JP5373358B2 - シャープペンシル - Google Patents

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Description

本発明は、筆記圧を利用して筆記芯を回転させるようにしたシャープペンシルに関するものである。
シャープペンシルで筆記を行う場合、書き進むにしたがって筆記芯が片減りし、描線の太さが一定しないばかりか、描線の濃さも変化する。そして、一般の利用者は、軸筒を持ち直すように回しながら筆記しているが、描線の太さや濃さを一定にすることは難しく、筆記能率を落としているのが現実である。そこで、国際公開第2007/142135号パンフレットには、筆記芯の片減りを解決するためのシャープペンシルが開示されている。このシャープペンシルは、回転子の中にチャックユニットが配置され、回転子には、鋸歯形状の第1及び第2の回転カム面が前後に一対設けられ、軸筒側には、第1及び第2の回転カム面に対峙する第1及び第2の固定カム面が設けられ、第1の固定カム面と第2の固定カム面とは、周方向に半ピッチずれた関係になっている。そして、筆記時に、筆圧によって回転子を後退させることで、回転子は半ピッチ回転し、筆圧を解除することで、バネ力により回転子が前進することで、回転子は半ピッチ回転する。この動作が連続することによって、筆記中に筆記芯を半ピッチずつ回転させながら、筆記芯の片減りを解消させている。
国際公開第2007/142135号パンフレット
前述した従来のシャープペンシルでは、口金内に設けられたスライダに対して回転子が離間している。従って、筆記中において、スライダ内で固定されたゴム製保持チャック(芯保持部)の芯挿通孔内で常に筆記芯が半ピッチ毎に回転し続けるので、筆記芯は芯挿通孔の壁面に擦れながら回転し続け、その結果、筆記芯に対する保持チャックの芯保持力が弱くなってしまう虞がある。よって、筆記芯の繰り出し時に、保持チャックはストッパ機能を発揮し難くなり、ノック動作によって筆記芯の繰り出しができない事態が発生する虞がある。そこで、このような事態を回避させるために、回転子とスライダを一体化させることも可能である。
しかしながら、回転子とスライダを一体化させると、カムに至るまでの部品(回転子とチャックユニットとスライダと保持チャック)の組み付け時の累積誤差によって、スライダが口金に圧着されて、スライダが良好に回転できなくなる虞がある。そこで、スライダの先端を突出させるために口金に設けられた開口部の大きさを、スライダの先端の径よりかなり大きくして、口金の開口部の壁面とスライダの先端との間に大きな隙間を形成させることが必要になる。その結果、スライダは、筆記時にガタ付きを生じてしまい、このことが筆記を不安定にさせてしまう。また、スライダの先端からカムまでの長さが長くなることも、筆記時にガタ付きを発生させる要因になっている。このような筆記時の不安定さは、高い筆記精度が要求される製図作成時においては好ましいことではない。
本発明は、スライダのガタ付きを無くし、安定した筆記を可能にしたシャープペンシルを提供することを目的とする。
本発明は、筆記芯を軸線方向に所定量だけ繰り出し可能なシャープペンシルにおいて、
軸筒内に配置されて軸線方向に往復動するチャックホルダと、
チャックホルダ内に収容されて軸線方向に往復動するチャック部と、
チャックホルダの前側の内壁面に設けられたロート状のガイド面と、
チャック部とガイド面との間に配置されたボールと、
前記軸線方向に往復動すると共に、前記筆記芯を保持する芯保持部を有するスライダと、
スライダを軸線方向に往復運動させることに伴って、スライダを、軸線を中心に一方向に所定角度毎に回転させる送り機構と、
スライダを前方に向けて付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする。
このシャープペンシルにおいて、筆記芯を保持するための芯保持部を有するスライダは、軸線方向に往復運動することに伴って軸線を中心に一方向に所定角度毎に回転する。本発明にあっては、スライダの回転により、芯保持部と一緒に筆記芯を回転させているので、筆記芯が芯保持部の芯挿通孔の壁面に擦れながら回転することがなく、筆記芯に対する芯保持部の芯保持能力が弱くなることがない。さらに、スライダとチャックホルダとが一体化されていないので、部品組み付け時の累積誤差が発生し難くなり、その結果として、スライダの先端を突出させるために口金に設けられた開口部の壁面とスライダとの間に大きな隙間を空ける必要がない。従って、筆記時に、スライダのガタ付きを発生させることなく、筆記を安定させることができる。特に、高い筆記精度が要求される製図作成時において好ましい。
