JPH10155293A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JPH10155293A
JPH10155293A JP8310943A JP31094396A JPH10155293A JP H10155293 A JPH10155293 A JP H10155293A JP 8310943 A JP8310943 A JP 8310943A JP 31094396 A JP31094396 A JP 31094396A JP H10155293 A JPH10155293 A JP H10155293A
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converter
voltage
control device
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regenerative
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JP8310943A
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Tokuo Kaneko
子 徳 男 金
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータの運転停止時にコンバータに電源
喪失の事態が発生しても転流失敗を起こすことなく安定
した運転を継続し得る電動機制御装置の提供。 【解決手段】 回生動作の可能なコンバータ1と、可変
周波数可変電圧の交流電圧を出力する電圧型インバータ
3とを備えた周波数変換装置において、インバータ3の
運転停止中はコンバータ1を力行用整流部1ap,1an
みで運転し、回生用逆変換部1bp,1bnへの運転切り換
えを禁止する。インバータ3が運転を開始したらコンバ
ータ1は回生用逆変換部1bp,1bnの運転切り換えの禁
止を解除し回生運転を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回生運転の可能な
コンバータおよび電圧型インバータを備え、可変周波数
可変電圧の交流電圧を交流電動機に供給する周波数変換
装置において、特に力行運転と回生運転間の切り換え時
の制御特性を改善する電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機制御装置の回路構成を図8
に示す。図8の装置において、回生運転の可能なコンバ
ータ1、フィルタコンデンサ2および電圧型インバータ
3により周波数変換装置が構成されている。コンバータ
1は図示していない交流電源から入力される交流電圧を
一定の直流電圧に変換してインバータ3へ供給する力行
用整流部と、インバータ3からの直流電圧を逆変換して
電源側へ回生する回生用逆変換部とを備えている。直流
回路に設けられているフィルタコンデンサ2は直流フィ
ルタ部材として設けられているものであって、コンバー
タ1の直流出力を平滑し脈動のない直流電圧としてイン
バータ3へ供給し、あるいはインバータ3からの回生電
力を平滑してコンバータ1へ供給する。力行運転時は、
インバータ3は入力された直流電圧を可変周波数・可変
電圧の交流電圧に変換して出力し、交流電動機、例えば
誘導電動機4を可変速で駆動する。
【0003】この種の周波数変換装置においては、誘導
電動機4を減速させるとき、負荷側の慣性エネルギーの
吸収により直流電圧が上昇するので、コンバータ1は回
生用逆変換部により直流電圧を交流電圧に逆変換して、
交流電源側へ電力を回生する運転を行い、直流電圧を所
定値に抑制するように制御する。
【0004】コンバータ1を構成するスイッチング素子
としては多くの場合サイリスタが用いられ、インバータ
3を構成するスイッチング素子としてはゲート絶縁型バ
イポーラトランジスタが一般的に用いられる。インバー
タ用スイッチング素子としては、ほかにもゲートターン
オフ・サイリスタや大電力トランジスタ等の自己消弧素
子も用いられている。
【0005】コンバータ1およびインバータ3は次のよ
うに制御される。電圧基準設定回路10で設定された電
圧基準DV とコンデンサ2の両端で電圧検出回路11
により検出されたコンバータ1の出力電圧検出値DV
が電圧制御回路12で比較され、電圧制御回路12はそ
