JP2014014226A - 交流電動機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単位インバータを全数回生可能なインバータ構成にすることなく、ファンなどの慣性が大きな負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させる。
【解決手段】交流電動機駆動装置10は、単位インバータ1aおよび1bの組み合せを直列に合計n段(nは2以上の整数)接続して1相分を構成し、当該1相分を複数相設けて交流電動機3の各相の入力端子に接続した多段接続インバータ1と、交流電動機3を可変速制御するインバータ制御部11とを備え、多段接続インバータ1では、各相の単位インバータ1aおよび1bの組み合せをm台(mは正の整数で、m<n)の単位インバータ1aとn−m台の単位インバータ1bとし、インバータ制御部11は交流電動機3を所定の速度を下回って減速制御する場合に、単位インバータ1aが電力を回生するように多段接続インバータ1を位相制御し、交流電動機3を可変速制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電動機を駆動する交流電動機駆動装置に関する。
ファン、ブロワ等の回転機械(負荷)を駆動する交流電動機を制御する交流電動機駆動装置は、駆動する機械設備の要求に応じて決められた運転速度範囲内で加速、減速を行っている。通常は、運転速度範囲内の最低速度から最高速度まで、また、最高速度から最低速度までを一定の加速レート・減速レートで加速・減速させている。このうち、減速に関しては、回生機能を有さない交流電動機駆動装置の場合には回生運転とならないようにするために、十分に余裕のある減速レートによって長い時間をかけて減速させる必要がある。
なお、順変換部及び逆変換部を有する単相インバータユニットを複数直列に接続し、各単相インバータユニットの順変換部には入力トランスを介してそれぞれ交流電力を入力するよう構成した直列多重インバータ装置において、各単相インバータユニットを構成する順変換部のダイオードと逆並列にそれぞれ自己消弧形半導体スイッチング素子を接続して120°通流コンバータとし、かつこの120°通流コンバータの交流入力側に電圧検出回路を接続し、この電圧検出回路によって検出された電圧を共通のコントローラに送出し、コントローラはこの入力電圧に同期した120°通流幅信号を生成して前記各単相インバータユニットの各自己消弧形半導体スイッチング素子を制御するよう構成したことが知られている。
特開2006−230027号公報
図8は従来の交流電動機駆動装置の構成を示すブロック図である。また、図9は従来例による交流電動機駆動装置のフリーラン減速を示す図であり、図10は従来例の交流電動機駆動装置の可変速制御を示す図である。
交流電動機駆動装置110は、図8に示すように、単位インバータ1bから構成される多段接続インバータ101と、速度基準指令を受けて交流電動機3を可変速制御するインバータ制御部111とを備えている。単位インバータ1bは、複数のダイオードが配置されて交流を直流に変換する整流器と、整流された直流を平滑化する平滑化コンデンサと、ダイオードと逆並列に配置された複数の自己消弧形電力素子を有して直流を交流に変換するインバータとから構成されている。
交流電動機駆動装置110は、入力変圧器2を介して三相交流電源4に接続され、また、交流電動機3の各相(U相、V相およびW相)に接続されている。入力変圧器2は、高圧側に接続される1次巻線21と低圧側に接続される2次巻線22からなる構成である。
交流電動機駆動装置110は、ファンやブロワ等の可変速制御の用途には、回生制御機能が必要とされることがあまりなかった。このため、例えばファンやブロワ等において機械のイナーシャが非常に大きな負荷に接続された交流電動機3を図8に示す交流電動機駆動装置によって駆動した場合、単位インバータ1bの整流器がダイオードで構成されているため、交流電動機3を減速させる時は回生運転できない。
ファンやブロワなどは負荷トルクが回転数(速度)の2乗に比例する2乗トルク特性であり、交流電動機駆動装置110に回生機能がない場合には、例えば負荷トルクを使ってのフリーラン減速が用いられる場合がある。図9はこのような場合を示したものである。すなわち、交流電動機3は、速度が最高速度Nmaxからある一定の速度(最低速度Nminとする)付近までは、例えば時間t0〜t1で減速する。さらに、その一定の速度付近以下から低速領域(例えば停止速度付近)までは長い時間をかけて減速する。
また、このような負荷に接続された交流電動機3を制御する交流電動機駆動装置110において、図8に示すような回生機能のない多段接続インバータ101を用いる場合に、運転速度範囲である最高速度Nmaxから最低速度Nminまでを所定の減速レートによって速度制御し、かつ回生動作とならないようにする場合がある。
例えば、図8に示す交流電動機駆動装置110の速度制御処理において、交流電動機3が回生動作とならないようにするために、図10に示すフリーラン減速カーブCxにおける最低速度Nmin(時間t1)での接線Lyと同じ傾きである減速レートLxによって、交流電動機3を最高速度Nmaxから最低速度Nminまで減速させる。このため、非常に長い減速時間(時間t0〜te)を要していた。
また、この減速時間を短くしようとして減速レートLxを大きくした場合、図8に示す交流電動機駆動装置110には回生機能がないため、回生エネルギーを処理できず、減速の途中で多段接続インバータ101を強制的に停止させる必要があり、運転が継続できないという課題があった。
