JPWO2012176452A1 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
周辺温度が変化したときの読出しマージンの確保がしやすい半導体記憶装置を提供する。
電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセル(901)と、メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセル(107)と、第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセル(108)と、を備え、第1の抵抗変化素子の温度係数と第2の抵抗変化素子の温度係数とが同じ極性である。
電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセル(901)と、メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセル(107)と、第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセル(108)と、を備え、第1の抵抗変化素子の温度係数と第2の抵抗変化素子の温度係数とが同じ極性である。
Description
本発明は、抵抗変化素子をメモリセルに用いた半導体記憶装置、特に、メモリセルの電気抵抗の判定基準となるリファレンスセルに関するものである。
近年、不揮発性、高集積性、低消費電力性、データ読出しの高速性に優れている記憶素子が求められており、その候補の一つとして抵抗変化素子が挙げられている。抵抗変化素子は、ペロブスカイト構造からなる酸化物からなり、電気的ストレスによって電気抵抗が変化し、電気的ストレス解除後も変化した電気抵抗が維持される特性を備えている。上述した特性を利用し、抵抗変化素子の抵抗値を検出する事で、抵抗変化素子が維持している抵抗値をデータとして読み出すことが可能である。抵抗変化素子の抵抗値を検出する際には、低抵抗状態あるいは高抵抗状態に設定された抵抗変化素子に電流を流すことで生じる電圧を検出して増幅する読出し方式が一般的に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
メモリセルに用いられる抵抗変化素子の材料として、ペロブスカイト構造を備えた酸化物が知られ、リファレンスセルに用いられる抵抗固定素子の材料として、ポリシリコンが知られている。しかしながら、これらの材料で形成された抵抗変化素子では、周辺温度が変化したときに最適な読出しマージンの確保が困難である。
そこで、本発明は、従来よりも周辺温度が変化したときの読出しマージンの確保がしやすい半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセルと、前記メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセルと、前記第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセルと、を備え、前記第1の抵抗変化素子の温度係数と前記第2の抵抗変化素子の温度係数の極性が同じである。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、広い温度範囲において読出しマージンが確保される。
(発明の基礎となった知見)
抵抗変化素子の抵抗値を検出する際には、特許文献1に記載されているように、低抵抗状態あるいは高抵抗状態に設定された抵抗変化素子に電流を流すことで生じる電圧を検出して増幅する読出し方式が一般的に採用されている。
抵抗変化素子の抵抗値を検出する際には、特許文献1に記載されているように、低抵抗状態あるいは高抵抗状態に設定された抵抗変化素子に電流を流すことで生じる電圧を検出して増幅する読出し方式が一般的に採用されている。
図1は、特許文献1に記載された半導体記憶装置の回路構成を示す図である。
メモリセル901は、抵抗変化素子R11〜RijとMOSFETで構成される選択トランジスタT11〜Tijとを備える。メモリセル901はマトリックス状に配列されてメモリアレイを形成し、メモリアレイ内に配置されたメモリセル901は、行方向を選択するワード線セレクタ902と、列方向を選択するビット線セレクタ903およびソース線セレクタ904とにより選択される。
電圧発生回路905は抵抗変化素子のデータ読み出し時、および書き込み時に、抵抗変化素子に印加されるバイアス電圧Vppを生成する。トランジスタ906は制御信号Sb1に応じてノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。トランジスタ907は、制御信号Sb2に応じてノードnobのバイアス電圧Vpbを0Vに設定する。トランジスタ908、909はバイアス電圧Vpbをビット線セレクタに供給する。トランジスタ910、911はバイアス電圧Vpbを供給する。バッファ912は制御信号Penをトランジスタ910、911に伝達する。インバータ913、914は、トランジスタ908、909のゲートにそれぞれ接続される。周辺回路915、916は、同じ回路構成となっている。周辺回路915は、固定抵抗素子Rref1〜Rref4とMOSFETで構成される選択トランジスタT1〜T4とを備えてなるリファレンスセル917と、ノードno1とノードno2の電圧を比較増幅するセンスアンプ918と、センスアンプ918の出力をラッチするフリップフロップ919からなる。AND回路920は周辺回路915、916の出力を演算する。921は制御信号Ss1に応じてノードnosのバイアス電圧Vpsをバイアス電圧Vppに設定するトランジスタ、922は制御信号Ss2に応じてバイアス電圧Vpsを0Vに設定するトランジスタ、923、924は制御信号Ss3、Ss4に応じてバイアス電圧Vpsをソース線セレクタに供給するトランジスタである。この半導体記憶装置は、周辺回路を2セット備えるので、書き込み、消去、あるいは、読み出しを2ビット同時に行うことができる。
