JP6772844B2 - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電動機の通電を制御する交流電動機の制御装置に関する。
従来、電流センサが検出した相電流検出値に基づいてフィードバック制御を行う交流電動機の制御装置において、相電流の1次成分に重畳する高次成分の影響を低減する技術が知られている。例えば特許文献1に開示された交流電動機の制御装置は、高次成分による騒音の低減や相電流のオフセットによるトルク変動の抑制を課題とし、その解決のため、相電流検出値をフーリエ級数展開して抽出された1次電流に基づいてフィードバック制御を行う。
また、特許文献1には、相電流への高次成分の重畳や相電流のオフセットは、特に高回転且つ高出力領域で問題となること、低回転領域では、フィードバック応答性の低下を防ぐためにフーリエ級数展開を適用しない方が好ましい場合があることが記載されている。そして、回転数及び変調度に応じて、フーリエ級数展開モードと通常モードとを切り替える構成が開示されている。
特許第5741966号公報
特許文献1におけるモード切り替え構成において、フーリエ級数展開が適用されない低回転領域では、例えばPWM制御で生成された出力波形により通電される相電流の検出値がそのままdq変換され、瞬時電流として電流指令値に対してフィードバックされる。
インバータのPWM制御では、一般に三角波キャリアの山又は谷のタイミングを跨いで上下アームのスイッチング素子が交互にオンする。上アーム素子のオン期間には相電流が増加し、下アーム素子のオン期間には相電流が減少するため、電流リプルが生じる。
また、一般にPWM制御では、電流センサによる検出電流は、三角波キャリアの山又は谷のタイミングでサンプリングされる。このとき、電流センサの検出遅れ等により、電流リプルの中心値からずれた値が取得される。そして、誤差を含んだ電流値に基づきフィードバック制御演算がされることにより、電流指令と実電流とが乖離し、交流電動機の出力トルク精度が低下することとなる。
一方、フーリエ級数展開では、キャリア周期とは関係なく電気角に同期したタイミングで電流を取得するため、電流センサの検出遅れの影響による誤差を低減し、取得電流値の精度を向上させることができる。
しかし、フーリエ級数展開では、電気角1周期のデータを積算する必要があるため応答性が低下する。さらに、1次電流の位相が電流指令に対して180°ずれた場合、PI制御器に入力される電流偏差が増大し、制御破綻が発生するという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、検出電流をフーリエ級数展開して抽出された1次電流を用いる制御において、電流指令に対する1次電流の位相ずれによる制御破綻を回避する交流電動機の制御装置を提供することにある。
本発明の交流電動機の制御装置は、複数のスイッチング素子(21−26)の動作により直流電力を交流電力に変換し、交流電動機(80)に供給するインバータ(20)と、インバータ制御部(02)とを備える。
インバータ制御部は、交流電動機の一相以上に流れる相電流を検出する一つ以上の電流センサ(87、88)から取得した検出電流と、交流電動機の電気角とに基づくフィードバック制御によってインバータを操作し、交流電動機の通電を制御する。
本明細書で「交流電動機」は、交流駆動のモータ、発電機、及びモータジェネレータを含むものであり、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車の主機として用いられ駆動輪を駆動するためのトルクを発生するモータジェネレータが該当する。また、例えば、モータジェネレータの通電を制御する制御装置が「交流電動機の制御装置」に該当する。
インバータ制御部は、指令補正部(50)と、フィードバック制御演算部(40)と、を有する。
指令補正部は、電気角1周期をN個(Nは2以上の整数)で分割した角度で取得した検出電流に基づく算出値を電気角1周期にわたって積算することによりフーリエ係数を演算する。そして、指令補正部は、当該フーリエ係数を用いて算出された1次電流のdq変換値であるフィルタ電流に基づいて電流指令値を補正し、補正後電流指令値を演算する。
典型的には、指令補正部は、電流指令値と、当該電流指令値に対してフィードバックされるフィルタ電流との差分を0に近づけるように、補正後電流指令値を演算する。
フィードバック制御演算部は、電流センサによる検出電流のdq変換値である瞬時電流を補正後電流指令値に対してフィードバックし、インバータに指令するゲート信号を演算する。
