JP2015201937A - 電圧変換装置 - Google Patents

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秀和 ▲高▼橋
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和史 舟田
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Abstract

【課題】 負荷の制御性を向上する電圧変換装置を提供する。
【解決手段】 バッテリの電圧を昇圧しインバータに出力する電圧変換装置の制御部50は、フィードバック演算部20、フィードフォワード演算部30、デューティ補正値演算部40などを有している。制御部50は、フィードバック演算部20が演算するフィードバック項dfbと、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffと、デューティ補正値演算部40が入力電圧Vin、システム電圧Vsys、及び、指令電圧Vcomに基づいて演算するデューティ補正値dcrとを加算することによって昇圧駆動部15の駆動を制御するデューティ指令値dutyを算出する。これにより、フィードバック項とフィードフォワード項とからデューティ指令値を算出する場合に比べ、昇圧駆動部15がインバータに出力するシステム電圧Vsysの変動幅を小さくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バッテリからの入力電圧を負荷へ出力するシステム電圧に変換する電圧変換装置に関する。
従来、リアクトルに流れる電流をスイッチングすることでバッテリの直流電圧を変換し、交流電動機を駆動するインバータなどの負荷へ出力する電圧変換装置が知られている。
図9に一般的な電圧変換装置の制御ブロックを示す。図9に示すように、電圧変換装置の制御部90は、負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧Vcomと負荷へ入力されるシステム電圧Vsysとの偏差に基づいてフィードバック項dfbを演算するフィードバック演算部91と、バッテリなどの電源から入力される入力電圧Vinと指令電圧Vcomとに基づいてフィードフォワード項dffを演算するフィードフォワード演算部92とを備えている。制御部90では、システム電圧Vsysを目標電圧に一致させるように、フィードバック項dfb及びフィードフォワード項dffに基づいてデューティ指令値dutyを演算し、当該デューティ指令値dutyを昇圧用スイッチング素子などから構成されている昇圧駆動部93に出力する。例えば、特許文献1には、指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの電圧偏差、及び、指令電圧Vcomの変化率に基づいてフィードバック制御における制御ゲインを調整する電圧変換装置が記載されている。
特許第3969165号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電圧変換装置では、フィードバック制御における変数として負荷変動の影響を受けるシステム電圧Vsysが用いられるため、システム電圧Vsysの変動に対して電源から供給されるバッテリ電流の変化が遅れる。すなわち、負荷に供給される負荷電流の変動位相に対してバッテリ電流の変動位相が遅れるため、システム電圧の変動が大きくなり、負荷の制御性が悪化する。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、負荷の制御性を向上する電圧変換装置を提供する。
本発明の電圧変換装置は、直流電源であるバッテリと負荷との間に設けられ、電気エネルギーを蓄積及び放出可能なリアクトルと、交互にオンオフすることでリアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子と、高電位側スイッチング素子又は低電位側スイッチング素子のスイッチング周期に対するオン時間比率であるデューティ指令値を演算する制御部とを備え、バッテリからの入力電圧を負荷へ出力するシステム電圧に変換する。
制御部は、負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧とシステム電圧との偏差に基づいてデューティ指令値のフィードバック項を演算するフィードバック演算部と、入力電圧と指令電圧とに基づいてデューティ指令値のフィードフォワード項を演算するフィードフォワード演算部と、入力電圧とシステム電圧と指令電圧とに基づいてデューティ指令値のデューティ補正値を演算するデューティ補正値演算部と、を有している。本発明の電圧変換装置は、フィードバック項、フォードフォワード項、及び、デューティ補正値に基づいてデューティ指令値を算出することを特徴とする。