一方、上記他の従来技術では、図8に示す交流電動機駆動装置110に用いる単位インバータ1bのすべてを、交流を直流に変換する整流器と、直流を交流に変換するインバータにダイオードと逆並列になった自己消弧形電力素子で構成した単相出力の単位インバータとすると、コストが高くなるという課題があった。
ファン、ブロワ、ポンプ等の2乗トルク特性を有する回転機械において、交流電動機を駆動する交流電動機駆動装置に回生機能がない場合、特に、慣性力(イナーシャ)が大きな回転機械(負荷)の場合には、回転の最高速度から最低速度までの減速時間が非常に長くなるという課題があった。
本発明が解決しようとする課題は、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる交流電動機駆動装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る交流電動機駆動装置は、単相出力の合計n台(nは2以上の整数)の第1の単位インバータおよび第2の単位インバータの組み合せを直列に多段接続して1相分を構成し、当該1相分を複数相設けて交流電動機の各相の入力端子に接続する多段接続インバータと、前記交流電動機を可変速制御するインバータ制御部とを備える交流電動機駆動装置である。前記第1の単位インバータは、ダイオードおよびそれと逆並列になった自己消弧形電力素子を複数配置して交流と直流を相互に変換可能な第1整流器と、自己消弧形電力素子およびそれと逆並列になったダイオードを複数配置して直流と交流を相互に変換可能な第1インバータとを有し、前記第2の単位インバータは、ダイオードを複数配置して交流を直流に変換する第2整流器と、自己消弧形電力素子およびそれと逆並列になったダイオードを複数配置して直流を交流に変換する第2インバータとを有している。前記多段接続インバータでは、各相の前記第1の単位インバータおよび第2の単位インバータの組み合せをm台(mは正の整数で、m<n)の前記第1の単位インバータとn−m台の第2の単位インバータとし、各相の1台の前記第1の単位インバータが中性点に接続され、前記第2の単位インバータが前記交流電動機の各相の入力端子に接続されて、かつ、各相の前記第1の単位インバータが2台以上である場合には前記第1の単位インバータが連続的に多段接続されて前記第2の単位インバータが1または多段接続され、前記インバータ制御部は、前記交流電動機を所定の速度を下回って減速制御する場合に、前記第1の単位インバータが電力を回生するように前記多段接続インバータを位相制御し、前記交流電動機を可変速制御することを特徴とする。
本発明に係る交流電動機駆動装置によれば、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる。
本発明に係る交流電動機駆動装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図。 図1の第1の単位インバータの構成を示すブロック図。 図1の第2の単位インバータの構成を示すブロック図。 第1の実施形態の交流電動機駆動装置の速度制御処理の一例を示す図。 本発明に係る交流電動機駆動装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図。 本発明に係る交流電動機駆動装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図。 本発明に係る交流電動機駆動装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図。 従来例による交流電動機駆動装置の構成を示すブロック図。 従来例による交流電動機駆動装置のフリーラン減速を示す図。 従来例の交流電動機駆動装置の可変速制御を示す図。
以下、本発明に係る実施形態の交流電動機駆動装置について、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、三相交流電動機を制御する交流電動機駆動装置の一例をとりあげて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る交流電動機駆動装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図2は図1に示す第1の単位インバータの構成を示すブロック図であり、図3は図1に示す第2の単位インバータの構成を示すブロック図である。図4は、第1の実施形態の交流電動機駆動装置の速度制御処理の一例を示す。
図1に、図示しない負荷に接続された交流電動機3を駆動するためのシステムを示す。図1に示すシステムでは、所定周波数の交流を供給する三相交流電源4、1次側が三相交流電源4に接続される1次巻線21と2次側が多段接続インバータ1に接続される2次巻線22とを有して入出力される交流電圧を変圧する入力変圧器2、入力変圧器2を介し入出力される交流を駆動周波数の交流に変換する交流電動機駆動装置10、負荷に接続される交流電動機3が備えられている。さらに、交流電動機駆動装置10は、図1に示すように、多段接続インバータ1と、インバータ制御部11とを備えている。
多段接続インバータ1は、入力変圧器2と交流電動機3との間に設置されて、所定の周波数の交流を任意の駆動周波数(インバータ周波数)の交流に変換し、また、その逆の変換も可能である。多段接続インバータ1は、単位インバータ1a(第1の単位インバータ)および単位インバータ1b(第2の単位インバータ)から構成される。
