JP6217554B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ装置に関し、特に、3相交流モータを駆動するためのインバータ装置に関する。
従来、パワートランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)をスイッチング素子に用いたPWM(pulse width modulation)制御インバータ装置が電動機の駆動に使用されている。このようなインバータ装置を用いて電動機を駆動する場合、サージ電圧の発生により、電動機巻線が損傷したり、絶縁破壊が発生したりする可能性がある。
たとえば、特開平06−38543号公報(特許文献1)には、インバータ出力側にリアクトルを設け、このリアクトルに線路リアクトルが形成される長さのケーブルを介してインバータ出力電圧を電動機に与えて運転するサージ電圧抑制装置が開示されている。
また、インバータ装置には、複数個の半導体素子(スイッチング素子)の組み合わせより構成されるインバータ回路と電源(バッテリ)との間に平滑コンデンサが並列に接続されたものがある。ここで、コンデンサには「等価直列抵抗(ESR)」と呼ばれる電極の抵抗や誘電体の特性等に起因する抵抗成分が存在し、このESRは常温〜高温では無視できるが、低温(たとえば0℃以下)になるに従って無視できないほど大きい値となることが知られている。
そして、上記のインバータ装置を用いて電動機を駆動する際に、コンデンサにモータ電流が出入りすることによってESRによるサージ電圧が発生し、そのサージ電圧が半導体素子等の耐圧を超える場合は、当該半導体素子が損傷を受けてしまう。このため、インバータ回路の入力側にコンデンサを備えるインバータ装置を、環境温度が低温のときに制御して電動機にモータ電流を供給する場合には、コンデンサのESRによる影響を考慮する必要がある。
そこで従来は、環境温度が低温の時にコンデンサのESRにより生じるサージ電圧によってインバータ装置の構成部品がダメージを受けないように、各温度において電動機に供給可能なモータ電流の最大値(制限モータ電流値)をマップとして作成し、そのマップに基づいてインバータ装置の制御を行なっていた。具体的には、モータ電流を制限しながら電動機を暖機運転してコンデンサの温度を上昇させた後、通常運転していた。
特開平06−38543号公報
しかしながら、電動機をより厳しい低温環境において利用する場合には、電動機に供給可能なモータ電流はさらに低下してしまい、電動機の暖機運転期間が長くなる。そのため、結果として電動機の起動に時間がかかってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、電動機における暖機運転から起動までの時間をより低減することが可能なインバータ装置を提供することを目的とする。
ある実施の形態に従うと、3相交流モータを制御するためのインバータ装置が提供される、インバータ装置は、3相交流モータに電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路の入力側に設けられたコンデンサと、3相のPWM信号をインバータ回路に出力して、インバータ回路を制御する制御部とを備える。制御部は、インバータ回路を制御する制御モードとして、第1の制御モードおよび第2の制御モードを有する。制御部は、第1の制御モードでは、インバータ回路から出力される3相の出力電圧の各々の極性がすべて同一である期間が第2の制御モード時における当該期間よりも短くなるように、第2の制御モード時にインバータ回路に出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする位相シフト処理を実行し、位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して3相交流モータに直流電流をd軸電流として供給するようにインバータ回路を制御する。制御部は、コンデンサの温度に関する予め定められた条件を満たしたときに、制御モードを第1の制御モードから第2の制御モードに切り替える。制御部は、第2の制御モードでは、位相シフト処理前の位相を有する3相のPWM信号を出力して3相交流モータに交流電流を供給するようにインバータ回路を制御する。
好ましくは、インバータ装置は、コンデンサの温度を推定するための温度を検出する温度センサをさらに備える。制御部は、検出された温度からコンデンサの温度を推定し、推定された温度が予め定められた温度以上になったときに、予め定められた条件を満たすと判断して制御モードを第1の制御モードから第2の制御モードに切り替える。
好ましくは、制御部は、第1の制御モードによるインバータ回路の制御を開始してからの経過時間を計測し、計測された経過時間が予め定められた時間以上になったときに予め定められた条件を満たすと判断して、制御モードを第1の制御モードから第2の制御モードに切り替える。
