JP5207055B2 - コンバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータ制御装置に関する。
自動車等に搭載される燃料電池システムにおいては、燃料電池の発電能力を超える急な負荷の変化等に対応するため、動力源として燃料電池とバッテリとを備えたハイブリッド型の燃料電池システムが種々提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
図8は、自動車に搭載されたハイブリッド型の燃料電池システム(以下、FCHVシステム)を例示した図である。FCHVシステム100は、燃料電池110とバッテリ120が負荷130に対して並列に接続されるとともに、負荷130には燃料電池110またはバッテリ120から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ140が接続されている。また、燃料電池110とインバータ130との間に設けられたDC/DCコンバータ(以下、FCコンバータ)150は、燃料電池110の端子電圧(出力電圧)Vfcを制御するとともに、インバータ140の入力電圧Vinを制御する。
コントローラ160は、アクセルセンサなどのセンサ群170から供給される検出信号(例えばアクセル開度を示す検出信号など)をもとに、負荷130の要求電力を算出するとともに、算出した要求電力に基づいてインバータ140を制御することにより、要求電力に相当する電力がインバータ140を介して負荷130に供給される。
特開2000−12059号公報
上記FCHVシステム100において、コントローラ160は負荷130の要求電力を算出すると、まず、燃料電池110の運転状態を把握し、把握結果に基づき当該時点での燃料電池110の電流−電圧特性(以下、IV特性)を推定する。周知のように、燃料電池110のIV特性は、燃料電池110に対する反応ガス(例えば、酸化ガスや燃料ガス)の供給量や環境(例えば、外気温度)などに応じて変動するため、これらのパラメータを考慮して燃料電池110のIV特性を推定し、例えば図9に示すような推定IV特性カーブCを得る。そして、コントローラ160は、推定IV特性カーブCを利用して要求電力に応じた目標運転動作点(Iref,Vref)を導出した後、燃料電池110の運転動作点(I1,V1)が目標運転動作点(Iref,Vref)に近づくように、FCコンバータ150などを制御する(図9参照)。
このように、従来のFCHVシステム100においては、いったん燃料電池のIV特性を推定してから、燃料電池の出力(すなわち、運転動作点)を制御する必要があり、制御ロジックが複雑になるという問題や、燃料電池のIV特性の推定精度が低い場合には、要求電力を満たすのに十分な電力が燃料電池から得られないという問題があった。
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、燃料電池の出力を簡易かつ精度良く制御することが可能なコンバータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンバータ制御装置は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータと、前記燃料電池の出力電力指令値を入力する入力手段と、前記燃料電池の出力電圧を測定し、出力電圧測定値を出力する第1測定手段と、前記燃料電池の出力電力を測定し、出力電力測定値を出力する第2測定手段と、前記出力電力指令値と前記出力電圧測定値から前記燃料電池の出力電流指令値を生成する生成手段と、前記出力電力指令値と前記出力電力測定値の電力偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第1演算手段と、生成された前記出力電流指令値に前記出力電流指令値の補正量を加算し、修正出力電流指令値として出力する第1加算手段と、前記修正出力電流指令値に基づき前記コンバータに設定するデューティー比を制御するデューティー比制御手段とを具備することを特徴とする。
かかる構成によれば、従来技術の如くIV特性を推定することなしに、燃料電池の出力電力測定値や出力電圧をもとに燃料電池の出力を直接制御することができる。よって、IV特性を推定して燃料電池の出力を制御していた従来と比較して、精度良くかつ簡易に制御することが可能となる。
ここで、上記構成にあっては、前記コンバータは、複数相にて構成されるコンバータであって、
前記デューティー比制御手段は、前記修正電流指令値に基づき各相の目標リアクトル電流値を導出する相電流分配手段と、各相のリアクトル電流を測定し、相毎のリアクトル電流測定値を出力する第3測定手段と、各相の前記目標リアクトル電流値と前記リアクトル電流測定値との電流偏差をもとに、PID制御則に基づいて各相の基本デューティー比の補正量を演算する第2演算手段と、各相の基本デューティー比に前記基本デューティー比の補正量を加算し、各相の修正デューティー比を出力する第2加算手段とを具備する態様が好ましい。
また、上記構成にあっては、前記コンバータを構成する各相の駆動状態を検知する検知手段と、前記コンバータの各相に設定する基本デューティー比であって、連続したリアクトル電流が流れる連続モードの基本デューティー比と、不連続なリアクトル電流が流れる不連続モード時の基本デューティー比を記憶する記憶手段と、前記検知手段によっていずれかの相が停止状態から起動状態に移行することが検知されたとき、当該相に対して不連続モード時の基本デューティー比を設定する設定手段とをさらに具備する態様がさらに好ましい。