図2に示すように、単位インバータ1aは、ダイオードおよびそれと逆並列になった自己消弧形電力素子を複数配置して交流と直流を相互に変換可能(交直変換可能)な第1整流器50aと、ダイオードおよび逆並列になった自己消弧形電力素子を複数配置して交直変換可能な第1インバータ60aとを有している。
交流(R、SおよびT相)を直流に変換する第1整流器50aは、例えばT相に接続されたダイオード52および54に逆並列に接続された複数の自己消弧形電力素子51および53を有している。その他のRおよびS相についても同様である。その第1整流器50aの直流側には、整流された直流を平滑するコンデンサ55、および、直流から交流に変換する第1インバータ60aが接続されている。
第1インバータ60aは、図2に示すように、例えば自己消弧形電力素子61および63に逆並列に接続されたダイオード62および64が複数配置されてブリッジ上に構成されている。そのブリッジ上の端子は、交流側の端子U01および端子U02に接続されている。
自己消弧形電力素子51、53、61、63等は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
図3に示すように、単位インバータ1bは、ダイオードを複数配置して交流を直流に変換する第2整流器50bと、ダイオードおよび逆並列になった自己消弧形電力素子を複数配置して直流を交流に変換する第2インバータ60bとを有している。
交流を直流に変換する第2整流器50bは、例えばT相に接続されたダイオード56および57を有する。その他のRおよびS相についても同様である。その直流側には整流された直流を平滑するコンデンサ58、および、直流を交流に変換する第2インバータ60bが接続されている。
第2インバータ60bは、図3に示すように、自己消弧形電力素子65および67に逆並列に接続されたダイオード66および68が複数配置されてブリッジ上に構成されている。そのブリッジ上の端子は、交流側の端子U03および端子U04に接続されている。自己消弧形電力素子65、67等は、例えばIGBTである。
多段接続インバータ1は、単相出力の合計n台(nは2以上の整数)の単位インバータ1aおよび単位インバータ1bの組み合せを直列に多段接続して1相分を構成し、当該1相分を複数相設けて交流電動機3の各相の入力端子に接続している。
多段接続インバータ1では、各相の単位インバータ1aおよび単位インバータ1bの組み合せを、m台(mは正の整数で、m<n)の単位インバータ1aとn−m台の単位インバータ1bとしている。各相の1台の単位インバータ1aは中性点に接続され、単位インバータ1bは交流電動機3の各相の入力端子に接続されて、かつ、各相の単位インバータ1aが2台以上である場合には単位インバータ1aが連続的に多段接続されて単位インバータ1bが1段または多段接続される。
図1に示す例では、n=3台とし、単位インバータ1aをm=1台、単位インバータ1bをn−m=2台と構成し、三相交流電源4に適用した場合である。図1に示す多段接続インバータ1は、例えば3台の単位インバータ1aおよび1bの出力が直列に多段に接続されて1相分が構成され、単位インバータ1aは中性点側に接続されている。
具体的には、多段接続インバータ1は、U相、V相およびW相の各々に対して、1相当たりの単位インバータ数を3台とし、中性点側に接続される単位インバータ1aの台数を1台として、単位インバータ1bの台数を2台にして構成した例である。このような構成で、U相において単位インバータ1aの端子U01が中性点に接続され、次の段に単位インバータ1bの端子U03が単位インバータ1aの端子U02に接続されている。同様に、その次々段に単位インバータ1bの端子U05が単位インバータ1bの端子U04に接続される。そして、単位インバータ1bの端子U06が交流電動機3のU相端子に接続される。その他の多段接続(端子V01〜V06、端子W01〜W06)についても同様である。
以上のように、多段接続インバータ1は単位インバータ1aのみで構成されず、単位インバータ1aおよび単位インバータ1bの組み合わせで構成され、必要数の単位インバータ1aで抑えることができる。ここで、必要数の単位インバータ1aを定めるための、もしくは、単位インバータ1aの数から定められる交流電動機駆動装置10の制御方法について述べる。
インバータ制御部11は、速度基準指令に基づいて、多段接続インバータ1を用いて交流電動機3を可変速制御する。特に、インバータ制御部11は、交流電動機3を所定の速度を下回って減速制御する場合に、単位インバータ1aが電力を回生するように多段接続インバータ1を位相制御し、交流電動機3を可変速制御する。インバータ制御部11は、例えばV/f(電圧/周波数)一定制御に基づいて、交流電動機3を可変速制御する。なお、インバータ制御部11による可変速制御は、この他にも、ベクトル制御やセンサーレスベクトル制御であってもよい。
以上のような多段接続インバータ1およびインバータ制御部11の構成を備える交流電動機駆動装置10は、交流電動機3の減速運転時において、最高速度から所定の速度に到る速度指令の領域(速度領域(I)とする)まで、交流電動機3を負荷トルクによって回生制動させずに減速させる。
交流電動機駆動装置10は、交流電動機3の減速運転時において、所定の速度を下回るまでは多段接続インバータ1に回生制御をさせず、所定の速度を下回る場合に回生制御させる。これにより、交流電動機3は、所定の速度を下回る速度指令の領域(速度領域(II)とする)において回生運転可能となる。
