JP4171862B2 - 昇降機用ドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降機システムの運転を制御するための昇降機用ドライブ装置に関し、特にパルス幅変調(PWM)制御方式を用いたPWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の昇降機システムでは、PWMインバータにより構成された昇降機用ドライブ装置が用いられていた。また、昇降機システムでは、電源に欠相、停電、電源不平衡等の異常が発生した場合でも昇降機の運転を継続するために非常用電源が設けられている。
【0003】
非常用電源が三相交流電源である場合の従来の昇降機システムを図2に示す。この従来の昇降機システムは、三相交流電源1と、電源切り替え器20と、電源異常検出装置9と、非常用三相交流電源装置10と、PWMインバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置6と、制動ユニット7と、制動抵抗器8と、モータ3と、昇降機マシン4とから構成されている。
【0004】
また、昇降機用ドライブ装置6は、ダイオード整流回路40と、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)41と、ゲートドライバ42と、制御コントローラ43と、平滑コンデンサ44と、突入電流制限用抵抗45と、スイッチ46とから構成されている。
【0005】
三相交流電源1は、電源切り替え器20を介して昇降機用ドライブ装置6のダイオード整流回路40の入力側に接続されている。ダイオード整流回路40で整流された直流電圧は、突入電流制限用抵抗45またはスイッチ46を介した後に平滑コンデンサ44により平滑されIGBT41に供給されている。IGBT41は、ゲートドライバ42からのゲート信号に従い、供給された直流電圧をスイッチ制御しモータ3の制御を行っている。
【0006】
突入電流制限用抵抗45は、平滑コンデンサ44への突入電流を制限するためのものであり、スイッチ46は、通常運転時に突入電流制限用抵抗45を短絡するためのものである。
【0007】
また、回生運転時に、回生エネルギを消費するために昇降機用ドライブ装置6の正母線と負母線との間に制動ユニット7と制動抵抗器8が接続されている。
【0008】
また、電源異常検出装置9は、三相交流電源1の三相電圧を入力とし、三相交流電源1に欠相、停電、電源不平衡等の異常が発生したことを検出すると、電源異常検出信号を出力する。
【0009】
電源切り替え器20は、電源異常検出信号が入力されていない場合、三相交流電源1からの三相出力電圧(R、S、T)をそのままダイオード整流回路40に出力し、電源異常検出信号が入力された場合、非常用電源として設定されている非常用三相交流電源装置10の電圧をダイオード整流回路40へ出力する。
【0010】
この従来の昇降機用ドライブ装置では、電源異常が発生すると電源異常検出装置9から電源異常検出信号が出力され、電源切り替え器20により昇降機用ドライブ装置6に入力される電圧が三相交流電源1から非常用三相交流電源装置10に切り替えられるようになっている。
【0011】
同様に、非常用電源が単相交流電源である場合の、PWMインバータにより構成された昇降機用ドライブ装置6が使用された昇降機システムを図3に示す。
【0012】
図3では、非常用単相交流電源装置11の2相(R’、S’)の出力電圧が電源切り替え器20に入力されている。
【0013】
同様に、非常用電源が蓄電池であるバックアップ直流電源の場合の、PWMインバータにより構成された昇降機用ドライブ装置6が使用された昇降機システムを図4に示す。
【0014】
蓄電池12は、昇降機用ドライブ装置6の正母線および負母線にダイオード52及び蓄電池用スイッチ51を介して接続される。また、三相交流電源1は三相交流電源用スイッチ50を介してダイオード整流回路40に接続されている。
【0015】
この従来の昇降機システムでは、電源異常検出装置9により三相交流電源1の異常が検出されて電源異常検出信号が出力されると、三相交流電源用スイッチ50が遮断され、蓄電池用スイッチ51が投入される。
【0016】
同様に、非常用電源が大容量コンデンサであるバックアップ直流電源の場合に、PWMインバータにより構成された昇降機用ドライブ装置6が使用された昇降機システムを図5に示す。この従来の昇降機システムでは、大容量コンデンサ14が昇降機用ドライブ装置6の正母線及び負母線に直接接続されていて、切り替えは不要となる。
【0017】
図2から図5に示したPWMインバータにより構成された昇降機用ドライブ装置6を用いた従来の昇降機システムは、回生運転のために制動ユニット7や制動抵抗器8を必要とした。そのため、構造的にも大きく、また回生エネルギを無駄に生じるといった問題を有していた。
【0018】
また、非常用電源が三相交流電源10である場合と、単相交流電源11である場合と、蓄電池12又は大容量コンデンサ14等の直流電源である場合で、それぞれシステム構成の形態を変更しなければならないという問題を有していた。
【0019】
さらに、従来の昇降機用ドライブ装置6では、非常運転を行うためには、電源切り替え器20および電源異常検出装置9を昇降機用ドライブ装置の外部に設けなければならないためシステム構成が複雑となってしまうという問題点を有していた。
【0020】
また、近年、モータを制御するためのドライブ装置として、PWMサイクロコンバータの実用化が検討されている。PWMサイクロコンバータは、入力電源と出力電源とが、直接双方向に流れることができる双方向スイッチを介して直接接続されている。また、PWMサイクロコンバータでは、欠相、停電、電源不平衡等の入力電源の異常が発生し通常の運転を維持することができなくなった場合には、運転を停止しなければならなかった。電源の異常が発生した場合に運転を停止するPWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置5を用いた昇降機システムを図6に示す。