また、上記構成にあっては、前記相電流分配手段は、前記燃料電池の運転状況に基づいて当該コンバータの変換効率を最大化する駆動相数を求め、前記修正電流指令値を前記駆動相数で除することにより、前記各相の目標リアクトル電流値を導出する態様が好ましい。
また、上記構成にあっては、前記各相の基本デューティー比は、当該基本デューティー比をDs、前記燃料電池と負荷との間に接続されるインバータの入力電圧をVH、前記燃料電池の出力電圧をVLとした場合、下記式を満たす態様が好ましい。
Ds=(VH−VL)/VH
また、本発明に係る別のコンバータ制御装置は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータと、前記燃料電池の出力電力指令値を入力する第1入力手段と、前記燃料電池の出力電圧を測定し、出力電圧測定値を出力する第1測定手段と、前記燃料電池の出力電圧指令値を入力する第2入力手段と、前記出力電力指令値と前記出力電圧測定値から前記燃料電池の出力電流指令値を生成する生成手段と、前記出力電圧指令値と前記出力電圧測定値の電圧偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第3演算手段と、生成された前記出力電流指令値に前記出力電流指令値の補正量を加算し、修正出力電流指令値として出力する第1加算手段と、前記修正出力電流指令値に基づき前記コンバータに設定するデューティー比を制御するデューティー比制御手段とを具備することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る別のコンバータ制御装置は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータと、前記燃料電池の出力電力指令値を入力する第1入力手段と、前記燃料電池の出力電圧を測定し、出力電圧測定値を出力する第1測定手段と、前記燃料電池の出力電力を測定し、出力電力測定値を出力する第2測定手段と、前記燃料電池の上限電圧閾値を入力する第2入力手段と、前記出力電力指令値と前記出力電圧測定値から前記燃料電池の出力電流指令値を生成する生成手段と、前記出力電力指令値と前記出力電力測定値の電力偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第1演算手段と、前記上限電圧閾値と前記出力電圧測定値の電圧偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第3演算手段と、生成された前記出力電流指令値に、前記第1演算手段による前記出力電流指令値の補正量または前記第3演算手段による前記出力電流指令値の補正量のいずれかを加算し、修正出力電流指令値として出力する第1加算手段と、前記修正出力電流指令値に基づき前記コンバータに設定するデューティー比を制御するデューティー比制御手段と、前記上限電圧閾値と前記出力電圧測定値とを比較し、比較結果に基づき、前記第1演算手段による出力電流指令値の補正量を前記第1加算手段に出力するか、前記第3演算手段による出力電流指令値の補正量を前記第1加算手段に出力するかを切り換える切換制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池の出力を簡易かつ精度良く制御することが可能となる。
A.第1実施形態
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施形態について説明する。 図1は第1実施形態に係る車両に搭載されたFCHVシステムの構成を示す。なお、以下の説明では車両の一例として燃料電池自動車(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)を想定するが、電気自動車などにも適用可能である。また、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源、さらには携帯型の燃料電池システムにも適用可能である。また、説明の理解を容易にするために、図8に対応する部分については同一符号を付している。
(システム構成)
図1は、FCHVシステム100のシステム全体図である。
FCHVシステム100は、燃料電池110とインバータ140の間にFCコンバータ150が設けられるとともに、バッテリ120とインバータ140の間にDC/DCコンバータ180が設けられているDC/DCコンバータ(以下、バッテリコンバータ)180が設けられている。
燃料電池110は、複数の単位セルを直列に積層してなる固体高分子電解質型セルスタックである。燃料電池110には、燃料電池110の出力電圧Vfcmesを検出するための電圧センサV0、及び出力電流Ifcmesを検出するための電流センサI0が取り付けられている。燃料電池110においては、アノード極において(1)式の酸化反応が生じ、カソード極において(2)式の還元反応が生じ、燃料電池110全体としては(3)式の起電反応が生じる。
2 → 2H++2e- ・・・(1)
(1/2)O2+2H++2e- → H2O ・・・(2)
2+(1/2)O2 → H2O ・・・(3)
