JP6090748B2 - 電動車両用電力制御装置および電動四輪駆動車両 - Google Patents

電動車両用電力制御装置および電動四輪駆動車両 Download PDF

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Description

本発明は、電動車両用電力制御装置および電動四輪駆動車両に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等の電動車両においては、車両の動力源として電動機を搭載しており、さらに、電動機に供給する電力を制御するためのインバータ装置を備えている。インバータ装置は、IGBTなどの電力用半導体素子を内蔵したパワーモジュール、そのパワーモジュールを駆動する駆動回路、それらを制御する制御回路、バッテリから供給される電力の配線である直流バスバー、電動機へ供給する電力の配線である交流バスバー、および電流平滑化用のコンデンサ等を備えている。
このような電動車両においては、バッテリからの直流電圧を昇圧コンバータによって昇圧し、昇圧した直流電圧をインバータで所望する交流電圧に変換してモータを駆動する構成も検討されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両駆動装置は、ペダル踏力を駆動輪に供給する人力駆動系と、電動モータからの補助力を駆動輪に供給する電力駆動系と、ペダル踏力および車速に応じて補助力を可変制御する補助力制御手段と、バッテリ電圧を必要な補助力に応じた電圧に昇圧する昇圧手段と、を備え、昇圧手段として昇降圧コンバータが用いられている。
特開平9−240560号公報
一般的に、インバータに供給される電圧が過渡的に急激に増加または減少する場合、それはモータ電流の制御手段であるインバータにとって、直流電圧入力の外乱変動に相当する。その結果として、インバータは指令されたトルクに対応する電流出力を維持できなくなるおそれがある。
従来のインバータは、直流電圧が脈動しても出力電流への影響を補償するために、直流電圧の検出部に濾波器(フィルタ)を設けている。外乱に対する補償のためには濾波器は必要であるが、前述したとおり、昇降圧コンバータによって直流電圧を可変化する用途に関しては、濾波器が弊害をもたらすおそれがある。つまり、直流電圧が昇降圧コンバータで増加又は減少するように制御されているにも関わらず、それを外乱として濾波器が補償を掛けようとすることが起こり得る。このように、過渡状態においては実際の昇降圧された電圧値と、外乱用の濾波器を用いて補償された電圧検出値に差異が発生し、その影響でモータの出力トルクが変動する問題が生じていた。
請求項1の発明に係る電動車両用電力制御装置は、電圧目標値を含む電圧変換指令に基づいてバッテリの直流電圧を所望の直流電圧に変換する電力変換装置から電圧が供給され、電動車両の動力輪を駆動する電動機に電力を供給するインバータと、電力変換装置から供給される電圧の電圧値を、フィルタを介して電圧計測値として取得し、電圧計測値およびトルク指令に基づいてインバータを制御するインバータ制御部と、電圧変換指令に基づいて電圧値の推定値を推定する推定部と、電圧目標値と推定値との差の絶対値が第1の閾値以上か否かを判定する判定部と、を備え、インバータ制御部は、判定部により所定値以上と判定されると、電圧計測値に代えて推定値に基づいてインバータを制御することを特徴とする。
請求項6の発明に係る電動四輪駆動車両は、バッテリと、バッテリの直流電圧を所望の直流電圧に変換する電力変換装置と、前輪および後輪の一方を駆動する第1の電動機と、電力変換装置から電圧が供給され、第1の電動機に電力を供給する第1のインバータと、前輪および後輪の他方を駆動する第2の電動機と、第2の電動機に対して設けられ、電力変換装置から直流電圧が供給されると共に第2の電動機に電力を供給する第2のインバータを有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動車両用電力制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、供給電圧が変更されたときの過渡状態における電動機のトルク変動を抑制することができる。
