JPH09234991A - メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具 - Google Patents

メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具

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JPH09234991A
JPH09234991A JP8042867A JP4286796A JPH09234991A JP H09234991 A JPH09234991 A JP H09234991A JP 8042867 A JP8042867 A JP 8042867A JP 4286796 A JP4286796 A JP 4286796A JP H09234991 A JPH09234991 A JP H09234991A
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JP
Japan
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message
shaft body
writing instrument
shaft
decorative
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JP8042867A
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Inventor
Kazuyoshi Amaike
和義 天池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具でありながら、個人の心情や情報が文
章的表現により、よく理解できる形態でメッセージとし
て表示され、この筆記具を贈答する者の意思を明確に伝
達できる、主として贈答に用いられるメッセージ伝達機
能を有する装飾筆記具を、低コストに提供する。 【解決手段】 このメッセージ伝達機能を有する装飾筆
記具1は、全部又は一部が透明である筒状軸体2と、こ
の筒状軸体2内に挿入されたメッセージ表示体3とを具
備し、このメッセージ表示体3にはメッセージ発信元と
文章的表現によるメッセージが表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具の改良に係
り、詳しくはメッセージ伝達機能を有する装飾筆記具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、結婚式やパーティーにおいて主催
者側の簡易な記念品として、出席者に花飾りの付いたボ
ールペンやサインペン等が配布されている。これらは、
その祝い事に適した花飾り等の装飾性から、またボール
ペンその他筆記具としての実用性から、配りものとして
重宝されているものである。その他、装飾性を高めた筆
記具としてペンダントなどの装飾品やキーホルダーにボ
ールペンを連結したもの、或いは遊び心を刺激するもの
としてボールペンや鉛筆の先端に動物玩具や人形を一体
的に配備したもの、実用的には消しゴムを一端に配備し
た鉛筆やシャープペンシル等が古くから存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれら筆記具
は、一般にサイズが小さい為に、軸体など筆記具自体に
情報を表示してこれら情報を提供するといったような情
報伝達媒体となるものではなかった。確かに、例えば記
念品として贈られるボールペンや鉛筆にはその軸体に会
社名や記念行事名をプリント又は刻印したものがある
が、これら従来の筆記具においては全体サイズの小ささ
に加えて、その軸体表面が湾曲して印字が困難なこと、
或いは多角形軸体のものはその各面が極めて幅細く表示
面積も限られてことなどから、僅かなスペースに小さな
文字でまた印字数も少なく刻印等されているに過ぎな
い。すなわちこれらの表示は総じて、注意深く凝視する
ことにより初めて認識できる程度の目立たないものであ
る。更にこれらは専用工具により特殊技能を用いて表示
形成されており製造コストも高い。従ってその1文字の
大きさや字数等において決して満足のいく情報伝達形態
とは言えないものである。
