JP6398821B2 - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3相交流回転電機に流れる相電流の検出値に基づいて、前記回転電機の制御量を制御する回転電機の制御装置に関する。
3相交流回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部の電流検出値には、電流検出部の温度に依存する電流誤差が含まれ得る。電流誤差が含まれると、例えば回転電機の制御量が変動する等、制御量の制御性が低下する懸念がある。このため、電流検出部の温度を検出する温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出値を補正することが要求される。
そこで、この要求を実現するための技術として、下記特許文献1に記載されたものがある。詳しくは、この技術は、3相のそれぞれに対応して設けられる3つの電流検出部と、各電流検出部のそれぞれに対応して設けられる3つの温度検出部とを備える制御システムに適用されるものである。この技術によれば、3相のそれぞれについて、温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出部の電流検出値を補正することができる。これにより、電流検出精度を向上させることができ、電流検出値に含まれる電流誤差が、回転電機の制御量の制御性に及ぼす影響を抑制できる。
特許第3710673号公報
ところで、温度検出部に異常が生じることがある。この場合、温度検出部の温度検出値と実際の温度との間にずれが生じることから、電流検出部の電流検出値の補正精度が低下し、回転電機の制御量の制御性が低下する懸念がある。このため、温度検出部に異常が生じた場合、上記異常を速やかに検出する技術が望まれる。
本発明は、温度検出部の異常を検出することができる回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、直流電源(21)の出力電圧を交流電圧に変換して3相交流回転電機(10;40a,40b)に印加すべく通電操作される電力変換回路(20;50a,50b,60)と、前記回転電機の3相のうち少なくとも1相と、前記直流電源から前記電力変換回路を介して前記回転電機に至るまでの電流流通経路の特定箇所とのそれぞれを電流検出箇所とし、前記電流検出箇所のそれぞれに対応して設けられる電流検出部(24u,24v;70u,70v,80u,80v,90)と、全ての前記電流検出部のうち少なくとも2つのそれぞれを温度検出対象とし、前記温度検出対象のそれぞれに対応して設けられる温度検出部(27u,27v;71u,81u,91;71u,71v,81u,81v,91)と、を備える回転電機の制御システムに適用される。そして本発明は、前記回転電機に流れる相電流を検出する前記電流検出部の電流検出値を、前記相電流を検出する前記電流検出部に対応して設けられる前記温度検出部の温度検出値に基づいて補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された前記電流検出値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段と、前記温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部のうち、前記回転電機に流れる相電流を検出する少なくとも1つの前記電流検出部を含む一対の電流検出部を判定対象検出部とし、前記各判定対象検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、前記各判定対象検出部のそれぞれについて、自身に対応して設けられる前記温度検出部の温度検出値から、前記温度上昇量推定手段によって推定された前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、前記基準温度算出手段によって算出された一対の前記基準温度の偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差算出手段によって算出された前記偏差が閾値以上であると判断した場合、前記各判定対象検出部のいずれかに対応する前記温度検出部に異常が生じている旨判定する処理を行う異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、回転電機の3相のうち少なくとも1相と、直流電源から電力変換回路を介して回転電機に至るまでの電流流通経路の特定箇所とのそれぞれに対応して電流検出部が設けられている。そして、全ての電流検出部のうち少なくとも2つのそれぞれに対応して温度検出部が設けられている。そして、全ての電流検出部のうち回転電機の相電流を検出する電流検出部の電流検出値が、上記相電流を検出する電流検出部に対応して設けられる温度検出部の温度検出値に基づいて補正される。そして、補正された電流検出値に基づいて電力変換回路が通電操作されることにより、回転電機の制御量が制御される。ここで、相電流を検出する電流検出部に対応して設けられる温度検出部に異常が生じると、相電流を検出する電流検出部の電流検出精度が低下し得る。この場合、回転電機の制御量の制御性が低下し得る。
そこで本発明は、温度検出部の異常を検出できる構成を備えている。本発明では、温度検出部の温度検出対象となる電流検出部のうち、回転電機の相電流を検出する少なくとも1つの電流検出部を含む一対の電流検出部を、判定対象検出部と定義する。
本発明では、温度上昇量推定手段により、各判定対象検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、電流が流れることに伴う自身の温度上昇量が推定される。そして、基準温度算出手段により、各判定対象検出部のそれぞれについて、自身に対応して設けられる温度検出部の温度検出値から、温度上昇量の推定値が差し引かれた値が基準温度として算出される。そして、偏差算出手段により、算出された一対の基準温度の偏差が算出される。
ここで、各判定対象検出部のそれぞれに対応して設けられる各温度検出部が正常な場合、一対の基準温度のそれぞれは、各温度検出部の温度検出対象となる各電流検出部の周囲温度に応じた値となる。このため、一対の基準温度の偏差は、各電流検出部の周囲温度に応じた偏差となる。
これに対し、各判定対象検出部のそれぞれに対応して設けられる各温度検出部のいずれかに異常が生じた場合、上記異常が生じた温度検出部に対応する基準温度は、電流検出部の周囲温度に応じた値から大きくずれる。このため、一対の基準温度の偏差は、各電流検出部の周囲温度に応じた偏差から大きくずれる。
この点に鑑み、本発明では、偏差算出手段によって算出された偏差が閾値以上であると判断された場合、各判定対象検出部のいずれかに対応する温度検出部に異常が生じている旨判定される。これにより、温度検出部の異常を検出することができる。
さらに本発明では、温度検出部の異常検出に基準温度を用いている。基準温度は、温度検出部の温度検出値から、電流が流れることに伴う判定対象検出部(電流検出部)の温度上昇量が差し引かれた値である。このため、温度検出部の異常検出に基準温度を用いることにより、各判定対象検出部のそれぞれの温度上昇量が異なる場合であっても、温度検出部の異常を適切に検出することができる。
