JP2015202018A - 電圧変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 負荷の制御性を向上する電圧変換装置を提供する。
【解決手段】 バッテリの直流電圧を昇圧しインバータに出力する電圧変換装置の制御部50は、フィードバック演算部20、フィードフォワード演算部30、デューティ補正値演算部40などを有している。制御部50は、フィードバック演算部20が演算するフィードバック項dfbと、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffと、デューティ補正値演算部40が負荷電流Im及びバッテリ電圧VBに基づいて演算するデューティ補正値dcrとを加算することによって昇圧駆動部15の駆動を制御するデューティ指令値dutyを算出する。これにより、フィードバック項とフィードフォワード項とからデューティ指令値を算出する場合に比べ、昇圧駆動部15がインバータに出力するシステム電圧Vsysの変動幅を小さくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バッテリからの入力電圧を負荷へ出力するシステム電圧に変換する電圧変換装置に関する。
従来、リアクトルに流れる電流をスイッチングすることでバッテリの直流電圧を変換し、交流電動機を駆動するインバータなどの負荷へ出力する電圧変換装置が知られている。
図8に一般的な電圧変換装置の制御ブロックを示す。図8に示すように、電圧変換装置の制御部90は、負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧Vcomと負荷へ出力するシステム電圧Vsysとの偏差に基づいてフィードバック項dfbを演算するフィードバック演算部91と、バッテリなどの電源から入力される入力電圧Vinと指令電圧Vcomとに基づいてフィードフォワード項dffを演算するフィードフォワード演算部92とを備えている。制御部90では、システム電圧Vsysを目標電圧に一致させるように、フィードバック項dfb及びフィードフォワード項dffに基づいてデューティ指令値dutyを演算し、当該デューティ指令値dutyを昇圧用スイッチング素子などから構成されている昇圧駆動部93に出力する。例えば、特許文献1には、指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差、及び、指令電圧Vcomの変化率に基づいてフィードバック制御における制御ゲインを調整する電圧変換装置が記載されている。
特許第3969165号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電圧変換装置では、フィードバック制御における変数として負荷変動の影響を受けるシステム電圧Vsysが用いられるため、システム電圧Vsysの変動に対して電源から供給されるバッテリ電流の変化が遅れる。すなわち、負荷に供給される負荷電流の変動位相に対してバッテリ電流の変動位相が遅れるため、システム電圧の変動が大きくなり、負荷の制御性が悪化する。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、負荷の制御性を向上する電圧変換装置を提供する。
本発明の電圧変換装置は、直流電源であるバッテリと負荷との間に設けられ、電気エネルギーを蓄積及び放出可能なリアクトルと、交互にオンオフすることでリアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子と、高電位側スイッチング素子又は低電位側スイッチング素子のスイッチング周期に対するオン時間比率であるデューティ指令値を演算する制御部とを備え、バッテリからの入力電圧を負荷へ出力するシステム電圧に変換する。
制御部は、負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧とシステム電圧との偏差に基づいてデューティ指令値のフィードバック項を演算するフィードバック演算部と、入力電圧と指令電圧とに基づいてデューティ指令値のフィードフォワード項を演算するフィードフォワード演算部と、負荷を流れる負荷電流とバッテリのバッテリ電圧とに基づいてデューティ指令値のデューティ補正値を演算するデューティ補正値演算部と、を有している。本発明の電圧変換装置は、フィードバック項、フォードフォワード項、及び、デューティ補正値に基づいてデューティ指令値を算出することを特徴とする。
