JPWO2014132785A1 - 電流センサおよびそれを内蔵した電子機器 - Google Patents

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Abstract

測定対象の電流が流れるバスバー(110)およびこのバスバー(110)を保持して凹部(130)を有する保持部(120)が一体に構成されたバスバーモジュール(100)と、バスバー(110)を流れる上記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサを含み、保持部(120)の凹部(130)内に収容されてバスバーモジュール(100)に対して選択的に組み付け可能な磁気センサモジュール(200)とを備える。

Description

本発明は、電流センサおよびそれを内蔵した電子機器に関し、特に、測定対象の電流に応じて発生する磁界の強さを測定することで測定対象の電流の値を検出する電流センサおよびそれを内蔵した電子機器に関する。
出力信号が測定対象の電流に比例する磁気センサであるセンサチップの構成を開示した先行文献として、特開平6−294854号公報(特許文献1)がある。このセンサチップは、測定対象の電流が流れる導体であるバスバーに対して絶縁体を介して配置されている。
また、センサチップの表面には、外部接点となる複数の面片が形成されている。これらの面片は、センサチップの給電用および出力取り出し用としてバスバーと一体で形成されたピンに接続される。これにより、バスバーと磁気センサとは一体に構成される。
特開平6−294854号公報
電流センサにおいてバスバーと磁気センサとが一体で構成されている場合、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができなかった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる、電流センサおよびそれを内蔵した電子機器を提供することを目的とする。
本発明に基づく電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバーおよびこのバスバーを保持して組み付け部を有する保持部が一体に構成されたバスバーモジュールと、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサを含み、保持部の組み付け部に組み付けられてバスバーモジュールに対して選択的に組み付け可能な磁気センサモジュールとを備える。
本発明の一形態においては、保持部の組み付け部は、嵌合構造を有する凹部である。磁気センサモジュールは、凹部に対して方向性を有して嵌合する外形を有する。
本発明の一形態においては、バスバーモジュールは、バスバーに接続された状態でバスバーとともに保持部に保持された電力機器を含む。
本発明の一形態においては、バスバーは、互いの間に間隔を置いて平行に延在する複数のバスバー部を有する。凹部は、互いに隣接するバスバー部同士の間に位置する。凹部内に磁気センサモジュールを収容した状態において、磁気センサは、複数のバスバー部が並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。上記検出軸の方向において、複数のバスバー部の各幅の寸法は、互いに隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法の1.5倍以上である。
本発明の一形態においては、磁気センサは、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する。
本発明の一形態においては、磁気センサモジュールは、磁気センサの検出値を演算することにより上記電流の値を算出する算出手段をさらに含む。
本発明の一形態においては、電流センサは、磁気センサとして、第1磁気センサおよび第2磁気センサを含む。バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが逆相である。算出手段が減算器である。
本発明の一形態においては、電流センサは、磁気センサとして、第1磁気センサおよび第2磁気センサを含む。バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが同相である。算出手段が加算器である。
本発明の一形態においては、磁気センサモジュールは、励磁コイルの閉ループが構成された回路を含む。
本発明の一形態においては、バスバーモジュールは、凹部である第1凹部および第2凹部を有する。第1凹部に、第1磁気センサを含む第1磁気センサモジュールが収容される。第2凹部に、第2磁気センサを含む第2磁気センサモジュールが収容される。
本発明の一形態においては、バスバーは、複数のバスバー部として、互いに電気的に並列に接続されて互いの間に間隔を置いて平行に延在する第1バスバー部および第2バスバー部と、第1バスバー部および第2バスバー部の間の中間で第1バスバー部および第2バスバー部の各々に対して間隔を置いて平行に延在する第3バスバー部とを含む。第1バスバー部を上記電流が流れる方向と、第2バスバー部を上記電流が流れる方向とはで同一である。第1バスバー部を上記電流が流れる方向および第2バスバー部を上記電流が流れる方向と、第3バスバー部を上記電流が流れる方向とは反対である。第1凹部は、第1バスバー部および第3バスバー部の間に位置する。第2凹部は、第2バスバー部および第3バスバー部の間に位置する。
本発明の一形態においては、第1バスバー部および第2バスバー部は横断面において、上記検出軸の方向における第3バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置する。第1凹部および第2凹部は横断面において、上記検出軸の方向における第3バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
本発明の一形態においては、保持部が、樹脂材料で構成されている。
本発明の一形態においては、バスバーは、バスバーに電流を入力するための入力端子部と、バスバーから電流を出力するための出力端子部を有する。入力端子部と出力端子部とは、同一平面上に位置し、かつ、上記検出軸の方向において互いに反対向きに延在している。
本発明に基づく電子機器は、上記のいずれかに記載の電流センサを内蔵している。
本発明によれば、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るバスバーモジュールの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るバスバーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサモジュールの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおけるバスバーモジュールと磁気センサモジュールとを組み付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおける磁気センサモジュールが含むセンサ回路の主な構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の第1変形例に係る電流センサにおける磁気センサモジュールが含むセンサ回路の主な構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおける第1および第2磁気センサモジュールのセンサ回路の主な構成同士の接続を示す回路図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおける第1および第2磁気センサモジュールのセンサ回路の詳細な構成の接続を示す回路図である。 本発明の実施形態1の第2変形例に係る電流センサの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサを図11のXIII−XIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 第1バスバー部と第2バスバー部とを互いに点対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに点対称に配置した状態を示す断面図である。 第1バスバー部と第2バスバー部とを互いに線対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2の変形例に係る電流センサのバスバーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサを図17のXVIII−XVIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。 比較例に係る電流センサが備えるバスバーの形状を示す平面図である。 比較例に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図21のXXII−XXII線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサにおいて、図20中の左右方向における第3バスバー部の中央部から図20中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 比較例に係る電流センサにおいて、図22中の左右方向における第1バスバー部の中央部または第2バスバー部の中央部から図22中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態4に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態6に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態1に係る電流センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、本発明の実施形態1に係る電流センサ10は、バスバーモジュール100と、磁気センサモジュール200とを備える。バスバーモジュール100は、測定対象の電流が流れるバスバー110と、バスバー110を保持して凹部130を有する保持部120とが一体に構成されてなる。磁気センサモジュール200は、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサを含み、保持部120の凹部130内に収容されてバスバーモジュール100に対して選択的に組み付け可能である。
以下、各構成について詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係るバスバーモジュール100の構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係るバスバー110の構造を示す斜視図である。
図1〜3に示すように、本実施形態に係るバスバーモジュール100において、バスバー110は、互いに電気的に並列に接続されて互いの間に間隔を置いて平行に延在する、第1バスバー部111および第2バスバー部112を含む。バスバー110は、第1バスバー部111および第2バスバー部112の間の中間で第1バスバー部111および第2バスバー部112の各々に対して間隔を置いて平行に延在する、第3バスバー部113をさらに含む。
本実施形態においては、第1バスバー部111と第2バスバー部112と第3バスバー部113とは、等間隔に配置されている。第1バスバー部111の端部と第2バスバー部112の端部と第3バスバー部113の端部とは、第1連結部114によって互いに連結されている。
第1連結部114は、第1バスバー部111と第2バスバー部112と第3バスバー部113とが並ぶ方向に延在している。すなわち、第1連結部114は、第1バスバー部111と第2バスバー部112と第3バスバー部113とそれぞれ直交している。
第1バスバー部111には、図1〜3中の右向きに延在する第1延在部115が設けられている。第2バスバー部112には、図1〜3中の右向きに延在する第2延在部116が設けられている。
第1延在部115の端部と第2延在部116の端部とは、第2連結部117によって互いに連結されている。第2連結部117は、第1バスバー部111と第2バスバー部112とが並ぶ方向に延在している。すなわち、第2連結部117は、第1バスバー部111と第2バスバー部112とそれぞれ直交している。
さらに、バスバー110は、バスバー110に電流を入力するための入力端子部118と、バスバー110から電流を出力するための出力端子部119を有する。入力端子部118と出力端子部119とは、同一平面上に位置し、かつ、後述する磁気センサの検出軸の方向において互いに反対向きに延在している。
具体的には、入力端子部118は図1〜3中の左向きに延在し、出力端子部119は図1〜3中の右向きに延在している。入力端子部118は、第3バスバー部113の端部と接続されている。出力端子部119は、第2連結部117の中央部に接続されている。入力端子部118の端部に第1貫通孔118hが設けられており、出力端子部119の端部に第2貫通孔119hが設けられている。
第1貫通孔118hは入力配線を接続するための孔であり、第2貫通孔119hは出力配線を接続するための孔である。ただし、第1貫通孔118hを出力配線の接続に用い、第2貫通孔119hを入力配線の接続に用いてもよい。
本実施形態においては、バスバー110は、無酸素銅で構成されている。ただし、バスバー110の材料はこれに限られず、アルミニウム、銀、銅などの金属、またはこれらの金属を含む合金でもよい。