第1実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 電流フィードバック制御処理を示すブロック図。 電流誤差を示す図。 電流誤差に起因したトルク変動を示す図。 温度センサの異常検出処理の手順を示すフローチャート。 基準温度、温度上昇量及び温度検出値の関係を示す図。 モータジェネレータの回転速度と相電流との関係を示すタイムチャート。 第2実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 温度センサの異常検出処理の手順を示すフローチャート。 学習処理の手順を示すフローチャート。 電流検出値の補正処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 電流センサの温度推定処理の手順を示すフローチャート。 電流検出値の補正処理の手順を示すフローチャート。 その他の実施形態にかかる電流検出値の補正処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる回転電機の制御装置を、車載主機として3相回転電機を備える車両(例えば、電気自動車やハイブリッド車)に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ制御システムは、モータジェネレータ10、3相インバータ20、及びモータジェネレータ10を制御対象とする制御装置30を備えている。本実施形態では、モータジェネレータ10として、永久磁石同期機を用いており、より具体的には、突極機であるIPMSMを用いている。
モータジェネレータ10は、U相コイル10u、V相コイル10v及びW相コイル10wを有する図示しないステータと、永久磁石を有してかつ駆動輪に機械的に連結される図示しないロータとを備えている。これらコイル10u,10v,10wは、それぞれの第1端同士が中性点で接続されることによりY結線されている。
モータジェネレータ10は、インバータ20を介して、直流電源としてのバッテリ21に接続されている。バッテリ21の出力電圧は、例えば百V以上である。なお、バッテリ21及びインバータ20の間には、インバータ20の入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ22が設けられている。
インバータ20は、上アームスイッチSup,Svp,Swpと下アームスイッチSun,Svn,Swnとの直列接続体を3組備えている。U相上,下アームスイッチSup,Sunの接続点には、導電部材であるU相バスバー23uを介して、U相コイル10uの第2端が接続されている。V相上,下アームスイッチSvp,Svnの接続点には、V相バスバー23vを介してV相コイル10vの第2端が接続されている。W相上,下アームスイッチSwp,Swnの接続点には、W相バスバー23wを介してW相コイル10wの第2端が接続されている。ちなみに本実施形態では、各スイッチSUp〜SWnとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、より具体的には、IGBTを用いている。そして、各スイッチSUp〜SWnには、各フリーホイールダイオードDUp〜DWnが逆並列に接続されている。また本実施形態では、モータジェネレータ10とインバータ20とが図示しない共通の筐体に収容されている。
制御システムは、モータジェネレータ10のU,V相に流れる電流を検出するU,V相電流センサ24u,24v(「電流検出部」に相当)を備えている。本実施形態では、各相電流センサ24u,24vが、各相バスバー23u,23vに接触した状態で直接取り付けられている。なお本実施形態では、各相電流センサ24u,24vとして、GMR(Giant Magneto Resistive:巨大磁気抵抗)素子を備える電流センサを用いている。本実施形態において、GMR素子を備える電流センサを用いたのは、電流センサの小型化等を図るためである。つまり、従来、電流センサとして、ホール素子を備えるものを用いていた。ホール素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルが必要となる。これに対し、GMR素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルを不要できる。
制御システムは、また、インバータ20の電源電圧(平滑コンデンサ22の端子間電圧)を検出する電圧センサ25と、モータジェネレータ10の回転角(電気角θe)を検出する回転角センサ26(例えばレゾルバ)とを備えている。制御システムは、さらに、U,V相電流センサ24u,24vを温度検出対象とするU,V相温度センサ27u,27v(「温度検出部」に相当)を備えている。
制御装置30は、マイコンを主体として構成され、モータジェネレータ10の制御量(本実施形態ではトルク)をその指令値(以下、指令トルクTrq*)にフィードバック制御すべく、インバータ20を通電操作する制御手段である。詳しくは、制御装置30は、インバータ20を構成するスイッチSup〜Swnをオンオフ操作すべく、上記各種センサの検出値に基づいて、各スイッチSup〜Swnに対応する操作信号gup〜gwnを生成し、生成した各操作信号gup〜gwnを各スイッチSup〜Swnに対して出力する。ここで、上アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gup,gvp,gwpと、対応する下アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gun,gvn,gwnとは、互いに相補的な信号となっている。すなわち、上アームスイッチSup,Svp,Swpと、対応する下アームスイッチSun,Svn,Swnとは、交互にオン状態とされる。なお、指令トルクTrq*は、例えば、制御装置30の外部に設けられた制御装置であって、制御装置30よりも上位の制御装置から制御装置30に入力される。
続いて、図2を用いて、制御装置30によって実行されるモータジェネレータ10のトルク制御について説明する。本実施形態では、トルク制御として、電流フィードバック制御を行う。
速度算出部30aは、回転角センサ26によって検出された電気角θeに基づいて、モータジェネレータ10の電気角速度ωを算出する。
処理部30bは、補正処理を行う補正手段に相当する。詳しくは、処理部30bは、U相電流センサ24uによって検出されたU相電流Iuを、U相温度センサ27uによって検出された温度(以下、U相温度検出値Tu)に基づいて補正し、補正したU相電流Iu(以下、U相補正電流値Iuc)を2相変換部30cに対して出力する。処理部30bは、V相電流センサ24vによって検出されたV相電流Ivを、V相温度センサ27vによって検出された温度(以下、V相温度検出値Tv)に基づいて補正し、補正したV相電流Iv(以下、V相補正電流値Ivc)を2相変換部30cに対して出力する。処理部30bは、U相補正電流値Iuc及びV相補正電流値Ivcに基づいて、キルヒホッフの法則によってU相補正電流値Iucを算出し、2相変換部30cに対して出力する。なお、処理部30bの処理については、後に詳述する。
2相変換部30cは、処理部30bから出力された各相補正電流値Iuc,Ivc,Iwcと、電気角θeとに基づいて、3相固定座標系におけるU相電流,V相電流,W相電流を、2相回転座標系(d−q座標系)におけるd軸電流Idr及びq軸電流Iqrに変換する。
