JP2010178432A - 電動車両用電源の残容量検出装置 - Google Patents

電動車両用電源の残容量検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行状態にかかわらず、電源に蓄えられた電力の残容量を安価でかつ精度良く算出することができる電動車両用電源の残容量検出装置を提供すること。
【解決手段】残容量検出装置10は、大容量蓄電装置21の端子間電圧及び大出力蓄電装置22の端子間電圧に基づき、大容量蓄電装置21及び大出力蓄電装置22に蓄電された電力の残容量を算出する。この残容量検出装置10は、大容量蓄電装置21の放電量を制御する放電量調整手段23と、大出力蓄電装置22の充放電量を制御する充放電量調整手段24と、放電量調整手段23及び充放電量調整手段24を制御する制御装置11とを備える。制御装置11は、走行時に車両の駆動に要する負荷電力を平均した平均電力を大容量蓄電装置21に放電させるように放電量調整手段23を制御し、負荷電力と平均電力との差を大出力蓄電装置22に充放電させるように充放電量調整手段24を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動車両に用いられる電源に蓄電された電力の残容量を算出するための残容量検出装置に関する。
従来、電動車両に用いられる電源に蓄電された電力の残容量を算出する技術として、下記の特許文献1及び特許文献2に記載されたものが知られている。これらの文献には、車両の停止時おける電池(電源)の開放電圧を測定することにより、電池に蓄えられた電力の残容量を算出する技術が開示されている。より詳細には、この技術では、電池の開放電圧と残容量との間に成り立つ所定の関係を利用することにより、電池の残容量が算出されている。また、この技術によると、車両走行中には、電流計により検出される電流値から電池の放電量を積算算出することにより、電池の残容量が算出されている。
特開平6−242193号公報 特開2000−134706号公報
ところで、上記特許文献に開示された技術によると、車両停止時には、変動のおそれがない開放電圧を利用して電池の電力残容量を算出することができる。しかしながら、車両走行時には、電池の充放電に伴う電圧降下等の影響で電池の端子間電圧が大きく変動するため、電池の残容量を精度よく算出することができないという問題点があった。
また、上記特許文献に開示された技術では、電池の開放時には開放端電圧を利用し、電池の放電時には放電電流を利用することによって電池の残容量を検出しているため、電圧計だけでなく電流計も必要となってしまい、コストが上昇するという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、車両の走行状態にかかわらず、電源に蓄えられた電力の残容量を安価でかつ精度良く算出することができる電動車両用電源の残容量検出装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置は、長時間の放電が可能な大容量蓄電装置と、充放電量の変動に即応可能な大出力蓄電装置と、前記大容量蓄電装置の放電量を制御する放電量調整手段と、前記大出力蓄電装置の充放電量を制御する充放電量調整手段と、前記放電量調整手段及び前記充放電量調整手段を制御する制御装置と、前記大容量蓄電装置の端子間電圧を検出する第1の電圧検出手段と、前記大出力蓄電装置の端子間電圧を検出する第2の電圧検出手段と、前記第1の検出手段により検出された前記大容量蓄電装置の端子間電圧及び前記第2の検出手段により検出された前記大出力蓄電装置の端子間電圧に基づき、前記大容量蓄電装置及び前記大出力蓄電装置に蓄電された電力の残容量を算出する残容量算出手段とを備え、前記制御装置は、走行時に車両の駆動に要する負荷電力を平均した平均電力を、前記大容量蓄電装置に放電させるように前記放電量調整手段を制御し、前記負荷電力と前記平均電力との差を、前記大出力蓄電装置に充放電させるように前記充放電量調整手段を制御することを特徴とする。
