JP2010052392A - 出没式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃棄時、軸筒とコイルスプリングとを分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体を軸筒内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる出没式筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2内に筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。軸筒2内に、筆記体6を後方に付勢するコイルスプリング8を収容する。コイルスプリング8の後方付勢に抗して筆記体6を前方に押圧操作することによって、軸筒2の前端孔31より筆記体6のペン先61を出没自在に構成する。軸筒2及び前記コイルスプリング8を樹脂製とする。軸筒2が透明の樹脂からなり、コイルスプリング8が着色された樹脂からなる。コイルスプリング8と軸筒2とが同一の樹脂からなる。
【選択図】 図1
【解決手段】軸筒2内に筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。軸筒2内に、筆記体6を後方に付勢するコイルスプリング8を収容する。コイルスプリング8の後方付勢に抗して筆記体6を前方に押圧操作することによって、軸筒2の前端孔31より筆記体6のペン先61を出没自在に構成する。軸筒2及び前記コイルスプリング8を樹脂製とする。軸筒2が透明の樹脂からなり、コイルスプリング8が着色された樹脂からなる。コイルスプリング8と軸筒2とが同一の樹脂からなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、出没式筆記具に関する。
従来この種の筆記具において、軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒内に、前記各々の筆記体を後方に付勢するリターンスプリング(本願のコイルスプリングに相当)を収容した構成が知られている。(例えば特許文献1)
前記従来この種の出没式筆記具は、筆記体を後方に付勢するコイルスプリングとして、一般に、金属製のものが採用されている。そのため、軸筒が樹脂製の場合、出没式筆記具を廃棄する際、軸筒とコイルスプリングとを分解して金属と樹脂に分別する必要がある。また、前記従来の出没式筆記具は、筆記体を軸筒内に挿入する際、筆記体がコイルスプリングに接触して耳障りな音を発することがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、廃棄時、軸筒とコイルスプリングとを分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体を軸筒内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる出没式筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。
[1]本願の第1の発明は、軸筒2内に筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2内に、前記筆記体6を後方に付勢するコイルスプリング8を収容し、前記コイルスプリング8の後方付勢に抗して筆記体6を前方に押圧操作することによって、前記軸筒2の前端孔21,31より前記筆記体6のペン先61を出没自在に構成した出没式筆記具であって、前記軸筒2及び前記コイルスプリング8を樹脂製としたことを要件とする。
前記第1の発明の出没式筆記具1は、前記軸筒2及び前記コイルスプリング8を樹脂製としたことにより、廃棄時、軸筒2とコイルスプリング8とを分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体6を軸筒2内に挿入する際、筆記体6がコイルスプリング8に接触しても耳障りな音の発生を抑えることができる。
[2]本願の第2の発明は、前記第1の発明の出没式筆記具1において、前記軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2内に前記各々の筆記体6を後方に付勢する前記コイルスプリング8を複数収容し、前記各々の筆記体6の後端に操作体7を連結し、前記軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設し、前記各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体7を突出させ、一つの操作体7を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体7に連結された筆記体6のペン先61を軸筒2の前端孔31から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体6のペン先61を軸筒2内に没入させてなることを要件とする。
前記第2の発明の出没式筆記具1は、廃棄時、軸筒2とコイルスプリング8を分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体6を軸筒2内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる多芯タイプの出没式筆記具が得られる。
[3]本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明の出没式筆記具1において、前記軸筒2が透明の樹脂からなり、前記コイルスプリング8が着色された樹脂からなることを要件とする。
前記第3の発明の出没式筆記具1は、着色されたコイルスプリング8を外部から視認することができ、従来にないユニークな外観を得ることができる。
[4]本願の第4の発明は、前記第1、第2または第3の発明の出没式筆記具1において、前記コイルスプリング8と前記軸筒2とが同一の樹脂からなることを要件とする。
前記第4の発明の出没式筆記具1によれば、軸筒2とコイルスプリング8とを分解して分別する必要がなく、軸筒2及びコイルスプリング8の樹脂を容易にリサイクルすることができる。
本発明の出没式筆記具によれば、廃棄時、軸筒とコイルスプリングとを分解して、分別する必要がなく、しかも、筆記体を軸筒内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる。
<第1の実施の形態>
図1乃至図3に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2内に複数本(例えば2本〜6本)の筆記体6が前後方向に移動可能に収容される。前記軸筒2内には、前記筆記体6の本数に対応した複数(例えば2個〜6個)のコイルスプリング8が収容される。前記各々の筆記体6は、前記各々のコイルスプリング8により、後方に付勢されている。
図1乃至図3に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2内に複数本(例えば2本〜6本)の筆記体6が前後方向に移動可能に収容される。前記軸筒2内には、前記筆記体6の本数に対応した複数(例えば2個〜6個)のコイルスプリング8が収容される。前記各々の筆記体6は、前記各々のコイルスプリング8により、後方に付勢されている。
前記コイルスプリング8は、圧縮コイルスプリングであり、ポリカーボネイト樹脂からなる。具体的には、前記コイルスプリング8は、着色されたポリカーボネイト樹脂からなる。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、透明な樹脂(例えば、透明のポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、透明な樹脂(例えば、透明のポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸4の後部の側壁には、複数本の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。また、前記後軸4の後端部には、軸方向に貫通し且つ径方向外方に開口する開口部42が形成される。前記開口部42は、後軸4の後端(即ち軸筒2の後端)において窓孔41と連通され、それにより、窓孔41後端が後方に切り欠かれて後方に開口されている。一方、前記窓孔41の前端は常時閉鎖されている。
また、前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる係止壁部43が一体に形成され、前記係止壁部43に、ペン先61が突出した際の筆記体6の操作体7の後端が係止される。
(隔壁)
