JP4488067B2 - 車両用昇圧コンバータ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング制御によって誘導性素子に誘導起電力を発生させ、電池の出力電圧に誘導起電力を加えた電圧を出力する車両用昇圧コンバータ回路に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等のモータ駆動車両が広く用いられている。モータ駆動車両のモータは、電池から供給される電力によって回転し車輪を駆動する。モータ駆動車両の加減速制御は、モータに供給される電力をアクセル、ブレーキ等の操作に応じて調整することによって行われる。そのため、モータ駆動車両には、電池からモータに供給される電力を調整する昇圧コンバータ回路が搭載される。
昇圧コンバータ回路は、電池電圧を昇圧するためのリアクトルを備える。昇圧コンバータ回路は、電池からリアクトルに流れる電流をスイッチング制御することによりリアクトルに誘導起電力を発生させ、電池電圧に誘導起電力を加えた電圧で出力キャパシタを充電する。そして、出力キャパシタの端子間電圧を昇圧電圧として出力する。昇圧電圧は、リアクトルに流れる電流のスイッチングタイミングを変化させることによって調整することができる。
昇圧コンバータ回路の出力端子には、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を介してモータが接続される。このような構成によれば、昇圧コンバータ回路の昇圧電圧を調整することで、電池からモータに供給される電力を調整することができる。
昇圧コンバータ回路を制御するコントロールユニットは、運転操作に基づいて目標昇圧電圧を決定する。そして、昇圧電圧が目標昇圧電圧に近づくよう、リアクトルに流れる電流のスイッチングタイミングを調整する。モータは、このようにして制御される電力に従って回転し車輪を駆動する。これによって、運転操作に従ったモータ駆動車両の加減速制御を行うことができる。
特開2006−115635号公報 特開2007−166875号公報 特開2004−112904号公報
コントロールユニットの制御によって昇圧電圧が目標昇圧電圧に近づくと共に、出力キャパシタの充放電電流は減少する。これに伴って、出力キャパシタの充放電に基づいて昇圧コンバータ回路に流れる電流は減少する。
車輪に対する負荷が変化した場合にはモータに流れる電流が変化する。コントロールユニットは、このような条件下においても昇圧電圧が目標昇圧電圧に近づくよう昇圧コンバータ回路を制御する。これによって、昇圧コンバータ回路には出力キャパシタの充放電に基づく電流が流れる。
したがって、車輪のスリップ等による急激な負荷変動によってモータに流れる電流が急激に変化した場合、昇圧コンバータ回路には大きな電流が流れる。そのため昇圧コンバータ回路には、負荷変動に基づく電流増加分を見込んで、許容電流値の大きい部品を用いる必要があり、昇圧コンバータ回路の製造コストが高くなるという問題があった。
本発明はこのような課題に対してなされたものである。すなわち、車両用昇圧コンバータ回路に流れる電流を所定範囲内に制限することを目的とする。
本発明は、直流電圧を出力する電池と、オンまたはオフに制御されるスイッチング素子を含むスイッチング部と、前記電池と前記スイッチング部との間に接続され、誘導性素子を含む誘導性素子部と、前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備え、前記スイッチング制御部は、前記スイッチング素子を制御するときのデューティ比を求めるデューティ比決定手段と、前記デューティ比決定手段によって求められたデューティ比で前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段と、を備え、前記スイッチング素子の制御によって前記誘導性素子に誘導起電力を発生させ、前記電池の出力電圧に当該誘導起電力を加えた電圧を出力し、出力された電圧によって車両駆動用モータに電力を供給する、車両用昇圧コンバータ回路において、前記車両用昇圧コンバータ回路の出力電圧を測定する出力電圧測定部と、前記電池から前記スイッチング部に至る経路を流れるコンバータ電流を測定する電流測定部と、を備え、前記デューティ比決定手段は、新たなデューティ比を求めるときのコンバータ電流測定値が所定の電流閾値を超えたときに、先に求められたデューティ比と当該先に求められたデューティ比が求められたときの出力電圧測定値とに基づき新たなデューティ比を求めるデューティ比算出手段を備え、前記コンバータ電流の値が所定の範囲内となるよう、新たなデューティ比を求めることを特徴とする。
また、本発明は、直流電圧を出力する電池と、オンまたはオフに制御されるスイッチング素子を含むスイッチング部と、前記電池と前記スイッチング部との間に接続され、誘導性素子を含む誘導性素子部と、前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備え、前記スイッチング制御部は、前記スイッチング素子を制御するときのデューティ比を求めるデューティ比決定手段と、前記デューティ比決定手段によって求められたデューティ比で前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段と、を備え、前記スイッチング素子の制御によって前記誘導性素子に誘導起電力を発生させ、前記電池の出力電圧に当該誘導起電力を加えた電圧を出力し、出力された電圧によって車両駆動用モータに電力を供給する、車両用昇圧コンバータ回路において、前記車両用昇圧コンバータ回路の出力電圧を測定する出力電圧測定部を備え、前記デューティ比決定手段は、前記電池から前記スイッチング部に至る経路を流れるコンバータ電流の増加予測値を前記スイッチング素子の制御状態に基づいて求める増加予測手段と、先に求められたデューティ比に基づいて前記スイッチング素子を制御したときにおける前記コンバータ電流の値を所定の電流閾値から減算した電流増加許容値を求める電流増加許容値算出手段と、前記増加予測値が前記増加許容値を超えたときに、先に求められたデューティ比と、出力電圧測定値と、前記電流増加許容値と、に基づいて新たなデューティ比を求めるデューティ比算出手段と、を備え、前記コンバータ電流の値が所定の範囲内となるよう、新たなデューティ比を求めることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用昇圧コンバータ回路においては、前記電流増加許容値算出手段は、前記電池の出力電圧と、先に求められたデューティ比と、出力電圧測定値と、に基づいて前記コンバータ電流の値を算出し、算出した当該コンバータ電流の値を所定の電流閾値から減算し、前記電流増加許容値を求めることが好適である。
また、本発明に係る車両用昇圧コンバータ回路においては、前記コンバータ電流を測定する電流測定部を備え、前記電流増加許容値算出手段は、先に求められたデューティ比に基づいて前記スイッチング素子を制御したときのコンバータ電流測定値を所定の電流閾値から減算し、前記電流増加許容値を求めることが好適である。
