JP2611646B2 - 用箋挟 - Google Patents

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JP2611646B2 JP5341179A JP34117993A JP2611646B2 JP 2611646 B2 JP2611646 B2 JP 2611646B2 JP 5341179 A JP5341179 A JP 5341179A JP 34117993 A JP34117993 A JP 34117993A JP 2611646 B2 JP2611646 B2 JP 2611646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、方形状の載置板に用箋を
挟持するクリップ機構を設けて成る用箋挟に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、方形状の板体から成る載置板の左
側縁部乃至上縁部の中央位置に、付勢部材の付勢力によ
り板体との間で用箋を挟持するクリップ機構を備えたも
のは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来構成の用箋挟によれば、クリップ機構が上縁部乃至左
側縁部の中央位置に設けてあるので、クリップ機構を構
成する操作部材により用箋の上部乃至左側部に記載され
た表題欄などが隠れ、閲覧する場合に不便であると共
に、複数枚の用箋を挟持した場合には不揃いになり易
く、また複数枚の用箋を挟持する場合には、その複数枚
の用箋をクリップ機構から外した状態で揃えたのちクリ
ップ機構により挟持せねばならないという取扱上の煩わ
しさを有するなどの不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本願は、上記し
た不都合を解消するために、方形状の載置板の直交する
二つの縁部に沿ってその表面に内側面が垂直面である突
条部をそれぞれ設け、この突条部の交差部位置に載置板
との間で用箋を挟持するクリップ機構を設けて成るもの
であり、好ましくは突条部を隆起状に設ける。載置板と
突条部とは硬質合成樹脂により一体成形され、一般的に
は、突条部を載置板の前縁部と左側縁部に沿って設ける
と共に、この交差部位置にクリップ機構を設ける。ま
た、クリップ機構は、具体的には前縁突条部と左側縁突
条部との交差部位置に形成した窪み部の左右位置に対向
して設けた左右一対の軸受片と、操作板の下面に、前記
軸受片に傾動自在に係合する左右一対の枢止脚を備えた
操作部材と、前記窪み部と操作板との間に介在し、操作
板の内縁部が常時載置板上に圧接するように操作板に傾
動作用を付勢する付勢部材とで構成され、好ましくは、
前記軸受片が、対向面が下向きU字状の軸受孔を有して
成り、枢止脚が、下方に延びる脚片の下端部外面に、外
端下部に傾斜部を有して前記軸受孔に係合する枢止軸を
一体に設けて成る。また、付勢部材は、コイルバネから
成り、その上下端部を窪み部の面に設けた保持部及び操
作板の下面後部に設けた保持部により負荷状態で保持し
て成り、また、用箋に記入する場合に便利なように、載
置板の右上隅部にペンホルダーが設けられる。また、用
箋の挟持状態を確実にするために、操作板の内縁部下面
に滑止片を、また操作板の前縁部と対向する窪み部の位
置に滑止片をそれぞれ設ける。さらにまた、体裁を良好
にするために、操作板を円形に形成すると共に、窪み部
の外縁部に、突条部に連続する壁部を同心円状に設けて
成る。
【0005】
【作用】しかして、用箋を本願用箋挟に挟持する場合に
は、まずクリップ機構の挟持状態を解除した状態で、用
箋の直角2辺を二つの突条部の内側面に夫々押し当てて
用箋を位置規制し、用箋を載置板の表面上に整然と載置
した状態で、クリップ機構により用箋の隅部を挟持する
ものであり、筆記具はペンホルダーに保持される。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本願実施例を詳述する。
図1,2は本願用箋挟の総体平面図及び裏面図を示し、