また、前記軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、前後方向に延び且つ径方向内方に突出する2本のリブよりなる隔壁44が、軸線に対して対称位置に一体に形成される。前記隔壁44は、前記係止壁部43の相互間に形成されるとともに、その前端が、スプリング支持部9の後方且つ窓孔41の前方に位置される。
また、前記軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、前後方向に延び且つ径方向内方に突出する2本のリブよりなる隔壁44が、軸線に対して対称位置に一体に形成される。前記隔壁44は、前記係止壁部43の相互間に形成されるとともに、その前端が、スプリング支持部9の後方且つ窓孔41の前方に位置される。
(スプリング支持部)
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状のスプリング支持部9が固着される。前記スプリング支持部9は、筆記体6が挿通される複数(具体的には2個)の内孔91が軸方向に貫設されている。前記スプリング支持部9の後面と、各々の操作体7の鍔部75の前面との間には、コイルスプリング8が配置される。前記各々のコイルスプリング8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、各々のコイルスプリング8の前端はスプリング支持部9の後面により係止され、各々のコイルスプリング8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。尚、前記スプリング支持部9は、軸筒2内壁に一体に形成されてもよい。
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状のスプリング支持部9が固着される。前記スプリング支持部9は、筆記体6が挿通される複数(具体的には2個)の内孔91が軸方向に貫設されている。前記スプリング支持部9の後面と、各々の操作体7の鍔部75の前面との間には、コイルスプリング8が配置される。前記各々のコイルスプリング8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、各々のコイルスプリング8の前端はスプリング支持部9の後面により係止され、各々のコイルスプリング8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。尚、前記スプリング支持部9は、軸筒2内壁に一体に形成されてもよい。
(蓋部)
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5の一端部は、クリップ基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続される。前記ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ45を正面視したときのクリップ45の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。前記蓋部5の前面には、当接壁部51が形成される。前記当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された各々の操作体7の後端が、衝止される。
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5の一端部は、クリップ基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続される。前記ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ45を正面視したときのクリップ45の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。前記蓋部5の前面には、当接壁部51が形成される。前記当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された各々の操作体7の後端が、衝止される。
前記蓋部5の他端部の前面には、係合部53が設けられる(具体的には係合凹部または係合孔部が形成される)。後軸4の後端には、前記係合部53と係合可能な被係合部46が設けられる(具体的には係合凸部が突設される)。前記係合部53(係合凹部または係合孔部)の内面には、内向突起が形成され、一方、前記被係合部46(係合凸部)の外面には、前記内向突起と乗り越え係止可能な外向突起が形成される。
前記係合部53と前記被係合部46とは、蓋部5が開口部42を閉鎖した際、互いに係合状態にあり(具体的には内向突起と外向突起が乗り越え係止状態にあり)、コイルスプリング8の後方への付勢による操作体7と蓋部5前面の当接壁部51との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部5が開くことはない。
(筆記体)
前記各々の筆記体6は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管62とからなる。前記インキ収容管62の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管62内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
前記各々の筆記体6は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管62とからなる。前記インキ収容管62の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管62内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールをコイルスプリング等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成である。また、ボールペンチップは、インキ収容管62の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管62の前端開口部に固着される。
(操作体)
前記各々の筆記体6の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)には、操作体7が取り付けられる。前記各々の操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる後側突出部73と、該操作部71の反対側の後側突出部73の前方に設けられる前側突出部72と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。また、前記鍔部75の前面には、コイルスプリング8の後端が係止される。
前記各々の筆記体6の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)には、操作体7が取り付けられる。前記各々の操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる後側突出部73と、該操作部71の反対側の後側突出部73の前方に設けられる前側突出部72と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。また、前記鍔部75の前面には、コイルスプリング8の後端が係止される。
筆記体6のペン先61が没入状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、蓋部5の前面に形成された当接壁部51に衝止される。一方、筆記体6のペン先61が突出状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、軸筒2の内壁に形成された係止壁部43に係止される。
ペン先没入状態にある筆記体6の後端に連結された操作体7の前側突出部72は、その操作体7の操作部71を前方にスライド操作した際、先に突出状態にある他の筆記体6の後端に連結された操作体7の後側突出部73と当接され、他の筆記体6のペン先突出状態が解除される。
(ペン先の出没)
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する(図1及び図2参照)。
一つの操作体7の操作部71をコイルスプリング8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作すると、先に突出状態にあるペン先61が没入されると同時に、そのスライド操作された操作体7に連結された筆記体6のペン先61が前端孔31より外部に突出される。