交流電動機3は、例えば誘導電動機、同期電動機などである。また、交流電動機3に接続される負荷は、例えばファン、ポンプなどである。
図4に、第1の実施形態の交流電動機駆動装置の速度制御処理の一例を示す。
図4に示す直線Laまたは直線Lbは、第1の実施形態の交流電動機駆動装置が一定の減速レートNrfで減速する場合の例であり、曲線Caは従来例の交流電動機駆動装置が負荷トルクによってフリーラン減速する場合の例を示す。なお、曲線Caは図10に示すフリーラン減速カーブCxに対応する。また、図4に示す速度制御処理について、減速レートNrfを直線Laに沿った減速にする場合を減速(A)とし、減速レートNrfを直線Lbに沿った減速にする場合を減速(B)とする。
ここで、図4に示す減速(A)の速度制御処理を実行する交流電動機駆動装置10において、例えば図1に示す多段接続インバータ1の各相の単位インバータ1aおよび単位インバータ1bの組み合せは、1台の単位インバータ1aと2台の単位インバータ1bである。これは、図1に示す多段接続インバータ1の構成の通りの組み合せである。
また、図4に示す減速(B)の場合に、例えば図1に示す多段接続インバータ1の各相の単位インバータ1aおよび単位インバータ1bの組み合せで示すと、2台の単位インバータ1aと1台の単位インバータ1bである。これは、図1に示す多段接続インバータ1の構成と異なる組み合せである。
減速(A)では、所定の速度を設定速度Nsetとする。曲線Caにおいて、この設定速度Nsetとなる時間t11における接線を直線Lcとし、直線Laの傾きはその直線Lcの傾きと等しいとする。減速(A)において、最高速度Nmaxから設定速度Nsetまでの速度領域(I)における減速時間は、時間t0〜時間tset1である。また、同じく、設定速度Nsetから最低速度Nminまでの速度領域(II)における減速時間は、時間tset1〜時間td1である。なお、時間t0は減速指令を開始した基準時間とする。
また、減速(B)では、所定の速度を設定速度Nset2とする。曲線Caにおいて、この設定速度Nset2となる時間t21における接線を直線Ldとし、直線Lbの傾きはその直線Ldの傾きと等しいする。減速(B)において、最高速度Nmaxから設定速度Nset2までの速度領域(I)における減速時間は、時間t0〜時間tset2である。また、同じく、設定速度Nset2から最低速度Nminまでの速度領域(II)における減速時間は、時間tset2〜時間td2である。
図4に示す減速レートNrfにおいて、減速レートの傾きは減速(A)よりも減速(B)の方が大きい。ここで、所定の速度を設定速度Nset1または設定速度Nset2にする場合の多段接続インバータ1の単位インバータ1aの必要数について説明する。
例えば、他の従来例の交流電動機駆動装置によって、図4に示す最高速度Nmax〜最低速度Nminまで回生運転により減速する場合、すなわち、図1に示す多段接続インバータ1の各相の単位インバータ1aの数を3とし、単位インバータ1bの数を0とした場合を仮定して説明する。この場合に、最高速度Nmaxでの電圧を最大電圧Vsetとすれば、他の従来例の交流電動機駆動装置では、多段接続インバータが全速度領域で回生制御可能な可変速制御を実行する。
一方、交流電動機駆動装置10は、例えば減速(A)の速度制御処理の場合、設定速度Nsetで力行運転から回生運転に切り替える。すなわち、交流電動機駆動装置10は、時間t0から時間tset1までの間、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに回生運転をさせない。交流電動機駆動装置10は、時間tset1以降に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに回生運転をさせる。
減速(A)の速度制御処理の場合、最高速度Nmaxでの電圧を最大電圧Vset、設定速度Nset=1/3・Nmaxとすれば、多段接続インバータ1は、速度領域(II)での可変速制御を、およそ1/3・Vsetの電圧以下の領域で回生制御すればよい。すなわち、単相当たり3台中の1台の単位インバータ1aを用いて回生制御することにより、速度領域(II)での可変速制御を、回生制御により減速可能である。
また、交流電動機駆動装置10は、例えば減速(B)の速度制御処理の場合、設定速度Nset2で力行運転から回生運転に切り替える。すなわち、交流電動機駆動装置10は、時間t0から時間tset2までの間、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに回生運転をさせない。交流電動機駆動装置10は、時間tset2以降に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに回生運転をさせる。
減速(B)の速度制御処理の場合、最高速度Nmaxでの電圧を最大電圧Vset、設定速度Nset2=2/3・Nmaxとすれば、多段接続インバータ1は、速度領域(II)での可変速制御を、およそ2/3・Vsetの電圧以下の領域で回生制御すればよい。すなわち、単相当たり3台中の2台の単位インバータ1aを用いて回生制御することにより、速度領域(II)での可変速制御を、回生制御により減速可能である。
以上のように、減速(A)および減速(B)のいずれの場合も、多段接続インバータ1は必要数の単位インバータ1aを用いて、入力変圧器2を介して、速度領域(II)における回生エネルギーを三相交流電源4に戻すことができる。
