JPWO2013031546A1 - 残量低減部材 - Google Patents

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Abstract

加圧流体により周囲を閉塞された空間の発生を防止し、吐出される内容物の最終残存量を低減するとともに、構造が簡単で製造が容易であり、内装袋の内部への装着が容易であり、かつ、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能な残量低減部材を提供すること。
エアゾール容器100の内部に配置される可撓性の内装袋102の内部に装着され、吐出される内容物Fの最終残存量を低減する残量低減部材110であって、中実の棒状体からなり、内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着される装着部120と、外周の長手方向に複数の誘導溝131が形成されている誘導部130とを備えていること。

Description

本発明は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材に関する。
外缶の内部に可撓性の内装袋を配置して一体化させ、内装袋に吐出すべき内容物を収納すると共に、内装袋と外缶の間に加圧流体を充填することで可撓性の内装袋を押圧し、内装袋に収容された内容物を流入口から外部に吐出するように構成したエアゾール容器が知られている(例えば特許文献1等参照。)。
このようなエアゾール容器では、内容物が加圧流体と触れることがないため、任意の加圧流体を使用することが可能であり、また、加圧流体が内容物とともに吐出されることがないため、効率的に内容物を吐出することができる。
これらのエアゾール容器では、可撓性の内装袋から吐出される内容物の残量が減ってきた場合、内装袋に生じたシワや曲がりによって周囲を閉塞される空間が生じ、その空間に最後まで内容物が残留することが避けられない。
この最終残存量を低減するために、残量低減部材としてディップチューブを取り付け、内容物を流入口近傍とディップチューブの先端の両方から外部に吐出できるようにしたものが公知である。
ディップチューブを備えたものとして、図8に示すものが知られている。
この例では、エアゾール容器500の外缶501の内部に内容物Fを収容する内装袋502を設け、内装袋502にはステム505を上部に有し内部に流入口503が開口したスパウト504が設けられている。
外缶501と内装袋502との間の空間には、窒素ガス等の加圧流体Gが充填されており、ステム505を押圧すると、内装袋502の収容された内容物が流入口503から流入してステム505の先端から外部に吐出される。
そして、残量低減部材としてのディップチューブ511が流入口503に挿入され、その際、流入口503の内周はディップチューブ511との間に内容物Fの流路が確保されるように形成されており、矢印で示すように、流入口503近傍と、ディップチューブ511の先端近傍の両方から内容物Fがステム505方向に誘導されて外部に吐出される。
また、図9(b)に示すような、1つの外缶に複数の可撓性の内装袋を配置し、異なる種類の内容物を混ざることなく収容して同時に吐出させるように構成したエアゾール容器も公知である。
このようなエアゾール容器では、複数の外缶を連結したり、内部に特殊な構造を施したりする必要がなく、吐出されるまでの内容物の混合が完全に防止され、また、加圧流体も1つの外缶に1度充填すればよく製造も容易となる(例えば特許文献2等参照。)。
特開2004−75099号公報(全頁、全図) 特開2005−231644号公報(全頁、全図) 特開平11−105893号公報(全頁、全図)
上記特許文献1、特許文献2に記載されたような公知のエアゾール容器における不可避の内容物の残留は、上記のような公知の残量低減部材であるディップチューブを設けることによってある程度は低減され、最終残存量を減少することはできるものの、流入口近傍からもディップチューブの先端からも離れた中間位置に周囲を閉塞される空間が生じた場合には、依然として内容物が残留することが避けられず、また、ディップチューブの内部に残留する内容物が別途発生するという問題があった。
一方、エアゾール容器の内装袋ではないが、可撓性の容器から内容物を残留することなく取り出すための残量低減部材として、複数の肉抜き部を有する剛性棒状体を流入口から内部に延在させたものが公知である(例えば特許文献3等参照。)。
しかしながら、特許文献3に記載されたような公知の残量低減部材は、人の手によって可撓性の容器の外部から内容物を流入口に向かうように押圧することを前提に構成されている。
したがって、加圧流体によって全体が均等に押圧されるエアゾール容器の内装袋においては、これらの残量低減部材によって周囲を閉塞される空間に残存する内容物を流入口に誘導することはできず、むしろ、公知の残量低減部材に設けられている突起部や肉抜き部によって閉塞される空間が増加する要因となり、残存量が増加してしまうという問題があった。
また、加圧流体の圧力を上げても、周囲を閉塞される空間の閉塞力も上がることとなり、内容物の残存量の減少には寄与しなかった。
そこで本発明は、前述したような公知の残量低減部材の問題を解決するものであって、加圧流体により周囲を閉塞される空間の発生を防止し、吐出される内容物の最終残存量を低減するとともに、構造が簡単で製造が容易であり、内装袋の内部への装着が容易であり、かつ、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能な残量低減部材を提供することを目的とする。
本請求項1に係る発明は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材であって、中実の棒状体からなり、前記内装袋の流入口に内容物が流入可能に装着される装着部と、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部とを備えていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部が、前記誘導部の両端に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記誘導部が円柱状に形成され、前記誘導溝が、外周の円周方向90°間隔で設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記誘導溝の断面形状が夾角90°のV字状であり、前記誘導部の断面形状が+字状に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部の端面が、滑らかな凸面状に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部と誘導部の間に、長手と垂直な方向の端部溝が形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部の外周の長手方向に複数の吐出溝が少なくとも1つ形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部が円柱状に形成され、前記吐出溝が、外周の円周方向180°間隔で設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記誘導部の長手方向の中