の偏差(電圧偏差)をゼロにするような電流基準Ip
を出力する。この電流基準Ip とコンバータ1の交流
電源側で変流器13および電流検出回路14を介して検
出されるコンバータ1の電流検出値Ip とを電流制御回
路15が比較し、その偏差(電流偏差)をゼロにするよ
うな電流制御信号を出力し、位相制御回路16を介して
コンバータ1の出力電流を制御する。以上により、コン
バータ1の出力直流電圧が電圧基準設定回路10で設定
された電圧基準DV に対応した値に制御される。
【0006】一方、速度基準設定回路20で設定された
速度基準Sp と、誘導電動機4に結合された速度検出
器21およびその出力側に接続された速度検出回路22
を介して検出される誘導電動機4の速度検出値Sp とが
速度制御回路23で比較され、その偏差(速度偏差)を
ゼロにするようなトルク電流基準It が速度制御回路
23から出力される。このトルク電流基準It と磁束
制御回路24から出力される励磁電流基準If とに基
づいてベクトル制御回路25がベクトル制御演算を行
い、その演算結果として一次電流基準Iを出力する。
この一次電流基準Iと変流器27および電流検出回路
27を介して検出される誘導電動機4の一次電流検出値
Iとを電流制御回路28が比較し、その偏差(電流偏
差)をゼロにするような電圧基準Vm を出力する。こ
の電圧基準Vm に基づいてPWM制御回路29により
インバータ3をパルス幅変調(PWM)制御し、インバ
ータ3は電圧基準Vm に応じた周波数および電圧値の
交流電圧を出力して誘導電動機4の速度を速度基準Sp
に対応した値に制御する。
【0007】以上のように構成された電動機制御装置に
おいては、インバータ3は接続された負荷である誘導電
動機4の運転状態に応じて力行運転から回生運転へ、ま
たはその逆に変化する。この変化に対応してコンバータ
1は上述のように力行用整流部/回生用逆変換部を切り
換えることにより、直流回路電圧すなわちコンデンサ2
の両端電圧が一定値をとるように定電圧制御を行ってい
る。
【0008】コンバータ1は、力行状態では力行用整流
部のみがオン状態にあり、回生用逆変換部はオフ状態と
なっている。この状態から回生状態に移行するには、力
行用整流部の電流を絞り、完全にゼロ電流となった後で
オフし(これをゲートブロックと呼ぶ)、回生用逆変換
部をオンとする切り換え動作が必要となる。逆に、回生
状態から力行状態へ移行するときは、回生用逆変換部の
電流を絞り、完全にゼロ電流とした後でオフし、力行用
整流部をオンとするように切り換える。この切り換えの
時、力行用整流部と回生用逆変換部とが同時にオン動作
すると短絡状態となるので、それを避けるため、力行用
整流部のゲートブロックと回生用逆変換部のゲートブロ
ック解除の間には、力行用整流部/回生用逆変換部をと
もにオフ状態にする数msのデッドタイムを設定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た電動機制御装置は、−般的には、加速運転および一定
速運転中は力行状態にあって、コンバータ1は力行用整
流部がオン状態となつており、回生用逆変換部はオフ状
態となっている。一方、減速運転中はそれとは逆にコン
バータ1の回生用逆変換部はオン状態となっており、力
行用整流部はオフ状態となっている。
【0010】問題は運転停止状態にときの力行/回生の
判断である。運転停止中は力行/回生の判断がつきにく
い状態にあるため、定電圧制御を実施しようとするとコ
ンバータ1は力行用整流部と回生用逆変換部との間で切
り換えが頻繁に起こる。
【0011】図9は図8におけるコンバータ1の例えば
3相構成の内の1相分を示したもので、力行用整流部は
正側サイリスタ素子1apおよび負側サイリスタ素子1an
からなり、回生用逆変換部は正側サイリスタ素子1bp
よび負側サイリスタ素子1bnからなっている。結果的
に、正側サイリスタ素子1apおよび1bpは逆並列接続さ
れ、負側サイリスタ素子1anおよび1bnは逆並列接続さ
れている。
【0012】図8の装置のコンバータ1において、力行
用整流部による力行運転と回生用逆変換部による回生運
転との相互間で切り換えが頻繁に行われているときは、
切り換えに伴うゲートブロックに時間的な余裕がな〈な
ることがあり、結果として切り換え条件としては非常に
厳しい状態になる。この状態においてコンバータ1に接
続される交流電源が電源喪失状態になると、回生電流は
