JP2007118220A - 出没式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筆記部の突出状態が意図せずに解除されてしまうのを防ぐことができる出没式筆記具を提供する。
【解決手段】 付勢部材61によって後方へ付勢されている押子40であって、その付勢力に抗する前方へのスライドに伴って軸筒求心方向へ沈み込んで軸筒周壁の係止部12に係止される押子と、該係止部12に支持されたクリップ50と、そのクリップ50の支持点よりも前方側であって該クリップ50と軸筒周面との間に配置された玉部51とを備え、押子40を係止部12に係止させることで筆記部21’を突出状態に維持し、同押子40を係止部12から外し後方へスライドさせることで筆記部21’を没入させるようにした出没式筆記具において、クリップ50における玉部51よりも前端側に、押子40が係止部12に係止された際に、軸筒外周面に対し接触または近接する突部52を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クリップと一体的な押子を進退させる操作により、ボールペンチップやシャープペンシル先端部等の筆記部を軸筒の先端から出没させるようにした出没式筆記具に関するものである。
従来、この種の筆記具には、例えば特許文献1に記載された発明のように、複数の押子(30,42)や、各押子に対応する複数の筆記部(21,21)を備えた多色の出没式筆記具がある。
この筆記具によれば、押子(42)と一体的なクリップ(40)が前方へスライド操作されると、前方へスライドした押子(42)が軸筒求心方向へ沈み込んで軸筒周壁の係止部(12)に係止され、シャープペンシル用リフィール(20)の筆記部(21)の突出状態が維持される。
また、他の押子(30)の操作により前記押子(42)の係止状態が解除されると、前記押子(42)及びクリップ(40)が付勢部材(52)の付勢力によって後方へスライドし、前記筆記部(21)が没入状態になる。
しかしながら、上記従来技術によれば、図6(a)(b)に示すように、シャープペンシル用リフィール(20)の筆記部を突出状態にした後、クリップ(40)の前端側が軸筒求心方向へ押圧されると、クリップ(40)および押子(42)の後端側がクリップ(40)の玉部(41a)を支点にして軸筒遠心方向へ持ち上げられ、押子(42)が上記係止部(12)から外れて後退し、シャープペンシル用リフィール(20)の筆記部が没入してしまう場合がある。
したがって、例えば使用者の指等がクリップ(40)の前端側に触れて、クリップ(40)の前端側が軸筒求方向へ押圧された場合等のように、使用者が意図していないのに、筆記部(21)が没入してしまうおそれがあった。
特開2005−111876号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、筆記部の突出状態が意図せずに解除されてしまうのを防ぐことができる出没式筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、付勢部材によって後方へ付勢されている押子であって、その付勢力に抗する前方へのスライドに伴って軸筒求心方向へ沈み込んで軸筒周壁の係止部に係止される押子と、該押子に一体的に支持されたクリップと、そのクリップの支持点よりも前方側であって該クリップと軸筒周面との間に配置された玉部とを備え、前記押子を前記係止部に係止させることで筆記部を突出状態に維持し、同押子を前記係止部から外し後方へスライドさせることで筆記部を没入させるようにした出没式筆記具において、前記クリップにおける前記玉部よりも前端側に前記押子が前記係止部に係止された際に、軸筒外周面に対し接触または近接する突部を設けたことを特徴とする。
ここで、上記玉部とは、上記クリップと軸筒外周面との間に紙や布等の被挟持物が挟まれた際に、被挟持物を押圧する突起であればよく、この玉部には、クリップ側に設けるようにした態様と、軸筒側に設けるようにした態様との双方を含む。
また、第二の発明では、上記突部は、上記玉部を前方へ延長した場合の仮想延長部に対し、軸筒周方向へずれた部分を有することを特徴とする。
また、第三の発明では、上記突部は、上記仮想延長部の軸筒周方向両側に位置する部分を有することを特徴とする。
また、第四の発明では、上記突部は、上記仮想延長部の軸筒周方向両側に位置する両側部と、これら両側部を連結する連結部とから略一体的に形成されていることを特徴とする。