また、本発明に係る車両用昇圧コンバータ回路においては、前記スイッチング素子制御手段は、前記コンバータ電流の値と電流制御目標値との差異を示す電流差分値を求め、前記コンバータ電流の値が前記電流制御目標値に近づくよう、前記新たなデューティ比の値を当該電流差分値に基づいて修正制御するデューティ比修正制御手段を備え、修正制御されたデューティ比で前記スイッチング素子を制御することが好適である。
また、本発明に係る車両用昇圧コンバータ回路においては、前記誘導性素子の一端は、前記電池の一方の端子に接続され、前記スイッチング部は、一方の端子が前記誘導性素子の他端に接続され、他方の端子が前記電池の他方の端子に接続される第1スイッチング素子と、一方の端子が前記誘導性素子の他端に接続される第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他方の端子と前記電池の他方の端子との間に接続される出力キャパシタと、を備え、前記コンバータ電流は、前記誘導性素子を流れる電流であり、前記スイッチング制御部は、前記第1および第2スイッチング素子を制御し、前記車両用昇圧コンバータ回路は、前記出力キャパシタの端子間電圧を出力電圧として出力することが好適である。
本発明によれば、車両用昇圧コンバータ回路に流れる電流を所定範囲内に制限することができる。
(1)モータ駆動車両の構成および走行制御
図1に本発明の実施形態に係るモータ駆動車両の構成を示す。モータ駆動車両は、電池10から供給される電力に基づいてモータ16を回転させ、モータ16の駆動力によって走行する。モータ駆動車両の加減速制御は、電池10からモータ16に供給される電力を調整することによって行う。そのため、モータ駆動車両には、電池電圧を昇圧し、昇圧電圧を調整する昇圧コンバータ回路12が用いられる。また、交流電圧によって回転するモータ16を用いるため、昇圧コンバータ回路12の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ回路14が用いられる。
昇圧コンバータ回路12は、コントロールユニット18の制御に基づいて電池電圧を昇圧し、インバータ回路14に出力する。インバータ回路14は、昇圧コンバータ回路12の出力電圧を交流電圧に変換し、モータ16に出力する。インバータ回路14は、昇圧コンバータ回路12の出力電圧が大きい程、大きい交流電圧を出力する。また、昇圧コンバータ回路12の出力電圧が小さい程、小さい交流電圧を出力する。したがって、昇圧コンバータ回路12の出力電圧を調整することで、インバータ回路14の出力交流電圧を調整することができる。
モータ16がインバータ回路14の出力交流電圧に応じた速度で回転しているときは、電池10とモータ16との間で電力の授受は行われず、モータ16は一定の速度で回転する。この状態で昇圧コンバータ回路12の出力電圧を上げると、インバータ回路14の出力交流電圧が大きくなり、電池10から昇圧コンバータ回路12およびインバータ回路14を介してモータ16に電力が供給される。これによって、モータ16は加速トルクを発生しモータ駆動車両が加速する。また、昇圧コンバータ回路12の出力電圧を下げると、インバータ回路14の出力交流電圧が小さくなり、モータ16からインバータ回路14および昇圧コンバータ回路12を介して電池10に電力が回収される。これによって、モータ16は制動トルクを発生し、モータ駆動車両が減速する。モータ駆動車両の減速は、モータ16の制動トルクの他、別途設けられたブレーキ機構によって行うこともできる。
操作部22は、アクセルペダル、ブレーキペダル等を含み、運転操作に応じた制御指令をコントロールユニット18に出力する。コントロールユニット18は、制御指令に基づいて昇圧コンバータ回路12の目標出力電圧を決定する。そして、昇圧コンバータ回路12の出力電圧と目標出力電圧との差異が小さくなるよう昇圧コンバータ回路12を制御する。
このように、モータ駆動車両では、運転操作に応じて昇圧コンバータ回路12の目標出力電圧を決定し、目標出力電圧に応じた昇圧コンバータ回路12の制御を行う。しかし、従来のモータ駆動車両では、負荷変動によりモータ16に流れる電流が変動したときに出力電圧を目標出力電圧に追従させると、昇圧コンバータ回路12内に大きな電流が流れる。そのため、昇圧コンバータ回路12に許容電流値が大きい電気部品を用いなければならないという問題があった。そこで、本発明の実施形態に係るモータ駆動車両では、昇圧コンバータ回路12に流れる電流が所定範囲内となるよう昇圧コンバータ回路12を制御する。
(2)昇圧コンバータ回路12の構成および基本制御
昇圧コンバータ回路12の構成およびその基本的な制御について説明する。図2に本発明の実施形態に係る昇圧コンバータ回路12の構成を示す。コントロールユニット18は、運転操作に基づいて決定した目標出力電圧と出力電圧との差異が小さくなるよう昇圧コンバータ回路12を制御する。
昇圧コンバータ回路12の制御は、電池10からリアクトル24を介して上アームトランジスタ26と下アームトランジスタ28との接続点(以下、トランジスタ接続点Pとする。)に至る経路を流れるコンバータ電流を、上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28によってスイッチング制御することで行う。上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等を用いることができる。上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28は、ベース端子Bとエミッタ端子Eとの間の電圧を変化させることで、オンまたはオフに制御することができる。上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28は、オンのときにコレクタ端子Cからエミッタ端子Eへと電流が流れる。
昇圧コンバータ回路12が電池電圧を昇圧し、その大きさを調整する制御について説明する。コントロールユニット18は、所定の周期に対する所定のデューティ比を以てオンオフが繰り返されるよう下アームトランジスタ28を制御する。また、コントロールユニット18は、下アームトランジスタ28がオンの時にオフになり、下アームトランジスタ28がオフの時にオンになるよう上アームトランジスタ26を制御する。このような制御を行うため、コントロールユニット18は、目標出力電圧、昇圧コンバータ回路12の動作状態等に基づいてデューティ比を決定するデューティ比決定部18−1と、決定されたデューティ比に基づいて上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28を制御するトランジスタ制御部18−2とを備える。
電池10の正極端子にはリアクトル24の一端が接続されている。また、リアクトル24の他端は下アームトランジスタ28のコレクタ端子Cに接続され、下アームトランジスタ28のエミッタ端子Eは電池10の負極端子に接続されている。したがって、上アームトランジスタ26をオフにし下アームトランジスタ28をオンにすると、電池10からリアクトル24を介して下アームトランジスタ28のコレクタ端子Cに電流が流入する。
その後、上アームトランジスタ26をオンにし下アームトランジスタ28をオフにすると、リアクトル24に流れる電流が遮断され、リアクトル24には下アームトランジスタ28側を正とする誘導起電力が発生する。
