JP2019075886A - 昇圧コンバータ装置 - Google Patents

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【課題】複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときに、昇圧コンバータに電流が流れることを抑制する。【解決手段】複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、上アームトランジスタのオンデューティ比を100%として複数の昇圧コンバータを制御する上アームオン制御を禁止する。これにより、複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときに上アームオン制御を実行するものに比して、昇圧コンバータに流れる電流を抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、昇圧コンバータ装置に関し、詳しくは、複数の昇圧コンバータを備える昇圧コンバータ装置に関する。
従来、この種の昇圧コンバータ装置としては、複数の昇圧コンバータ(コンバータ)を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。各昇圧コンバータは、リアクトルと、上アームトランジスタ(IGBT素子)と、下アームトランジスタ(IGBT素子)と、を備えており、電気負荷(インバータ,モータジェネレータ)と蓄電装置(バッテリ)との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なっている。各昇圧コンバータは、並列接続されている。この装置では、蓄電装置から電気負荷に供給する目標電流に応じて、複数の昇圧コンバータのうちの一つを動作させ残余の昇圧コンバータを休止させたり、全ての昇圧コンバータの双方を動作させたりしている。
特開2010−104139号公報
ところで、上述の昇圧コンバータ装置では、複数の昇圧コンバータのうち少なくとも一つの出力を制限する際に、昇圧コンバータの上アームトランジスタのオンデューティ比を100%として昇圧コンバータを制御する上アームオン制御を実行する場合がある。上アームオン制御を実行すると、複数の昇圧コンバータのうちの特定の昇圧コンバータにより多くの電流が流れる場合がある。例えば、複数の昇圧コンバータに対して上アームオン制御を実行すると、複数の昇圧コンバータには、各昇圧コンバータの抵抗値に応じた電流が流れるから、抵抗値の低い特定の昇圧コンバータにより多くの電流が流れる場合がある。こうした電流は、昇圧コンバータのリアクトルや上下アームトランジスタが過熱されることから、昇圧コンバータに流れる電流は抑制されることが望まれている。
本発明の昇圧コンバータ装置は、複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときに、昇圧コンバータに大きな電流が流れることを抑制することを主目的とする。
本発明の昇圧コンバータ装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の昇圧コンバータ装置は、
リアクトルと、互いに直列に接続された上アームトランジスタおよび下アームトランジスタと、を有し、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータと、
前記複数の昇圧コンバータを制御する制御装置と、
を備える昇圧コンバータ装置であって、
前記制御装置は、前記複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、前記複数の昇圧コンバータの全てに対して前記上アームトランジスタのオンデューティ比を100%として前記昇圧コンバータを制御する上アームオン制御を禁止する、
ことを要旨とする。
この本発明の昇圧コンバータ装置では、複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、複数の昇圧コンバータの全てに対して上アームトランジスタのオンデューティ比を100%として複数の昇圧コンバータを制御する上アームオン制御を禁止する。これにより、複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときに上アームオン制御を実行するものに比して、昇圧コンバータに大きな電流が流れることを抑制できる。ここで、「複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するとき」としては、複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータが所定温度以上であるときなどを挙げることができる。「オンデューティ比」とは、上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのスイッチング制御の周期に対する上アームトランジスタのオン時間の比をいう。
こうした本発明の昇圧コンバータ装置において、前記制御装置は、前記複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、複数の昇圧コンバータの全てに対して、前記上アームオン制御を禁止して、前記上アームトランジスタのオンデューティ比を0%より大きく且つ100%未満として前記複数の昇圧コンバータを制御してもよい。これにより、昇圧コンバータに大きな電流が流れることを抑制できる。
また、本発明の昇圧コンバータ装置において、前記制御装置は、前記電気負荷に供給する目標電圧が所定電圧より大きいときには、前記蓄電装置から前記電気負荷へ目標電流が供給され、且つ、前記目標電流のうち前記複数の昇圧コンバータのうちの1つである第1昇圧コンバータを介して前記蓄電装置から前記電気負荷へ供給される電流の割合である目標分配率が所定分配率となるように前記複数の昇圧コンバータを制御する所定制御を実行し、前記目標電圧が所定電圧以下であるときには、前記上アームオン制御を実行し、更に、前記複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、前記目標電圧が所定電圧以下であっても、前記上アームオン制御の実行を禁止してもよい。