この第四の発明における突部は、例えば、上記両側部と上記連結部とからなる断面略U字状や、断面略凹字状、断面略H字状等とすることができる。
また、第五の発明では、上記突部の突端面を略平坦状に形成したことを特徴とする。
また、第六の発明では、上記クリップを後方へスライドさせた際に、上記突部と上記軸筒の外周面との間に隙間が形成されるように、上記軸筒における上記突部と対向する位置を部分的に軸筒求心方向へ凹ませていることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、クリップ部および押子を前方へスライドさせて、押子を軸筒周壁の係止部に係止させれば、その係止により、筆記部が突出状態に維持される。
この筆記部の突出状態において、クリップの先端側が軸筒求心方向へ押圧されたとしても、クリップ先端側の突部が軸筒外周面に当接するため、クリップおよび押子の後端側が玉部を支点にして軸筒遠心方向へ持ち上げられて、押子の係止状態が解除されてしまうのを防ぐことができる。
よって、使用者の指がクリップの先端側に触れる等して、筆記部の突出状態が意図せずに解除されてしまうのを防ぐことができる。
しかも、クリップと軸筒外周面との間に被挟持物を挟み込んだ際には、その被挟持物が軸筒の軸方向において玉部と上記突部との少なくとも二箇所で押圧されるため、その被挟持物を、容易に抜けてしまうことがないように、確りと挟持することができる。
その上、第二の発明によれば、クリップと軸筒外周面との間に被挟持物を挟み込んだ際に、その被挟持物が、軸筒の軸方向において玉部と上記突部との少なくとも二箇所で押圧され、更に軸筒周方向においても玉部と上記突部との少なくとも二箇所で押圧されるため、被挟持物を、一層確りと挟持することができる。
更に、第三の発明によれば、クリップと軸筒外周面との間に被挟持物を挟み込んだ際には、その被挟持物が突部を構成する二箇所の部分により押圧され、しかも、その二箇所の部分が玉部よりも幅広く配置されているため、被挟持物を、より確りと挟持することができる。
更に、第四の発明によれば、クリップと軸筒外周面との間に被挟持物を挟み込んだ際に、被挟持物が連結部によっても押圧されるため、被挟持物を、より確りと挟持することができる。
更に、第五の発明によれば、突部の突端が被挟持物に接触した際の接触面積を比較的広く確保することができるため、その摩擦抵抗によって、挟持された被挟持物が容易に抜けてしまうのを防ぐことができる。
更に、第六の発明によれば、クリップが後退位置にある際に、該クリップ先端の突部と軸筒外周面との間に隙間が形成され、クリップが前進位置にある際には、該クリップ先端の突部と軸筒外周面とが接触または近接することになる。
したがって、クリップが前進位置にある際には、該クリップと一体的な押子の係止状態を確実に維持することができる上、クリップが後退位置にある際には、該クリップと軸筒外周面との間への被挟持物の挿入を、容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この出没式筆記具Aは、先端部からボールペン用の筆記部21やシャープペンシル用の筆記部21’を出没させる軸筒10と、付勢部材61の付勢力に抗する前方へのスライドに伴って軸筒求心方向へ沈み込んで軸筒周壁の係止部12に係止される複数の押子30,40と、これら押子の内の一つの押子40に一体的に支持されたクリップ50とを備えている。
そして、この出没式筆記具Aは、各押子30(又は40)を前記係止部12に係止させることで対応する筆記部21(又は21’)を突出状態に維持し、同押子30(又は40)を前記係止部12から外し後方へスライドさせることで筆記部21(又は21’)を没入させるように構成してある。
軸筒10は、軸方向に貫通された略長尺筒状を呈し、その先端側を先細状に形成した周知の部材である。
この軸筒10は、単一の部材から構成されていてもよいし、複数の部材を軸方向に連結して構成してもよい。また、先端側の先細状部分(図示せず)を、先口部として別体の部材から形成していてもよい。
この軸筒10の後端側の周壁には、後述する複数の押子30を進退可能に露出させるように、軸筒軸方向へ長尺な案内孔11が複数貫通形成されている。
また、軸筒10の内周面には、前方へスライドした際の各押子30(又は40)を係止するための係止部12が複数形成されている。
この係止部12は、図示例によれば、案内孔11の略後半部を、その内部側(軸筒軸心側)の部分で幅狭に形成することで、その幅狭な部分の前端に略段付状に形成された部位である。