本発明の電圧変換装置は、デューティ指令値を算出する際、フィードバック項及びフォードフォワード項とともに用いられるデューティ補正値を負荷電流とバッテリ電圧とに基づいて演算する。これにより、フィードバック演算部において負荷の変動を大きく受けるシステム電圧と指令電圧との偏差が演算される前にデューティ指令値を算出することができるため、システム電圧の変動幅を小さくすることができる。したがって、システム電圧が入力される負荷の制御性を向上することができる。
本発明の第1実施形態による電圧変換装置の概略構成図である。 図1の電圧変換装置の制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態によるデューティ指令値出力処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による電圧変換装置におけるシステム電圧の時間変化を示す特性図である。 本発明の第2実施形態によるデューティ指令値出力処理のフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるデューティ指令値出力処理のフローチャートである。 本発明の第4実施形態によるデューティ指令値出力処理のフローチャートである。 比較例の電圧変換装置の制御ブロック図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電圧変換装置10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源である交流電動機を駆動するシステムに適用される。
電圧変換装置10は、図1に示すように、バッテリ1の直流電圧を昇圧し、交流電動機7を駆動するインバータ6に出力する装置であり、一般に、昇圧コンバータ又はDCDCコンバータと呼ばれる。電圧変換装置10は、図1の一点鎖線で囲まれた部分が相当する。インバータ6及び交流電動機7は、特許請求の範囲に記載の「負荷」に相当する。
最初に、電圧変換装置10の範囲外のシステム構成について説明する。
バッテリ1は、例えば、ニッケル水素またはリチウムイオンなどの充放電可能な蓄電装置によって構成される直流電源である。電気二重層キャパシタなどもバッテリ1の一態様に含むものとする。図1には、便宜的にバッテリ1が有する内部抵抗を内部抵抗2で示す。内部抵抗2の電流の流れにくさを示す内部抵抗Rbは、バッテリ1の内部温度Tbに応じて変化する。
バッテリECU55は、バッテリ1のバッテリ電圧VB、内部温度Tb、充電量を表すSOCなどを監視し、バッテリ1の充放電などを制御する。バッテリECU55は、バッテリ電圧VB、内部温度Tbを制御部50に出力する。
インバータ6は、ブリッジ接続される6つのスイッチング素子により構成されている。インバータ6には、電圧変換装置10が生成したシステム電圧Vsysの直流電力が入力される。インバータ6では、PWM制御や位相制御によって各相のスイッチング素子がオンオフされ、直流電力が三相交流電力に変換されて交流電動機7に供給される。なお、図1のインバータ6には、インバータ制御部を含むものとする。
交流電動機7は、例えば、永久磁石式同期型の三相交流電動機である。交流電動機7は、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されるモータジェネレータ(図2には「MG」と記す)である。交流電動機7は、力行動作により変速機などを介して駆動輪を駆動するトルクを発生する狭義の電動機としての機能、及び、エンジンや駆動輪から伝達されるトルクによる回生動作によって発電する発電機としての機能を兼ね備える。以下、本明細書では、「交流電動機」の用語を「モータジェネレータ」の意味で用いる。
回転角センサ75は、交流電動機7のロータ近傍に設けられる、例えば、レゾルバやロータリエンコーダで構成されている。回転角センサ75は、電気角θを検出する。回転角センサ75が検出した電気角θはインバータ6に入力され、電流ベクトル制御のdq変換などの演算に用いられる。また、電気角θは、微分器76において電気角速度ωに変換され、制御部50に入力される。制御部50では、電気角速度ωに比例定数を乗じることによって回転数Nを算出する。
トルクセンサ77は、交流電動機7の図示しない出力軸の近傍に設けられている。トルクセンサ77は、交流電動機7が出力するトルクである出力トルクTrqを検出する。トルクセンサ77は、検出した出力トルクTrqに応じた信号を制御部50に出力する。
次に、電圧変換装置10の構成について説明する。電圧変換装置10は、フィルタコンデンサ11、リアクトル12、昇圧駆動部15、平滑コンデンサ16、及び、制御部50などを備える。