単位セルは、高分子電解質膜等を燃料極及び空気極の二つの電極で挟み込んだMEAを燃料ガスと酸化ガスとを供給するためのセパレータで挟み込んだ構造を有している。アノード極はアノード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてあり、カソード極はカソード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてある。
燃料電池110には、燃料ガスをアノード極に供給する系統、酸化ガスをカソード極に供給する系統、及び冷却液を提供する系統(いずれも図示略)が設けられており、コントローラ160からの制御信号に応じて、燃料ガスの供給量や酸化ガスの供給量を制御することにより、所望の電力を発電することが可能となっている。
FCコンバータ150は、燃料電池110の出力電圧Vfcmesを制御する役割を担っており、一次側(入力側:燃料電池110側)に入力された出力電圧Vfcmesを、一次側と異なる電圧値に変換(昇圧または降圧)して二次側(出力側:インバータ140側)に出力し、また逆に、二次側に入力された電圧を、二次側と異なる電圧に変換して一次側に出力する双方向の電圧変換装置である。このFCコンバータ150により、燃料電池110の出力電圧Vfcmesが目標出力に応じた電圧となるように制御する。
このFCコンバータ150は、三相運転方式を取っており、具体的な回路方式としてはU相151、V相152、W相153によって構成された三相ブリッジ形コンバータとしての回路構成を備えている。また、FCコンバータ150は、昇圧コンバータ(図2参照)であって、ソフトスイッチによって駆動されるコンバータであっても良い。ここで、三相ブリッジ形コンバータの回路構成は、入力された直流電圧を一旦交流に変換するインバータ類似の回路部分とその交流を再び整流して、異なる直流電圧に変換する部分とが組み合わされている。
図2は、FCコンバータ150の1相分の回路を抜き出した負荷駆動回路の構成図である。なお、以下の説明では、FCコンバータ150に入力される昇圧前の電圧を入力電圧Vinと呼び、FCコンバータ150から出力される昇圧後の電圧を出力電圧Voutと呼ぶ。
図2に示すように、FCコンバータ150(1相分)は、リアクトルL1と、整流用のダイオードD1と、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などからなるスイッチング素子SW1とを備えている。リアクトルL1は、その一端が燃料電池110の出力端(図示略)に接続され、他端がスイッチング素子SW1のコレクタに接続されている。ここで、リアクトルL1に流れる電流は、各相のリアクトル電流を検知する電流センサI1〜I3(図1参照)によって検知される。スイッチング素子SW1は、インバータ140の電源ラインとアースラインの間に接続されている。具体的には、スイッチング素子SW1のコレクタが電源ラインに接続され、エミッタがアースラインに接続されている。かかる構成において、まず、スイッチSW1をONにすると、燃料電池110→インダクタL1→スイッチSW1へと電流が流れ、このときインダクタL1が直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。
続いてスイッチSW1をOFFにすると、インダクタL1に蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧が燃料電池110のFC電圧(入力電圧Vin)に重畳され、入力電圧Vinよりも高い作動電圧(出力電圧Vout)がインダクタL1から出力されるとともに、ダイオードD1を介して出力電流が出力される。コントローラ160は、このスイッチSW1のON/OFFのデューティー比(後述)を適宜変更することで、所望の出力電圧Voutを得る。なお、当該FCコンバータ150の入力電流(すなわち、燃料電池110の出力電流)は、電流センサI0(図1参照)により検知され、FCコンバータ150の入力電圧(すなわち、燃料電池110の出力電圧)は、電圧センサV0(図1参照)により検知される。
図1に戻り、バッテリ120は、負荷130に対して燃料電池110と並列に接続されており、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。バッテリ130としては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池等の二次電池が利用される。
バッテリコンバータ180は、インバータ140の入力電圧Voutを制御する役割を担っており、例えばFCコンバータ150と同様の回路構成を有している。なお、バッテリコンバータ180の回路構成は、上記に限る趣旨ではなく、インバータ140の入力電圧Voutの制御が可能なあらゆる構成を採用することができる。
インバータ140は、例えばパルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータであり、コントローラ160からの制御指令に従って、燃料電池110またはバッテリ120から出力される直流電力を三相交流電力に変換して、トラクションモータ131の回転トルクを制御する。
トラクションモータ131は、本車両の主動力となるものであり、減速時には回生電力を発生するようにもなっている。ディファレンシャル132は減速装置であり、トラクションモータ131の高速回転を所定の回転数に減速し、タイヤ133が設けられたシャフトを回転させる。シャフトには図示せぬ車輪速センサ等が設けられ、これにより当該車両の車速等が検知される。なお、本実施形態では、燃料電池110から供給される電力を受けて動作可能な全ての機器(トラクションモータ131、ディファレンシャル132を含む)を負荷130と総称する。