以上説明したように、交流電動機駆動装置10は、交流電動機3を減速制御する場合に、図4に示す速度領域(I)では、単位インバータ1aの回生機能は用いずに、負荷トルクによって交流電動機3を減速させる。すなわち、交流電動機駆動装置10は、交流電動機3を回生制動させずに、単位インバータ1aおよび単位インバータ1bに対して回生制御を必要としない制御を行う。
また、交流電動機駆動装置10は、図4に示す速度領域(II)では、単位インバータ1aの回生機能によって交流電動機3を減速させる。すなわち、交流電動機駆動装置10は、交流電動機3を回生制動させるために、単位インバータ1aを回生制御する。
なお、多段接続インバータ1において、1相分の多段直列接続する単位インバータ1aおよび1bをn台(nは2以上の整数)とした場合に、単位インバータ1aの台数をm台(mは1以上、n−1以下の整数)とし、単位インバータ1bの台数をn−m台として構成する。この場合には、最高速度Nmaxとすると、例えば所定の速度を設定速度Nset=m/n・Nmaxとすることができる。これにより、前述したような図4に示す回生運転を行わない速度領域(I)と、回生運転を行う速度領域(II)とを定めることができる。なお、所定の速度を設定速度Nset=m/n・Nmaxよりやや大きい速度に定めてもよい。すなわち、所定の速度を最高速度Nmaxのm/nを基準にして定めればよい。
以上説明したように、インバータ制御部11は、所定の速度を、交流電動機3を可変速制御する最高速度Nmaxのm/nを基準にして定めることができる。
また、インバータ制御部11は、交流電動機3を減速させる場合に、交流電動機3の負荷トルク特性に基づいて予め定められた減速レートNrfによって可変速制御することができる。
以上のように、多段接続インバータ1では、すべてを単位インバータ1aとせず、一部に単位インバータ1aを用いて、特に減速に時間のかかる低速域にて回生制動を行えばよい。この結果、多段接続インバータ1のコストを低減することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる。
また、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いるため、交流電動機駆動装置のコストを抑えることができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明に係る交流電動機駆動装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図であり、特にインバータ制御部11aの構成を詳細に示すブロック図である。なお、インバータ制御部11aは、図1のインバータ制御部11に対応するものであり、インバータ制御部11の構成を限定したものである。
図5に示す構成のシステムには、図示しない負荷に接続された交流電動機3、三相交流電源4、交流電動機駆動装置10a、1次側が三相交流電源4に接続されて2次側が多巻線構成で交流電動機駆動装置10aに接続された入力変圧器2が備えられている。
交流電動機駆動装置10aは、多段接続インバータ1と、インバータ制御部11aとを備えている。さらに、インバータ制御部11aは、速度基準レート回路12、速度制御部13a、速度指令比較器14a、および回生速度設定器15aを備えている。以下、主にインバータ制御部11aについて説明する。
インバータ制御部11aは、外部からの速度基準指令に基づいて、例えばV(電圧)/f(周波数)一定制御を行う。すなわち、速度基準指令に基づく、多段接続インバータ1の駆動周波数を求めて、その駆動周波数に応じたV(電圧)となるように多段接続インバータ1を制御する。なお、例えば、V(電圧)は交流電動機3の端子電圧であり、f(周波数)は多段接続インバータ1の駆動周波数などが用いられる。
外部からの速度基準指令は、速度基準レート回路12に入力される。速度基準レート回路12は、速度基準指令に基づいて、交流電動機3の定速、加速および減速のいずれかの速度制御指令となる速度基準信号を設定する。例えば、速度基準指令が減速の場合、速度基準レート回路12は、第1の実施形態で説明したような減速レートNrfの速度基準信号を出力する。
出力された速度基準信号は、速度制御部13aおよび速度指令比較器14aに入力される。速度基準信号は、例えば速度範囲内の速度に対応した電圧信号である。
回生速度設定器15aは、単位インバータ1aを回生制御するか否かを決定する速度基準の信号レベル(速度基準設定値Nref_set)を設定する。回生速度設定器15aは、設定した速度基準設定値Nref_setを速度指令比較器14aに出力する。
速度指令比較器14aは、速度基準信号と速度基準設定値Nref_setとを逐次比較して判定する。速度指令比較器14aは、速度制御部13aに判定結果を通知する。例えば、判定結果は、速度基準信号が速度基準設定値Nref_setを下回った場合にLow信号で出力され、それ以外はHigh信号とされて、判別可能とされる。
速度制御部13aは、可変速制御を行うために、多段接続インバータ1を制御する。特に、速度制御部13aは、速度基準レート回路12から入力した速度基準信号および速度指令比較器14aから入力した判定結果に基づいて、交流電動機3を減速制御するように多段接続インバータ1を制御する。