リアクトル24の一端は電池10の正極端子に接続され、他端は上アームダイオード30のアノード端子Aおよび上アームトランジスタ26のエミッタ端子Eに接続されている。また、上アームダイオード30のカソード端子Kおよび上アームトランジスタ26のコレクタ端子Cと電池10の負極端子との間には出力キャパシタ34が接続されている。
したがって、電池電圧にリアクトル24の誘導起電力が加えられた電圧が、出力キャパシタ34の端子間電圧よりも大きい場合、上アームダイオード30は順方向電圧が与えられることにより導通する。これによって出力キャパシタ34は、電池電圧にリアクトル24の誘導起電力が加えられた電圧によって充電され、出力電圧が上がる。
一方、電池電圧にリアクトル24の誘導起電力が加えられた電圧が、出力キャパシタ34の端子間電圧未満である場合、出力キャパシタ34から上アームトランジスタ26を介してリアクトル24に放電電流が流れる。これによって、電池10が充電されると共に、電池10の内部抵抗10Rおよびリアクトル24の内部抵抗24Rによってジュール熱が放出される。出力キャパシタ34の端子間電圧は放電によって下がり出力電圧が下がる。
また、電池電圧にリアクトル24の誘導起電力が加えられた電圧が、出力キャパシタ34の端子間電圧と等しい場合には、上アームダイオード30および上アームトランジスタ26には電流が流れず出力電圧が維持される。
なお、出力キャパシタ34を放電状態とし、出力電圧を低下させているときは、リアクトル24に上アームトランジスタ26から電池10に向かう電流が流れる。この状態で、上アームトランジスタ26がオフとなり下アームトランジスタ28がオンとなると、リアクトル24の誘導起電力によって、下アームトランジスタ28のコレクタ端子Cとエミッタ端子Eとの間に逆方向電圧が印加されることがある。そこで、下アームトランジスタ28のコレクタ端子Cとエミッタ端子Eとの間には、エミッタ端子E側がアノード端子Aとなり、コレクタ端子C側がカソード端子Kとなるよう、下アームダイオード32を接続している。これによって、下アームトランジスタ28のコレクタ端子Cとエミッタ端子Eとの間に逆方向電圧が印加されたときは、下アームダイオード32は順方向電圧が印加されることにより導通する。そのため、下アームトランジスタ28に耐電圧の大きいトランジスタを用いる必要がなくなる。
このように、昇圧コンバータ回路12の出力電圧は、電池電圧にリアクトル24の誘導起電力が加えられた電圧に応じて変化する。したがって、リアクトル24の誘導起電力を変化させることによって出力電圧を調整することができる。リアクトル24の誘導起電力は、下アームトランジスタ28がオフにされる直前にリアクトル24に流れていた電流の大きさに依存する。そして、リアクトル24に流れる電流は、下アームトランジスタ28がオンにされた後、時間の経過と共に増加する。したがって、昇圧コンバータ回路12は、上アームトランジスタ26を制御するときの上アームデューティ比D、および下アームトランジスタ28を制御するときの下アームデューティ比F=1−Dを変化させることによって出力電圧を調整し、出力電圧を目標出力電圧に近づけることができる。また、出力電圧が目標出力電圧に達した後はその電圧を維持することができる。
電池10とリアクトル24とを接続する導線には電流計38が設けられる。電流計38は、電池10からリアクトル24を介してトランジスタ接続点Pに至る経路を流れるコンバータ電流を測定する、電流計38は、コンバータ電流を測定することができれば、コンバータ電流が流れる経路のいずれの位置に設けられていてもよい。また、出力キャパシタ34の端子間には出力電圧を測定する出力電圧計36が接続される。電流計38および出力電圧計36は、それぞれ、測定結果をコントロールユニット18に出力する。
後述するように、コントロールユニット18のデューティ比決定部18−1は、リアクトル24に流れる電流または出力電圧に基づいて上アームデューティ比を決定する。その際、デューティ比決定部18−1は、電流計38のコンバータ電流測定結果または出力電圧計36の出力電圧測定結果を用いる。
(3)第1の実施形態に係るデューティ比制御
(3−1)電流制限デューティ比制御
本発明の第1の実施形態に係る電流制限デューティ比制御について説明する。電流制限デューティ比制御では、モータ16の負荷変動によるコンバータ電流の増大を回避するため、出力電圧と目標出力電圧との差異のみならず、コンバータ電流にも基づいて上アームデューティ比を決定する。本実施形態では、デューティ比決定部18−1が一定の時間間隔Δで上アームデューティ比を求めることとし、制御開始時からn・Δ(nは任意の自然数)だけ経過したときに求められる上アームデューティ比をD(n)と表すものとする。なお、上アームデューティ比を求める時間間隔は、必ずしも一定とする必要はなく、モータ駆動車両の走行状態等に応じて変化させてもよい。
図3に本発明の第1の実施形態に係る電流制限デューティ比制御のフローチャートを示す。このフローチャートは、制御開始時からn・Δ経過した第nステップで行われる処理を示す。電流制限デューティ比制御では、新たな上アームデューティ比を求める前にコンバータ電流を測定し、コンバータ電流測定値が所定の電流閾値を超えているときは、コンバータ電流が増加しないよう、新たな上アームデューティ比を求める。
デューティ比決定部18−1は、電流計38の測定値をコンバータ電流測定値Imとして読み込む(S101)。そして、コンバータ電流測定値Imと所定の電流閾値Itとを比較する(S102)。
デューティ比決定部18−1は、コンバータ電流測定値Imが電流閾値It以下であるときは、出力電圧計36の測定値を出力電圧測定値V(n)として読み込む(S106)。そして、出力電圧測定値V(n)と目標出力電圧Vtとの差異に基づいて、出力電圧が目標出力電圧Vtに近づくような上アームデューティ比D(n)を求める(S107)。具体的には、デューティ比決定部18−1は、出力電圧測定値V(n)が目標出力電圧Vtより小さいときは、第nステップにおける上アームデューティ比D(n)を、第n−1ステップで求められた上アームデューティ比D(n−1)より小さい値とする。一方、出力電圧測定値V(n)が目標出力電圧Vtより大きいときは、第nステップにおける上アームデューティ比D(n)を、第n−1ステップで求められた上アームデューティ比D(n−1)より大きい値とする。このように上アームデューティ比D(n)を求める処理としては、出力電圧測定値V(n)と目標出力電圧Vtとの差を入力値とし、出力電圧測定値V(n)を出力値としたフィードバック制御処理を用いることが好適である。
一方、コンバータ電流測定値Imが電流閾値Itを超えているときは、デューティ比決定部18−1は、先の第n−1ステップで求められた上アームデューティ比D(n−1)および第n−1ステップで測定された出力電圧測定値V(n−1)を記憶部20から読み込む(S103)。また、出力電圧計36の測定値を出力電圧測定値V(n)として読み込む(S104)。そして、(数1)に基づいて上アームデューティ比D(n)を求める(S105)。(数1)は、コンバータ電流が第n−1ステップにおける値に維持されるような上アームデューティ比D(n)を求める式であり、詳細については後述する。