【0021】
この昇降機システムは、三相交流電源1と、昇降機用ドライブ装置5と、モータ3と、昇降機マシン4とから構成されている。
【0022】
また、昇降機用ドライブ装置5は、入力フィルタ21と、電源異常検出回路26と、入力電源位相検出回路27と、入力電源レベル検出回路25と、制御コントローラ33と、ゲートドライバ23と、双方向スイッチモジュール22とから構成されている。
【0023】
三相交流電源1は、入力フィルタ21を介して双方向スイッチモジュール22に接続されている。双方向スイッチモジュール22は、入力フィルタ21を介して入力された三相交流電源1の三相電圧(R、S、T)と三相の出力電圧との間の全ての組合わせを接続する9つの双方向スイッチにより構成されている。そして、双方向スイッチモジュール22の出力は、モータ3の各相に接続されている。
【0024】
制御コントローラ33は、入力電源レベル検出回路25および入力電源位相検出回路27から入力される情報に基いて、ゲートドライバ23へゲート信号を出力している。ゲートドライバ23は、制御コントローラ33から入力されたゲート信号に基いて双方向スイッチモジュール22の各双方向スイッチを駆動している。
【0025】
入力電源レベル検出回路25は、三相交流電源1の各相の電圧値をそれぞれ検出している。入力電源位相検出回路27は、三相交流電源1のうちの2相を入力とし、三相交流電源1の位相を検出している。電源異常検出回路26は、三相交流電源1に欠相、停電、不平衡といった電源異常が発生した場合に、電源異常検出信号32を制御コントローラ33に出力する。
【0026】
制御コントローラ33は、電源異常検出信号32を入力すると、双方向スイッチモジュール22を停止させるために、ゲートドライバ23に停止用ゲート信号を出力する。
【0027】
これまで、上記で説明したPWMサイクロコンバータにより構成された昇降機システムはなかったが、この昇降機システムでは、電源異常が発生した場合、運転の停止が自動的に行われ、また、電源回生運転が可能なため、制動ユニットや制動抵抗器が不要であった。しかし、上記で説明した、PWMサイクロコンバータにより構成した昇降機用ドライブ装置(図6)では、入力電源位相検出回路27が1つしか備えられていないため、入力電源の位相情報を知ることができなければ制御を行うことができないPWMサイクロコンバータでは、非常用電源を用いた非常運転ができないという問題点を有していた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の昇降機用ドライブ装置では、下記のような問題点があった。
(1)PWMインバータを用いた場合では、電源回生運転ができないため制動ユニットや制動抵抗器が必要となり、回生エネルギが無駄に消費され、またその構造は大きくなってしまう。
(2)非常運転を行うためには、電源切り替え器、電源異常検出装置を昇降機用ドライブ装置の外部に設ける必要があり、システム構成が複雑になってしまう。
(3)非常用電源の種類に応じてシステム構成の形態を変更しなければならない。
(4)図6に示したような、入力電源位相検出回路が1つしか備えられていないPWMサイクロコンバータを用いた場合では、非常用電源を用いた非常運転を行うことができない。
【0029】
本発明の目的は、電源回生機能を有し、三相交流電源が異常となった時に、非常用電源として、三相又は単相交流電源、蓄電池又は大容量コンデンサ等の直流電源のいずれでもシステム構成を変更せずに運転可能とする昇降機用ドライブ装置を提供することである。
【0030】
また、本発明の他の目的は、非常運転を行うために、電源切り替え器、電源異常検出装置を昇降機用ドライブ装置の外部ではなく昇降機用ドライブ装置内に設けた昇降機用ドライブ装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の昇降機用ドライブ装置は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、
前記双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、
前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、
前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記三相交流電源からの三相出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力し、前記電源異常検出信号が入力された場合には非常用電源として設定されている電源の出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力する電源切り替え器と、
前記非常用電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、
固定位相情報を生成して出力している固定位相情報生成回路と、
予め行われた設定に従い、前記非常用電源位相検出回路からの位相情報または前記固定位相情報生成回路からの固定位相情報のいずれかを選択して出力する位相検出回路切り替え設定器と、
前記電源異常検出信号が入力された場合には前記位相検出回路切り替え設定器から出力される位相情報を選択して出力し、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、