【0004】さらに、ボールペンやシャープペンシルま
た鉛筆などの軸体に印字されるものは、上記例のように
会社名或いは個人の氏名や記念行事名などの単語であ
り、例えば手紙や葉書に記載するような各個人の心情そ
の他の情報を文章的表現により表示すること、更には簡
単な手法によって表示することは困難であった。
【0005】一方、筆記具は日常的に誰もが一般に需要
するものであり、また絶えず使用する実用的物品であ
る。従って筆記具に個人的な情報を、しかも手紙や葉書
に記載するような文章的表現により表示することができ
れば、その情報は広範に且つ有効に伝達されることとな
る。また贈答品としては低価格なものであるから、記念
品など大量に需要される場合にも好都合である。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、小さな筆記具でありながら、個人の心情や情
報が多くの文字や大きな文字を用いた文章的表現によ
り、また好みの彩色によりメッセージとして表示され、
この筆記具を贈答する者の意思を明確に伝達できる、更
には、そのメッセージ内容がイメージ的にも認識できて
また室内装飾品としても用いることのできる、主として
贈答用に用いられるメッセージ伝達機能を有する装飾筆
記具を低コストに提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の本発明は、全部又は一部が透明である筒
状軸体と、この軸体内に挿入されたメッセージ表示体と
を有し、且つこのメッセージ表示体にはメッセージ発信
元と文章的表現によるメッセージが表示された装飾筆記
具としたものである。これにより、軸体内部に挿入され
たメッセージ表示体には個人の心情や個々の情報を大き
な文字で且つ贈る側の意思がよくわかる形態で表示する
ことができ、その結果、透明な筒状軸体を通じて本筆記
具の受領者や使用者にこのメッセージを効果的に伝達す
ることができる。しかもメッセージ表示体は汚れること
もなくこれを見る者および使用する者の注意を長期間に
わたり引き続けることとなる。
【0008】また請求項2の発明は、上記装飾筆記具の
筒状軸体またはこれと連結する軸キャップの一部に通気
孔を設け、且つこれら筒状軸体または軸キャップ内に芳
香剤を充填させたものである。これにより、メッセージ
の視覚認識に加えて、良い香りすなわち嗅覚により一層
メッセージへ注意を引きつけて、強烈にメッセージを伝
達することができる。
【0009】請求項3の発明は、上記筆記具の軸体内ま
たはこれと連通する軸キャップの一部に通気孔を設け、
そして挿入するメッセージ表示体それ自体に、芳香剤を
含浸又は塗布させたものである。これにより、芳香剤を
含浸させたスポンジなどを軸体内に別個挿入する等、別
個に芳香剤を充填させる作業が不要となるからその製作
上の簡易性が確保される。また、芳香剤をガス状に充填
する場合に比べて軸体内でのその充填容量を増加するこ
とができ、芳香効果を長期間確保することも可能とな
る。
【0010】請求項4の発明は、上記各請求項の装飾筆
記具において、筒状軸体の筆記部と反対側に装飾部材を
取着したものである。これにより、上記メッセージ表示
体或いはこの表示体と芳香剤による情報伝達及び注意喚
起に加えて、さらに表示されたメッセージ内容を象形す
る装飾部材、例えば造花などによって、外観上の装飾面
つまりイメージ面(知覚面)から情報伝達を補強するこ
ととなり、より一層贈答者の意思が相手方に伝わること
となる。
【0011】請求項5の発明は、上記装飾部材に通気孔
を設け、この装飾部材の通気孔を前述の筒状軸体または
軸キャップの通気孔に連通させたものである。これによ
り、筒状軸体内等に充填された芳香剤の香りが装飾部材
から拡散することとなり、より一層装飾部材そして本筆
記具への注目を集めることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に係る本発明の装飾筆記
具では、全部又は一部が透明である筒状軸体と、この軸
体内に挿入されたメッセージ表示体とを備え、且つ、こ
のメッセージ表示体にはメッセージ発信元と文章的表現
によるメッセージが表示されている。
【0013】上記筒状軸体は、ボールペンの軸体の如く
中空軸体が該当するものであり、これはメッセージ表示
体を挿入するために必要となる。よって鉛筆の軸体の様