このシャープペンシルでは、筆圧により筆記芯及び芯保持部を介して、スライダが付勢手段の付勢力に抗して後退し、送り機構と筆圧によりスライダが軸線を中心に一方向に所定角度回転する。その後、筆記中に筆記芯が紙面から浮くと、筆圧が解除され、付勢手段によってスライダが前進し、これに伴って、送り機構と付勢手段の付勢力とによりスライダが軸線を中心に一方向に所定角度回転する。よって、スライダがこのような一連の動作を繰り返すことで、スライダが所定角度毎に回転し続け、これによって筆記中に筆記芯の片減りを防止している。
また、スライダの回転に追従した筆記芯の回転は、チャック部に対して筆記芯を軸線を中心に回転させること、チャックホルダに対してチャック部を軸線を中心に回転させること、軸筒に対してチャックホルダを軸線を中心に回転させること、などの対策によって好適に達成される。
チャック部とチャックホルダのガイド面とボールとの協働により、シャープペンシルにノック機能をもたせることができ、スライダとチャックホルダとを分離独立させた際に適する芯繰り出し機能でもある。
また、チャック部に対して、筆記芯が軸線を中心に回転すると好適である。
これは、スライダの回転に追従して筆記芯を回転させる際に適した構造といえる。
また、軸筒に対して、チャックホルダが軸線を中心に回転すると好適である。
これは、スライダの回転に追従して筆記芯を回転させる際に適した構造といえる。
また、チャックホルダに対して、チャック部が軸線を中心に回転すると好適である。
これは、スライダの回転に追従して筆記芯を回転させる際に適した構造といえる。
本発明によれば、スライダのガタ付きを無くし、安定した筆記が可能になる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るシャープペンシルの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、ペン先側を「前方側」として以下説明する。
図1に示すように、シャープペンシル40は、この後端に配置された図示しないノック・キャップを押すことで筆記芯Pを軸線L方向に所定量だけ繰り出し可能であり、ノック式の筆記具である。このシャープペンシル40は、樹脂製の軸筒42を有し、軸筒42の外表面には、指の滑りを防止するためのゴム又は樹脂製のグリップ43が固定されている。
軸筒42の内部には、略全長に渡って延在する筒状の芯ケース44が挿入され、芯ケース44の先端側には、筆記芯Pを挟持して繰り出すためのチャック部46が配置され、芯ケース44の後端には、図示しないノック・キャップが着脱自在に取り付けられている。チャック部46は、軸線Lに沿って2分割されたチャック半部46a,46bとからなる。チャック半部46a,46bの前側が閉じることで筆記芯Pを挟み込み、チャック半部46a,46bの前側が開くことで筆記芯Pを解放する。
軸筒42と芯ケース44との間には、円筒状のチャックホルダ47が挿入され、このチャックホルダ7は、軸線L方向に往復動する。チャックホルダ47と軸筒42との間には、円筒状のアシスト部45が配置され、アシスト部45とチャックホルダ47との間には、チャックホルダ47を前方に向けて付勢するためのスプリング56が介在している。
チャックホルダ47の前側において、この内壁面にはロート状のガイド面47aが形成され、このガイド面47aは、前端に行くに従って広がっている。また、各チャック半部46a,46bの外面側には、ボール収容凹部48が形成され、このボール収容凹部48内に配置されたボールBLは、チャックホルダ47のガイド面47aに接触し、ガイド面47aに沿ってチャック部46を移動させ易くしている。
チャック部46が、ボールBLを介してガイド面47aに沿って前方に移動すると、チャック半部46a,46bの前側が開いて、チャック部46から筆記芯Pが解放される。チャック部46が、ボールBLを介してガイド面47aに沿って後退に移動すると、チャック半部46a,46bの前側が閉じて、チャック部46で筆記芯Pが挟み込まれる。
さらに、軸筒42の先端には、樹脂製の口金50がネジ部50eによって連結され、口金50内には、軸線L方向に往復動する樹脂製のスライダ51が配置されている。このスライダ51は、チャックホルダ47の前方で離間して配置され、スライダ51とチャック部46とをスプリング(付勢手段)55によって連結している。スライダ51は、カップ状の本体部51aと、本体部51aから突出するパイプ状の先端部51bとからなる。この先端部51bは、口金50の先端に設けられた開口部50aから突出する。また、スライダ51の本体部51aの凹部51d内には、ノック時に筆記芯Pの戻り止めとして機能するゴム製の芯保持部52が圧入され、芯保持部52の中央には芯挿通孔52aが設けられている(図4参照)。