フィルタコンデンサ11は、電圧変換装置10の入力側、すなわち、バッテリ1側に設けられている。フィルタコンデンサ11は、バッテリ1からの電源ノイズを除去する。
リアクトル12は、リアクトル12を流れるリアクトル電流ILの大きさに応じて変化するリアクトルインダクタンスLを有している。リアクトル12は、電流の変化に伴って誘起電圧が発生し、電気エネルギーが蓄積される。
昇圧駆動部15は、リアクトル12の出力端とインバータ6の高電位ラインとの間に接続された高電位側スイッチング素子13、及び、リアクトル12の出力端とインバータ6の低電位ラインとの間に接続された低電位側スイッチング素子14から構成されている。高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14は、制御部50からのデューティ指令により交互に、かつ、相補的にオンオフする。
高電位側スイッチング素子13がオフで低電位側スイッチング素子14がオンのとき、リアクトル12にリアクトル電流ILが流れ、エネルギーが蓄積される。
高電位側スイッチング素子13がオンで低電位側スイッチング素子14がオフのとき、リアクトル12に蓄積されたエネルギーが放出され、入力電圧Vinに誘起電圧が重畳された昇圧電圧が平滑コンデンサ16に充電される。
電圧変換装置10の入力側では、バッテリ1からの入力電圧Vinが検出されている。また、電圧変換装置10の出力側、すなわち、インバータ6側では、インバータ6への出力直流電圧であるシステム電圧Vsysが検出されている。
バッテリ側電流センサ17は、バッテリ1から電圧変換装置10への電流経路に設けられている。バッテリ側電流センサ17は、バッテリ1から電圧変換装置10への電流経路におけるバッテリ電流Ibを検出する。負荷側電流センサ18は、電圧変換装置10からインバータ6への電流経路に設けられている。負荷側電流センサ18は、電圧変換装置10からインバータ6への電流経路における負荷電流Imを検出する。
次に、制御部50の構成について、図2を参照して説明する。制御部50は、マイコンなどにより構成され、内部にはいずれも図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスラインなどを備えている。制御部50は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
制御部50は、指令電圧生成部29、フィードバック演算部20、フィードフォワード演算部30、及び、デューティ補正値演算部40を有している。制御部50は、昇圧駆動部15が生成するシステム電圧Vsysを指令電圧Vcomに一致させるように、高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14のスイッチング時間を規定するためのデューティ指令値dutyを算出する。算出されたデューティ指令値dutyによって昇圧駆動部15の駆動が制御される。
第1実施形態では、高電位側スイッチング素子13のスイッチング周期に対するオン時間比率を示すオンデューティを「デューティ指令値duty(%)」と定義する。デッドタイムを無視すれば、低電位側スイッチング素子14のオンデューティは、高電位側スイッチング素子13のオフデューティに一致し、「100−duty(%)」に相当する。なお、低電位側スイッチング素子14のオンデューティを「デューティ指令値duty(%)」と定義してもよい。
指令電圧生成部29は、上位の車両制御回路から指令された交流電動機7に対する指令トルクtrq*(図1参照)、及び、回転角センサ75から取得した交流電動機7の電気角速度ωに基づいて指令電圧Vcomを演算する。なお、指令電圧生成部29は、前述の上位の車両制御回路に含まれ当該車両制御回路が演算した指令電圧Vcomを制御部50が取得してもよい。
フィードバック演算部20は、比例項を演算する比例ゲイン演算器21、並びに、積分項を演算する積分ゲイン演算器22及び積分器23を有している。指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差が入力されるフィードバック演算部20は、指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差をゼロに収束させるように、PI演算により、デューティ指令値dutyのフィードバック項dfbを演算する。
