JP2005184947A - インバーター制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバーターのスイッチング素子に流れる電流を許容電流以下に制限し短時間でコンデンサーを昇圧する。
【解決手段】インバーターの負側直流母線Pと交流モーターMの中性点Oとの間に接続される直流電源E1によって、インバーターの正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間、またはインバーターの正側直流母線Pと交流モーターMの中性点Oとの間に接続されるコンデンサーC1を昇圧する際に、インバーターの負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6の内の少なくとも1個をオンして直流電源E1を交流モーターMの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして直流電源E1から交流モーターMの固定子巻線とインバーターの正側直流母線Pに接続されるダイオードD1〜D3とを介してコンデンサーC1を充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1を充電して両端電圧を昇圧する。
【選択図】図1
【解決手段】インバーターの負側直流母線Pと交流モーターMの中性点Oとの間に接続される直流電源E1によって、インバーターの正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間、またはインバーターの正側直流母線Pと交流モーターMの中性点Oとの間に接続されるコンデンサーC1を昇圧する際に、インバーターの負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6の内の少なくとも1個をオンして直流電源E1を交流モーターMの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして直流電源E1から交流モーターMの固定子巻線とインバーターの正側直流母線Pに接続されるダイオードD1〜D3とを介してコンデンサーC1を充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1を充電して両端電圧を昇圧する。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流電力を交流電力に変換して交流機を駆動制御するインバーター制御装置に関する。
インバーター主回路の正側直流母線と負側直流母線との間、または正側直流母線と交流機の中性点との間に接続された直流電源用コンデンサーを充電して昇圧するチョッパー回路を備えたインバーター制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このインバーター制御装置では、相電流が最小の相のモーター・ステーターコイルをスイッチング素子を介して短絡するとともに、他の相のステーターコイルに蓄えられているエネルギーによりコンデンサーを充電する処理を頻繁に繰り返し、コンデンサーの両端電圧が所定の電圧になるまで昇圧している。
このインバーター制御装置では、相電流が最小の相のモーター・ステーターコイルをスイッチング素子を介して短絡するとともに、他の相のステーターコイルに蓄えられているエネルギーによりコンデンサーを充電する処理を頻繁に繰り返し、コンデンサーの両端電圧が所定の電圧になるまで昇圧している。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2002−027761号公報
しかしながら、上述した従来のインバーター制御装置では、交流モーターがトルクを発生して回転しないように、短絡回路と充電回路とを頻繁に切り換えてコンデンサー電圧の昇圧を行っているので、昇圧完了まで時間がかかる上に、短絡回路形成時にはスイッチング素子に急峻な立ち上がりの電流が流れるので、スイッチング素子の許容電流を超えてしまうおそれがある。
インバーターの負側直流母線と交流モーターの中性点との間に接続される直流電源によって、インバーターの正側直流母線と負側直流母線との間、またはインバーターの正側直流母線と交流モーターの中性点との間に接続されるコンデンサーを昇圧する際に、インバーターの負側直流母線に接続されるスイッチング素子の内の少なくとも1個をオンして直流電源を交流モーターの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして直流電源から交流モーターの固定子巻線とインバーターの正側直流母線に接続されるダイオードとを介してコンデンサーを充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、コンデンサーを充電して両端電圧を昇圧するインバーター制御装置において、所定のサンプリング時間ごとにインバーターの各相の出力電流を検出するとともに、短絡回路形成時に各相の出力電流の内の最大の電流がスイッチング素子の許容電流により決定した上限値に達したら充電回路に切り換え、充電回路形成時に各相の出力電流の内の最大の電流が予め設定した下限値に達したら短絡回路に切り換える。