具体的には、速度制御部13aは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、速度基準信号が速度基準設定値Nref_set以上の場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aおよび1bに対して力行制御を行い、交流電動機3を力行運転させる。これは、図4の所定の速度Nsetが速度基準設定値Nref_setに対応するものであり、最高速度Nmaxから所定の速度Nsetまでの速度領域(I)では、単位インバータ1aの回生機能はオフさせて力行運転をさせる。
また、速度制御部13aは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、速度基準信号が速度基準設定値Nref_setを下回った場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに対して回生制御を行い、交流電動機3を回生運転させる。これは、図4の速度領域(II)に対応する。これにより、交流電動機駆動装置10aは、多段接続インバータ1のすべてに単位インバータ1aを用いなくとも、交流電動機3の低速域での減速時間を短くすることができる。
なお、インバータ制御部11aでは、例えばV/f一定制御に基づき、速度基準信号により交流電動機3の速度が所定の速度Nset(速度基準設定値Nref_setに対応)より下回ったことを判断することができる。なお、インバータ制御部11aによる可変速制御は、この他にも、ベクトル制御やセンサーレスベクトル制御であってもよい。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる。
また、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いるため、交流電動機駆動装置のコストを抑えることができる。
また、速度基準指令値に基づいて減速制御を行うため、交流電動機の速度等を検出する検出器が不要であり、さらに交流電動機駆動装置のコストを抑えることができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明に係る交流電動機駆動装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図であり、特にインバータ制御部11bの構成を詳細に示すブロック図である。なお、インバータ制御部11bは、図1のインバータ制御部11に対応するものであり、インバータ制御部11の構成を限定したものである。
第3の実施形態の交流電動機駆動装置は、第2の実施形態の場合と比較して、インバータ制御部11aの代わりに、インバータ制御部11bおよび電圧検出用変圧器5を備える点で相違する。以下、相違点の主な機能について説明する。
図6に示す構成のシステムには、図示しない負荷に接続された交流電動機3、三相交流電源4、交流電動機駆動装置10b、1次側が三相交流電源4に接続されて2次側が多巻線構成で交流電動機駆動装置10bに接続された入力変圧器2、交流電動機3の端子電圧を検出する電圧検出用変圧器5が備えられている。
交流電動機駆動装置10bは、多段接続インバータ1と、インバータ制御部11bとを備えている。さらに、インバータ制御部11bは、速度基準レート回路12、速度制御部13b、電圧比較器14b、および電圧設定器15bを備えている。
外部からの速度基準指令は、速度基準レート回路12に入力される。速度基準レート回路12は、速度基準指令に基づいて、交流電動機3の定速、加速および減速の速度制御指令となる速度基準信号を設定する。例えば、速度基準指令が減速の場合、速度基準レート回路12は、第1の実施形態で説明したような減速レートNrfの速度基準信号を出力する。
出力された速度基準信号は、速度制御部13bに入力される。速度基準信号は、例えば速度範囲内の速度に対応した電圧信号である。
電圧設定器15bは、単位インバータ1aを回生制御するか否かを決定する電圧基準の信号レベル(電圧基準設定値V_set)を設定する。電圧設定器15bは、設定した電圧基準設定値V_setを電圧比較器14bに出力する。
電圧検出用変圧器5は、多段接続インバータ1から交流電動機3の端子電圧を検出する。電圧検出用変圧器5は、検出した端子電圧を電圧比較器14bに出力する。
電圧比較器14bは、電圧基準設定値V_setと検出された端子電圧とを逐次比較し判定する。電圧比較器14bは、速度制御部13bに判定結果を通知する。例えば、判定結果は、検出された端子電圧が電圧基準設定値V_setを下回った場合にLow信号で出力され、それ以外はHigh信号とされて、判別可能とされる。
速度制御部13bは、可変速制御を行うために、多段接続インバータ1を制御する。速度制御部13bは、速度基準レート回路12から入力した速度基準信号および電圧比較器14bから入力した判定結果に基づいて、交流電動機3を減速制御するように多段接続インバータ1を制御する。
具体的には、速度制御部13bは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、検出された端子電圧が電圧基準設定値V_set以上の場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aおよび1bに対して力行制御を行い、交流電動機3を力行運転させる。これは、図4の所定の速度Nsetが電圧基準設定値V_setに対応するものであり、最高速度Nmaxから所定の速度Nsetまでの速度領域(I)では、単位インバータ1aの回生機能はオフさせて力行運転をさせる。