コントローラ160は、FCHVシステム100の制御用のコンピュータシステムであり、例えばCPU、RAM、ROM等を備えている。コントローラ160は、センサ群170から供給される各種の信号(例えば、アクセル開度をあらわす信号や車速をあらわす信号、燃料電池110の出力電流や出力端子電圧をあらわす信号など)を入力して、負荷130の要求電力(すなわち、システム全体の要求電力)を求める。
負荷130の要求電力は、例えば車両走行電力と補機電力との合計値である。補機電力には車載補機類(加湿器、エアコンプレッサ、水素ポンプ、及び冷却水循環ポンプ等)で消費される電力、車両走行に必要な装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、及び懸架装置等)で消費される電力、乗員空間内に配設される装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)で消費される電力などが含まれる。
そして、コントローラ(コンバータ制御装置)160は、燃料電池110とバッテリ120とのそれぞれの出力電力の配分を決定し、発電指令値を演算する。コントローラ160は、燃料電池110及びバッテリ120に対する要求電力を求めると、これらの要求電力が得られるようにFCコンバータ150及びバッテリコンバータ180の動作を制御する。ここで、本実施形態は、コントローラ160による燃料電池110の出力制御方法に特徴がある。以下、図3を参照しながら、燃料電池110の出力制御ロジックについて説明する。
図3はコントローラ160などによって実現される燃料電池110の出力制御機能を示すブロック図である。上述したように、本実施形態ではU相151、V相152、W相153によって構成された三相ブリッジ形のFCコンバータ150を用いて燃料電池110の出力を制御する場合を想定する。
FC要求電力入力手段(入力手段、第1入力手段)210は、負荷130の要求電力に基づき、燃料電池110に対する要求電力指令値(以下、FC要求電力指令値)Preqを導出し、これを指令電流演算手段240に出力する。
FC電圧入力手段220は、電圧センサ(第1測定手段)V0によって検出される燃料電池110の出力電圧Vfcmesを入力し、これを指令電流演算手段240、偏差演算手段250に出力する。
FC測定電力入力手段(第2測定手段)230は、燃料電池110の実際の出力電力測定値(以下、FC出力電力測定値)Pfcmesを入力し、これを偏差演算手段250に出力する。ここで、FC出力電力測定値Pfcmesは、電圧センサV0によって検出される燃料電池110の出力電圧Vfcmesと電流センサI0によって検出される燃料電池110の出力電流Ifcmesから求めても良いが、電力計(第2測定手段)などを用いて直接、FC出力電力測定値Pfcmesを求めても良い。
指令電流演算手段(生成手段)240は、FC要求電力手段210から供給されるFC要求電力指令値Preqを、FC電圧入力手段220から供給される燃料電池110の出力電圧Vfcmesで除するなどして、燃料電池110に対する要求電流指令値(以下、FC要求電流指令値)Irefを導出する。そして、指令電流演算手段240は、導出したFC要求電流指令値Irefを指令電流補正手段260に出力する。
偏差演算手段250は、FC要求電力指令値PreqとFC出力電力測定値Pfcmesとの電力偏差(差分)を求め、これをPID補正量演算手段270に出力する。
PID補正量演算手段(第1演算手段)270は、偏差演算手段250から出力される電力偏差をもともに、PID制御則に基づいて燃料電池110に対する要求電流指令値の補正量Icrtを演算し、これを指令電流補正手段260に出力する。
指令電流補正手段(第1加算手段)260は、指令電流演算手段240から出力されるFC要求電流指令値Irefに、PID補正量演算手段270から出力される補正量(PID補正項)Icrtを加算し、修正FC電流指令値Iamrefを生成する。そして、指令電流補正手段260は、生成した修正FC電流指令値Iamrefを相電流分配手段280に出力する。
相電流分配手段280は、FCコンバータ150の変換効率を最大化する駆動相数にて、修正FC電流指令値Iamrefを除することにより、各相の目標電流指令値を導出する。ここで、FCコンバータ150の変換効率を最大化する駆動相数は、燃料電池110に対する要求電力や運転環境など(以下、「運転状況」と総称)に応じて異なる。よって、運転状況とFCコンバータ150の変換効率を最大化する駆動相数との対応関係を予め実験などによって求め、これをマップ化し、これを駆動相数決定マップとして保持しておく。相電流分配手段280は、指令電流補正手段260から修正FC電流指令値Iamrefを受け取ると、燃料電池110の運転状況を把握し、駆動相数決定マップを参照することで、現運転状況にてFCコンバータ150の変換効率を最大化する駆動相数を決定し、この駆動相数にて修正FC電流指令値Iamrefを除することにより、各相の目標電流指令値、具体的にはU相目標電流値Iref(u)、V相目標電流値Iref(v)、W相目標電流値Iref(w)を導出する。