本発明の電圧変換装置は、デューティ指令値を算出する際、フィードバック項及びフォードフォワード項とともに用いられるデューティ補正値を入力電圧とシステム電圧と指令電圧とに基づいて演算する。これにより、負荷に供給される負荷電流とバッテリから電圧変換装置に供給されるバッテリ電流との位相差を小さくすることができるため、システム電圧の変動幅を小さくすることができる。したがって、システム電圧が入力される負荷の制御性を向上することができる。
本発明の第1実施形態による電圧変換装置の概略構成図である。 図1の電圧変換装置の制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態によるデューティ指令値出力処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による電圧変換装置による各物理量の時間変化を示す特性図である。 本発明の第2実施形態による電圧変換装置の制御ブロック図である。 本発明の第3実施形態による電圧変換装置の制御ブロック図である。 本発明の第4実施形態による電圧変換装置の制御ブロック図である。 本発明の第4実施形態による電圧変換装置におけるバッテリの内部温度と第一増幅器のゲインとの関係を示す特性図である。 比較例の電圧変換装置の制御ブロック図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電圧変換装置10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源である交流電動機を駆動するシステムに適用される。
電圧変換装置10は、図1に示すように、バッテリ1の直流電圧を昇圧し、交流電動機7を駆動するインバータ6に出力する装置であり、一般に、昇圧コンバータ又はDCDCコンバータと呼ばれる。電圧変換装置10は、図1の一点鎖線で囲まれた部分が相当する。インバータ6及び交流電動機7は、特許請求の範囲に記載の「負荷」に相当する。
最初に、電圧変換装置10の範囲外のシステム構成について説明する。
バッテリ1は、例えば、ニッケル水素またはリチウムイオンなどの充放電可能な蓄電装置によって構成される直流電源である。電気二重層キャパシタなどもバッテリ1の一態様に含むものとする。
バッテリECU55は、バッテリ1のバッテリ電圧VB、内部温度Tb、充電量を表すSOCなどを監視し、バッテリ1の充放電などを制御する。バッテリECU55は、バッテリ電圧VB、内部温度Tbを制御部50に出力する。
インバータ6は、ブリッジ接続される6つのスイッチング素子により構成されている。インバータ6は、電圧変換装置10が生成したシステム電圧Vsysの直流電力が入力される。インバータ6では、PWM制御や位相制御によって各相のスイッチング素子がオンオフされ、直流電力が三相交流電力に変換されて交流電動機7に供給される。なお、図1のインバータ6には、インバータ制御部を含むものとする。
交流電動機7は、例えば、永久磁石式同期型の三相交流電動機である。交流電動機7は、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されるモータジェネレータ(図2には「MG」と記す)である。交流電動機7は、力行動作により変速機などを介して駆動輪を駆動するトルクを発生する狭義の電動機としての機能、及び、エンジンや駆動輪から伝達されるトルクによる回生動作によって発電する発電機としての機能を兼ね備える。以下、本明細書では、「交流電動機」の用語を「モータジェネレータ」の意味で用いる。
回転角センサ75は、交流電動機7のロータ近傍に設けられる、例えば、レゾルバやロータリエンコーダで構成されている。回転角センサ75は、電気角θを検出する。回転角センサ75が検出した電気角θはインバータ6に入力され、電流ベクトル制御のdq変換などの演算に用いられる。また、電気角θは、微分器76において電気角速度ωに変換され、制御部50に入力される。
次に、電圧変換装置10の構成について説明する。電圧変換装置10は、フィルタコンデンサ11、リアクトル12、昇圧駆動部15、平滑コンデンサ16、及び、制御部50などを備える。
フィルタコンデンサ11は、電圧変換装置10の入力側、すなわち、バッテリ1側に設けられている。フィルタコンデンサ11は、バッテリ1からの電源ノイズを除去する。