図1は、電動車両に搭載される電力制御装置の一例を示す図である。 図2は、従来装置の昇圧時における電圧検出値およびトルクの変化を示す図である。 図3は、第1制御コントローラ14の一実施例を示すブロック図である。 図4は、切替器46の切替動作を説明するフローチャートである。 図5は、図4のステップS20においてNoと判定された場合の処理を示すフローチャートである。 図6は、図4のステップS30においてNo判定された場合の処理を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2の実施の形態を示す図である。 図8は、第2の実施の形態における切替動作を説明するフローチャートである。 図9は、図8のステップS130においてNo判定された場合の処理を示すフローチャートである。 図10は、(a)補償動作の実行状態、(b)昇圧指令(目標電圧値V)の変化、(c)実際の電圧とV^およびVxとの関係、(d)トルクの変化、のそれぞれを示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、電動車両に搭載される電力制御装置の一例を示す図である。第1のモータ1は電動車両の後輪(不図示)を駆動するモータである。第2のモータ2は、電動車両の前輪(不図示)を駆動するモータである。発電機3は、電動車両に搭載された原動機によって駆動される発電用モータである。
モータ1は変換器(インバータ)10により駆動制御され、モータ2は変換器11により駆動制御される。変換器10,11は、それぞれ、3相ブリッジ回路接続された6個のパワーデバイス(IGBT)を備えている。発電機3には、6個のパワーデバイス(IGBT)を3相ブリッジ回路接続した構成の変換器(インバータ)12が接続されている。変換器12の直流側には、昇降圧コンバータ13が接続されている。昇降圧コンバータ13は、2個のパワーデバイス(IGBT)Q1,Q2を上下のハーフブリッジと呼ばれる構成に接続したものである。IGBTQ1,Q2は、それぞれダイオードD1,D2を図示した極性に並列に備えている。ハーフブリッジの出力はコイルLcの一端に接続され、そのコイルLcの他端はリレー5を介してバッテリ4の正極に接続される。
ここで、変換器10〜12および昇降圧コンバータ13は、共通の直流ラインP,N間に接続されている。2つの変換器10,11は、発電機3に接続された変換器12、または昇降圧コンバータ13から直流電圧が供給される。この直流電圧を平滑するためのコンデンサとして、変換器10にはコンデンサ20が、変換器11にはコンデンサ21がそれぞれ設けられ、そして変換器12にもコンデンサ22が設けられている。
変換器10は、第1制御コントローラ14により制御される。第1制御コントローラ14は、車両全体の制御を行う上位コントローラ17から入力されるトルク指令値31に基づいて、モータ1が所望のトルクを出力するように、変換器10に設けられたパワーデバイスにゲート駆動パルスを印加する。直流電圧検出回路15は変換器10〜13に共通の直流電圧値を検出し、その検出値を第1制御コントローラ14に入力する。
変換器11は、第2制御コントローラ16により制御される。第2制御コントローラ16は、上位コントローラ17から入力されるトルク指令値32に基づいて、モータ2が所望のトルクを出力するように、変換器11に設けられたパワーデバイスにゲート駆動パルスを印加する。
変換器12は、第3制御コントローラ18により制御される。第3制御コントローラ18は、上位コントローラ17から入力される発電指令33に基づいて、発電モータ3が所望の電力を出力するように、変換器12に設けられたパワーデバイスにゲート駆動パルスを印加する。
昇降圧コンバータ13は、第4制御コントローラ19により制御される。第4制御コントローラ19は、上位コントローラ17から入力される電圧指令34に基づいて、IGBTQ2のオン・オフを制御して昇降圧動作を行う。
昇圧の場合には、IGBTQ2をオンさせてバッテリ4からコイルLcに電流を供給し、次いでIGBTQ2をオフする。コイルLcの電磁エネルギーにより、バッテリ4からコイルLc、ダイオードD1を介して、共通の直流電圧ラインに電流パルスが供給される。昇圧動作の期間中は、第4制御コントローラ19はIGBTQ2を交互にオン、オフする動作を一定の周期で繰返す。また、電流の制御はオン比率を変えることで調整される。
このように、バッテリ4からコイルLcに電流を断続的に通電制御することで、コイルLcが電流源として機能する。すなわち、IGBTQ2を交互にオン、オフすることで、コイルLcの電流は概ね一定な電流に維持される。IGBTQ2がオフの期間は、コイルLcに電磁誘導により電圧が発生し、この誘導電圧とバッテリの電圧との和が共通の直流電圧ラインに印加される。この電圧和はコンデンサ20〜22で平滑され、同時にそれらのコンデンサ20〜22を充電して安定化される。
一方、降圧動作の場合には、上位コントローラ17からの電圧指令34により、第4制御コントローラ19は、先ず、IGBTQ1をオンして共通の直流電圧ラインからコイルLcを介してバッテリ4に電流を供給する。次いで、IGBTQ1をオフすることで、蓄積した電磁エネルギーによるコイルLcの電流は、バッテリ4とダイオードD2を通って流れ続ける。降圧動作の期間中は、第4制御コントローラ19は、IGBTQ1を交互にオン、オフする動作を一定の周期で繰返し、また、電流の制御はオン比率を変えることで調整する。