好ましくは、制御部は、第2の制御モード時にインバータ回路に出力する3相のPWM信号の位相およびデューティー比に基づいて、第1の制御モード時における期間が最も短くなるように位相シフト処理を実行する。
他の実施の形態に従うと、3相交流モータを制御するためのインバータ装置が提供される。インバータ装置は、3相交流モータに電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路の入力側に設けられたコンデンサと、3相のPWM信号をインバータ回路に出力して、インバータ回路を制御する制御部とを備える。制御部は、インバータ回路を制御する制御モードとして、第1の制御モードと、第2の制御モードと、第3の制御モードとを有する。制御部は、第1の制御モードでは、インバータ回路から出力される3相の出力電圧の各々の極性がすべて同一である期間が第3の制御モード時における当該期間よりも短くなるように、第3の制御モード時にインバータ回路に出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする位相シフト処理を実行し、位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して3相交流モータに直流電流をd軸電流として供給するようにインバータ回路を制御する。制御部は、コンデンサの温度に関する予め定められた条件を満たしたときに、制御モードを第1の制御モードから第2の制御モードに切り替える。制御部は、第2の制御モードでは、位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して3相交流モータに交流電流を供給するようにインバータ回路を制御する。制御部は、第3の制御モードでは、3相交流モータの3相に印加される電圧または電流に基づいて、3相交流モータの回転子の位置を推定し、推定された回転子の位置に基づいて回転子を回転させるセンサレス制御を実行するとともに、位相シフト処理後の位相を元に戻した位相シフト処理前の位相を有する3相のPWM信号を出力してインバータ回路を制御する。
本発明によると、電動機における暖機運転から起動までの時間をより低減することが可能となる。
本実施形態に従う電動機を制御するためのインバータ装置の構成を示す回路図である。 制御部の機能ブロック図である。 コンデンサの温度と最大許容モータ電流値との関係を示す図である。 位相シフト前後のインバータ回路の出力電圧波形を示す概略図である。 制御部が実行する暖機制御処理を示すフローチャートである。 交流モータの電流波形の2相分(U相、W相)を示した波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<全体構成>
図1は、本実施形態に従う電動機を制御するためのインバータ装置の構成を示す回路図である。電動機は、たとえば、電動コンプレッサ用の電動機である。なお、電動機は、インバータで制御され、低温状態で使用可能な電動機であればよい。たとえば、車両に使用される電動機や工作機用の電動機であってもよい。
図1を参照して、電動機としての交流モータ10を制御するインバータ装置12は、制御部13と、インバータ回路16と、コイル17と、電流センサ18a,18bと、電圧センサ19と、コンデンサ20と、温度センサ21とを含む。また、コンデンサ20と直列に接続された抵抗Rsは、コンデンサ20の等価直列抵抗(ESR)を示している。
インバータ装置12は、直流電源である高圧バッテリ14にヒューズ15を介して接続されており、高圧バッテリ14からの電力を入力して交流モータ10を駆動制御する。交流モータ10は、3相同期モータであり、たとえば、自動車のエアコン用モータ(エアコンコンプレッサ用モータ)として使用される。
高圧バッテリ14の正極端子には、コンデンサ20の一方の端子およびインバータ回路16の正極電力線が接続される。また、高圧バッテリ14の負極端子には、コンデンサ20の他方の端子およびインバータ回路16の負極電力線が接続される。高圧バッテリ14からは、コンデンサ20を介してインバータ回路16に直流電力が供給される。なお、図示しないが、高圧バッテリ14は、電気自動車やハイブリッド自動車の走行用モータを駆動する電力を供給する供給源であってもよい。
インバータ回路16は、スイッチング素子Q1〜Q6と、ダイオードD1〜D6とを含む。スイッチング素子Q1〜Q6としては、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)、バイポーラトランジスタなどである。