(数1)D(n)=D(n−1)・V(n−1)/V(n)

なお、n=1の初期ステップでは、(数1)の出力電圧測定値D(0)および上アームデューティ比V(0)には、予め定められた初期値が代入される。
デューティ比決定部18−1は、上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力する(S108)。これによって、トランジスタ制御部18−2は、上アームデューティ比D(n)で上アームトランジスタ26をスイッチング制御し、上アームデューティ比D(n)に対応して求まる下アームデューティ比F(n)=1−D(n)で下アームトランジスタ28をスイッチング制御する。トランジスタ制御部18−2は、上アームデューティ比D(n)に基づく制御を、次の第n+1ステップでデューティ比決定部18−1から上アームデューティ比D(n+1)が出力されるまで行う。
デューティ比決定部18−1は、上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力すると共に、出力電圧測定値V(n)および上アームデューティ比D(n)を記憶部20に記憶させる(S109)。記憶された出力電圧測定値V(n)および上アームデューティ比D(n)は、次の第n+1ステップで用いられる。
このような処理によれば、コンバータ電流測定値Imが電流閾値It以下であるときは、出力電圧が出力電圧目標値に近づくよう、上アームデューティ比および下アームデューティ比が決定される。これによって、出力電圧を目標出力電圧に近づけることができ、運転操作に応じて迅速にモータ駆動車両の走行制御を行うことができる。
一方、コンバータ電流測定値Imが電流閾値Itを超えているときは、(数1)に基づきD(n)・V(n)=D(n−1)・V(n−1)が成立するよう新たな上アームデューティ比D(n)が求められる。このように上アームデューティ比D(n)を求めることによって、コンバータ電流を制限することができる点について説明する。
電池10の負極端子電位を基準としたトランジスタ接続点Pの電位をVpとすれば、接続点電位Vpは、昇圧コンバータ回路12の出力電圧測定値V(n)と上アームデューティ比D(n)との積として(数2)のように表される。