指令電流設定部30dは、指令トルクTrq*に基づいて、d,q軸指令電流Id*,Iq*を設定する。d軸偏差算出部30eは、指令電流設定部30dによって設定されたd軸指令電流Id*からd軸電流Idrを減算した値として、d軸電流偏差ΔIdを算出する。q軸偏差算出部30fは、指令電流設定部30dによって設定されたq軸指令電流Iq*からq軸電流Iqrを減算した値として、q軸電流偏差ΔIqを算出する。
d軸指令電圧算出部30gは、d軸電流偏差ΔIdに基づいて、d軸電流Idrをd軸指令電流Id*にフィードバック制御するための操作量として、d軸指令電圧Vd*を算出する。詳しくは、d軸電流偏差ΔIdを入力とする比例積分制御によってd軸指令電圧Vd*を算出する。q軸指令電圧算出部30hは、q軸電流偏差ΔIqに基づいて、q軸電流Iqrをq軸指令電流Iq*にフィードバック制御するための操作量として、q軸指令電圧Vq*を算出する。
3相変換部30iは、d,q軸指令電圧Vd*,Vq*、電圧センサ25によって検出された電源電圧Vsys、及び電気角θeに基づいて、2相回転座標系におけるd,q軸指令電圧Vd*,Vq*を、3相固定座標系におけるU,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換する。本実施形態において、U,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*は、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の波形となる。
操作信号生成部30jは、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に基づいて、各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。本実施形態では、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*と、キャリア信号(例えば三角波信号)との大小比較に基づくPWM処理によって各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。操作信号生成部30jは、生成した各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを、各スイッチSup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnに対して出力する。なお、各操作信号の生成手法としては、PWM処理によるものに限らず、例えば必要とする電圧に応じて予め作成されたパルスのパターンを出力する手法であってもよい。
続いて、処理部30bについて説明する。本実施形態では、まず、処理部30bを制御装置30に備えた理由について説明した後、処理部30bの処理について説明する。
処理部30bを備えたのは、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivに電流誤差が含まれることに起因したトルク制御性の低下を回避するためである。電流誤差は、図3に示すように、オフセット誤差と、ゲイン誤差とからなる。オフセット誤差は、実際の相電流(真値)の大きさにかかわらず、実際の相電流から電流検出値が所定値ずれる誤差のことである。ゲイン誤差は、その絶対値が相電流が大きくなるほど大きくなる誤差のことである。オフセット誤差及びゲイン誤差は、電流センサの温度に依存する。具体的には、オフセット誤差及びゲイン誤差のそれぞれの絶対値は、電流センサの基準となる温度(例えば25℃)から、電流センサの温度が離れるほど大きくなる。
本実施形態では、U,V相電流センサ24u,24vをU,V相バスバー23u,23vに直接取り付けた。U,V相バスバー23u,23vに相電流が流れることにより、U,V相バスバー23u,23vは発熱する。このため、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivには、温度依存性を有する電流誤差が含まれやすい。この場合、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivと、実際のU,V相電流との誤差が大きくなり、モータジェネレータ10のトルク変動が発生する。
詳しくは、例えばU相電流Iuにオフセット誤差が含まれる場合、図4に示すように、モータジェネレータ10のトルク平均値が電気1次(電気角1周期=360°)で変動する。また、例えばU相電流Iuにゲイン誤差が含まれる場合、トルク平均値が電気2次(電気角0.5周期=180°)で変動する。トルク変動が発生すると、車両が振動し、車両の乗り心地が悪化し得る。
そこで、上述した問題を解決すべく、処理部30bを制御装置30に備えた。処理部30bは、具体的には、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、U相電流IuをU相補正電流値Iucに補正する。処理部30bは、V相温度検出値Tv及び温度特性情報に基づいて、V相電流IvをV相補正電流値Ivcに補正する。ここで温度特性情報とは、電流センサの温度と電流誤差とが実験等により予め関係付けられた情報である。詳しくは、U相を例にして説明すると、まず、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、電流誤差を除去するための電流補正量を算出する。そして、U相電流Iuを電流補正量によって補正する。ちなみに、温度特性情報を、電流センサの温度とオフセット誤差とが実験等により予め関係付けられた第1温度特性情報と、電流センサの温度とゲイン誤差とが実験等により予め関係付けられた第2温度特性情報とに分けてもよい。
ここで、電流誤差の補正に用いるU,V相温度センサ27u,27vのいずれかに異常が生じることがある。この場合、トルク制御に用いる相電流の検出精度が低下することから、この異常を速やかに検出することが要求される。そこで本実施形態では、処理部30bが、異常検出処理を行う異常判定手段として機能する。
図5に、本実施形態にかかる異常検出処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、U,V相電流Iu,Ivと、U,V相温度検出値Tu,Tvとを取得する。
続くステップS11(「温度上昇量推定手段に相当」)では、U,V相電流Iu,Ivの時間積分値に基づいて、U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestを推定する。U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestは、U,V相バスバー23u,23vに相電流が流れることによってU,V相バスバー23u,23vが発熱することに伴うU,V相電流センサ24u,24vの温度上昇量である。本実施形態では、下式(eq1)により、U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestを推定する。
Figure 0006398821
上式(eq1)において、「R」は、U,V相バスバー23u,23vにおけるU,V相電流センサ24u,24vの取り付け部分の抵抗値を示す。「I^2」は、U,V相電流Iu,Ivの実効値を示し、例えば、U,V相電流Iu,Ivの複数のサンプリング値に基づいて算出される値である。「K」はU,V相バスバー23u,23vの材質から定まる値であり、「∫R×I^2×dt」(Ws)で表されるエネルギを温度上昇量に換算する係数である。