正極電力線と負極電力線との間には、U相用のスイッチング素子Q1,Q2が直列接続され、V相用のスイッチング素子Q3,Q4が直列接続され、W相用のスイッチング素子Q5,Q6が直列接続される。スイッチング素子Q1〜Q6にはそれぞれダイオードD1〜D6が逆並列接続される。スイッチング素子Q1とQ2の接続ノード、スイッチング素子Q3とQ4の接続ノード、スイッチング素子Q5とQ6の接続ノードには、それぞれ交流モータ10の各相のU相コイル6、V相コイル7、W相コイル8が接続される。U相コイル6、V相コイル7およびW相コイル8は、Y結線されている。
電流センサ18a,18bは、インバータ装置12と交流モータ10との間に設けられる。電流センサ18a,18bは、交流モータ10に供給される3相の電流値Iu,Iv,Iwのうちの2相(この実施形態ではU相及びW相)の電流値Iu,Iwを検出し、検出した電流値Iu、Iwを制御部13に入力する。なお、3相の電流値Iu,Iv,Iwの瞬時値の和は零であるので、電流センサは2相分の電流値を検出するように配置すればよい。制御部13は、電流値Iu、Iwから残りの1相の電流値Ivも算出可能である。
また、電流センサ18a,18bの代わりに、U相用のスイッチング素子、およびW相用のスイッチング素子のそれぞれに接続されるシャント抵抗の電圧により電流値Iu,Iwを検出してもよい。
電圧センサ19は、インバータ回路16の入力側に設けられており、入力電圧値Vを検出し、入力電圧値Vを制御部13に入力する。
コンデンサ20は、インバータ回路16の入力側に設けられており、高圧バッテリ14と並列に接続されている。たとえば、コンデンサ20は、電解コンデンサである。スイッチング素子Q1,Q3,Q5がコンデンサ20の正極端子側に接続され、スイッチング素子Q2,Q4,Q6がコンデンサ20の負極端子側に接続されている。
温度センサ21は、コンデンサ20の温度を推定するための温度を検出し、検出された温度を制御部13に入力する。温度センサ21が設けられる位置は、コンデンサ20の温度を推定するための温度を検出可能な位置であればよく、コンデンサ20の近傍でなくてもよい。本実施の形態では、温度センサ21は、スイッチング素子が形成された基板上に配置されている。また、たとえば、温度センサ21は、インバータ装置12を収納する筐体の表面などに配置されていてもよい。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)22と、メモリ23とを含む。制御部13は、3相のPWM信号をインバータ回路16に出力して、インバータ回路16を制御する。
CPU22は、メモリ23に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、インバータ回路16を制御する。より詳細にはCPU22は、当該プログラムを実行することによって、後述する制御部13の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ23は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)などによって実現される。メモリ23は、CPU22によって実行されるプログラム、またはCPU22によって用いられるデータなどを記憶する。
CPU22は、図示しないドライブ回路を介して各スイッチング素子Q1〜Q6の制御端子としてのゲートに接続されている。CPU22は、図示しない入力インタフェースを介して電流センサ18a,18b及び電圧センサ19に接続されている。
CPU22は、電流センサ18a,18b、電圧センサ19、および温度センサ21の検出信号に基づいて、交流モータ10を目標出力となるように制御する駆動波形信号(PWM信号)を、ドライブ回路を介して各スイッチング素子Q1〜Q6に出力する。このPWM信号により、インバータ回路16の各スイッチング素子Q1〜Q6がオン,オフ駆動制御される。当該制御により、高圧バッテリ14からの直流電流が3相交流電流に変換され、当該変換された3相交流電流が交流モータ10の各相のコイル6,7,8に供給される。この3相交流電流によって、交流モータ10が駆動される。
<機能構成>
図2は、制御部13の機能ブロック図である。図2を参照して、制御部13は、その主たる機能構成として、温度推定部102と、許容電流演算部104と、回転子位置推定部106と、指令電流演算部108と、指令電圧演算部110と、PWM信号生成部112と、位相シフト部114とを含む。これらの機能は、主に、制御部13のCPU22がメモリ23に格納されたプログラムを実行することなどによって実現される。