また、バスバー110は、表面処理を施されていてもよい。たとえば、ニッケル、錫、銀、銅などの金属またはこれらの金属を含む合金からなる、少なくとも1層のめっき層が、バスバー110の表面に設けられていてもよい。
本実施形態においては、薄板をプレス加工して互いに溶接することによりバスバー110が形成されている。ただし、バスバー110の形成方法はこれに限られず、切削または鋳造などの方法でバスバー110が形成されていてもよい。
バスバー110においては、図3に示すように、入力端子部118に入力された電流は矢印18で示すように右方向に流れた後、第3バスバー部113を矢印13で示すように紙面後方向に流れる。
第1連結部114において分流した電流の一部は、矢印14aで示すように第1連結部114を上方に流れる。第1連結部114において分流した電流の残部は、矢印14bで示すように第1連結部114を下方に流れる。
すなわち、第1連結部114において、第3バスバー部113より第1バスバー部111側に位置する部分を電流が流れる方向14aと、第3バスバー部113より第2バスバー部112側に位置する部分を電流が流れる方向14bとは反対である。
第1連結部114から第1バスバー部111に流入した電流は、第1バスバー部111を矢印11で示すように紙面前方向に流れた後、第1延在部115を矢印15で示すように右方向に流れる。そして、第1バスバー部111から第2連結部117に流入した電流は、第2連結部117を矢印17aで示すように下方向に流れる。
第1連結部114から第2バスバー部112に流入した電流は、第2バスバー部112を矢印12で示すように紙面前方向に流れた後、第2延在部116を矢印16で示すように右方向に流れる。そして、第2バスバー部112から第2連結部117に流入した電流は、第2連結部117を矢印17bで示すように上方向に流れる。
すなわち、第2連結部117において、中央部より第1バスバー部111側に位置する部分を電流が流れる方向17aと、中央部より第2バスバー部112側に位置する部分を電流が流れる方向17bとは反対である。
第2連結部117において合流して出力端子部119に流入した電流は、出力端子部119を矢印19で示すように右方向に流れた後、出力端子部119から出力される。
上記のように第1バスバー部111、第2バスバー部112および第3バスバー部113を電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって図3に示すように、第3バスバー部113の周囲を図中の右方向に周回する磁界113eが発生する。
図1,2に示すように、保持部120は、略直方体状の外形を有する。ただし、保持部120の外形は直方体状に限られず、たとえば、球状または円柱状などでもよい。
本実施形態においては、保持部120は電気絶縁性を有する樹脂材料で構成されている。具体的には、保持部120は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂によって構成され、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリフェニレンスルファイド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)またはポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂などを材料としてバスバー110とインサート成形されることが好ましい。
これらの材料を用いることにより、高耐熱性および高耐湿性を有して形状および寸法が安定した保持部120を形成することができる。ただし、保持部120の材料は樹脂材料に限られず、たとえばゴムなどでもよい。
図1,2に示すように、保持部120の左側面から入力端子部118が突出し、右側面から出力端子部119が突出している。保持部120の正面に、2つの凹部130が設けられている。凹部130は、互いに隣接するバスバー部同士の間に位置する。
具体的には、バスバーモジュール100は、凹部130として、第1バスバー部111と第3バスバー部113との間に位置する第1凹部130a、および、第2バスバー部112と第3バスバー部113との間に位置する第2凹部130bを有する。
本実施形態においては、凹部130は嵌合構造を有する。この嵌合構造とは、磁気センサモジュール200の外形と嵌合する構造である。
ここで、磁気センサモジュール200の外形について説明する。磁気センサモジュール200は、凹部130に対して方向性を有して嵌合する外形を有する。この方向性を有して嵌合するとは、凹部130に対する磁気センサモジュール200の向きが所定の向きである場合のみ、磁気センサモジュール200が凹部130内に収容可能となるように、磁気センサモジュール200の外形と凹部130とが嵌合することをいう。
よって、本実施形態に係る磁気センサモジュール200および凹部130の形状は一例であって、磁気センサモジュール200および凹部130の各々は、互いに方向性を有して嵌合する形状を有していればよい。
このように、凹部130は、磁気センサモジュール200をバスバーモジュール100に組み付けるために設けられた組み付け部である。本実施形態においては、磁気センサモジュール200は、嵌合構造を有する組み付け部である凹部130によってバスバーモジュール100に組み付けられるが、他の構造によってバスバーモジュール100に組み付けられてもよい。
たとえば、凹部130の開口部が磁気センサモジュール200の外形より大きく、磁気センサモジュール200が凹部130の側壁と接触することなく凹部130の底面にネジなどによって固定されることにより、磁気センサモジュール200がバスバーモジュール100に組み付けられてもよい。
図4は、本実施形態に係る磁気センサモジュール200の外観を示す斜視図である。図4に示すように、磁気センサモジュール200は、直方体状の外形を有する本体部201と、本体部201の上面から突出した平面視して略半円柱状の突出部202とを有する。突出部202には、図4中の紙面前後方向に貫通した孔部203が設けられている。
本体部201の正面には、磁気センサモジュール200の入力端子群204と出力端子群205が設けられている。本実施形態においては、入力端子群204は4つの入力端子を含み、出力端子群205は4つの出力端子を含む。
磁気センサモジュール200は、図4中の矢印206で示す方向に検出軸を有する磁気センサを含む。すなわち、磁気センサは、本体部201の左右方向に検出軸を有する。
磁気センサは、後述するようにバスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出し、図4中の矢印206で示すように右方向に向いた磁界の強さを正の値として検出する。
本実施形態においては、電流センサ10は、同一の磁気センサモジュール200である、第1磁気センサモジュール200aと第2磁気センサモジュール200bとを含む。第1磁気センサモジュール200aは、後述する第1磁気センサを含む。第2磁気センサモジュール200bは、後述する第2磁気センサを含む。
図5は、本実施形態に係る電流センサ10におけるバスバーモジュール100と磁気センサモジュール200とを組み付けた状態を示す斜視図である。図5に示すように、第1凹部130aに第1磁気センサモジュール200aが収容され、第2凹部130bに第2磁気センサモジュール200bが収容される。
図1,2,5に示すように、第1凹部130aは、第1磁気センサモジュール200aの本体部201aの外形より僅かに大きな本体凹部131aを有する。第1凹部130aは、さらに、本体凹部131aの上方に設けられて、第1磁気センサモジュール200aの突出部202aの外形より僅かに大きな上方凹部132aを有する。
上方凹部132aの奥に位置する壁部において、第1磁気センサモジュール200aの孔部203aに対応する位置に、雌ねじ133aが設けられている。
本体凹部131aは、正面から見て、第1バスバー部111および第3バスバー部113の各々に対して平行に延在している。
同様に、第2凹部130bは、第2磁気センサモジュール200bの本体部201bの外形より僅かに大きな本体凹部131bを有する。第2凹部130bは、さらに、本体凹部131bの上方に設けられて、第2磁気センサモジュール200bの突出部202bの外形より僅かに大きな上方凹部132bを有する。
上方凹部132bの奥に位置する壁部において、第2磁気センサモジュール200bの孔部203bに対応する位置に、雌ねじ133bが設けられている。
本体凹部131bは、正面から見て、第2バスバー部112および第3バスバー部113の各々に対して平行に延在している。
図1,5に示すように、第1磁気センサモジュール200aにおいては、本体部201aが本体凹部131aと嵌合しつつ突出部202aが上方凹部132aと嵌合することにより、第1凹部130a内に収容される。この状態で、ねじ20aを孔部203aに挿通して雌ねじ133aと螺合させることにより、第1磁気センサモジュール200aがバスバーモジュール100に対して固定される。
なお、ねじ20aを用いずに、第1磁気センサモジュール200aと第1凹部130aとの嵌合力のみによって、第1磁気センサモジュール200aがバスバーモジュール100に対して固定されるようにしてもよい。
第1凹部130a内に第1磁気センサモジュール200aを収容した状態において、第1磁気センサは、第1〜第3バスバー部111〜113が並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1〜第3バスバー部111〜113の延在方向に対して直交する方向である、矢印206aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサは、上記のように磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出し、図5中の矢印206aで示すように右方向に向いた磁界の強さを正の値として検出する。
第2磁気センサモジュール200bにおいては、本体部201bが本体凹部131bと嵌合しつつ突出部202bが上方凹部132bと嵌合することにより、第2凹部130b内に収容される。この状態で、ねじ20bを孔部203bに挿通して雌ねじ133bと螺合させることにより、第2磁気センサモジュール200bがバスバーモジュール100に対して固定される。
なお、ねじ20bを用いずに、第2磁気センサモジュール200bと第2凹部130bとの嵌合力のみによって、第2磁気センサモジュール200bがバスバーモジュール100に対して固定されるようにしてもよい。
第2凹部130b内に第2磁気センサモジュール200bを収容した状態において、第2磁気センサは、第1〜第3バスバー部111〜113が並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1〜第3バスバー部111〜113の延在方向に対して直交する方向である、矢印206bで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサは、上記のように磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出し、図5中の矢印206bで示すように右方向に向いた磁界の強さを正の値として検出する。
図5に示すように、磁界113eは、第1磁気センサに対して図中の右方向に侵入し、第2磁気センサに対して図中の左方向に侵入する。その結果、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とは逆相になる。具体的には、第1磁気センサの検出値は正の値であり、第2磁気センサの検出値は負の値である。
磁気センサモジュール200は、磁気センサの検出値を演算することにより上記電流の値を算出する算出手段をさらに含む。本実施形態においては、算出手段は減算器である。
図6は、本実施形態に係る電流センサ10における磁気センサモジュール200が含むセンサ回路210の主な構成を示す回路図である。図6に示すように、本実施形態に係る磁気センサモジュール200が含むセンサ回路210は、磁気センサ211、増幅器212および減算器214を含む。
磁気センサ211は、増幅器212の入力側に接続されている。増幅器212の出力側には、センサ出力端子216が接続されている。
減算器214の入力側には、加算入力端子217および減算入力端子218が接続されている。減算器214の出力側には、減算出力端子219が接続されている。
磁気センサ211は、入力磁界を出力電圧に変換する。本実施形態に係る磁気センサ211においては、磁気抵抗素子を用いてホイートストンブリッジ型のブリッジ回路を構成しており、その出力電圧は差動出力すなわち平衡(バランス)出力である。
増幅器212は、この出力電圧を増幅する。したがって、増幅器212としては、差動増幅器が適しており、本実施形態においては演算増幅器(オペアンプ)を用いている。減算器214としては、差動増幅器を用いている。
本実施形態に係る磁気センサモジュール200は、後述する励磁コイル部を有さない開ループ式の磁界計測を行なう。
ただし、励磁コイル部を有する閉ループ式の磁界計測を行なってもよい。図7は、本実施形態の第1変形例に係る電流センサにおける磁気センサモジュールが含むセンサ回路210xの主な構成を示す回路図である。
図7に示すように、本実施形態の第1変形例に係る磁気センサモジュールが含むセンサ回路210xは、磁気センサ211、励磁コイル部213、励磁コイル駆動部213a、増幅器212および減算器214を含む。
磁気センサ211は、励磁コイル駆動部213aの入力側に接続されている。励磁コイル駆動部213aの出力側に、励磁コイル部213が接続されている。励磁コイル部213は、増幅器212の入力側に接続されている。増幅器212の出力側には、センサ出力端子216が接続されている。