間位置に、前記誘導溝が形成された部分とは断面形状が異なるように形成された重畳防止部が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項9に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部と両側の誘導部との間に、それぞれ長手と垂直な方向の中間溝が形成され、該重畳防止部の外周には、両側の中間溝を連通するとともに長手方向と所定の角度を有する連通溝が少なくとも1つ形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項10に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部が円柱状に形成され、前記連通溝が、外周の円周方向180°間隔で平行に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項12に係る発明は、請求項9に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部が、前記誘導溝に隣接する壁部を該誘導溝側に膨出させた形状に形成されてなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項13に係る発明は、請求項12に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部が、円筒形状に形成され、該円筒形状の重畳防止部の内部に、射出成形時のゲートを設けたことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の残量低減部材によれば、内容物の残量が減少した場合でも、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部が内容物を流入口に向けて流動させる通路として機能するため、残量低減部材の全長にわたって、加圧流体により周囲を閉塞された空間が発生することを防止でき、吐出される内容物の最終残存量を減少させることができる。
また、内容物の吐出の最終段階で、内装袋自体が圧力によって誘導溝内まで変形するため、誘導溝内に残留する内容物も非常に少なく、残量低減部材そのものの内部に残留する内容物を極めて少なくすることができる。
さらに、構造が極めて単純であることから、製造が容易でコストも安価であり、かつ、内装袋の流入口への装着も非常に容易である。
本請求項2に記載の構成によれば、残量低減部材のいずれの端部でも流入口に装着することが可能となるため、製造時に長手方向の向きを揃える必要がなく、装着が容易となる。
本請求項3に記載の構成によれば、例えば内装袋が2枚のシートを融着したパウチのような構造で内容物の残量が減少した場合でも、残量低減部材の軸回りの装着角度にかかわらず常に誘導溝が通路として機能するため、製造時に装着する角度を決める必要がなく装着が容易となる。
本請求項4に記載の構成によれば、誘導溝の容積を大きくとることが可能となり、内容物を円滑に吐出することが可能となるとともに、最終段階での内装袋自体の圧力による誘導溝内まで変形によって誘導溝の容積が極めて小さくなり、残量低減部材そのものの内部に残留する内容物を極めて少なくすることができる。
また、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項5に記載の構成によれば、流入口への装着部の装着を円滑に行うことが可能となるとともに、装着部の端面の角部によって内装袋を傷つけることを防止できる。
本請求項6に記載の構成によれば、誘導溝内を流動してきた内容物が端部溝を経由して流入口に達する流路が確保できるため、流入口への装着部の装着構造に起因する内容物の流動の障害を防止でき、最後まで内容物を円滑に吐出することができる。
本請求項7に記載の構成によれば、流入口への装着部の装着構造が、例えば内容物の流出用の溝が内周に設けられた円筒状の流入口に従来のチューブに代えて本発明の装着部を挿入して固定するような場合、吐出溝を設けることにより、中実であっても内容物の吐出量を確保することができるため、円滑に内容物を吐出することが可能となる。
また、このことで、従来の流入口へのチューブの装着構造を変更することなく本発明の装着が可能となる。
本請求項8に記載の構成によれば、内容物の吐出量を確保できるとともに、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項9に記載の構成によれば、重畳防止部を設けることで、2つの残量低減部材が重なって分離しにくくなるのを防止することができるため、複数の残量低減部材をまとめて供給しても、1本ずつ容易に取り出すことができ装着作業が容易となる。
本請求項10に記載の構成によれば、中間溝と長手方向と所定の角度を有する連通溝を設けることで、長手方向の内容物の流動のための通路が重畳防止部で分断されることなく確保されるため、最後まで内容物を円滑に吐出することができる。
本請求項11に記載の構成によれば、内容物の流動のための通路を確保できるとともに、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項12に記載の構成によれば、内容物の流動のための通路を確保できるとともに、樹脂等で成形する際にさらに金型の構造が単純化され、製造がより容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項13に記載の構成によれば、円筒内部に、射出成形時のゲートを設けることにより、ゲートに形成されるバリが内装袋に接触することがなく、バリの処理を省略しても内装袋を傷つけることがなく、製造がより容易となり、製造コストも少なくすることができる。
本発明の残量低減部材を装着したエアゾール容器の断面説明図。 本発明の第1実施例である残量低減部材の斜視図。 図2の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)A−A断面図。 本発明の第2実施例である残量低減部材の斜視図。 図4の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図。 本発明の第3実施例である残量低減部材の斜視図。 図6の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)B−B断面図。 従来の残量低減部材(ディップチューブ)を装着したエアゾール容器の断面説明図。 1つの外缶に2つの内装袋を配置したエアゾール容器に(a)本発明の残量低減部材および(b)従来の残量低減部材(ディップチューブ)を装着した断面説明図。 図9のエアゾール容器における内容物の最終残存量の比較実験結果。
100、 500 ・・・ エアゾール容器
101、 501 ・・・ 外缶
102、 502 ・・・ 内装袋
103、 503 ・・・ 流入口
104、 504 ・・・ スパウト
105、 505 ・・・ ステム
110、210、310 ・・・ 残量低減部材
511 ・・・ ディップチューブ(残量低減部材)
120、220、320 ・・・ 装着部
121、221 ・・・ 吐出溝
122、222 ・・・ 端部溝
323 ・・・ 端面
130、230、330 ・・・ 誘導部
131、231、331 ・・・ 誘導溝
332 ・・・ 壁部