な中空でないものは該当しない。但し、筒体の形状は例
えば断面が円形、6角形、その他の多角形など如何なる
ものであってもよい。またメッセージ表示体を挿入する
ことができる中空であればその軸径の大きさや軸長も問
わない。尚、メッセージの表示量を多くしようとすれ
ば、この筒状軸体は筆記具としての機能を損なわない限
りできるだけ太くまた長くさせるのが良い。また、素材
としてはプラスチックやセルロイドなど合成樹脂が用い
られるのが一般的であるが、これらに限定されるもので
はない。
【0014】この筒状軸体は、メッセージ表示体を挿入
した後メッセージ表示体が外部から認識できるように、
全部又は一部が透明とされる。この場合、メッセージ表
示体に対応する部分において透明であれば良く、必ずし
も軸体全部が透明である必要はない。但し、多くの文字
によりメッセージを作成することができるよう透明部分
はなるべく多い方が好ましい。
【0015】次に、メッセージ表示体は、例えば紙やフ
ィルムシート等の素材が用いられる。心情その他の情報
を表示することが可能なものであれば、如何なる材質で
あっても良い。筆記具の軸径や軸口が幅広いため変形せ
ずとも挿入できる場合であれば硬質プラスチック、セル
ロイド板、アルミ箔等であっても良いが、一般に小径な
筒状軸体内に挿入できるよう、筒状或いは螺旋状に丸め
ることのできる変形可能な材質が好ましい。また、その
形状は例えば短冊形や楕円形など如何なる形状でもよ
く、その色彩も限定されず適宜選択できるものである。
【0016】このメッセージ表示体には、個人の「気持
ち」或いは「お知らせ」等を内容とするメッセージが表
示される。例えば「太郎」や「花子」或いは「加藤株式
会社」などの発信元と、「本日はお忙しいところ有り難
うございました。」などの文章的表現による贈り手側が
伝えたいと欲する意思や情報である。これらの表示内容
および表示形態により贈る側の心情や個々の情報が明快
に、つまりその意思がよくわかる形態で受領者や使用者
に伝達できることとなる。従って例えば、単なる当該筆
記具の所有者の氏名のみ、単なる筆記具の製造者の名称
のみ、或いは単語をただ単に漠然と並べただけのもの、
等はメッセージの表示には含まれない。
【0017】筆記具としては、例えばボールペン、シャ
ープペンシ、万年筆などその機能を問わず何れの種類で
あっても良い。筒状軸体等を含む筆記具として現在市販
されている軸体が透明なボールペンを利用すれば、本発
明が課題の一つに掲げる製造の簡易性、コスト低減等の
観点から好適である。一方鉛筆であっても、これに別個
形成した透明な筒状軸体を被せてこの筒状軸体内にメッ
セージ表示体を挿入する等、本発明の上記構成を備える
限り該当する。また一般に、筆記具は軸体と軸キャップ
と芯とを備えて成るが、上記メッセージ表示体がその挿
入方法を問わず軸体内に備えられているものであれば、
軸体と軸キャップとが一体成形されているものと否とを
問わない。
【0018】次に、本発明の装飾筆記具の製造方法およ
び製造手順を説明する。先ず、筆記具として例えば軸体
と軸キャップと芯とを備えたものを用意して、これら各
部材を当初に分離しておく。上述の如く現在市販されて
いる軸体が透明なボールペンを各パーツに分解するのが
最も簡単且つ低コストとなる。
【0019】一方、色紙等のシート状物を適宜形状に、
例えば帯形(短冊形)に裁断してメッセージ表示体を作
成した後、この切り取ったメッセージ表示体に個人の伝
達したい心情や情報等のメッセージを記載する。例えば
「本日私たちは結婚いたしました。今後ともご指導の程
お願い申し上げます。平成8年3月1日 太郎・花子」
等の文章である。この文章例の場合、市販されているボ
ールペンの軸体の長さ及び軸体の円周長さを勘案して縦
方向2行に記載れば字の大きさや読み易さの点で好適と
なる。また企業の宣伝文であっても、その発信者が記載
され且つ読みやすい文章的な表現によるものである限
り、本発明に言う情報のメッセージに含まれることは言
うまでもない。
【0020】尚、従来市販されているボールペンの軸体
に表示されている文字等は、単なる企業名や商品名など
の単語又は名詞に過ぎず心情等を表示したものでない。
また例えば10字を越えるような文字数が多いものは、
各文字の小ささから判読困難であって単にデザインとし