降圧動作の場合には、IGBTQ1を交互にオン、オフすることで、共通の直流電圧ラインからコイルLcを介してバッテリ4に供給する電流を概ね一定に制御する。IGBTQ1のオフ期間には、コイルLcに電磁誘導の電圧(バッテリ4とほぼ同等な電圧値になる)が発生し、コイルLcの電流はダイオードD2を通って流れ、IGBTQ1のオン期間には、コイルLcが蓄えた電磁エネルギーによる電流が流れ、バッテリ4が充電される。
このように、変換器10〜13に対して共通の直流電圧ラインの電圧は、発電用モータ3を原動機で駆動させ、発生する交流電圧を変換器12で直流電圧に変えて得る方法と、昇降圧コンバータ13でバッテリ4の電圧を昇圧させて得る方法の二通りがある。
ところで、図1に示す電動駆動車両の電力変換システムは、二輪駆動の電動駆動車両に、モータ1、変換器10および第1制御コントローラ14を追加して後輪も駆動する四輪駆動の電動駆動車両としたものである。後輪用のモータ1は、一般的に後輪用のデフに近接して配置されることから、後輪用の変換器10も後輪用のモータ1の近くに配置されることが考えられる。その結果、後輪用の変換器10は、車両の前側に配置される前輪用の変換器11、発電用の変換器12、及び昇降圧コンバータ13とは物理的な配置距離が遠く、電力ハーネスで接続されている。
通常、このような構成の場合、変換器11,12、昇降圧コンバータ13、第2〜4制御コントローラ16,18,19に関しては、上位コントローラ17の指令の下に統一的な制御が行われるが、追加された後輪側の第1制御コントローラ14に関しては、上位コントローラ17から通信ラインを介してトルク指令が入力されるのが一般的である。
ここで、昇降圧コンバータ13を例に説明すると、前述の動作原理で制御が行われるが、第4制御コントローラ19は、上位コントローラ17からの電圧指令34で昇圧時の電圧変化率を認識する。その後は、第4制御コントローラ19は自律的に制御を行い、コイルLcを流れる定電流を断続的にパルス化して出力する。さらに、第4制御コントローラ19は、変換器10,11がモータ1,2に供給する電流によってコンデンサ20〜22の電圧が変動する様を検知して、IGBTQ2のオン比率(1周期におけるオン期間の比)を制御することにより直流電圧ラインの電圧が所望の電圧となるようにしている。
このとき、変換器10がモータ1に供給する電流は、共通の直流電圧ラインの瞬時的な電圧に応じて変化するので、昇降圧コンバータ13と変換器10,11の動作は相互に依存することになる。そのため、後輪用に配置された変換器10が上位コントローラ17からのトルク指令値31で動作する際は、共通の直流電圧ラインの電圧が何Vであるかを認識して動作する必要がある。
例えば、昇降圧コンバータ13により直流電圧ラインの電圧が200Vから400Vに昇圧された場合であっても、変換器10は、入力電圧の変動に関わらず、トルク指令通りのトルクを発生するようにモータ1を制御する必要がある。
ところで、従来、インバータは、直流電圧が脈動しても出力電流への影響を補償するために、直流電圧の検出部に時定数が100ms程度のフィルタを設けている。図1に示した構成では、直流電圧検出回路15にこのフィルタが設けられている。そのため、例えば、図2(a)の実線で示すように直流電圧ラインの電圧が200Vから400Vに急激に上昇した場合には、フィルタの影響で破線L2で示すような電圧検出値が得られることになる。図2(b)は、モータ1のトルクの時間変化を示したものであり、上位コントローラ17からのトルク指令は一定トルクを要求している場合を示す。
図2(a)に示すように、実線L1で示す直流電圧ラインの電圧値の急激な変化に比べて、電圧検出値はフィルタの影響でなだらかに変化する。その結果、直流電圧ラインの電圧が200Vから400Vに変化した直後は、実際の電圧値と電圧検出値との間に大きな乖離が生じる。第1制御コントローラ14は、直流電圧検出回路15で検出された破線L2で示す電圧値に基づいてモータ1を制御する。しかし、実際の電圧値は実線L1で示すように電圧検出値よりも大きいため、乖離の大きな期間t1〜t2においては、発生するトルクTr(実線L3で示す)がトルク指令よりも大きくなってしまうという問題が生じる。
本実施の形態では、このような問題を解決すべく、上位コントローラ17から第4制御コントローラ19に出力される電圧指令34を、図1に示すように第1制御コントローラ14に取り込むような構成とした。そして、第1制御コントローラ14が直流電圧の変化を自ら推定して後述するような制御を行うことにより、モータ1から所望のトルクが正しく出力されるようにした。