本発明によれば、スイッチング素子に流れる電流を許容電流以下に制限しながら、短時間でコンデンサーを昇圧することができる。
《発明の第1の実施の形態》
図1は一実施の形態の構成を示す回路図である。図1により、第1の実施の形態の構成を説明する。この第1の実施の形態では三相インバーター主回路を構成するスイッチング素子T1〜T6にIGBTを用いた例を示す。なお、インバーターのスイッチング素子はIGBTに限定されず、トランジスターやSCRなどを用いることができる。スイッチング素子T1〜T6にはそれぞれダイオードD1〜D6が逆並列に接続される。つまり、スイッチング素子T1〜T6のエミッターがダイオードD1〜D6のアノードに、スイッチング素子T1〜T6のコレクターがダイオードD1〜D6のカソードにそれぞれ接続される。また、正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間には直流電源用のコンデンサーC1が接続される。スイッチング素子T1〜T6を所定の順序でスイッチングすることによって、直流母線P、Nの直流電力を交流電力に変換してモーターMに出力する。
図1は一実施の形態の構成を示す回路図である。図1により、第1の実施の形態の構成を説明する。この第1の実施の形態では三相インバーター主回路を構成するスイッチング素子T1〜T6にIGBTを用いた例を示す。なお、インバーターのスイッチング素子はIGBTに限定されず、トランジスターやSCRなどを用いることができる。スイッチング素子T1〜T6にはそれぞれダイオードD1〜D6が逆並列に接続される。つまり、スイッチング素子T1〜T6のエミッターがダイオードD1〜D6のアノードに、スイッチング素子T1〜T6のコレクターがダイオードD1〜D6のカソードにそれぞれ接続される。また、正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間には直流電源用のコンデンサーC1が接続される。スイッチング素子T1〜T6を所定の順序でスイッチングすることによって、直流母線P、Nの直流電力を交流電力に変換してモーターMに出力する。
モーターMは、磁石または界磁巻線により磁束を発生するローター(回転子)と、三相巻線がY結線されたステーター(固定子)とから構成される三相交流機であり、端子U、V、Wはインバーター主回路の交流出力端子に接続される。モーターMの中性点Oと負側直流母線Nとの間には、バッテリーなどの直流電源E1とこの直流電源E1を開閉するための開閉器MSとが直列に接続される。モーターMのR1〜R3は各相巻線の抵抗、L1〜L3は各相巻線のインダクダンスである。
コントローラーCTRはCPU、ROM、RAM、AD(A/Dコンバーター)などを備え、スイッチング素子T1〜T6を制御する。コントローラーCTRには電圧センサーVS、電流センサーCS1〜CS4、速度センサーSSなどが接続される。電圧センサーVSはコンデンサーC1の両端電圧(直流母線PN間電圧)Vcを検出する。電流センサーCS1〜CS3はインバーターの各相交流出力電流iu、iv、iwを検出し、電流センサーCS4はモーターMの中性点Oから流れ出る、または中性点Oに流れ込む電流ioを検出する。また、速度センサーSSはモーターMの回転角度を検出する。
コントローラーCTRは、電圧センサーVS、電流センサーCS1〜CS4、速度センサーSSからそれぞれ所定のサンプリング時間間隔で検出値を読み込み、RAMに記憶する。コントローラーCTRは、外部装置(不図示)から与えられるトルク指令値や回転速度指令値、各種センサーにより検出した電圧値と電流値、モーターMの回転角度などの情報に基づいてインバーターのスイッチング素子T1〜T6や開閉器MSなどを制御する。
次に、第1の実施の形態のコンデンサーC1の昇圧動作について説明する。第1の実施の形態では、コンデンサーC1の両端電圧Vcが直流電源E1の電圧Vdよりわずかに高い、もしくは同等の電圧になるまで、DC/DCコンバーターなどの充電回路(不図示)によりコンデンサーC1に初期充電が行われたことを確認した後に、直流電源電圧Vdよりも高い目標電圧Vtまで昇圧する昇圧動作を開始する。この目標電圧Vtは例えば直流電源電圧Vdの略2倍の電圧とする。なお、コンデンサー電圧Vcが直流電源電圧Vdより十分低い電圧のときに昇圧動作を行うと、直流電源E1からモーターMの各相巻線と正側直流母線Pに接続されたダイオードD1〜D3とを介してコンデンサーC1へ過大な電流が流れる。
コンデンサーC1の昇圧動作は、短絡回路と充電回路とを交互に形成しながら実行する。この第1の実施の形態では、負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6を同時にオン(導通状態)にし、直流電源E1の正極からモーターMの各相巻線とインバーターのスイッチング素子T4〜T6の経路を介して直流電源E1の負極へ戻る短絡回路を形成する。スイッチング素子T4〜T6がオンして短絡回路が形成されると、直流電源E1から抵抗R1〜R3とインダクダンスL1〜L3を有するモーターMの各相巻線を介して短絡電流が流れ、モーターMの各相巻線のインダクダンスL1〜L3にエネルギーが蓄積される。