てのみ認識される場合が多い。つまり、従来の筆記具の
軸体表面は湾曲し或いは多角形軸体のものはその各面が
極めて細狭いため、わずかなスペースに小さな文字で表
示しなければならないなど情報表示が極めて困難であっ
たが、この点、本発明のメッセージ表示体によれば、こ
れがシート状物であるためにメッセージが日常一般的な
筆記態様で記載することができるのみならず、大きな文
字で手紙や葉書に記載するような文章的表現により記載
することができるのである。その結果、注意を惹きやす
く且つ明確にその意思が認識されるのであり、メッセー
ジ伝達機能が顕著に発揮される。
【0021】記載方法はカラーペンを用いた手書、タイ
プ、印刷、複写など自由である。但し記載範囲の最大限
は筆記具の軸体内面の円周長さと軸体長さとを乗じた面
積であり、その範囲を越えればこの表示体を筒状等に丸
めて軸体に挿入した場合に、重なり合う部分についての
文字が隠れてしまい正確なメッセージが表示できないこ
ととなる。
【0022】尚上記において、その記載および裁断の簡
易性、また大量生産の効率性を考慮すれば、先ず色紙等
のシート状物に予め設定した範囲内で同一文章を繰り返
しタイプし、その後これをメッセージ表示体の大きさに
裁断するのが合理的である。
【0023】そしてこのように作成されたメッセージ表
示体を上記筆記具の軸体内へ挿入する。この場合、軸キ
ャップをはずした軸体の両端又は一端に設けられた軸口
から挿入すれば良い。挿入に際して軸径及び軸口が狭い
場合にはメッセージ表示体を筒状等に丸めてから挿入す
る。
【0024】この後、筆記具の芯材を必要とするものに
ついてはその芯材を軸体内へ挿入する。尚、芯材を軸体
内へ挿入した後にメッセージ表示体を挿入する等その先
後は問わない。また、例えばボールペンの場合であれば
ボールペンの芯にメッセージ表示体を巻き付けてから、
ボールペンの芯とともに挿入しても良い。そして軸口に
軸キャップを取着すれば、メッセージ表示体は軸体内へ
取り込まれて保持され、本発明のメッセージ伝達機能を
有する装飾筆記具が完成する。
【0025】上記のように、全部又は一部が透明である
筒状軸体と、挿入されたメッセージ表示体と、発信元お
よび文章的表現によるメッセージの表示という構成によ
り、個人的な心情や個別情報などのメッセージを有効に
伝達することができる。しかも軸体内のメッセージが汚
れたり消えたりすることがないため、この筆記具を使用
する者或いは見る者の注意を長期間にわたり引き続ける
こととなる。
【0026】更に、請求項2に係る本発明の装飾筆記具
では、上記全部又は一部が透明である筒状軸体またはこ
れと連結する軸キャップの一部に通気孔を設け、且つこ
の筒状軸体内に芳香剤を充填させている。
【0027】筒状軸体またはこれと連結する軸キャップ
の一部に通気孔を設けるのは、筆記具の内外間に通気性
を持たせることにより、本発明に係る軸体内に充填され
た芳香剤を外部に放出させるためである。従って、充填
された芳香剤の香りが発散できるものである限り通気孔
は如何なる形状であっても、また軸体や軸キャップの如
何なる位置にあってもよい。但し、通気孔の大きさが大
き過ぎれば香りが短期間に発散消滅し、一方小さ過ぎれ
ば発散量が微量に過ぎて香りを認知できない等の不都合
が生じるため、軸体や軸キャップの容積および芳香剤の
充填量等を考慮してその大きさは適宜決定されることと
なる。
【0028】筒状軸体内等に充填された芳香剤は、今日
一般に使用されている芳香物質を含んだあらゆる性状の
ものが用いられる。また、例えば微香性の消臭剤などの
ように、香りを発散させるだけでなく他の機能を兼ね備
えたものであってもよい。そして、ガス状に噴霧された
もの、一塊の固形物、液状の芳香剤をスポンジ等に含浸
させたものなど、その充填形式は限定されない。尚、充
填方法は上記メッセージ表示体の挿入方法と同様に軸体
や軸キャップの両端又は一端に設けられた開口部から、
ノズルを用いてガス状に噴霧する、一塊の固形物を落と
し入れる、芳香剤が含浸されたスポンジ等を押し込む、
などによって行う。
【0029】上記のように、筆記具の筒状軸体の一部に
通気孔を設け、且つこの筒状軸体内に芳香剤を充填した
構成により、メッセージの視覚認識に加えて、香りすな
わち嗅覚により一層メッセージへの注意を惹起させるこ
ととなる。
【0030】また、請求項3に係る本発明の装飾筆記具