そして、この係止部12は、各案内孔11の長さ方向の略中間位置において、前方へスライドして軸筒求心方向へ沈み込んだ際の各押子30の後端側部分を係止する。
また、軸筒10の外周面には、後退した際のクリップ50の玉部51に対向するように補助玉部13が突設されている。
補助玉部13は、軸筒軸方向へわたる一枚板状の突起であり、図示した好ましい一例によれば側面視略山形状に形成されている。
この補助玉部13は、後述するクリップ50の玉部51と重なり合うようにして係合することで、クリップ50の前端側に軸筒周方向の力が作用した際に、玉部51を受けて、クリップ50の破損を防止し、更に、クリップ50が進退する際には、進退するクリップ50を案内するガイド部材として機能する。
更に、この補助玉部13は、クリップ50と軸筒10外周面との間に被挟持物x(図4及び5参照)が挟み込まれた際には、クリップ50の玉部51や後述する突部52と協働して、被挟持物xを容易に抜けてしまうことがないように確りと挟持する。
また、軸筒10外周面における補助玉部13よりも前端側には、クリップ50が後退位置(図1(a)の位置)にある際に、クリップ50前端の突部52と軸筒10外周面との間に若干の隙間sが形成されるように、軸筒10における突部52と対向する位置に部分的に平坦面14を形成し、該平坦面14の箇所が軸筒10における他の箇所よりも軸筒求心方向へ凹むようにしている。
前記隙間sは、クリップ50が後退位置(図1(a)の位置)にある際に、該クリップ50と軸筒10外周面との間に被挟持物xを挿入し易くするためのものであり、想定される被挟持物xの厚みを考慮して適宜寸法に設定されている。
この隙間sについて、より詳細に説明すれば、例えば図6に示す従来技術では、クリップ(40)と軸筒外周面との間に、紙や衣類等の被挟持物が挿入され易いように、玉部(41a)をクリップ(40)の先端部よりも後方へ配置することで、クリップ(40)の先端と軸筒外周面との間に隙間(s’)を確保していた。
しかしながら、本実施の形態の出没式筆記具Aでは、前進位置にある際のクリップ50先端の突部52を軸筒10外周面に接触または近接させる必要性があるため、軸筒10外周に上記平坦面14を設け、クリップ50が後退位置(図1(a)の位置)にある際には、突部52と平坦面14との間に隙間sを確保し、同クリップ50が前進位置(図1(b)の位置)にある際には、突部52を軸筒10の外周面に略接触させるようにしている。
なお、平坦面14には、前記のように隙間sを確保するという作用効果以外に、挟持された際の被挟持物xとの接触面積を増やして、その摩擦抵抗により該被挟持物xが容易に抜けてしまうのを防ぐという作用効果もある。
そして、前記平坦面14の前端側には、断面略R加工状の凹曲面15が形成され、この凹曲面15によって、平坦面14と、該平坦面14よりも前方側の軸筒10外周面とが、滑らかに連続している。
これら平坦面14及び凹曲面15の長さは、クリップ50が前進した際に、該クリップ50前端の突部52が、乗り上げるようにして凹曲面15よりも前方側の軸筒10外周面に圧接されるように、適宜設定されている。
また、押子30は、ボールペン用の筆記部21を進退操作するための押子である。
この押子30は、その前端部に、ボールペン用のリフィール20の後端へ嵌合する先端嵌合部31を有するとともに、その後端部には、軸筒10の案内孔11から外部に突出される操作突部32を有する。
更に、同押子30は、その最後端部に、軸筒10の係止部12に係止させるため係止突起33を有する。
この押子30の軸筒軸心側の部位は、前記係止突起33を係止部12に係止させた係止状態で他の押子30(又は40)が前進した際に、その前進した押子30(又は40)によって干渉されることで、軸筒遠心方向へ押されて前記係止状態が解除されるように形成してある。
また、押子40は、シャープペンシル用の筆記部21’を進退操作したり、筆記部21から鉛芯を繰出させるノック操作をしたりするための押子である。
この押子40は、その前端部に、シャープペンシル用のリフィール20’の後端へ嵌合する先端嵌合部41を有するとともに、その後端部には、軸筒10の案内孔11から外部に突出されて、クリップ50を接続する接続部42を有する。
更に、同押子40は、その最後端部に、軸筒10の係止部12に係止させるため係止突起43を有する。
この押子40は、前記係止突起43を係止部12へ係止させた状態で、鉛芯繰出し操作のために、更に前方へスライドするように設けられている。