減算器214の入力側には、加算入力端子217および減算入力端子218が接続されている。減算器214の出力側には、減算出力端子219が接続されている。
励磁コイル駆動部213aとしては、差動増幅器を用いている。励磁コイル部213は、励磁コイル213bと電流検出抵抗器213cとを含む。
上記のように第1変形例に係る磁気センサモジュールは、励磁コイル213bの閉ループが構成されたセンサ回路210xを含む。
第1変形例に係るセンサ回路210xにおいては、励磁コイル部213に、励磁コイル駆動部213aから駆動電流が供給される。この駆動電流が励磁コイル213bを流れることにより発生する磁界は、磁気センサ211に印加される。磁気センサ211にはバスバー110を流れる測定対象の電流によって発生する磁界113eも印加される。そのため、磁気センサ211には、励磁コイル213bから発生する磁界と磁界113eとが重なって印加される。
このように磁気センサ211に重なって印加された磁界の強さは、いわゆる重ねの理にしたがって、それらを重ね合わせた値となる。励磁コイル駆動部213aは、負帰還の働きにより磁気センサ211に重なって印加される磁界の強さが0となるように、励磁コイル部213に駆動電流を供給する。このときの駆動電流を電流検出抵抗器213cと増幅器212とによって計測することにより、間接的に磁界113eの強さを検出することができる。
このように、第1変形例に係るセンサ回路210xにおいては、一定の強さ(略0)の磁界が磁気センサ211に印加された状態で計測を行なうため、磁気センサ211の入出力特性(入力磁界と出力電圧との関係)の非線形性が計測結果の直線性に及ぼす影響を低減できる。
次に、第1磁気センサモジュール200aの第1センサ回路210aと第2磁気センサモジュール200bの第2センサ回路210bとの接続について説明する。
図8は、本実施形態に係る電流センサにおける第1および第2磁気センサモジュール200a,200bのセンサ回路210a,210bの主な構成同士の接続を示す回路図である。
図8に示すように、第1磁気センサモジュール200aにおいて、第1磁気センサ211a、第1増幅器212a、第1センサ出力端子216a、第1加算入力端子217a、第1減算器214aおよび第1減算出力端子219aがこの順に接続される。
第2磁気センサモジュール200bにおいて、第2磁気センサ211b、第2増幅器212bおよび第2センサ出力端子216bがこの順に接続される。第2センサ出力端子216bは、外部配線230を通じて第1減算入力端子218aに接続される。
上述の通り、第1磁気センサ211aの検出値は正の値であり、第2磁気センサ211bの検出値は負の値である。よって、第1減算器214aにおいて、第1磁気センサ211aの検出値と第2磁気センサ211bの検出値とが減算される。その結果、第1磁気センサ211aの検出値の絶対値と第2磁気センサ211bの検出値の絶対値とが加算されて、その加算結果が第1減算出力端子219aに出力される。
図8に示すように第1センサ回路210aと第2センサ回路210bとを接続した場合、第2磁気センサモジュール200bの第2減算器214bは使用されない。
図9は、本実施形態に係る電流センサにおける第1および第2磁気センサモジュール200a,200bのセンサ回路210a,210bの詳細な構成の接続を示す回路図である。
図9に示すように、第1磁気センサモジュール200aの第1センサ回路210aは、第1センサ駆動部215a、第1磁気センサ211a、第1増幅器212aおよび第1減算器214aを含む。
また、第1磁気センサモジュール200aの第1センサ回路210aは、第1入力端子群204aに含まれる、第1正電源入力端子221a、第1接地入力端子223a、第1減算入力端子218aおよび第1負電源入力端子222aを有する。
さらに、第1磁気センサモジュール200aの第1センサ回路210aは、第1出力端子群205aに含まれる、第1正電源出力端子224a、第1接地出力端子226a、第1減算出力端子219aおよび第1負電源出力端子225aを有する。
第2磁気センサモジュール200bの第2センサ回路210bは、第2センサ駆動部215b、第2磁気センサ211b、第2増幅器212bおよび第2減算器214bを含む。
また、第2磁気センサモジュール200bの第2センサ回路210bは、第2入力端子群204bに含まれる、第2正電源入力端子221b、第2接地入力端子223b、第2減算入力端子218bおよび第2負電源入力端子222bを有する。
さらに、第2磁気センサモジュール200bの第2センサ回路210bは、第2出力端子群205bに含まれる、第2正電源出力端子224b、第2接地出力端子226b、第2減算出力端子219bおよび第2負電源出力端子225bを有する。
第1正電源入力端子221aと第2正電源出力端子224bとが、外部配線231によって接続される。第1接地入力端子223aと第2接地出力端子226bとが、外部配線233によって接続される。第1減算入力端子218aと第2減算出力端子219bとが、外部配線234によって接続される。第1負電源入力端子222aと第2負電源出力端子225bとが、外部配線232によって接続される。
本実施形態においては、別体で構成された2つの磁気センサモジュールの各々が磁気センサを有しているが、磁気センサモジュールの構成はこれに限られず、1つの磁気センサモジュールが複数の磁気センサを有していてもよい。
また、バスバーモジュールが、たとえば、インバータまたはコンバータなどの電力機器と一体で構成されていてもよい。図10は、本実施形態の第2変形例に係る電流センサ30の構成を示す分解斜視図である。なお、図10においては、バスバー、凹部および電力機器の構造を簡略化して図示している。
図10に示すように、本実施形態の第2変形例に係る電流センサ30においては、バスバーモジュール300と磁気センサモジュール200とを備える。
バスバーモジュール300は、第1バスバー310a、第2バスバー310bおよび第3バスバー310cを含む。また、バスバーモジュール300は、第1バスバー310a、第2バスバー310bおよび第3バスバー310cを保持して凹部330を有する保持部320を含む。
さらに、バスバーモジュール300は、第1バスバー310a、第2バスバー310bおよび第3バスバー310cの各々に接続された状態でこれらのバスバーとともに保持部320に保持された電力機器であるインバータ340を含む。
具体的には、インバータ340は、3相の出力を有する。インバータ340は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはFET(Field effect transistor)などの能動素子を含み、それらの出力電極であるコレクタ、エミッタ、ドレインおよびソースなどを有する。
インバータ340の1相目の出力電極は、第1バスバー310aの第1入力端子部318aに、ワイヤーボンディングまたは半田付けなどによって接続されている。同様に、インバータ340の2相目の出力電極は、第2バスバー310bの第2入力端子部318bに接続されている。インバータ340の3相目の出力電極は、第3バスバー310cの第3入力端子部318cに接続されている。
第1バスバー310aの第1出力端子部319aは、保持部320から突出して、たとえば、モータの電機子に接続された第1ワイヤーハーネス21aの末端端子22aに、ボルトおよびナットによって締結される。
同様に、第2バスバー310bの第2出力端子部319bは、保持部320から突出して、たとえば、モータの電機子に接続された第2ワイヤーハーネス21bの末端端子22bに、ボルトおよびナットによって締結される。
第3バスバー310cの第3出力端子部319cは、保持部320から突出して、たとえば、モータの電機子に接続された第3ワイヤーハーネス21cの末端端子22cに、ボルトおよびナットによって締結される。
保持部320は、第1バスバー310aの近傍に第1凹部330a、第2バスバー310bの近傍に第2凹部330b、第3バスバー310cの近傍に第3凹部330cを有する。
第1磁気センサモジュール200aは、第1凹部330a内に収容されてバスバーモジュール300に対して組み付けられる。第2磁気センサモジュール200bは、第2凹部330b内に収容されてバスバーモジュール300に対して組み付けられる。第3磁気センサモジュール200cは、第3凹部330c内に収容されてバスバーモジュール300に対して組み付けられる。
このように、バスバーモジュール300が、第1〜第3バスバー310a〜310cに接続された状態で第1〜第3バスバー310a〜310cとともに保持部320に保持されたインバータ340を含むことにより、第1〜第3バスバー310a〜310cとインバータ340の出力電極とをボルトおよびナットによって締結することが不要となる。
インバータ340が大電力に対応可能なパワーインバータなどである場合、インバータ340の出力電極にボルトおよびナットの締結部が存在すると、締結部の接触抵抗などによって損失が発生する。よって、本実施形態の第2変形例に係る電流センサ30では、インバータ340の出力電極におけるボルトおよびナットの締結部を削減することにより、損失を低減して電流センサ30の効率を向上することができる。
上記のように、本実施形態および変形例に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
すなわち、電流センサの使用者は、自らバスバーモジュールの構造を変更することができ、変更後のバスバーモジュールの構造に適した磁気センサモジュールをバスバーモジュールに組み付けることにより、カスタマイズされた電流センサを得ることができる。
また、バスバーモジュールの凹部に磁気センサモジュールを組み付けるのみで電流センサを構成できるため、電流センサの汎用性を高めつつ組立性を簡易にすることができる。
さらに、保持部の凹部と磁気センサモジュールとが方向性を有して嵌合する構造を有していることにより、磁気センサモジュールの凹部への組み付け方向の間違いを防止できる。これにより、電流センサの動作不良を抑制できる。ただし、必ずしもこの嵌合構造が設けられていなくてもよい。
また、バスバーモジュールをインサート成形により製造することによって、簡易に大量に同一形状のバスバーモジュールを得ることができる。その結果、バスバーと磁気センサとの位置関係を安定させて、均一な性能および品質を有する電流センサを構成することができる。ただし、バスバーモジュールの製造方法は、インサート成形に限られず、浸漬法などによって製造してもよい。
以下、本発明の実施形態2に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、主にバスバーの構造が実施形態1に係る電流センサ10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。図12は、本実施形態に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。なお、図11,12においては、保持部を図示していない。
図11に示すように、本発明の実施形態2に係る電流センサ400は、測定対象の電流が流れるバスバー410を備える。また、電流センサ400は、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421を備える。
さらに、電流センサ400は、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出手段である、減算器430を備える。
以下、各構成について詳細に説明する。
バスバー410は、互いに電気的に並列に接続されて互いの間に間隔を置いて平行に位置する、第1バスバー部411および第2バスバー部412を含む。バスバー410は、第1バスバー部411および第2バスバー部412の間の中間で第1バスバー部411および第2バスバー部412の各々に対して間隔を置いて平行に延在する、第3バスバー部413をさらに含む。
本実施形態においては、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とは、直方体状の形状であり、等間隔に配置されている。第1バスバー部411の長手方向の一端と第2バスバー部412の長手方向の一端と第3バスバー部413の長手方向の一端とは、第1連結部414によって互いに連結されている。
第1連結部414は、直方体状の形状であり、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に延在している。すなわち、第1連結部414は、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とそれぞれ直交している。
なお、第1バスバー部411、第2バスバー部412、第3バスバー部413および第1連結部414の形状は直方体状に限られず、たとえば円柱状であってもよい。
上記のように、バスバー410は、平面的に見てE字状の形状を有している。ただし、バスバー410の形状はこれに限られず、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とを有していればよい。
本実施形態においては、バスバー410は、アルミニウムで構成されている。ただし、バスバー410の材料はこれに限られず、銀、銅などの金属、またはこれらの金属を含む合金でもよい。
また、バスバー410は、表面処理が施されていてもよい。たとえば、ニッケル、錫、銀、銅などの金属またはこれらの金属を含む合金からなる、少なくとも1層のめっき層が、バスバー410の表面に設けられていてもよい。