240、340 ・・・ 重畳防止部
241 ・・・ 連通溝
242 ・・・ 中間溝
F ・・・ 内容物
G ・・・ 加圧流体
本発明の残量低減部材は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材であって、中実の棒状体からなり、内装袋の流入口に内容物が流入可能に装着される装着部と、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部とを備え、加圧流体により周囲を閉塞される空間の発生を防止し、吐出される内容物の最終残存量を低減するとともに、構造が簡単で製造が容易であり、内装袋の内部への装着が容易であり、かつ、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能であれば、その具体的な実施形態はいかなるものであっても良い。
本発明の第1実施例である残量低減部材110は、前述した公知のエアゾール容器500と同様のエアゾール容器100の流入口103に、公知のディップチューブ511に代えて挿入される。
すなわち、図1に示すように、エアゾール容器100の外缶101の内部に内容物Fを収容する内装袋102を設け、内装袋102にはステム105を上部に有し内部に流入口103が開口したスパウト104が設けられている。
エアゾール容器100の外缶101と内装袋102との間の空間には、窒素ガス等の加圧流体Gが充填されており、ステム105を押圧すると、内装袋102の収容された内容物が流入口103から流入してステム105の先端から外部に吐出されるように構成されている。
そして、内装袋102の流入口103に、装着部120と誘導部130とを備えた本発明の第1実施例である残量低減部材110が挿入される。
その際、流入口103の内周は残量低減部材110の装着部120との間に内容物Fの流路が確保されるように形成されている。
残量低減部材110は、図2、図3に示すように、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部120と、外周の長手方向に複数の誘導溝131が形成されている誘導部130とを備えており、装着部120と誘導部130の間には、長手と垂直な方向の端部溝122が形成されている。
誘導部130に設けられた長手方向の誘導溝131は、図3(d)に示すように断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝131によって誘導部130の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部120には、外周の長手方向に2つの吐出溝121が円周方向180°間隔で設けられている。
以上のように構成された本発明の実施例である残量低減部材110の内容物Fの吐出に関する動作および作用について説明する。
ステム105を押圧すると、内装袋102に収容された内容物Fは流入口103と残量低減部材110の装着部120との間に確保された流路を通過してステム105の先端から外部に吐出される。
この時、装着部120の外周の長手方向に2つの吐出溝121が設けられているため、従来のディップチューブ511に代えて本発明の実施例である残量低減部材110を挿入しても、内容物Fの吐出量を確保することができ、円滑に内容物Fを吐出することが可能となる。
また、このことで、従来の流入口503のディップチューブ511の装着構造を変更することなく本発明の実施例である残量低減部材110の装着が可能となる。
内装袋102の収容された内容物Fの残量が減少してくると、内装袋102が残量低減部材110の誘導部130に接触することとなるが、誘導溝131が存在することにより、内容物Fの長手方向の流路が最後まで確保され、装着部120と誘導部130の間に設けられた端部溝122を通過して、確実に流入口103に導かれる。
したがって、残量低減部材110の全長にわたって、どこからでも内容物Fを流入口103に向かって流動させることができるため、加圧流体により周囲を閉塞された空間が発生することを防止でき、吐出される内容物Fの最終残存量を減少させることができる。
また、内容物Fの吐出の最終段階で、内装袋102自体が圧力によって誘導溝131内に向かって変形し、最深部の僅かな空間のみが残るため、誘導溝131内に残留する内容物Fも非常に少なく、残量低減部材110そのものの内部に残留する内容物Fを極めて少なくすることができる。
なお、本実施例では、装着部120と誘導部130の間に設けられた端部溝122を、断面+字状の誘導部130の対向する部分を切り欠いて断面−字状となるよう設けたが、断面+字状の誘導部130のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けても良い。
また、誘導溝131の数、幅、深さ、形状等は、内装袋102の形状や材質、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
さらに、装着部120に設けられる吐出溝121の数、幅、深さ、形状等も、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
本実施例のように構成することで、樹脂の射出成形等で製造する際に、単純な2つの金型のみで形成することが可能となり、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本発明の第2実施例である残量低減部材210は、図4、図5に示すように、第1実施例の残量低減部材110の構成に加えて、誘導部230の長手方向の中間位置に重畳防止部240が設けられたものである。
すなわち、本発明の第2実施例である残量低減部材210は、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部220と、外周の長手方向に複数の誘導溝231が形成されている誘導部230とを備えており、装着部220と誘導部230の間には、長手と垂直な方向の端部溝222が形成されている。
誘導部230に設けられた長手方向の誘導溝231は、断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝231によって誘導部230の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部220には、外周の長手方向に2つの吐出溝221が円周方向180°間隔で設けられている。
誘導部230の長手方向の中間位置には重畳防止部240が設けられている。
重畳防止部240と両側の誘導部230との間には、それぞれ長手と垂直な方向の中間溝242が形成され、重畳防止部240の外周には、両側の中間溝242を連通するとともに長手方向と所定の角度を有する連通溝241が、外周の円周方向180°間隔で平行に設けられている。
連通溝241は、誘導部230の誘導溝231と位相をずらして設けられている。
このことで、本発明の第1実施例である残量低減部材110の効果に加え、重畳防止部240を設けることにより、2つの残量低減部材210が重なって分離しにくくなるのを防止することができるため、複数の残量低減部材をまとめて供給しても、1本ずつ容易に取り出すことができ装着作業が容易となる。
また、両側の誘導部230の誘導溝231で構成される長手方向の内容物の流動のための通路が、重畳防止部240の中間溝242と連通溝241を設けることで、分断されることなく確保されるため、最後まで内容物Fを円滑に吐出することができる。