電源回生をすることができずに行き場を失い、ゲートブ
ロックが終了していない状態の力行用整流部に電流が回
り込み、両スイッチング素子間にアーム短絡を起こして
過電流となり、結果としてサイリスタの転流失敗を起こ
してしまう。
【0013】本発明は、上記問題点に対処してなされた
もので、インバータの運転停止時にコンバータに電源喪
失の事態が発生しても転流失敗を起こすことなく安定し
た運転を継続し得る電動機制御装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1による電動機制御装置は、交流電圧を直流
電圧に変換する回生動作の可能なコンバータと、直流電
圧を可変周波数可変電圧の交流電圧に変換し交流電動機
に供給する電圧型インバータと、電圧型インバータの運
転停止時にコンバータの直流電圧を第1の直流電圧値と
し回生運転を禁止する第1の手段と、インバータの通常
運転時にはコンバータの直流電圧を第2の直流電圧値と
し回生運転の禁止を解除する第2の手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載の電動
機制御装置において、第1の手段における第1の直流電
圧値と第2の手段における第2の直流電圧値とが等しい
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1に記載の電動
機制御装置において、コンバータの回生運転を禁止した
運転を行う第2の直流電圧から回生運転の禁止を解除し
た運転を行う第1の直流電圧への切り換わりに関してヒ
ステリシス特性を与えるヒステリシス手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1に記載の電動
機制御装置において、コンバータの直流出力端に接続さ
れた直流フィルタを備え、インバータは直流フィルタの
出力端に複数台が並列接続され、第1の手段は、並列接
続されたインバータが全て運転停止状態にあるときにコ
ンバータの回生運転の禁止を行う第2の直流電圧値でコ
ンバータの運転を行い、並列接続されたインバータのう
ち少なくとも1台のインバータが運転を開始したらコン
バータの運転を回生運転の禁止を解除する第1の直流電
圧値に切り換えることを特徴とするものである。
【0018】請求項5の発明は、請求項1に記載の電動
機制御装置において、第1の手段が、インバータの運転
指令が解除され、かつ、接続されている交流電動機の速
度が所定値以下になったときにのみ運転停止状態と判断
しコンバータの回生運転を禁止することを特徴とするも
のである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1に記載の電動
機制御装置において、第1の手段が、コンバータが運転
を停止するとき、コンバータの回生運転の禁止を解除し
回生運転の可能な状態に戻った後、回生機能によって直
流出力電圧を絞った後にコンバータを停止させることを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1の構成)図1に本発明の実施の一形態を
示す。図1の装置には、図8の装置に付加する形で、速
度レベル判定器30および力行回生判別回路31が設け
られている。力行回生判別回路31での判別結果を表す
状態判別信号MLを回生運転禁止信号または回生運転許
可信号として位相制御回路16に送出するとともに、排
反的にオンオフ動作する切換接点32A,32Bを介
し、第1の電圧基準設定回路10Aによって設定された
回生運転許可用の第1の電圧基準Dvm、または第2の電
圧基準設定回路10Bによって設定された回生運転禁止
用の第2の直流電圧基準Dvgが電圧制御回路12に与え
られる。速度レベル判定器30は速度検出器21および
速度検出回路22によって検出された誘導電動機4の速
度Sp が図2に示すように比較的低速領域に設定された
停止判定用の判定レベルSpz以下にある(Sp≦Spz
か否かに従い、その判定結果として、Sp ≦Spzのとき
“1”になり、Sp >Spzのとき“0”になる停止判定
信号SLを力行回生判別回路31へ送出する。力行回生
判別回路31は、電圧検出回路11から得られる直流電
圧Dv および速度基準設定回路20から与えられる速度
基準Sp をも参照し、停止判定信号SLが“1”であ
ること、速度基準Sp がゼロになっていること、およ
