)図1のA―A線断面図。 (b)図1のB−B線断面図。 (c)図 1のC−C線断面図。 (d)図1のD−D線断面図。 (e)図1のE−E線断面 図。 (f)図1のF−F線断面図。 (g)図1のG−G線断面図。 (h)図1 のH−H線断面図。 図1の分解斜視図。 カム機構を示す外観斜視図。 外カム部と内カム部の組図(模式図)。 カム機構の変形例(模式図)。 図7の外カム部と内カム部の組図(模式図)。 シャープペンシルユニットを示す分解斜視図。 筆記状態を示す縦断面図。 消しゴム使用時を示す縦断面図。 消しゴム使用時を示す縦断面図。 消しゴム使用時を示す縦断面図。 本発明の実施例1を示す外観側面図。 図14の縦断面図。 図14の分解斜視図。 (a)図14のA―A線断面図。 (b)図14のB−B線断面図。 ( c)図14のC−C線断面図。 (d)図14のD−D線断面図。 (e)図14の E−E線断面図。 (f)図14のF−F線断面図。 本発明の実施例2を示す外カム部と内カム部の各々の展開図(模式図)。
1 軸筒
2 前軸
2a 内面段部
2b 貫通孔
2c 貫通孔
3 後軸
4 凹部
5 縮径部
6 突起
7 縦溝
8 縮径部
9 鍔部
10 カム機構
11 外カム部
12 傾斜面
13 係合受部
14 係合受部
15 係合受部
16 係合受部
17 基部
18 平面部
19 内カム部
19a 基部
20 傾斜面
21 傾斜面
22 係合受部
23 縮径部
24 縦突起
25 傾斜面
26 縦溝
27 傾斜面
28 消しゴム受け部材
29 消しゴム保持部
30 消しゴム
31 連結腕部
32 係合部
33 摺動子
34 係合部
35 摺動突起
36 係合部
37 弾発部材
38 シャープペンシルユニット
39 貫通孔
40 中軸
41 摺動子部
42 摺動突起
43 係合部
44 貫通孔
45 段部
46 弾発部材
47 芯タンク
48 芯受け部材
49 リブ
50 芯挿通孔
51 傾斜面
52 鍔部
53 ノックキャップ
54 挿入孔
55 貫通孔
56 中継ぎ部材
57 チャック体
58 チャックリング
59 弾発部材
60 先部材
61 芯戻り止め部材
62 切込み部
63 縦溝
64 案内棒
65 押圧棒
66 摺動子
67 摺動突起
68 係合部
69 挿着孔
70 弾発部材
71 後方延設部
72 貫通孔
73 中軸
74 摺動子部
75 摺動突起
76 貫通孔
77 弾発部材
78 縮径部
79 縦突起
80 縦溝

Claims (9)

  1. 軸筒の内部に第1の筆記体と、その第1の筆記体の内部に第2の筆記体が配置された複式筆記具であって、前記第1の筆記体、並びに、第2の筆記体を前記軸筒の先端より出没させるカム機構を有し、そのカム機構が同軸上に設けられた外カム部と内カム部を有することを特徴とする複式筆記具。
  2. 前記各々の筆記体を出没させる外カム部と内カム部に形成された斜面に係合受部を設けたことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  3. 前記外カム部又は内カム部のうち、すくなくとも一方に係合受部を複数設けたことを特徴とする請求項1または2記載の複式筆記具。
  4. 前記外カム部に形成された係合受部と内カム部に形成された係合受部を、各々のカム部の周上での対応する位置に、少なくとも一箇所は形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複式筆記具。
  5. 各々のカム部の周上での対応する位置に形成された各々の係合受部が、長手方向において異なる位置に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複式筆記具。
  6. 前記軸筒を前軸と後軸から構成すると共に、それら前軸と後軸の相対的な回転動作によって、前記カム機構を作動せしめたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複式筆記具。
  7. 前記複数の係合受部の深さを異ならしめたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の複式筆記具。
  8. 前記第1の筆記体および第2の筆記体を各々付勢する弾発部材を有し、前記係合受部の深さをその各々の弾発部材の伸縮による弾発力に応じて異ならしめたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の複式筆記具。
  9. 前記係合受部の深さを、各々の筆記体が単独で係合する係合段階での係合受部において、前記各々の弾発部材の伸縮による弾発力に応じて異ならしめたことを特徴とする請求項8記載の複式筆記具。
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