インバータ制御部は、指令補正部が演算した補正後電流指令値がフィードバック制御演算部に入力される「補正モード」と、補正前の電流指令値がそのまま補正後電流指令値としてフィードバック制御演算部に入力される「非補正モード」とを切替可能である。
本発明では、フィードバック制御演算は瞬時電流を用いて行いつつ、フーリエ級数展開によって得られたフィルタ電流に基づいて電流指令値を補正する。
高次成分が除去されたフィルタ電流に基づいて電流指令値を補正することにより、高次成分の影響を低減することができる。また、フィルタ電流は、フィードバック制御演算のループとは別に電流指令値の補正にのみ用いられるため、電流指令に対し位相が180°ずれた場合にも制御破綻することはない。したがって、本発明では、制御破綻を回避しつつ、高精度な制御が可能となる。
本発明が適用される好ましい制御装置では、フィードバック制御演算部がPWM制御によりインバータのゲート信号を生成する構成において、フィードバック制御演算部は、PWM制御のキャリアの山又は谷のタイミングで検出電流を取得する。この構成では、電流センサの検出遅れにより、電流リプルの中心値に対する電流取得値の誤差が発生し、トルク精度が低下するため、本発明による効果が特に有効に発揮される。
各実施形態による交流電動機の制御装置が適用されるMG駆動システムの概略構成図。 第1実施形態によるインバータ制御部の制御ブロック図。 フーリエ級数展開による制御破綻の問題を説明するブロック図。 (a)一般的な電流フィードバック制御構成を説明するブロック図、(b)電流センサの検出遅れ時間を定義する図。 PWM制御における電流リプルを説明する図。 第1実施形態の制御構成を説明するブロック図。 瞬時電流及びフィルタ電流の演算タイミングを示すタイムチャート。 電流指令補正処理のフローチャート。 第2実施形態によるインバータ制御部の制御ブロック図。 第2実施形態による電流指令切替処理のフローチャート。
以下、交流電動機の制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。第1、第2実施形態を包括して「本実施形態」という。
本実施形態の交流電動機の制御装置は、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源であるモータジェネレータ(以下「MG」)を駆動するシステムにおいて、三相交流モータであるMGの通電を制御する装置である。各実施形態の「MG」及び「MG制御装置」は、特許請求の範囲に記載の「交流電動機」及び「交流電動機の制御装置」に相当する。
[システム構成]
まず、各実施形態のMG制御装置が適用されるMG駆動システムの全体構成について図1を参照して説明する。図1には、一つのMGを備えるシステムを例示する。
MG駆動システム90は、充放電可能な二次電池であるバッテリ11の直流電力をインバータ20で三相交流電力に変換してMG80に供給するシステムである。MG駆動システム90においてMG制御装置10は、主にインバータ20及びインバータ制御部30を含む。
なお、MG制御装置10は、バッテリ11の電圧を昇圧してインバータ20に出力するコンバータを備えたMG駆動システムに適用されてもよい。また、MG制御装置10は、二つ以上のMGを備えたMG駆動システムにも同様に適用可能である。
MG80は、例えば永久磁石式同期型の三相交流モータである。本実施形態では、MG80は、ハイブリッド自動車の駆動輪を駆動するトルクを発生する電動機としての機能、及び、エンジンや駆動輪から伝達されるトルクを発電によってエネルギー回収する発電機としての機能を兼ね備える。
MG80の三相巻線81、82、83のうち一相以上の巻線に接続される電流経路には相電流を検出する電流センサが設けられる。図1の例では、V相巻線82及びW相巻線83に接続される電流経路に、それぞれ相電流Iv、Iwを検出する電流センサ87、88が設けられており、残るU相の電流Iuをキルヒホッフの法則に基づいて推定している。他の実施形態では、どの二相の電流を検出してもよく、三相の電流を検出してもよい。或いは、一相の電流検出値に基づいて他の二相の電流を推定する技術を採用してもよい。
回転角センサ85は、MG80の電気角θを検出する。本実施形態では、回転角センサ85としてレゾルバを用いることを想定するが、他の回転角センサが使用されてもよい。
インバータ20は、上下アームの6つのスイッチング素子21−26がブリッジ接続されている。詳しくは、スイッチング素子21、22、23は、それぞれU相、V相、W相の上アームのスイッチング素子であり、スイッチング素子24、25、26は、それぞれU相、V相、W相の下アームのスイッチング素子である。スイッチング素子21−26は、例えばIGBTで構成され、低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオードが並列に接続されている。