び直流電圧Dv が所定値以上存在することの3条件を満
たしたときに状態判別信号ML=“1”をとし、それを
位相制御回路16に対し回生運転禁止信号として出力す
るとともに、切換接点32Aをオフとし、切換接点32
Bをオンにする。上記の条件を満たさないときは、ML
=“0”であり、これは回生運転禁止解除を意味する回
生運転許可信号として位相制御回路16へ与えられると
ともに、切換接点32Bをオフとし、切換接点32Aを
オンにする。
【0021】(実施の形態1の作用)図1の装置は、コ
ンバータ1およびインバータ3が力行運転をしていると
きは切換接点32Aがオンし、コンバータ1は、図8を
参照して説明したように、第1の電圧基準Dvmに従って
運転される。インバータ3は図8を参照して説明したの
と同様に運転される。
【0022】誘導電動機4が運転を停止するときは、速
度基準設定回路20により速度基準Sp をゼロにまで
次第に低下させてインバータ3の運転を停止するととも
に、コンバータ1の力行用整流部を通して供給する電流
を絞り、完全にゼロ電流としてゲートブロックをし、回
生用逆変換部をオンとする。誘導電動機4の速度S
pが、Sp >Spzの状態にある限りコンバータ1は回生
運転を継続する。しかし、Sp ≦Spzになると、速度レ
ベル判定器30が停止判定信号SLを“1”とするの
で、図2に示すように、力行回生判別回路31は前述の
3条件を満たしたと判断すると、切換接点32Aをオフ
し、切換接点32Bをオンすることにより、コンバータ
1の電圧基準を回生運転の可能な第1の直流電圧基準D
vmから回生運転を禁止する第2の直流電圧基準Dvgへと
切り換えるとともに、位相制御回路16に対し回生運転
禁止を意味する状態判別信号ML=“1”を送出する。
このとき、コンバータ1は力行用整流部のサイリスタ素
子1ap,1anのみで運転し、回生用逆変換部のサイリス
タ素子1bp,1bnへの切り換えが行われないように拘束
される。インバータ3が運転を開始し、誘導電動機4の
速度Sp が、Sp >Spzの状態になると、切換接点32
Bをオフとし、切換接点32Aをオンとして直流電圧基
準Dvmに切り換えるとともに、力行回生判別回路31は
回生運転許可すなわち回生運転禁止解除を意味する状態
判別信号ML=“0”を位相制御回路16に対し送出
し、コンバータ1の回生用逆変換部のサイリスタ素子1
bp,1bnへの切り換えの禁止を解除し回生運転を可能と
する。
【0023】図2は図1の制御装置の作用を説明するた
めのタイムチャートである。インバータ3および誘導電
動機4が運転停止中の時刻t0 から時刻t1 までの区間
は、コンバータ1は回生運転が禁止される第2の直流電
圧基準Dvgに従って運転される。時刻t1 においてイン
バータ3の運転が開始されると誘導電動機4は回転を開
始し、速度基準Sp に従って徐々に速度を上げ、定速
に達して定速運転される。時刻t1 においてコンバータ
1の直流電圧基準Dvgは回生運転の禁止を解除する第1
の直流電圧基準Dvmに切り換わる。時刻t2 において運
転指令が解除され、インバータ3に対しても運転指令が
解除され、誘導電動機4の速度Sp が停止判定速度Spz
にまで低下すると、速度レベル判定器30が停止判定信
号SL=“1”を出力する。これによりインバータ3が
運転停止状態にあることを知ることができる。これによ
りコンバータ3は回生運転の禁止を行う第2の直流電圧
基準Dvgへと切り換わり、回生運転が禁止される。
【0024】従来の技術ではコンバータ1の入力電圧が
低い場合に第2の直流電圧基準Dvgより第1の直流電圧
基準Dvmを低く設定することにより、コンバータ1の転
流余裕角を確保していた。しかし、本発明では、 第1の直流電圧基準Dvm=第2の直流電圧基準Dvg と設定することによって、コンバータ1の出力電圧の値
を変えることなく回生運転の禁止/解除を行う。なお、
第1の直流電圧基準Dvmから第2の直流電圧基準Dvg
の切り換え自体は周知の技術により実行される。
【0025】(実施の形態1の効果)コンバータ1が最
も頻繁にサイリスタ素子の力行/回生の切り換えを行う
インバータ3の運転停止時に回生状態を禁止することに
よって、コンバータ1の入力電源喪失時のサイリスタ素
子の力行/回生の切り換えによる転流失敗を防ぐことが
できる。
【0026】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2を示すものである。図3の制御装置は電圧制御回路