フィードフォワード演算部30は、入力電圧Vinと指令電圧Vcomとの比に基づいて、デューティ指令値dutyのフィードフォワード項dffを演算する。
デューティ補正値演算部40は、負荷電流Im、バッテリ電圧VB、リアクトル12のリアクトルインダクタンスL、時間t、バッテリ1の内部抵抗Rbに基づいて、デューティ補正値dcrを式(1)から演算する。
Figure 2015202018
制御部50では、各部において演算されたフィードバック項dfbとフィードフォワード項dffとデューティ補正値dcrとを加算することによってデューティ指令値dutyを算出する。算出されたデューティ指令値dutyは、昇圧駆動部15に出力される。
次に、第1実施形態による電圧変換装置10におけるデューティ指令値出力処理を図3に基づいて説明する。
最初に、ステップ(以下、「S」という)101において、デューティ補正値演算部40は、負荷側電流センサ18が検出する負荷電流Im、及び、バッテリECU55が検出するバッテリ電圧VBを取得する。
次に、S102において、デューティ補正値演算部40は、式(1)を用いてデューティ補正値dcrを演算する。このとき、デューティ補正値演算部40は、リアクトルインダクタンスLとリアクトル電流ILとの関係を示すリアクトル特性マップに基づいて、式(1)に含まれるリアクトルインダクタンスLをリアクトル電流ILに応じて変化させる。また、デューティ補正値演算部40は、バッテリ1の内部抵抗Rbと内部温度Tbとの関係を示す内部抵抗特性マップに基づいて、式(1)に含まれる内部抵抗Rbを内部温度Tbに応じて変化させる。
次に、S103において、制御部50は、デューティ指令値dutyを算出する。
次に、S104において、制御部50は、算出されたデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。昇圧駆動部15では、入力されるデューティ指令値dutyに基づいて高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14がオンオフされる。
次に、第1実施形態による電圧変換装置10の作用効果について図4を参照にして説明する。
図4には、第1実施形態による電圧変換装置10におけるシステム電圧Vsysの時間変化を実線SL1で示している。図4には、比較例として、図8に示すような制御ブロックを有する電圧変換装置90におけるシステム電圧Vsysの時間変化を破線BL1で示している。比較例の電圧変換装置では、指令電圧とシステム電圧との偏差に基づいて演算されるフィードバック項と入力電圧と指令電圧とに基づいて演算されるフィードフォワード項に基づいてデューティ指令値dutyを演算する。
図4には、実線SL1及び破線BL1にいずれにおいても、力行動作におけるシステム電圧Vsysの時間変化(時刻0から時刻t1までの間)、及び回生動作におけるシステム電圧Vsysの時間変化(時刻t2から時刻t3までの間)を示す。
図4に示すように、力行動作及び回生動作のいずれにもおいても、第1実施形態による電圧変換装置10におけるシステム電圧Vsysの変動幅(図4中の両端矢印CW1、CW2)は、比較例の電圧変換装置におけるシステム電圧Vsysの変動幅(図4中の両端矢印CW3、CW4)に比べ小さくなっている。また、力行動作から回生動作への過渡期(時刻t1から時刻t2までの間)においても、第1実施形態による電圧変換装置10におけるシステム電圧Vsysの変動幅(図4中の両端矢印CW5)は、比較例の電圧変換装置におけるシステム電圧Vsysの変動幅(図4中の両端矢印CW6)に比べ小さくなっている。
このように、第1実施形態による電圧変換装置10では、システム電圧Vsysに基づいて演算されるフィードバック項dfb、及び、入力電圧Vinに基づいて演算されるフィードフォワード項dffに加え、負荷電流Im及びバッテリ電圧VBに基づいてデューティ補正値dcrを演算する。これにより、システム電圧Vsysと指令電圧Vcomとの偏差が演算されるより前にデューティ補正値dcrに基づいてデューティ指令値dutyを補正し出力できるため、デューティ指令値dutyによって制御されるシステム電圧Vsysの変動幅を小さくすることができる。これにより、システム電圧Vsysが入力されるインバータ6及び交流電動機7の制御性を向上することができる。