本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置によれば、制御装置によって、大容量蓄電装置が走行時に車両を駆動するために必要な負荷電力を平均した平均電力を放電するように、放電量調整手段が制御される。また、制御装置によって、大出力蓄電装置が負荷電力と平均電力との差を充放電するように、充放電量調整手段が制御される。ここで、大出力蓄電装置(例えばキャパシタ)は、大容量蓄電装置(例えば二次電池)に比べて内部抵抗が非常に小さく、通電による電圧降下を無視できる水準となっている。また、キャパシタは、二次電池とは異なり化学変化等を伴わずに充放電を行うことができるため、通電終了後の電圧変動がほとんどなく、端子間電圧の変動が小さいという特徴がある。したがって、本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置のように、大容量蓄電装置から安定した平均電力の供給を行い、負荷電力の平均電力からみた変動分を大出力蓄電装置に充放電させることにより、車両走行時にも、端子間電圧を利用して大容量蓄電装置及び大出力蓄電装置に蓄えられた電力の残容量を精度良く算出することができる。また、この電動車両用電源の残容量検出装置によれば、従来技術のように電流計を設ける必要がないため、コストを上昇させることもない。
本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置において、前記残容量算出手段により算出された前記大容量蓄電装置の残容量を、前記大容量蓄電装置に生じる電圧降下分だけ補正する補正手段を備えていることが望ましい。
この電動車両用電源の残容量検出装置では、補正手段によって、残容量算出手段により算出された大容量蓄電装置の残容量を、大容量蓄電装置に生じる電圧降下分だけ補正することにより、大容量蓄電装置に蓄えられた電力の残容量をさらに精度良く算出することができる。
本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置によれば、上記した通り、車両の走行状態にかかわらず、電源に蓄えられた電力の残容量を安価でかつ精度良く算出することができる。
第1実施形態に係る残容量検出装置の全体構成を示す概略構成図である。 同残容量検出装置に係る回路構成を示す回路構成図である。 高負荷時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。 低負荷時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。 回生時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。 電池出力とキャパシタ出力の経時変化の様子を示すグラフである。 第2実施形態に係り、電池の開放電圧と残容量との関係を示すグラフである。 同電池の電流と電圧変動との関係を示すグラフである。 第1実施形態と従来例及び理想値とを比較した様子を示すグラフである。 第2実施形態と従来例及び理想値とを比較した様子を示すグラフである。 第1、2実施形態と理想値とを比較した様子を示すグラフである。
以下、本発明に係る電動車両用電源の残容量検出装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、第1実施形態に係る残容量検出装置の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る残容量検出装置の全体構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、残容量検出装置10は、長時間の放電が可能な大容量蓄電装置21と、充放電量の変動に即応可能な大出力蓄電装置22と、大容量蓄電装置21の放電量を制御する放電量調整手段23と、大出力蓄電装置22の充放電量を制御する充放電量調整手段24と、放電量調整手段23及び充放電量調整手段24を制御する制御装置11とを備えている。なお、本実施形態の制御装置11が、本発明の「制御装置」及び「残容量算出手段」に相当する。
大容量蓄電装置21は、放電量調整手段23を介して車両の駆動輪を駆動する電動機8に電力を放電できるようになっている。大容量蓄電装置21としては、一般的にリチウムイオン電池などの二次電池が用いられる。
大出力蓄電装置22は、充放電量調整手段24を介して車両の駆動輪を駆動する電動機8に電力を放電できるとともに、電動機8から充放電量調整手段24を介して回生電力を充電できるようになっている。大出力蓄電装置22としては、一般的に電気二重層キャパシタなどが用いられる。
制御装置11は、走行時間、消費電力量及び大出力蓄電装置22の残容量を算出し、大容量蓄電装置21から電動機8への放電量を決定する。より詳細には、制御装置11は、走行時に車両の駆動に要する負荷電力を平均した平均電力を、大容量蓄電装置21に放電させるように放電量調整手段23を制御する。ここで、走行時間としては、短期間又は長期間の走行モードが想定される。なお、この走行時間は、1度の乗車における走行時間であってもよく、ある決められた期間内における走行時間であってもよい。また、例えば通勤等決められた区間を長期間走行する場合には、長期間の走行モードが選択されることが好ましい。さらに、走行モードを通勤やレジャー、買い物等の目的に応じて選択できるようにしてもよい。消費電力量は、大容量蓄電装置21と大出力蓄電装置22の残容量変動値により算出される。大出力蓄電装置22の残容量は、大出力蓄電装置22の端子間電圧に基づき算出される。