本発明の一実施例としての昇圧コンバータ装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータ32を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 ECU70により実行される処理ルーチンを一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての昇圧コンバータ装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、モータ32を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図1に示すように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ36と、第1,第2昇圧コンバータ40,41と、電子制御ユニット70と、を備える。ここで、実施例の昇圧コンバータ装置としては、主として、第1,第2昇圧コンバータ40,41と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70と、が相当する。
モータ32は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42に接続されている。モータ32は、ECU70によって、インバータ34の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
第1,第2昇圧コンバータ40,41は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに互いに並列に接続されている。第1昇圧コンバータ40は、図2に示すように、2つのトランジスタT11,T12と、2つのトランジスタT11,T12のそれぞれに並列に接続された2つのダイオードD11,D12と、リアクトルL1と、を有する。トランジスタT11は、高電圧側電力ライン42の正極側ラインに接続されている。トランジスタT12は、トランジスタT11と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極側ラインと、に接続されている。リアクトルL1は、トランジスタT11,T12同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極側ラインと、に接続されている。第1昇圧コンバータ40は、ECU70によって、トランジスタT11,T12のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。第2昇圧コンバータ41は、第1昇圧コンバータ40と同様に、2つのトランジスタT21,T22と、2つのダイオードD21,D22と、リアクトルL2と、を有する。この第2昇圧コンバータ41は、ECU70によって、トランジスタT21,T22のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。ここで、トランジスタT11,T21を「上アームトランジスタ」、トランジスタT12,T22を「下アームトランジスタ」と称する場合がある。
ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,不揮発性のフラッシュメモリ,入出力ポートを備える。図1に示すように、ECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからの回転位置θmや、モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサからの電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサからの電流Ibも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからの高電圧側電力ライン42(コンデンサ46)の電圧VHや、コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからの低電圧側電力ライン44(コンデンサ48)の電圧VLを挙げることもできる。第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2に流れる電流を検出する電流センサ40a,41aからのリアクトル電流IL1,IL2(バッテリ36側からトランジスタT11,T21へ向かう電流の方向が正の値)や、第1,第2昇圧コンバータ40,41に取り付けられた温度センサ40b,41bからの第1,第2昇圧コンバータ40,41の温度tc1,tc2も挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPを挙げることができる。さらに、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。
ECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU70から出力される信号としては、例えば、インバータ34の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号や、第1昇圧コンバータ40のトランジスタT11,T12へのスイッチング制御信号,第2昇圧コンバータ41のトランジスタT21,T22へのスイッチング制御信号を挙げることができる。ECU70は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、ECU70は、電流センサからのバッテリ36の電流Ibの累積値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCとバッテリ36に取り付けられた図示しない温度センサにより検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ36を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、ECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸26に要求される)要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ECU70は、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmからなる目標動作点でモータ32を駆動するために必要な高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定する。