(数2)Vp=D(n)・V(n)

したがって、(数1)に基づいて上アームデューティ比D(n)を決定することにより、接続点電位Vp=D(n)・V(n)はD(n−1)・V(n−1)と等しくなり、先の第n−1ステップにおける値が維持される。
コンバータ電流Ipは、電池電圧V0、電池10の内部抵抗10Rおよびリアクトル24の内部抵抗24Rの加算値Rを用いて(数3)のように表される。

(数3)Ip=(V0−Vp)/R

ここで、電池電圧V0は一定であり、第nステップにおける接続点電位Vpは第n−1ステップにおける値に維持されている。そのため、(数3)からわかるように、第nステップでのコンバータ電流Ipは第n−1ステップでの値に維持される。したがって、図3に示す制御によれば、第nステップ以降のステップにおいて、コンバータ電流Ipを第n−1ステップが実行されたときの値を超えないようにすることができる。これによって、車輪に対する負荷変動によって、モータ16の負荷が変動した場合であっても、コンバータ電流の増加を制限することができる。そのため、昇圧コンバータ回路12に、許容電流値の小さい電気部品を用いることができ、製造コストを低下させることができる。
(3−2)電流制限デューティ比制御の応用例
次に、第1の実施形態の応用例に係るデューティ比フィードバック制御について説明する。この制御は、コンバータ電流測定値Imが電流閾値Itを超えているときに、コンバータ電流が電流閾値に近づくよう、トランジスタ制御部18−2が上アームデューティ比D(n)をフィードバック制御するものである。
図4にデューティ比フィードバック制御のフローチャートを示す。図3のフローチャートに示される処理と同一の処理については同一の符号を付してその説明を省略する。
デューティ比決定部18−1は、コンバータ電流測定値Imが電流閾値It以下であるときは、処理S106〜S108に従い上アームデューティ比D(n)を求めトランジスタ制御部18−2に出力する。そして、上アームデューティ比D(n)および出力電圧測定値V(n)を記憶部20に記憶させる(S109)。
一方、コンバータ電流測定値Imが電流閾値Itを超えているときは、処理S103〜S105に従い上アームデューティ比D(n)を求める。そして、トランジスタ制御部18−2に上アームデューティ比D(n)を出力し、トランジスタ制御部18−2にD(n)フィードバック制御を実行させる(S201)。
図5にD(n)フィードバック制御のフローチャートを示す。このフローチャートは、デューティ比決定部18−1から上アームデューティ比D(n)が出力されてから上アームデューティ比D(n+1)が出力されるまでの間にトランジスタ制御部18−2が実行する処理を示す。
トランジスタ制御部18−2は、電流計38からコンバータ電流測定値Imを読み込む(S201−1)。そして、コンバータ電流測定値Imから電流閾値Itを減じた制御誤差eを求める(S201−2)。
トランジスタ制御部18−2は、制御誤差積分値Intに制御誤差eを加算した値を、新たな制御誤差積分値Intとして求める(S201−3)。そして、制御誤差eから先のフィードバックステップにおける制御誤差e0を減算した制御誤差差分値Difを求める(S201−4)。なお、D(n)フィードバック制御の初期ステップでは、制御誤差積分値Intおよび制御誤差e0には所定の初期値が設定されるものとする。
トランジスタ制御部18−2は、(数4)に基づいて、上アームデューティ比D(n)に対する修正値δ(e)を求める(S201−5)。

(数4)δ(e)=Kp・e+Ki・Int+Kd・Dif

ここで、Kpは比例フィードバックゲイン、Kiは積分フィードバックゲイン、Kdは微分フィードバックゲインである。
トランジスタ制御部18−2は、上アームデューティ比D(n)に修正値δ(e)を加算した値を新たな上アームデューティ比D(n)とする(S201−6)。そして、求められた上アームデューティ比D(n)で上アームトランジスタ26をスイッチング制御し、上アームデューティ比D(n)に対応して求まる下アームデューティ比F(n)=1−D(n)で下アームトランジスタ28をスイッチング制御する(S201−7)。
トランジスタ制御部18−2は、デューティ比決定部18−1から第n+1ステップの上アームデューティ比D(n+1)が出力されたか否かを判定する(S201−8)。そして、上アームデューティ比D(n+1)が出力されていないときは処理S201−1に戻り、D(n)フィードバック制御を続ける。一方、上アームデューティ比D(n+1)が出力されたときは、D(n)フィードバック制御を終了する。トランジスタ制御部18−2は、D(n)フィードバック制御を終了すると、第n+1ステップで求められた上アームデューティ比D(n+1)に対するD(n+1)フィードバック制御を新たに開始する。
デューティ比決定部18−1は、処理S201で上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力し、トランジスタ制御部18−2にD(n)フィードバック制御を実行させた後(S201)、上アームデューティ比D(n)および出力電圧測定値V(n)を記憶部20に記憶させ(S109)、第nステップに対するデューティ比フィードバック制御を終了する。
このような処理によれば、上アームデューティ比D(n)が求められてから、上アームデューティ比D(n+1)が求められるまでの間、コンバータ電流が電流閾値となるよう、上アームデューティ比D(n)を、比例・積分・微分フィードバック制御することができる。したがって、コンバータ電流が電流閾値を超えているときには、コンバータ電流を電流閾値まで小さくすると共に、コンバータ電流を電流閾値を超えないよう制限することができる。さらに、出力電圧測定値V(n)に誤差が含まれている場合や、デューティ比決定部18−1が出力する上アームデューティ比D(n)と実際の制御デューティ比との間に誤差がある場合においても、コンバータ電流の増大を回避することができる。
なお、ここでは、比例・積分・微分フィードバック制御を用いた場合について説明した。このような制御の他、比例フィードバック制御、または比例・積分フィードバック制御を用いることもできる。比例・積分フィードバック制御を用いる場合には、処理S201−4による制御誤差差分値Difを求める処理を省略し、(数4)において右辺第3項を0とすればよい。また、比例フィードバック制御を用いる場合には、処理S201−3による制御誤差積分値Intを求める処理、および処理S201−4による制御誤差差分値Difを求める処理を省略し、(数4)において右辺第2項および第3項を0とすればよい。
(3−3)レート処理
上述の電流制限デューティ比制御によれば、デューティ比決定部18−1からトランジスタ制御部18−2に所定時間間隔で上アームデューティ比が出力される。トランジスタ制御部18−2は、所定時間間隔で出力された上アームデューティ比D(1)、D(2)、・・・、D(n)、D(n+1)、・・・に基づいて、上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28に対する制御デューティ比を算出ステップごとに離散的に変化させ、昇圧コンバータ回路12を制御することができる。
このように、上アームトランジスタ26および下アームトランジスタ28に対する制御デューティ比を離散的に変化させる制御の他、先に出力された上アームデューティ比D(j)から後に出力された上アームデューティ比D(j+1)へと制御デューティ比を漸近させ(jは1以上の自然数である。)、制御デューティ比を連続的に変化させるレート処理を行ってもよい。
レート処理を行った場合、制御デューティ比の変化が平滑化されるため、コンバータ電流の変動を小さくすることができる。これによって、処理S102で「はい」の判定がなされた第jステップの次の第j+1ステップで「いいえ」の判定がなされ、コンバータ電流に対する制限が解除されることによるコンバータ電流の変動を回避することができる。
(4)第2の実施形態に係るデューティ比制御
(4−1)予測制限デューティ比制御
本発明の第2の実施形態に係る予測制限デューティ比制御について説明する。この制御処理は、先の第n−1ステップでのコンバータ電流に基づいてコンバータ電流の増加値を予測し、コンバータ電流の増加が増加許容値を超えないよう新たなデューティ比D(n)を求めるものである。図6に予測制限デューティ比制御のフローチャートを示す。このフローチャートは、第nステップで行われる処理を示す。
デューティ比決定部18−1は、出力電圧計36の測定値を出力電圧測定値Vmとして読み込む(S301)。そして、出力電圧測定値Vmと目標出力電圧Vtとの差異に基づいて、出力電圧が目標出力電圧Vtに近づくような上アーム仮デューティ比d(n)を求める(S302)。この処理は、図3のフローチャートにおける処理S107と同様である。
デューティ比決定部18−1は、(数5)に基づいてコンバータ電流予測値Ippを求める(S303)。