では、上記筆記具の軸体内に挿入するメッセージ表示体
それ自体に芳香剤が含浸又は塗布されているのである。
これにより、芳香剤がガス状に充填された場合と異なり
軸体内でのその充填容量を増加することができ、芳香効
果を長期間確保することができる。また、芳香剤を含浸
させた例えばスポンジ等を軸体内に別個挿入する必要が
無く、メッセージ表示体によってのみスマートに芳香剤
を充填させることができる。更には、別個に芳香剤を充
填させる作業が不要となるからその製作上の簡易性が確
保される。この場合、連結された軸体と軸キャップとは
芳香剤の香りが移動可能なように、連通している必要が
ある。
【0031】メッセージ表示体に芳香剤を含浸又は塗布
する方法としては、例えば固形の芳香剤にメッセージ表
示体の片面或いは両面をこすりつけて塗布する、または
液体の芳香剤にメッセージ表示体の片面或いは両面を浸
す、等があるがこれに限定されるものではない。また、
芳香剤が含浸又は塗布されたメッセージ表示体を軸体へ
挿入する方法は、上述したメッセージ表示体自体の軸体
への挿入と同様である。
【0032】このように本筆記具の筒状軸体内のメッセ
ージ表示体それ自体に芳香剤を含浸又は塗布させた構成
によって、本発明に係る装飾用筆記具を使用する者或い
は見る者は分かり易いメッセージ表示体とこれに加えて
スマートに充填された良い香りとにより、さらに一層メ
ッセージへ注意を惹くことになる。
【0033】更に、請求項4に係る本発明の装飾筆記具
にあっては、上記の構成の他、筒状軸体の筆記部と反対
側に装飾部材が取着されている。この装飾部材は、従来
から存在する花飾り、或いは人形、ぬいぐるみ、動物の
ミニチュア玩具、など如何なるものであってもよい。特
には、前記メッセージ表示体に記載された心情や情報を
象形表示する装飾部材、例えば結婚式であればバラの造
花、母の日であればカーネーションの造花等、メッセー
ジの内容に相応する装飾部材であれば、本発明が狙いと
する贈る側の気持ち或いはお知らせ等の内容を受領側に
一層明確に伝えることができるため、大変好ましい。
【0034】尚、装飾部材の取着方法としては、軸キャ
ップに花飾りの茎部を差し込む或いは軸体にテープで巻
き付ける等、その手段を問わない。また、例えばぬいぐ
るみの中に芳香剤を挿入する等、この装飾部材にも芳香
剤を備えさせれば、前述の軸体内から放出される香りに
加えて香りが強調されるため、嗅覚による注意喚起およ
びメッセージ伝達を一層促進させることとなり好まし
い。
【0035】上記のように装飾部材を取着した構成によ
り、外観上の装飾性が向上し、イメージからつまり知覚
面、観念面から情報伝達が補強され、本筆記具を使用す
る者或いは見る者へのメッセージ伝達が一層効率的に確
保されることとなる。
【0036】そして、請求項5の発明は、更に上記花飾
りの茎部やぬいぐるみ等の装飾部材の内部にも通気孔を
設けて、これを上記軸キャップや軸体の内部と連通する
ように取着形成したものである。それ故、上記筒状軸体
内等に充填された芳香剤の香りが装飾部材から拡散し、
より一層本筆記具への注目を集めることとなる。
【0037】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は、本発明に係る第1の実施例を示すものであり、全
部が透明である通気孔を設けた筒状軸体2と、この筒状
軸体2内に挿入されたメッセージ表示体3とを具備した
ボールペンとして、メッセージ伝達機能を有する装飾筆
記具1を形成したものである。
【0038】筒状軸体2は、その全体が透明な硬質プラ
スチックにより横断面円形に形成され、通気孔4を有す
る。そしてこの筒状軸体2には同じく硬質プラスチック
により形成された下端の軸キャップ5、上端の軸キャッ
プ6が螺合され、芯材7が筆記部である下端の軸キャッ
プ5を貫通して筒状軸体2内に取着されている。
【0039】筒状軸体2内に挿入されたメッセージ表示
体3は色紙を短冊形に裁断して作成したものであり、こ
のメッセージ表示体3には本筆記具を記念品として贈る
者の心情がメッセージとしてタイプ印字されている。そ
して、メッセージ表示内容として「本日はお忙しいとこ
ろ有り難うございました。わたしたち幸せになります。
日本太郎・花子」との、メッセージ発信者名および結婚