また、第1実施形態による電圧変換装置10では、式(1)を用いてデューティ補正値dcrを演算するとき、リアクトル特性マップ及び内部抵抗特性マップに基づいて、式(1)に含まれるリアクトルインダクタンスL及び内部抵抗Rbを変化させる。これにより、リアクトル12を流れるリアクトル電流ILの大きさやバッテリ1の内部温度Tbに応じてデューティ補正値dcrを演算することができる。したがって、デューティ補正値dcrの演算精度を向上することができ、インバータ6及び交流電動機7の制御性をさらに向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5に基づいて説明する。第2実施形態による電圧変換装置は、デューティ指令値出力処理が第1実施形態と異なる。第1実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による電圧変換装置におけるデューティ指令値出力処理のフローチャートを図6に示す。第2実施形態による電圧変換装置は、第1実施形態と異なり、負荷側電流センサ18を有していない。
最初に、S201において、デューティ補正値演算部40は、バッテリECU55が検出するバッテリ電圧VB、入力電圧Vin、及び、システム電圧Vsysを取得する。
次に、S202において、デューティ補正値演算部40は、負荷電流Imc1を演算する。負荷電流Imc1は、第1実施形態による電圧変換装置10の負荷側電流センサ18で検出される負荷電流Imとは異なり、バッテリ電圧VB、入力電圧Vin、システム電圧Vsys、平滑コンデンサ16の電気容量C、及び、バッテリ1の内部抵抗Rbに基づいて、式(2)によって演算される。
Figure 2015202018
次に、S203において、デューティ補正値演算部40は、デューティ補正値dcrを演算する。デューティ補正値dcrは、第1実施形態の式(1)に準じた式(3)によって演算される。
Figure 2015202018
次に、S204において、制御部50は、デューティ指令値dutyを算出する。S204は、第1実施形態のS103と同じ処理である。
次に、S205において、制御部50は、算出されたデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。S205は、第1実施形態のS104と同じ処理である。
第2実施形態による電圧変換装置では、バッテリ電圧VB、入力電圧Vin、システム電圧Vsys、平滑コンデンサ16の電気容量C、及び、バッテリ1の内部抵抗Rbに基づいて式(2)から負荷電流Imc1を演算し、演算された負荷電流Imc1とバッテリ電圧VBとに基づいて、デューティ補正値dcrを演算する。これにより、第2実施形態による電圧変換装置は、第1実施形態の効果に加え、負荷側電流センサ18を省略することができる。したがって、第2実施形態による電圧変換装置では、電圧変換装置の製造コストを低減できるとともに、体格を小さくすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図6に基づいて説明する。第3実施形態による電圧変換装置は、デューティ指令値出力処理が第2実施形態と異なる。第2実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による電圧変換装置におけるデューティ指令値出力処理のフローチャートを図6に示す。第3実施形態による電圧変換装置は、直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機7に電力を供給するインバータ6に限定して使用される電圧変換装置である。
最初に、S301において、デューティ補正値演算部40は、インバータ6から交流電動機7への電流経路に設けられるセンサが検出するU相電流Iu*、U相電圧Vu、V相電流Iv*、V相電圧Vv、W相電流Iw*、W相電圧Vwを取得する。
次に、S302において、負荷電流Imc2を演算する。負荷電流Imc2は、第2実施形態における電圧変換装置の負荷電流Imc1とは異なり、U相電流Iu*、U相電圧Vu、V相電流Iv*、V相電圧Vv、W相電流Iw*、W相電圧Vw、及び、システム電圧Vsysに基づいて、式(4)によって演算される。
Figure 2015202018
次に、S303において、デューティ補正値演算部40は、デューティ補正値dcrを演算する。デューティ補正値dcrは、第2実施形態の式(3)に準じた式(5)によって演算される。
Figure 2015202018
次に、S304において、制御部50は、デューティ指令値dutyを算出する。S304は、第2実施形態のS204と同じ処理である。
次に、S305において、制御部50は、算出されたデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。S305は、第2実施形態のS205と同じ処理である。