図3は、第1制御コントローラ14の一実施例を示すブロック図である。上述したように、第1制御コントローラ14には、上位コントローラ17から第4制御コントローラ19へ出力された電圧指令34が取り込まれる。電圧指令34に含まれる情報としては、目標電圧値Vや電圧変化率ΔV/Δtなどがある。ここでは、電圧指令34が、目標電圧値Vと電圧変化率ΔV/Δtであるとして説明する。目標電圧値Vは、図2(a)に示した200Vや400Vである。電圧変化率ΔV/Δtは、200Vから400Vに昇圧する場合に、ゆっくり変化させるか急激に変化させるかによって異なる。
また、第1制御コントローラ14には、直流電圧検出回路15から電圧検出値が入力され、上位コントローラ17からはトルク指令値31が入力される。なお、ここでは、フィルタ47を通過した後の電圧検出値(図2(a)の破線L2で示す電圧値)を符号Vxで示すことにする。なお、図1では図示を省略したが、第1制御コントローラ14には、モータ1に関する情報(電流・位相情報や磁極位置検出情報等)50が入力される。
第1制御コントローラ14には、目標電圧値記憶部41、電圧変化率記憶部42、電圧推定値演算部43、演算部44、判断部45、切替器46、フィルタ47および電流制御部48を備えている。目標電圧値記憶部41は、電圧指令34として取り込んだ目標電圧値Vを記憶する。電圧変化率記憶部42は、電圧指令34として取り込んだ電圧変化率ΔV/Δtを記憶する。電圧推定値演算部43は、電圧変化率記憶部42に記憶された電圧変化率ΔV/Δtに基づいて電圧推定値V^を演算する。演算結果は演算部44に入力される。演算部44は、入力された電圧推定値V^を次回のVoldとして扱うべく記憶すると共に、電圧推定値演算部43で次回の推定演算が行われるまでの経過時間δtをカウントする。電圧推定値V^は繰り返し演算されるものであって、一回前に演算されて演算部44に記憶されたVoldに、電圧変化率ΔV/Δtに経過時間δtを掛けた値を加算することによって得られる(V^=Vold+ΔV/Δt×δt)。
判断部45には、目標電圧値記憶部41からの目標電圧値V、フィルタ47からの電圧検出値Vx、電圧推定値演算部43からの電圧推定値V^が入力される。判断部45は、後述するように電圧検出値Vxおよび電圧推定値V^のいずれを用いるかを判断し、その判断結果に基づいて切替器46を切り替える。切替器46から出力された電圧情報(電圧検出値Vxまたは電圧推定値V^)は、電流制御部48に入力される。電流制御部48は、トルク指令値31、切替器46からの電圧情報および上述したモータ情報50に基づいてモータ電流指令を演算する。このモータ電流指令に基づいて、変換器10のパワーデバイスのオン・オフ動作が行われる。
図4に示すフローチャートは、切替器46の切替動作に関する処理手順の一例を示したものである。ステップS10では、電圧指令34である目標電圧値Vの変化量を算出する。例えば、今回取り込んだ目標電圧値Vと前回取り込んだ目標電圧値Vとの差を算出する。電圧指令34は、例えば、10ms毎に取り込まれる。
ステップS20では、ステップS10で算出した変化量の絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する。この目標電圧値Vの変化量は図2(a)に示した400Vと200Vとの差に相当するもので、この電圧差が小さければ(例えば、10V程度)、図2(b)に示すようなトルク変動は生じない。すなわち、直流電圧ラインの電圧に関して、直流電圧検出回路15で検出された電圧値と実際の電圧値との間には大きな乖離は生じない。なお、閾値はトルク変動を引き起こさない値であり、事前に実験などで求めておく。ステップS20において変化量の絶対値が閾値以上であると判定した場合にはステップS30へ進み、閾値未満と判定された場合には図5のステップS60へ進む。
まず、ステップS20からステップS30へ進んだ場合、すなわち目標電圧値Vが大きく変化した場合について説明する。ステップS30では、目標電圧値Vと推定値V^との偏差の絶対値を求め,その値が所定値V1以上か否かを判定する。図2(a)の実線L1および破線L2から分かるように、実際の電圧値が急激に上昇しても、直流電圧検出回路15に設けられているフィルタの影響により電圧検出値(破線L2)はゆるやかに上昇する。
一方、推定値V^は、取り込まれた電圧指令値(V,ΔV/Δt)に基づいて「V^=Vold+ΔV/Δt×δt」のように算出されるので、より実際の電圧に近い変化を示す(後述する図10を参照)。そして、時間の経過と共に図2(a)の実線L1と破線L2との差が小さくなるように、時間経過につれて目標電圧値Vと推定値V^との差は小さくなる。すなわち、偏差の絶対値が所定値V1よりも大きいとき(例えば、時刻t1の直後)は、実際の電圧値と電圧検出値とは大きく乖離しているので、推定値V^を用いてモータ1の制御を行うのが好ましい。なお、所定値V1はトルク変動を引き起こさない値であり、事前に実験などで求めておく。