披露宴出席のお礼についての文章的表現によるメッセー
ジとが縦2行に記載されている。
【0040】更に、このメッセージ表示体3には、芳香
剤8が含浸されており、その香りは通気孔4から外部へ
発散する。
【0041】図2は、上記第1の実施例に係るボールペ
ンの製造手順を示すものである。上記ボールペンは市販
のボールペンを利用したものであり、先ず筒状軸体2と
筆記部側の軸キャップ5とを分離する。一方、既にメッ
セージがタイプ印字されているメッセージ表示体3に、
やはり市販の液状芳香剤8を振りかけて含浸させる。そ
してこれを筒状軸体2の筆記部側の軸口から筒状軸体2
内へ挿入し、その後図示しない芯材を挿入して軸キャッ
プ5を筒状軸体2の筆記部側の軸口に螺着するのであ
る。尚、メッセージ表示体3の挿入は、筆記部と反対側
の軸口から、また芯材の挿入後に行っても良いことは言
うまでもない。かかる製造方法および手順によれば、簡
易に、また低コスト且つ大量に本発明の筆記具が製造で
きるのである。
【0042】この筆記具においては、従来わずかなスペ
ースに小さな文字でまた少ない印字数でしか表示でき
ず、それ故、凝視しなければ会社名等の表示さえ認識で
きなかった筆記具と異なり、比較的大きな文字で文章的
表現により表示されたメッセージによって、効果的な情
報伝達が図れることとなる。
【0043】図3は、本発明に係る第2の実施例を示す
ものであり、前記第1の実施例との相違は、このボール
ペンにおいては透明な硬質プラスチック筒状軸体2の横
断面が6角形であり、メッセージ表示体3は細長い帯状
の紙であって芯材7に螺旋状に巻き付けてあり、且つ、
筒状軸体2の筆記部と反対側の軸キャップ6に装飾部材
9が取り付けられていることにある。この装飾部材9は
メッセージ表示体3に記載されたお祝いのメッセージ内
容に合わせて、バラの花様の造花になっている。そし
て、この造花の茎部10は軸キャップ6の中心部に突き
刺さるように固着されており、更に図4に示すようにこ
の造花の茎部10内には通気孔11が設けられ、これが
軸キャップ6の通気孔4と連通しているのである。
【0044】図5は、上記第2の実施例に示す装飾筆記
具1の製造手順を示すものである。この例においてはメ
ッセージを白紙に縦長の1行でタイプ印字し、これを細
長い帯状のメッセージ表示体3として裁断した。その後
このメッセージ表示体3を芯材7に螺旋状に巻き付け
て、芯材7とともに筒状軸体2内へ挿入するのである。
そして、装飾部材9である造花の通気孔が設けられた茎
部10を、通気孔4として予め切り欠いてあった軸キャ
ップ6の中央開口部へ挿通して、接着剤で固着した。
【0045】この装飾用筆記具においては、バラの造花
の装飾部材9によってイメージ面から情報伝達が補強さ
れ、更に筒状軸体内2等に充填された芳香剤8の香りが
装飾部材9から拡散し、より一層本筆記具への注目を集
めることとなる。
【0046】
【発明の効果】本考案は、以上説明したものであるか
ら、以下に記載されるような効果を奏する。
【0047】請求項1の発明は、透明な軸体内にメッセ
ージ表示体を挿入し、このメッセージ表示体にはメッセ
ージ発信元と文章的表現によるメッセージが表示された
情報伝達機能を有する装飾筆記具である。よって、個人
の心情等がよくわかる表現で表示され、透明な筒状軸体
を通じて本筆記具の受領者や使用者に対しこれを明確に
伝達することができる。そして筆記具は一般に広く頻繁
に使用されるうえメッセージ表示体は汚れることもない
から、正確且つ広範な効率的な情報伝達が図れることと
なり、また長期間使用者の注意を引き続けることができ
る。
【0048】請求項2の発明は、上記筆記具において筒
状軸体またはこれと連通する軸キャップ内に芳香剤を充
填させたことにより、メッセージの視覚認識に加えて、
良い香りすなわち嗅覚により一層メッセージへ注意を引
きつけて、より強くメッセージを伝達することができ
る。
【0049】請求項3の発明は、上記筆記具の軸体内に
挿入するメッセージ表示体それ自体に芳香剤を塗布又は
含有させたことから、上記効果に加えて、ガス状に充填
させた場合と比べて芳香効果を長期間確保することがで
きる。また、メッセージ表示体によってのみスマートに
芳香剤を充填させることができ、本発明に係る装飾筆記
具の製作が簡易且つ低コストとなる。
【0050】請求項4の発明は、筒状軸体の筆記部と反