また、制御装置11は、車両に設けられた各種センサ等(図示略)から、アクセル開度、ブレーキ踏力、車速(回転数)を取得して、車両が必要とする電力、走行状態等を判断し、上記負荷電力と上記平均電力との差を、大出力蓄電装置22に充放電させるように充放電量調整手段24を制御する。
続いて、本実施形態の残容量検出装置10に係る回路構成について、図2〜図5を参照しながら説明する。図2は、本実施形態の残容量検出装置に係る回路構成を示す回路構成図である。図3は、高負荷時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。図4は、低負荷時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。図5は、回生時における各電流の流れ及び各電圧の大小関係を示す回路構成図である。
図2〜図5では、電動機8を「直流モータ8A」に、大容量蓄電装置21を「二次電池21A」に、大出力蓄電装置22を「キャパシタ22A」に、放電量調整手段23を「昇降圧コンバータ23A」に、充放電量調整手段24を「双方向昇降圧コンバータ24A」に、それぞれ置き換えて説明する。また、「Vd」は二次電池21Aの電圧(二次電池電圧)を、「Vm」は直流モータ8Aの誘導起電圧(直流モータ誘導起電圧)を、「Vc」はキャパシタ22Aの電圧(キャパシタ電圧)を、「V1」は昇降圧コンバータ23Aの「出力電圧」を、「V2」は双方向昇降圧コンバータ24Aの「モータ側電圧」を、「V3」は双方向昇降圧コンバータ24Aの「キャパシタ側電圧」を示す。矢印は、電流の方向を示す。
なお、本実施形態では、電動機8として、直流モータ8Aを採用しているが、インバータを使えば交流モータを使用することもできる。また、二次電池21Aには、二次電池21Aの端子間電圧を検出する電圧計21Bが取り付けられており、この電圧計21Bにより「Vd」が検出されるようになっている。キャパシタ22Aには、キャパシタ22Aの端子間電圧を検出する電圧計22Bが取り付けられており、この電圧計22Bにより「Vc」が検出されるようになっている。本実施形態の電圧計21Bが、本発明の「第1の電圧検出手段」に相当し、本実施形態の電圧計22Bが、本発明の「第2の電圧検出手段」に相当する。
直流モータ8Aは、その回転数Nmに比例して誘導起電圧が発生し、減速比を固定した場合に回転数Nmは車速に比例する。このため、二次電池21Aから直流モータ8Aへ電力の供給が必要な場合は、二次電池電圧Vdが誘導起電力Vmに打ち勝って直流モータ8Aに必要な電力を供給できるように、制御装置11は、車速(回転数)に基づいて昇降圧コンバータ23Aを制御する。また、キャパシタ22Aから直流モータ8Aへ電力の供給が必要な場合は、誘導起電圧Vmより高い電圧をキャパシタ22Aに発生させるように、制御装置11は、双方向昇降圧コンバータ24Aを制御する。一方、キャパシタ22Aへの充電が必要な場合は、制御装置11は、双方向昇降圧コンバータ24Aを制御して、所定電力供給可能な、キャパシタ電圧Vcより高い電圧を発生させ、キャパシタ22Aへの充電量を制御する。
ここで、二次電池21Aからの電力供給については、制御装置11は、入力された走行時間(走行モード)と消費電力量に基づき平均電力を算出し、算出された平均電力を基準値として走行に必要な放電量を決定し、昇降圧コンバータ23Aを制御して二次電池21Aから放電を行わせる。平均電力を基準値として直流モータ8Aへ電力が供給されることから、車両の走行時間が長くなるほど、運転状態により変動する消費電力の影響を受けず、ほぼ一定の電力を供給することができる。ただし、高速走行等により長時間にわたり消費電力が大きくなる運転状態が続くと、徐々に二次電池21Aからの放電量が増すことになる。
車両の高負荷時に、急加速等のように消費電力が急激に増加するような場合は、図3に示すように、出力電圧V1は誘導起電圧Vmより大きく、モータ側電圧V2は誘導起電圧Vmより大きい。したがって、二次電池21Aから直流モータ8Aへ供給される電力の変動はごくわずかとなるが、車両に必要な電力と、直流モータ8Aへ供給される電力との間に差が生じる。このため、その電力差を制御装置11が判断し、双方向昇降圧コンバータ24Aを制御してキャパシタ22Aから直流モータ8Aへ電力を供給する。図3において、低回転時には「Vd>V1,Vc>V2」となり、高回転時には「Vd<V1,Vc<V2」となる。