よって、ステップS30で偏差の絶対値が所定値V1よりも大きいと判定された場合には、ステップS40へ進んで、切替器46を推定値側にセットする。その結果、モータ1は、電圧推定値演算部43で算出された電圧推定値V^に基づいて制御され、図2(b)に示すようなトルク変動の発生を避けることができる。ステップS40の処理が終了したならば、ステップS50に進んで補償フラグをセットする。この補償フラグは、電圧検出値の補償動作が開始されるとセットされることになる。
一方、電圧推定値V^は演算を繰り返すたびに(すなわち時間の経過と共に)目標電圧値Vに近づき、偏差の絶対値が所定値V1よりも小さくなった時点でステップS30においてNoと判定される。ステップS30において偏差の絶対値が所定値V1よりも小さいと判定された場合には、図6のステップS80へ進む。
ステップS80では、電圧推定値V^と電圧検出値Vxとの偏差の絶対値が、所定値V2以上か否かを判定する。図2(a)の区間t1〜t2の後半においては、実際の電圧値がほぼ400Vに落ち着くので、電圧推定値V^と目標電圧値Vとの偏差の絶対値は非常に小さくなり、ステップS30においてNoと判定される。しかし、電圧検出値Vx(破線L2)を見ると、まだ実際の電圧値と大きく乖離している。そこで、電圧推定値V^と電圧検出値Vxとの偏差の絶対値が所定値V2以上であった場合には、ステップS80から図4のステップS40へ進み切替器46を推定値側へと切り換えるようにする。
一方、電圧推定値V^と電圧検出値Vxとの偏差の絶対値が所定値V2より小さい場合にはトルク変動が生じないので、ステップS80からステップS90へ進んで、切替器46を電圧検出値Vx側にセットする。電圧推定値V^と電圧検出値Vxとの偏差の絶対値が所定値V2より小さくなると、それ以後は電圧検出値Vxを用いてモータ1の制御を行っても支障がないので、ステップS100で補償フラグをクリアして、補償動作を終了する。なお、所定値V2はトルク変動を引き起こさない値であり、事前に実験などで求めておく。
次いで、ステップS20でNoと判定されてステップS60へ進んだ場合、すなわち目標電圧値Vの変化量が小さかった場合について説明する。この場合、ステップS60において補償フラグがセットされているかを判定する。例えば、図2(a)の時刻t1において、目標電圧値Vがステップ状に変化する場合を考える。その場合、目標電圧値Vが400Vに変化した後は、時刻t2以前であってもステップS20においてNoと判定されることになる。しかし、時刻t1直後に補償動作に入ると上述したステップS50において補償フラグがセットされるので、ステップS60で補償フラグがセットされているか否かを判定することで、補償動作中か否かを判断することができる。
ステップS60において補償フラグがセットされていると判定されると、ステップS30へ進み、補償フラグがセットされていないと判定されると切替器46を電圧検出値側にセットする。なお、上述したフローチャートは繰返し実行される。
図10は、(a)補償動作の実行状態、(b)昇圧指令(目標電圧値V)の変化、(c)実際の電圧とV^およびVxとの関係、(d)トルクの変化、のそれぞれを示したものである。補償動作は、目標電圧値Vが200Vから400Vに変化したタイミング(時刻t1)で開始され、電圧推定値V^と電圧検出値Vxとの偏差の絶対値が所定値V2より小さくなると終了する(時刻t2)。
区間t1〜t2において、電圧推定値V^は、若干ずれを生じながらも実施の電圧値と同様の変化を示している。一方、フィルタ47を通した後の電圧検出値Vxはゆっくりと上昇し、実際の電圧値と大きく乖離している。補償動作実行中の区間t1〜t2では、電圧推定値V^を用いて変換器10(すなわち、モータ1)の駆動制御が行われるので、トルク変動は実線で示すように小さくなる。破線で示すトルク変動は、電圧検出値Vxを用いて制御を行った場合を示す。このように、本実施の形態では、昇降圧コンバータ13による昇圧によって変換器10の入力電圧が変動した過渡状態において、モータ1のトルク変動を抑えることができる。
−第2の実施の形態−
図7は本発明の第2の実施の形態を示す図であり、第1制御コントローラ14のブロック図である。第1の実施の形態では、上位コントローラ17から第4制御コントローラ19に送られる電圧指令34を取り込んで、切替器46の切り換え動作を行ったが、図7に示す第1制御コントローラ14では、電圧指令34を用いることなく切替器46の切り換え動作を行う点が異なっている。