12中にヒステリシス回路12Hを内蔵したのが特徴で
ある。従来装置では、 第1の直流電圧基準Dvm>第2の直流電圧基準Dvg の関係であったため、回生運転の禁止を解除する第2の
直流電圧基準Dvgから、回生運転を禁止する第1の直流
電圧基準Dvmの切り換え点の動作が不安定であった。そ
こで、その切り換え点にヒステリシス△Vを持たせるこ
とにより、回生運転の解除/禁止の切り換え時の動作の
安定性を図ることができる。
【0027】図4はこのヒステリシス△Vの作用を説明
するためのタイムチャートである。回生運転の可能な第
1の直流電圧基準Dvmでの運転中にコンバータ1の出力
電圧が上昇し、回生運転の禁止を行う第2の直流電圧基
準Dvgに切り換わるのを防ぐためにヒステリシス△Vを
大きな値とすることにより、コンバータ1の出力電圧の
変動により回生運転の禁止が行われないようにすること
ができる。
【0028】(実施の形態3)図5は実施の形態3を示
すものである。以上の実施の形態1,2では、コンバー
タ1とインバータ3はどちらも1台であったが、図5に
示すように、1台のコンバータ1に対して複数台のイン
バータを並列に接続するコモンコンバータ方式であって
も本発明は適用可能である。ここでは例示として3台の
インバータ3A,3B,3Cを示している。インバータ
3A,3B,3C,…にはそれぞれ固有の負荷として誘
導電動機4A,4B,4Cが接続され、誘導電動機4
A,4B,4Cには速度制御のために速度検出器21
A,21B,21Cが結合される。
【0029】図6は、この場合の動作を示すタイムチャ
ートである。コンバータ1に接続されたインバータ3
A,3B,3Cが全て停止中の時は、コンバータ1は回
生運転の禁止を行う第2の直流電圧基準Dvgで運転をす
る。時刻t1 でコンバータ1に接続された全てのインバ
ータ3A,3B,3Cの内、1台でも運転を開始したら
コンバータ1は回生運転の禁止を解除する第1の直流電
圧基準Dvmで運転を行い回生運転を可能とする。ここで
は、3台のインバータ3A,3B,3Cがわずかな時間
差をもって時刻t11,t12,t13に順次運転を開始して
いる。
【0030】インバータ3A,3B,3Cが時間差をも
って時刻t21,t22,t23で順次運転停止とされ、それ
ぞれ時間差をもって時刻t31,t32,t33で順次停止判
定速度Spzに低下したものとする。コンバータ1に接続
された全てのインバータ3A〜3Cが運転停止となった
時刻t33でコンバータ1は回生運転の禁止を行う第2の
直流電圧基準Dvgでの運転に切り換わる。
【0031】(実施の形態4)図7は実施の形態4を示
すものである。インバータ3の運転停止中はコンバータ
1は回生運転を禁止する第2の直流電圧基準Dvgで運転
する。回生運転を禁止している状態からコンバータ1を
運転停止しようとすると電源回生ができないため放電に
より直流出力電圧を低下させようとするため放電に時間
がかかり、コンバータ1が過電圧になる虞れがある。そ
こで図7の装置には、運転停止判定回路33が設けられ
ている。運転停止判定回路33は、コンバータ1に運転
停止の指令が投入されると、それに連動して図示してい
ない制御盤から運転停止指令を受信し、それに応動して
切換制御信号SSを出力して切換接点32Bをオフと
し、切換接点32Aをオンとしてコンバータ1の運転
を、回生運転の禁止を行う第2の直流電圧基準Dvgから
回生運転の禁止を解除する第1の直流電圧基準Dvmへと
強制的に切り換える。これによりコンバータ1が運転を
停止するときは電源回生が可能となりコンバータ1が運
転を停止する時に過電圧となる事態を防ぐことができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明の電動機制御装置によれば、電動
機の回転速度を監視して回生運転の条件を制限すること
によりインバータの運転停止中にコンバータの交流入力
側の電源喪失が起こったとしても転流失敗を起こすこと
なく安定した信頼性の高い運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機制御装置の実施の形態1を示す
ブロック図。
【図2】図1の実施の形態の作用を説明するためのタイ
ムチャート。
【図3】本発明の電動機制御装置の実施の形態2を示す
ブロック図。
【図4】図3の実施の形態の作用を説明するためのタイ