次に、スイッチング素子T4〜T6をオフ(非導通状態)にし、直流電源E1の正極からモーターMの各相巻線、インバーターの正側直流母線Pに接続されるダイオードD1〜D3およびコンデンサーC1の経路を介して直流電源E1の負極へ戻る充電回路を形成する。スイッチング素子T4〜T6をオフにして充電回路が形成されると、モーターMの各相巻線のインダクダンスL1〜L3に蓄積されたエネルギーによって、直流電源E1からモーターMの各相巻線とコンデンサーD1〜D3を介してコンデンサーC1へ充電電流が流れ、コンデンサーC1の充電が行われて両端電圧Vcが昇圧する。
ここで、U相の短絡回路における短絡電流is_uと充電回路における充電電流ic_uについて解析する。図2は、インバーターのU相アームとモーターMのU相巻線における短絡回路と充電回路を示す。なお、インバーターとモーターMのU相について説明するが、V相、W相についても同様である。
インバーターとモーターのU相短絡回路における短絡電流is_uの初期値をIs_uとすると、U相の短絡電流is_uは次式で表される。
また、インバーターとモーターのU相充電回路において、短絡回路と充電回路の切り換え時間が十分に短いものと仮定するとともに、充電開始から終了までのコンデンサーC1の両端電圧を一定値Vcとし、U相充電回路における充電電流ic_uの初期値をIc_uとすると、U相の充電電流ic_uは次式で表される。
上記(1)式および(2)式において、τ=L1/R1である。
U相短絡電流is_uの傾きは上記(1)式を微分して求められる。
また、U相充電電流ic_uの傾きは上記(2)式を微分して求められる。
短絡電流is_uは時間とともに電流が増加するから正の傾きを有し、充電電流ic_uは時間とともに電流が減少するから負の傾きを有する。(3)式と(4)式を比較すると、コンデンサー電圧Vcが電源電圧Vdの2倍の値以上となるまでは短絡電流is_uの傾きの絶対値は充電電流ic_uの傾きの絶対値よりも大きい。したがって、例えばU相のスイッチング素子T4を50%のデューティーでオン、オフし、短絡回路と充電回路とを切り換えた場合には、モーターU相巻線を介してコンデンサーC1へ流れる電流は増減を繰り返しながら増加することになる。
したがって、単純に所定のデューティーで負側直流母線Nに接続されたスイッチング素子T4〜T6をオン、オフし、短絡回路と充電回路とを切り換える方法では、スイッチング素子T4〜T6の許容最大電流を管理することが難しく、またコンデンサーC1の昇圧時間がかかる。
そこで、この第1の実施の形態では以下の手順で昇圧動作を行う。まず、負側直流母線Nに接続されたスイッチング素子T4〜T6を同時にオンして短絡回路を形成したときに、インバーターとモーターの各相に流れる短絡電流is_u、is_v、is_wの内の最大の電流が上限値Iupに達したらスイッチング素子T4〜T6をオフし、短絡回路から充電回路へ切り換える。次に、充電回路を形成したときに、インバーターとモーターの各相に流れる充電電流ic_u、ic_v、ic_wの内の最大の電流が下限値Iloに達したらスイッチング素子T4〜T6をオンし、ふたたび充電回路から短絡回路へ切り換える。このような昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1の両端電圧Vcが目標電圧Vtに達したら昇圧動作を終了する。
短絡回路形成時の上限値Iupはスイッチング素子T4〜T6の許容最大電流としてもよいが、電流センサーCS1〜CS3の検出誤差を考慮して許容最大電流よりも低い値とすることが望ましい。
一方、充電回路形成時の下限値Iloは次のようにして決定する。すなわち、今回の充電回路において三相の内の最大電流が下限値Iloに達して短絡回路へ切り換えた後、電流センサーCS1〜CS3のサンプリング時間Tsが経過した時点において、三相の内の最大電流が上限値Iupとなるような下限値Iloを決定する。換言すれば、三相の内の最大電流が下限値Iloから上限値Iupまで変化する時間がサンプリング時間Tsとなるように下限値Iloを決定する。下限値Iloを大きな値にするほど昇圧時間が短くなるが、サンプリング時間Ts内においてはインバーターとモーターの各相電流を検出できず、短絡回路から充電回路への切り換えができないため、下限値Iloを大きな値にすると1サンプリング時間Ts後の短絡回路における短絡電流が上限値Iupを超えてしまう。したがって、1サンプリング時間Tsで短絡回路における短絡電流が下限値Iloから上限値Iupまで上昇するような下限値Iloを決定する。
具体的には、U相短絡回路における短絡電流is_uは上記(1)式で表され、V相短絡回路における短絡電流is_vとW相短絡回路における短絡電流is_wは次式により表される。