第1制御コントローラ14には、A/D部51、サンプル&ホールド部52、電圧演算部53、判定部54、演算部44、切替器46、フィルタ47および電流制御部48を備えている。A/D部51は、直流電圧検出回路15から入力された電圧検出値を、アナログ値からディジタル値に変換する。なお、ディジタル値の電圧検出値が直流電圧検出回路15から入力される場合には、A/D部51をスルーさせる。A/D部51でディジタル値に変換された電圧検出値は、サンプル&ホールド部52およびフィルタ47に入力される。
サンプル&ホールド部52でサンプリングされた電圧検出値(ここでは、符号Vsで表す)は、電圧演算部53に入力される。電圧演算部53では、電圧検出値Vsに基づいて電圧変化率ΔV/Δt=(Vs−Vold)/ΔTを算出すると共に、電圧推定値V^=Vold+ΔV/Δt×δtを算出する。この演算はサンプリング間隔δtで繰り返し行われ、Voldは一回前に算出された電圧演算値V^である。第1の実施の形態の場合と同様に、演算部44は、入力された電圧推定値V^を次回のVoldとして扱うべく記憶すると共に、電圧推定値演算部43で次回の推定演算が行われるまでの経過時間δtをカウントする。
ここで、電圧変化率ΔV/Δtについては、サンプリング毎の瞬時的な値として得る方法と、サンプル値を蓄積し、平均二乗法のような回帰的な方法で線形近似する二通りが可能である。時間変化Δtにサンプリング間隔の時間経過δtを用いる場合は、瞬時的な変化率となる。また、回帰的な変化率を得るためには、複数回のサンプリングから得たVsとその時の時間を用いる。
判定部54は切替器46の切り替えに関する判定を行うものであり、切替器46に
後述するような切替動作を行わせる。切替器46は、入力された電圧推定値V^および電圧検出値Vxのいずれかを選択して出力するものであり、その出力は電流制御部48に入力されると共に、直流電圧検出結果49として上位コントローラ17に入力される。
図8、9は、切替器46の切り替え動作を説明するフローチャートである。なお、図4〜6に示すフローチャートの場合と同一の処理を行うステップには、同一の符号を付した。第2の実施形態では目標電圧値Vは取り込まれないので、先ず、ステップS130では、電圧変化率ΔV/Δtの絶対値が所定値V3以上か否かを判定部54において判定する。この所定値V3は、第1の実施の形態で使用した所定値V1と同様のものであり、トルク変動を引き起こさない値である。
ステップS130において変化率ΔV/Δtが所定値V3以上であると判定されると、ステップS40に進んで、切替器46を推定値側にセットする。一方、ステップS130で変化率ΔV/Δtが所定値V1よりも小さいと判定されると、図9のステップS60へ進む。ステップS60では補償フラグがセットされているか否かを判定し、セットされていないと判定されるとステップS70へ進んで、切替器46を推定値側にセットする。一方、ステップS60では補償フラグがセットされていると判定されると、ステップS80へ進む。ステップS80,S90,S100の処理は上述した第1の実施の形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
このように、第2の実施の形態では、上位コントローラ17からの電圧目標値Vに代えてフィルタ47を通す前の電圧検出値Vsを使用し、電圧変化率ΔV/Δtおよび電圧推定値V^を算出するようにした。そして、それらを用いることによって実施の形態と同様の切り替え動作を行うようにした。
上述した第1および第2の実施の形態における電圧推定値V^、電圧検出値Vxの時間変化、すなわち、それらを算出する際に用いるサンプル数は、用途に応じて多種な組合せを選ぶことができる。
一例として、モータ1の回転数と逆起電圧の関係に対応するために、昇降圧コンバータ13でバッテリ4の電圧を昇圧場合がある。一般に、永久磁石式電動機は回転数が高くなると逆起電圧も増して、電流が流れ難くなる。モータ1を高回転にしたい場合に、そのトルク指令を増しながら昇降圧コンバータ13でバッテリ4の電圧を昇圧して、直流電圧が逆起電圧より高くなるように制御する。
ここで、モータ1の回転数増加は電動車両にとって車速の増加であるから、車両を運転するドライバの操作で決まり、遅い場合も速い場合も有り得る。一例としてドライバがアクセルを強く踏み、車両速度が一定速速から時速加算分として+30km/hになるような場合、モータ1の回転数増加に対応する直流電圧の増加分は、約150msで300Vから600Vに倍化するような変動となる。
一方、負荷を始めとする周辺からの影響を受けて直流電圧が変動する、外乱の状況を考えてみる。図1に示す構成ではコンデンサ20〜22を設けているので、数μsという極短時間の電圧変動はコンデンサで吸収され、このような電圧変動が起きることは稀である。数ms〜数十msの時間、直流電圧が変化する外乱現象を対象とした場合、これを減衰させるフィルタ47の時定数は50〜100ms程度と考えられる。本発明は、数ms〜数十msの時間で直流電圧が変化する場合は、フィルタ47を介した電圧検出値Vxを選択する。