この押子40の軸筒軸心側の部位は、前記係止突起33を係止部12に係止させた係止状態で他の押子30が前進した際に、その前進した押子30によって干渉されることで、軸筒遠心方向へ押されて前記係止状態が解除されるように形成してある。
そして、上記構成の押子30,40の各々は、その前方側から付勢部材61によって付勢されている。
付勢部材61は、図示例によればコイル状の圧縮バネであり、その前端面を貫挿支持部材62に当接させるとともに、後端面により押子30(又は40)を後方へ付勢している。
前記貫挿支持部材62は、リフィール20及び20’をそれぞれスライド自在に貫挿させて支持する部材であり、軸筒10の内周面に嵌合固定されている。
なお、図示例によれば、各押子30(又は40)を付勢部材61によって後方へ弾発する構造としているが、各押子30(又は40)よりも後方側に付勢部材61を設け、該付勢部材61によって各押子30(又は40)を引っ張る構造とすることも可能である。
また、上記リフィール20は、インクを収容した長尺状のインク収容管の先端に、筆記部21としてのボールペンチップを嵌合してなる周知のボールペン用リフィールである。
また、上記リフィール20’は、長尺状の鉛芯収容管の先端に、鉛芯繰出し機構、および筆記部21’としての鉛芯送出管を具備した周知のシャープペンシル用リフィールである。
そして、上記構成の押子40の接続部42には、断面略U字状の板バネ44を介して、クリップ50が一体的に取付けられている。
板バネ44は、その一端側を押子40の接続部42に嵌合させるとともに、その他端側をクリップ50の後端側に貫通させて、クリップ50の後端側を、係止突起43側へ弾性的に押圧している。
そして、クリップ50は、その後端側が軸筒10中心へ向かって押圧されることで、その前端側を揺動させて軸筒10から離間させるように、前記係止突起43に対し凹凸状に嵌り合って支持されている。
クリップ50の前端側の構成について詳細に述べれば、該クリップ50の前端側の裏面には、クリップ50の後退位置において、軸筒10側の補助玉部13と対抗する位置に、玉部51が設けられ、更に、該クリップ50の最先端部の裏面には、突部52が設けられている。
前記玉部51は、軸筒10へ向かって突出する山形板状の突曲部51aを、軸筒周方向に所定間隔を空けて2つ略平行に配設してなり(図2参照)、これら突曲部51a,51aの間に軸筒10の補助玉部13が挿入されるようにしている。
また、突部52は、押子40が係止部12に係止された際に、軸筒10の外周面に対し接触するように、軸筒求心方向へ向かって突出している。
この突部52は、その形状を詳細に述べれば、玉部51の両突曲部51a,51aを前方へ延長した場合に形成される仮想延長部51a’,51a’に対し、その軸筒周方向両側に位置する両側部52a,52aと、これら両側部52a,52aを、その前端側で連結する連結部52bとから略一体的に形成され、図示例の好ましい一例によれば、平面視略U字状に形成されている(図1参照)。
そして、これら両側部52a及び連結部52bからなる突部52の突端面a、すなわち軸筒10外周面に対向する面は、被挟持物xとの接触面積を増やすように、略平坦状に形成されている。
次に、上記構成の出没式筆記具Aについて、その作用効果を詳細に述べる。
クリップ50を付勢部材61の付勢力に抗して前方へスライドさせると、該クリップ50と一体的な押子40が軸筒求心方向へ沈みこみ、該押子40後端の係止突起43が軸筒10周壁の係止部12に係止され、クリップ50前端の突部52の突端が軸筒10外周面に接触し、筆記部21’の突出状態が維持される(図1(b)参照)。
この状態で、例えば使用者の指等がクリップ50の先端側に触れ、クリップ50の先端側が軸筒求心方向へ押圧されたとしても、クリップ50裏面の突部52が軸筒10の外周面に接触しているため、クリップ50及び押子40の後端側が玉部51と軸筒10外周面との接点を支点にして軸筒遠心方向へ持ち上げられて、押子40の係止突起43が係止部12から外れてしまうのを、防ぐことができる。
また、前記した筆記部21’の突出状態を解除する際には、クリップ50と一体的な押子40以外の他の押子30を、前方へスライドさせればよい。他の押子30を前方へスライドさせると、スライドした押子30が押子40に干渉し、押子40が軸筒遠心方向へ移動するため、押子40後端の係止突起43が係止部12から外れ、クリップ50及び押子40が付勢部材61に付勢されて後退し、筆記部21’が軸筒10の先端内部へ没入する。