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する(図1及び図2参照)。
一つの操作体7の操作部71をコイルスプリング8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作すると、先に突出状態にあるペン先61が没入されると同時に、そのスライド操作された操作体7に連結された筆記体6のペン先61が前端孔31より外部に突出される。
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する。
筆記体6を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図1参照)から、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態(図3参照)で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を、前記開口部42を通して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を通して軸筒2内に挿入する。
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する。
筆記体6を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図1参照)から、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態(図3参照)で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を、前記開口部42を通して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を通して軸筒2内に挿入する。
前記第1の形態の出没式筆記具1は、軸筒2及びコイルスプリング8を樹脂製としたことにより、廃棄時、軸筒2とコイルスプリング8を分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体6を軸筒2内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる多芯タイプの出没式筆記具が得られる。
前記第1の形態の出没式筆記具1は、軸筒2が透明の樹脂からなるとともにコイルスプリング8が着色された樹脂からなることにより、着色されたコイルスプリング8を外部から視認することができ、従来にないユニークな外観を得ることができる。
前記第1の形態の出没式筆記具1は、コイルスプリング8と軸筒2とが同一の樹脂(ポリカーボネイト樹脂)からなることにより、軸筒2とコイルスプリング8とを分解して分別する必要がなく、軸筒2及びコイルスプリング8の樹脂を容易にリサイクルすることができる。
<第2の実施の形態>
図4及び図5に本発明の出没式筆記具1の第2の実施の形態を示す。
図4及び図5に本発明の出没式筆記具1の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に前後方向に移動可能に収容される筆記体6と、前記軸筒2内に収容され、前記筆記体6を後方に常時付勢するコイルスプリング8とからなる。前記コイルスプリング8は、ポリアセタール樹脂からなる。
前記軸筒2の後端部には、出没機構が設けられる。前記出没機構は、前記軸筒2の後端より後方に突出するノック体を、前方に押圧することにより、ペン先没入状態にある筆記体6のペン先61を前記軸筒2の前端孔21より外部に突出状態にさせるノック機構である。さらに、本実施の形態では、ノック体を前方に押圧することにより、ペン先突出状態からペン先没入状態にするダブルノック式のノック機構が採用される。前記軸筒2は、ポリアセタール樹脂の成形体である。
前記筆記体6の内部には、インキ及び前記インキの消費に伴って前進する追従体(高粘度流体)が充填される。
前記筆記体6の前端には、前記インキが吐出可能なペン先61が設けられる。前記ペン先61は、前端に回転可能にボールが抱持されたボールペンチップが採用される。前記ペン先61の前端に回転可能に抱持されたボールは、筆記体6内部の弾発体により前方に常時付勢され、ペン先61前端の内向きの前端縁部に密接される。
前記第2の実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2及びコイルスプリング8を樹脂製としたことにより、廃棄時、軸筒2とコイルスプリング8を分解して分別する必要がなく、しかも、筆記体6を軸筒2内に挿入する際、耳障りな音の発生を抑えることができる。
前記第2の形態の出没式筆記具1は、コイルスプリング8と軸筒2とが同一の樹脂(ポリアセタール樹脂)からなることにより、軸筒2とコイルスプリング8とを分解して分別する必要がなく、軸筒2及びコイルスプリング8の樹脂を容易にリサイクルすることができる。
1 出没式筆記具
2 軸筒
21 前端孔
22 クリップ
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
43 係止壁部
44 隔壁
45 クリップ
46 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先(ボールペンチップ)
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
8 コイルスプリング
9 スプリング支持部
91 内孔
2 軸筒
21 前端孔
22 クリップ
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
43 係止壁部
44 隔壁
45 クリップ
46 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先(ボールペンチップ)
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
8 コイルスプリング
9 スプリング支持部
91 内孔
Claims (4)
- 軸筒内に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒内に、前記筆記体を後方に付勢するコイルスプリングを収容し、前記コイルスプリングの後方付勢に抗して筆記体を前方に押圧操作することによって、前記軸筒の前端孔より前記筆記体のペン先を出没自在に構成した出没式筆記具であって、前記軸筒及び前記コイルスプリングを樹脂製としたことを特徴とする出没式筆記具。
- 前記軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒内に前記各々の筆記体を後方に付勢する前記コイルスプリングを複数収容し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させてなる請求項1記載の出没式筆記具。
- 前記軸筒が透明の樹脂からなり、前記コイルスプリングが着色された樹脂からなる請求項1または2記載の出没式筆記具。
- 前記コイルスプリングと前記軸筒とが同一の樹脂からなる請求項1、2または3記載の出没式筆記具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008222258A JP2010052392A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 出没式筆記具 |
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JP2008222258A JP2010052392A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 出没式筆記具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2010052392A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230488A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Pilot Ink Co Ltd | 多芯筆記具 |
-
2008
- 2008-08-29 JP JP2008222258A patent/JP2010052392A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230488A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Pilot Ink Co Ltd | 多芯筆記具 |
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