なお、(5)式においてIs_vはV相短絡電流is_vの初期値である。また、(6)式においてIs_wはW相短絡電流is_wの初期値である。
例えば、U、V、W相の短絡電流の中でU相短絡電流is_uが最大であるとすると、(1)式の短絡電流is_uに上限値Iupを、時間tにサンプリング時間Tsをそれぞれ代入し、U相短絡電流is_uの初期値Is_uについて解けば、このときの初期値Is_uが下限値Iloである。
例えば、U、V、W相の短絡電流の中でU相短絡電流is_uが最大であるとすると、(1)式の短絡電流is_uに上限値Iupを、時間tにサンプリング時間Tsをそれぞれ代入し、U相短絡電流is_uの初期値Is_uについて解けば、このときの初期値Is_uが下限値Iloである。
次に、第1の実施の形態ではコンデンサーC1の両端電圧Vcが目標電圧Vtに達したら昇圧動作を終了するが、この昇圧動作の終了方法について説明する。この第1の実施の形態ではコンデンサーC1の昇圧目標電圧Vtを直流電源E1の電圧Vdの2倍の電圧とする。
充電回路が形成されてコンデンサーC1の充電、昇圧が行われているときに、コンデンサーC1の両端電圧Vcが目標電圧Vtに到達したとしても、モーターMの各相巻線のインダクダンスL1〜L3に蓄積されたエネルギーを放電してしまうまでは充電電流が流れ続け、結果的にコンデンサーC1の両端電圧Vcは目標電圧Vtを超えてしまう。
そこで、この第1の実施の形態では目標電圧Vtよりも低い所定の電圧Vt’を設定し、コンデンサーC1の両端電圧Vcが所定電圧Vt’になったら次の手順でコンデンサーC1の昇圧動作を終了する。すなわち、充電回路によりコンデンサーC1の充電中にコンデンサー電圧Vcが所定電圧Vt’に達したら、直ちに負側直流母線Nに接続されているスイッチング素子T4〜T6をオンし、充電回路から最後の短絡回路へ切り換える。最後の短絡回路においてインバーターとモーターの各相に流れる短絡電流is_u、is_v、is_wの内の最大の電流が上限値Iupに達したら、ふたたびスイッチング素子T4〜T6をオフして最後の充電回路を形成する。そして、最後の充電回路において各相の充電電流ic_u、ic_v、ic_wが0になるまで充電を続け、充電電流が0になったら昇圧動作を終了する。
ここで、コンデンサーC1の昇圧動作を終了させるための上記所定電圧Vt’は次のようにして決定する。コンデンサーC1の容量を便宜的にC1[F]とすると、コンデンサー両端電圧Vcが所定電圧Vt’に達した後の最後の充電回路形成時の充電によるコンデンサーC1の両端電圧増加分Δvは次式により求められる。なお、ここではモーター巻線の抵抗R1〜R3およびインダクダンスL1〜L3にはバラツキがなく、各相の充電電流ic_u、ic_v、ic_wは等しいものとする。
したがって、最後の充電回路におけるコンデンサーC1のU相充電電流ic_uは次式で求められる。
(8)式において、U相充電電流ic_uが0になる時点でコンデンサー電圧(Vc+Δv)が目標電圧Vtとなるようなコンデンサー電圧Vc、すなわち所定電圧Vt’を決定する。具体的には、適当な所定電圧Vt’を(8)式のVcに代入して(7)式と(8)式を計算し、試行錯誤でコンデンサー電圧(Vc(=Vt’)+Δv)が目標電圧VtとなるようなVt’を求める。
なお、上述した所定電圧Vt’の決定方法では、モーターMの三相巻線の抵抗、インダクダンスおよび電流にはバラツキがないことを前提としたが、モーター巻線の抵抗R1〜R3およびインダクダンスL1〜L3と、各相の充電電流ic_u、ic_v、ic_wのバラツキを考慮して所定電圧Vt’を決定する場合には、最後の短絡期間において三相の短絡電流is_u、is_v、is_wの内の最大電流が上限値Iupに達した時点の他相の短絡電流を計算し、それらを最後の充電期間における充電電流の初期値として各相ごとに(7)式と(8)式を計算すればよい。実際には、モーターMの三相巻線の電流、抵抗およびインダクダンスのバラツキは数%程度であり、上述したようにモーターMの各相にバラツキがないものとして所定電圧Vt’を決定しても問題はない。
また、上記(8)式は最後の充電期間中にコンデンサー電圧増加分Δvが一定であると仮定したものであるが、実際にはコンデンサー電圧増加分Δvは時々刻々変化している。このΔvの変化を考慮する場合には、最後の充電期間を微小時間ごとに区分し、微小時間の間は一定の充電電流が流れるものとして微小時間後のコンデンサー電圧を計算する手順を繰り返せばよい。
図3はコントローラーCTRで実行される昇圧処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより第1の実施の形態の昇圧動作を説明する。コントローラーCTRはインバーター制御装置が起動されるとこの昇圧処理を実行する。