第3実施形態による電圧変換装置では、U相電流Iu*、U相電圧Vu、V相電流Iv*、V相電圧Vv、W相電流Iw*、W相電圧Vw、及び、システム電圧Vsysに基づいて式(4)から負荷電流Imc2を演算し、演算された負荷電流Imc2とバッテリ電圧VBとに基づいてデューティ補正値dcrを演算する。これにより、第3実施形態による電圧変換装置は、第2実施形態と同じ効果を奏する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図7に基づいて説明する。第4実施形態による電圧変換装置は、デューティ指令値出力処理が第2実施形態と異なる。第2実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態による電圧変換装置におけるデューティ指令値出力処理のフローチャートを図7に示す。
最初に、S401において、デューティ補正値演算部40は、トルクセンサ77が検出する出力トルクTrq、回転角センサ75が検出する電気角速度ωより算出される回転数N、及び、システム電圧Vsysを取得する。
次に、S402において、デューティ補正値演算部40は、負荷電流Imc3を演算する。負荷電流Imc3は、第2実施形態における負荷電流Imc1とは異なり、出力トルクTrq、回転数N、及び、システム電圧Vsysに基づいて、式(6)によって演算される。
Figure 2015202018
なお、式(6)における関数fは、出力トルクTrq及び回転数Nを変数とする数式を意味する。
次に、S403において、デューティ補正値演算部40は、デューティ補正値dcrを演算する。デューティ補正値dcrは、第2実施形態の式(3)に準じた式(7)によって演算される。
Figure 2015202018
次に、S404において、制御部50は、デューティ指令値dutyを演算する。S404は、第2実施形態のS204と同じ処理である。
次に、S405において、制御部50は、昇圧駆動部15に出力する。S405は、第2実施形態のS205と同じ処理である。
第4実施形態による電圧変換装置では、出力トルクTrq、回転数N、及び、システム電圧Vsysに基づいて式(6)から負荷電流Imc3を演算し、演算された負荷電流Imc3とバッテリ電圧VBとに基づいてデューティ補正値dcrを演算する。これにより、第4実施形態による電圧変換装置は、第2実施形態と同じ効果を奏する。
(その他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、式(1)、(3)、(5)、(7)を用いてデューティ補正値を演算するとした。しかしながら、デューティ補正値を演算する数式はこれに限定されない。また、上述の実施形態では、式(2)、(4)、(6)を用いて負荷電流を演算するとした。しかしながら、負荷電流を演算する数式はこれに限定されない。
(イ)上述の実施形態では、リアクトル特性マップ及び内部抵抗特性マップに基づいてリアクトルインダクタンス及びバッテリの内部抵抗の変化をデューティ補正値の演算結果に反映させるとした。しかしながら、リアクトルインダクタンス及びバッテリの内部抵抗はこれに限定されない。簡易的には、これらの数値を固定値として制御部に記憶し、デューティ補正値の演算に用いてもよい。
(ウ)第4実施形態では、デューティ補正値演算部は、トルクセンサが検出する出力トルクを用いて負荷電流を演算するとした。しかしながら、演算に用いる出力トルクはこれに限定されない。例えば、トルクセンサによって検出される出力トルクの代わりに、インバータから交流電動機への電流経路を流れる電流から演算される推定トルクを出力トルクとして負荷電流の演算に用いてもよい。この場合、トルクセンサは備えていなくてもよい。
(エ)上述の実施形態では、入力電圧と指令電圧との比に基づいてフィードフォワード項を演算するとした。このとき、入力電圧に代えてバッテリECUから入力されるバッテリ電圧を用いてもよい。
(オ)本発明の電圧変換装置は、入力側電圧を昇圧して出力する昇圧コンバータに限らず、入力側電圧を降圧して出力する降圧コンバータであってもよい。
(カ)上記実施形態では、電圧変換装置の負荷として、直流電圧を三相交流電圧に変換するインバータ、及び、インバータが変換した三相交流電圧によって駆動される交流電動機7を用いるとした。しかしながら、「負荷」に相当する構成はこれに限定されない。例えば、Hブリッジ回路及び直流電動機を用いてもよい。