インバータ20は、インバータ制御部30からのゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLに従ってスイッチング素子21−26が動作することで直流電力を三相交流電力に変換する。そして、インバータ制御部30が演算した電圧指令に応じた相電圧Vu、Vv、VwをMG80の各相巻線81、82、83に印加する。平滑コンデンサ15は、インバータ20に入力されるシステム電圧Vsysを平滑化する。システム電圧Vsysは、例えば電圧センサ27により検出される。
インバータ制御部30は、マイコン等により構成され、図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を内部に備えている。マイコンは、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
インバータ制御部30には、電流センサ87、88が検出した二相の相電流Iv、Iw、及び、回転角センサ85が検出した電気角θが入力される。また、インバータ制御部30には、上位制御回路からトルク指令Trq*が入力される。
インバータ制御部30は、これらの情報に基づいて、インバータ20を操作するゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLを演算する。インバータ20は、ゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLに従ってスイッチング素子21−26が動作することにより、バッテリ11から入力される直流電力を交流電力に変換しMG80に供給する。
[インバータ制御部]
次に、インバータ制御部30の構成及び作用効果について、実施形態毎に説明する。第1、第2実施形態のインバータ制御部の符号を、それぞれ「301」、「302」とする。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図2〜図8を参照して説明する。
図2に示すように、第1実施形態のインバータ制御部301は、電流指令演算部31、フィードバック制御演算部40及び指令補正部50を有する。
電流指令演算部31は、トルク指令Trq*に基づき、マップや数式を用いてd軸電流指令Id*及びq軸電流指令Iq*を演算する。
本実施形態のフィードバック制御演算部40は、ベクトル制御、電流フィードバック制御及びPWM制御を行うための構成を有している。PWM制御では、電圧指令から算出された各相指令デューティDu、Dv、Dwと三角波キャリアとの比較により、ゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLが生成される。
図2には、キャリア発生器の図示を省略する。なお、MG80の回転数や変調率に応じてキャリア周波数を変更する等の周知技術が採用されてもよい。
以下、フィードバック制御演算部40の構成を順に説明する。ベクトル制御により電流フィードバック制御を行う本実施形態では、電流指令、及び、電流指令に対してフィードバックされる電流はdq軸電流であることを前提とし、都度の記載を適宜省略する。
また、電流指令について、入力信号として全体的に捉える場合は「電流指令」といい、補正前の値や補正後の値等の特定の値を指す場合は「電流指令値」という。ただし、その用語の区別は厳格なものではなく、文脈等に応じて混在して用いられる。
dq変換部42は、電流センサ87、88が検出したV相電流Iv、W相電流Iw、及び、回転角センサ85が検出した電気角θが入力される。
dq変換部42は、検出電流Iv、Iw及び電気角θを、キャリアの山又は谷のタイミングでサンプリングし、それらを同一タイミングのデータとして座標変換演算に用いる。そして、dq変換部42は、検出電流Iv、Iwのdq変換値である瞬時電流Id、Iqをフィードバックする。以下、「サンプリング」と「取得」とは同義で用いられる。
第1電流減算器431、432は、指令補正部50によって補正された補正後電流指令値Id**、Iq**と、dq変換部42からフィードバックされた瞬時電流Id、Iqとの差分である第1電流偏差ΔId1、ΔIq1をそれぞれ算出する。