ステップ1において充電回路(不図示)によりコンデンサーC1の初期充電が行われ、電圧センサーVSにより検出したコンデンサー電圧Vcが直流電源E1の電圧Vd以上になっているか否かを確認する。コンデンサー電圧Vcが直流電源電圧Vd以上の場合はステップ2へ進み、コンデンサー電圧Vcが昇圧目標電圧Vtより低いか否かを確認する。コンデンサー電圧Vcが目標電圧Vtに達している場合には、昇圧の必要はないので処理を終了する。コンデンサー電圧Vcが目標電圧Vtより低い場合はステップ3へ進む。
ステップ3において、開閉器MSを閉路し、スイッチング素子T4〜T6をオンして短絡回路を形成する。続くステップ4で電流センサーCS1〜CS3により検出したインバーターとモーターのU、V、W各相に流れる短絡電流is_u、is_v、is_wの内の最大の短絡電流が上述した上限値Iup以上になったか否かを確認する。三相の内の最大短絡電流が上限値Iupに達している場合にはステップ5へ進み、スイッチング素子T4〜T6をオフして充電回路を形成する。
ステップ6ではコンデンサー両端電圧Vcが昇圧動作を終了するための所定電圧Vt’以上になっているか否かを確認し、所定電圧Vt’に達していないときは昇圧動作を続けるためにステップ7へ進み、所定電圧Vt’に達しているときは昇圧動作を終了するためにステップ8へ進む。ステップ7ではU、V、W各相に流れる充電電流ic_u、ic_v、ic_wの内の最大の充電電流が上述した下限値Ilo以下になったか否かを確認する。三相の内の最大充電電流が下限値Iloに達している場合にはステップ3へ戻り、ふたたびスイッチング素子T4〜T6をオンして短絡回路を形成し、上述した昇圧処理を繰り返す。一方、三相の内の最大充電電流が下限値Iloに達していない場合にはステップ6へ戻り、充電回路によるコンデンサーC1の充電を続ける。
コンデンサー電圧Vcが所定電圧Vt’に達したときは、ステップ8においてスイッチング素子T4〜T6をオンし、最後の短絡回路を形成する。続くステップ9でU、V、W各相に流れる短絡電流ic_u、ic_v、ic_wの内の最大の短絡電流が上限値Iup以上になったか否かを確認し、三相の内の最大短絡電流が上限値Iupに達したらステップ10へ進む。ステップ10ではスイッチング素子T4〜T6をオフして最後の充電回路を形成する。
その後、ステップ11において三相U、V、Wの充電電流ic_u、ic_v、ic_wがすべて0になったか否かを確認し、三相すべての充電電流ic_u、ic_v、ic_wが0になったらステップ12へ進み、コンデンサーC1の昇圧が完了したとして開閉器MSを開路する。このとき、コンデンサーC1の両端電圧Vcは目標電圧Vtになっている。
図4は第1の実施の形態による昇圧結果を示す図であり、(a)はコンデンサーC1に流れる充電電流icと三相の内の最大電流の相のモーター巻線電流imの変化を示し、図4(b)はコンデンサーC1の両端電圧Vcの変化を示す。三相の内の最大電流が流れる相のモーター巻線電流imは、最初の短絡回路形成時に0から上限値Iupまで立ち上がった後、下限値Iloと上限値Iupとの間で増減を繰り返す。
また、コンデンサーC1の充電電流icは、充電回路が形成されると0から最大電流まで増加し、短絡回路が形成されると最大電流から最小電流まで減少する。この充電電流Icの最大電流は、三相の内の最大電流が流れる相のモーター巻線電流imが上限値Iupに達したときのU、V、W各相の短絡電流is_u、is_v、is_wの合計値であり、最小電流は三相の内の最大電流が流れる相のモーター巻線電流imが下限値Iloに達したときのU、V、W各相の充電電流ic_u、ic_v、ic_wの合計値である。
さらに、コンデンサーC1の両端電圧Vcは短絡回路と充電回路が繰り返し形成されるたびに増加していき、上述した所定電圧Vt’を経て最終的に目標電圧Vtに達する。
このように、第1の実施の形態によれば、各相ごとにスイッチング素子T1〜T6とダイオードD1〜D6とを逆並列に接続した並列体を2個直列に接続して正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間に接続し、直流電力を交流電力に変換して固定子巻線がY結線された交流モーターMへ供給するインバーターと、インバーターの正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間に接続されるコンデンサーC1と、インバーターの負側直流母線Nと交流モーターMの中性点Oとの間に接続される直流電源E1と、インバーターの負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6の内の少なくとも1個をオンして直流電源E1を交流モーターMの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして直流電源E1から交流モーターMの固定子巻線とインバーターの正側直流母線Pに接続されるダイオードD1〜D3とを介してコンデンサーC1を充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1を充電して両端電圧Vcを昇圧するコントローラーCTRとを備えたインバーター制御装置において、所定のサンプリング時間Tsごとにインバーターの各相の出力電流iu、iv、iwを検出する電流センサーCS1〜3を備え、コントローラーCTRによって、短絡回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流がスイッチング素子T1〜T6の許容電流に基づいて決定した上限値Iupに達したら充電回路に切り換え、充電回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が予め設定した下限値Iloに達したら短絡回路に切り換えるようにした。