通常時において、チャック部46は、筆記芯Pを挟み込んでいないので、チャック部46に対して筆記芯Pは、自由な状態になっている。そして、筆記時に、筆記芯Pに筆圧が加わると、芯保持部52を介してスライダ51が後退し、スプリング55によりチャック部46が後退させられるので、ガイド面47aに沿ってボールBLが滑りながらチャック部46が最終的に筆記芯Pを強く挟持する。
図1に示す通常時の状態から、指によってノック・キャップを押すと、チャックホルダ47の後端に設けられた突起47bが、芯ケース44に設けられた段差部44cによって前方に押される。そして、チャックホルダ47の前端47dが口金50の段差部50dに当接する。さらに、ノック・キャップを押し続けると、突起47bが段差部44cを乗り越えると共に、段差部44aがチャック部46の後端に当接する。
さらにノック・キャップを押し続けると、チャック部46は、前方に移動しながら徐々に開き、チャック部46から筆記芯Pが解放され、筆記芯Pの繰り出しが完了する。そして、筆記芯Pとチャック部46との間に芯ケース44の先端部44bが入り込んで、チャック部46を完全に開かせる。
その後、指の力を抜くと、芯ケース44と一緒にチャック部46がスプリング55によって復帰する。このとき、ゴム製の芯保持部52によって筆記芯Pの戻りが規制され、チャック部46の後退に筆記芯Pが追従することなく、芯保持部52によって筆記芯Pは、その位置を保持する。また、芯ケース44の先端部44bにより、チャック部46は、ボールBLを介してチャックホルダ47に押し付けられているので、チャック部46の後退と一緒にチャックホルダ47も後退させることができる。
このようなノック式のシャープペンシル40は、筆記芯Pの片減り防止を達成させるための送り機構H1を有している。
図1、図3及び図4に示すように、送り機構H1は、スライダ51が軸線L方向に往復運動することに伴って、スライダ51を、軸線Lを中心に一方向に所定角度毎に回転させるためのものである。
この送り機構H1は、スライダ51の本体部51a(膨出部51c)の前方外面側に設けられると共に、軸線Lを中心に環状に等ピッチで配列されたノコギリ歯形状の第1の可動側噛合部61と、スライダ51の本体部51a(膨出部51c)の後方外面側に設けられると共に、軸線L方向において第1の可動側噛合部61と対称をなして、軸線Lを中心に環状に等ピッチで配列されたノコギリ歯形状の第2の可動側噛合部62と、口金50側に設けられると共に、第1の可動側噛合部61に対面して、軸線Lを中心に環状に等ピッチで配列されたノコギリ歯形状の第1の固定側噛合部71と、口金50側に設けられると共に、第2の可動側噛合部62に対面して、軸線Lを中心に環状に等ピッチで配列されたノコギリ歯形状の第2の固定側噛合部72とからなる。
そして、各噛合部61,62,71,72の各歯部61a,62a,71a,72aの周方向における全長を1ピッチとした場合、第1の可動側噛合部61に対して第2の可動側噛合部62は、周方向で位相のずれ無く配列され、第1の固定側噛合部71に対して第2の固定側噛合部72は、周方向で位相が1/4ピッチずれて配列されている。この場合、例えば、各噛合部61,62,71,72が、それぞれ36個の歯部61a,62a,71a,72aからなっている場合、1ピッチに対応する回転角度は、10度である。
このような送り機構H1において、第1及び第2の可動側噛合部61,62は、スライダ51の本体部51aの後端で径方向に突出するリング状の膨出部51cの両端面にそれぞれ形成されている。また、口金50の内壁面には、スライダ51の膨出部51cが挿入されるリング状の凹部50cが形成され、第1及び第2の固定側噛合部71,72は、凹部50cを形成する両端面にそれぞれ形成されている。
さらに、スライダ51の本体部51aとチャック部46の先端部とが、スプリング(付勢手段)55により連結され、このスプリング55によって、スライダ51を前方に向けて付勢している。このスプリング55は、スライダ51の後端側に形成された凹部51d内に挿入されると共に、第1及び第2の可動側噛合部61,62より内側に位置している。