また、速度制御部13bは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、検出された端子電圧が電圧基準設定値V_setを下回った場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに対して回生制御を行い、交流電動機3を回生運転させる。これは、図4の速度領域(II)に対応する。
これにより、交流電動機駆動装置10bは、多段接続インバータ1のすべてに単位インバータ1aを用いなくとも、交流電動機3の低速域での減速時間を短くすることができる。
なお、インバータ制御部11bでは、交流電動機3の端子電圧を検出して、例えばV/f一定制御に基づき、検出した端子電圧により交流電動機3の速度が所定の速度Nset(電圧基準設定値V_setに対応)より下回ったことを判断することができる。なお、インバータ制御部11bによる可変速制御は、この他にも、ベクトル制御やセンサーレスベクトル制御であってもよい。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる。
また、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いるため、交流電動機駆動装置のコストを抑えることができる。
また、交流電動機の端子電圧を検出する電圧検出用変圧器を備えて、減速制御を行うため、高精度の制御処理を実現できる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明に係る交流電動機駆動装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図であり、特にインバータ制御部11cの構成を詳細に示すブロック図である。なお、インバータ制御部11cは、図1のインバータ制御部11に対応するものであり、インバータ制御部11の構成を限定したものである。
第4の実施形態の中継装置は、第2の実施形態の場合と比較して、インバータ制御部11aの代わりに、インバータ制御部11cおよび速度検出器6を備える点で相違する。以下、相違点の主な機能について説明する。
図7に示す構成のシステムには、図示しない負荷に接続された交流電動機3、三相交流電源4、交流電動機駆動装置10c、1次側が三相交流電源4に接続されて2次側が多巻線構成で交流電動機駆動装置10cに接続された入力変圧器2、交流電動機3の速度を検出する速度検出器6が備えられている。
交流電動機駆動装置10cは、多段接続インバータ1と、インバータ制御部11cとを備えている。さらに、インバータ制御部11cは、速度基準レート回路12、速度制御部13c、検出速度比較器14c、および速度設定値Nref_setを設定する速度設定器15cを備えている。
外部からの速度基準指令は、速度基準レート回路12に入力される。速度基準レート回路12は、速度基準指令に基づいて、交流電動機3の定速、加速および減速の速度制御指令となる速度基準信号を設定する。例えば、速度基準指令が減速の場合、速度基準レート回路12は、第1の実施形態で説明したような減速レートNrfの速度基準信号を出力する。
出力された速度基準信号は、速度制御部13cに入力される。速度基準信号は、例えば速度範囲内の速度に対応した電圧信号である。
速度設定器15cは、単位インバータ1aを回生制御するか否かを決定する電圧基準の信号レベル(速度基準設定値Nref_set)を設定する。速度設定器15cは、設定した速度基準設定値Nref_setを、検出速度比較器14cに出力する。
速度検出器6は、交流電動機3の速度(回転速度)を検出し、検出した速度を出力する。速度検出器6は、例えばパルスエンコーダなどである
検出速度比較器14cは、速度基準設定値Nref_setと検出された速度とを逐次比較し判定する。検出速度比較器14cは、速度制御部13cに判定結果を通知する。例えば、判定結果は、検出された速度が速度基準設定値Nref_setを下回った場合にLow信号で出力され、それ以外はHigh信号とされて、判別可能とされる。
速度制御部13cは、可変速制御を行うために、多段接続インバータ1を制御する。速度制御部13cは、速度基準レート回路12から入力した速度基準信号および検出速度比較器14cから入力した判定結果に基づいて、交流電動機3を減速制御するように多段接続インバータ1を制御する。
具体的には、速度制御部13cは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、検出された速度が速度基準設定値Nref_set以上の場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aおよび1bに対して力行制御を行い、交流電動機3を力行運転させる。これは、図4の所定の速度Nsetが速度基準設定値Nref_setに対応するものであり、最高速度Nmaxから所定の速度Nsetまでの速度領域(I)では、単位インバータ1aの回生機能はオフさせて力行運転をさせる。
また、速度制御部13cは、速度基準レート回路12から減速の速度基準信号、かつ、検出された速度が速度基準設定値Nref_setを下回った場合に、多段接続インバータ1の単位インバータ1aに対して回生制御を行い、交流電動機3を回生運転させる。これは、図4の速度領域(II)に対応する。
これにより、交流電動機駆動装置10cは、多段接続インバータ1のすべてに単位インバータ1aを用いなくとも、交流電動機3の低速域での減速時間を短くすることができる。