前記位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて前記双方向スイッチモジュールに対する制御を行っていて、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には、前記双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転し、前記電源異常検出信号が入力されると、前記双方向スイッチモジュールの制御方式を、三相入力運転から前記位相検出回路切り替え器から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える制御部とを有することを特徴とする。
【0032】
本発明は、昇降機用ドライブ装置をPWMサイクロコンバータにより構成しているので、昇降機用ドライブ装置の外部に制動ユニットや制動抵抗器を接続せずに電源回生運転ができる。また、入力電源位相検出回路とは別に非常用電源位相検出回路を設けるとともに固定位相情報生成回路を設け、位相検出回路切り替え器によりにより使用する位相情報を選択するようにしたことにより、三相交流電源、単相交流電源または直流電源のいずれかの電源が非常用電源として設定された場合でもシステム構成を変更することなく非常運転を行うことができる。さらに、本発明では、電源切り替え器、電源異常検出装置が昇降機用ドライブ装置内に設けられているためシステム構成が簡単となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施形態の昇降機システムの構成を示すブロック図である。図1において、図6中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0035】
本実施形態の昇降機用ドライブ装置2は、図6に示した昇降機用ドライブ装置に対して、電源切り替え器20と、非常用電源位相検出回路28と、固定位相情報生成回路29と、位相検出回路切り替え設定器30と、位相検出回路切り替え器31を新たに設け、制御コントローラ33の代わりに、内部のソフトウェアに変更を加えた制御コントローラ24を備えるようにしたものである。
【0036】
そして、本実施形態の昇降機システムでは、非常用三相交流電源装置10、非常用単相交流電源装置11、蓄電池12、大容量コンデンサ13のうちから選択した1つの電源を非常用電源として予め選択しておく。
【0037】
電源切り替え器20は、電源異常検出信号32が入力されていない場合、三相交流電源1からの三相出力電圧(R、S、T)をそのまま入力フィルタ21に出力し、電源異常検出信号32が入力された場合、非常用電源として設定されている電源からの電圧を入力フィルタ21へ出力する。
【0038】
非常用電源位相検出回路28は、非常用電源が非常用三相交流電源装置10である場合には、三相出力電圧のうちの2相(R、S)を入力とし、その位相の検出を行い、非常用電源が非常用単相交流電源装置11である場合には、その単相電圧(R’、S’)の位相を検出し、検出した位相情報を位相検出回路切り替え設定器30に出力する。
【0039】
固定位相情報生成回路29は、固定位相情報を生成して出力している。位相検出回路切り替え設定器30は、予め行われた設定に従い、非常用電源位相検出回路28からの位相情報または固定位相情報生成回路29からの固定位相情報のいずれかを選択して位相検出回路切り替え器31に出力する。
【0040】
非常用電源として蓄電池12または大容量コンデンサ13が選択された場合には、位相検出回路切り替え設定器30を、固定位相情報生成回路29からの固定位相情報を選択して出力するように設定しておく。また、非常用電源として非常用三相交流電源装置10または非常用単相交流電源装置11が選択された場合には、位相検出回路切り替え設定器30を、非常用電源位相検出回路28からの位相情報を選択して出力するように設定しておく。
【0041】
位相検出回路切り替え器31は、電源異常検出信号32が入力されていない場合には、入力電源位相検出回路27からの位相情報を選択して制御コントローラ24に出力し、電源異常検出信号32が入力された場合には、位相検出回路切り替え設定器30からの出力である各非常用電源の位相情報を選択して制御コントローラ24に出力する。
【0042】
制御コントローラ24は、位相検出回路切り替え器31から出力された位相情報に基いて双方向スイッチモジュール22に対する制御を行っていて、電源異常検出信号32が入力されていない場合には、双方向スイッチモジュール22に対して三相入力運転し、電源異常検出信号32が入力されると、双方向スイッチモジュール22の制御方式を、三相入力運転から位相検出回路切り替え器31から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える。
【0043】
具体的には、制御コントローラ24は、位相検出回路切り替え器31から出力される位相情報が三相交流電源の位相情報の場合には、双方向スイッチモジュール22の制御方式を三相入力運転とし、位相検出回路切り替え器31から出力される位相情報が単相交流電源の位相情報の場合には、双方向スイッチモジュール22の制御方式を単相入力運転とし、位相検出回路切り替え器31から出力される位相情報が固定位相情報の場合には、双方向スイッチモジュール22の制御方式を単相入力運転とする。
【0044】
次に、本実施形態の昇降機用ドライブ装置2の動作について図1を参照して詳細に説明する。
【0045】
先ず、電源異常が発生していない場合の動作について説明する。電源異常が発生していない場合には、電源異常検出回路26から電源異常検出信号32が出力されない。そのため、電源切り替え器20では三相交流電源1からの三相出力電圧(R、S、T)がそのまま入力フィルタ21に出力され、位相検出回路切り替え器31では、入力電源位相検出回路27からの位相情報が選択されて制御コントローラ24に出力される。このことにより、入力電源位相検出回路27から出力される位相情報に基づいて三相入力運転する制御が制御コントローラ24によって行われる。