そして、目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref(例えば、低電圧側電力ライン44の電圧VLなど)より大きいときには、モータ32のトルク指令Tm*に回転数Nmを乗じてモータ32の要求出力Pm*を計算し、高電圧側電力ライン42の電圧VHおよび目標電圧VH*とモータ32の要求出力Pm*とに基づいて第1,第2昇圧コンバータ40,41のトータル目標電流IL*を設定する。そして、トータル目標電流IL*に分配率Dr1,Dr2(Dr1+Dr2=1)を乗じてリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定する。ここで、分配率Dr1,Dr2は、それぞれトータル目標電流IL*のうち第1,第2昇圧コンバータ41,42(リアクトルL1,L2)を介して低電圧側電力ライン44と高電圧側電力ライン42との間で流れる電流の割合である。分配率Dr1は、予め定められた値Dref(例えば、0.4,0.5,0.6など)とすることができる。こうして第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定すると、第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41の目標デューティ比Duty1*,Duty2*を設定する。そして、デューティ比が目標デューティ比Duty1*,Duty2*となるように第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。ここで、「デューティ比」とは、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチングの周期Tに対する上アームトランジスタ(トランジスタT11,T21)がオンとなっている時間Tonの割合(Ton/T)である。これにより、バッテリ36からの電力を電圧の変換を伴って(昇圧または降圧)してインバータ34を介してモータ32に供給する。以下、こうした第1,第2昇圧コンバータ40,41の制御を「第1制御」と称する場合がある。
ECU70は、目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref以下であるときには、第1,第2昇圧コンバータ40,41の目標デューティ比Duty1*,Duty2*を100%に設定し、デューティ比が目標デューティ比Duty1*,Duty2*となるように第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22を制御する。これにより、第1,第2昇圧コンバータ40,41の上アームトランジスタT11,T21をオンで維持し、下アームトランジスタT12,T22をオフで維持する。こうした制御により、第1,第2昇圧コンバータ40,41の昇圧動作を停止して、バッテリ36からの電力を昇圧せずに、インバータ34を介してモータ32へ供給する。これにより、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチングによる損失を低減させている。第1,第2昇圧コンバータ40,41での電圧の変換動作を停止するから、変換動作を継続するものに比して、第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限(小さく)することができる。以下、こうした第1,第2昇圧コンバータ40,41の制御を「第2制御(上アームオン制御)」と称する場合がある。なお、第2制御では、第1,第2昇圧コンバータ40,41には、第1,第2昇圧コンバータ40,41の回路抵抗に応じた電流が流れる。
次に、こうして構成された電気自動車20の動作、特に第1,第2昇圧コンバータ40,41の少なくとも一方の出力を制限(小さく)する際の動作について説明する。図3は、ECU70により実行される処理ルーチンを一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、ECU70のCPUは、第1昇圧コンバータ40の出力を制限(小さく)すべきであるか否かや(ステップS100)、第2昇圧コンバータ41の出力を制限(小さく)すべきであるか否か(ステップS110)を判定する処理を実行する。ステップS100では、温度センサ40bからの第1昇圧コンバータ40の温度tc1が判定温度tref以上であるときに、第1昇圧コンバータ40の出力を制限すべきと判定する。ステップS110では、温度センサ41bからの第2昇圧コンバータ41の温度tc2が判定温度tref以上であるときに、第1昇圧コンバータ40の出力を制限すべきと判定する。判定温度trefは、第1,第2昇圧コンバータ40,41が大きく昇温しているか否かを判定するための閾値であり、例えば、80℃,90℃,100℃などと設定する。
ステップS100,S110で、第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限すべきではないときには、上アームオン制御(第2制御)の実行を許可して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。上アームオン制御の実行を許可すると、目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref以下であるときには、上述した第2制御を実行する。