なお、インバータ制御部11cでは、交流電動機3の速度を検出して、例えばV/f一定制御に基づき、検出した速度により交流電動機3の速度が所定の速度Nset(速度基準設定値Nref_setに対応)より下回ったことを判断することができる。なお、インバータ制御部11cによる可変速制御は、この他にも、ベクトル制御やセンサーレスベクトル制御であってもよい。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いて、ファンやブロワ等の負荷を駆動する交流電動機を短い時間で減速させることができる。
また、多段接続インバータの一部に回生機能を有する単位インバータを用いるため、交流電動機駆動装置のコストを抑えることができる。
また、交流電動機の速度を検出する速度検出器を備えて、減速制御を行うため、高精度の制御処理を実現できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、交流電動機駆動装置は、多相(二相以上)交流電動機を制御することであってもよい。また、例えば各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、101…多段接続インバータ、1a…単位インバータ(第1の単位インバータ)、1b…単位インバータ(第2の単位インバータ)、2…入力変圧器、3…交流電動機、4…三相交流電源、5…電圧検出用変圧器、6…速度検出器、10、10a、10b、10c、110…交流電動機駆動装置、11、11a、11b、11c、111…インバータ制御部、12…速度基準レート回路、13a、13b、13c…速度制御部、14a…速度指令比較器、14b…電圧比較器、14c…検出速度比較器、15a…回生速度設定器、15b…電圧設定器、15c…速度設定器、21…1次巻線、22…2次巻線、50a…第1整流器、50b…第2整流器、51、53、61、63、65、67…自己消弧形電力素子、52、54、62、64、56、57、66、68…ダイオード、55、58…コンデンサ、60a…第1インバータ、60b…第2インバータ

Claims (7)

  1. 単相出力の合計n台(nは2以上の整数)の第1の単位インバータおよび第2の単位インバータの組み合せを直列に多段接続して1相分を構成し、当該1相分を複数相設けて交流電動機の各相の入力端子に接続する多段接続インバータと、前記交流電動機を可変速制御するインバータ制御部とを備える交流電動機駆動装置であって、
    前記第1の単位インバータは、ダイオードおよびそれと逆並列になった自己消弧形電力素子を複数配置して交流と直流を相互に変換可能な第1整流器と、自己消弧形電力素子およびそれと逆並列になったダイオードを複数配置して直流と交流を相互に変換可能な第1インバータとを有し、
    前記第2の単位インバータは、ダイオードを複数配置して交流を直流に変換する第2整流器と、自己消弧形電力素子およびそれと逆並列になったダイオードを複数配置して直流を交流に変換する第2インバータとを有し、
    前記多段接続インバータでは、各相の前記第1の単位インバータおよび第2の単位インバータの組み合せをm台(mは正の整数で、m<n)の前記第1の単位インバータとn−m台の第2の単位インバータとし、各相の1台の前記第1の単位インバータが中性点に接続され、前記第2の単位インバータが前記交流電動機の各相の入力端子に接続されて、かつ、各相の前記第1の単位インバータが2台以上である場合には前記第1の単位インバータが連続的に多段接続されて前記第2の単位インバータが1または多段接続され、
    前記インバータ制御部は、前記交流電動機を所定の速度を下回って減速制御する場合に、前記第1の単位インバータが電力を回生するように前記多段接続インバータを位相制御し、前記交流電動機を可変速制御する
    ことを特徴とする交流電動機駆動装置。
  2. 前記インバータ制御部は、前記所定の速度を、前記交流電動機を可変速制御する最高速度のm/nを基準にして定める
    ことを特徴とする請求項1に記載の交流電動機駆動装置。
  3. 前記インバータ制御部は、前記交流電動機を減速させる場合に、予め定められた減速レートによって前記交流電動機を可変速制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の交流電動機駆動装置。
  4. 前記インバータ制御部は、前記交流電動機の速度が前記所定の速度より下回ったことを、速度指令基準値と予め設定された速度基準値とで判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の交流電動機駆動装置。
  5. 前記インバータ制御部は、前記交流電動機の速度が前記所定の速度より下回ったことを、前記交流電動機の端子電圧と予め設定された端子電圧基準値とを比較して判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の交流電動機駆動装置。
  6. 前記インバータ制御部は、前記交流電動機の速度を検出する速度検出器を備え、
    前記インバータ制御部は、前記交流電動機の速度が前記所定の速度より下回ったことを、前記速度検出器で検出された速度と予め設定された速度基準値とを比較して判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の交流電動機駆動装置。
  7. 前記交流電動機は、誘導電動機または同期電動機である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の交流電動機駆動装置。
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