【0046】
次に、電源異常が発生した場合の動作について説明する。電源異常が発生した場合には、電源異常検出回路26から電源異常検出信号32が出力される。そのため、電源切り替え器20では非常用電源として設定された電源の出力電圧が入力フィルタ21に出力され、位相検出回路切り替え器31では、位相検出回路切り替え設定器30からの位相情報が選択されて制御コントローラ24に出力される。そして、制御コントローラ24は、入力された位相情報に基づいて、設定されている非常用電源の形態に応じた運転を行うような制御を行う。
【0047】
このことにより、電源異常時には、非常用電源として非常用三相交流電源装置10、非常用単相交流電源装置11、蓄電池12、大容量コンデンサ13等の直流電源のいずれが設定されている場合でもモータ3の運転が可能となる。
【0048】
つまり、保安電源として三相又は単相の交流電源、蓄電池等の直流電源が既に設置されている設備の場合には、本実施形態の昇降機用ドライブ装置を用いることにより、新たに非常用電源を設けることなく、既設の保安電源を利用することにより、非常時運転を可能となる。
【0049】
本実施形態の昇降機システムでは、電源切り替え器20が昇降機用ドライブ装置2中に設けられている場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電源切り替え器20が昇降機用ドライブ装置2の外側に設けられた場合でも同様に本発明を適用することができるものである。この場合には、電源異常検出信号32、三相交流電源1の三相電圧(R、S、T)、非常用電源の2相電圧(R’、S’)を別途昇降機用ドライブ装置2に入力することになる。
【0050】
また、本実施形態では、4つの非常用電源10〜13が備えられている場合について説明したが、最低1つの非常用電源が備えられていれば本発明を適用することができることは自明である。
【0051】
さらに、非常用電源が蓄電池12または大容量コンデンサ13等の直流電源のみの場合には、非常用電源位相検出回路28および位相検出回路切り替え設定器30を削除し、固定位相情報生成回路29から出力された固定位相情報が位相検出回路切り替え器31に入力されるようにしてもよい。同様にして、非常用電源が非常用三相交流電源装置10または非常用単相交流電源装置11のみの場合には、固定位相情報生成回路29および位相検出回路切り替え設定器30を削除し、非常用電源位相検出回路28から出力された位相情報が位相検出回路切り替え器31に入力されるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、下記のような効果を有する。
(1)制動ユニットや制動抵抗器を必要とせずに電源回生運転を行うことができる。
(2)電源切り替え器、電源異常検出装置を昇降機用ドライブ装置の外部に設けることなく非常運転を行うことができシステム構成が簡単となる。
(3)システム構成を変更することなく、複数の非常用電源を接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PWMサイクロコンバータを適用した本発明の一実施形態の昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【図2】PWMインバータを適用し、非常用電源が三相交流電源である従来の昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【図3】PWMインバータを適用し、非常用電源が単相交流電源である従来の昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【図4】PWMインバータを適用し、非常用電源が蓄電池である従来の昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【図5】PWMインバータを適用し、非常用電源が大容量コンデンサである従来の昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【図6】PWMサイクロコンバータを適用した昇降機システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源
2 昇降機用ドライブ装置
3 モータ
4 昇降機マシン
5、6 昇降機用ドライブ装置
7 制御ユニット
8 制動抵抗器
9 電源異常検出装置
10 非常用三相交流電源装置
11 非常用単相交流電源装置
12 蓄電池
13、14 大容量コンデンサ
20 電源切り替え器
21 入力フィルタ
22 双方向スイッチモジュール
23 ゲートドライバ
24 制御コントローラ
25 入力電源レベル検出回路
26 電源異常検出回路
27 入力電源位相検出器
28 非常用電源位相検出回路
29 固定位相情報生成回路
30 位相検出回路切り替え設定器
31 位相検出回路切り替え器
32 電源異常検出信号
33 制御コントローラ
40 ダイオード整流回路
41 IGBT
42 ゲートドライバ
43 制御コントローラ
44 平滑用コンデンサ
45 突入電流制限用抵抗
46 スイッチ
50 三相交流電源用スイッチ
51 蓄電池用スイッチ
52 ダイオード

Claims (4)

  1. 三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、
    前記双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、
    前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、