リアクトル12は、リアクトル12を流れるリアクトル電流ILの大きさに応じて変化するリアクトルインダクタンスLを有している。リアクトル12は、電流の変化に伴って誘起電圧が発生し、電気エネルギーが蓄積される。
昇圧駆動部15は、リアクトル12の出力端とインバータ6の高電位ラインとの間に接続された高電位側スイッチング素子13、及び、リアクトル12の出力端とインバータ6の低電位ラインとの間に接続された低電位側スイッチング素子14から構成されている。高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14は、制御部50からのデューティ指令により交互に、かつ、相補的にオンオフする。
高電位側スイッチング素子13がオフで低電位側スイッチング素子14がオンのとき、リアクトル12にリアクトル電流ILが流れ、エネルギーが蓄積される。
高電位側スイッチング素子13がオンで低電位側スイッチング素子14がオフのとき、リアクトル12に蓄積されたエネルギーが放出され、入力電圧Vinに誘起電圧が重畳された昇圧電圧が平滑コンデンサ16に充電される。
電圧変換装置10の入力側では、バッテリ1からの入力電圧Vinが検出されている。また、電圧変換装置10の出力側、すなわち、インバータ6側では、インバータ6への出力直流電圧であるシステム電圧Vsysが検出されている。
バッテリ側電流センサ17は、バッテリ1から電圧変換装置10への電流経路に設けられている。バッテリ側電流センサ17は、バッテリ1から電圧変換装置10への電流経路におけるバッテリ電流Ibを検出する。負荷側電流センサ18は、電圧変換装置10からインバータ6への電流経路に設けられている。負荷側電流センサ18は、電圧変換装置10からインバータ6への電流経路における負荷電流Imを検出する。
次に、制御部50の構成について、図2を参照して説明する。制御部50は、マイコンなどにより構成され、内部にはいずれも図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスラインなどを備えている。制御部50は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
制御部50は、指令電圧生成部29、フィードバック演算部20、フィードフォワード演算部30、及び、デューティ補正値演算部40を有している。制御部50は、昇圧駆動部15が生成するシステム電圧Vsysを指令電圧Vcomに一致させるように、高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14のスイッチング時間を規定するためのデューティ指令値dutyを算出する。算出されたデューティ指令値dutyによって昇圧駆動部15の駆動が制御される。
第1実施形態では、高電位側スイッチング素子13のスイッチング周期に対するオン時間比率を示すオンデューティを「デューティ指令値duty(%)」と定義する。デッドタイムを無視すれば、低電位側スイッチング素子14のオンデューティは、高電位側スイッチング素子13のオフデューティに一致し、「100−duty(%)」に相当する。なお、低電位側スイッチング素子14のオンデューティを「デューティ指令値duty(%)」と定義してもよい。
指令電圧生成部29は、上位の車両制御回路から指令された交流電動機7に対する指令トルクtrq*(図1参照)、及び、回転角センサ75から取得した交流電動機7の電気角速度ωに基づいて指令電圧Vcomを演算する。なお、指令電圧生成部29は、前述の上位の車両制御回路に含まれ当該車両制御回路が演算した指令電圧Vcomを制御部50が取得してもよい。
フィードバック演算部20は、比例項を演算する比例ゲイン演算器21、並びに、積分項を演算する積分ゲイン演算器22及び積分器23を有している。指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差が入力されるフィードバック演算部20は、指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差をゼロに収束させるように、PI演算により、デューティ指令値dutyのフィードバック項dfbを演算する。
フィードフォワード演算部30は、入力電圧Vinと指令電圧Vcomとの比に基づいて、デューティ指令値dutyのフィードフォワード項dffを演算する。