第1PI制御器441、442は、それぞれ、第1d軸電流偏差ΔId1及び第1q軸電流偏差ΔIq1を0に近づけるように、比例積分演算により、d軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*を算出する。なお、第1PI制御器は、微分演算を含むPID制御器として構成されてもよい。また、第1PI制御器441、442により演算されるフィードバック項に加え、別途算出されるフィードフォワード項がd軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*に加算されてもよい。
3相変換部45は、電気角θを用いて、dq軸電圧指令Vd*、Vq*を3相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に変換する。
電圧DUTY変換部47は、システム電圧Vsys及び電気角θに基づき、各相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を指令デューティDu、Dv、Dwに変換する。
PWM変調部48は、各相の指令デューティDu、Dv、Dwをキャリアと比較することにより、インバータ20のスイッチング素子21−26を動作させるゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLを生成し、インバータ20に出力する。
以上がフィードバック制御演算部40の構成である。
次に、指令補正部50は、1次電流演算部51、dq変換部52、第2電流減算器531、532、及び、第2PI制御器541、542を含む。
1次電流演算部51は、従来技術である特許文献1(特許第5741966号公報)に開示された通り、相電流Iv、Iwをフーリエ級数展開してフーリエ係数を演算し、さらにそのフーリエ係数を用いて1次電流Iv1s、Iw1sを算出する。
すなわち、1次電流演算部51は、電気角1周期をN個(Nは2以上の整数)で分割した角度で相電流Iv、Iw及び電気角θをサンプリングする。サンプリング角度は、電圧位相φの情報を用いて決められてもよい。1次電流演算部51は、検出電流Iv、Iwと電気角θのcos値及びsin値とから算出される値を電気角1周期にわたって積算することによりフーリエ係数を演算する。続いて、1次電流演算部51は、フーリエ係数と、電気角θのcos値及びsin値とを用いて1次電流Iv1s、Iw1sを算出する。
詳しい計算式は特許文献1の通りであるため、説明を省略する。
この1次電流Iv1s、Iw1sは、検出電流Iv、Iwに重畳された高次成分が除去され、1次成分が抽出されたものに相当する。dq変換部52は、電気角θを用いて1次電流Iv1s、Iw1sをdq変換し、高次成分が除去されたdq軸電流であるフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltを算出する。
1次電流演算部51及びdq変換部52を合わせてフーリエフィルタ510とする。特許第5888567号公報に開示された構成のように、フーリエフィルタ510は、1次電流Iv1s、Iw1sを一旦算出してからdq変換するのでなく、フーリエ係数から直接、フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltを算出してもよい。
第2電流減算器531、532は、電流指令値Id*、Iq*と、dq変換部52からフィードバックされたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltとの差分である第2電流偏差ΔId2、ΔIq2をそれぞれ算出する。
第2PI制御器541、542は、それぞれ、第2d軸電流偏差ΔId2及び第2q軸電流偏差ΔIq2を0に近づけるように、比例積分演算により、補正後電流指令値Id**、Iq**を算出する。補正後電流指令値Id**、Iq**は、フィードバック制御演算部40に入力される。なお、第2PI制御器は、第1PI制御器と同様に、微分演算を含むPID制御器として構成されてもよい。
以上が指令補正部50の構成である。
次に、図3を参照し、特許文献1の従来技術の問題点について説明する。図2では、d軸電流とq軸電流の制御ブロックを分けて記載しているのに対し、制御構成を単純化した図3では、d軸電流とq軸電流とをまとめ、共通する上2桁の符号を用いて記す。PI制御器には、第1PI制御器441、442に対応する符号「44」を用いる。「P」と記したブロック800は、インバータ20及びMG80をまとめて、PI制御の制御対象であるプラントを表す。また、図3には、各部における正弦波の相電流を模式的に示す。
プラント800に流れる検出電流Iv、Iwには二点鎖線で示すように高次成分が重畳している。なお、図示した重畳波形はイメージであり、正確なものではない。