なお、中間溝242は、前述した端部溝222と同様に、断面+字状の誘導部230の対向する部分を切り欠いて断面−字状となるよう設けられている。
なお、端部溝222と同様に、断面+字状の誘導部230のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けたが、断面+字状の誘導部230のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けても良い。
また、中間溝242の数、幅、深さ、形状等は、内装袋102の形状や材質、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
本実施例のように構成することで、樹脂の射出成形等で製造する際に、単純な2つの金型のみで形成することが可能となり、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本発明の第3実施例である残量低減部材310は、図6、図7に示すように、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部320と、外周の長手方向に複数の誘導溝331が形成されている誘導部330とを備えている。
なお、本実施例では装着部320と誘導部330の間には、第1実施例および第2実施例のような端部溝122、222は形成されていない。
誘導部330に設けられた長手方向の誘導溝331は、断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝331によって誘導部330の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部320の端面323は、外周から連続する曲面によって滑らかな凸面状に形成されている。
なお、本実施例では、第1実施例および第2実施例のような吐出溝121、221は設けられていないが、内装袋102の流入口103の内面に設けられた溝部によって流入口103に内容物Fが流入可能に装着される。
誘導部330の長手方向の中間位置には重畳防止部340が設けられている。
重畳防止部340は、断面形状が+字状とされた誘導部330の対向する2つの壁部332を両側の誘導溝331側に膨出させて円筒形状としたものである。
そして、重畳防止部340の円筒の直径は、誘導溝331を塞がない大きさに形成され、長手方向の内容物の流動のための通路が、重畳防止部340で分断されることなく確保されるため、最後まで内容物Fを円滑に吐出することができる。
また、円筒状の重畳防止部340の円筒内部に、射出成形時にゲートを設けることで、ゲートにバリが残存しても円筒の外部に延びることはなく、内装袋を傷つけることがない。
本発明の第2実施例および第3実施例である残量低減部材210、310と従来のディップチューブ511を、1つの外缶に2つの内装袋を配置したエアゾール容器に用いた際の、それぞれの内装袋に収容された内容物F1、F2の最終残存量の比較実験結果について説明する。
エアゾール容器は、図9に示すように、残量低減部材(ディップチューブ)の装填頂部から内装袋の底部までの高さLN=114.9mmであり、2つの内装袋のそれぞれの内容物F1、F2として、2液混合タイプの染毛剤の2つの液剤が収容され、外缶と内装袋の間に加圧流体Gとして窒素ガスが充填されたものを使用した。
従来例として、それぞれの内装袋に長さLT=100mmのディップチューブ511が装填されたもの(図9(b)に示す)、本発明の実験例として、従来のディップチューブ511に代えて、長さL=85.5mm、100mmの2種類の第2実施例である残量低減部材210が装填されたもの(図9(a)に示す)、および、従来のディップチューブ511に代えて、長さL=86mmの第3実施例である残量低減部材310が装填されたもの(図示せず)を用意した。
図10に、従来のLT=100mmのディップチューブ511、長さL=85.5mm、100mmの2種類の本発明の第2実施例の残量低減部材210、および、長さL=86mmの本発明の第3実施例の残量低減部材310を装填したものについて、それぞれ、3回の計測を行った実験結果を示す。
共通の条件は、以下のとおりである。
比重:F1 0.999〜1.001(20℃)
F2 0.999〜1.001(20℃)
粘度:F1 10000〜18000mPa・s(25℃)
F2 5000〜12000mPa・s(25℃)
初期収容量
F1 60g
F2 60g
充填窒素ガス圧
0.64〜0.66MPa(25℃)
従来例、本発明の各実験例ともに、通常の使用状態でステムからの吐出が終了した際(全噴射後)の残量低減部材(ディップチューブ)を装填した状態の内装袋の重量と、当該内装袋の内部を洗浄して完全に内容物F1、F2を除去した後(洗浄後)の重量との差を、それぞれの内容物F1、F2の最終残存量(残量)とした。
この実験結果からも明らかなように、本発明の残量低減部材210、310の実験例における内容物の最終残存量は、粘度の低いF2における実験結果の数点の例外を除き、殆どの場合で従来例より減少し、3回の平均値を取ると長さL=85.5mm、100mmの本発明の第2実施例の残量低減部材210、長さL=86mmの本発明の第3実施例の残量低減部材310のいずれの場合でも確実に従来のディップチューブ511より最終残存量は減少しており、上述した内容物Fの吐出に関する動作および作用に基づいて、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能であることがわかる。
また、この実験例でも分かる通り、本発明の残量低減部材210、310は、従来のディップチューブ511よりやや短い長さの方が最終残存量をより少なくできるため、取付工程がより容易となり製造コストが低減される。
本発明の残量低減部材は、上記の実施例や実験例に示すように、一般的な1つの内装袋を有するエアゾール容器や、異なる内容物を収容する2つの内装袋を有するエアゾール容器のそれぞれの内装袋に使用されるほか、さらに、多数の内装袋を有するエアゾール容器に使用されても良く、様々な使用形態に合わせて、本発明の技術的特徴を用いて具体的形態を設計することが可能であり、エアゾール容器の外形や形態に合わせて、適宜の変形が可能である。
また、エアゾール容器のみならず、人の手によって可撓性の容器の外部から内容物を流入口に向かうように押圧することを前提に構成された容器や、他の押圧手段を有する容器に使用されても良い。
本発明は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材に関する。
外缶の内部に可撓性の内装袋を配置して一体化させ、内装袋に吐出すべき内容物を収納すると共に、内装袋と外缶の間に加圧流体を充填することで可撓性の内装袋を押圧し、内装袋に収容された内容物を流入口から外部に吐出するように構成したエアゾール容器が知られている(例えば特許文献1等参照。)。
このようなエアゾール容器では、内容物が加圧流体と触れることがないため、任意の加圧流体を使用することが可能であり、また、加圧流体が内容物とともに吐出されることがないため、効率的に内容物を吐出することができる。
これらのエアゾール容器では、可撓性の内装袋から吐出される内容物の残量が減ってきた場合、内装袋に生じたシワや曲がりによって周囲を閉塞される空間が生じ、その空間に最後まで内容物が残留することが避けられない。