    前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記三相交流電源からの三相出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力し、前記電源異常検出信号が入力された場合には非常用電源として設定されている電源の出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力する電源切り替え器と、
    前記非常用電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、
    固定位相情報を生成して出力している固定位相情報生成回路と、
    予め行われた設定に従い、前記非常用電源位相検出回路からの位相情報または前記固定位相情報生成回路からの固定位相情報のいずれかを選択して出力する位相検出回路切り替え設定器と、
    前記電源異常検出信号が入力された場合には前記位相検出回路切り替え設定器から出力される位相情報を選択して出力し、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、
    前記位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて前記双方向スイッチモジュールに対する制御を行っていて、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には、前記双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転し、前記電源異常検出信号が入力されると、前記双方向スイッチモジュールの制御方式を、三相入力運転から前記位相検出回路切り替え器から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える制御部とを有することを特徴とする昇降機用ドライブ装置。
  2. 外部に接続された電源切り替え器により選択された、三相交流電源の三相電圧または非常用電源からの出力電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、
    前記双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、
    前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、
    前記非常用電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、
    固定位相情報を生成して出力している固定位相情報生成回路と、
    予め行われた設定に従い、前記非常用電源位相検出回路からの位相情報または前記固定位相情報生成回路からの固定位相情報のいずれかを選択して出力する位相検出回路切り替え設定器と、
    前記電源異常検出信号が入力された場合には前記位相検出回路切り替え設定器から出力される位相情報を選択して出力し、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、
    前記位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて前記双方向スイッチモジュールに対する制御を行っていて、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には、前記双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転し、前記電源異常検出信号が入力されると、前記双方向スイッチモジュールの制御方式を、三相入力運転から前記位相検出回路切り替え器から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える制御部とを有することを特徴とする昇降機用ドライブ装置。
  3. 前記非常用電源が、三相交流電源、単相交流電源または直流電源のうちから選択されたいずれか1つの電源である請求項1または2記載の昇降機用ドライブ装置。
  4. 三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、
    前記双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、
    前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、
    前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記三相交流電源からの三相出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力し、前記電源異常検出信号が入力された場合には非常用電源として設定されている非常用三相交流電源の出力電圧を前記双方向スイッチモジュールへ出力する電源切り替え器と、
    前記非常用三相交流電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、
    前記電源異常検出信号が入力された場合には前記非常用電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力し、前記電源異常検出信号が入力されていない場合には前記入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、
    前記位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて前記双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転する制御部とを有することを特徴とする昇降機用ドライブ装置。
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