フーリエフィルタ510は、フーリエ級数展開により検出電流Iv、Iwから高次成分を除去して1次電流Iv1s、Iw1sを抽出し、1次電流Iv1s、Iw1sのdq変換値であるフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltを出力する。
ただし、フーリエ級数展開では、最新のデータ取得から遡って電気角1周期分の算出データを積算する必要がある。したがって、分割数Nが小さく、サンプリングの角度間隔が大きいほど、また、最新データ取得後に演算時間を要するほど、フーリエフィルタ510の処理後の電流位相が遅れ、フィードバック応答性が低下する。
仮に、電流指令Id*、Iq*に対しフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltの位相が180°ずれると、正弦波のピーク付近でPI制御器44に入力される電流偏差が増大し、制御破綻が発生する。
なお、特許文献1には制御破綻についての言及はないが、低回転領域では、フィードバック制御の応答性低下を防ぐためにフーリエ級数展開モードから通常モードに切り替えることが記載されている。そこで、次に図4、図5を参照し、PWM制御での通常モードにおける電流フィードバック制御の問題点について説明する。
図4(a)に、一般的な電流フィードバック制御構成を単純化して示す。図4(a)の記載方式は図3に準ずる。
一般的な電流フィードバック制御構成は、一重のフィードバックループで表される。このループでは、検出電流Iv、Iwのdq変換値である瞬時電流Id、Iqが、電流指令Id*、Iq*に対してフィードバックされる。つまり、瞬時電流Id、Iqが電流指令Id*、Iq*に追従する。
また、検出電流Iv、Iwには、以下に説明するように、電流センサ87、88の検出遅れによる誤差が発生する。なお、レゾルバを想定した回転角センサ85により検出される電気角θには実質的な遅れは生じないものとする。
ここで、電流センサ87、88の検出遅れについて、図4(b)及び図5を参照する。
図4(b)に、電流センサの検出電流を制御装置が取得する一般的な構成を示す。図4(b)では、電流センサの符号として、図1のV相電流センサの符号「87」を用いる。電流センサ87は、相電流をアナログ信号として検出し、コネクタ71を介して接続された制御装置70に送信する。
制御装置70の受信回路72は、電流センサ87からアナログ信号を受信する。A/D変換部73は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、制御演算部74に出力する。
このように、電流信号が、電流センサ87及び制御装置70の受信回路72を経由し、制御演算に利用可能な値として認識されるまでの時間を「検出遅れ時間」と定義する。
図5に示すように、PWM制御では、キャリアとDUTYとの大小関係によってスイッチング素子がON/OFFする。ここで、DUTYは、図2における各相の指令デユーティDu、Dv、Dwを包括し、スイッチング周期に対する上アーム素子のON時間比率を意味する。DUTYがキャリアを上回る期間、ゲート信号はONとなる。
実電流は、ゲート信号のON期間に上昇し、OFF期間に下降することにより、リプルが生じる。白丸で示すように、キャリアの谷のタイミングにおける実電流は、上昇時リプルの中心値に相当し、キャリアの山のタイミングにおける実電流は、下降時リプルの中心値に相当する。したがって、理想的に検出遅れが無い場合、キャリアの山又は谷のタイミングで電流をサンプルすることにより、電流リプルの中心値を取得することができる。
しかし現実には、検出電流は実電流に対して遅れる。実電流に対して遅れる検出電流をキャリアの山又は谷のタイミングでサンプルすると、キャリアの谷のタイミングにおける電流値は、下向き三角印で示すように、リプルの中心値よりも小さくなる。また、キャリアの山のタイミングにおける電流値は、上向き三角印で示すように、リプルの中心値よりも大きくなる。このように、検出電流の遅れにより、電流リプルの中心値に対する電流取得値の誤差が発生する。この誤差の量は、電流リプルの大きさや、検出遅れ時間によって変動する。
図4(a)に戻り、上記の理由により、キャリア周期でサンプルされる検出電流Iv、Iwには誤差が発生する。また、検出電流Iv、Iwがそのままdq変換された瞬時電流Id、Iqにも誤差が発生する。そして、誤差を含む瞬時電流Id、Iqがフィードバックされるため、電流指令Id*、Iq*と実電流とが乖離し、MG80の出力トルク精度が低下することとなる。