(数5)Ipp=(V0−d(n)・Vm)/R

ここで、V0は電池電圧を示し、d(n)・Vmは、上アーム仮デューティ比d(n)で昇圧コンバータ回路12を制御した場合におけるトランジスタ接続点Pの予測電位を示す。また、Rは電池10およびリアクトル24の各内部抵抗の加算値である。
次に、デューティ比決定部18−1は、先の第n−1ステップで求められた上アームデューティ比D(n−1)を記憶部20から読み込む(S304)。そして、(数6)に基づいて第n−1ステップにおけるコンバータ電流値Ip(n−1)を求める(S305)。

(数6)Ip(n−1)=(V0−D(n−1)・Vm)/R

ここで、(数5)および(数6)において、出力電圧測定値Vmとして同一の値を用いることができるのは、出力キャパシタ34の静電容量が十分大きく、第n−1ステップと第nステップとで出力電圧の変動が十分小さいものと考えることができるためである。
デューティ比決定部18−1は、(数7)に基づきコンバータ電流予想値Ippからコンバータ電流値Ip(n−1)を減算した電流増加予測値ΔIを求める(S306)。

(数7)ΔI=Ipp−Ip(n−1)

デューティ比決定部18−1は、(数8)に基づいて電流閾値Itからコンバータ電流値Ip(n−1)を減算した増加許容値αを求める(S307)。

(数8)α=It−Ip(n−1)

デューティ比決定部18−1は、予測電流増加値ΔIと増加許容値αとを比較する(S308)。そして、電流増加予測値ΔIが増加許容値αを超えているときは、(数9)に基づいて新たなデューティ比D(n)を求める(S309)。(数9)は、コンバータ電流が電流閾値Itとなるよう上アームデューティ比D(n)を決定する式であり、詳細については後述する。

(数9)D(n)=D(n−1)−R・α/Vm

一方、電流増加予測値ΔIが増加許容値α以下であるときは、上アーム仮デューティ比d(n)を新たな上アームデューティ比D(n)とする(S310)。
デューティ比決定部18−1は、上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力する(S311)。これによって、トランジスタ制御部18−2は、上アームデューティ比D(n)で上アームトランジスタ26をスイッチング制御し、上アームデューティ比D(n)に対応して求まる下アームデューティ比F(n)=1−D(n)で下アームトランジスタ28をスイッチング制御する。トランジスタ制御部18−2は、上アームデューティ比D(n)に基づく制御を、次の第n+1ステップでデューティ比決定部18−1から上アームデューティ比D(n+1)が出力されるまで行う。
また、デューティ比決定部18−1は、上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力すると共に、出力電圧測定値V(n)および上アームデューティ比D(n)を記憶部20に記憶させる(S312)。記憶された出力電圧測定値V(n)および上アームデューティ比D(n)は、次の第n+1ステップで用いられる。
処理S301およびS302によれば、出力電圧を出力電圧目標値に近けるためのデューティ比として、上アーム仮デューティ比d(n)が求められる。上アーム仮デューティ比d(n)は、これに基づいて定まる電流増加予測値ΔIが増加許容値α以下であるときは、第nステップの上アームデューティ比D(n)とされる(S308,S310)。これによって、運転操作に応じて迅速にモータ駆動車両の走行制御を行うことができる。
一方、電流増加予測値ΔIが増加許容値αを超えているときは、第n−1ステップにおける上アームデューティ比D(n−1)に(数9)の右辺第2項によって修正が加えられた値が、上アームデューティ比D(n)として求められる。
(数9)によって求められた上アームデューティ比D(n)による制御によって、コンバータ電流が電流閾値Itに制限される点につき説明する。(数9)の上アームデューティ比D(n)を、コンバータ電流Ip(n)を求める(数10)に代入すると、コンバータ電流Ip(n)は(数11)のように求められる。