ムチャート。
【図5】本発明の電動機制御装置の実施の形態3を示す
ブロック図。
【図6】図5の実施の形態の作用を説明するためのタイ
ムチャート。
【図7】本発明の電動機制御装置の別の実施の形態4を
示すブロック図。
【図8】従来の電動機制御装置を示すブロック図。
【図9】図8の電動機制御装置の問題点を説明するため
の特性図。
【符号の説明】
1 コンバータ 1ap,1an サイリスタ素子(力行用) 1bp,1bnサイリスタ素子(回生用) 2 コンデンサ 3 インバータ 4 誘導電動機 10 電圧基準設定回路 10A 第1の電圧基準設定回路(回生禁止解除時) 10B 第2の電圧基準設定回路(回生禁止時) 11 電圧検出回路 12 電圧制御回路 13 変流器 14 電流検出回路 15 電流制御回路(コンバータ) 16 位相制御回路 16H ヒステリシス回路 20 速度基準設定回路 21 速度検出器 22 速度検出回路 23 速度制御回路 24 磁束制御回路 25 ベクトル制御回路 26 変流器 27 電流検出回路 28 電流制御回路(インバータ) 29 PWM制御回路 30 速度レベル判定器 31 力行回生判別回路 32A,32B 切換接点 33 運転停止判定回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電圧を直流電圧に変換する回生動作の
    可能なコンバータと、前記直流電圧を可変周波数可変電
    圧の交流電圧に変換し交流電動機に供給する電圧型イン
    バータと、前記電圧型インバータの運転停止時に前記コ
    ンバータの直流電圧を第1の直流電圧値とし回生運転を
    禁止する第1の手段と、前記インバータの通常運転時に
    は前記コンバータの直流電圧を第2の直流電圧値とし回
    生運転の禁止を解除する第2の手段とを備えたことを特
    徴とする電動機制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電動機制御装置におい
    て、前記第1の手段における前記第1直流電圧値と前記
    第2の手段における前記第2の直流電圧値とが等しいこ
    とを特徴とする電動機制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電動機制御装置におい
    て、前記コンバータの回生運転を禁止した運転を行う第
    2の直流電圧から回生運転の禁止を解除した運転を行う
    第1の直流電圧への切り換わりに関してヒステリシス特
    性を与えるヒステリシス手段を備えたことを特徴とする
    電動機制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の電動機制御装置におい
    て、前記コンバータの直流出力端に接続された直流フィ
    ルタを備え、前記インバータは前記直流フィルタの出力
    端に複数台が並列接続され、前記第1の手段は、並列接
    続されたインバータが全て運転停止状態にあるときに前
    記コンバータの回生運転の禁止を行う第2の直流電圧値
    で前記コンバータの運転を行い、並列接続されたインバ
    ータのうち少なくとも1台のインバータが運転を開始し
    たら前記コンバータの運転を回生運転の禁止を解除する
    第1の直流電圧値に切り換えることを特徴とする電動機
    制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の電動機制御装置におい
    て、前記第1の手段は、前記インバータの運転指令が解
    除され、かつ、接続されている交流電動機の速度が所定
    値以下になったときにのみ運転停止状態と判断し前記コ
    ンバータの回生運転を禁止することを特徴とする電動機
    制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の電動機制御装置におい
    て、前記第1の手段は、前記コンバータが運転を停止す
    るとき、コンバータの回生運転の禁止を解除し回生運転
    の可能な状態に戻った後、回生機能によって直流出力電
    圧を絞った後にコンバータを停止させることを特徴とす
    る電動機制御装置。
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