本実施形態においては、薄板をプレス加工することによりバスバー410が形成されている。ただし、バスバー410の形成方法はこれに限られず、切削または鋳造などの方法でバスバー410を形成してもよい。
第1バスバー部411を電流が流れる方向41と、第2バスバー部412を電流が流れる方向42とは同一である。第1バスバー部411を電流が流れる方向41および第2バスバー部412を電流が流れる方向42と、第3バスバー部413を電流が流れる方向43とは反対である。
図12に示すようにバスバー410と外部配線とを接続することで、上記の方向に電流が流れる。外部配線は、2つの入力端子に分岐している入力配線470と、出力端子を有する出力配線471とを含む。入力配線470の2つの入力端子と、出力配線471の出力端子とは、それぞれ、円環状の部分を有している。
図11においては示していないが、図12に示すように、第1バスバー部411の長手方向の他端に第1貫通孔411hが設けられており、第2バスバー部412の長手方向の他端に第2貫通孔412hが設けられており、第3バスバー部413の長手方向の他端に第3貫通孔413hが設けられている。第1貫通孔411h、第2貫通孔412hおよび第3貫通孔413hの部分のみ保持部から露出している。
入力配線470の2つの入力端子のうちの一方の円環状の部分と第1貫通孔411hとにボルト490を挿通して、当該ボルト490とナット480とを締結することにより、第1バスバー部411と入力配線470とが接続される。
入力配線470の2つの入力端子のうちの他方の円環状の部分と第2貫通孔412hとにボルト490を挿通して、当該ボルト490とナット480とを締結することにより、第2バスバー部412と入力配線470とが接続される。
出力配線471の出力端子の円環状の部分と第3貫通孔413hとにボルト490を挿通して、当該ボルト490とナット480とを締結することにより、第3バスバー部413と出力配線471とが接続される。
上記のように接続することにより、第1バスバー部411に入力された電流は、第1連結部414を通じて第3バスバー部413から出力される。また、第2バスバー部412に入力された電流は、第1連結部414を通じて第3バスバー部413から出力される。
すなわち、第1連結部414において、第3バスバー部413より第1バスバー部411側に位置する部分を電流が流れる方向44と、第3バスバー部413より第2バスバー部412側に位置する部分を電流が流れる方向45とは反対である。
なお、バスバー410と外部配線との接続方法は上記に限られず、第1バスバー部411を電流が流れる方向および第2バスバー部412を電流が流れる方向と、第3バスバー部413を電流が流れる方向とが、反対となるように接続されていればよい。
よって、第1バスバー部411および第2バスバー部412が出力配線に接続され、第3バスバー部413が入力配線に接続されていてもよい。
図11に示すように、第1磁気センサ420は、第1バスバー部411および第3バスバー部413の間に位置している。第2磁気センサ421は、第2バスバー部412および第3バスバー部413の間に位置している。
第1磁気センサ420は、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部413の延在方向に対して直交する方向である、図11中の矢印420aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ421は、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部413の延在方向に対して直交する方向である、図11中の矢印421aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ420および第2磁気センサ421は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。すなわち、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ420の検出値の位相と、第2磁気センサ421の検出値の位相とは、逆相である。
第1磁気センサ420および第2磁気センサ421としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)、GMR(Giant Magneto Resistance)、TMR(Tunnel Magneto Resistance)、BMR(Balistic Magneto Resistance)、CMR(Colossal Magneto Resistance)などの磁気抵抗素子を有する磁気センサを用いることができる。特に、奇関数入出力特性を有するバーバーポール構造のAMR素子を用い、ホイートストンブリッジ型のブリッジ回路またはその半分の回路構成であるハーフ・ブリッジ回路を構成した磁気センサを用いることができる。
その他にも、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421として、ホール素子を有する磁気センサ、磁気インピーダンス効果を利用するMI(Magneto Impedance)素子を有する磁気センサまたはフラックスゲート型磁気センサなどを用いることができる。
第1磁気センサ420および第2磁気センサ421にバイアスをかける場合は、バーバーポール構造を用いる方法に限られず、コイルの周囲に発生する誘導磁界、永久磁石の磁界、またはこれらを組み合わせた磁界を用いてバイアスをかけてもよい。さらに、磁気センサを形成している膜状素子が位置する同一の基板上に膜状の磁性体層を設けることによりバイアスをかけてもよい。
第1磁気センサ420は、第1接続配線441によって減算器430と電気的に接続されている。第2磁気センサ421は、第2接続配線442によって減算器430と電気的に接続されている。これらの接続体によって、1つの磁気センサモジュールが構成されている。すなわち、本実施形態においては、1つの磁気センサモジュールが、2つの磁気センサを含んでいる。
減算器430は、第1磁気センサ420の検出値から、第2磁気センサ421の検出値を減算することにより、バスバー410を流れる測定対象の電流の値を算出する。なお、本実施形態においては、算出手段として減算器430を用いているが、算出手段はこれに限られず、差動増幅器などでもよい。
以下、電流センサ400の動作について説明する。
図13は、本実施形態に係る電流センサ400を図11のXIII−XIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。
図13に示すように、第1バスバー部411に電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって図中の左回りに周回する磁界411eが発生する。同様に、第2バスバー部412に電流が流れることにより、図中の左回りに周回する磁界412eが発生する。第3バスバー部413に電流が流れることにより、図中の右回りに周回する磁界413eが発生する。
その結果、第1磁気センサ420には、矢印420aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ421には、矢印421aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ420の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ421の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ420の検出値と第2磁気センサ421の検出値とは、減算器430に送信される。
減算器430は、第1磁気センサ420の検出値から第2磁気センサ421の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ420の検出値の絶対値と、第2磁気センサ421の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー410を流れた測定対象の電流の値が算出される。
本実施形態に係る電流センサ400においては、第1磁気センサ420と第2磁気センサ421との間に、第3バスバー部413が位置しているため、外部磁界源は、物理的に第1磁気センサ420と第2磁気センサ421との間に位置することができない。
そのため、外部磁界源から第1磁気センサ420に印加される磁界のうちの矢印420aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きと、外部磁界源から第2磁気センサ421に印加される磁界のうちの矢印421aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きとは、同じ向きとなる。よって、第1磁気センサ420の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ421の検出した外部磁界の強さを示す検出値も正の値となる。
その結果、減算器430が第1磁気センサ420の検出値から第2磁気センサ421の検出値を減算することにより、第1磁気センサ420の検出値の絶対値と、第2磁気センサ421の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
もしくは、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421において、検出値が正となる検出軸の方向を互いに反対方向(180°反対)にしてもよい。この場合、第1磁気センサ420の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ421の検出した外部磁界の強さを示す検出値は負の値となる。
一方、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ420の検出値の位相と、第2磁気センサ421の検出値の位相とは同相となる。
このような構成の場合には、算出手段として減算器430に代えて加算器を用いる。外部磁界については、加算器が第1磁気センサ420の検出値と第2磁気センサ421の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ420の検出値の絶対値と第2磁気センサ421の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
一方、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界については、加算器が第1磁気センサ420の検出値と第2磁気センサ421の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ420の検出値の絶対値と、第2磁気センサ421の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー410を流れた測定対象の電流の値が算出される。
このように、第1磁気センサ420と第2磁気センサ421との入出力特性を互いに逆の極性にしつつ、減算器430に代えて加算器を算出手段として用いてもよい。
なお、本実施形態における電流センサ400においては、第1バスバー部411および第2バスバー部412は横断面において、第3バスバー部413の中心点を中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1バスバー部411および第2バスバー部412は横断面において、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
また、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421は横断面において、第3バスバー部413の中心点を中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421は横断面において、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
ここで、上記の配置により得られる効果について説明する。
図14は、第1バスバー部と第2バスバー部とを互いに点対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに点対称に配置した状態を示す断面図である。図14においては、図13と同一の断面視で示している。
図14に示すように、第1バスバー部411および第2バスバー部412は横断面において、第3バスバー部413の中心点413cを中心として互いに点対称に位置している。また、第1磁気センサ420yおよび第2磁気センサ421yは横断面において、第3バスバー部413の中心点413cを中心として互いに点対称に位置している。
この配置の場合、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生し、第3バスバー部413を周回する磁界413eは、第1磁気センサ420yおよび第2磁気センサ421yの各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器430が第1磁気センサ420yの検出値から第2磁気センサ421yの検出値を減算することにより、磁界413eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ420yおよび第2磁気センサ421yに対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ420yおよび第2磁気センサ421yの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器430が第1磁気センサ420yの検出値から第2磁気センサ421yの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