図1をもとに、半導体記憶装置900の動作を簡単に説明する。なお、抵抗変化素子の抵抗値を高くすることを「書き込み」と表現し、抵抗変化素子の抵抗値を低くすることを「消去」と表現し、抵抗変化素子の抵抗値を検出することを「読み出し」と表現することとする。
<書き込み>
まず、書き込み動作について説明する。
まず、書き込み動作について説明する。
抵抗変化素子にデータを書き込むためには、抵抗変化素子のビット線側に書込み電圧、ソース線側に0Vを印加する必要がある。そのため、電圧発生回路905が書込み電圧に用いられるバイアス電圧Vppを生成する。ビット線側にバイアス電圧Vppを印加するために、制御信号Sb1をH(ハイレベル)にしてトランジスタ906を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppにする。また、初期状態における周辺回路915(916)の出力をL(ローレベル)に設定し、インバータ914(913)の出力をHにすることで、トランジスタ908(909)を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=Vpp)をビット線セレクタに供給する。
一方、ソース線側に0Vを印加するために、制御信号Ss2をHにしてトランジスタ922を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vにする。また制御信号Ss3、Ss4をHにしてトランジスタ923、924を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=0V)をソース線セレクタに供給する。
次に、アドレス信号をワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与える事で、アドレス信号に応じたメモリセル901が選択され、選択されたメモリセル901の選択トランジスタが導通状態になる。これによって、選択されたメモリセル901、つまり抵抗変化素子のビット線側にはバイアス電圧Vps(=Vpp)、ソース線側にはバイアス電圧Vps(=0V)が印加され、データの書き込みが行われる。つまり抵抗変化素子の抵抗値が高くなっていく。
本構成においては、メモリセルの書き込み中に、制御信号PenをHにすることで、トランジスタ910、911、を導通状態にし、同時にリファレンスセル917のうち、書き込みレベルを判定する際に用いられる固定抵抗素子(仮にRef2)の選択トランジスタT2を導通状態とすることで、ノードno1の電位とノードno2の電位を逐次比較することが可能になっている。メモリセルの抵抗変化素子の抵抗値が高くなっていくと、ノードno1の電位が徐々に高くなっていき、リファレンスセル917の固定抵抗素子(Ref2)の抵抗値よりも高くなると、センスアンプ918の出力がLからHに遷移し、同時にフリップフロップ919がLからHに遷移する。これによって、インバータ913の出力がHからLに遷移するため、トランジスタ908が導通状態から非導通状態にかわり、ビット線側へのバイアス電圧Vpbの供給が停止されることで、選択されたメモリセルへの書き込みが終了する。
選択されているメモリセル901すべての書き込みが十分になるとAND回路920を介してプログラム終了信号が出力される。
<消去>
次に、消去動作について説明する。
次に、消去動作について説明する。
抵抗変化素子のデータを消去するためには、抵抗変化素子のビット線側に0V、ソース線側に消去電圧を印加する必要がある。ビット線側に0Vを印加するために、制御信号Sb2をHにしてトランジスタ907を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbを0Vにする。また、初期状態における周辺回路915(916)の出力をLに設定し、インバータ914(913)の出力をHにすることで、トランジスタ908(909)を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=0V)をビット線セレクタに供給する。
一方、ソース線側に消去電圧を印加するために、電圧発生回路905が消去電圧に用いられるバイアス電圧Vppを生成する。制御信号Ss1をHにしてトランジスタ921を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsをバイアス電圧Vppにする。また制御信号Ss3、Ss4をHにしてトランジスタ923、924を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=Vpp)をソース線セレクタに供給する。
次に、アドレス信号をワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与える事で、アドレス信号に応じたメモリセル901が選択され、選択されたメモリセル901の選択トランジスタが導通状態になる。これによって、選択されたメモリセル901、つまり抵抗変化素子のビット線側にはバイアス電圧Vps(=0V)、ソース線側にはバイアス電圧Vps(=Vpp)が印加され、データの消去が行われる。つまり抵抗変化素子の抵抗値が低くなっていく。
<読み出し>
最後に、読み出し動作について説明する。
最後に、読み出し動作について説明する。
電圧発生回路905がバイアス電圧Vppを生成する。制御信号Sb1をHにすることでノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。また、トランジスタ908、909、910、911を導通状態に設定することで、ノードno1、no2、no3、no4にノードnobのバイアス電圧Vpbを供給してプリチャージし、プリチャージ電圧に設定する。
一方、制御信号Ss2をHにすることで、バイアス電圧Vpsを0Vに設定し、トランジスタ923、924を導通状態にする事でバイアス電圧Vps(=0V)をソース線セレクタに供給する。