本実施の形態では、制御部13は、交流モータ10に直流電流をd軸電流として供給するように制御する暖機制御モードと、交流モータ10に交流電流を供給するように制御する通常制御モードとを有する。制御部13は、コンデンサの温度に関する予め定められた条件を満たしたときに、暖機制御モードから通常制御モードに切り替える。本実施の形態では、予め定められた条件を満たした場合とは、温度センサ21からの検出信号に基づき推定されたコンデンサ20の温度が後述する所定温度A以上になった場合である。
温度推定部102は、温度センサ21からの検出信号(検出温度)に基づいて、コンデンサ20の温度を推定する。具体的には、メモリ23には、温度センサ21が設けられる位置の温度とコンデンサ20の温度との関係を示す情報(たとえば、関係式またはテーブル)が記憶されている。
本実施の形態では、温度センサ21は、スイッチング素子が形成された基板に配置されているため、メモリ23には、この基板温度とコンデンサ20の温度との関係を示す関係式が記憶されている。この関係式は、予めシミュレーションまたは実際に交流モータ10を運転して作成される。そのため、温度推定部102は、温度センサ21により検出された温度と、当該関係式とに基づいてコンデンサ20の温度を推定することができる。
許容電流演算部104は、温度推定部102で推定された温度における最大許容モータ電流値を、メモリ23に記憶されたコンデンサの温度と最大許容モータ電流値との関係を示す情報(たとえば、後述する図3に示すマップ)に基づいて演算する。なお、最大許容モータ電流値は、コンデンサ20の等価直列抵抗Rsにより生じるサージ電圧によってインバータ装置12の構成部品がダメージを受けないモータ電流の最大値である。
図3は、コンデンサの温度と最大許容モータ電流値との関係を示す図である。図3を参照して、マップにはコンデンサの温度および最大許容モータ電流値の関係と、交流モータ10の起動に必要なトルクを発生させるのに必要な電流値が表されている。また、最大許容モータ電流値が、交流モータ10の起動に必要なトルクを発生させるのに必要な電流値以上になるコンデンサの温度は所定温度A以上の温度であることがわかる。
再び、図2を参照して、回転子位置推定部106は、電流センサ18a,18bおよび電圧センサ19の出力信号に基づいて回転子の位置(位相θ)および速度を推定する。具体的には、回転子位置推定部106は、電圧センサ19によって検出された電圧値から印加電圧パルスを演算し、交流モータ10のU相、V相及びW相に印加するとともにU相、V相及びW相の配線に流れる電流値を電流センサ18a,18bで検出する。そして、回転子位置推定部106は、メモリ23に記憶されたデータと、電流センサ18a,18bで検出された電流値と、電圧センサ19で検出された電圧値と、に基づいて位置の推定を行なう。なお、メモリ23に記憶されたデータとは、たとえば、電流センサ18a,18bで検出された電流値と、電圧センサ19で検出された電圧値と、から回転子の位置を推定するプログラムである。
指令電流演算部108は、交流モータ10のトルク指令値と許容電流演算部104で演算された最大許容モータ電流値に基づいて、指令d軸電流値および指令q軸電流値を設定する。
指令電圧演算部110は、電流センサ18a,18bにより検出されたU相、V相およびW相の配線に流れる電流値と、回転子位置推定部106で演算された位相θとに基づいて、交流モータ10に流れる電流の検出値である検出d軸電流値および検出q軸電流値を演算する。そして、指令電圧演算部110は、指令d軸電流値と検出d軸電流値の差分に基づいて指令d軸電圧値を演算し、指令q軸電流値と検出q軸電流値の差分に基づいて指令q軸電圧値を演算する。
PWM信号生成部112は、指令d軸電圧値および指令q軸電圧値に基づいて交流モータ10の3相のコイル6,7,8に対する指令電圧値Vu,Vv,Vwを算出し、その指令電圧値Vu,Vv,Vwを得るのに必要なPWM信号を生成する。
位相シフト部114は、暖機制御モードでは、PWM信号生成部112により生成された3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトし(位相シフト処理)、インバータ回路16に出力する。位相シフト部114は、通常制御モードでは、PWM信号生成部112により生成されたPWM信号の位相をシフトせずにそのままインバータ回路16に出力する。このPWM信号により、インバータ回路16の各スイッチング素子Q1〜Q6がオン,オフ駆動される。
ここで、交流モータ10を制御するために、U相、V相およびW相の各相について正相および逆相のPWM信号がインバータ回路16に出力される。なお、正相のPWM信号と逆相のPWM信号とは互いに相補的であり、基本的には一方がスイッチング素子をONさせるアクティブレベルの時、もう一方はスイッチング素子をOFFさせる非アクティブレベルとなる。ただし、正相および逆相のPWM信号が非アクティブレベルになるデットタイムが設けられてもよい。