このように点対称に配置された第1磁気センサ420yおよび第2磁気センサ421yは、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー410を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めることができる。
図15は、第1バスバー部と第2バスバー部とを互いに線対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。図15においては、図13と同一の断面視で示している。
図15に示すように、第1バスバー部411および第2バスバー部412は横断面において、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線413xを中心として互いに線対称に位置している。
また、第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zは横断面において、第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zの検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線413xを中心として互いに線対称に位置している。
すなわち、第1磁気センサ420を収容する第1凹部、および、第2磁気センサ421を収容する第2凹部は横断面において、検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線413xを中心として互いに線対称に位置している。
この配置の場合、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生し、第3バスバー部413を周回する磁界413eは、第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zの各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器430が第1磁気センサ420zの検出値から第2磁気センサ421zの検出値を減算することにより、磁界413eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zに対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器430が第1磁気センサ420zの検出値から第2磁気センサ421zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
さらに、外部磁界源40が第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zに対して近傍にある場合、矢印420aで示す第1磁気センサ420zの検出軸の方向における外部磁界源40と第1磁気センサ420zとの距離L1と、矢印421aで示す第2磁気センサ421zの検出軸の方向における外部磁界源40と第2磁気センサ421zとの距離L2とは等しくなる。
よって、外部磁界源40が近傍にある場合も、外部磁界は、第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器430が第1磁気センサ420zの検出値から第2磁気センサ421zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
なお、矢印420aで示す第1磁気センサ420zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源40と第1磁気センサ420zとの距離L3と、矢印421aで示す第2磁気センサ421zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源40と第2磁気センサ421zとの距離L4とは異なるが、この方向の磁界成分は第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zにおいて検出されない。
このように線対称に配置された第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zは、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー410を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めることができる。さらに、外部磁界源40が第1磁気センサ420zおよび第2磁気センサ421zの近傍に位置する場合にも、外部磁界の影響を低減することができる。
本実施形態に係る電流センサ400は、上記の点対称配置および線対称配置の両方を満たしているため、外部磁界源40の位置に関わらず、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー410を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
また、電流センサ400において、第1バスバー部411と第3バスバー部413との間に発生する磁界は、各バスバー部からの距離による変化が比較的小さい。そのため、第1磁気センサ420の配置に高い精度は要求されない。
同様に、第2バスバー部412と第3バスバー部413との間に発生する磁界は、各バスバー部からの距離による変化が比較的小さい。そのため、第2磁気センサ421の配置に高い精度は要求されない。よって、電流センサ400は容易に製造できる。
すなわち、磁気センサモジュールを収容する凹部を、上記の第1磁気センサ420および第2磁気センサ421を配置すべき位置に容易に形成することができる。
以下、本実施形態の変形例に係る電流センサについて説明する。なお、変形例に係る電流センサは、バスバーの構造のみ実施形態2に係る電流センサ400と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
図16は、本実施形態の変形例に係る電流センサのバスバーの構造を示す斜視図である。図16に示すように、変形例に係る電流センサのバスバー410aは、第1バスバー部411の両端と第2バスバー部412の両端とが互いに繋がっていることにより、平面的に見て環状の形状を有している。
具体的には、第1バスバー部411の長手方向の他端と第2バスバー部412の長手方向の他端とは、第2連結部415によって互いに連結されている。第2連結部415は、第1バスバー部411と第2バスバー部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に延在している。すなわち、第2連結部415は、第1バスバー部411と第2バスバー部412とそれぞれ直交している。
第2連結部415は、直方体状の形状を有している。ただし、第2連結部415の形状は直方体状に限られず、たとえば円柱状であってもよい。
変形例に係る電流センサのバスバー410aにおいては、第2連結部415の延在方向における中央部に第1雌ねじ415hが設けられており、第3バスバー部413の長手方向の他端に第2雌ねじ413h’が設けられている。第1雌ねじ415hおよび第2雌ねじ413h’のみ保持部から露出している。
図示されていないが、入力配線の入力端子にボルトを挿通して、そのボルトと第1雌ねじ415hとを締結することにより、第2連結部415と入力配線とが接続される。出力配線の出力端子にボルトを挿通して、そのボルトと第2雌ねじ413h’とを締結することにより、第3バスバー部413と出力配線とが接続される。
上記のように接続することにより、第2連結部415に入力された電流は、第1バスバー部411、第2バスバー部412および第1連結部414を通じて、第3バスバー部413から出力される。
すなわち、第2連結部415において、第3バスバー部413より第1バスバー部411側に位置する部分を電流が流れる方向46と、第3バスバー部413より第2バスバー部412側に位置する部分を電流が流れる方向47とは反対である。
なお、バスバー410aと外部配線との接続方法は上記に限られず、第1バスバー部411を電流が流れる方向および第2バスバー部412を電流が流れる方向と、第3バスバー部413を電流が流れる方向とが、反対となるように接続されていればよい。
よって、第2連結部415が出力配線に接続され、第3バスバー部413が入力配線に接続されていてもよい。
変形例に係る電流センサにおいては、バスバー410aの機械的強度を実施形態2に係るバスバー410に比較して高くすることができる。また、外部配線との接続箇所を削減しつつナットを不要にすることにより、実施形態2に係るバスバー410に比較して外部配線との接続を容易にできる。
本実施形態および変形例に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
以下、本発明の実施形態3に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ500は、バスバーの幅を広くしている点のみ実施形態2に係る電流センサ400と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態3)
図17は、本発明の実施形態3に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。なお、図17においては、保持部を図示していない。
図17に示すように、本発明の実施形態3に係る電流センサ500は、測定対象の電流が流れるバスバー510を備える。また、電流センサ500は、バスバー510を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521を備える。
さらに、電流センサ500は、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出手段である減算器530を備える。
バスバー510は、互いに電気的に並列に接続されて互いの間に間隔を置いて平行に位置する、第1バスバー部511および第2バスバー部512を含む。バスバー510は、第1バスバー部511および第2バスバー部512の間の中間で第1バスバー部511および第2バスバー部512の各々に対して間隔を置いて平行に延在する、第3バスバー部513をさらに含む。ここで、第1バスバー部511と第3バスバー部513との間の間隔G1と、第2バスバー部512と第3バスバー部513との間の間隔G2とは等しい。
本実施形態においては、第1バスバー部511と第2バスバー部512と第3バスバー部513とは、直方体状の形状であり、等間隔に配置されている。第1バスバー部511の長手方向の一端と第2バスバー部512の長手方向の一端と第3バスバー部513の長手方向の一端とは、第1連結部514によって互いに連結されている。
第1連結部514は、直方体状の形状であり、第1バスバー部511と第2バスバー部512と第3バスバー部513とが並ぶ方向に延在している。すなわち、第1連結部514は、第1バスバー部511と第2バスバー部512と第3バスバー部513とそれぞれ直交している。上記のように、バスバー510は、平面的に見てE字状の形状を有している。
図17に示すように、第1磁気センサ520は、第1バスバー部511および第3バスバー部513の間に位置している。第1磁気センサ520の両主面は、第1バスバー部511および第3バスバー部513にそれぞれ対向している。第2磁気センサ521は、第2バスバー部512および第3バスバー部513の間に位置している。第2磁気センサ521の両主面は、第2バスバー部512および第3バスバー部513にそれぞれ対向している。
第1磁気センサ520は、第1バスバー部511と第2バスバー部512と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部513の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印520aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ521は、第1バスバー部511と第2バスバー部512と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部513の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印521aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ520および第2磁気センサ521は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ520は、接続配線によって減算器530と電気的に接続されている。第2磁気センサ521は、接続配線によって減算器530と電気的に接続されている。これらの接続体によって、1つの磁気センサモジュールが構成されている。すなわち、本実施形態においては、1つの磁気センサモジュールが、2つの磁気センサを含んでいる。
減算器530は、第1磁気センサ520の検出値から、第2磁気センサ521の検出値を減算することにより、バスバー510を流れる測定対象の電流の値を算出する。