筆記中に筆記芯Pが紙面に押し当てられると、図5の(1)に示すように、筆圧により、スライダ51が矢印Aの方向に移動する。その後、図5の(2)に示すように、筆圧により、第2の固定側噛合部72の歯部72aの表面上で第2の可動側噛合部62の歯部62aが滑って、スライダ51は矢印B方向に移動して停止する。これによって、スライダ51が軸線Lを中心に1/4ピッチ回転し、これに伴って筆記芯Pが芯保持部52で保持されたまま1/4ピッチ回転する。
また、筆記中に筆記芯Pが紙面から僅かでも浮くと、筆圧が解除され、図5の(3)に示すように、スプリング(付勢手段)55によって矢印C方向にスライダ51が前進する。その後、図5の(4)に示すように、スプリング55の付勢力により、第1の固定側噛合部71の歯部71aの表面上で第1の可動側噛合部61の歯部61aが滑って、スライダ51は矢印D方向に移動して停止する。これによって、スライダ51が軸線Lを中心に一方向に3/4ピッチ回転し、これに伴って筆記芯Pが芯保持部52で保持されたまま3/4ピッチ回転する。
筆記中に、スライダ51がこのような一連の動作を繰り返すことで、スライダ51が回転し続け、これによって筆記中に筆記芯Pの片減りを防止している。第1の固定側噛合部71側でスライダ51が3/4ピッチ回転するのに対して、第2の固定側噛合部72でスライダ51が1/4ピッチしか回転させない理由は、スプリング55によってチャック部46が後退する場合、ボールBLを介してチャック部46は閉まる方向に移動することになるので、短時間のうちにスライダ51の回転を完了させなければならないからである。この場合、第1の固定側噛合部71に対して第2の固定側噛合部72が、周方向で位相が1/8ピッチずれて配列されていてもよい。
また、筆記中に、図6に示すように、チャック部46は、スプリング55によりスライダ51の前進/後退に追従し、チャックホルダ47は、スプリング56により、チャック部46の前進/後退にボールBLを介して追従する。チャックホルダ47のこのような追従は、チャック部46の後退時に、チャック部46による筆記芯Pの急激な挟み込みが起きないようにして、筆記芯Pの回転可能時間を少しでも長くするための工夫である。さらに、口金50内にスライダ51及び送り機構H1が配備され、口金50は、軸筒42に対して着脱自在になっているので、送り機構H1が破損した場合でも、口金50を交換するだけでよく、メンテナンス性が非常に優れている。
スライダ51が回転することに伴って、筆記芯Pをスムーズに回転させるには、(イ)軸筒42に対してチャックホルダ47を軸線Lを中心に回転させること、(ロ)チャックホルダ47に対してチャック部46を軸線Lを中心に回転させること、(ハ)チャック部46に対して筆記芯Pを軸線Lを中心に回転させること、が考えられる。
上記(イ)について説明する。図1、図7及び図8に示すように、アシスト部45から径方向に突出した2本の爪部45aが、軸筒42の凹部42a内に入り込むことで、アシスト部45は、軸線Lを中心に回転しない。これに対して、チャックホルダ47は、アシスト部45内で回転自在に挿入されている。従って、軸筒42に対してチャックホルダ47を軸線Lを中心に自由に回転させることができる。
上記(ロ)について、すなわちチャックホルダ47に対してチャック部46を軸線Lを中心に回転させることについて説明する。図1に示すように、チャックホルダ47とチャック部46との間にボールBLが配置されているので、チャックホルダ47に対してチャック部46を周方向で自由に回転させることができる。
上記(ハ)について、通常時において、チャック部46は筆記芯Pを挟み込んでいないので、チャック部46に対して筆記芯Pは軸線Lを中心に回転させることができる。
シャープペンシル40が、軸筒42に対してチャックホルダ47を軸線Lを中心に回転させる機能と、チャックホルダ47に対してチャック部46を軸線Lを中心に回転させる機能と、チャック部46に対して筆記芯Pを軸線Lを中心に回転させる機能と、を併せもつことにより、スライダ51の回転で筆記芯Pを確実に且つスムーズに回転させることができる。なお、上記したいずれかの機能を選択的に採用してもよい。
他の変形例として、図9に示すように、チャックホルダ47の爪部47eをアシスト部45の開口部45a内に挿入させることで、軸筒42に対してチャックホルダ47が回転できないようにしてもよい。