逆に、車両の低負荷時に、直流モータ8Aの消費電力が少なくなった場合は、図4に示すように、二次電池21Aから供給される平均電力の余剰分を制御装置11が判断し、双方向昇降圧コンバータ24Aを制御してキャパシタ22Aに充電させる。図4において、低回転時には「Vd>V1,V3>V1」となり、高回転時には「Vd<V1,V3<V1」となる。
一方、車両の回生時に、運転者がアクセルペダル19から足を離した場合は、図5に示すように、車両が減速状態になったと制御装置11が判断すると、ブレーキ操作量に比例して直流モータ8Aから回生電力が発生し、その回生電力と二次電池21Aからの電力が合わせてキャパシタ22Aに余剰電力として充電される。図5において、低回転時には「Vd>V1,V3>Vm」となり、高回転時には「Vd<V1,V3<Vm」となる。
こうした態様により電池出力とキャパシタ出力とが経時的に変化する様子を、図6を参照しながら説明する。図6は、電池出力とキャパシタ出力の経時変化の様子を示すグラフである。車両の運転状態により直流モータ8Aへ供給される電力は変動するが、図6に示すように、この供給電力の変動のほとんどが、キャパシタ22Aにより補われており、二次電池21Aは、安定した電力供給を行っていることがわかる。なお、時刻480sec以降のように、高速走行等により長時間にわたり消費電力が大きくなる運転状態が続くと、徐々に二次電池21Aからの放電量が増すことになる。
以上、詳細に説明したとおり、本実施形態に係る残容量検出装置10によれば、制御装置11によって、大容量蓄電装置21(二次電池21A)が走行時に車両を駆動するために必要な負荷電力を平均した平均電力を放電するように、放電量調整手段23(昇降圧コンバータ23A)が制御される。また、制御装置11によって、大出力蓄電装置22(キャパシタ22A)が負荷電力と平均電力との差を充放電するように、充放電量調整手段24(双方向昇降圧コンバータ24A)が制御される。ここで、キャパシタ22Aは、二次電池21Aに比べて内部抵抗が非常に小さく、通電による電圧降下を無視できる水準となっている。また、キャパシタ22Aは、二次電池21Aとは異なり化学変化等を伴わずに充放電を行うことができるため、通電終了後の電圧変動がほとんどなく、端子間電圧の変動が小さいという特徴がある。したがって、本実施形態に係る残容量検出装置10のように、二次電池21Aから安定した電力供給を行い、負荷電力の平均電力からみた変動分をキャパシタ22Aに充放電させることにより、車両走行時にも、端子間電圧を利用して二次電池21A及びキャパシタ22Aに蓄えられた電力の残容量を精度良く算出することができる。また、この残容量検出装置10によれば、従来技術のように電流計を設ける必要がないため、コストを上昇させることもない。
次に、本発明の第2実施形態について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係り、電池の開放電圧と残容量との関係を示すグラフである。図8は、同電池の電流と電圧変動との関係を示すグラフである。なお、図7及び図8は、公称電圧3.8V、容量76Whの電池の場合の例を示している。また、以下では、この電池を80個直列に接続したものが二次電池21Aに相当するものとして計算されている。
第2実施形態に係る残容量算出装置では、第1実施形態で算出された大容量蓄電装置21(二次電池21A)の残容量を、二次電池21Aに生じる電圧降下分だけ補正している点で、第1実施形態のものと相違する。なお、残容量検出装置の全体構成及び回路構成については、上記第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、具体的な補正方法について、電池出力が3kW(図6参照)、電圧計21Bから検出された二次電池21Aの端子間電圧が3.9Vであった場合を例に挙げて説明する。
この例の場合、電池1個当たりの電流値Iは、
I=3000/3.9/80
=9.62(A)
となる。そして、図3より、電池に電流が9.62(A)流れた場合には、電圧降下の影響で電圧が0.01V低下することがわかる。