図17中の矢印520a,521aで示す第1および第2磁気センサ520,521の検出軸の方向において、第1バスバー部511の幅の寸法511t、第2バスバー部512の幅の寸法512t、および、第3バスバー部513の幅の寸法513tは、各々、互いに隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法G1,G2の1.5倍である。
よって、第1バスバー部511の幅の寸法511t、第2バスバー部512の幅の寸法512t、および、第3バスバー部513の幅の寸法513tは、各々1.5G1である。後述するように、第1バスバー部511の幅の寸法511t、第2バスバー部512の幅の寸法512t、および、第3バスバー部513の幅の寸法513tは、各々1.5G1以上であることが好ましく、各々2.0G1以上であることがさらに好ましい。
第1バスバー部511を電流が流れる方向51と、第2バスバー部512を電流が流れる方向52とは同一である。第1バスバー部511を電流が流れる方向51および第2バスバー部512を電流が流れる方向52と、第3バスバー部513を電流が流れる方向53とは反対である。
本実施形態では、図12に示す実施形態2に係る電流センサ400と同様に、バスバー510は、入力配線と出力配線とを含む外部配線に接続されている。このため、第1バスバー部511に入力された電流は、第1連結部514を通じて第3バスバー部513から出力される。また、第2バスバー部512に入力された電流は、第1連結部514を通じて第3バスバー部513から出力される。
すなわち、第1連結部514において、第3バスバー部513より第1バスバー部511側に位置する部分を電流が流れる方向54と、第3バスバー部513より第2バスバー部512側に位置する部分を電流が流れる方向55とは反対である。
図18は、本実施形態に係る電流センサ500を図17のXVIII−XVIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。
図18に示すように、第1バスバー部511に電流が流れることにより、図中の左回りに周回する磁界511eが発生する。同様に、第2バスバー部512に電流が流れることにより、図中の左回りに周回する磁界512eが発生する。第3バスバー部513に電流が流れることにより、図中の右回りに周回する磁界513eが発生する。
その結果、第1磁気センサ520には、矢印520aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ521には、矢印521aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ520の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ521の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ520の検出値と第2磁気センサ521の検出値とは、減算器530に送信される。
減算器530は、第1磁気センサ520の検出値から第2磁気センサ521の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ520の検出値の絶対値と、第2磁気センサ521の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー510を流れた測定対象の電流の値が算出される。
図19は、本実施形態に係る電流センサ500のバスバー510の周辺における、バスバー510を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。図20は、本実施形態に係る電流センサ500のバスバー510の周辺における、バスバー510を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。図19,20においては、図18と同一の断面を示している。
ここで、比較例に係る電流センサを用意する。比較例に係る電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバー910を備える。図21は、比較例に係る電流センサが備えるバスバー910の形状を示す平面図である。図22は、比較例に係る電流センサのバスバー910の周辺における、バスバー910を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図21のXXII−XXII線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。
図21に示すように、比較例に係る電流センサが備えるバスバー910は、互いの間に間隔を置いて平行に位置する、第1バスバー部911および第2バスバー部912を含む。バスバー910において、第1バスバー部911の一端と第2バスバー部912の一端とは、連結部913により連結されている。図22に示すように、バスバー910は、薄板状に形成されている。電流は、第1バスバー部911から連結部913を通じて第2バスバー部912へ流れる。
図23は、本実施形態に係る電流センサ500において、図20中の左右方向における第3バスバー部513の中央部から図20中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図23においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸に第3バスバー部513の表面からの距離(mm)を示している。
図24は、比較例に係る電流センサにおいて、図22中の左右方向における第1バスバー部911の中央部または第2バスバー部912の中央部から図22中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図24においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸にバスバー910の表面からの距離(mm)を示している。
シミュレーションにおいては、本実施形態および比較例における各バスバー部の横断面寸法を2mm×10mmとし、バスバーを流れる測定対象の電流の値を100Aとした。本実施形態に係るバスバー510においては、第3バスバー部513を流れる測定対象の電流の値が100Aである。
図20,22においては、磁束密度が、0.6mTである線をE1、1.2mTである線をE2、1.8mTである線をE3、2.4mTである線をE4、3.0mTである線をE5、3.6mTである線をE6、4.2mTである線をE7、4.8mTである線をE8、5.4mTである線をE9、6.0mTである線をE10で示している。
上述の通り、本実施形態においては、第1バスバー部511の幅の寸法511t、第2バスバー部512の幅の寸法512t、および、第3バスバー部513の幅の寸法513tは、各々、互いに隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法G1,G2の1.5倍である。
これにより、図19に示すように、第1バスバー部511と第3バスバー部513との間に発生する磁界の磁束線、および、第2バスバー部512と第3バスバー部513との間に発生する磁界の磁束線は、図中の左右方向において各バスバー部に沿って略直線状に延びている。図中の左右方向は、第1および第2磁気センサ520,521の検出軸の方向である。
図20,23に示すように、本実施形態に係るバスバー510では、第1バスバー部511と第3バスバー部513との間において、第3バスバー部513の近傍に磁束密度が4.8mTより高い領域が形成されている。
また、第1バスバー部511と第3バスバー部513との間において、第1バスバー部511側で図中の左右方向の中央部に、磁束密度が4.5mT程度でほとんど変化していない領域が形成されている。
同様に、第2バスバー部512と第3バスバー部513との間において、第3バスバー部513の近傍に磁束密度が4.8mTより高い領域が形成されている。
また、第2バスバー部512と第3バスバー部513との間において、第2バスバー部512側で図中の左右方向の中央部に、磁束密度が4.5mT程度でほとんど変化していない領域が形成されている。
図22に示すように、比較例のバスバー910では、第1バスバー部911と第2バスバー部912との間において、第1バスバー部911の近傍および第2バスバー部912の近傍から離れるに従って磁束密度が急激に低下しており、磁束密度がほとんど変化していない領域が存在しない。
また、図24に示すように、比較例のバスバー910では、第1バスバー部911の中央部または第2バスバー部912の中央部から図22中の上下方向に離れるに従って磁束密度は急激に低下している。
よって、本実施形態に係る電流センサ500において、第1磁気センサ520を第1バスバー部511より第3バスバー部513の近くに配置し、第2磁気センサ521を第2バスバー部512より第3バスバー部513の近くに配置することにより、磁束密度が高い領域に第1磁気センサ520および第2磁気センサ521を配置できるため、電流センサ500のSN比(signal-noise ratio)を高くすることができる。この場合、電流センサ500の感度を向上できる。
または、本実施形態に係る電流センサ500において、第1磁気センサ520を第3バスバー部513より第1バスバー部511の近くに配置し、第2磁気センサ521を第3バスバー部513より第2バスバー部512の近くに配置することにより、磁束密度がほとんど変化していない領域に第1磁気センサ520および第2磁気センサ521を配置できるため、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の配置に高い精度が要求されない。この場合、電流センサ500を容易に製造できる。この効果は、第1バスバー部511の幅の寸法511t、第2バスバー部512の幅の寸法512t、および、第3バスバー部513の幅の寸法513tが、各々1.5G1以上である場合に安定して得られ、各々2.0G1以上である場合に顕著となる。
本実施形態に係る電流センサ500においても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ500は容易に製造可能である。
すなわち、磁気センサモジュールを収容する凹部を、上記の第1磁気センサ520および第2磁気センサ521を配置すべき位置に容易に形成することができる。
さらに、図20,22に示すように、本実施形態に係るバスバー510は、比較例のバスバー910に比較して、磁束密度が0.6mTより低い領域がバスバーの近くに形成されている。すなわち、本実施形態に係るバスバー510の漏れ磁界は、比較例のバスバー910の漏れ磁界より小さい。
バスバーの漏れ磁界を小さくすることにより、電流センサ500自体が、電流センサ500に近接して配置される他の電流センサなどに対して外部磁界源として与える影響を低減できる。
よって、3相交流インバータの出力電流の制御などにおいて、大電流が流れる複数の経路が互いに集合して配置される場合に、本実施形態に係る電流センサ500を用いることにより、各経路を流れる電流の値をより正確に検出することができる。
本実施形態に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
以下、本発明の実施形態4に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ600は、2つのバスバー部材からバスバーを構成している点のみ実施形態3に係る電流センサ500と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図25は、本発明の実施形態4に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。なお、図25においては、保持部を図示していない。図25に示すように、本発明の実施形態4に係る電流センサ600は、測定対象の電流が流れるバスバー610を備える。
また、電流センサ600は、バスバー610を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621を備える。
さらに、電流センサ600は、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出手段である図示しない減算器を備える。
本実施形態においては、バスバー610は、第1バスバー部611および第3バスバー部の一部613aを構成する第1バスバー部材610aと、第2バスバー部612および第3バスバー部の一部613bを構成する第2バスバー部材610bとを含む。
具体的には、第1バスバー部材610aおよび第2バスバー部材610bは、各々平面的に見てU字状の同一形状を有している。
第1バスバー部材610aにおいては、互いの間に間隔を置いて平行に位置する第1バスバー部611の長手方向の一端と第3バスバー部の一部613aの長手方向の一端とが、湾曲した第1連結部614aによって互いに連結されている。
第2バスバー部材610bにおいては、互いの間に間隔を置いて平行に位置する第2バスバー部612の長手方向の一端と第3バスバー部の一部613bの長手方向の一端とが、湾曲した第1連結部614bによって互いに連結されている。
第3バスバー部613は、第1バスバー部材610aにおける第3バスバー部の一部613aと、第2バスバー部材610bにおける第3バスバー部の一部613bとからなる。
第1バスバー部611の長手方向の他端に第1貫通孔611h、第2バスバー部612の長手方向の他端に第2貫通孔612h、および、第3バスバー部613の長手方向の他端に第3貫通孔613hが設けられている。
