JPWO2014091602A1 - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

モータ制御装置は、複数のP側スイッチング素子及び複数のN側スイッチング素子を有し、複数のモータ端子を介してモータを駆動するインバータ回路と、前記複数のP側スイッチング素子の全相又は前記複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより前記モータにブレーキをかける第1のダイナミックブレーキと、モータ端子間にダイナミックブレーキ抵抗を接続して前記モータにブレーキをかける第2のダイナミックブレーキと、モータ速度に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキの間で切り換える制御部とを備える。

Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
モータ制御装置がモータを駆動している際に、モータ又はモータ制御装置に異常が発生した場合、安全のために、モータを非常停止させる必要がある。非常停止時の停止方式には、モータ端子間に抵抗を接続して短絡することで停止するブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキ方式がある。
ブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキ停止は、モータ急制動時に過大な電流が流れてモータが破損もしくは磁石が減磁するため、モータに流れる電流が過大にならない様にダイナミックダイナミックブレーキ抵抗を選定する。こうして選択されたダイナミックブレーキ抵抗では、接続するモータ特性(=定数)に応じて、モータ回転数が低くなると減速トルクが小さくなり、減速開始から停止までの減速時間が長くなる傾向にある。このため、従来では、非常停止時のモータ停止距離を短縮することが困難である。
特許文献1には、モータ制御装置において、モータの制動時にブレークリレーをオンしてモータ巻線の間をショートさせモータの過電流がブレーク抵抗に伝達される際に、ブレーク抵抗で消耗される過電流量がモータの回転速度に比例して変わるようにインバーター部の上側のスイッチング素子のスイッチング動作のデューティ比を制御することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、モータの回転速度が高速の場合にブレーク抵抗で消耗される過電流量が増加するので、ブレーク抵抗の容量を小さくした場合でも、過電流によるモータやブレークリレーの破損を防止できるとされている。
特許文献2には、インバータ制御装置において、サーボモータを非常停止させる場合に、ダイナミックブレーキ抵抗に流れる電流を一定に制御することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、サーボモータの回転数が直線的に減少するため、非常停止指令が出力されてから停止するまでのサーボモータの堕走距離を短縮できるとされている。
特許第3863529号公報 特開平11−206184号公報
特許文献1及び2に記載の技術は、いずれも、モータを停止させるために必ずダイナミックブレーキ抵抗を用いることが前提となっている。このため、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することには限界がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮できるモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかるモータ制御装置は、複数のP側スイッチング素子及び複数のN側スイッチング素子を有し、複数のモータ端子を介してモータを駆動するインバータ回路と、前記複数のP側スイッチング素子の全相又は前記複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより前記モータにブレーキをかける第1のダイナミックブレーキと、モータ端子間にダイナミックブレーキ抵抗を接続して前記モータにブレーキをかける第2のダイナミックブレーキと、モータ速度に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキの間で切り換える制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、モータ速度に応じて、モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ及び第2のダイナミックブレーキの間で切り換える。これにより、モータ速度に応じて、モータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮できる。
図1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1における2つのダイナミックブレーキ方式におけるモータ速度とトルク電流の関係を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態1による効果を示す図である。 図5は、実施の形態1の変形例にかかるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態2にかかるモータ制御装置の構成を示す図である。 図7は、実施の形態2にかかるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかるモータ制御装置100について図1を用いて説明する。図1は、モータ制御装置100の構成を示す図である。モータ制御装置100は、電源(例えば、交流電源)PSから電力(例えば、3相交流電力)を受け、受けた電力に対して電力変換動作を行い、生成された駆動用の電力(例えば、3相交流電力)を用いてモータMを駆動し、モータMを含む各種機械を駆動する。
例えば、モータ制御装置100は、コンバータ回路3、インバータ回路1、及び電力変換制御部13を備える。