続くステップS12(「基準温度算出手段に相当」)では、ステップS11で推定したU相温度上昇量ΔTuestをU相温度検出値Tuから減算することにより、U相基準温度Tubestを算出する。また、ステップS11で推定したV相温度上昇量ΔTvestをV相温度検出値Tvから減算することにより、V相基準温度Tvbestを算出する。U,V相基準温度Tubest,Tvbestは、図6に示すように、U,V相電流センサ24u,24vの周囲温度に応じた値となる。このため、U,V相電流センサ24u,24vの周囲温度が等しい場合、U,V相基準温度Tubest,Tvbestは略等しくなる。なお図6には、W相電流センサがW相バスバー23wに取り付けられ、また、W相センサの温度を検出するW相温度センサが設けられると仮定した場合において、W相電流センサのW相温度上昇量ΔTwest、W相の基準温度Twbest、及びW相温度センサの温度検出値Twをあわせて示した。
続くステップS13(「偏差算出手段」に相当)では、U相基準温度TubestとV相基準温度Tvbestとの偏差の絶対値を算出し、算出した絶対値が判定閾値Tbmax(>0)未満であるか否かを判断する。
ステップS13において肯定判断した場合には、ステップS14に進み、U,V相温度センサ27u,27vの双方が正常である旨判定する。一方、ステップS13において否定判断した場合には、ステップS15に進み、U,V相温度センサ27u,27vのいずれかに異常が生じている旨判定する。なお本実施形態において、ステップS13,S15の処理が「異常判定手段」に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、U,V相温度センサ27u,27vのいずれかに異常が生じている旨判定することができる。
また本実施形態では、U,V相温度センサ27u,27vの異常検出にU,V相基準温度Tubest,Tvbestを用いた。U,V相基準温度Tubest,Tvbestは、U,V相温度検出値Tu,Tvから、電流が流れることに伴うU,V相電流センサ24u,24vの温度上昇量が差し引かれた値である。このため、U,V相温度センサ27u,27vの異常検出に基準温度を用いることにより、U,V相電流センサ24u,24vのそれぞれの温度上昇量が異なる場合であっても、U,V相温度センサ27u,27vの異常を適切に検出することができる。
なお、U,V相電流センサ24u,24vのそれぞれの温度上昇量が異なり、U,V相電流センサ24u,24vのそれぞれの温度が異なる状況の一例を、図7を用いて説明する。図7は、各電気角速度ωにおける相電流の推移を示すタイムチャートである。
各相電流のそれぞれは、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の電流となる。ここで、電気角速度ωが高い領域においては、図7(a)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは互いに略等しくなる。これは、規定時間tL内に、各相電流の1周期分の波形が複数含まれ、1周期分の波形が時間平均値に及ぼす影響が小さいためである。これにより、実際の各相温度上昇量が略等しくなり、U,V相電流センサ24u,24vの実際の温度が略等しくなる。一方、電気角速度ωが低い領域においては、図7(b)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは、互いに大きくずれる。これは、例えば規定時間tL内に各相電流の1周期がおさまらず、各相電流の大小関係に偏りが生じるためである。これにより、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれ、U,V相電流センサ24u,24vの実際の温度が互いに異なることとなる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図8に示すように、制御システムとして、昇圧コンバータと、2つのモータジェネレータとを備えるものを用いている。なお、図8において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、制御システムは、第1モータジェネレータ40a、第2モータジェネレータ40b、第1インバータ50a、第2インバータ50b、及び昇圧コンバータ60を備えている。本実施形態において、第1,第2インバータ50a,50bは、上記第1実施形態と同様のものを用いている。このため、図8では、第1,第2インバータ50a,50bの構成部品の符号を省略した。また本実施形態において、各モータジェネレータ40a,40bは、上記第1実施形態のモータジェネレータ10と同様のものを用いている。本実施形態において、第1モータジェネレータ40aは、発電機、及び図示しない車載主機エンジンのクランク軸に初期回転を付与するスタータとしての役割を果たす。また、第2モータジェネレータ40bは、上記第1実施形態のモータジェネレータ10と同様に、車載主機等の役割を果たす。
昇圧コンバータ60は、第1コンデンサ61、第2コンデンサ62、リアクトル63、及び上,下アーム昇圧スイッチScp,Scnの直列接続体を備えている。詳しくは、第1コンデンサ61には、バッテリ21が並列接続されている。第1コンデンサ61の第1端には、リアクトル63を介して各昇圧スイッチScp,Scnの接続点が接続されている。各昇圧スイッチScp,Scnの直列接続体には、第2コンデンサ62が並列接続されている。昇圧コンバータ60は、バッテリ21から出力された直流電圧を昇圧して第1,第2インバータ50a,50bに対して出力する。ちなみに本実施形態では、各昇圧スイッチScp,Scnして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的にはIGBTを用いている。各昇圧スイッチScp,Scnには、各フリーホイールダイオードDcp,Dcnが逆並列に接続されている。
制御システムは、第1モータジェネレータ40aのU,V相に流れる電流を検出する第1U,V相電流センサ70u,70vと、第1U相電流センサ70uを温度検出対象とする第1U相温度センサ71uとを備えている。また、制御システムは、第2モータジェネレータ40bのU,V相に流れる電流を検出する第2U,V相電流センサ80u,80vと、第2U相電流センサ80uを温度検出対象とする第2U相温度センサ81uとを備えている。さらに、制御システムは、リアクトル63に流れる電流を検出するリアクトル電流センサ90と、リアクトル電流センサ90を温度検出対象とする昇圧温度センサ91とを備えている。本実施形態では、昇圧温度センサ91が、リアクトル63、又はリアクトル63に電気的に接続された電流流通経路に接触した状態で直接取り付けられている。なお、図8では、各モータジェネレータ40a,40bの回転角を検出する回転角センサと、各インバータ50a,50bの電源電圧を検出する電圧センサとの図示を省略した。
制御装置30の処理部30bには、第1U相電流センサ70u、第1V相電流センサ70v、第1U相温度センサ71u、第2U相電流センサ80u、第2V相電流センサ80v、第2U相温度センサ81u、リアクトル電流センサ90、及び昇圧温度センサ91の検出値が入力される。