デューティ補正値演算部40は、入力された入力電圧Vinのノイズを除去するローパスフィルタ41(図2中では、「LPF」と記す)、第一増幅器42(図2中では、「K1」と記す)、除算器43、第二増幅器44(図2中では、「K2」と記す)を有している。デューティ補正値演算部40におけるデューティ補正値dcrの演算内容は以下の通りである。
入力電圧Vinの大きさを示す信号(以下、「入力電圧信号」という)が入力されると、ローパスフィルタ41によって入力電圧信号からノイズのみが除去された「入力電圧のなまし値」としてのなまし信号が生成される。入力電圧信号となまし信号との差分である入力電圧信号のノイズは、第一増幅器42によって増幅された後、入力電圧信号と加算される。増幅された入力電圧信号のノイズと入力電圧信号との加算結果は、除算器43においてシステム電圧Vsysの大きさを示す信号(以下、「システム電圧信号」という)によって除算される。除算器43において除算された除算結果は、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffとの差分が演算される。除算結果とフィードフォワード項dffとの差分は第二増幅器44において増幅される。
デューティ補正値演算部40は、第二増幅器44において増幅された差分をデューティ補正値dcrとして出力する。
制御部50は、フィードバック項dfb、フィードフォワード項dff、及び、デューティ補正値dcrを加算することによって算出されるデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。
次に、第1実施形態による電圧変換装置10におけるデューティ指令値出力処理を図3に基づいて説明する。
最初に、ステップ(以下、「S」という)101において、デューティ補正値演算部40は、入力電圧信号、システム電圧信号を取得するとともに、フィードフォワード演算部30から指令電圧Vcomに基づいて演算されたフィードフォワード項dffを取得する。
次に、S102において、デューティ補正値演算部40は、デューティ補正値dcrを演算する。
次に、S103において、制御部50は、フィードバック項dfb、フィードフォワード項dff、及び、デューティ補正値dcrを加算することによってデューティ指令値dutyを算出する。
次に、S104において、制御部50は、算出されたデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。昇圧駆動部15では、入力されるデューティ指令値dutyに基づいて高電位側スイッチング素子13及び低電位側スイッチング素子14がオンオフされる。
次に、第1実施形態による電圧変換装置10の作用効果について図4を参照にして説明する。
図4には、第1実施形態による電圧変換装置10における各物理量の時間変化を示す。図4では、システム電圧Vsysを実線SL1で図4(a)に示し、入力電圧Vinを実線SL2で図4(b)に示し、バッテリ電流Ibと相関性が高いリアクトル電流ILを実線SL3で図4(c)に示し、デューティ指令値dutyを実線SL4で図4(d)に示している。また、図4には、比較例として、図9に示すような制御ブロックを有する電圧変換装置におけるシステム電圧Vsys、入力電圧Vin、リアクトル電流IL及びデューティ指令値dutyの時間変化を破線BL1、BL2、BL3、BL4で示す。比較例の電圧変換装置では、指令電圧Vcomとシステム電圧Vsysとの偏差に基づいて演算されるフィードバック項dfbと入力電圧Vinと指令電圧Vcomとに基づいて演算されるフィードフォワード項dffに基づいてデューティ指令値dutyを演算する。
図4(a)、(d)に示すように、比較例の電圧変換装置では、デューティ指令値duty(図4(d)の破線BL4)が徐々に大きくなる時刻t1においてシステム電圧Vsys(図4(a)のは線BL1)が最大となっている。デューティ指令値dutyは、時刻t1より後の時刻t2において最大になっている。すなわち、比較例の電圧変換装置では、図4(d)の白抜き矢印WA1に示すように、システム電圧Vsysに対してデューティ指令値dutyには位相遅れが発生している。このため、比較例の電圧変換装置におけるシステム電圧Vsysは、変動の幅(図4(a)中の両端矢印CW1)が比較的大きくなる。
一方、第1実施形態による電圧変換装置10では、デューティ指令値duty(図4(d)の実線SL4)が時刻t3において最大となった後の時刻t4においてシステム電圧Vsys(図4の(a)の実線SL1)が最大となっている。すなわち、電圧変換装置10では、図4(d)の白抜き矢印WA2に示すように、システム電圧Vsysに対してデューティ指令値dutyは位相が進んでいる。これにより、電圧変換装置10のシステム電圧Vsysは、比較例の電圧変換装置のシステム電圧Vsysに比べ変動の幅(図4(a)中の両端矢印CW2)が小さくなっている。