上述した、従来技術によるフーリエ級数展開の問題点や、PWM制御での電流フィードバック制御の問題点を解決するため、第1実施形態では新規の制御構成を提案する。
次に、図6〜図8を参照し、第1実施形態の構成による作用効果を説明する。
図6に、図3、図4(a)に準じた記載方式で、第1実施形態の単純化した制御構成を示す。また、図6の各部に併記したS1〜S4の番号は、図8のフローチャートの対応するステップ番号を示す。
図6に示すように、第1実施形態の制御構成は、二重のフィードバックループで表される。内側のループは図4(a)と同様である。外側のループでは、検出電流Iv、Iwのフーリエ級数展開によって得られたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltが電流指令Id*、Iq*に対してフィードバックされる。つまり、フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltが電流指令Id*、Iq*に追従する。また、内側のループが図2のフィードバック制御演算部40に対応し、外側のループが指令補正部50に対応する。
電流指令値Id*、Iq*は、高次成分が除去されたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltに基づいて補正される。これにより、電流指令値Id*、Iq*に高次成分が重畳することが回避される。そして、補正後の電流指令値Id**、Iq**が内側ループの電流指令値として用いられる。
図7に、内側ループの瞬時電流Id、Iq、及び、外側ループのフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltの演算タイミングを示す。
PWM制御では、三角波キャリアの山又は谷のタイミングでサンプルされた検出電流Iv、Iwがdq変換され、瞬時電流Id、Iqのデータが更新される。
一方、フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltは、キャリア周期とは関係なく、電気角1周期において設定された角度θfでサンプリングされた検出電流Iv、Iwに基づいて演算される。電流サンプリング角度θfは、フーリエ級数展開の分割数Nを用いて「θf=360/N[°]」と表される。
第1実施形態の制御構成では、実際のフィードバック制御は内側ループで行われる。また、高次成分が除去されたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltに基づいて電流指令値Id*、Iq*が補正される。フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltは、電流指令値Id*、Iq*の補正にのみ用いられるため、電流指令Id*、Iq*に対し位相が180°ずれた場合にも制御破綻することはない。
続いて、本実施形態による電流指令補正処理について、図8を参照する。以下のフローチャートの説明で、記号「S」はステップを意味する。
S1で、フーリエフィルタ510は、検出電流Iv、Iwを取得する。
S2で、フーリエフィルタ510は、検出電流Iv、Iwをフーリエ級数展開して1次電流Iv1s、Iw1sを算出し、さらに、1次電流Iv1s、Iw1sのdq変換値であるフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltを算出する。
S3で、電流減算器53は、電流指令値Id*、Iq*と、フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltとの差分である第2電流偏差ΔId2、ΔIq2を算出する。
S4で、第2PI制御器54は、第2電流偏差ΔId2、ΔIq2を0に近づけるように、比例積分演算により補正後dq軸電流指令値Id**、Iq**を演算する。
(効果)
本実施形態のMG制御装置10の効果について説明する。
(1)インバータ制御部30は、瞬時電流Id、Iqを用いてフィードバック制御演算を行いつつ、フーリエ級数展開によって得られたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltに基づいて電流指令値Id*、Iq*を補正する。