制御装置30は、各検出値に基づいて、昇圧コンバータ60の出力電圧を目標電圧にフィードバック制御すべく、昇圧コンバータ60を構成する下アーム昇圧スイッチScnをオンオフ操作する。制御装置30は、第1モータジェネレータ40aのトルクを第1指令トルクTrq*1にフィードバック制御すべく、第1インバータ50aを通電操作し、第2モータジェネレータ40bのトルクを第2指令トルクTrq*2にフィードバック制御すべく、第2インバータ50bを通電操作する。本実施形態において、各インバータ50a,50bの通電操作手法は、先の図2に示した処理(電流フィードバック制御処理)と同様である。
続いて、図9を用いて、本実施形態にかかる異常検出処理について説明する。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、第1,第2U相電流センサ70u,80uによって検出された第1,第2U相電流Iu1,Iu2と、リアクトル電流センサ90によって検出されたリアクトル電流Icと、第1,第2U相温度センサ71u,81uによって検出された第1,第2U相温度検出値Tu1,Tu2と、昇圧温度センサ91によって検出された昇圧温度Tcとを取得する。
続くステップS21では、第1,第2U相電流Iu1,Iu2の時間積分値に基づいて、第1,第2U相電流センサ70u,80uの第1,第2U相温度上昇量ΔTuest1,ΔTuest2を推定する。また、リアクトル電流Icの時間積分値に基づいて、リアクトル電流センサ90の温度上昇量(以下、昇圧温度上昇量ΔTcest)を推定する。各温度上昇量ΔTuest1,ΔTuest2,ΔTcestは、上記第1実施形態のステップS11で説明した推定手法と同様な手法で推定すればよい。
続くステップS22では、第1U相温度上昇量ΔTuest1を第1U相温度検出値Tu1から減算することにより、第1U相基準温度Tbest1を算出する。また、第2U相温度上昇量ΔTuest2を第2U相温度検出値Tu2から減算することにより、第2U相基準温度Tbest2を算出する。さらに、昇圧温度上昇量ΔTcestを昇圧温度Tcから減算することにより、昇圧基準温度Tbestcを算出する。
続くステップS23では、第1U相基準温度Tbest1と第2U相基準温度Tbest2の偏差の絶対値として、第1判定偏差T12を算出する。また、第2U相基準温度Tbest2と昇圧基準温度Tbestcの偏差の絶対値として、第2判定偏差T2cを算出する。さらに、昇圧基準温度Tbestcと第1U相基準温度Tbest1との偏差の絶対値として、第3判定偏差Tc1を算出する。
続くステップS24〜S32では、第1,第2,第3判定偏差T12,T2c,Tc1に基づいて、各温度センサ71u,81u,91に異常が生じているかを判断する。詳しくは、ステップS24では、第1判定偏差T12が判定閾値Tbmax以上であるとの条件、第2判定偏差T2cが判定閾値Tbmax以上であるとの条件、及び第3判定偏差Tc1が判定閾値Tbmax以上であるとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。ステップS24において肯定判断した場合には、ステップS25に進み、各温度センサ71u,81u,91のいずれかに異常が生じている旨判断する。
ステップS24において否定判断した場合には、ステップS26に進み、第1判定偏差T12が判定閾値Tbmax以上であるとの条件、及び第2判定偏差T2cが判定閾値Tbmax以上であるとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。ステップS26において肯定判断した場合には、ステップS27に進み、第2U相温度センサ81uに異常が生じている旨判断する。
ステップS26において否定判断した場合には、ステップS28に進み、第2判定偏差T2cが判定閾値Tbmax以上であるとの条件、及び第3判定偏差Tc1が判定閾値Tbmax以上であるとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。ステップS28において肯定判断した場合には、ステップS29に進み、昇圧温度センサ91に異常が生じている旨判断する。
ステップS28において否定判断した場合には、ステップS30に進み、第3判定偏差Tc1が判定閾値Tbmax以上であるとの条件、及び第1判定偏差T12が判定閾値Tbmax以上であるとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。ステップS30において肯定判断した場合には、ステップS31に進み、第1U相温度センサ71uに異常が生じている旨判断する。
ステップS30において否定判断した場合には、ステップS32に進み、各温度センサ71u,81u,91が正常である旨判断する。
このように本実施形態にかかる異常検出処理では、まず、第1,第2,昇圧基準温度Tbest1,Tbest2,Tbestcのうち、選択可能な一対の組み合わせの全ての偏差として第1,第2,第3判定偏差T12,T2c,Tc1を算出した。そして、算出した各偏差T12,T2c,Tc1のうち、判定閾値Tbmax以上となる偏差の算出に共通して用いられた基準温度に対応する温度センサに異常が生じている旨特定した。
ここで本実施形態では、さらに、温度センサに異常が生じた場合であっても、異常が生じた温度センサに対応する電流センサの電流検出値を温度補正できる処理を行う。この処理について、図10及び図11を用いて説明する。
図10に、本実施形態にかかる学習処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS40において、第1U相温度センサ71u及び第2U相温度センサ81uの双方が正常であるか否かを判断する。この処理には、上述した異常検出処理の判断結果が用いられる。
ステップS40において正常であると判断した場合には、ステップS41に進み、制御装置30が前回起動されてから所定時間TH経過しているとの条件と、制御装置30の今回の起動が初回起動であるとの条件との論理積が真であるか否かを判断する。この処理は、第1,第2U相温度センサ71u,81uのそれぞれが、その周囲と熱平衡状態になっているか否かを判断するための処理である。
ステップS41において肯定判断した場合には、ステップS42に進み、第1U相基準温度Tbest1から第2U相基準温度Tbest2を減算することにより、初期偏差ΔTbiniを算出する。なお、算出された初期偏差ΔTbiniは、制御装置30の備える図示しない記憶手段(メモリ)に記憶される。なお、例えば、第1,第2U相温度センサ71u,81uの搭載位置の違いや、第1,第2U相温度センサ71u,81uの劣化により、初期偏差ΔTbiniは、0以外の値をとり得る。
一方、ステップS40,S41において否定判断した場合には、ステップS43に進み、初期偏差ΔTbiniとして、制御装置30の前回の初回起動時においてメモリに記憶された初期偏差ΔTbiniを用いる。
続いて、図11に、本実施形態にかかる補正処理の手順を示す。ここで図11には、第1U相温度センサ71uに異常が生じた場合における第1U,V相電流センサ70u,70vの補正処理を例に示す。
ステップS50では、第1U相電流Iu1に基づいて、第1U相温度上昇量ΔTuest1を推定し、第1V相電流センサ70vによって検出された第1V相電流Iv1に基づいて、第1V相電流センサ70vの第1V相温度上昇量ΔTvest1を推定する。また、第2U相電流Iu2に基づいて、第2U相電流センサ80uの第2U相温度上昇量ΔTuest2を推定する。