この最終残存量を低減するために、残量低減部材としてディップチューブを取り付け、内容物を流入口近傍とディップチューブの先端の両方から外部に吐出できるようにしたものが公知である。
ディップチューブを備えたものとして、図8に示すものが知られている。
この例では、エアゾール容器500の外缶501の内部に内容物Fを収容する内装袋502を設け、内装袋502にはステム505を上部に有し内部に流入口503が開口したスパウト504が設けられている。
外缶501と内装袋502との間の空間には、窒素ガス等の加圧流体Gが充填されており、ステム505を押圧すると、内装袋502の収容された内容物が流入口503から流入してステム505の先端から外部に吐出される。
そして、残量低減部材としてのディップチューブ511が流入口503に挿入され、その際、流入口503の内周はディップチューブ511との間に内容物Fの流路が確保されるように形成されており、矢印で示すように、流入口503近傍と、ディップチューブ511の先端近傍の両方から内容物Fがステム505方向に誘導されて外部に吐出される。
また、図9(b)に示すような、1つの外缶に複数の可撓性の内装袋を配置し、異なる種類の内容物を混ざることなく収容して同時に吐出させるように構成したエアゾール容器も公知である。
このようなエアゾール容器では、複数の外缶を連結したり、内部に特殊な構造を施したりする必要がなく、吐出されるまでの内容物の混合が完全に防止され、また、加圧流体も1つの外缶に1度充填すればよく製造も容易となる(例えば特許文献2等参照。)。
特開2004−75099号公報(全頁、全図) 特開2005−231644号公報(全頁、全図) 特開平11−105893号公報(全頁、全図)
上記特許文献1、特許文献2に記載されたような公知のエアゾール容器における不可避の内容物の残留は、上記のような公知の残量低減部材であるディップチューブを設けることによってある程度は低減され、最終残存量を減少することはできるものの、流入口近傍からもディップチューブの先端からも離れた中間位置に周囲を閉塞される空間が生じた場合には、依然として内容物が残留することが避けられず、また、ディップチューブの内部に残留する内容物が別途発生するという問題があった。
一方、エアゾール容器の内装袋ではないが、可撓性の容器から内容物を残留することなく取り出すための残量低減部材として、複数の肉抜き部を有する剛性棒状体を流入口から内部に延在させたものが公知である(例えば特許文献3等参照。)。
しかしながら、特許文献3に記載されたような公知の残量低減部材は、人の手によって可撓性の容器の外部から内容物を流入口に向かうように押圧することを前提に構成されている。
したがって、加圧流体によって全体が均等に押圧されるエアゾール容器の内装袋においては、これらの残量低減部材によって周囲を閉塞される空間に残存する内容物を流入口に誘導することはできず、むしろ、公知の残量低減部材に設けられている突起部や肉抜き部によって閉塞される空間が増加する要因となり、残存量が増加してしまうという問題があった。
また、加圧流体の圧力を上げても、周囲を閉塞される空間の閉塞力も上がることとなり、内容物の残存量の減少には寄与しなかった。
そこで本発明は、前述したような公知の残量低減部材の問題を解決するものであって、加圧流体により周囲を閉塞される空間の発生を防止し、吐出される内容物の最終残存量を低減するとともに、構造が簡単で製造が容易であり、内装袋の内部への装着が容易であり、かつ、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能な残量低減部材を提供することを目的とする。
本請求項1に係る発明は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材であって、中実の棒状体からなり、前記内装袋の流入口に内容物が流入可能に装着される装着部と、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部とを備え、前記誘導溝が形成された部分が、長手方向に一様な断面形状を有し、前記誘導部の長手方向の中間位置に、前記誘導溝が形成された部分とは断面形状が異なるように形成された重畳防止部が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部が、前記誘導部の両端に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記誘導部が円柱状に形成され、前記誘導溝が、外周の円周方向90°間隔で設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記誘導溝の断面形状が夾角90°のV字状であり、前記誘導部の断面形状が+字状に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部の端面が、滑らかな凸面状に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部と誘導部の間に、長手と垂直な方向の端部溝が形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部の外周の長手方向に複数の吐出溝が少なくとも1つ形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記装着部が円柱状に形成され、前記吐出溝が、外周の円周方向180°間隔で設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部と両側の誘導部との間に、それぞれ長手と垂直な方向の中間溝が形成され、該重畳防止部の外周には、両側の中間溝を連通するとともに長手方向と所定の角度を有する連通溝が少なくとも1つ形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項9に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部が円柱状に形成され、前記連通溝が、外周の円周方向180°間隔で平行に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された残量低減部材の構成に加えて、前記重畳防止部が、前記誘導溝に隣接する壁部を該誘導溝側に膨出させた円筒形状に形成されてなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項12に係る発明は、請求項11に記載された残量低減部材の構成に加えて、前記円筒形状の重畳防止部の内部に、射出成形時のゲートを設けたことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の残量低減部材によれば、内容物の残量が減少した場合でも、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部が内容物を流入口に向けて流動させる通路として機能するため、残量低減部材の全長にわたって、加圧流体により周囲を閉塞された空間が発生することを防止でき、吐出される内容物の最終残存量を減少させることができる。
また、内容物の吐出の最終段階で、内装袋自体が圧力によって誘導溝内まで変形するため、誘導溝内に残留する内容物も非常に少なく、残量低減部材そのものの内部に残留する内容物を極めて少なくすることができる。