U相測定電流入力手段290aは、電流センサ(第3測定手段)I1によって検知されるU相リアクトル電流測定値Ilmes(u)を入力し、これをU相偏差演算手段300aに出力する。U相偏差演算手段300aは、U相目標電流値Iref(u)からU相リアクトル電流測定値Ilmes(u)を減ずることにより、U相電流偏差を求める。
U相PID補正量演算手段(第2演算手段)310aは、U相偏差演算手段300aから出力されるU相電流偏差をもとに、PID制御則に基づいてU相デューティー比の補正量Dcrt(u)を演算し、これをU相デューティー比補正手段330aに出力する。
U相基本デューティー比入力手段320aは、U相の基本デューティー比Dsを入力し、これをU相デューティー比補正手段330aに出力する。ここで、U相の基本デューティー比Dsは、下記式(4)によって導出される。なお、基本デューティー比Dsは、相によらず一定であるため(すなわち、U相、V相、W相において共通)、以下では、ことわりがない限り、単に基本デューティー比Dsと呼ぶ。また、基本デューティー比Dsの導出方法については、後に詳述する。
Ds=(VH−VL)/VH・・・(4)
VH;インバータ入力電圧(高圧側電圧)
VL;FC電圧(低圧側電圧)
U相デューティー比補正手段(第2加算手段)330aは、U相デューティー比入力手段320aから出力されるU相の基本デューティー比Dsに、U相PID補正量演算手段310aから出力されるU相デューティー比の補正量Dcrt(u)を加算し、修正U相デューティー比Dam(u)を生成する。そして、U相デューティー比補正手段330aは、生成した修正U相デューティー比Dam(u)をFCコンバータ制御回路340に出力する。
以上、U相の動作制御を例に説明したが、V相、W相も同様の制御が行われる。簡単に説明すると、V相PID補正量演算手段(第2演算手段)310bは、V相偏差演算手段300bから出力されるV相電流偏差をもとに、PID制御則に基づいてV相デューティー比の補正量Dcrt(v)を演算し、これをV相デューティー比補正手段330bに出力する。V相デューティー比補正手段(第2加算手段)330bは、V相デューティー比入力手段320bから出力されるV相の基本デューティー比Dsに、V相PID補正量演算手段310bから出力されるV相デューティー比の補正量Dcrt(v)を加算し、修正V相デューティー比Dam(v)を生成する。そして、V相デューティー比補正手段330bは、生成した修正U相デューティー比Dam(v)をFCコンバータ制御回路340に出力する。
同様に、W相PID補正量演算手段(第3演算手段)310cは、W相偏差演算手段300cから出力されるW相電流偏差をもとに、PID制御則に基づいてW相デューティー比の補正量Dcrt(w)を演算し、これをW相デューティー比補正手段330cに出力する。W相デューティー比補正手段(第3加算手段)330cは、W相デューティー比入力手段320cから出力されるW相の基本デューティー比Dsに、W相PID補正量演算手段310cから出力されるW相デューティー比の補正量Dcrt(w)を加算し、修正W相デューティー比Dam(w)を生成する。そして、W相デューティー比補正手段330cは、生成した修正W相デューティー比Dam(w)をFCコンバータ制御回路340に出力する。
FCコンバータ制御回路(デューティー比制御手段)340は、各相のデューティー比補正手段330a,330b,330cから出力される各相の修正デューティー比Dam(u),Dam(v),Dam(w)をもとに、FCコンバータ150の駆動を制御する。このように、本実施形態によれば、従来技術の如くIV特性を推定することなしに、FC出力電力測定値Pfcmesや燃料電池110の出力電圧Vfcmesをもとに燃料電池110の出力を直接制御することができる。よって、IV特性を推定して燃料電池110の出力を制御していた従来と比較して、精度良くかつ簡易に制御することが可能となる。
また、本実施形態によれば、燃料電池110の出力電流Ifcmesを測定する電流センサI0と、各相のリアクトル電流を測定する電流センサ(第3測定手段)I1〜I3の間に相対誤差が発生していても、PID制御を行うことでFC要求電力指令値PreqとFC出力電力測定値Pfcmesとの間に生じる定常誤差を抑制することが可能となる。
B.第2実施形態
第1実施形態において説明したように、複数相(2以上の相)のFCコンバータ150を用いる場合には、燃料電池110に対する要求電力などに応じて相停止制御を行うことになる。ここで、相停止状態から起動状態に移行する場合、FCコンバータ150には、基本デューティー比Dsが設定されることになるが、該基本デューティー比Dsは当該時点での入出力電圧をもとに導出されるため(式(4)参照)、起動直後の基本デューティー比Dsが過大となり、リアクトル電流にオーバーシュートが発生し、不安定な挙動を示すおそれがある。
そこで、第2実施形態では、相停止状態から起動状態に移行する場合など、各相のリアクトル電流が不連続になる場合においては、デューティー比が徐々に増加するような基本デューティー比を設定し、これにより起動直後のリアクトル電流の乱れを抑制可能とする。なお、以下では、各相のリアクトル電流が不連続になるモードを不連続モードと呼び、該リアクトル電流が連続しているモードを連続モードと呼ぶ。
<連続モードにおける基本デューティー比>
図4は、連続モードにおけるリアクトル電流の変化を例示した図である。