続くステップS51では、第1U相温度検出値Tu1から第1U相温度上昇量ΔTuest1を減算することにより、第1U相基準温度Tbest1を算出する。また、第2U相温度検出値Tu2から第2U相温度上昇量ΔTuest2を減算することにより、第2U相基準温度Tbest2を算出する。
続くステップS52では、第1U相温度センサ71uが正常であるか否かを判断する。ステップS52において正常であると判断した場合には、ステップS53に進み、第1U相基準温度Tbest1に第1V相温度上昇量ΔTvest1を加算することにより、第1V相電流センサ70vの温度推定値(以下、第1V相温度推定値Tvest1)を算出する。
続くステップS54では、第1U相温度検出値Tu1及び温度特性情報に基づいて、第1U相電流Iu1を第1U相補正電流値Iuc1に補正する。また、第1V相温度推定値Tvest1及び温度特性情報に基づいて、第1V相電流Iv1を第1V相補正電流値Ivc1に補正する。
一方、ステップS52において第1U相温度センサ71uに異常が生じている旨判断した場合には、ステップS55に進み、第2U相基準温度Tbest2に、学習処理のステップS42,43で学習された初期偏差ΔTbiniを加算することにより、第1U相基準温度Tbest1を更新する。
続くステップS56では、更新された第1U相基準温度Tbest1に第1U相温度上昇量ΔTuest1を加算することにより、第1U相電流センサ70vの温度推定値(以下、第1U相温度推定値Tuest1)を算出する。また、更新された第1U相基準温度Tbest1に第1V相温度上昇量ΔTvest1を加算することにより、第1V相温度推定値Tvest1を算出する。
続くステップS57では、第1U相温度推定値Tuest1及び温度特性情報に基づいて、第1U相電流Iu1を第1U相補正電流値Iuc1に補正する。また、第1V相温度推定値Tvest1及び温度特性情報に基づいて、第1V相電流Iv1を第1V相補正電流値Ivc1に補正する。ステップS54,S57の処理の完了後、ステップS58では、第1U相補正電流値Iuc1及び第1V相補正電流値Ivc1に基づいて、第1W相補正電流値Iwc1を算出する。
なお、第2U相温度センサ81uに異常が生じた場合における第2U,V相電流センサ80u,80vの温度も、図11の処理と同様な手法によって推定できる。
このように本実施形態によれば、異常が生じた温度センサの温度検出対象となる電流センサの温度を推定するフェールセーフを実施することができる。このため、温度センサの異常が生じる場合であっても、トルク制御性の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図12に示すように、制御システムは、第1V相電流センサ70vを温度検出対象とする第1V相温度センサ71vと、第2V相電流センサ80vを温度検出対象とする第2V相温度センサ81vとをさらに備えている。第1,第2V相温度センサ71,81vによって検出された第1,第2V相温度検出値Tv1,Tv2は、制御装置30の処理部30bに入力される。なお、図12において、先の図8に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
続いて、本実施形態にかかる異常検出処理について説明する。本実施形態では、各電流センサ70u,70v,80u,80v,90のうち3つを選択するとともに、先の図9に示した処理を行うことにより、各電流センサ70u,70v,80u,80v,90のいずれに対応する温度センサに異常が生じているかを特定することができる。ちなみに、電流センサと温度センサとがそれぞれN個(Nは3以上の整数)の場合の特定手法は以下のとおりである。まず、各電流センサに対応するN個の基準温度を算出する。そして、N個の基準温度のうち、選択可能な一対の組み合わせの全ての偏差として、M個の判定偏差を算出する。ここで、Mは下式(eq2)で表される。
Figure 0006398821
そして、M個の判定偏差のうち、判定閾値Tbmax以上となる判定偏差の算出に共通して用いられた「N−1」個の基準温度に対応する温度センサに異常が生じている旨特定できる。
このため、各電流センサ70u,70v,80u,80v,90の中から、例えば4つを選択して異常が生じている温度センサを特定することもできる。具体的には、まず、各電流センサに対応する4つの基準温度を算出する。そして、4つの基準温度のうち、選択可能な一対の組み合わせの全ての偏差として6つの判定偏差を算出する。そして、6つの判定偏差のうち、判定閾値Tbmax以上となる判定偏差の算出に共通して用いられた3つの基準温度に対応する温度センサに異常が生じている旨特定することができる。
ここで本実施形態では、上記第3実施形態で説明したフェールセーフの別の実施形態について、図13及び図14を用いて説明する。
図13に、本実施形態にかかる温度補正処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。ここで図13には、第1U,V相温度センサ71u,71vのいずれかに異常が生じた場合における処理を例に示す。
ステップS61では、第1U,V相電流Iu1,Iv1の時間積分値に基づいて、第1U,V相温度上昇量ΔTuest1,ΔTvest1を推定する。続くステップS62では、異常検出処理の判断結果に基づいて、第1U,V相温度センサ71u,71vの双方が正常であるか否かを判断する。
ステップS62において否定判断した場合には、第1U,V相温度センサ71u,71vのいずれかに異常が生じている旨判断し、ステップS63に進む。ステップS63では、第1U相温度センサ71uに異常が生じているか否かを判断する。ステップS63において否定判断した場合には、第1V相温度センサ71vに異常が生じている旨判断し、ステップS64に進む。ステップS64では、第1U相温度検出値Tu1から第1U相温度上昇量ΔTuest1を減算することにより、第1U相基準温度Tbest1を算出する。そしてステップS65では、第1U相基準温度Tbest1に第1V相温度上昇量ΔTvest1を加算することにより、第1V相温度推定値Tvest1を算出する。
一方、ステップS63において肯定判断した場合には、第1U相温度センサ71uに異常が生じている旨判断し、ステップS66に進む。ステップS66では、第1V相温度上昇量ΔTvest1を第1V相温度検出値Tv1から減算することにより、第1U相基準温度Tbest1を更新する。そしてステップS67では、第1U相温度上昇量ΔTuest1を更新された第1U相基準温度Tbest1に加算することにより、第1U相温度推定値Tuest1を算出する。
続いて、図14に、温度推定処理の後に実行される補正処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
ステップS70では、第1U,V相温度センサ71u,71vの双方が正常であるか否かを判断する。ステップS70において肯定判断した場合には、ステップS71に進み、第1U相温度検出値Tu1及び温度特性情報に基づいて、第1U相電流Iu1を第1U相補正電流値Iuc1に補正し、第1V相温度検出値Tv1及び温度特性情報に基づいて、第1V相電流Iv1を第1V相補正電流値Ivc1に補正する。