(数10)Ip(n)=(V0−D(n)・Vm)/R

(数11)Ip(n)=(V0−D(n−1)・Vm)/R+α

(数11)の右辺第1項(V0−D(n−1)・Vm)/Rは、(数6)からコンバータ電流値Ip(n−1)に等しい。したがって、(数12)に示すようにコンバータ電流Ip(n)は電流閾値Itとなる。

(数12)Ip(n)=Ip(n−1)+α=It

ここで、(数12)中央の式から右辺に至る変形には、(数8)の関係を用いている。
したがって、電流増加予測値ΔIが増加許容値αを超えているときは、(数9)に基づいて新たな上アームデューティ比D(n)が求められ、この上アームデューティ比D(n)で昇圧コンバータ回路12を制御したときのコンバータ電流は電流閾値Itに制限される。これによって、車輪に対する負荷変動によって、モータ16の負荷が変動した場合であっても、コンバータ電流を電流閾値以下に制限することができる。そのため、昇圧コンバータ回路12に、許容電流値の小さい電気部品を用いることができ、製造コストを低下させることができる。
また、予測制限デューティ比制御によれば、先の第n−1ステップでのコンバータ電流に基づいてコンバータ電流の増加値を予測し、コンバータ電流の増加が増加許容値を超えないよう新たなデューティ比D(n)を求めることができる。これによって、コンバータ電流が電流閾値を超える前にコンバータ電流を制限することができる。
なお、ここでは、先の第n−1ステップで求められた上アームデューティ比D(n−1)を記憶部20から読み込み(S304)、(数6)に基づいて第n−1ステップにおけるコンバータ電流値Ip(n−1)を計算によって求めた(S305)。このように、コンバータ電流値Ip(n−1)を計算によって求める代わりに、処理S303の実行後、処理S304または処理S305を実行する前に電流計38の測定値Imを読み込み、コンバータ電流測定値Imをコンバータ電流値Ip(n−1)としてもよい。この場合、処理S305では(数6)に代えて、
(数6’)Ip(n−1)=Im
を用いる。
さらに、処理S309では(数9)に代えて、
(数9’)D(n)=D(n−1)−α・(V0−D(n−1)・Vm)/(Vm・Im)
を用いることができる。(数9’)は、次のようにして導くことができる。
(数6)および(数6’)から(数13)が成立する。
(数13)Im=(V0−D(n−1)・Vm)/R
(数13)をRについて解くことにより、(数14)が得られる。
(数14)R=(V0−D(n−1)・Vm)/Im
(数14)を(数9)に代入してRを消去することで(数9’)が得られる。処理S309を(数9’)に従って実行することにより、電池10およびリアクトル24の各内部抵抗の加算値Rを用いることなく上アームデューティ比D(n)を求めることができる。同様に、(数14)を(数5)に代入してRを消去することで(数5’)が得られる。
(数5’)Ipp=Im・(V0−d(n)・Vm)/(V0−D(n−1)・Vm)
したがって、コンバータ電流予測値Ippを処理S303で(数5)に基づいて求める代わりに、処理S305の実行後、処理S306を実行する前に、(数5’)に基づいてコンバータ電流予測値Ippを求めてもよい。(数5’)を用いることにより、電池10およびリアクトル24の各内部抵抗の加算値Rを用いることなくコンバータ電流予測値Ippを求めることができる。抵抗値Rは温度変動等の環境の変化によって変動することがある。(数5’)に基づいてコンバータ電流予測値Ippを求め、(数9’)に基づいて上アームデューティ比D(n)を求めることで、抵抗値Rの変動が処理結果に与える影響を回避することができる。
(4−2)予測制限デューティ比制御の応用例
図5に示したD(n)フィードバック制御は、本発明の第2の実施形態に対しても応用することができる。図7に第2の実施形態の応用例に係るデューティ比フィードバック制御のフローチャートを示す。図4および図6のフローチャートに示される処理と同一の処理については、同一の符号を付してその説明を省略する。
デューティ比決定部18−1は、電流増加予測値ΔIが増加許容値α以下であるときは、処理S310およびS311に従い、上アームデューティ比D(n)を求めトランジスタ制御部18−2に出力する。そして、上アームデューティ比D(n)および出力電圧測定値V(n)を記憶部20に記憶させる(S312)。
一方、電流増加予測値ΔIが増加許容値αを超えているときは、処理S309によって上アームデューティ比D(n)を求める。そして、トランジスタ制御部18−2に上アームデューティ比D(n)を出力し、D(n)フィードバック制御を実行させる(S201)。トランジスタ制御部18−2が行うD(n)フィードバック制御については、図5のフローチャートに基づき説明した通りである。
デューティ比決定部18−1は、処理S201で上アームデューティ比D(n)をトランジスタ制御部18−2に出力し、トランジスタ制御部18−2にD(n)フィードバック制御を実行させた後(S201)、上アームデューティ比D(n)および出力電圧測定値V(n)を記憶部20に記憶させ(S312)、第nステップに対するデューティ比フィードバック制御処理を終了する。
このような処理によれば、第1の実施形態の応用例と同様の効果を得ることにより、許容電流値の小さい電気部品を用いることができ、製造コストを低下させることができる。さらに、出力電圧測定値V(n)に誤差が含まれている場合や、デューティ決定部18−1が出力する上アームデューティ比D(n)と実際の制御デューティ比との間に誤差がある場合においても、コンバータ電流の増大を回避することができる。
なお、第2の実施形態に係る予測制限デューティ比制御についても第1の実施形態と同様、上述のレート処理を用いることにより、コンバータ電流の変動を小さくすることができる。
モータ駆動車両の構成を示す図である。 昇圧コンバータ回路の構成を示す図である。 電流制限デューティ比制御のフローチャートである。 第1の実施形態の応用例に係るデューティ比フィードバック制御のフローチャートである。 D(n)フィードバック制御のフローチャートである。 予測制限デューティ比制御のフローチャートである。 第2の実施形態の応用例に係るデューティ比フィードバック制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10 電池、10R,24R 内部抵抗、12 昇圧コンバータ回路、14 インバータ回路、16 モータ、18 コントロールユニット、18−1 デューティ比決定部、18−2 トランジスタ制御部、20 記憶部、22 操作部、24 リアクトル、26 上アームトランジスタ、28 下アームトランジスタ、30 上アームダイオード、32 下アームダイオード、34 出力キャパシタ、36 出力電圧計、38 電流計。