第1貫通孔611hおよび第2貫通孔612hは入力配線を接続するために設けられており、第3貫通孔613hは出力配線を接続するために設けられている。ただし、第1貫通孔611hおよび第2貫通孔612hを出力配線の接続に用い、第3貫通孔613hを入力配線の接続に用いてもよい。
第1バスバー部材610aと第2バスバー部材610bとは接合されており、それぞれの第3バスバー部613の一部において互いに接触している。具体的には、第3バスバー部の一部613aにおける第1バスバー部材610a側とは反対側の面と、第3バスバー部の一部613bにおける第2バスバー部材610b側とは反対側の面とが互いに接触している。
本実施形態においては、第1バスバー部材610aと第2バスバー部材610bとが溶接により接合されている。ただし、両部材の接合方法は溶接に限られず、ろう付け、半田付け、ボルトおよびナットを用いた締結、リベットを用いた締結、両部材の嵌め合わせ、または、両部材のかしめなどにより接合してもよい。
また、絶縁樹脂を用いてバスバー610をインサート成形してもよい。この場合、第1貫通孔611h、第2貫通孔612hおよび第3貫通孔613hの周囲のみを露出させて、バスバー610のその他の部分を絶縁樹脂でモールドする。
このようにすることにより、第1バスバー部材610aと第2バスバー部材610bとの接合強度を向上できるとともに、バスバー610の外部配線との接続部以外の部分を絶縁封止することができる。
本実施形態に係るバスバー610の第3バスバー部613は、第1バスバー部材610aにおける第3バスバー部の一部613aと、第2バスバー部材610bにおける第3バスバー部の一部613bとからなる。このため、本実施形態に係るバスバー610の第1バスバー部611および第2バスバー部612の寸法を、実施形態3に係るバスバー510の第1バスバー部511および第2バスバー部512の寸法と等しくした場合、本実施形態に係るバスバー610の第3バスバー部613は、実施形態3に係るバスバー510の第3バスバー部513と比較して、横断面の面積が2倍である。そのため、第3バスバー部613における電気抵抗が半減し、バスバー610の許容電流を高くすることができる。
本実施形態に係る電流センサ600においても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ600は容易に製造可能である。
すなわち、第1磁気センサ620を収容する第1凹部、および、第2磁気センサ621を収容する第2凹部を、上記の第1磁気センサ620および第2磁気センサ621を配置すべき位置に容易に形成することができる。
なお、第1バスバー部材610aと第2バスバー部材610bとは、必ずしも同一の形状でなくてもよいが、同一の形状とすることにより、準備する部材の種類を低減できるとともに、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621をバスバー610に対して対称配置して電流センサ600の検出安定性を確保することができる。
本実施形態に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
以下、本発明の実施形態5に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ700は、入力端子部と出力端子部とが互いに反対方向に引き出されている点のみ実施形態4に係る電流センサ600と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態5)
図26は、本発明の実施形態5に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。図26に示すように、本発明の実施形態5に係る電流センサ500は、測定対象の電流が流れるバスバー710を備える。
また、電流センサ700は、バスバー710を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721を備える。
さらに、電流センサ700は、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出手段である図示しない減算器を備える。
本実施形態においては、バスバー710は、第1バスバー部711および第3バスバー部の一部713aを構成する第1バスバー部材710aと、第2バスバー部712および第3バスバー部の一部713bを構成する第2バスバー部材710bとを含む。
バスバー710は、第1バスバー部711および第2バスバー部712に電流を入力するための入力端子部716と、第3バスバー部713から電流を出力するための出力端子部717を有する。
第1バスバー部材710aにおいては、互いの間に間隔を置いて平行に位置する第1バスバー部711の一端と第3バスバー部の一部713aの一端とが、湾曲した第1連結部714aによって互いに連結されている。
第2バスバー部材710bにおいては、互いの間に間隔を置いて平行に位置する第2バスバー部712の一端と第3バスバー部の一部713bの一端とが、湾曲した第1連結部714bによって互いに連結されている。
バスバー710の第3バスバー部713は、第1バスバー部材710aにおける第3バスバー部の一部713aと、第2バスバー部材710bにおける第3バスバー部の一部713bとからなる。
バスバー710の入力端子部716は、第1バスバー部材710aにおける入力端子部の一部716aと、第2バスバー部材710bにおける入力端子部の一部716bとからなる。
バスバー710の出力端子部717は、第1バスバー部材710aにおける出力端子部の一部717aと、第2バスバー部材710bにおける出力端子部の一部717bとからなる。
入力端子部716と出力端子部717とは、同一平面上に位置し、かつ、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721の検出軸の方向において互いに反対向きに延在している。図26中の左右方向が、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721の検出軸の方向である。
具体的には、第1バスバー部材710aにおいては、第1バスバー部711の他端と入力端子部の一部716aの一端とが、湾曲した第2連結部715aによって互いに連結されている。
入力端子部の一部716aは、第2連結部715aから図26中の左方向に延在している。出力端子部の一部717aは、第3バスバー部の一部713aの他端から図26中の右方向に延在している。入力端子部の一部716aと出力端子部の一部717aとは、同一平面上に位置している。
第2バスバー部材710bにおいては、第2バスバー部712の他端と入力端子部の一部716bの一端とが、湾曲した第2連結部715bによって互いに連結されている。
入力端子部の一部716bは、第2連結部715bから図26中の左方向に延在している。出力端子部の一部717bは、第3バスバー部の一部713bの他端から図26中の右方向に延在している。入力端子部の一部716bと出力端子部の一部717bとは、同一平面上に位置している。
入力端子部716の他端に第1貫通孔716hおよび出力端子部の717の他端に第2貫通孔717hが設けられている。
第1貫通孔716hは入力配線を接続するための孔であり、第2貫通孔717hは出力配線を接続するための孔である。ただし、第1貫通孔716hを出力配線の接続に用い、第2貫通孔717hを入力配線の接続に用いてもよい。第1貫通孔716hおよび第2貫通孔717hの周囲のみ保持部から露出している。
第1バスバー部材710aと第2バスバー部材710bとは、それぞれの第3バスバー部713において互いに接触している。本実施形態においては、第1バスバー部材710aと第2バスバー部材710bとは、それぞれの入力端子部716および出力端子部717においても互いに接触している。
本実施形態に係る電流センサ700においては、入力端子部716と出力端子部717とが互いに反対方向に引き出されているため、バスバー710に接続する外部配線の短絡を抑制できるとともに、外部配線との接続を容易にできる。
本実施形態に係る電流センサ700においても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ700は容易に製造可能である。
すなわち、第1磁気センサ720を収容する第1凹部、および、第2磁気センサ721を収容する第2凹部を、上記の第1磁気センサ720および第2磁気センサ721を配置すべき位置に容易に形成することができる。
本実施形態に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
以下、本発明の実施形態6に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ800は、バスバーが直列に繋がっている点のみ実施形態2に係る電流センサ400と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態6)
図27は、本発明の実施形態6に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。図27に示すように、本発明の実施形態6に係る電流センサ800は、測定対象の電流が流れるバスバー810を備える。
また、電流センサ800は、バスバー810を流れる電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する第1磁気センサ821および第2磁気センサ822を備える。第1磁気センサ821および第2磁気センサ822は、1つの磁気センサモジュール820に組み込まれている。
さらに、電流センサ800は、第1磁気センサ821および第2磁気センサ822の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出手段である減算器823を備える。
本実施形態においては、バスバー810は、1つのバスバー部材からなる。このバスバー部材においては、それぞれ同一平面上で曲折した2つのU字状部が互いに対向しつつ、各U字状部の一端が繋がるように折れ曲がっている。
具体的には、第1U字状部において、第1バスバー部811および第2バスバー部812が同一平面上で平行に設けられている。第2U字状部において、第3バスバー部813および第4バスバー部814が同一平面上で平行に設けられている。
第2バスバー部812の一端と第3バスバー部813の一端とは、湾曲した連結部815によって互いに連結されている。これにより、バスバー810は直列に繋がっている。
よって、バスバー810を流れる電流は、第1バスバー部811を矢印81で示す方向、第2バスバー部812を矢印82で示す方向、第3バスバー部813を矢印83で示す方向、第4バスバー部814を矢印84で示す方向に流れる。
第1バスバー部811と第3バスバー部813とは、互いに間隔を置いて対向している。第2バスバー部812と第4バスバー部814とは、互いに間隔を置いて対向している。
第1磁気センサ821は、第1バスバー部811と第3バスバー部813との間に位置している。第2磁気センサ822は、第2バスバー部812と第4バスバー部814との間に位置している。
第1磁気センサ821は、第1バスバー部811と第3バスバー部813とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1および第3バスバー部811,813の延在方向に対して直交する方向である、図27中の矢印821aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ822は、第2バスバー部812と第4バスバー部814とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2および第4バスバー部812,814の延在方向に対して直交する方向である、図27中の矢印822aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ821および第2磁気センサ822は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。すなわち、バスバー810を流れる電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ821の検出値の位相と、第2磁気センサ822の検出値の位相とは、逆相である。
減算器823は、第1磁気センサ821の検出値と、第2磁気センサ822の検出値とを減算することにより、バスバー810を流れる電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサ800においても、外部磁界による影響を低減できる。また、第1磁気センサ821および第2磁気センサ822の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ800は容易に製造可能である。
すなわち、磁気センサモジュール820を収容する凹部を、磁気センサモジュール820を配置すべき位置に容易に形成することができる。
本実施形態に係る電流センサにおいては、バスバーモジュールと磁気センサモジュールとが別体で構成されているため、電流センサの使用者がバスバーの構造と磁気センサの種類との組み合わせを選択してカスタマイズすることができる。
