JP5006159B2 - 多芯筆記具 - Google Patents
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Description
尚、本発明で、前記識別表示部7は、インキ色表示、ペン先サイズ表示、ペン先種類表示、または筆跡幅表示等が挙げられる。前記インキ色表示は、筆記体5内に収容されたインキの色を表示する。前記ペン先サイズ表示は、筆記体5前端のペン先のサイズを表示する。前記ペン先種類表示は、筆記体5前端のペン先の種類を表示する。前記筆跡幅表示は、筆記体5のペン先による筆跡の幅を表示する。
図1乃至図5に本発明の第1の実施の形態を示す。
図1は、本実施の形態のペン先没入状態を示す。図2は、筆記体5と軸筒2との分離状態を示す。図3及び図4は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との連結状態を説明するものである。図5は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との分離状態を説明するものである。
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または嵌合により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、各々の筆記体5のペン先51が突出可能な前端孔が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。前記後軸4の後部の側壁には、複数本(収容する筆記体5の本数に応じた本数)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ42が設けられる。前記軸筒2を構成する合成樹脂は、透明または不透明のいずれでもよい。
前記各々の筆記体5は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先51)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管52とからなる。本実施の形態では、インキ収容管52は、透明または半透明の合成樹脂により構成される。
前記各々の筆記体5の後端(即ちインキ収容管52の後端)には、操作体6が取り付けられる。前記各々の操作体6の全体は、無色透明の合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等)により形成される。前記各々の操作体6の外面には、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部61と、該操作部61の反対側に設けられる後側突出部63と、該操作部61の反対側の後側突出部63の前方に設けられる前側突出部62と、前端部に形成される鍔部64とが一体に形成される。また、前記各々の操作体6には、前端で開口し且つ前後方向に延びる縦孔66が形成される。
本実施の形態の多芯筆記具1において、図2に示すように、筆記体5を交換する際、前軸3と後軸4とを分離し、筆記体5の後端部外面(識別表示部7)を操作体6の縦孔66から抜き取り、その後、新たな筆記体5の後端部外面(識別表示部7)を操作体6の縦孔66に嵌入する。
本実施の形態の多芯筆記具1は、各々の操作体6表面に識別表示部7を形成することが不要となり、各々の操作体6を共通部品により構成でき、しかも、操作体6の交換が不要であるため、軸筒2を簡易な構造にできる。その結果、部品の種類や部品の数が減少し、製造コストを低減させることができる。
図6乃至図10に本発明の第2の実施の形態を示す。
図6は、本実施の形態のペン先没入状態を示す。図7は、筆記体5と軸筒2との分離状態を示す。図8及び図9は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との連結状態を説明するものである。図10は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との分離状態を説明するものである。
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または嵌合により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、各々の筆記体5のペン先51が突出可能な前端孔が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。前記後軸4の後部の側壁には、複数本(収容する筆記体5の本数に応じた本数)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ42が設けられる。前記軸筒を構成する合成樹脂は、透明または不透明のいずれでもよい。
前記各々の筆記体5は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先51)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管52とからなる。本実施の形態では、インキ収容管52は、透明または半透明の合成樹脂により構成される。
前記各々の筆記体5の後端(即ちインキ収容管52の後端)には、操作体6が取り付けられる。前記各々の操作体6の全体は、無色透明の合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等)により形成される。前記各々の操作体6の外面には、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部61と、該操作部61の反対側に設けられる後側突出部63と、該操作部61の反対側の後側突出部63の前方に設けられる前側突出部62と、前端部に形成される鍔部64とが一体に形成される。また、前記各々の操作体6には、前端で開口し且つ前後方向に延びる縦孔66が形成される。
本実施の形態の多芯筆記具1において、図7に示すように、筆記体5を交換する際、前軸3と後軸4とを分離し、筆記体5の後端部の表示部材71(識別表示部7)を操作体6の縦孔66から抜き取り、その後、新たな筆記体5の後端部外面(識別表示部7)を操作体6の縦孔66に嵌入する。
本実施の形態の多芯筆記具1は、各々の操作体6表面に識別表示部7を形成することが不要となり、各々の操作体6を共通部品により構成でき、しかも、操作体6の交換が不要であるため、軸筒2を簡易な構造にできる。その結果、部品の種類や部品の数が減少し、製造コストを低減させることができる。
2 軸筒
3 前軸
4 後軸
41 窓孔
42 クリップ
5 筆記体
51 ペン先(ボールペンチップ)
52 インキ収容管
6 操作体
61 操作部
62 前側突出部
63 後側突出部
64 鍔部
65 抜け止め突起
66 縦孔
7 識別表示部
71 表示部材
Claims (5)
- 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させる多芯筆記具であって、各々の筆記体の後端部に各々の筆記体に対応した識別表示部を設け、各々の筆記体の後端部と各々の操作体との連結状態において、各々の識別表示部を各々の窓孔を介して視認可能に構成したことを特徴とする多芯筆記具。
- 各々の操作体に前後方向に縦孔を設け、少なくとも各々の縦孔の周壁を透明材料により形成し、各々の筆記体の後端部と各々の操作体とが連結状態において、各々の筆記体の識別表示部が各々の操作体の縦孔に挿入され、各々の識別表示部を各々の縦孔の周壁を介して視認可能に構成した請求項1記載の多芯筆記具。
- 各々の操作体の外面に各々の窓孔から外部に突出する操作部を設け、各々の識別表示部の後端が各々の操作部の径方向内方または各々の操作部近傍の径方向内方に位置してなる請求項2記載の多芯筆記具。
- 各々の筆記体の後端部外面に識別表示部を印刷、塗装、または2色成形により一体に形成した請求項3記載の多芯筆記具。
- 各々の筆記体の後端部に識別表示部を有する表示部材を取り付け、前記各々の表示部材のみを各々の縦孔に挿入した請求項3記載の多芯筆記具。
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