さらに、構造が極めて単純であることから、製造が容易でコストも安価であり、かつ、内装袋の流入口への装着も非常に容易である。
さらに、容器への装着時等に複数の残量低減部材をまとめて供給した際に、2つの残量低減部材が長手方向に一様な断面形状を有していることにより、誘導溝部分が重なって分離しにくくなるのを、重畳防止部を設けることで防止することができるため、1本ずつ容易に取り出すことができ装着作業が容易となる。
本請求項2に記載の構成によれば、残量低減部材のいずれの端部でも流入口に装着することが可能となるため、製造時に長手方向の向きを揃える必要がなく、装着が容易となる。
本請求項3に記載の構成によれば、例えば内装袋が2枚のシートを融着したパウチのような構造で内容物の残量が減少した場合でも、残量低減部材の軸回りの装着角度にかかわらず常に誘導溝が通路として機能するため、製造時に装着する角度を決める必要がなく装着が容易となる。
本請求項4に記載の構成によれば、誘導溝の容積を大きくとることが可能となり、内容物を円滑に吐出することが可能となるとともに、最終段階での内装袋自体の圧力による誘導溝内まで変形によって誘導溝の容積が極めて小さくなり、残量低減部材そのものの内部に残留する内容物を極めて少なくすることができる。
また、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項5に記載の構成によれば、流入口への装着部の装着を円滑に行うことが可能となるとともに、装着部の端面の角部によって内装袋を傷つけることを防止できる。
本請求項6に記載の構成によれば、誘導溝内を流動してきた内容物が端部溝を経由して流入口に達する流路が確保できるため、流入口への装着部の装着構造に起因する内容物の流動の障害を防止でき、最後まで内容物を円滑に吐出することができる。
本請求項7に記載の構成によれば、流入口への装着部の装着構造が、例えば内容物の流出用の溝が内周に設けられた円筒状の流入口に従来のチューブに代えて本発明の装着部を挿入して固定するような場合、吐出溝を設けることにより、中実であっても内容物の吐出量を確保することができるため、円滑に内容物を吐出することが可能となる。
また、このことで、従来の流入口へのチューブの装着構造を変更することなく本発明の装着が可能となる。
本請求項8に記載の構成によれば、内容物の吐出量を確保できるとともに、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項9に記載の構成によれば、中間溝と長手方向と所定の角度を有する連通溝を設けることで、長手方向の内容物の流動のための通路が重畳防止部で分断されることなく確保されるため、最後まで内容物を円滑に吐出することができる。
本請求項10に記載の構成によれば、内容物の流動のための通路を確保できるとともに、樹脂等で成形する際に複雑な金型の構造が不要で、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項11に記載の構成によれば、内容物の流動のための通路を確保できるとともに、樹脂等で成形する際にさらに金型の構造が単純化され、製造がより容易であり製造コストも少なくすることができる。
本請求項12に記載の構成によれば、円筒内部に、射出成形時のゲートを設けることにより、ゲートに形成されるバリが内装袋に接触することがなく、バリの処理を省略しても内装袋を傷つけることがなく、製造がより容易となり、製造コストも少なくすることができる。
参考例の残量低減部材を装着したエアゾール容器の断面説明図。 参考例である残量低減部材の斜視図。 図2の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)A−A断面図。 本発明の第1実施例である残量低減部材の斜視図。 図4の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図。 本発明の第2実施例である残量低減部材の斜視図。 図6の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)B−B断面図。 従来の残量低減部材(ディップチューブ)を装着したエアゾール容器の断面説明図。 1つの外缶に2つの内装袋を配置したエアゾール容器に(a)本発明の残量低減部材および(b)従来の残量低減部材(ディップチューブ)を装着した断面説明図。 図9のエアゾール容器における内容物の最終残存量の比較実験結果。
本発明の残量低減部材は、エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材であって、中実の棒状体からなり、内装袋の流入口に内容物が流入可能に装着される装着部と、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部とを備え、誘導溝が形成された部分が長手方向に一様な断面形状を有し、誘導部の長手方向の中間位置に誘導溝が形成された部分とは断面形状が異なるように形成された重畳防止部が設けられ、加圧流体により周囲を閉塞される空間の発生を防止し、吐出される内容物の最終残存量を低減するとともに、構造が簡単で製造が容易であり、内装袋の内部への装着が容易であり、かつ、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能であれば、その具体的な実施形態はいかなるものであっても良い。
まず、吐出される内容物の最終残存量を低減する構造について、参考例を基に説明する。
参考例である残量低減部材110は、前述した公知のエアゾール容器500と同様のエアゾール容器100の流入口103に、公知のディップチューブ511に代えて挿入される。
すなわち、図1に示すように、エアゾール容器100の外缶101の内部に内容物Fを収容する内装袋102を設け、内装袋102にはステム105を上部に有し内部に流入口103が開口したスパウト104が設けられている。
エアゾール容器100の外缶101と内装袋102との間の空間には、窒素ガス等の加圧流体Gが充填されており、ステム105を押圧すると、内装袋102の収容された内容物が流入口103から流入してステム105の先端から外部に吐出されるように構成されている。
そして、内装袋102の流入口103に、装着部120と誘導部130とを備えた本発明の参考例である残量低減部材110が挿入される。
その際、流入口103の内周は残量低減部材110の装着部120との間に内容物Fの流路が確保されるように形成されている。
残量低減部材110は、図2、図3に示すように、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部120と、外周の長手方向に複数の誘導溝131が形成されている誘導部130とを備えており、装着部120と誘導部130の間には、長手と垂直な方向の端部溝122が形成されている。
誘導部130に設けられた長手方向の誘導溝131は、図3(d)に示すように断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝131によって誘導部130の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部120には、外周の長手方向に2つの吐出溝121が円周方向180°間隔で設けられている。