コンバータ回路3は、電源PSから(例えばR相、S相、T相の3相の)交流電力を受け、受けた交流電力を直流電力に変換してインバータ回路1へ出力する。コンバータ回路3は、例えば、複数のダイオードD1〜D6及び平滑コンデンサCを有し、例えば、交流電力を複数のダイオードD1〜D6で整流化し、整流化された直流電力を平滑コンデンサCで平滑化し、平滑化された直流電力をインバータ回路1へ出力する。
インバータ回路1は、コンバータ回路3から直流電力を受け、受けた直流電力を(例えばU相、V相、W相の3相の)交流電力に変換する。インバータ回路1は、例えば、複数のP側スイッチング素子UP,VP,WP、及び複数のN側スイッチング素子UN,VN,WNを有する。例えば、複数のP側スイッチング素子UP,VP,WPは、それぞれ、変換すべき3相交流電力のU相、V相、W相に対応している。例えば、複数のN側スイッチング素子UN,VN,WNは、それぞれ、変換すべき3相交流電力のU相、V相、W相に対応している。
電力変換制御部13は、インバータ回路1による電力変換動作を制御する。すなわち、電力変換制御部13は、複数のP側スイッチング素子UP,VP,WPのそれぞれと複数のN側スイッチング素子UN,VN,WNのそれぞれとを所定のタイミングでスイッチング動作させることで、インバータ回路1が直流電力を交流電力に変換するよう制御する。
インバータ回路1は、変換された交流電力を各相の電力線UL,VL,WL経由でモータMに出力して、モータMを駆動する。各相の電力線UL,VL,WLは、インバータ回路1における各相の出力ノードUO,VO,WOとモータMにおける各相のモータ端子U,V,Wとを接続している。すなわち、インバータ回路1は、複数のモータ端子U,V,Wを介してモータMを駆動する。
インバータ回路1がモータMを駆動している際に、モータM又はモータ制御装置100に異常が発生した場合、安全のために、モータMを非常停止させる必要がある。
実施の形態1では、非常停止時の停止方式として、スイッチング素子によりモータ端子間を短絡することで停止するスイッチング素子によるダイナミックブレーキ方式と、モータ端子間に抵抗を接続して短絡することで停止するブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキ方式との2つのダイナミックブレーキ方式を考える。
具体的には、モータ制御装置100は、第1のダイナミックブレーキ11、ブレーキ抵抗回路2、及び第2のダイナミックブレーキ12をさらに備える。
第1のダイナミックブレーキ11は、インバータ回路1を制御して、複数のP側スイッチング素子の全相又は複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより、モータMにブレーキをかける。例えば、第1のダイナミックブレーキ11は、複数のN側スイッチング素子UN,VN,WNをいずれもオフさせた状態であって、複数のP側スイッチング素子UP,VP,WPをいずれもオンさせた状態を維持する。あるいは、例えば、第1のダイナミックブレーキ11は、複数のP側スイッチング素子UP,VP,WPをいずれもオフさせた状態であって、複数のN側スイッチング素子UN,VN,WNをいずれもオンさせた状態を維持する。これにより、複数のモータ端子U,V,Wの間を短絡させ、モータMにブレーキをかけることができる。
ブレーキ抵抗回路2は、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗を接続した状態とダイナミックブレーキ抵抗を接続していない状態とが切り換え可能に構成されている。例えば、ブレーキ抵抗回路2は、複数の電力線UL,VL,WLの間にダイナミックブレーキ抵抗を接続した状態とダイナミックブレーキ抵抗を接続していない状態とが切り換え可能に構成されている。具体的には、ブレーキ抵抗回路2は、複数のスイッチSW1,SW2及び複数のダイナミックブレーキ抵抗R21,R22,R23を有する。
例えば、スイッチSW1は、一端が電力線ULに接続され、他端がダイナミックブレーキ抵抗R21に接続されている。スイッチSW2は、一端が電力線VLに接続され、他端がダイナミックブレーキ抵抗R22に接続されている。ダイナミックブレーキ抵抗R21は、一端がスイッチSW1に接続され、他端がダイナミックブレーキ抵抗R22,R23に接続されている。ダイナミックブレーキ抵抗R22は、一端がスイッチSW2に接続され、他端がダイナミックブレーキ抵抗R21,R23に接続されている。ダイナミックブレーキ抵抗R23は、一端が電力線WLに接続され、他端がダイナミックブレーキ抵抗R21,R22に接続されている。
第2のダイナミックブレーキ12は、ブレーキ抵抗回路2を制御して、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23を接続してモータMにブレーキをかける。例えば、第2のダイナミックブレーキ12は、複数のスイッチSW1,SW2をオンさせて、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23を接続する。これにより、複数のモータ端子U,V,Wの間をダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23経由で短絡させ、モータMにブレーキをかけることができる。
ここで、仮に、モータ制御装置100において、第1のダイナミックブレーキ11が設けられていない場合を考える。この場合、非常停止時に常に第2のダイナミックブレーキ12でモータMにブレーキをかけることになる。ダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23によるダイナミックブレーキ停止は、モータ急制動時に過大な電流が流れるとモータが破損もしくは磁石が減磁するため、モータに流れる電流が過大にならない様に、ダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23の抵抗値を選定する。こうして選択されたダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23では、接続するモータ特性(=定数)に応じて、モータ回転数が低くなると減速トルクが小さくなり、減速開始から停止までのモータ停止時間及びモータ停止距離が長くなる可能性がある。