上記の実施形態および変形例に記載した電流センサを内蔵する電子機器として、パワーモジュール、モータドライバ、ヒューズ装置、断線警報器、電流警報器または電気メータなどがある。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,30,400,500,600,700,800 電流センサ、20a,20b ねじ、21a 第1ワイヤーハーネス、21b 第2ワイヤーハーネス、21c 第3ワイヤーハーネス、22a,22b,22c 末端端子、40 外部磁界源、100,300 バスバーモジュール、110,410,410a,510,610,710,810,910 バスバー、111,411,511,611,711,811,911 第1バスバー部、112,412,512,612,712,812,912 第2バスバー部、113,413,513,613,713,813 第3バスバー部、113e,411e,412e,413e,511e,512e,513e 磁界、114,414,514,614a,614b,714a,714b 第1連結部、115 第1延在部、116 第2延在部、117,415,715a,715b 第2連結部、118,716 入力端子部、118h,411h,611h,716h 第1貫通孔、119,717 出力端子部、119h,412h,612h,717h 第2貫通孔、120,320 保持部、130,330 凹部、130a,330a 第1凹部、130b,330b 第2凹部、131a,131b 本体凹部、132a,132b 上方凹部、133a,133b 雌ねじ、200,820 磁気センサモジュール、200a 第1磁気センサモジュール、200b 第2磁気センサモジュール、200c 第3磁気センサモジュール、201,201a,201b 本体部、202,202a,202b 突出部、203,203a,203b 孔部、204 入力端子群、204a 第1入力端子群、204b 第2入力端子群、205 出力端子群、205a 第1出力端子群、205b 第2出力端子群、210,210x センサ回路、210a 第1センサ回路、210b 第2センサ回路、211 磁気センサ、211a,420,420y,420z,520,620,720,821 第1磁気センサ、211b,421,421y,421z,520,521,621,721,822 第2磁気センサ、212 増幅器、212a 第1増幅器、212b 第2増幅器、213 励磁コイル部、213a 励磁コイル駆動部、213b 励磁コイル、213c 電流検出抵抗器、214,430,530,823 減算器、214a 第1減算器、214b 第2減算器、215a 第1センサ駆動部、215b 第2センサ駆動部、216 センサ出力端子、216a 第1センサ出力端子、216b 第2センサ出力端子、217 加算入力端子、217a 第1加算入力端子、218 減算入力端子、218a 第1減算入力端子、218b 第2減算入力端子、219 減算出力端子、219a 第1減算出力端子、219b 第2減算出力端子、221a 第1正電源入力端子、221b 第2正電源入力端子、222a 第1負電源入力端子、222b 第2負電源入力端子、223a 第1接地入力端子、223b 第2接地入力端子、224a 第1正電源出力端子、224b 第2正電源出力端子、225a 第1負電源出力端子、225b 第2負電源出力端子、226a 第1接地出力端子、226b 第2接地出力端子、230,231,232,233,234 外部配線、310a 第1バスバー、310b 第2バスバー、310c 第3バスバー、318a 第1入力端子部、318b 第2入力端子部、318c 第3入力端子部、319a 第1出力端子部、319b 第2出力端子部、319c 第3出力端子部、330c 第3凹部、340 インバータ、413c 中心点、413h 第3貫通孔、413h’ 第2雌ねじ、413x 中心線、415h 第1雌ねじ、441 第1接続配線、442 第2接続配線、470 入力配線、471 出力配線、480 ナット、490 ボルト、815,913 連結部、610a,710a 第1バスバー部材、610b,710b 第2バスバー部材、814 第4バスバー部。
図15に示すように、第1バスバー部411および第2バスバー部412は横断面において、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の検出軸の方向における第3バスバー部413の中心線413xを中心として互いに線対称に位置している。
(実施形態5)
図26は、本発明の実施形態5に係る電流センサの構成の一部を示す斜視図である。図26に示すように、本発明の実施形態5に係る電流センサ00は、測定対象の電流が流れるバスバー710を備える。
第2バスバー部812の一端と第バスバー部81の一端とは、湾曲した連結部815によって互いに連結されている。これにより、バスバー810は直列に繋がっている。
10,30,400,500,600,700,800 電流センサ、20a,20b ねじ、21a 第1ワイヤーハーネス、21b 第2ワイヤーハーネス、21c 第3ワイヤーハーネス、22a,22b,22c 末端端子、40 外部磁界源、100,300 バスバーモジュール、110,410,410a,510,610,710,810,910 バスバー、111,411,511,611,711,811,911 第1バスバー部、112,412,512,612,712,812,912 第2バスバー部、113,413,513,613,713,813 第3バスバー部、113e,411e,412e,413e,511e,512e,513e 磁界、114,414,514,614a,614b,714a,714b 第1連結部、115 第1延在部、116 第2延在部、117,415,715a,715b 第2連結部、118,716 入力端子部、118h,411h,611h,716h 第1貫通孔、119,717出力端子部、119h,412h,612h,717h 第2貫通孔、120,320 保持部、130,330 凹部、130a,330a 第1凹部、130b,330b 第2凹部、131a,131b 本体凹部、132a,132b 上方凹部、133a,133b 雌ねじ、200,820 磁気センサモジュール、200a 第1磁気センサモジュール、200b 第2磁気センサモジュール、200c 第3磁気センサモジュール、201,201a,201b 本体部、202,202a,202b 突出部、203,203a,203b 孔部、204 入力端子群、204a 第1入力端子群、204b 第2入力端子群、205 出力端子群、205a第1出力端子群、205b 第2出力端子群、210,210x センサ回路、210a 第1センサ回路、210b 第2センサ回路、211 磁気センサ、211a,420,420y,420z,520,620,720,821 第1磁気センサ、211b,421,421y,421z,521,621,721,822 第2磁気センサ、212 増幅器、212a 第1増幅器、212b 第2増幅器、213 励磁コイル部、213a 励磁コイル駆動部、213b 励磁コイル、213c 電流検出抵抗器、214,430,530,823 減算器、214a 第1減算器、214b 第2減算器、215a 第1センサ駆動部、215b 第2センサ駆動部、216 センサ出力端子、216a 第1センサ出力端子、216b 第2センサ出力端子、217 加算入力端子、217a 第1加算入力端子、218 減算入力端子、218a 第1減算入力端子、218b第2減算入力端子、219 減算出力端子、219a 第1減算出力端子、219b 第2減算出力端子、221a 第1正電源入力端子、221b第2正電源入力端子、222a 第1負電源入力端子、222b 第2負電源入力端子、223a 第1接地入力端子、223b 第2接地入力端子、224a 第1正電源出力端子、224b 第2正電源出力端子、225a 第1負電源出力端子、225b 第2負電源出力端子、226a 第1接地出力端子、226b 第2接地出力端子、230,231,232,233,234 外部配線、310a 第1バスバー、310b 第2バスバー、310c 第3バスバー、318a 第1入力端子部、318b 第2入力端子部、318c 第3入力端子部、319a 第1出力端子部、319b 第2出力端子部、319c 第3出力端子部、330c 第3凹部、340 インバータ、413c 中心点、413h 第3貫通孔、413h’ 第2雌ねじ、413x 中心線、415h 第1雌ねじ、441 第1接続配線、442 第2接続配線、470 入力配線、471 出力配線、480 ナット、490 ボルト、815,913 連結部、610a,710a 第1バスバー部材、610b,710b 第2バスバー部材、814 第4バスバー部。

Claims (15)

  1. 測定対象の電流が流れるバスバーおよび該バスバーを保持して組み付け部を有する保持部が一体に構成されたバスバーモジュールと、
    前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサを含み、前記保持部の前記組み付け部に組み付けられて前記バスバーモジュールに対して選択的に組み付け可能な磁気センサモジュールと
    を備える、電流センサ。
  2. 前記保持部の前記組み付け部は、嵌合構造を有する凹部であり、
    前記磁気センサモジュールは、前記凹部に対して方向性を有して嵌合する外形を有する、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記バスバーモジュールは、前記バスバーに接続された状態で前記バスバーとともに前記保持部に保持された電力機器を含む、請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記バスバーは、互いの間に間隔を置いて平行に延在する複数のバスバー部を有し、
    前記凹部は、互いに隣接する前記バスバー部同士の間に位置し、
    前記凹部内に前記磁気センサモジュールを収容した状態において、前記磁気センサは、前記複数のバスバー部が並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、前記バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有し、
    前記検出軸の方向において、前記複数のバスバー部の各幅の寸法は、互いに隣接する前記バスバー部同士の間の間隔の寸法の1.5倍以上である、請求項2または3に記載の電流センサ。
  5. 前記磁気センサは、前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、請求項4に記載の電流センサ。
  6. 前記磁気センサモジュールは、前記磁気センサの検出値を演算することにより前記電流の値を算出する算出手段をさらに含む、請求項5に記載の電流センサ。
  7. 前記磁気センサとして、第1磁気センサおよび第2磁気センサを含み、
    前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが逆相であり、
    前記算出手段が減算器である、請求項6に記載の電流センサ。
  8. 前記磁気センサとして、第1磁気センサおよび第2磁気センサを含み、
    前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが同相であり、
    前記算出手段が加算器である、請求項6に記載の電流センサ。
  9. 前記磁気センサモジュールは、励磁コイルの閉ループが構成された回路を含む、請求項5から8のいずれか1項に記載の電流センサ。
  10. 前記バスバーモジュールは、前記凹部である第1凹部および第2凹部を有し、
    前記第1凹部に、前記第1磁気センサを含む第1磁気センサモジュールが収容され、
    前記第2凹部に、前記第2磁気センサを含む第2磁気センサモジュールが収容される、請求項7または8に記載の電流センサ。
  11. 前記バスバーは、前記複数のバスバー部として、互いに電気的に並列に接続されて互いの間に間隔を置いて平行に延在する第1バスバー部および第2バスバー部と、前記第1バスバー部および前記第2バスバー部の間の中間で前記第1バスバー部および前記第2バスバー部の各々に対して間隔を置いて平行に延在する第3バスバー部とを含み、
    前記第1バスバー部を前記電流が流れる方向と、前記第2バスバー部を前記電流が流れる方向とはで同一であり、
    前記第1バスバー部を前記電流が流れる方向および前記第2バスバー部を前記電流が流れる方向と、前記第3バスバー部を前記電流が流れる方向とは反対であり、
    前記第1凹部は、前記第1バスバー部および前記第3バスバー部の間に位置し、
    前記第2凹部は、前記第2バスバー部および前記第3バスバー部の間に位置する、請求項10に記載の電流センサ。
  12. 前記第1バスバー部および前記第2バスバー部は横断面において、前記検出軸の方向における前記第3バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置し、
    前記第1凹部および前記第2凹部は前記横断面において、前記検出軸の方向における前記第3バスバー部の前記中心線を中心として互いに線対称に位置している、請求項11に記載の電流センサ。
  13. 前記保持部が、樹脂材料で構成されている、請求項1から12のいずれか1項に記載の電流センサ。
  14. 前記バスバーは、該バスバーに電流を入力するための入力端子部と、該バスバーから電流を出力するための出力端子部を有し、
    前記入力端子部と前記出力端子部とは、同一平面上に位置し、かつ、前記検出軸の方向において互いに反対向きに延在している、請求項11に記載の電流センサ。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の電流センサを内蔵した電子機器。
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