一方、ステップS70において否定判断した場合には、ステップS72に進む。ステップS72では、速度算出部30aによって算出された電気角速度ωの絶対値が、閾値速度ωmin(>0)よりも高いか否かを判断する。本実施形態において、この処理は、先の図7に示したように、実際の各相電流の時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewが互いに大きくずれ、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれている状況であるか否かを判断するための処理である。
ステップS72において肯定判断した場合には、ステップS73に進み、第1U,V相温度センサ71u,71vのうち正常な方の温度検出値(以下、正常温度検出値Tf)と、温度特性情報とに基づいて、第1U,V相電流Iu1,Iv1を第1U,V相補正電流値Iuc1,Ivc1に補正する。第1U,V相電流Iu1,Iv1の補正に共通の温度検出値を用いることができるのは、第1V相電流センサ70vの実際の温度が、第1U相電流センサ70uの実際の温度と略等しいことに基づくものである。
一方、ステップS72において否定判断した場合には、ステップS74に進み、第1U,V相温度センサ71u,71vのうち正常な方の温度検出対象となる電流センサの電流検出値Ifを、正常温度検出値Tf及び温度特性情報に基づいて補正する。そしてステップS75では、第1U,V相温度センサ71u,71vのうち異常な方の温度検出対象となる電流センサの電流検出値を、先の図13のステップS65,S67で算出した温度推定値に基づいて補正する。
具体的には例えば、第1U相温度センサ71uに異常が生じている場合、ステップS74では、第1V相温度検出値Tv1及び温度特性情報に基づいて、第1V相電流Iv1を第1V相補正電流値Ivc1に補正する。そしてステップS75では、ステップS67で算出した第1U相温度推定値Tuest1と温度特性情報とに基づいて、第1U相電流Iu1を第1U相補正電流値Iuc1に補正する。なお、ステップS71,S73,S75の処理の完了後、ステップS58に進む。
以上説明した本実施形態によっても、異常が生じた温度センサの温度検出対象となる電流センサの温度を推定するフェールセーフを実施することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第2,第3実施形態において、モータジェネレータ及びインバータの組数としては、3組以上であってもよい。この場合、3組のうち、いずれか1つを第1システムとし、残余のいずれか1つを第2システムとすればよい。
・上記第1実施形態において、モータジェネレータの3相のそれぞれの相電流を検出するために、制御システムに電流センサを3つ備えてもよい。この場合、各電流センサに対応した温度センサを3つ設けてもよい。このとき、上記第2実施形態で説明したように、3つの温度センサのうち異常が生じている温度センサを特定することができる。
・上記第1実施形態では、トルク制御を電流フィードバック制御によって行ったがこれに限らない。例えば、トルク制御をトルクフィードバック制御によって行ってもよい。ここでトルクフィードバック制御とは、d,q軸電流に基づいて推定されたモータジェネレータのトルクを指令トルクにフィードバック制御するための操作量として、dq座標系におけるインバータの電圧ベクトルの位相を算出するものである。この位相に基づいて、操作信号gup〜qwnが生成される。
・電流センサとしては、シャント抵抗を備えるもの等、他の電流センサであってもよい。また、電流センサとしては、バスバーに直接取り付けられるものに限らず、例えばホール素子を備える電流センサのように、バスバーと非接触で相電流を検出可能なものであってもよい。この場合であっても、相電流が流れることに伴う発熱により電流センサの温度上昇量が大きいなら、本発明の適用が有効である。
・モータジェネレータの制御量としては、トルクに限らず、例えば回転速度であってもよい。また、モータジェネレータとしては、突極機に限らず、SPMSM等の非突極機であってもよい。また、モータジェネレータとしては、永久磁石型同期機に限らず、例えば巻線界磁型同期機であってもよい。さらに、モータジェネレータとしては、同期機に限らない。加えて、本発明の適用対象としては、車両に限らない。
・上記第1実施形態において、温度センサとして、例えばU相温度センサ27uのみを制御システムに備える。この構成において、異常検出処理として、図15に示す処理を行うことができる。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
ステップS80では、U相温度検出値Tuの時間積分値に基づいて、U相温度上昇量ΔTuestを推定する。続くステップS81では、U相温度検出値TuからU相温度上昇量ΔTuestを減算することにより、U相基準温度Tubestを算出する。続くステップS82では、U相温度検出値Tuが、その温度下限値Tminよりも高くてかつ温度上限値Tmax未満であるか否かを判断する。この処理は、U相温度センサ27uの断線異常又はショート異常を判断するための処理である。
ステップS82において肯定判断した場合には、断線異常又はショート異常が生じていないと判断し、ステップS83に進む。ステップS83では、U相基準温度Tubestが、その下限値Tjminよりも高くてかつ上限値Tjmax未満であるか否かを判断する。この処理は、U相基準温度Tubestのレンジ外れ異常が生じているか否かを判断するための処理である。
ステップS83において肯定判断した場合には、レンジ外れ異常が生じていないと判断し、ステップS84に進む。ステップS84では、U相基準温度Tubestの規定時間(例えば、処理部30bの1処理周期)あたりの変化量ΔTbestが所定変化量ΔTb未満であるとの条件、及びU相温度上昇量ΔTuestが規定値ΔTpよりも大きいとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。この処理は、U相温度センサ27uの温度検出値の中間値張り付き異常が生じているか否かを判断するための処理である。中間値張り付き異常とは、U相電流センサ24uの実際の温度にかかわらず、U相温度検出値Tuが、温度下限値Tminiと温度上限値Tmaxとの中間の一定値を出力し続ける異常である。
ステップS84において肯定判断した場合には、ステップS85に進み、U相温度センサ27uが正常である旨判断する。そして、V相電流センサ24vの温度推定処理を許可する。一方、ステップS82〜S84において否定判断した場合には、ステップS86に進み、U相温度センサ27uに異常が生じている旨判断する。そして、上記温度推定処理を禁止する。
10…モータジェネレータ、24u,24v…U,V相電流センサ、27u,27v…U,V相温度センサ、30…制御装置。

Claims (7)

  1. 直流電源(21)の出力電圧を交流電圧に変換して3相交流回転電機(10;40a,40b)に印加すべく通電操作される電力変換回路(20;50a,50b,60)と、
    前記回転電機の3相のうち少なくとも1相と、前記直流電源から前記電力変換回路を介して前記回転電機に至るまでの電流流通経路の特定箇所とのそれぞれを電流検出箇所とし、前記電流検出箇所のそれぞれに対応して設けられる電流検出部(24u,24v;70u,70v,80u,80v,90)と、