例えば、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキにおけるモータ速度とトルク電流(=制動トルク)との関係について、次の(式1)の関係式が成立する。すなわち、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキ動作時のトルク電流ITHWは、次の(式1)で表される。
Figure 2014091602
(式1)において、Eは、誘起電圧定数[V/(r/min)]であり、Nは、サーボモータ回転数[r/min]であり、R1は、電機子抵抗[Ω]であり、R2は、ダイナミックブレーキ抵抗[Ω]であり、L:電機子インダクタンス[H]であり、Pは、モータ極数である。また、(式1)をグラフに表すと図2の1点鎖線のようになる。図2に1点鎖線で示されるように、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキでは、モータ速度が高速のときにトルク電流が大きいのに対して、モータ速度が低速になるとトルク電流が減衰していく傾向にあることが分かる。これにより、例えば図4に1点鎖線で示されるように、モータ速度が高速のときに減速時間及び減速距離が短いのに対して、モータ速度が低速になると減速時間及び減速距離が長くなる傾向にあることが分かる。
あるいは、仮に、モータ制御装置100において、第2のダイナミックブレーキ12が設けられていない場合を考える。この場合、非常停止時に常に第1のダイナミックブレーキ11でモータMにブレーキをかけることになる。スイッチング素子によるダイナミックブレーキ停止は、接続するモータ特性(=定数)によっては、モータ回転数が高い場合に過大な電流が流れるため、モータMが故障する可能性があるとともに、逆起電力等により減速トルクが小さくなり、減速開始から停止までのモータ停止時間及びモータ停止距離が長くなる可能性がある。
例えば、スイッチング素子によるダイナミックブレーキにおけるモータ速度とトルク電流(=制動トルク)との関係について、次の(式2)の関係式が成立する。すなわち、スイッチング素子によるダイナミックブレーキ動作時のトルク電流ISWは、次の(式2)で表される。
Figure 2014091602
(式2)において、Eは、誘起電圧定数[V/(r/min)]であり、Nは、サーボモータ回転数[r/min]であり、R1は、電機子抵抗[Ω]であり、L:電機子インダクタンス[H]であり、Pは、モータ極数である。また、(式2)をグラフに表すと図2の2点鎖線のようになる。図2に2点鎖線で示されるように、スイッチング素子によるダイナミックブレーキでは、モータ速度が低速のときにトルク電流が大きいのに対して、モータ速度が高速になるとトルク電流が減衰していく傾向にあることが分かる。これにより、例えば図4に2点鎖線で示されるように、モータ速度が低速のときに減速時間及び減速距離が短いのに対して、モータ速度が高速になると減速時間及び減速距離が長くなる傾向にあることが分かる。
このように、第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の一方に固定されたダイナミックブレーキ方式では、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することには限界がある。
そこで、実施の形態1では、モータ速度に応じて、第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12を切り換えることで、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮することを目指す。
具体的には、モータ制御装置100は、非常停止指令発生部14、モータ速度算出部5、切換え速度値記憶部7、及びブレーキ切換え制御部6をさらに備える。非常停止指令発生部14は、インバータ回路1がモータMを駆動している際に、モータM又はモータ制御装置100に異常が発生した場合に、非常停止指令を発生させる。例えば、非常停止指令発生部14は、非常停止ボタンが押されたことに応じて、非常停止指令を発生させてもよい。あるいは、例えば、非常停止指令発生部14は、モータM又はモータ制御装置100の運転状態を監視しモータM又はモータ制御装置100の異常を検出したことに応じて、非常停止指令を発生させてもよい。非常停止指令発生部14は、発生された非常停止指令をブレーキ切換え制御部6へ供給する。
モータ速度算出部5は、例えばモータMの位置を検出する位置検出器ENCからモータ位置の情報を受ける。モータ速度算出部5は、モータ位置からモータ速度を算出してブレーキ切換え制御部6へ供給する。
切換え速度値記憶部7は、ダイナミックブレーキ切換え速度を記憶する。ダイナミックブレーキ切換え速度は、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキとスイッチング素子によるダイナミックブレーキとを切り換える際の基準となる値である。
例えば、上記の式1および式2から、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキを行って制動トルクが大きくなるモータ速度Nの条件は、次の(式3)となる。
Figure 2014091602
すなわち、(式3)の右辺の値がダイナミックブレーキ切換え速度である。(式3)の右辺の値は、例えば、図2及び図4にダイナミックブレーキ切換え速度Vcとして示されている。ダイナミックブレーキ切換え速度Vcは、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキの特性とスイッチング素子によるダイナミックブレーキの特性とが逆転する境界点とみなすことができる。例えば、図2に示すように、ダイナミックブレーキ切換え速度Vcは、同一モータ速度に対するトルク電流の大小関係が逆転する境界点とみなすことができる。切換え速度値記憶部7は、モータ定数等から予め演算された(式3)の右辺の値をダイナミックブレーキ切換え速度として記憶している。
ブレーキ切換え制御部6は、非常停止指令発生部14から非常停止令を受けると、モータ速度算出部5からモータ速度を取得するとともに、切換え速度値記憶部7からダイナミックブレーキ切換え速度を取得する。そして、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の間で切り換える。