ステップS100,S110で、第1,第2昇圧コンバータ40,41のうちの少なくとも一つの出力を制限すべきときには、上アームオン制御(第2制御)の実行を禁止して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。上アームオン制御の実行を禁止すると、目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref以下であるときには、上述した第2制御に代えて、第1,第2昇圧コンバータ40,41の目標デューティ比Duty1*,Duty2*を0%より高く100%未満の値Dref(例えば、70%,80%,90%など)に設定し、デューティ比が目標デューティ比Duty1*,Duty2*となるように第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。値Drefは、第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限(小さく)する際のデューティ比として予め実験や解析などで定めた値である。これにより、第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限(小さく)することができる。ところで、第2制御では、第1,第2昇圧コンバータ40,41には、第1,第2昇圧コンバータ40,41の回路抵抗に応じた電流が流れる。そのため、第2制御を実行すると、第1,第2昇圧コンバータ40,41のいずれかに大きな電流が流れることがある。また、第2制御に代えて、第1,第2昇圧コンバータ40,41のうちの出力を制限すべき昇圧コンバータの目標デューティ比を100%としてスイッチングを停止し、第1,第2昇圧コンバータ40,41のうちの出力を制限しなくてもよい昇圧コンバータでスイッチング動作を継続すると、モータ32を回生制御するときに目標デューティ比を100%とした昇圧コンバータに大きな電流が流れることがある。実施例では、第1,第2昇圧コンバータ40,41の上アームトランジスタT11,T21をスイッチング制御するから、こうした大きな電流が第1,第2昇圧コンバータ40,41に流れることを抑制できる。
以上説明した実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置によれば、第1,第2昇圧コンバータ40,41のうちの少なくとも一つの出力を制限するときには、上アームオン制御を禁止することにより、第1,第2昇圧コンバータ40,41に大きな電流が流れることを抑制できる。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、ステップS130で上アームオン制御の実行を禁止するときには、第1,第2昇圧コンバータ40,41の目標デューティ比Duty1*,Duty2*を100%未満の値Drefに設定し、デューティ比が目標デューティ比Duty1*,Duty2*となるように第1,第2昇圧コンバータ40のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。しかしながら、目標デューティ比Duty1*,Duty2*を値Drefとすることに代えて、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmからなる目標動作点でモータ32を駆動するために必要な高電圧側電力ライン42の仮目標電圧VHtmpと昇圧指令電圧Vrefに値V1を加えた値(=Vref+V1)とのうち大きいほうの値を目標電圧VH*に設定して、目標電圧VH*を昇圧指令電圧Vrefより大きい電圧とすることにより、上アームオン制御の実行を禁止して、第1制御を実行してもよい。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、ステップS100,S110で第1,第2昇圧コンバータ40,41の温度tc1,tc2が判定温度tref以上であるときに第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限すべきと判定している。しかしながら、温度tc1,tc2に代えて、他の条件が成立したときに、第1,第2昇圧コンバータ40,41の出力を制限すべきと判定してもよい。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、第1,第2昇圧コンバータ40,41の2つの昇圧コンバータを備えるものとしたが、3つ以上の並列接続された昇圧コンバータを備えていてもよい。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、蓄電装置としてバッテリ36を備えているが、バッテリ36に代えてキャパシタを用いてもよい。
実施例では、電気負荷としてインバータ34を搭載する電気自動車20に搭載される昇圧コンバータ装置の形態とした。しかしながら、電気自動車20に搭載される昇圧コンバータ装置の形態に限定しているわけではなく、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータを備える昇圧コンバータ装置であれば如何なる形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ34が「電気負荷」に相当し、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、第1,第2昇圧コンバータ40,41が「複数の昇圧コンバータ」に相当し、ECU70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、昇圧コンバータ装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、34 インバータ、36 バッテリ、40 第1昇圧コンバータ、40a,41a 電流センサ、40b,41b 温度センサ、41 第2昇圧コンバータ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、46a,48a 電圧センサ、70 電子制御ユニット(ECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D11,D12,D21,D22 ダイオード、L1,L2 リアクトル、T11,T12,T21,T22 トランジスタ。

Claims (1)

  1. リアクトルと、互いに直列に接続された上アームトランジスタおよび下アームトランジスタと、を有し、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータと、
    前記複数の昇圧コンバータを制御する制御装置と、
    を備える昇圧コンバータ装置であって、
    前記制御装置は、前記複数の昇圧コンバータのうちの少なくとも一つの昇圧コンバータの出力を制限するときには、前記複数の昇圧コンバータの全てに対して前記上アームトランジスタのオンデューティ比を100%として前記昇圧コンバータを制御する上アームオン制御を禁止する、
    昇圧コンバータ装置。
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