以上のように構成された参考例である残量低減部材110の内容物Fの吐出に関する動作および作用について説明する。
ステム105を押圧すると、内装袋102に収容された内容物Fは流入口103と残量低減部材110の装着部120との間に確保された流路を通過してステム105の先端から外部に吐出される。
この時、装着部120の外周の長手方向に2つの吐出溝121が設けられているため、従来のディップチューブ511に代えて参考例である残量低減部材110を挿入しても、内容物Fの吐出量を確保することができ、円滑に内容物Fを吐出することが可能となる。
また、このことで、従来の流入口503のディップチューブ511の装着構造を変更することなく参考例である残量低減部材110の装着が可能となる。
内装袋102の収容された内容物Fの残量が減少してくると、内装袋102が残量低減部材110の誘導部130に接触することとなるが、誘導溝131が存在することにより、内容物Fの長手方向の流路が最後まで確保され、装着部120と誘導部130の間に設けられた端部溝122を通過して、確実に流入口103に導かれる。
したがって、残量低減部材110の全長にわたって、どこからでも内容物Fを流入口103に向かって流動させることができるため、加圧流体により周囲を閉塞された空間が発生することを防止でき、吐出される内容物Fの最終残存量を減少させることができる。
また、内容物Fの吐出の最終段階で、内装袋102自体が圧力によって誘導溝131内に向かって変形し、最深部の僅かな空間のみが残るため、誘導溝131内に残留する内容物Fも非常に少なく、残量低減部材110そのものの内部に残留する内容物Fを極めて少なくすることができる。
なお、本参考例では、装着部120と誘導部130の間に設けられた端部溝122を、断面+字状の誘導部130の対向する部分を切り欠いて断面−字状となるよう設けたが、断面+字状の誘導部130のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けても良い。
また、誘導溝131の数、幅、深さ、形状等は、内装袋102の形状や材質、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
さらに、装着部120に設けられる吐出溝121の数、幅、深さ、形状等も、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
本参考例のように構成することで、樹脂の射出成形等で製造する際に、単純な2つの金型のみで形成することが可能となり、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本発明の第1実施例である残量低減部材210は、図4、図5に示すように、参考例の残量低減部材110の構成に加えて、誘導部230の長手方向の中間位置に重畳防止部240が設けられたものである。
すなわち、本発明の第1実施例である残量低減部材210は、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部220と、外周の長手方向に複数の誘導溝231が形成されている誘導部230とを備えており、装着部220と誘導部230の間には、長手と垂直な方向の端部溝222が形成されている。
誘導部230に設けられた長手方向の誘導溝231は、断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝231によって誘導部230の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部220には、外周の長手方向に2つの吐出溝221が円周方向180°間隔で設けられている。
誘導部230の長手方向の中間位置には重畳防止部240が設けられている。
重畳防止部240と両側の誘導部230との間には、それぞれ長手と垂直な方向の中間溝242が形成され、重畳防止部240の外周には、両側の中間溝242を連通するとともに長手方向と所定の角度を有する連通溝241が、外周の円周方向180°間隔で平行に設けられている。
連通溝241は、誘導部230の誘導溝231と位相をずらして設けられている。
このことで、前述の参考例である残量低減部材110の効果に加え、重畳防止部240を設けることにより、2つの残量低減部材210が重なって分離しにくくなるのを防止することができるため、複数の残量低減部材をまとめて供給しても、1本ずつ容易に取り出すことができ装着作業が容易となる。
また、両側の誘導部230の誘導溝231で構成される長手方向の内容物の流動のための通路が、重畳防止部240の中間溝242と連通溝241を設けることで、分断されることなく確保されるため、最後まで内容物Fを円滑に吐出することができる。
なお、中間溝242は、前述した端部溝222と同様に、断面+字状の誘導部230の対向する部分を切り欠いて断面−字状となるよう設けられている。
なお、端部溝222と同様に、断面+字状の誘導部230のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けたが、断面+字状の誘導部230のすべての部分を一回り小さな断面+字状とするように設けても良い。
また、中間溝242の数、幅、深さ、形状等は、内装袋102の形状や材質、内容物Fの粘性等に応じて、適宜設定すれば良い。
本実施例のように構成することで、樹脂の射出成形等で製造する際に、単純な2つの金型のみで形成することが可能となり、製造が容易であり製造コストも少なくすることができる。
本発明の第2実施例である残量低減部材310は、図6、図7に示すように、中実の棒状体からなり、両端部に内装袋102の流入口103に内容物Fが流入可能に装着可能な装着部320と、外周の長手方向に複数の誘導溝331が形成されている誘導部330とを備えている。
なお、本実施例では装着部320と誘導部330の間には、参考例および第1実施例のような端部溝122、222は形成されていない。
誘導部330に設けられた長手方向の誘導溝331は、断面形状が夾角90°のV字状で外周の円周方向90°間隔で設けられており、この誘導溝331によって誘導部330の断面形状が+字状となるように構成されている。
装着部320の端面323は、外周から連続する曲面によって滑らかな凸面状に形成されている。
なお、本実施例では、参考例および第1実施例のような吐出溝121、221は設けられていないが、内装袋102の流入口103の内面に設けられた溝部によって流入口103に内容物Fが流入可能に装着される。
誘導部330の長手方向の中間位置には重畳防止部340が設けられている。
重畳防止部340は、断面形状が+字状とされた誘導部330の対向する2つの壁部332を両側の誘導溝331側に膨出させて円筒形状としたものである。
そして、重畳防止部340の円筒の直径は、誘導溝331を塞がない大きさに形成され、長手方向の内容物の流動のための通路が、重畳防止部340で分断されることなく確保されるため、最後まで内容物Fを円滑に吐出することができる。
また、円筒状の重畳防止部340の円筒内部に、射出成形時にゲートを設けることで、ゲートにバリが残存しても円筒の外部に延びることはなく、内装袋を傷つけることがない。
本発明の第1実施例および第2実施例である残量低減部材210、310と従来のディップチューブ511を、1つの外缶に2つの内装袋を配置したエアゾール容器に用いた際の、それぞれの内装袋に収容された内容物F1、F2の最終残存量の比較実験結果について説明する。