また、電圧変換装置10では、図4(b)、(c)に示す入力電圧Vin(図4(b)の実線SL2)やリアクトル電流IL(図4(c)の実線SL3)も比較例の電圧変換装置における入力電圧Vin(図4(b)の破線BL2)やリアクトル電流IL(図4(c)の破線BL3)に比べ変動の幅が小さくなっている。
(1)このように、第1実施形態による電圧変換装置10では、指令電圧Vcom及びシステム電圧Vsysに基づいて演算されるフィードバック項dfb、及び、指令電圧Vcom及び入力電圧Vinに基づいて演算されるフィードフォワード項dffに加え、入力電圧Vin、システム電圧Vsys及び指令電圧Vcomに基づいてデューティ補正値dcrを演算する。これにより、デューティ指令値dcrの位相をシステム電圧Vsysより進め、デューティ指令値dutyによって制御されるシステム電圧Vsysの変動の幅を小さくすることができる。これにより、システム電圧Vsysが入力されるインバータ6及び交流電動機7の制御性を向上することができる。
(2)また、電圧変換装置10では、デューティ補正値演算部40は、ローパスフィルタ41を有している。デューティ補正値演算部40では、ローパスフィルタ41によって取得される入力電圧信号のノイズを除去した「入力電圧のなまし値」を用いて入力電圧信号のノイズを増幅した信号を生成する。デューティ補正値演算部40では、入力電圧信号のノイズを増幅した信号に基づいてデューティ補正値dcrを演算する。これにより、電圧変換装置10としてはバッテリ電圧VBを検出する電圧センサが不要になるため、電圧変換装置の製造コストを低減できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5に基づいて説明する。第2実施形態による電圧変換装置は、デューティ補正値演算部における演算処理が第1実施形態と異なる。第1実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による電圧変換装置における制御ブロック図を図5に示す。
第2実施形態による電圧変換装置が備えるデューティ補正値演算部60は、第一増幅器62(図5中では、「K1」と記す)、除算器63、第二増幅器64(図5中では、「K2」と記す)を有している。デューティ補正値演算部60におけるデューティ補正値dcrの演算内容は以下の通りである。
入力電圧信号が入力されると、制御部50が記憶しているバッテリ1の開放電圧OCV(固定値)との差分が演算される。入力電圧Vinと開放電圧OCVとの差分は、第一増幅器62によって増幅される。第一増幅器62によって増幅された入力電圧Vinと開放電圧OCVとの差分は、入力電圧信号と加算される。増幅された差分と入力電圧信号との加算結果は、除算器63においてシステム電圧信号によって除算される。除算器63において除算された除算結果は、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffとの差分が演算される。除算結果とフィードフォワード項dffとの差分は、第二増幅器64において増幅される。
デューティ補正値演算部60は、第二増幅器64において増幅された差分をデューティ補正値dcrとして出力する。
第2実施形態による電圧変換装置では、入力電圧Vin、システム電圧Vsys、指令電圧Vcomに加え、制御部50が記憶しているバッテリ1の開放電圧OCVに基づいて、デューティ補正値dcrを演算する。これにより、第2実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図6に基づいて説明する。第3実施形態による電圧変換装置は、デューティ補正値演算部における演算処理が第1実施形態と異なる。第1実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による電圧変換装置における制御ブロック図を図6に示す。
第3実施形態による電圧変換装置が備えるデューティ補正値演算部70は、第一増幅器72(図6中では、「K1」と記す)、除算器73、第二増幅器74(図6中では、「K2」と記す)を有している。デューティ補正値演算部70におけるデューティ補正値dcrの演算内容は以下の通りである。