そのため、本実施の形態では、1相のPWM信号とは、正相のPWM信号と逆相のPWM信号とを含む概念である。具体的には、U相のPWM信号は、スイッチング素子Q1およびQ2にそれぞれ供給される正相および逆相のPWM信号を含む。同様に、V相のPWM信号は、スイッチング素子Q3およびQ4にそれぞれ供給される正相および逆相のPWM信号を含み、W相のPWM信号は、スイッチング素子Q5およびQ6にそれぞれ供給される正相および逆相のPWM信号を含む。
具体的には、位相シフト部114は、暖機制御モードでは、インバータ回路16から出力される3相の出力電圧の各々の極性がすべて同一である期間が通常制御モード時における当該期間よりも短くなるように、通常制御モード時にインバータに出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする。以下、図4を参照して、位相シフト処理について詳細に説明する。
図4は、位相シフト前後のインバータ回路16の出力電圧波形を示す概略図である。具体的には、図4(a)は、位相シフト後の出力電圧波形を示しており、図4(b)は、位相シフト前の出力電圧波形を示している。なお、図4中の「H」は出力電圧が高電圧レベル(High極性)であることを示し、「L」は出力電圧が低電圧レベル(Low極性)であることを示している。
PWM信号は、パルス幅制御された矩形波の信号であり、インバータ回路16から出力される出力電圧を制御するための信号である。U相、V相、W相の各々について対応するPWM信号がインバータ回路16に出力される。3相のPWM信号は、それぞれ所定の位相および所定のデューティー比を有している。
図4に示すように、位相シフト前の出力電圧波形(図4(b))と位相シフト後の出力電圧波形(図4(a)とを比較すると、PWMキャリア(搬送波)の1周期内において、位相シフト後の方が交流モータ10への通電時間が長いことがわかる。具体的には、位相シフト後の方が位相シフト前よりもUW相−V相間およびU相−VW相間に電圧が印加されている時間が長い。すなわち、位相シフト後においては、位相シフト前と比較して3相(U相、V相、W相)の出力電圧の極性がすべて同一(すべてHigh極性またはすべてLow極性)である期間(同一極性期間:図4中の斜線部分で表される期間)が短い。
これにより、位相シフト後のPWM信号に基づいてスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチング動作させると、位相シフト前よりも多くの電流がコンデンサ20に出入りする。そのため、コンデンサ20の温度の上昇速度を速めることができ、結果として暖機運転を早く完了することができる。
また、PWM信号生成部112は、通常制御モード時にインバータに出力する3相のPWM信号の位相およびデューティー比に基づいて、暖機制御モード時における当該同一極性期間が最も短くなるように位相シフト処理を実行する。たとえば、図4の例では、同一極性期間が最も短くなるように、位相シフト前の状態(図4(b))からV相のPWM信号の位相をシフトさせることで、V相の出力電圧の位相をシフトさせる(図4(a))。なお、3相のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトさせればよく、図4(b)の位相シフト前の状態から、2相または3相のPWM信号のすべての位相をシフトして図4(a)の位相シフト後の状態を実現する構成であってもよい。
なお、回転子位置推定部106を用いることにより、推定された回転子の位置および速度に基づいて交流モータ10の回転子を回転制御するセンサレス制御が可能となる。センサレス制御とは、モータのロータ位置を検出するレゾルバなどの回転速度センサを用いないで、入力電圧、モータ電流などから回転子の位置および回転速度を推定してこの推定値に基づいてモータを回転させる制御である。
<処理手順>
図5は、制御部13が実行する暖機制御処理を示すフローチャートである。図6は、交流モータ10の電流波形の2相分(U相、W相)を示した波形図である。なお、図6では、制御部13が、時刻T1〜T2までは暖機制御モード、時刻T2以降は通常制御モードでの制御を実行することを示している。通常制御モードは、強制同期制御モード(時刻T2〜時刻T3)およびセンサレス制御モード(時刻T3以降)にさらに分けられる。
インバータ装置12が起動されると、制御部13のCPU22は、温度センサ21から入力された検出信号に基づいて、コンデンサ20の温度を推定する(ステップS10)。次に、CPU22は、推定したコンデンサ20の温度(コンデンサ20の推定温度)が所定温度A以上か否かを判断する(ステップS12)。所定温度Aは、図3に示すように、交流モータ10の起動に必要なトルクを発生させることができる電流値に対応する温度である。換言すると、CPU22は、コンデンサ20の推定温度における最大許容モータ電流値が交流モータ10の起動に必要なトルクを発生させることができる値未満か否かを判断する。