これにより、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流を許容電流以下に制限しながら、短時間でコンデンサーC1を昇圧することができる。
これにより、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流を許容電流以下に制限しながら、短時間でコンデンサーC1を昇圧することができる。
また、第1の実施の形態によれば、短絡回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が下限値Iloから上限値Iupまで変化する時間が所定のサンプリング時間Tsとなるように、下限値Iloを決定するようにしたので、最短時間でコンデンサーC1を目標電圧Vtまで昇圧することができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、電流センサーCS1〜CS3の検出誤差を考慮して上限値Iupを決定するようにしたので、電流センサーCS1〜CS3に検出誤差が発生した場合でも、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流を許容電流以下に制限することができる。
さらにまた、第1の実施の形態によれば、コンデンサーC1の両端電圧Vcを検出する電圧センサーVSを備え、コントローラーCTRによって、電圧センサーVSにより検出したコンデンサーC1の両端電圧Vcが予め設定した目標電圧Vtよりも低い所定電圧Vt’に達するまで昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1の両端電圧Vcが所定電圧Vt’に達したら短絡回路を形成し、短絡回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が上限値Iupに達したら最後の充電回路に切り換え、この最後の充電回路において電流センサーCS1〜CS3により検出される各相の出力電流が0になるまでコンデンサーC1の充電を行って昇圧動作を終了するようにしたので、コンデンサーC1の両端電圧Vcが目標電圧Vtを超えることなく昇圧を完了することができる。
第1の実施の形態によれば、最後の充電回路によりコンデンサーC1を充電した結果、コンデンサーC1の両端電圧Vcが目標電圧Vtとなるように所定電圧Vt’を決定するようにしたので、コンデンサーC1の両端電圧Vcを目標電圧Vtまで正確に昇圧することができる。
《発明の第2の実施の形態》
コンデンサーC1を正側直流母線PとモーターMの中性点0との間に接続した第2の実施の形態を説明する。図5は第2の実施の形態の構成を示す回路図である。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
コンデンサーC1を正側直流母線PとモーターMの中性点0との間に接続した第2の実施の形態を説明する。図5は第2の実施の形態の構成を示す回路図である。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
図5に示す第2の実施の形態の回路では、コンデンサーC1の初期充電が不要であり、上述した第1の実施の形態と同様な昇圧動作によりコンデンサー電圧Vcが0から充電を開始し、コンデンサー電圧Vcが直流電源E1の電圧Vdと等しくなるまで昇圧する。つまり、この第2の一実施の形態ではコンデンサー電圧Vcの目標電圧Vtを直流電源電圧Vdとする。なお、インバーターとモーターの短絡回路および充電回路における上限値Iupと下限値Iloは第1の実施の形態のそれらと同様に決定する。また、昇圧動作を終了するための所定電圧Vt’についても上述した第1の実施の形態と同様に決定する。
この第2の実施の形態による昇圧結果は、コンデンサーC1の目標電圧Vtが異なるだけで、図4に示す第1の実施の形態の昇圧結果と同様であり、図示と説明を省略する。