高次成分が除去されたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltに基づいて電流指令値Id*、Iq*を補正することにより、高次成分の影響を低減することができる。また、フィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltは、フィードバック制御演算のループとは別に電流指令値Id*、Iq*の補正にのみ用いられるため、電流指令Id*、Iq*に対し位相が180°ずれた場合にも制御破綻することはない。したがって、本実施形態では、制御破綻を回避しつつ、高精度な制御が可能となる。
(2)指令補正部50は、電流指令値Id*、Iq*と、電流指令値Id*、Iq*に対してフィードバックされるフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltとの差分を0に近づけるように、補正後電流指令値Id**、Iq**を演算する。これにより、制御破綻を適切に回避することができる。
(3)本実施形態のフィードバック制御演算部40は、PWM制御によりインバータ20のゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLを生成する。また、フィードバック制御演算部40は、PWM制御のキャリアの山又は谷のタイミングで検出電流Iv、Iwを取得する。PWM制御では、電流センサ87、88の検出遅れにより、電流リプルの中心値に対する電流取得値の誤差が発生し、トルク精度が低下するため、本実施形態による効果が特に有効に発揮される。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図9の制御ブロック図、及び、図10のフローチャートを参照して説明する。図9に示されるフィードバック制御演算部40は、第1実施形態の図2に示されるフィードバック制御演算部40と共通である。その他、図9において、図2と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のインバータ制御部302は、第1実施形態のインバータ制御部301に対し、モード選択部35及び指令切替器361、362をさらに有する点が異なる。
指令補正部50は、高次成分が除去されたフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltに基づいて電流指令値Id*、Iq*を補正することにより、高次成分による影響を低減し、MG80のトルク精度を向上させることができる。しかし、その反面、フーリエ級数展開による1次電流Iv1s、Iw1sの演算では、電気角1周期分のデータを積算する必要があるため応答性が低下するというトレードオフが存在する。
上記第1実施形態では常にトルク精度の向上を優先するのに対し、第2実施形態では、車両の運転状況やMG80の動作状態等の情報に応じて、トルク精度及び応答性のいずれを優先するかを選択し、制御モードを切替可能とする。
以下、指令補正部50が演算した補正後電流指令値Id**、Iq**がフィードバック制御演算部40に入力される制御モードを「補正モード」という。また、補正前の電流指令値Id*、Iq*がそのまま補正後電流指令値Id**、Iq**としてフィードバック制御演算部40に入力される制御モードを「非補正モード」という。第1実施形態では常に補正モードが実行される。非補正モードは通常の電流フィードバック制御に相当する。
例えば、トルク精度の向上を優先する場合には補正モードが選択され、フィードバック応答性を優先する場合には非補正モードが選択される。
モード選択部35は、車両やMG80の情報に基づいて、補正モード又は非補正モードを選択し、選択信号を指令切替器361、362に出力する。
指令切替器361、362は、それぞれ、第2PI制御器541、542が演算した補正後電流指令値Id**、Iq**が入力されると共に、バイパスを経由して補正前の電流指令値Id*、Iq*が入力される。指令切替器361、362は、モード選択部35からの選択信号に基づき、補正モードでは補正後電流指令値Id**、Iq**を出力し、非補正モードでは補正前の電流指令値Id*、Iq*を出力する。
続いて、第2実施形態による電流指令切替処理について、図10を参照する。
モード選択部35は、S5で、車両の運転状況やMG80の動作状態等に関する情報を取得し、その情報に基づいて制御モードを選択する。
S6では、選択された制御モードを判定する。
補正モードのとき、S6でYESと判定され、指令切替器361、362は、S7で、補正後電流指令値Id**、Iq**をフィードバック制御演算部40に出力する。
非補正モードのとき、S6でNOと判定され、指令切替器361、362は、S8で、補正前の電流指令値Id*、Iq*をフィードバック制御演算部40に出力する。