FCコンバータ150にて低圧側電圧VLを高圧側電圧VHに昇圧する定常状態における基本デューティー比Ds1は、下記式(5)〜(7)より導出される。このような基本デューティー比Ds1をFCコンバータ150に設定することで、図4に示すようなリアクトル電流が得られる。
VL=L*ΔI/Δt ・・・(5)
VH=L*ΔI/(1−Δt)+VL ・・・(6)
Ds1=Δt/1=(VH−VL)/VH ・・・(7)
VH;インバータ入力電圧(高圧側電圧)
VL;FC電圧(低圧側電圧)
<不連続モードにおける基本デューティー比>
図5は、不連続モードにおけるリアクトル電流の変化を例示した図である。
電流が不連続となる不連続モードにおいて基本デューティー比Ds2は、下記式(8)〜(12)より導出される。
IL*T=(Ton+Toff)*ΔI/2 ・・・(8)
VL=L*ΔI/Ton ・・・(9)
VH=L*ΔI/Toff+VL ・・・(10)
Figure 0005207055
Figure 0005207055
IL;リアクトル平均電流
Ton;スイッチング素子SW1のON時間
Toff;リアクトル放電時間
T;FCコンバータ150の1周期時間
上記式(8)〜(12)によって導出されるデューティー比Ds2は、リアクトル電流の乱れを抑制することができると同時に、本来の出力制御に影響を与えない範囲で設定することが可能となる。このように、不連続モードにおいては、不連続モード用のデューティー比Ds2を用いることで、リアクトル電流にオーバーシュートが発生し、不安定な挙動を示すという問題を抑制することが可能となる。
本実施形態では、各相の基本デューティー比入力手段(記憶手段)320a〜320cには、不連続モードのデューティー比Ds2と連続モードのデューティー比Ds1が予め記憶されている。各相の基本デューティー比入力手段(検知手段、設定手段)320a〜320cは、対応する相の駆動状態を検知するととともに、検知結果に応じて設定すべき基本デューティー比の切り換えを行う。
なお、不連続モードのデューティー比Ds2と連続モードのデューティー比Ds1との切り換えタイミングは、予め実験などによって求めておけば良い。例えば、各相の基本デューティー比入力手段(設定手段)320a〜320cは、相停止状態から起動状態に移行したことを検知すると、所定時間t(s)だけ不連続モードのデューティー比Ds2を利用した後、連続モードのデューティー比Ds1に切り換える。もちろん、これに限る趣旨ではなく、FCコンバータ150が定常状態に移行したことを検知した場合に不連続モードのデューティー比Ds2から連続モードのデューティー比Ds1に切り換えても良く、また、上記式(8)〜(12)で導出される不連続モードのデューティー比Ds2が所定値に達した場合に、不連続モードのデューティー比Ds2から連続モードのデューティー比Ds1に切り換えても良い。
C.第3実施形態
第1実施形態では、燃料電池110の電力の偏差(具体的には、FC要求電力指令値PreqとFC出力電力測定値Pfcmesとの電力偏差)からPID補正項を演算したが、燃料電池110の電圧の偏差(具体的には、FC要求電圧指令値VrefとFC出力電圧測定値Vfcmesとの電圧偏差)からPID補正項を演算しても良い。
図6は、第3実施形態に係るコントローラ160などによって実現される燃料電池110の出力制御機能を示すブロック図であり、図3に示すFC測定電力入力手段230、偏差演算手段250、PID補正量演算手段270(図3に示すフィードバックループR1参照)の代わりに、FC指令電圧入力手段230a、偏差演算手段250a、PID補正量演算手段270a(図6に示すフィードバックループR2参照)が設けられている。なお、その他の部分は図3に示す構成と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を割愛する。
FC指令電圧入力手段(第2入力手段)230aは、燃料電池110に対する要求電圧指令値(以下、FC要求電圧指令値)Vrefを入力する。そして、偏差演算手段250aは、FC電圧測定値VfcmesとFC要求電圧指令値Vrefとの電圧偏差(差分)を求め、PID補正量演算手段(第3演算手段)270aは、偏差演算手段250aから出力される電圧偏差をもとに、PID制御則に基づいて燃料電池110に対する要求電流指令値Irefの補正量(PID補正項)Icrtを演算し、これを指令電流補正手段260に出力する。
このように、本実施形態に係る制御機能は、燃料電池110の電力ではなく燃料電池110の電圧を制御する点に特徴がある。このような制御が必要となるのは、燃料電池110の出力電力とともに、燃料電池110の出力電圧を制御することが必要な運転モードが存在するからである。具体的には、燃料電池110の発電効率の低い運転動作ポイントで運転することで、燃料電池110に対する要求電力を満たしながらも燃料電池110を暖機する急速暖機運転モードや、燃料電池110の耐久性を悪化させないように予め燃料電池110の出力電圧の閾値(すなわち、高電位回避基準電圧)を設け、この基準値を超えないように制御を行う高電位回避運転モードなどの存在である。
このような運転モードで運転する場合には、上記の如く、燃料電池110の電圧の偏差からPID補正項を演算することで、燃料電池110の出力電圧を制御することが可能となる。
D.第4実施形態