再び、図5を参照して、コンデンサ20の推定温度が所定温度A以上である場合には(ステップS12においてYES)、CPU22は、交流モータ10に交流電流を供給して交流モータ10を駆動する通常制御モードによる制御を行なう(ステップS24)。
具体的には、CPU22は、d軸電流及びq軸電流を最大許容モータ電流値以下の値で、交流モータ10を目標速度および目標トルクとなるように、3相のPWM信号を出力してインバータ回路16を制御し、交流モータ10に供給する電流値を調整する。すなわち、交流モータ10の回転子が回転し始める。ここで、通常制御モードにおける電流波形は、図6に示すT2以降の電流波形に相当しており、交流電流が交流モータ10に供給されていることがわかる。
一方、コンデンサ20の推定温度が所定温度A未満である場合には(ステップS12においてNO)、CPU22は、ステップS14からの処理を実行し、直流電流をd軸電流として供給する暖機制御モードによる制御を行なう。ここで、暖機制御モードにおける電流波形は、図6に示すT1〜T2までの電流波形に相当しており、直流電流が交流モータ10に供給されていることがわかる。
次に、CPU22は、メモリ23に記憶された図3に示すマップからコンデンサ20の推定温度における最大許容モータ電流値を演算する(ステップS14)。続いて、CPU22は、電流センサ18a,18bおよび電圧センサ19の検出信号に基づいて、回転子の位置(位相θ)を推定する(ステップS16)。
次に、CPU22は、電流センサ18a,18bの検出信号と位相θとに基づいて、指令d軸電圧値および指令q軸電圧値を決定し、d軸モータ電流値およびq軸モータ電流値がそれぞれ指令d軸電流値(最大許容モータ電流値)および指令q軸電流値(0A)となるように3相のPWM信号を生成する(ステップS20)。CPU22は、暖機制御モード時には指令q軸電流値が0Aとなるように制御するため、指令d軸電流値は最大許容モータ電流値となる。このため、交流モータ10には最大許容モータ電流値の直流電流が流れ、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチング動作によってこの直流電流がコンデンサ20に出入りする。直流電流がコンデンサ20に出入りすることでコンデンサ20の温度が上昇する。
そして、CPU22は、生成された3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトして、インバータ回路16に位相シフト処理後のPWM信号を出力する(ステップS22)。具体的には、CPU22は、インバータ回路16から出力される3相の出力電圧の各々の極性が同一である期間が通常制御モード時における当該期間よりも短くなるように、通常制御モード時にインバータ回路16に出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトして、インバータ回路16に出力する。
そして、CPU22は、コンデンサ20の推定温度が所定温度A以上の温度になるまで、ステップS10からステップS22までの処理を繰り返す。そして、CPU22は、コンデンサ20の推定温度が所定温度A以上になると(ステップS12においてNOの場合)、暖機制御モードを終了して通常制御モードに移行する(切り替える)。具体的には、CPU22は、上述した位相シフト処理を行なわずに3相のPWM信号を出力して3相交流モータに交流電流を供給するようにインバータ回路16を制御する。すなわち、当該3相のPWM信号は、上述した位相シフト処理前の位相を有している。
<実施の形態の効果>
本実施の形態によると、暖機制御モード時には位相をシフトすることにより、位相シフトを行なわない場合よりも交流モータへの通電時間を長くする。これにより、入力電流やモータ電流のリップル量が大きくなり、コンデンサの入出力電流を増大することができる、そのため、コンデンサの温度をより早く上昇させることができ、結果として、暖機運転を早く完了することができる。一方、通常制御モード時には、入力電流やモータ電流のリップル量が暖機制御モード時と比較して小さくなる。これにより、モータ制御および効率の悪化を防ぐことができる。
また、本実施の形態によると、最大許容モータ電流値以下の電流が交流モータに流れるようにインバータ回路を制御する。そのため、低温時においてコンデンサのESRによって生じるサージ電圧により、インバータ装置の構成部品が損傷することを回避できる。
<変形例>
(制御モードの切り替え)
上述した実施の形態では、温度センサ21による検出信号に基づいてコンデンサ20の温度を推定し、当該推定温度が所定温度Aになった場合に、暖機制御モードから通常制御モードに移行する構成について説明したが、実施の態様は当該構成に限られない。