(キ)負荷としての交流電動機等は、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源として用いられるものに限らず、車両の補機用や、車両以外の電車、昇降機、一般機械等に用いられるものであってもよい。特に動作状態の変化が大きい負荷に対し、本発明の電圧変換装置は有効に適用される。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1 ・・・バッテリ、
6 ・・・インバータ(負荷)、
7 ・・・交流電動機(モータジェネレータ、負荷)。
10 ・・・電圧変換装置、
12 ・・・リアクトル、
13 ・・・高電位側スイッチング素子、
14 ・・・低電位側スイッチング素子、
20 ・・・フィードバック演算部、
30 ・・・フィードフォワード演算部、
40 ・・・デューティ補正値演算部、
50 ・・・制御部。

Claims (7)

  1. 直流電源であるバッテリ(1)と負荷(6、7)との間に設けられ、
    電気エネルギーを蓄積及び放出可能なリアクトル(12)と、
    交互にオンオフすることで前記リアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側スイッチング素子(13)及び低電位側スイッチング素子(14)と、
    前記高電位側スイッチング素子又は前記低電位側スイッチング素子のスイッチング周期に対するオン時間比率であるデューティ指令値(duty)を演算する制御部(50)と、
    を備え、
    前記バッテリからの入力電圧(Vin)を前記負荷へ出力するシステム電圧(Vsys)に変換する電圧変換装置(10)であって、
    前記制御部は、
    前記負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧(Vcom)と前記システム電圧との偏差に基づいて前記デューティ指令値のフィードバック項(dfb)を演算するフィードバック演算部(20)と、
    前記入力電圧と前記指令電圧とに基づいて前記デューティ指令値のフィードフォワード項(dff)を演算するフィードフォワード演算部(30)と、
    前記負荷を流れる負荷電流(Im)と前記バッテリのバッテリ電圧(VB)とに基づいて前記デューティ指令値のデューティ補正値(dcr)を演算するデューティ補正値演算部(40)と、
    を有し、
    前記デューティ指令値は、前記フィードバック項、前記フォードフォワード項、及び、前記デューティ補正値に基づいて算出されることを特徴とする電圧変換装置。
  2. 前記負荷電流は、前記バッテリ電圧、前記システム電圧、及び、前記入力電圧に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記負荷は、前記バッテリが供給する直流電力を三相交流電力に変換するインバータ(6)、及び、前記インバータと電気的に接続しトルクを発生または電力を発生の少なくとも一方の作動を行う交流電動機(7)を有し、
    前記負荷電流は、前記交流電動機を流れる三相交流電流(Iu*、Iv*、Iw*)、前記交流電動機に入力される三相交流電圧(Vu、Vv、Vw)、及び、前記システム電圧に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  4. 前記負荷は、前記バッテリが供給する直流電力を三相交流電力に変換するインバータ(6)、及び、前記インバータと電気的に接続しトルクを発生または電力を発生の少なくとも一方の作動を行う交流電動機(7)を有し、
    前記負荷電流は、前記交流電動機が出力する出力トルク(Trq)、前記交流電動機の回転数(N)、及び、前記システム電圧に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  5. 前記デューティ補正値は、前記リアクトルのリアクトルインダクタンス(L)、及び、前記バッテリの内部抵抗(Rb)に基づいて算出されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電圧変換装置。
  6. 前記リアクトルインダクタンスは、前記リアクトルを流れる電流(IL)の大きさに応じて変化することを特徴とする請求項5に記載の電圧変換装置。
  7. 前記バッテリの内部抵抗は、前記バッテリの温度(Tb)に応じて変化することを特徴とする請求項5または6に記載の電圧変換装置。
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