第1実施形態では、燃料電池110の電力偏差からPID補正項を演算し、第3実施形態では、燃料電池110の電圧偏差からPID補正項を演算したが、これらを組み合わせて、燃料電池110の電力偏差からPID補正項を演算する態様(以下、FC電力フィードバック)と燃料電池の110の電圧偏差からPID補正項を演算する態様(以下、FC電圧フィードバック)を切り換えるように制御しても良い。
図7は、第4実施形態に係るコントローラ160などによって実現される燃料電池110の出力制御機能を示すブロック図であり、図3に示す構成に加えて、FC電圧上限値設定手段230b、偏差演算手段250b、PID補正量演算手段270b、制限手段270c、切換制御手段270dが設けられている。
FC電圧上限値設定手段(第2入力手段)230bは、FC電力フィードバックとFC電圧フィードバックを切り換えるための判断基準を設定する手段であり、具体的には燃料電池110の電圧上限値(以下、FC電圧上限値)Vfculを偏差演算手段250bに出力する。
偏差演算手段250bは、FC電圧上限値VfculとFC出力電圧測定値Vfcmesとの電圧偏差(差分)を求め、これをPID補正量演算手段(PID補正項)270bに出力する。PID補正量演算手段270bは、偏差演算手段250bから出力される電圧偏差をもとに、PID制御則に基づいて燃料電池110に対する要求電流指令値の補正量Icrtを演算する。制限手段270cは、要求電流指令値の補正量Icrtが過大とならないように上限、下限を制限する。
切換制御手段270dは、偏差演算手段250bから供給される電圧偏差に基づき、FC出力電圧測定値VfcmesがFC電圧上限値Vfclを超えていないかを判断する。切換制御手段270dは、FC出力電圧測定値fcmesがFC電圧上限値Vfclを超えていない場合には、FC電力フィードバックを実現するべく、フィードバックループR1を有効にする(スイッチS1;ON、スイッチS2;OFF)。
一方、切換制御手段270dは、FC出力電圧測定値fcmesがFC電圧上限値Vfclを超えたと判断すると、FC電圧フィードバックを実現するべく、フィードバックループR2を有効にする(スイッチS1;OFF、スイッチS2;ON)。
かかる構成によれば、現時点での燃料電池110の出力電圧に基づいて、FC電力フィードバックとFC電圧フィードバックとを自動切換することができるため、FC電圧フィードバックを実行している間に出力電圧がFC電圧上限値を超えてしまうという問題を未然に防止することが可能となる。
もちろん、FC電力フィードバックとFC電圧フィードバックの切り換えは、自動でなくても他の要素(コントローラなど)からの命令によって実行するようにしても良い。
E.その他
上述した各実施形態では、U相151、V相152、W相153によって構成されたFCコンバータ150の各相のリアクトル電流を検知するために、相毎に電流センサI1〜I3を設けた場合について説明したが、センサ点数が多く製造コストが高くなることが懸念される。
そこで、複数相のいずれか1つの相のリアクトル電流(以下では、W相のリアクトル電流を想定)に関しては、例えば下記式(13)を利用して、コントローラ160が導出するようにしても良い。かかる構成によれば、相毎に電流センサを設ける場合と比較して、設置すべきセンサの個数を減らすことが可能となる。
Iest(w)=Ifcmes−Ilmes(u)−Ilmes(v) ・・・(13)
第1実施形態に係るFCHVシステムのシステム構成図である。 同実施形態に係るFCコンバータ(1相分)の回路構成を示す図である。 同実施形態に係る燃料電池の出力制御機能を示すブロック図である。 第2実施形態に係る連続モードにおけるリアクトル電流の変化を例示した図である。 同実施形態に係る不連続モードにおけるリアクトル電流の変化を例示した図である。 第3実施形態に係る燃料電池の出力制御機能を示すブロック図である。 第4実施形態に係る燃料電池の出力制御機能を示すブロック図である。 従来のFCHVシステムのシステム構成図である。 推定IV特性カーブを例示した図である。
符号の説明
100…FCHVシステム、110…燃料電池、120…バッテリ、130…負荷、140…インバータ、150…FCコンバータ、160…コントローラ、170…センサ群、180…バッテリコンバータ、210…FC要求電力入力手段、220…FC電圧入力手段、230…FC測定電力入力手段、230a…FC指令電圧入力手段、230b…FC電圧上限値設定手段、240…指令電流演算手段、250,250a,250b…偏差演算手段、260…FC要求電力入力手段、270,270a,270b…PID補正量演算手段、270c…制限手段、270d…切換制御手段、280…相電流分配手段、290a…U相リアクトル電流測定手段、300a…U相偏差演算手段、310a…U相PID補正量演算手段、320a…U相基本デューティー比入力手段、330a…U相デューティー比補正手段、290b…V相リアクトル電流測定手段、300b…V相偏差演算手段、310b…V相PID補正量演算手段、320b…V相基本デューティー比入力手段、330b…V相デューティー比補正手段、290c…W相リアクトル電流測定手段、300c…W相偏差演算手段、310c…W相PID補正量演算手段、320c…W相基本デューティー比入力手段、330c…W相デューティー比補正手段、340…FCコンバータ制御回路。

Claims (6)

  1. 複数相にて構成され、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータと、