入力電圧信号が入力されると、バッテリECU55が検出するバッテリ1のバッテリ電圧VBとの差分が演算される。入力電圧Vinとバッテリ電圧VBとの差分は、第一増幅器72によって増幅される。第一増幅器72によって増幅された入力電圧Vinとバッテリ電圧VBとの差分は、入力電圧信号と加算される。増幅された差分と入力電圧信号との加算結果は、除算器73においてシステム電圧信号によって除算される。除算器73において除算された除算結果は、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffとの差分が演算される。除算結果とフィードフォワード項dffとの差分は、第二増幅器74において増幅される。
デューティ補正値演算部70は、第二増幅器74において増幅された差分をデューティ補正値dcrとして出力する。
第3実施形態による電圧変換装置では、入力電圧Vin、システム電圧Vsys、指令電圧Vcomに加え、バッテリECU55が検出するバッテリ1のバッテリ電圧VBに基づいて、デューティ補正値dcrを演算する。これにより、第3実施形態は、第1実施形態の効果(1)と同じ効果を奏する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図7、8に基づいて説明する。第4実施形態による電圧変換装置は、デューティ補正値演算部の構成が第1実施形態と異なる。第1実施形態の実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態による電圧変換装置における制御ブロック図を図7に示す。
第4実施形態による電圧変換装置が備えるデューティ補正値演算部80は、ローパスフィルタ81(図7中では、「LPF」と記す)、第一増幅器82(図7中では、「K1」と記す)、除算器83、第二増幅器84(図7中では、「K2」と記す)を有している。デューティ補正値演算部80におけるデューティ補正値dcrの演算内容は以下の通りである。
入力電圧信号が入力されると、ローパスフィルタ81によって入力電圧信号からノイズのみが除去された「入力電圧のなまし値」としてのなまし信号が生成される。入力電圧信号からなまし信号を減算して得られた入力電圧信号のノイズは、第一増幅器82によって増幅される。このとき、デューティ補正値演算部80では、バッテリ1の内部温度Tbに基づいて第一増幅器82における増幅の度合い、すなわち、ゲインGnは変化させる。
ここで、第一増幅器82のゲインGnとバッテリ1の内部温度Tbとの関係について、図8に基づいて説明する。図8では、横軸にバッテリ1の内部温度Tbをとり、縦軸に第一増幅器82におけるゲインGnをとっている。
バッテリ1は、図示しない内部抵抗を有しており、内部抵抗の大きさはバッテリ1の内部温度Tbの変化に応じて変化する。具体的には、内部温度Tbが上昇すると、バッテリ1の内部抵抗は小さくなる。そこで、この内部温度Tbと内部抵抗との関係を考慮し、第4実施形態による電圧変換装置では、図8に示すような内部温度Tbと第一増幅器82のゲインGnとの関係を表すゲイン特性マップを有している。このゲイン特性マップに基づくと、内部温度Tbが高いほどゲインGnの値を大きくするよう設定される。
第一増幅器82において増幅された入力電圧信号のノイズは、入力電圧信号と加算される。増幅された入力電圧信号のノイズと入力電圧信号との加算結果は、除算器83においてシステム電圧信号によって除算される。除算器83において除算された除算結果は、フィードフォワード演算部30が演算するフィードフォワード項dffとの差分が演算される。除算結果とフィードフォワード項dffとの差分は、第二増幅器84において増幅される。
デューティ補正値演算部80は、第二増幅器84において増幅された差分をデューティ補正値dcrとして出力する。
制御部50は、フィードバック項dfb、フィードフォワード項dff、及び、デューティ補正値dcrを加算することによって算出されるデューティ指令値dutyを昇圧駆動部15に出力する。
第4実施形態による電圧変換装置では、入力電圧Vin、システム電圧Vsys、指令電圧Vcomに加え、バッテリECUが検出するバッテリ1の内部温度Tbに基づいて、デューティ補正値dcrを演算する。このとき、内部温度Tbの大きさに応じてバッテリ1の内部抵抗が変化することを考慮し、出力電圧Vinの変化を第一増幅器82におけるゲインGnを反映させる。これにより、デューティ補正値演算部80が出力するデューティ補正値dcrの精度が向上する。したがって、第4実施形態は、システム電圧Vsysが入力されるインバータ6及び交流電動機7の制御性をさらに向上することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、デューティ補正値演算部は、第一増幅器、除算器、第二増幅器などを有するとした。しかしながら、デューティ補正値演算部の構成はこれに限定されない。