このように、第2の実施の形態によれば、各相ごとにスイッチング素子T1〜T6とダイオードD1〜D6とを逆並列に接続した並列体を2個直列に接続して正側直流母線Pと負側直流母線Nとの間に接続し、直流電力を交流電力に変換して固定子巻線がY結線された交流モーターMへ供給するインバーターと、インバーターの正側直流母線Pと交流モーターMの中性点Oとの間に接続されるコンデンサーC1と、インバーターの負側直流母線Nと交流モーターMの中性点Oとの間に接続される直流電源E1と、インバーターの負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6の内の少なくとも1個をオンして直流電源E1を交流モーターMの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして直流電源E1から交流モーターMの固定子巻線とインバーターの正側直流母線Pに接続されるダイオードD1〜D3とを介してコンデンサーC1を充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、コンデンサーC1を充電して両端電圧Vcを昇圧するコントローラーCTRとを備えたインバーター制御装置において、所定のサンプリング時間Tsごとにインバーターの各相の出力電流iu、iv、iwを検出する電流センサーCS1〜CS3を備え、コントローラーCTRによって、短絡回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流がスイッチング素子T1〜T6の許容電流に基づいて決定した上限値Iupに達したら充電回路に切り換え、充電回路形成時に電流センサーCS1〜CS3により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が予め設定した下限値Iloに達したら短絡回路に切り換えるようにした。
これにより、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流を許容電流以下に制限しながら、短時間でコンデンサーC1を昇圧することができる。
これにより、スイッチング素子T1〜T6に流れる電流を許容電流以下に制限しながら、短時間でコンデンサーC1を昇圧することができる。
《変形例》
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態では、負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6を同時にオン、オフして短絡回路と充電回路を切り換える例を示したが、三相の内の特定の1相または2相の負側直流母線に接続されるスイッチング素子をオン、オフして短絡回路と充電回路を切り換え、昇圧動作を行ってもよい。
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態では、負側直流母線Nに接続されるスイッチング素子T4〜T6を同時にオン、オフして短絡回路と充電回路を切り換える例を示したが、三相の内の特定の1相または2相の負側直流母線に接続されるスイッチング素子をオン、オフして短絡回路と充電回路を切り換え、昇圧動作を行ってもよい。
例えば三相の内のU相のみで昇圧動作を行う場合には、V相とW相のスイッチング素子T2、T3、T5、T6をオフしたまま、U相N側のスイッチング素子T4をオンして短絡回路を形成し、U相短絡電流is_uが上限値Iupに達したらU相N側のスイッチング素子T4をオフし、充電回路に切り換えてコンデンサーC1の充電を行う。さらに、充電回路においてU相充電電流ic_uが下限値Iloに達したらふたたびスイッチング素子T4をオンし、短絡回路を形成する。この動作を繰り返し、コンデンサー両端電圧Vcが昇圧動作を停止するための所定電圧Vt’に達したときに、上述したように最後の短絡回路を形成して短絡電流is_uを流し、U相短絡電流is_uが上限値Iupに達したらスイッチング素子T4をオフし、最後の充電回路を形成してU相充電電流ic_uが0になるまでコンデンサーC1の充電を行う。なお、特定の1相のみで昇圧動作を行う場合は、上述した所定電圧Vt’の計算式(7)および(8)を1相分で計算する。同様に、例えば三相の内のU相とV相で昇圧動作を行う場合には、U相N側とV相N側のスイッチング素子T4、T5を同時にオン、オフして短絡回路と充電回路を切り換え、コンデンサーC1の充電、昇圧を行えばよい。
また、上述した一実施の形態では本発明を三相インバーターと三相交流モーターに適用した場合について説明したが、2相または4相以上の多相インバーターと多相交流モーターに対しても適用することができる。
T1〜T6 スイッチング素子
D1〜D6 ダイオード
M モーター
E1 直流電源
P 正側直流母線
N 負側直流母線
CTR コントローラー
VS 電圧センサー
CS1〜CS4 電流センサー
SS 速度センサー
MS 開閉器
R1〜R3 モーター巻線抵抗
L1〜L3 モーター巻線インダクダンス
D1〜D6 ダイオード
M モーター
E1 直流電源
P 正側直流母線
N 負側直流母線
CTR コントローラー
VS 電圧センサー
CS1〜CS4 電流センサー
SS 速度センサー
MS 開閉器
R1〜R3 モーター巻線抵抗
L1〜L3 モーター巻線インダクダンス
Claims (6)
- 各相ごとにスイッチング素子とダイオードとを逆並列に接続した並列体を2個直列に接続して正側直流母線と負側直流母線との間に接続し、直流電力を交流電力に変換して固定子巻線がY結線された交流モーターへ供給するインバーターと、