たとえば、暖機制御モードを開始してからの経過時間に応じてコンデンサ20への通電電流は多くなるため、コンデンサ20の温度は上昇する。そのため、制御部13は、図示しないタイマなどにより暖機制御モードを開始してからの経過時間を計測し、計測された時間が予め定められた時間以上になったときに、暖機制御モードから通常制御モードに移行する構成であってもよい。予め定められた時間とは、暖機制御モードを開始してからコンデンサ20の温度が所定温度Aに到達するまでの時間である。
この場合、メモリ23には、暖機制御モードを開始してからの経過時間とコンデンサ20の温度との関係を示す関係式(またはテーブル)が記憶されている。この関係式は、予めシミュレーションまたは実際に交流モータ10を運転して作成される。制御部13は、経過時間と当該関係式とに基づいてコンデンサ20の温度を推定することができる。そして、制御部13は、計測された経過時間が、コンデンサ20の温度が所定温度Aに到達する経過時間以上の場合には、暖機制御モードから通常制御モードに移行する。
(位相シフト)
また、上述した実施の形態では、暖機制御モードのときのみ、位相シフト処理が実行される構成について説明したが、実施の態様は当該構成に限られない。たとえば、制御部13が暖機制御を開始してからセンサレス制御を開始するまで(図6中のT1〜T3まで)、位相シフト処理後の3相のPWM信号を出力する構成であってもよい。
具体的には、図6を参照して、暖機制御モード(図6中のT1〜T2)および強制同期制御モード(図6中のT2〜T3)では位相シフト処理を実行し、センサレス制御モード(図6中のT3以降)では位相シフト処理を実行しない。強制同期制御モードとは、回転子が回転し始めてから回転子の速度が位相の算出精度が良好な速度になるまでの間、回転子の速度を所定の加速度で強制的に上昇させる制御モードである。
この場合、制御部13は、暖機制御モードでは、インバータ回路16から出力される3相の出力電圧の各々の極性が同一である期間がセンサレス制御モード時における当該期間よりも短くなるように、センサレス制御モード時にインバータに出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする位相シフト処理を実行する。そして、制御部13は、位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して3相交流モータに直流電流をd軸電流として供給するようにインバータ回路16を制御する。
また、制御部13は、強制同期制御モードでは、回転子の速度を所定の加速度で強制的に上昇させつつ、位相シフト後の位相を有する3相のPWM信号を出力して、3相交流モータに交流電流を供給するようにインバータ回路16を制御する。
そして、制御部13は、センサレス制御モードでは、交流モータ10の3相に印加される電圧または電流に基づいて、交流モータ10の回転子の位置を推定し、推定された回転子の位置に基づいて当該回転子を回転させるセンサレス制御を実行しつつ、位相シフト処理前の位相を有する3相のPWM信号を出力してインバータ回路16を制御する。なお、強制同期制御モードからセンサレス制御モードへの移行は、回転子の速度が所定速度以上になった場合に切り替えられる。
<その他の実施の形態>
上述した実施の形態では、センサレス制御を行なう構成について説明したが、当該構成に限られない。電流センサ18a,18bで検出された電流値と、電圧センサ19で検出された電圧値に基づいて回転子の位置を推定せずに、インバータ装置12にレゾルバなどの回転速度センサを設けてモータのロータ位置を検出してもよい。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、変形例で説明した構成を適宜組み合わせて採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
6 U相コイル、7 V相コイル、8 W相コイル、17 コイル、10 交流モータ、12 インバータ装置、13 制御部、14 高圧バッテリ、15 ヒューズ、16 インバータ回路、18a,18b 電流センサ、19 電圧センサ、20 コンデンサ、21 温度センサ、23 メモリ、102 温度推定部、104 許容電流演算部、106 回転子位置推定部、108 指令電流演算部、110 指令電圧演算部、112 PWM信号生成部、114 位相シフト部。

Claims (5)

  1. 3相交流モータを制御するためのインバータ装置であって、
    前記3相交流モータに電流を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路の入力側に設けられたコンデンサと、