対側に、装飾部材を取着した装飾筆記具としたことか
ら、メッセージ表示体と芳香剤による情報伝達及び注意
喚起に加えて、外観上のイメージによる知覚面・観念面
からも情報内容を補強し、より効率的に且つ強く、本筆
記具を使用する者或いは見る者へメッセージ内容を伝達
することができる。
【0051】請求項5に発明は、上記の装飾部材に通気
孔を設け、この装飾部材の通気孔と筒状軸体または軸キ
ャップの通気孔とを連通させた装飾筆記具であることに
より、上記効果に加えて、内部に充填された芳香剤の香
りが装飾部材から拡散し、より一層本筆記具へ注目が集
まり、その結果メッセージ内容を更に一層強烈に伝達す
ることができる。それ故に、本筆記具はまた好適な室内
装飾品として利用されて見る者の注目を集めることとな
る。
【0052】以上の通り、本発明に係る装飾筆記具は、
メッセージ表示、芳香剤、および装飾部材の各構成に基
づき、視覚、嗅覚、知覚(イメージ)面からメッセージ
伝達機能を発揮する優れた効果を、更にこれら要素総合
の相乗効果によって強烈なメッセージ伝達効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るメッセージ伝達機能を有する装
飾筆記具の第1の実施例を示す正面図である。
【図2】 図1の実施例に係る製造手順の説明図であ
る。
【図3】 本発明に係るメッセージ伝達機能を有する装
飾筆記具の第2の実施例を示す正面図である。
【図4】 図3の実施例における装飾部材の取着部の拡
大縦断面図である。
【図5】 図3の実施例に係る製造手順の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具。 2 筒状軸体 3 メッセージ表示体 4 通気孔 5 軸キャップ 6 軸キャップ 7 芯材 8 芳香剤 9 装飾部材 10 造花の茎部 11 通気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全部又は一部が透明である筒状軸体と、
    この軸体内に挿入されたメッセージ表示体とを具備して
    成り、このメッセージ表示体にはメッセージ発信元と文
    章的表現によるメッセージが表示されていることを特徴
    とする、メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具。
  2. 【請求項2】 前記筒状軸体またはこれと連結する軸キ
    ャップの一部に通気孔を設け、且つこれら筒状軸体また
    は軸キャップ内に芳香剤が充填されていることを特徴と
    する、請求項1記載のメッセージ伝達機能を有する装飾
    筆記具。
  3. 【請求項3】 前記筒状軸体またはこれと連通する軸キ
    ャップの一部に通気孔を設け、且つ前記メッセージ表示
    体に芳香剤が含浸または塗布されていることを特徴とす
    る、請求項1記載のメッセージ伝達機能を有する装飾筆
    記具。
  4. 【請求項4】 前記筒状軸体の筆記部と反対側に装飾部
    材を取着したことを特徴とする、請求項1、2、または
    3記載のメッセージ伝達機能を有する装飾筆記具。
  5. 【請求項5】 前記筒状軸体の筆記部と反対側に通気孔
    を有する装飾部材を取着するとともに、この装飾部材の
    通気孔と前記筒状軸体または軸キャップの通気孔とを連
    通させたことを特徴とする、請求項2、または3記載の
    メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具。
JP8042867A 1996-02-29 1996-02-29 メッセージ伝達機能を有する装飾筆記具 Pending JPH09234991A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100382981C (zh) * 2004-06-16 2008-04-23 何炳志 七彩水晶透明铅笔的生产方法
JP2015030095A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 ぺんてる株式会社 多芯筆記具

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