次に、クリップ50が後退位置にある際(図1(a)の状態)に、クリップ50と軸筒10との間に被挟持物xを挟持した場合の作用効果について説明する。
クリップ50と軸筒10外周面との間に被挟持物xを挟持する際には、指等によりクリップ50の後端側を軸筒求心方向へ押圧して、クリップ50の前端側と軸筒10との間を広げ、その広がった間に被挟持物xを挟み込むようにしてもよいし、あるいは、クリップ50前端の突部52と軸筒10外周面との隙間sに被挟持物xを挿入し、該被挟持物xを押し込むようにして玉部51と補助玉部13との間に挟み込ませるようにしてもよい、
クリップ50と軸筒10との間に被挟持物xが挿入され挟持されると、その被挟持物xは、軸筒軸方向においては、玉部51と突部52との2箇所で押圧されることになる(図4参照)。
更に、同被挟持物xは、玉部51の箇所においては、該玉部51を構成する二つの突曲部51a,51aにより押圧されるとともに、その逆側から補助玉部13によっても押圧されることになる。
また、同被挟持物xは、突部52の箇所においては、該突部52を構成する両側部52a,52aによって、軸筒周方向へわたる二箇所の部分が押圧され(図5参照)、更に、連結部52bによっても押圧される。
すなわち、挟持された被挟持物xは、玉部51、補助玉部13、突部52における両側部52a,52a、連結部52b等の複数の突起により、軸筒軸方向および軸筒周方向へわたって複数箇所で押圧され、その上、突部52の略平坦状の突端面aに対し比較的広く接触するため、容易に引き抜けてしまうことがない。
なお、上記実施の形態によれば、玉部として、クリップ50側の玉部51と、軸筒10側の補助玉部13とを備えた好ましい態様としたが、何れか一方の玉部を省いた構成とすることも可能である。
本発明に係わる出没式筆記具の一例を示す断面図であり、(a)は筆記部を突出させた状態を示し、(b)は筆記部を没入させた状態を示す。 クリップの要部を裏面側から視た斜視図である。 クリップの要部を裏面側から視た平面図である。 クリップと軸筒との間に被挟持物を挟んだ状態を示す要部側面図である。 図4における(IV)-(IV)線断面図である。 従来の出没式筆記具の一例を示す断面図であり、(a)は筆記部を突出させた状態を示し、(b)は筆記部を没入させた状態を示す。
符号の説明
10:軸筒
12:係止部
21,21’:筆記部
30,40:押子
50:クリップ
51:玉部
51a’:仮想延長部
52:突部
52a:両側部
52b:連結部
61:付勢部材
A:出没式筆記具

Claims (6)

  1. 付勢部材によって後方へ付勢されている押子であって、その付勢力に抗する前方へのスライドに伴って軸筒求心方向へ沈み込んで軸筒周壁の係止部に係止される押子と、該押子に一体的に支持されたクリップと、そのクリップの支持点よりも前方側であって該クリップと軸筒周面との間に配置された玉部とを備え、前記押子を前記係止部に係止させることで筆記部を突出状態に維持し、同押子を前記係止部から外し後方へスライドさせることで筆記部を没入させるようにした出没式筆記具において、
    前記クリップにおける前記玉部よりも前端側に、前記押子が前記係止部に係止された際に軸筒外周面に対し接触または近接する突部を設けたことを特徴とする出没式筆記具。
  2. 上記突部は、上記玉部を前方へ延長した場合の仮想延長部に対し、軸筒周方向へずれた部分を有することを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
  3. 上記突部は、上記仮想延長部の軸筒周方向両側に位置する部分を有することを特徴とする請求項2記載の出没式筆記具。
  4. 上記突部は、上記仮想延長部の軸筒周方向両側に位置する両側部と、これら両側部を連結する連結部とから略一体的に形成されていることを特徴とする請求項3記載の出没式筆記具。
  5. 上記突部の突端面を略平坦状に形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の出没式筆記具。
  6. 上記クリップを後方へスライドさせた際に、上記突部と上記軸筒の外周面との間に隙間が形成されるように、上記軸筒における上記突部と対向する位置を部分的に軸筒求心方向へ凹ませていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の出没式筆記具。
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