(イ)本発明の電圧変換装置は、入力側電圧を昇圧して出力する昇圧コンバータに限らず、入力側電圧を降圧して出力する降圧コンバータであってもよい。
(ウ)上記実施形態では、電圧変換装置の負荷として、直流電圧を三相交流電圧に変換するインバータ、及び、インバータが変換した三相交流電圧によって駆動される交流電動機7を用いるとした。しかしながら、「負荷」に相当する構成はこれに限定されない。例えば、Hブリッジ回路及び直流電動機を用いてもよい。
(エ)負荷としての交流電動機等は、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源として用いられるものに限らず、車両の補機用や、車両以外の電車、昇降機、一般機械等に用いられるものであってもよい。特に動作状態の変化が大きい負荷に対し、本発明の電圧変換装置は有効に適用される。
(オ)第4実施形態では、第一増幅器におけるゲインをバッテリの内部温度に基づいて図8のようにゲインを変化させるとした。しかしながら、バッテリの内部温度とゲインとの関係はこれに限定されない。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1 ・・・バッテリ、
6 ・・・インバータ(負荷)、
7 ・・・交流電動機(モータジェネレータ、負荷)。
10 ・・・電圧変換装置、
12 ・・・リアクトル、
13 ・・・高電位側スイッチング素子、
14 ・・・低電位側スイッチング素子、
20 ・・・フィードバック演算部、
30 ・・・フィードフォワード演算部、
40 ・・・デューティ補正値演算部、
50 ・・・制御部。

Claims (6)

  1. 直流電源であるバッテリ(1)と負荷(6、7)との間に設けられ、
    電気エネルギーを蓄積及び放出可能なリアクトル(12)と、
    交互にオンオフすることで前記リアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側スイッチング素子(13)及び低電位側スイッチング素子(14)と、
    前記高電位側スイッチング素子又は前記低電位側スイッチング素子のスイッチング周期に対するオン時間比率であるデューティ指令値(duty)を演算する制御部(50)と、
    を備え、
    前記バッテリからの入力電圧(Vin)を前記負荷へ出力するシステム電圧(Vsys)に変換する電圧変換装置(10)であって、
    前記制御部は、
    前記負荷に要求される目標電圧に対応する指令電圧(Vcom)と前記システム電圧との偏差に基づいて前記デューティ指令値のフィードバック項(dfb)を演算するフィードバック演算部(20)と、
    前記入力電圧と前記指令電圧とに基づいて前記デューティ指令値のフィードフォワード項(dff)を演算するフィードフォワード演算部(30)と、
    前記入力電圧と前記システム電圧と前記指令電圧とに基づいて前記デューティ指令値のデューティ補正値(dcr)を演算するデューティ補正値演算部(40)と、
    を有し、
    前記デューティ指令値は、前記フィードバック項、前記フォードフォワード項、及び、前記デューティ補正値に基づいて算出されることを特徴とする電圧変換装置。
  2. 前記デューティ補正値演算部は、前記入力電圧のなまし値に基づいて前記デューティ補正値を演算することを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記デューティ補正値演算部は、前記バッテリの開放電圧(OCV)に基づいて前記デューティ補正値を演算することを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  4. 前記デューティ補正値演算部は、前記バッテリの状態を監視するバッテリECU(55)が検出するバッテリ電圧(VB)に基づいて前記デューティ補正値を演算することを特徴とする請求項1に記載の電圧変換装置。
  5. 前記デューティ補正値演算部は、前記入力電圧と前記入力電圧のなまし値との差分を増幅する第一増幅器(42)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電圧変換装置。
  6. 前記第一増幅器のゲインは、前記バッテリの内部温度(Tb)によって変化することを特徴とする請求項5に記載の電圧変換装置。
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