Claims (6)

  1. 直流電圧を出力する電池と、
    オンまたはオフに制御されるスイッチング素子を含むスイッチング部と、
    前記電池と前記スイッチング部との間に接続され、誘導性素子を含む誘導性素子部と、
    前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、
    を備え、
    前記スイッチング制御部は、
    前記スイッチング素子を制御するときのデューティ比を求めるデューティ比決定手段と、
    前記デューティ比決定手段によって求められたデューティ比で前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段と、
    を備え、
    前記スイッチング素子の制御によって前記誘導性素子に誘導起電力を発生させ、前記電池の出力電圧に当該誘導起電力を加えた電圧を出力し、出力された電圧によって車両駆動用モータに電力を供給する、
    車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記車両用昇圧コンバータ回路の出力電圧を測定する出力電圧測定部と、
    前記電池から前記スイッチング部に至る経路を流れるコンバータ電流を測定する電流測定部と、
    備え、
    前記デューティ比決定手段は、
    新たなデューティ比を求めるときのコンバータ電流測定値が所定の電流閾値を超えたときに、先に求められたデューティ比と当該先に求められたデューティ比が求められたときの出力電圧測定値とに基づき新たなデューティ比を求めるデューティ比算出手段を備え、
    記コンバータ電流の値が所定の範囲内となるよう、新たなデューティ比を求めることを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
  2. 直流電圧を出力する電池と、
    オンまたはオフに制御されるスイッチング素子を含むスイッチング部と、
    前記電池と前記スイッチング部との間に接続され、誘導性素子を含む誘導性素子部と、
    前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、
    を備え、
    前記スイッチング制御部は、
    前記スイッチング素子を制御するときのデューティ比を求めるデューティ比決定手段と、
    前記デューティ比決定手段によって求められたデューティ比で前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段と、
    を備え、
    前記スイッチング素子の制御によって前記誘導性素子に誘導起電力を発生させ、前記電池の出力電圧に当該誘導起電力を加えた電圧を出力し、出力された電圧によって車両駆動用モータに電力を供給する、
    車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記車両用昇圧コンバータ回路の出力電圧を測定する出力電圧測定部を備え、
    前記デューティ比決定手段は、
    前記電池から前記スイッチング部に至る経路を流れるコンバータ電流の増加予測値を前記スイッチング素子の制御状態に基づいて求める増加予測手段と、
    先に求められたデューティ比に基づいて前記スイッチング素子を制御したときにおける前記コンバータ電流の値を所定の電流閾値から減算した電流増加許容値を求める電流増加許容値算出手段と、
    前記増加予測値が前記増加許容値を超えたときに、先に求められたデューティ比と、出力電圧測定値と、前記電流増加許容値と、に基づいて新たなデューティ比を求めるデューティ比算出手段と、
    を備え、
    記コンバータ電流の値が所定の範囲内となるよう、新たなデューティ比を求めることを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
  3. 請求項に記載の車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記電流増加許容値算出手段は、
    前記電池の出力電圧と、先に求められたデューティ比と、出力電圧測定値と、に基づいて前記コンバータ電流の値を算出し、算出した当該コンバータ電流の値を所定の電流閾値から減算し、前記電流増加許容値を求めることを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
  4. 請求項に記載の車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記コンバータ電流を測定する電流測定部を備え、
    前記電流増加許容値算出手段は、
    先に求められたデューティ比に基づいて前記スイッチング素子を制御したときのコンバータ電流測定値を所定の電流閾値から減算し、前記電流増加許容値を求めることを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
  5. 請求項から請求項のいずれか1項に記載の車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記スイッチング素子制御手段は、
    前記コンバータ電流の値と電流制御目標値との差異を示す電流差分値を求め、前記コンバータ電流の値が前記電流制御目標値に近づくよう、前記新たなデューティ比の値を当該電流差分値に基づいて修正制御するデューティ比修正制御手段を備え、
    修正制御されたデューティ比で前記スイッチング素子を制御することを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用昇圧コンバータ回路において、
    前記誘導性素子の一端は、
    前記電池の一方の端子に接続され、
    前記スイッチング部は、
    一方の端子が前記誘導性素子の他端に接続され、他方の端子が前記電池の他方の端子に接続される第1スイッチング素子と、
    一方の端子が前記誘導性素子の他端に接続される第2スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子の他方の端子と前記電池の他方の端子との間に接続される出力キャパシタと、
    を備え、
    前記コンバータ電流は、
    前記誘導性素子を流れる電流であり、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1および第2スイッチング素子を制御し、
    前記車両用昇圧コンバータ回路は、
    前記出力キャパシタの端子間電圧を出力電圧として出力することを特徴とする車両用昇圧コンバータ回路。
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