前記インバーターの正側直流母線と負側直流母線との間に接続されるコンデンサーと、
前記インバーターの負側直流母線と前記交流モーターの中性点との間に接続される直流電源と、
前記インバーターの負側直流母線に接続されるスイッチング素子の内の少なくとも1個をオンして前記直流電源を前記交流モーターの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして前記直流電源から前記交流モーターの固定子巻線と前記インバーターの正側直流母線に接続されるダイオードとを介して前記コンデンサーを充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、前記コンデンサーを充電して両端電圧を昇圧する制御回路とを備えたインバーター制御装置において、
所定のサンプリング時間ごとに前記インバーターの各相の出力電流を検出する電流検出器を備え、
前記制御回路は、前記短絡回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が前記スイッチング素子の許容電流に基づいて決定した上限値に達したら前記充電回路に切り換え、前記充電回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が予め設定した下限値に達したら前記短絡回路に切り換えることを特徴とするインバーター制御装置。 - 各相ごとにスイッチング素子とダイオードとを逆並列に接続した並列体を2個直列に接続して正側直流母線と負側直流母線との間に接続し、直流電力を交流電力に変換して固定子巻線がY結線された交流モーターへ供給するインバーターと、
前記インバーターの正側直流母線と前記交流モーターの中性点との間に接続されるコンデンサーと、
前記インバーターの負側直流母線と前記交流モーターの中性点との間に接続される直流電源と、
前記インバーターの負側直流母線に接続されるスイッチング素子の内の少なくとも1個をオンして前記直流電源を前記交流モーターの固定子巻線を介して短絡する短絡回路を形成した後に、当該スイッチング素子をオフして前記直流電源から前記交流モーターの固定子巻線と前記インバーターの正側直流母線に接続されるダイオードとを介して前記コンデンサーを充電する充電回路を形成する昇圧動作を繰り返し、前記コンデンサーを充電して両端電圧を昇圧する制御回路とを備えたインバーター制御装置において、
所定のサンプリング時間ごとに前記インバーターの各相の出力電流を検出する電流検出器を備え、
前記制御回路は、前記短絡回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が前記スイッチング素子の許容電流に基づいて決定した上限値に達したら前記充電回路に切り換え、前記充電回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が予め設定した下限値に達したら前記短絡回路に切り換えることを特徴とするインバーター制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載のインバーター制御装置において、
前記短絡回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が前記下限値から前記上限値まで変化する時間が前記所定のサンプリング時間となるように、前記下限値を決定することを特徴とするインバーター制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインバーター制御装置において、
前記電流検出器の検出誤差を考慮して前記上限値を決定することを特徴とするインバーター制御装置。 - 請求項1〜4のいずれかの項に記載のインバーター制御装置において、
前記コンデンサーの両端電圧を検出する電圧検出器を備え、
前記制御回路は、前記電圧検出器により検出した前記コンデンサーの両端電圧が予め設定した目標電圧よりも低い所定電圧に達するまで前記昇圧動作を繰り返し、前記コンデンサーの両端電圧が前記所定電圧に達したら前記短絡回路を形成し、前記短絡回路形成時に前記電流検出器により検出した各相の出力電流の内の最大の電流が前記上限値に達したら最後の前記充電回路に切り換え、この最後の充電回路において前記電流検出器により検出される各相の出力電流が0になるまで前記コンデンサーの充電を行って前記昇圧動作を終了することを特徴とするインバーター制御装置。 - 請求項5に記載のインバーター制御装置において、
前記最後の充電回路により前記コンデンサーを充電した結果、前記コンデンサーの両端電圧が前記目標電圧となるように前記所定電圧を決定することを特徴とするインバーター制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2003-12-18 JP JP2003420523A patent/JP2005184947A/ja active Pending
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