上述のように車両が増速(上記+30km/hの事例)する場合と比較すると、約150msで300Vから600Vに倍化する現象が減衰時定数50〜100ms程度のフィルタ47を通って減衰してしまうと、ドライバが所望する加速はできず、約150msで目標速度に達するはずが2倍程度の時間が掛かってしまう。こういう事例に対して上述し実施の形態を用いれば、車両コントローラからの指令で直流電圧が変化始めたことを正しく認識して、その変動を電圧推定値V^として推定し、この値に応じてモータ1を制御することで要求に対して適切に応えることができる。
上述したように、フィルタ47を介して取り込んだ電圧検出値は図2(b)の破線L2のような変化をするため、直流電圧ラインの実際の電圧値が正確に分からない場合がある。しかし、上述した第1および第2の実施の形態では、電圧指令(目標電圧値V、電圧変化率ΔV/Δt)を取り込む構成(図3)や、フィルタ47を通さずにサンプリングした電圧値Vsを算出する構成(図7)を採用し、それらの情報に基づいて算出された推定電圧値V^を用いてモータ1を制御することで、図2(b)に示すような昇圧動作に伴うモータ1のトルク変動を防止することができる。
以上説明したように、本発明は以下のような作用効果を奏する。第1制御コントローラ14と直流電圧検出回路15とで構成されるインバータ制御部は、昇降圧コンバータ13から供給される電圧を直流電圧検出回路15で計測すると共に、供給される電圧の変動を電圧推定値演算部43により推定する。さらに、直流電圧検出回路15による電圧検出値Vxと電圧推定値演算部43による電圧推定値V^との差分が所定値V2以上の場合に電圧推定値V^側にセットされて電圧推定値V^が選択され、差分が所定値V2未満と判定されると電圧検出値Vx側にセットされて電圧検出値Vxが選択される。そして、第1制御コントローラ14は、選択された電圧推定値V^または電圧検出値Vxとトルク指令31とに基づいて、変換器10を制御する。
その結果、昇降圧コンバータ13の昇降圧により供給電圧が変動した過渡状況において、図2(b)のL3で示すようなトルク変動を抑制することができる。
図3に示すように、電動車両に設けられた上位コントローラ17から第3制御コントローラ18への電圧指令(V、ΔV/Δt)を目標電圧値記憶部41,電圧変化率記憶部42に取得し、電圧指令に基づいて電圧推定値V^を推定するようにしても良い。この場合、上位コントローラ17からの電圧指令に基づいて電圧推定値V^を推定するので、より精度を良く電圧推定値V^を推定することができる。
また、図7示すように、直流電圧検出回路15に設けられたフィルタ47を通過しない電圧検出値Vsに基づいて電圧推定値V^を推定するようにしても良い。この場合、図3の構成の場合のような電圧指令を取得する構成を、新たに追加する必要がなく、コスト上昇の低減を図ることができる。
さらに、電圧指令34は少なくとも目標電圧値Vを含み、図4,5のステップS30、S60、S70に示すように、目標電圧値Vの変化が所定閾値以上の場合には切替器46の切替動作を行い、目標電圧値Vの変化が所定閾値未満の場合には切替器46の切替動作を行わず、かつ、電圧検出値Vxに基づいて変換器10を制御する。それにより、供給電圧が昇圧制御により変化した値なのか、或いは外乱等の影響で変動したものなのかを識別して変換器10を制御することができる。
切替器46を切り替えることで選択された電圧推定値V^または電圧検出値Vxを上位コントローラ17へ出力することで、上位コントローラ17は、第1制御コントローラ14が電圧を正しく認識したかどうかを確認して、電動車両全体の安全な制御を行うことができる。
また、図1に示すように、前輪を駆動するモータ2、モータ2を駆動制御するための変換器11および第2制御コントローラ16に加えて、後輪を駆動するモータ1を駆動制御するための変換器10および第1制御コントローラ14を備えることにより、電動四輪駆動車両を構成するようにしても良い。電動四輪駆動車両においては、前輪と後輪の駆動トルクの発生がずれると乗り心地が悪化するおそれがあるが、上記構成とすることにより、前輪と後輪の同調性を高めることが可能となる。
なお、以上の説明はあくまでも一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、二輪駆動のハイブリッド自動車に後輪側の電動駆動装置を追加して4輪駆動とした電動車両を例に説明したが、二輪駆動電動車両の電力制御装置にも同様に適用が可能である。また、ハイブリッド自動車に限らず、電気自動車やその他の電動車両の電力制御装置にも適用できる。