    前記燃料電池の出力電力指令値を入力する第1入力手段と、
    前記燃料電池の出力電圧を測定し、出力電圧測定値を出力する第1測定手段と、
    前記燃料電池の出力電力を測定し、出力電力測定値を出力する第2測定手段と、
    前記出力電力指令値と前記出力電圧測定値から前記燃料電池の出力電流指令値を生成する生成手段と、
    前記出力電力指令値と前記出力電力測定値の電力偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第1演算手段と、
    生成された前記出力電流指令値に前記出力電流指令値の補正量を加算し、修正出力電流指令値として出力する第1加算手段と、
    前記修正出力電流指令値に基づき前記コンバータの各相に設定するデューティー比を制御するデューティー比制御手段と
    を具備し、
    前記コンバータを構成する各相の駆動状態を検知する検知手段と、
    前記コンバータの各相に設定する基本デューティー比であって、連続したリアクトル電流が流れる連続モードの基本デューティー比と、不連続なリアクトル電流が流れる不連続モード時の基本デューティー比を記憶する記憶手段と、
    前記検知手段によっていずれかの相が停止状態から起動状態に移行することが検知されたとき、当該相に対して不連続モード時の基本デューティー比を設定する設定手段と、
    をさらに具備することを特徴とするコンバータ制御装置。
  2. 記デューティー比制御手段は、
    前記修正電流指令値に基づき各相の目標リアクトル電流値を導出する相電流分配手段と、
    各相のリアクトル電流を測定し、相毎のリアクトル電流測定値を出力する第3測定手段と、
    各相の前記目標リアクトル電流値と前記リアクトル電流測定値との電流偏差をもとに、PID制御則に基づいて各相の基本デューティー比の補正量を演算する第2演算手段と、
    各相の基本デューティー比に前記基本デューティー比の補正量を加算し、各相の修正デューティー比を出力する第2加算手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のコンバータ制御装置。
  3. 前記相電流分配手段は、
    前記燃料電池の運転状況に基づいて当該コンバータの変換効率を最大化する駆動相数を求め、前記修正電流指令値を前記駆動相数で除することにより、前記各相の目標リアクトル電流値を導出することを特徴とする請求項2に記載のコンバータ制御装置。
  4. 前記各相の基本デューティー比は、当該基本デューティー比をDs、前記燃料電池と負荷との間に接続されるインバータの入力電圧をVH、前記燃料電池の出力電圧をVLとした場合、下記式を満たすことを特徴とする請求項に記載のコンバータ制御装置。
    Ds=(VH−VL)/VH
  5. 複数相にて構成され、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータと、
    前記燃料電池の出力電力指令値を入力する第1入力手段と、
    前記燃料電池の出力電圧を測定し、出力電圧測定値を出力する第1測定手段と、
    前記燃料電池の出力電圧指令値を入力する第2入力手段と、
    前記出力電力指令値と前記出力電圧測定値から前記燃料電池の出力電流指令値を生成する生成手段と、
    前記出力電圧指令値と前記出力電圧測定値の電圧偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第演算手段と、
    生成された前記出力電流指令値に前記出力電流指令値の補正量を加算し、修正出力電流指令値として出力する第1加算手段と、
    前記修正出力電流指令値に基づき前記コンバータの各相に設定するデューティー比を制御するデューティー比制御手段と
    を具備し、
    前記コンバータを構成する各相の駆動状態を検知する検知手段と、
    前記コンバータの各相に設定する基本デューティー比であって、連続したリアクトル電流が流れる連続モードの基本デューティー比と、不連続なリアクトル電流が流れる不連続モード時の基本デューティー比を記憶する記憶手段と、
    前記検知手段によっていずれかの相が停止状態から起動状態に移行することが検知されたとき、当該相に対して不連続モード時の基本デューティー比を設定する設定手段と、
    をさらに具備することを特徴とするコンバータ制御装置。
  6. 前記燃料電池の上限電圧閾値を入力する第入力手段と、
    前記上限電圧閾値と前記出力電圧測定値の電圧偏差をもとに、PID制御則に基づき燃料電池の出力電流指令値の補正量を演算する第3演算手段と、を具備し、
    前記第1加算手段は、
    生成された前記出力電流指令値に、前記第1演算手段による前記出力電流指令値の補正量または前記第3演算手段による前記出力電流指令値の補正量のいずれかを加算し、修正出力電流指令値として出力するものであって、
    前記上限電圧閾値と前記出力電圧測定値とを比較し、比較結果に基づき、前記第1演算手段による出力電流指令値の補正量を前記第1加算手段に出力するか、前記第3演算手段による出力電流指令値の補正量を前記第1加算手段に出力するかを切り換える切換制御手段を更に具備することを特徴とする、請求項1又は請求項5に記載のコンバータ制御装置。
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