例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度算出部5から取得したモータ速度と、切換え速度値記憶部7から取得したダイナミックブレーキ切換え速度とを比較し、比較結果に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の間で切り換える。例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12がモータMにブレーキをかけ、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11がモータMにブレーキをかけるように、切り換える。
例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6は、第1のダイナミックブレーキ11を非活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を活性化する。これにより、第2のダイナミックブレーキ12が、ブレーキ抵抗回路2を制御して、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23を接続してモータMにブレーキをかける。
例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6は、第1のダイナミックブレーキ11を活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を非活性化する。これにより、第1のダイナミックブレーキ11が、インバータ回路1を制御して、複数のP側スイッチング素子の全相又は複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより、モータMにブレーキをかける。
なお、このような比較及び切り換えの動作を、ブレーキ切換え制御部6は、非常停止開始から連続的に行ってもよいし、定期的に行ってもよい。
次に、モータ制御装置100の動作について図3を用いて説明する。図3は、モータ制御装置100の動作を示すフローチャートである。
ステップS1では、ブレーキ切換え制御部6が、非常停止を開始すべきか否かを判断する。例えば、ブレーキ切換え制御部6は、非常停止指令発生部14から非常停止指令を受けた場合に、非常停止を開始すべき(ステップS1で「Yes」)と判断し、処理をステップS2へ進め、非常停止指令発生部14から非常停止指令を受けていない場合に、非常停止を開始すべきでない(ステップS1で「No」)と判断し、処理をステップS1へ進める。
ステップS2では、ブレーキ切換え制御部6が、電力変換制御部13の制御動作を停止させるとともに、モータ速度及びダイナミックブレーキ切換え速度を取得する。例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度算出部5からモータ速度を取得し、切換え速度値記憶部7からダイナミックブレーキ切換え速度を取得する。
ステップS3では、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度とダイナミックブレーキ切換え速度とを比較する。
ステップS4では、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高いか否かを判断する。ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合(ステップS4で「Yes」)、処理をステップS5へ進め、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度以下である場合(ステップS4で「No」)、処理をステップS6へ進める。
ステップS5では、ブレーキ切換え制御部6が、第2のダイナミックブレーキ12を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6は、第1のダイナミックブレーキ11を非活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を活性化する。これにより、第2のダイナミックブレーキ12が、ブレーキ抵抗回路2を制御して、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23を接続してモータMにブレーキをかける。
ステップS6では、ブレーキ切換え制御部6が、第1のダイナミックブレーキ11を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6は、第1のダイナミックブレーキ11を活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を非活性化する。これにより、第1のダイナミックブレーキ11が、インバータ回路1を制御して、複数のP側スイッチング素子の全相又は複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより、モータMにブレーキをかける。
ステップS7では、ブレーキ切換え制御部6が、モータMが停止したか否かを判断する。例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度算出部5からモータ速度を取得し、モータ速度がゼロになっているか否かを判断する。ブレーキ切換え制御部6が、モータMが停止した場合(ステップS7で「Yes」)、処理を終了し、モータMが停止していない場合(ステップS7で「No」)、処理をステップS2に戻す。
このように、ステップS2〜ステップS7のループを複数回繰り返すことにより、比較及び切り換えの動作を連続的に又は定期的に行うことができる。
以上のように、実施の形態1では、モータ制御装置100において、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の間で切り換える。これにより、モータ速度に応じて、モータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮できる。
また、実施の形態1では、モータ制御装置100において、ブレーキ切換え制御部6が、位置検出器ENCを用いて検出されたモータ速度と、切換え速度値記憶部7に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始から連続的に又は定期的に比較し、比較結果に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の間で切り換える。これにより、非常停止開始からの各段階ごとにモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、モータMに効率的にブレーキをかけることができる。
また、実施の形態1では、モータ制御装置100において、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12がモータMにブレーキをかけ、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11がモータMにブレーキをかけるように、切り換える。例えば、図4に実線で示すように、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度Vcより高い場合、1点鎖線で示す場合と同様に減速時間及び減速距離を短縮でき、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度Vcより低い場合、2点鎖線で示す場合と同様に減速時間及び減速距離を短縮できる。すなわち、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキの特性とスイッチング素子によるダイナミックブレーキの特性とが逆転する境界点であるダイナミックブレーキ切換え速度の前後でモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に(例えば、最小に)短縮できる。
例えば、図4に実線で示すように、実施の形態1によるダイナミックブレーキの特性を、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキの特性(図4の1点鎖線)及びスイッチング素子によるダイナミックブレーキの特性(図4の2点鎖線)のいずれよりも、モータ停止時間及びモータ停止距離の短いものにすることができる。
なお、位置検出器ENCに代えて速度検出器(図示せず)がモータMに設けられている場合、図1に示す構成において、モータ速度算出部5は省略されていてもよい。この場合、ブレーキ切換え制御部6は、速度検出器から検出されたモータ速度を取得することになる。
あるいは、図3に示すステップS4では、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度以上であるか否かを判断してもよい。この場合、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度以上である場合(ステップS4で「Yes」)、処理をステップS5へ進め、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度未満である場合(ステップS4で「No」)、処理をステップS6へ進めることになる。
あるいは、図3に示すステップS4では、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度を超えている第1の状態、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度に等しい第2の状態、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い第3の状態のいずれであるかを判断してもよい。この場合、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度が第1の状態にある場合、処理をステップS5へ進め、モータ速度が第2の状態にある場合、処理をステップS7へ進め、モータ速度が第3の状態にある場合、処理をステップS6へ進めてもよい。この場合、モータ速度が第2の状態にある場合を制御における不感帯とすることができるので、制御動作を安定化できる。
あるいは、図5に示すように、ブレーキ切換え制御部6は、比較及び切り換えの動作を非常停止開始から連続的に又は定期的に行う代わりに、非常停止開始直後に1回行うようにしてもよい。例えば、図5に示すステップS17では、ブレーキ切換え制御部6が、モータMが停止したか否かを判断する。例えば、ブレーキ切換え制御部6は、モータ速度算出部5からモータ速度を取得し、モータ速度がゼロになっているか否かを判断する。ブレーキ切換え制御部6が、モータMが停止した場合(ステップS17で「Yes」)、処理を終了し、モータMが停止していない場合(ステップS17で「No」)、処理をステップS17に戻す。
このように、図5に示す動作では、ブレーキ切換え制御部6が、位置検出器又は速度検出器を用いて検出されたモータ速度と、切換え速度値記憶部7に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始直後に比較し、比較結果に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキとして第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12のいずれかを選択する。これにより、非常停止開始時の速度に応じて、モータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、ダイナミックブレーキ方式が固定されている場合に比べて、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮できる。
また、図5に示す動作では、ブレーキ切換え制御部6が、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12を選択し、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11を選択する。これにより、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキの特性とスイッチング素子によるダイナミックブレーキの特性とが逆転する境界点であるダイナミックブレーキ切換え速度を考慮してモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に(例えば、最小に)短縮できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかるモータ制御装置100iについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、モータ位置又はモータ速度を検出する場合について例示しているが、実施の形態2では、モータ位置又はモータ速度を検出しないセンサレスの場合について説明する。
具体的には、図6に示すように、モータMに位置検出器ENCが設けられていないことに応じて、モータ制御装置100iは、モータ速度算出部5(図1参照)が省略された構成になっている。また、モータ制御装置100iは、ブレーキ切換え制御部6iが、上位コントローラ10の速度指令演算部9から速度指令を受け、速度指令を用いた処理を行う。すなわち、ブレーキ切換え制御部6iは、モータ速度算出部5から取得していたモータ速度に代わるものとして、上位コントローラ10から与えられる速度指令を用いる。
例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、上位コントローラ10から与えられる速度指令と、切換え速度値記憶部7から取得したダイナミックブレーキ切換え速度とを比較し、比較結果に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12の間で切り換える。例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12がモータMにブレーキをかけ、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11がモータMにブレーキをかけるように、切り換える。
例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6iは、第1のダイナミックブレーキ11を非活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を活性化する。これにより、第2のダイナミックブレーキ12が、ブレーキ抵抗回路2を制御して、複数のモータ端子U,V,Wの間にダイナミックブレーキ抵抗R21〜R23を接続してモータMにブレーキをかける。
例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、モータ速度がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11を選択する。すなわち、ブレーキ切換え制御部6iは、第1のダイナミックブレーキ11を活性化するとともに第2のダイナミックブレーキ12を非活性化する。これにより、第1のダイナミックブレーキ11が、インバータ回路1を制御して、複数のP側スイッチング素子の全相又は複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより、モータMにブレーキをかける。
また、実施の形態2では、モータ制御装置100iの動作が、図7に示すように、実施の形態1と異なる。図7は、モータ制御装置100iの動作を示すフローチャートである。
ステップS22では、ブレーキ切換え制御部6iが、電力変換制御部13の制御動作を停止させるとともに、速度指令及びダイナミックブレーキ切換え速度を取得する。例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、上位コントローラ10から速度指令を取得し、切換え速度値記憶部7からダイナミックブレーキ切換え速度を取得する。
ステップS23では、ブレーキ切換え制御部6iが、速度指令とダイナミックブレーキ切換え速度とを比較する。
ステップS24では、ブレーキ切換え制御部6iが、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度より高いか否かを判断する。ブレーキ切換え制御部6iが、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合(ステップS24で「Yes」)、処理をステップS5へ進め、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度以下である場合(ステップS24で「No」)、処理をステップS6へ進める。
ステップS27では、ブレーキ切換え制御部6iが、モータMが停止したか否かを判断する。例えば、ブレーキ切換え制御部6iは、ダイナミックブレーキの作動を開始したタイミングからの経過時間が閾値時間を超えたか否かを判断する。閾値時間は、ダイナミックブレーキの作動を開始してからモータMが停止するまでの時間に応じて予め実験的に決定された時間(図4参照)である。ブレーキ切換え制御部6iが、経過時間が閾値時間を超えた場合(ステップS27で「Yes」)、処理を終了し、経過時間が閾値時間を超えていない場合(ステップS27で「No」)、処理をステップS27に戻す。
以上のように、実施の形態2では、ブレーキ切換え制御部6iが、上位コントローラ10から与えられる速度指令と、切換え速度値記憶部7に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始直後に比較し、比較結果に応じて、モータMにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキとして第1のダイナミックブレーキ11及び第2のダイナミックブレーキ12のいずれかを選択する。これにより、非常停止開始時の速度指令に応じて、モータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、センサレスの構成において、又はセンサレス制御を行う場合において、ダイナミックブレーキ方式が固定されている場合に比べて、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に短縮できる。