また、図1に示す例では、上位コントローラ17から第4制御コントローラ19に入力される電圧指令34を第1制御コントローラ14に取り込んで、その電圧指令34に基づいて補償動作を行ったが、上位コントローラ17から第3制御コントローラ18に入力される発電指令33を取り込み、その発電指令33に基づいて補償動作を行うようにしても良い。さらに、昇圧時に限らず降圧時にも同様に適用することができる。
1,2:モータ、3:発電機、4:バッテリ、10〜12:変換器、13:昇降圧コンバータ、14:第1制御コントローラ、15:直流電圧検出回路、16:第2制御コントローラ、17:上位コントローラ、18:第3制御コントローラ、19:第4制御コントローラ、34:電圧指令値、41:目標電圧値記憶部、42:電圧変化率記憶部、43:電圧推定値演算部、45:判断部、46:切替器、47:フィルタ、49:直流電圧検出結果、51:A/D部、52:サンプル&ホールド部、53:電圧演算部、54:判定部

Claims (6)

  1. 電圧目標値を含む電圧変換指令に基づいてバッテリの直流電圧を所望の直流電圧に変換する電力変換装置から電圧が供給され、電動車両の動力輪を駆動する電動機に電力を供給するインバータと、
    前記電力変換装置から供給される電圧の電圧値を、フィルタを介して電圧計測値として取得し、前記電圧計測値およびトルク指令に基づいて前記インバータを制御するインバータ制御部と
    前記電圧変換指令に基づいて、前記フィルタを通過する前の前記電圧値の推定値を推定する推定部と、
    前記電圧目標値と前記推定値との差の絶対値が第1の閾値以上か否かを判定する判定部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、前記判定部により所定値以上と判定されると、前記電圧計測値に代えて前記推定値に基づいて前記インバータを制御することを特徴とする電動車両用電力制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動車両用電力制御装置において、
    前記判定部は、少なくとも前記電圧目標値の変化が第2の閾値以上の場合に、前記判定部による判定を行うことを特徴とする電動車両用電力制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動車両用電力制御装置において、
    前記インバータ制御部は、前記判定部により前記絶対値が前記第1の閾値未満と判定された場合には、前記推定値と前記電圧計測値との差の絶対値が第3の閾値以上の場合に、前記電圧計測値に代えて前記推定値に基づいて前記インバータを制御することを特徴とする電動車両用電力制御装置。
  4. 目標電圧値を含む電圧変換指令に基づいてバッテリの直流電圧を所望の直流電圧に変換する電力変換装置から電圧が供給され、電動車両の動力輪を駆動する電動機に電力を供給するインバータと、
    前記電力変換装置から供給される電圧の電圧値を、フィルタを介して電圧計測値として取得し、前記電圧計測値およびトルク指令に基づいて前記インバータを制御するインバータ制御部と、
    前記フィルタを通過する前の前記電圧値に基づいて前記電圧値の推定値を推定する推定部と、
    前記フィルタを通過する前の前記電圧値の変化率の絶対値が第4の閾値以上か否かを判定する判定部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、前記判定部により第4の閾値以上と判定されると、前記電圧計測値に代えて前記推定値に基づいて前記インバータを制御することを特徴とする電動車両用電力制御装置。
  5. 請求項1または4に記載の電動車両用電力制御装置において、
    前記インバータの制御に用いられている前記推定値または前記電圧計測値を、電動車両を制御する車両用制御装置へ出力することを特徴とする電動車両用電力制御装置。
  6. バッテリと、
    前記バッテリの直流電圧を所望の直流電圧に変換する電力変換装置と、
    前輪および後輪の一方を駆動する第1の電動機と、
    前記電力変換装置から電圧が供給され、前記第1の電動機に電力を供給する第1のインバータと、
    前輪および後輪の他方を駆動する第2の電動機と、
    前記第2の電動機に対して設けられ、前記電力変換装置から直流電圧が供給されると共に前記第2の電動機に電力を供給する第2のインバータを有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動車両用電力制御装置と、を備えたことを特徴とする電動四輪駆動車両。
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