エアゾール容器は、図9に示すように、残量低減部材(ディップチューブ)の装填頂部から内装袋の底部までの高さLN=114.9mmであり、2つの内装袋のそれぞれの内容物F1、F2として、2液混合タイプの染毛剤の2つの液剤が収容され、外缶と内装袋の間に加圧流体Gとして窒素ガスが充填されたものを使用した。
従来例として、それぞれの内装袋に長さLT=100mmのディップチューブ511が装填されたもの(図9(b)に示す)、本発明の実験例として、従来のディップチューブ511に代えて、長さL=85.5mm、100mmの2種類の第1実施例である残量低減部材210が装填されたもの(図9(a)に示す)、および、従来のディップチューブ511に代えて、長さL=86mmの第2実施例である残量低減部材310が装填されたもの(図示せず)を用意した。
図10に、従来のLT=100mmのディップチューブ511、長さL=85.5mm、100mmの2種類の本発明の第1実施例の残量低減部材210、および、長さL=86mmの本発明の第2実施例の残量低減部材310を装填したものについて、それぞれ、3回の計測を行った実験結果を示す。
共通の条件は、以下のとおりである。
比重:F1 0.999〜1.001(20℃)
F2 0.999〜1.001(20℃)
粘度:F1 10000〜18000mPa・s(25℃)
F2 5000〜12000mPa・s(25℃)
初期収容量
F1 60g
F2 60g
充填窒素ガス圧
0.64〜0.66MPa(25℃)
従来例、本発明の各実験例ともに、通常の使用状態でステムからの吐出が終了した際(全噴射後)の残量低減部材(ディップチューブ)を装填した状態の内装袋の重量と、当該内装袋の内部を洗浄して完全に内容物F1、F2を除去した後(洗浄後)の重量との差を、それぞれの内容物F1、F2の最終残存量(残量)とした。
この実験結果からも明らかなように、本発明の残量低減部材210、310の実験例における内容物の最終残存量は、粘度の低いF2における実験結果の数点の例外を除き、殆どの場合で従来例より減少し、3回の平均値を取ると長さL=85.5mm、100mmの本発明の第1実施例の残量低減部材210、長さL=86mmの本発明の第2実施例の残量低減部材310のいずれの場合でも確実に従来のディップチューブ511より最終残存量は減少しており、上述した内容物Fの吐出に関する動作および作用に基づいて、最後まで円滑に内容物を吐出することが可能であることがわかる。
また、この実験例でも分かる通り、本発明の残量低減部材210、310は、従来のディップチューブ511よりやや短い長さの方が最終残存量をより少なくできるため、取付工程がより容易となり製造コストが低減される。
本発明の残量低減部材は、上記の実施例や実験例に示すように、一般的な1つの内装袋を有するエアゾール容器や、異なる内容物を収容する2つの内装袋を有するエアゾール容器のそれぞれの内装袋に使用されるほか、さらに、多数の内装袋を有するエアゾール容器に使用されても良く、様々な使用形態に合わせて、本発明の技術的特徴を用いて具体的形態を設計することが可能であり、エアゾール容器の外形や形態に合わせて、適宜の変形が可能である。
また、エアゾール容器のみならず、人の手によって可撓性の容器の外部から内容物を流入口に向かうように押圧することを前提に構成された容器や、他の押圧手段を有する容器に使用されても良い。
100、 500 ・・・ エアゾール容器
101、 501 ・・・ 外缶
102、 502 ・・・ 内装袋
103、 503 ・・・ 流入口
104、 504 ・・・ スパウト
105、 505 ・・・ ステム
110、210、310 ・・・ 残量低減部材
511 ・・・ ディップチューブ(残量低減部材)
120、220、320 ・・・ 装着部
121、221 ・・・ 吐出溝
122、222 ・・・ 端部溝
323 ・・・ 端面
130、230、330 ・・・ 誘導部
131、231、331 ・・・ 誘導溝
332 ・・・ 壁部
240、340 ・・・ 重畳防止部
241 ・・・ 連通溝
242 ・・・ 中間溝
F ・・・ 内容物
G ・・・ 加圧流体

Claims (13)

  1. エアゾール容器の内部に配置される可撓性の内装袋の内部に装着され、吐出される内容物の最終残存量を低減する残量低減部材であって、
    中実の棒状体からなり、
    前記内装袋の流入口に内容物が流入可能に装着される装着部と、外周の長手方向に複数の誘導溝が形成されている誘導部とを備えていることを特徴とする残量低減部材。
  2. 前記装着部が、前記誘導部の両端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の残量低減部材。
  3. 前記誘導部が円柱状に形成され、
    前記誘導溝が、外周の円周方向90°間隔で設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の残量低減部材。
  4. 前記誘導溝の断面形状が夾角90°のV字状であり、
    前記誘導部の断面形状が+字状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の残量低減部材。
  5. 前記装着部の端面が、滑らかな凸面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の残量低減部材。
  6. 前記装着部と誘導部の間に、長手と垂直な方向の端部溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の残量低減部材。
  7. 前記装着部の外周の長手方向に複数の吐出溝が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の残量低減部材。
  8. 前記装着部が円柱状に形成され、
    前記吐出溝が、外周の円周方向180°間隔で設けられていることを特徴とする請求項7に記載の残量低減部材。
  9. 前記誘導部の長手方向の中間位置に、前記誘導溝が形成された部分とは断面形状が異なるように形成された重畳防止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の残量低減部材。
  10. 前記重畳防止部と両側の誘導部との間に、それぞれ長手と垂直な方向の中間溝が形成され、
    該重畳防止部の外周には、両側の中間溝を連通するとともに長手方向と所定の角度を有する連通溝が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする請求項9に記載の残量低減部材。
  11. 前記重畳防止部が円柱状に形成され、
    前記連通溝が、外周の円周方向180°間隔で平行に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の残量低減部材。
  12. 前記重畳防止部が、前記誘導溝に隣接する壁部を該誘導溝側に膨出させた形状に形成されてなることを特徴とする請求項9に記載の残量低減部材。
  13. 前記重畳防止部が、円筒形状に形成され、
    該円筒形状の重畳防止部の内部に、射出成形時のゲートを設けたことを特徴とする請求項12に記載の残量低減部材。
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