ここで、仮に端子間電圧3.9Vを開放電圧として電池の残容量を算出すると、図7より55Whとなる。そして、上記のように、実際には電圧降下の影響で、電圧が0.01V低下していることから、実際の開放電圧は、3.91Vであり、実際の電池の残容量は、図7より55.9Whとなる。したがって、電池1個当たりの残容量については、端子間電圧を使用した場合に、0.9Whだけ低く検出されることがわかる。二次電池21A(電池80個分)に換算すると、72Whだけ低く算出されることがわかる。よって、端子間電圧により二次電池21の残容量を算出した場合には、残容量検出装置(補正手段)により、72Whだけ増量補正されることとなる。
以上、詳細に説明したとおり、本実施形態に係る残容量検出装置によれば、端子間電圧を使用して算出された二次電池21Aの残容量を、二次電池21Aに生じる電圧降下分だけ補正することにより、二次電池21Aに蓄えられた電力の残容量をさらに精度良く算出することができる。
次に、上記した第1、第2実施形態に係る残容量蓄電装置により検出された電源残容量(二次電池及びキャパシタの合計残容量)と、従来例、理想値とを、図9〜図12に基づいて比較する。
図9は、第1実施形態と従来例及び理想値とを比較した様子を示すグラフである。図9において、破線は従来例を示し、実線は第1実施形態を示し、二点鎖線は理想値を示す。図9に示すように、第1実施形態に係る残容量検出装置によると、従来例では充放電に伴う端子間電圧の変動に応じて理想値より大きく上下に変動しているのに対し、第1実施形態では、一定のずれ幅があるものの、理想値に対する上下のずれ幅が小さいことがわかる。
図10は、第2実施形態と従来例及び理想値とを比較した様子を示すグラフである。図10において、破線は従来例を示し、実線は第2実施形態を示し、二点鎖線は理想値を示す。図10に示すように、第2実施形態に係る残容量検出装置によると、理想値に対するずれ幅がほとんどなく、的確に補正されていることがわかる。
図11は、第1、2実施形態と理想値とを比較した様子を示すグラフである。図11において、実線は第1実施形態を示し、破線は第2実施形態を示し、二点鎖線は理想値を示す。図11では、補正前の第1実施形態により得られる残容量が、第2実施形態によりさらに精度よく補正されて理想値に近づいている様子がわかる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、上記実施形態では、1つの電動機8しか図示されていないが、2つの電動機を採用してもよい。
8 電動機
8A 直流モータ
10 残容量検出装置
11 制御装置
21 大容量蓄電装置
21A 二次電池
21B 電圧計
22 大出力蓄電装置
22A キャパシタ
22B 電圧計
23 放電量調整手段
23A 昇降圧コンバータ
24 充放電量調整手段
24A 双方向昇降圧コンバータ

Claims (2)

  1. 長時間の放電が可能な大容量蓄電装置と、
    充放電量の変動に即応可能な大出力蓄電装置と、
    前記大容量蓄電装置の放電量を制御する放電量調整手段と、
    前記大出力蓄電装置の充放電量を制御する充放電量調整手段と、
    前記放電量調整手段及び前記充放電量調整手段を制御する制御装置と、
    前記大容量蓄電装置の端子間電圧を検出する第1の電圧検出手段と、
    前記大出力蓄電装置の端子間電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された前記大容量蓄電装置の端子間電圧及び前記第2の検出手段により検出された前記大出力蓄電装置の端子間電圧に基づき、前記大容量蓄電装置及び前記大出力蓄電装置に蓄電された電力の残容量を算出する残容量算出手段とを備え、
    前記制御装置は、
    走行時に車両の駆動に要する負荷電力を平均した平均電力を、前記大容量蓄電装置に放電させるように前記放電量調整手段を制御し、
    前記負荷電力と前記平均電力との差を、前記大出力蓄電装置に充放電させるように前記充放電量調整手段を制御する
    ことを特徴とする電動車両用電源の残容量検出装置。
  2. 請求項1に記載する電動車両用電源の残容量検出装置において、
    前記残容量算出手段により算出された前記大容量蓄電装置の残容量を、前記大容量蓄電装置に生じる電圧降下分だけ補正する補正手段を備えている
    ことを特徴とする電動車両用電源の残容量検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5980458B1 (ja) * 2016-03-30 2016-08-31 本田技研工業株式会社 電源装置、該電源装置を有する輸送機器、蓄電部の充電率と開放端電圧の相関情報を推定する推定方法、および該相関情報を推定するためのプログラム
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