    全ての前記電流検出部のうち少なくとも2つのそれぞれを温度検出対象とし、前記温度検出対象のそれぞれに対応して設けられる温度検出部(27u,27v;71u,81u,91;71u,71v,81u,81v,91)と、を備える回転電機の制御システムに適用され、
    前記回転電機に流れる相電流を検出する前記電流検出部の電流検出値を、前記相電流を検出する前記電流検出部に対応して設けられる前記温度検出部の温度検出値に基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された前記電流検出値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段と、
    前記温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部のうち、前記相電流を検出する少なくとも1つの前記電流検出部を含む一対の電流検出部を判定対象検出部とし、前記各判定対象検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、
    前記各判定対象検出部のそれぞれについて、自身に対応して設けられる前記温度検出部の温度検出値から、前記温度上昇量推定手段によって推定された前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、
    前記基準温度算出手段によって算出された一対の前記基準温度の偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記偏差算出手段によって算出された前記偏差が閾値以上であると判断した場合、前記各判定対象検出部のいずれかに対応する前記温度検出部に異常が生じている旨判定する処理を行う異常判定手段と、を備えることを特徴とする回転電機の制御装置。
  2. 前記電流検出部(24u,24v)は、前記回転電機の特定の2相のそれぞれに対応して設けられ、
    前記温度検出部(27u,27v)は、前記相電流を検出する前記電流検出部のそれぞれに対応して設けられる請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記電流検出部(70u,70v,80u,80v,90)は、前記回転電機の3相のうち少なくとも2相と、前記電流流通経路の特定箇所とのそれぞれに対応して3つ以上設けられ、
    前記温度検出部は、全ての前記電流検出部のうち少なくとも3つのそれぞれに対応して設けられ、
    前記温度上昇量推定手段は、全ての前記電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定し、
    前記基準温度算出手段は、全ての前記電流検出部のそれぞれについて、自身に対応して設けられる前記温度検出部の温度検出値から、前記温度上昇量推定手段によって推定された前記温度上昇量を差し引いた値を前記基準温度として算出し、
    前記偏差算出手段は、前記基準温度算出手段によって算出された全ての前記基準温度のうち、選択可能な一対の組み合わせ全てについて前記偏差を算出し、
    前記異常判定手段は、前記判定する処理として、前記偏差算出手段によって算出された前記偏差のうち、前記閾値以上となる偏差の算出に共通して用いられた前記基準温度に対応する前記温度検出部に異常が生じている旨特定する処理を行う請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  4. 前記電力変換回路は、
    リアクトル(63)及び昇圧スイッチ(Scn)を有し、前記昇圧スイッチのオンオフ操作により、前記直流電源の出力電圧を昇圧して出力する昇圧コンバータ(60)と、
    上アームスイッチ及び下アームスイッチの直列接続体を有し、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの交互のオン操作により、前記昇圧コンバータによって昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して前記回転電機に印加するインバータ(50a,50b)と、を含み、
    前記制御システムには、前記回転電機及び前記電力変換回路の組が複数備えられ、
    複数の前記回転電機及び前記電力変換回路の組のうち、いずれか1組を第1システム(40a,50a)とし、残余のいずれか1つを第2システム(40b,50b)とし、
    前記制御システムには、
    前記第1システムを構成する前記回転電機の少なくとも1相と、前記第2システムを構成する前記回転電機の少なくとも1相と、前記電流流通経路の特定箇所としての前記リアクトルとのそれぞれに流れる電流を検出する少なくとも3つの前記電流検出部(70u,80u,90)と、
    前記少なくとも3つの前記電流検出部のそれぞれに対応して設けられる温度検出部(71u,81u,91)と、が備えられる請求項3に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記電力変換回路は、互いに直列接続された上アームスイッチ及び下アームスイッチの交互のオン操作により、前記直流電源の出力電圧を交流電圧に変換して前記回転電機に印加するインバータ(50a,50b)を含み、
    前記制御システムには、前記回転電機及び前記電力変換回路の組が複数備えられ、
    複数の前記回転電機及び前記電力変換回路の組のうち、いずれか1組を第1システム(40a,50a)とし、残余のいずれか1つを第2システム(40b,50b)とし、
    前記制御システムには、
    前記第1システムを構成する前記回転電機の特定の2相と、前記第2システムを構成する前記回転電機の特定の2相とのそれぞれに流れる電流を検出する少なくとも4つの前記電流検出部(70u,70v,80u,80v)と、
    前記少なくとも4つの前記電流検出部のそれぞれに対応して設けられる前記温度検出部(71u,71v,81u,81v)と、が備えられる請求項3に記載の回転電機の制御装置。
  6. 前記異常判定手段によって異常が生じている旨判定された前記温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部を推定対象検出部とし、
    記温度上昇量推定手段によって推定された前記推定対象検出部の前記温度上昇量に、前記各温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部のうち前記推定対象検出部以外の電流検出部の前記基準温度を加算することにより、前記推定対象検出部の温度を推定する温度推定手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記推定対象検出部の電流検出値を、前記温度推定手段によって推定された前記推定対象検出部の温度に基づいて補正する請求項3〜5のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  7. 前記電流検出部は、自身の電流検出箇所に接触した状態で設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
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