ABS樹脂等の硬質合成樹脂から成る方形状の載置板1
は、その前縁部と左側縁部とに沿って、垂直な内側面2
a,2bを有した細長い突条部3a,3bが直交して表
面に隆起状に一体に設けてあり、また載置板1の裏面に
は、突条部3a,3bを隆起状に設けることによって形
成された凹状に窪む空洞部4a,4bを残して、シボ処
理を施した滑止部5が設けてある。
【0007】前記突条部3a,3bが直交する交差部位
置には、前方で開口し、後縁が突条部3a,3bと連続
する円弧状の壁部6によって囲まれた前向きU字状の窪
み部7が形成してあり、この窪み部7の位置には、載置
板1との間で用箋を挟持するクリップ機構8が設けてあ
る。
【0008】該クリップ機構8は、図3,4,5で示す
ように、前縁突条部3aの左端面9aと左側縁突条部3
bの上端面9bとに対向状に設けられ、内面に下向きU
字状の軸受溝10を夫々有した一対の軸受片11,11
と、前記窪み部7に適合する大きさの円板状の操作板1
2の下面の直径方向で対向する左右位置に、下方に延び
る脚片13aの下端部外面に、前記軸受片11,11の
軸受溝10,10に係合する枢止軸13b,13bを一
体に設けた左右一対の枢止脚13,13を備えた操作部
材14と、
【0009】コイルバネから成り、その上端部が前記操
作板12の後部下面に設けた短尺の上部保持部14aに
より、またその下端部が前記窪み部7の後部に設けた短
尺の下部保持部7aによりそれぞれ保持されて前記操作
板12の前縁部12aを載置板1の表面に常時圧接する
付勢部材15とで構成されており、前記枢止軸13b,
13bには、軸受片11,11の外周に枢止軸13b,
13bを押圧したとき、脚片13a,13aに内方への
橈みを付与して軸受孔10,10に対する枢止軸13
b,13bの係合を容易にするための傾斜部13cが形
成してある。さらにまた操作板12の前縁部12a下面
と、これと対向する窪み部7の前部とにはそれぞれ滑止
片16,17が設けてある。
【0010】前記載置板1の上縁突条部の右端部には、
筆記具を保持するペンホルダー18が設けてあり、該ペ
ンホルダー18は、前記前縁突条部3aの右端を欠除し
て成る受部19と、この受部19の上縁部に基部20が
係着されて外側方に延びると共に、その先端部を下向き
に湾曲して挟持部21を形成し、さらに、その先端を上
向きに屈曲して誘導部22を形成した柔軟性を有する板
状の合成樹脂片から成る挟持片23とから構成され、こ
の挟持片23と対向する前記受部19の上面には左右方
向に延び、かつ、上縁が上向きに湾曲して筆記具を受容
する前後一対の誘導片24が設けてある。
【0011】しかして、載置板1に操作部材14を取り
付ける場合には、まず、コイルバネ15の上下端部を窪
み部7に設けた下部保持部7aと操作板12の下面後部
に設けた上部保持部14aとに負荷状態で係合すると共
に、軸受片11,11の上縁部に枢止軸13b,13b
の傾斜部13c,13cを当接しながら、操作板12を
下方に押圧すると、傾斜部13c,13cに誘導されて
脚片13a,13aが夫々稍内方に橈むので、枢止軸1
3b,13bは、自動的に軸受溝10,10にそれぞれ
係合する。この状態で操作板12の前縁部は常時載置板
1の面上に圧接する状態となる。
【0012】しかして、用箋を本願用箋挟に保持する場
合には、まずクリップ機構8の操作板12の後部を下方
に押圧して、操作板12を付勢部材15の付勢力に抗し
て上向きに傾動することにより、操作板12の前縁と載
置板1との間を開放する。この状態で前縁突条部3aの
内側面2aと左側縁突条部3bの内側面2bとに用箋の
直角2辺を押し当てて、用箋を位置規制し、これによっ
て用箋を載置板1の表面上に整然と載置し、この状態
で、用箋の左上隅部は、窪み部7内に臨んでおり、従っ
てこの状態で操作板12の押圧を解除することにより、
操作板12の前縁部12aと載置板1との間で用箋の左
上隅部は挟持される。
【0013】上記において、ペンホルダー18には、挟
持片23の誘導部22と誘導片24との間に筆記具を側
方より押し込むことにより介入する。すると筆記具は挟
持片23のもつ弾性力により受部19との間に挟持され