このシャープペンシル40において、口金50内に配置されたスライダ51は、チャックホルダ7に対して前方で離間して配置されると共に、軸線L方向に往復運動することに伴って軸線Lを中心に一方向に所定角度毎に回転する。従って、スライダ51の回転により、芯保持部52と一緒に筆記芯Pを回転させているので、筆記芯Pが芯保持部52の芯挿通孔52aの壁面に擦れながら回転することがなく、筆記芯Pに対する芯保持部52の芯保持力が弱くなることがない。さらに、スライダ51とチャックホルダ7とが一体化されていないので、部品組み付け時の累積誤差が発生し難くなり、その結果として、スライダ51の先端を突出させるために口金50に設けられた開口部50aを形成する壁面とスライダ51との間に大きな隙間を空ける必要がなく、筆記時に、スライダ51のガタ付きを発生させることなく、筆記を安定させることができる。特に、高い筆記精度が要求される製図作成時において好ましい。
このシャープペンシル40では、筆圧により筆記芯P及び芯保持部52を介して、スライダ51がスプリング(付勢手段)55の付勢力に抗して後退し、送り機構H1と筆圧によりスライダ51が軸線Lを中心に一方向に1/4ピッチ回転する。その後、筆記中に筆記芯Pが紙面から浮くと、筆圧が解除され、スプリング55によってスライダ51が前進し、これに伴って、送り機構H1とスプリング55の付勢力によりスライダ51が軸線Lを中心に一方向に3/4ピッチ回転する。筆記中に、スライダ51がこのような一連の動作を繰り返すことで、スライダ51が予定のピッチずつ回転し続け、これによって筆記中に筆記芯の片減りを防止している。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、図10に示すように、第1の固定側噛合部71に対して第2の固定側噛合部72は、周方向で位相のずれ無く配列され、第1の可動側噛合部61に対して第2の可動側噛合部62は、周方向で位相がずれて配列されていてもよい。
付勢手段55として、ゴムなどの弾性部材であってもよい。
また、口金が軸筒と一体的に成形されていてもよい。
また、芯保持部を別部品にすることなく、スライダ内で一体化されていてもよい。
本発明に係るシャープペンシルの実施形態であり、シャープペンシルの通常時の状態を示す断面図である。 ノック時のシャープペンシルを示す断面図である。 スライダを示す斜視図である。 スライダの断面図である。 スライダの回転状態を示す概略図である。 筆記時のシャープペンシルを示す断面図である。 図1のXVII−XVII線に沿う断面図である。 図1のXVIII−XVIII線に沿う断面図である。 図1のVIII−VIII線に対応した位置での他の変形例を示す断面図である。 シャープペンシルの他の実施形態を示す要部拡大図である。
符号の説明
40…シャープペンシル、42…軸筒、46…チャック部、47…チャックホルダ、47a…ガイド面、50…口金、51…スライダ、52…芯保持部、55…スプリング(付勢手段)、61…第1の可動側噛合部、62…第2の可動側噛合部、71…第1の固定側噛合部、72…第2の固定側噛合部、P…筆記芯、L…軸線、H1…送り機構、BL…ボール。

Claims (4)

  1. 筆記芯を軸線方向に所定量だけ繰り出し可能なシャープペンシルにおいて、
    軸筒内に配置されて前記軸線方向に往復動するチャックホルダと、
    前記チャックホルダ内に収容されて前記軸線方向に往復動するチャック部と、
    前記チャックホルダの前側の内壁面に設けられたロート状のガイド面と、
    前記チャック部と前記ガイド面との間に配置されたボールと、
    前記軸線方向に往復動すると共に、前記筆記芯を保持する芯保持部を有するスライダと、
    前記スライダを前記軸線方向に往復運動させることに伴って、前記スライダを、前記軸線を中心に一方向に所定角度毎に回転させる送り機構と、
    前記スライダを前方に向けて付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とするシャープペンシル
  2. 前記チャック部に対して、前記筆記芯が前記軸線を中心に回転することを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
  3. 前記軸筒に対して、前記チャックホルダが前記軸線を中心に回転することを特徴とする請求項1又は2記載のシャープペンシル。
  4. 前記チャックホルダに対して、前記チャック部が前記軸線を中心に回転することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のシャープペンシル。
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