第2実施形態では、車両の運転状況やMG80の動作状態等の情報に応じて補正モード又は非補正モードを切替可能である。補正モードでは、第1実施形態と同様に、フーリエ級数展開による制御破綻を回避しつつ、トルク精度を向上させることができる。また、非補正モードでは、フーリエ級数展開による電流フィードバック制御の応答性低下を防止することができる。
(その他の実施形態)
(a)フィードバック制御演算部40は、PWM制御に限らず、予め記憶された複数の出力波形パターンから条件に応じたパターンを選択するパルスパターン制御により、インバータ20のゲート信号UU、UL、VU、VL、WU、WLを生成する構成としてもよい。パルスパターン制御でもスイッチング動作等による高次成分が出力波形に重畳する可能性があるため、指令補正部50により電流指令値Id*、Iq*を補正する効果が得られる。
(b)指令補正部50による補正後電流指令値Id**、Iq**の演算は、電流指令値Id*、Iq*とフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltとの差分を0に近づける方法に限らず、少なくとも、フィルタ電流に「基づいて」行われればよい。例えば、電流指令値Id*、Iq*とフィルタ電流Id_fflt、Iq_ffltとの比を1に近づけるように、電流指令値Id*、Iq*が補正されてもよい。
(c)本発明が適用されるシステムにおいて駆動される交流電動機の相の数は、三相に限らず何相でもよい。また、交流電動機は、永久磁石式同期型モータに限らず、誘導電動機やその他の同期モータであってもよい。
(d)本発明による交流電動機の制御装置は、ハイブリッド自動車や電気自動車のMG駆動システムに限らず、どのような用途の交流電動機駆動システムに適用されてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・MG制御装置(交流電動機の制御装置)、
20・・・インバータ、 21−26・・・スイッチング素子、
301、302・・・インバータ制御部、
40・・・フィードバック制御演算部、
50・・・指令補正部、
80・・・MG(交流電動機)、
87、88・・・電流センサ。

Claims (4)

  1. 複数のスイッチング素子(21−26)の動作により直流電力を交流電力に変換し、交流電動機(80)に供給するインバータ(20)と、
    前記交流電動機の一相以上に流れる相電流を検出する一つ以上の電流センサ(87、88)から取得した検出電流と、前記交流電動機の電気角とに基づくフィードバック制御によって前記インバータを操作し、前記交流電動機の通電を制御するインバータ制御部(02)と、
    を備え、
    前記インバータ制御部は、
    電気角1周期をN個(Nは2以上の整数)で分割した角度で取得した検出電流に基づく算出値を電気角1周期にわたって積算することによりフーリエ係数を演算し、当該フーリエ係数を用いて算出された1次電流のdq変換値であるフィルタ電流に基づいて電流指令値を補正し、補正後電流指令値を演算する指令補正部(50)と、
    前記電流センサによる検出電流のdq変換値である瞬時電流を前記補正後電流指令値に対してフィードバックし、前記インバータに指令するゲート信号を演算するフィードバック制御演算部(40)と、
    を有し、
    前記インバータ制御部は、
    前記指令補正部が演算した前記補正後電流指令値が前記フィードバック制御演算部に入力される補正モードと、補正前の電流指令値がそのまま前記補正後電流指令値として前記フィードバック制御演算部に入力される非補正モードとを切替可能である交流電動機の制御装置。
  2. 前記指令補正部は、電流指令値と、当該電流指令値に対してフィードバックされる前記フィルタ電流との差分を0に近づけるように、前記補正後電流指令値を演算する請求項1に記載の交流電動機の制御装置。
  3. 前記フィードバック制御演算部がPWM制御により前記インバータのゲート信号を生成する構成において、
    前記フィードバック制御演算部は、PWM制御のキャリアの山又は谷のタイミングで前記検出電流を取得する請求項1または2に記載の交流電動機の制御装置。
  4. 前記交流電動機として車両の動力源であるモータジェネレータを駆動するシステムに適用され、
    前記インバータ制御部は、
    車両の運転状況又は前記モータジェネレータの動作状態に関する情報に基づいて、前記補正モード又は前記非補正モードを切替可能である請求項1〜3のいずれか一項に記載の交流電動機の制御装置。
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