る。
【0014】
【発明の効果】以上のように本願によれば、用箋は、そ
の直角2辺が突条部の内側面にそれぞれ当接して位置規
制され、整然とした状態で用箋を挟持できると共に、ク
リップ機構を載置板の隅角位置に設けたので、用箋が挟
持された状態で用箋に上部乃至側部に記載された表題欄
などが操作部材によって隠れることがなく用箋を広く目
視することができ、また請求項5記載の構成によれば、
筆記具が一体に具備されて用箋に記入する場合に便利で
あり、また請求項6記載の構成によれば、クリップ機構
の構成が簡単であり、また請求項7,8記載の構成によ
れば、載置板に対する操作部材の取付に便利であり、ま
た、請求項9,10記載の構成によれば、挟持した用箋
がはずれ難くなり、さらにまた、請求項11記載の構成
によれば、体裁がきわめて良好となるなどの利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】総体平面図
【図2】総体裏面図
【図3】一部切欠した要部の拡大平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】図3におけるB−B線断面図
【図6】ペンホルダ部分を示す背面図
【符号の説明】
1 載置板 3a,3b 突条部 6 壁部 7 窪み部 7a,14a 保持部 8 クリップ機構 10 軸受孔 11 軸受片 12 操作板 13 枢止脚 13a 脚片 13b 枢止軸 13c 傾斜部 14 操作部材 15 付勢部材 16,17 滑止片 18 ペンホルダー

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状の載置板の直交する二つの縁部に
    沿ってその表面に内側面が垂直面である突条部をそれぞ
    れ設け、この突条部の交差部位置に載置板との間で用箋
    を挟持するクリップ機構を設けたことを特徴とする用箋
    挟。
  2. 【請求項2】 突条部を隆起状に設けて成る請求項1記
    載の用箋挟。
  3. 【請求項3】 載置板と突条部とを硬質合成樹脂により
    一体成形して成る請求項2記載の用箋挟。
  4. 【請求項4】 突条部を載置板の前縁部と左側縁部とに
    沿って設け、この交差部位置に窪み部を形成し、この窪
    み部の位置にクリップ機構を設けて成る請求項1,2ま
    たは3記載の用箋挟。
  5. 【請求項5】 載置板の右上隅部にペンホルダーを設け
    て成る請求項1,2,3または4記載の用箋挟。
  6. 【請求項6】 クリップ機構を、窪み部の左右位置に対
    向して設けた左右一対の軸受片と、操作板の下面に、前
    記軸受片に傾動自在に係合する左右一対の枢止脚を備え
    た操作部材と、前記窪み部と操作板との間に介在して、
    操作板の内縁部が常時載置板上に圧接するように操作板
    を付勢する付勢部材とから構成した請求項4または5記
    載の用箋挟。
  7. 【請求項7】 軸受片が、対向面に下向きU字状の軸受
    溝を有して成り、枢止脚が、下方に延びる脚片の下端部
    外面に、外端下部に傾斜部を有して前記軸受溝に係合す
    る枢止軸を一体に設けて成る請求項6記載の用箋挟。
  8. 【請求項8】 付勢部材が、コイルバネから成り、その
    上下端部を窪み部の面に設けた保持部及び操作板の下面
    後部に設けた保持部により負荷状態に保持して成る請求
    項6または7記載の用箋挟。
  9. 【請求項9】 操作板の内縁部下面に滑止片を設けて成
    る請求項6,7または8記載の用箋挟。
  10. 【請求項10】 操作板の内縁部と対向する窪み部の位
    置に滑止片を設けて成る請求項6,7,8または9記載
    の用箋挟。
  11. 【請求項11】 操作板を円形に形成すると共に、窪み
    部の外縁部に、突条部に連続する壁部を同心円状を設け
    て成る請求項6,7,8,9または10記載の用箋挟。
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