また、実施の形態2では、ブレーキ切換え制御部6が、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、第2のダイナミックブレーキ12を選択し、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、第1のダイナミックブレーキ11を選択する。これにより、ダイナミックブレーキ抵抗によるダイナミックブレーキの特性とスイッチング素子によるダイナミックブレーキの特性とが逆転する境界点であるダイナミックブレーキ切換え速度を考慮してモータ停止時間及びモータ停止距離を短縮することに適したダイナミックブレーキ方式を選択できるので、センサレスの構成において、又はセンサレス制御を行う場合において、非常停止時のモータ停止時間及びモータ停止距離を大幅に(例えば、最小に)短縮できる。
なお、図7に示すステップS24では、ブレーキ切換え制御部6iが、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度以上であるか否かを判断してもよい。この場合、ブレーキ切換え制御部6iは、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度以上である場合(ステップS24で「Yes」)、処理をステップS5へ進め、速度指令がダイナミックブレーキ切換え速度未満である場合(ステップS24で「No」)、処理をステップS6へ進めることになる。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置は、モータの制御に有用である。
1 インバータ回路、6,6i ブレーキ切換え制御部、7 切換え速度値記憶部、11 第1のダイナミックブレーキ、12 第2のダイナミックブレーキ、100,100i モータ制御装置。

Claims (7)

  1. 複数のP側スイッチング素子及び複数のN側スイッチング素子を有し、複数のモータ端子を介してモータを駆動するインバータ回路と、
    前記複数のP側スイッチング素子の全相又は前記複数のN側スイッチング素子の全相をオンすることにより前記モータにブレーキをかける第1のダイナミックブレーキと、
    前記複数のモータ端子の間にダイナミックブレーキ抵抗を接続して前記モータにブレーキをかける第2のダイナミックブレーキと、
    モータ速度に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキの間で切り換える制御部と、
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 接続されたモータのモータ定数から算出されたダイナミックブレーキ切換え速度を記憶する切換え速度値記憶手段をさらに備え、
    前記制御部は、位置検出器又は速度検出器を用いて検出されたモータ速度と、前記切換え速度値記憶手段に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始から連続的に又は定期的に比較し、比較結果に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキを前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキの間で切り換える
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御部は、モータ速度が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、前記第2のダイナミックブレーキが前記モータにブレーキをかけ、モータ速度が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、前記第1のダイナミックブレーキが前記モータにブレーキをかけるように、切り換える
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 接続されたモータのモータ定数から算出されたダイナミックブレーキ切換え速度を記憶する切換え速度値記憶手段をさらに備え、
    前記制御部は、位置検出器又は速度検出器を用いて検出されたモータ速度と、前記切換え速度値記憶手段に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始直後に比較し、比較結果に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキとして前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキのいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御部は、モータ速度が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、前記第2のダイナミックブレーキを選択し、モータ速度が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、前記第1のダイナミックブレーキを選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 接続されたモータのモータ定数から算出されたダイナミックブレーキ切換え速度を記憶する切換え速度値記憶手段をさらに備え、
    前記制御部は、上位コントローラから与えられる速度指令と、前記切換え速度値記憶手段に記憶されたダイナミックブレーキ切換え速度とを、非常停止開始直後に比較し、比較結果に応じて、前記モータにブレーキをかけるべきダイナミックブレーキとして前記第1のダイナミックブレーキ及び前記第2のダイナミックブレーキのいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  7. 前記制御部は、速度指令が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より高い場合、前記第2のダイナミックブレーキを選択し、速度指令が前記ダイナミックブレーキ切換え速度より低い場合、前記第1のダイナミックブレーキを選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
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