    3相のPWM信号を前記インバータ回路に出力して、前記インバータ回路を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記インバータ回路を制御する制御モードとして、第1の制御モードおよび第2の制御モードを有し、
    前記第1の制御モードでは、前記インバータ回路から出力される3相の出力電圧の各々の極性がすべて同一である期間が前記第2の制御モード時における当該期間よりも短くなるように、前記第2の制御モード時に前記インバータ回路に出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする位相シフト処理を実行し、前記位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して前記3相交流モータに直流電流をd軸電流として供給するように前記インバータ回路を制御し、
    前記コンデンサの温度に関する予め定められた条件を満たしたときに、前記制御モードを前記第1の制御モードから前記第2の制御モードに切り替え、
    前記第2の制御モードでは、前記位相シフト処理前の位相を有する3相のPWM信号を出力して前記3相交流モータに交流電流を供給するように前記インバータ回路を制御する、インバータ装置。
  2. 前記コンデンサの温度を推定するための温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記検出された温度から前記コンデンサの温度を推定し、前記推定された温度が予め定められた温度以上になったときに、前記予め定められた条件を満たすと判断して前記制御モードを前記第1の制御モードから前記第2の制御モードに切り替える、請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の制御モードによる前記インバータ回路の制御を開始してからの経過時間を計測し、前記計測された経過時間が予め定められた時間以上になったときに前記予め定められた条件を満たすと判断して、前記制御モードを前記第1の制御モードから前記第2の制御モードに切り替える、請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の制御モード時に前記インバータ回路に出力する3相のPWM信号の位相およびデューティー比に基づいて、前記第1の制御モード時における前記期間が最も短くなるように前記位相シフト処理を実行する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  5. 3相交流モータを制御するためのインバータ装置であって、
    前記3相交流モータに電流を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路の入力側に設けられたコンデンサと、
    3相のPWM信号を前記インバータ回路に出力して、前記インバータ回路を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記インバータ回路を制御する制御モードとして、第1の制御モードと、第2の制御モードと、第3の制御モードとを有し、
    前記第1の制御モードでは、前記インバータ回路から出力される3相の出力電圧の各々の極性がすべて同一である期間が前記第3の制御モード時における当該期間よりも短くなるように、前記第3の制御モード時に前記インバータ回路に出力する3相のPWM信号のうち少なくとも1相のPWM信号の位相をシフトする位相シフト処理を実行し、前記位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して前記3相交流モータに直流電流をd軸電流として供給するように前記インバータ回路を制御し、
    前記コンデンサの温度に関する予め定められた条件を満たしたときに、前記制御モードを前記第1の制御モードから前記第2の制御モードに切り替え、
    前記第2の制御モードでは、前記位相シフト処理後の位相を有する3相のPWM信号を出力して前記3相交流モータに交流電流を供給するように前記インバータ回路を制御し、
    前記第3の制御モードでは、前記3相交流モータの3相に印加される電圧または電流に基づいて、前記3相交流モータの回転子の位置を推定し、前記推定された回転子の位置に基づいて前記回転子を回転させるセンサレス制御を実行するとともに、前記位相シフト処理後の位相を元に戻した前記位相シフト処理前の位相を有する3相のPWM信号を出力して前記インバータ回路を制御する、インバータ装置。
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