上記状態において、アドレス信号をワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与える事で、メモリセル901が選択され、選択されたメモリセル901の選択トランジスタが導通状態になる。また、同時に読出し時に使用されるリファレンスセル917(例えば固定抵抗素子Rref1)の選択トランジスタT1を導通状態とする。これらによって、メモリセル901およびリファレンスセル917に電流が流れ始め、ノードno1〜no4に初期設定されたプリチャージ電圧は徐々に低下していく。ここで、メモリセル901の抵抗変化素子が高抵抗状態にあれば、メモリセル901に流れる電流はリファレンスセル917に流れる電流より少ないため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より小さい。したがって、ノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも高くなり、センスアンプ918の出力がHとなる。一方、メモリセル901の抵抗変化素子が低抵抗状態にあれば、メモリセル901に流れる電流はリファレンスセル917に流れる電流より多いため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より大きい。したがって、ノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも低くなり、センスアンプ918の出力がLとなる。
従来から、メモリセルに用いられる抵抗変化素子の材料として、ペロブスカイト構造を備えた酸化物が知られ、リファレンスセルに用いられる抵抗固定素子の材料として、ポリシリコンが知られている。しかしながら、以下に示すように、上記特許文献1にこれらの材料を適用すると、周辺温度が変化したときに最適な読出しマージンの確保が困難であるという課題が生じる。
図2は、ポリシリコンで形成されたリファレンスセルの抵抗とペロブスカイト構造を備えた酸化物で形成されたメモリセルの抵抗の温度変化を例示する図である。
リファレンスセルは温度が上昇したときに抵抗値が増加する傾向(温度係数が正)を示すが、メモリセルは温度依存性が小さい、あるいは温度が上昇したときに抵抗値が低減する傾向(温度係数が負)を示す。
室温において、高抵抗状態のメモリセル901の抵抗値とリファレンスセル917の抵抗値の差分が、リファレンスセル917の抵抗値と低抵抗状態のメモリセル901の抵抗値の差分とほぼ同等に設定され、読出しマージンを最適化したとする。
この場合、周辺温度が低温になると、高抵抗状態のメモリセル901の抵抗値とリファレンスセル917の抵抗値の差分が、リファレンスセル917の抵抗値と低抵抗状態のメモリセル901の抵抗値の差分より大きくなり、高抵抗状態のメモリセル901の読出しマージンは大きくなるが、低抵抗状態のメモリセル901の読出しマージンは小さくなる。
一方、周辺温度が高温になると、高抵抗状態のメモリセル901の抵抗値とリファレンスセル917の抵抗値の差分が、リファレンスセル917の抵抗値と低抵抗状態のメモリセル901の抵抗値の差分より小さくなり、低抵抗状態のメモリセル901の読出しマージンは大きくなるが、高抵抗状態のメモリセル901の読出しマージンは小さくなる。
以上のように、ある周辺温度では、メモリセルの高抵抗状態の抵抗値とリファレンスセルの抵抗値の差分と、リファレンスセルの抵抗値とメモリセルの低抵抗状態の抵抗値との差分がほぼ等しく、最適な読み出しマージンが確保できている。しかしながら、周辺温度が変化したとき、高抵抗状態か低抵抗状態かのどちらかの読出しマージンが減少することとなり、最適な読出しマージンの確保が困難という課題がある。また、書込みベリファイ、消去ベリファイにおける読出しマージンに関しても同様であり、書込みベリファイ、消去ベリファイにおける読出しマージン不足は、書き込みレベル不足、消去レベル不足となる恐れがあり、読み出し時の読出しマージンの確保を更に困難にする課題がある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセルと、前記メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセルと、前記第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセルと、を備え、前記第1の抵抗変化素子の温度係数と前記第2の抵抗変化素子の温度係数の極性が同じである。
温度係数(Temperature Coefficient)とは、周辺温度が変化したときに電気抵抗が変化する割合である。上記構成によれば、メモリセルの温度係数が正の場合は第1のリファレンスセルの温度係数も正であり、逆に、メモリセルの温度係数が負の場合は第1のリファレンスセルの温度係数も負である。即ち、周辺温度が変化した場合、第1のリファレンスセルの抵抗値は、メモリセルの抵抗値の変化と同じ傾向で変化する。したがって、メモリセルとリファレンスの温度係数が互いに逆の極性である従来技術に比べて、周辺温度が変化したときの読出しマージンの確保がしやすくなる。
また、本発明の一態様において、さらに、前記第1の抵抗変化素子の温度係数と前記第2の抵抗変化素子の温度係数とが同じ大きさであることとしてもよい。この場合、読出しマージンの確保が一層しやすくなる。なお、「同じ」とは製造誤差の範囲内で同じであることをいう。
また、本発明の一態様において、前記第1の抵抗変化素子と前記第2の抵抗変化素子は、同じプロセス工程で形成されていることとしてもよい。この場合、両者の温度係数の極性および大きさを一致させやすくなる。
また、本発明の一態様において、前記第1の抵抗変化素子が、多層配線構造における特定の配線層間に形成され、前記第2の抵抗変化素子が、前記特定の配線層間と同じ配線層間に形成されていることとしてもよい。この場合、両者を同じプロセス工程で形成することができ、そうすると両者の温度係数の極性および大きさを一致させやすくなる。
また、本発明の一態様において、前記第2のリファレンスセルは、抵抗固定素子を含むこととしてもよい。また、前記第2のリファレンスセルは、電流源を含むこととしてもよい。この第2のリファレンスセルを用いることで、第1のリファレンスセルの抵抗値を基準値に設定することができる。
また、本発明の一態様において、前記電流源は、複数の電流値に設定できることとしてもよい。これにより、第1のリファレンスセルに、例えば、書き込み用、消去用、読み出し用の3種類の抵抗変化素子が設けられている場合、それらの抵抗値を単一の電流源で別々の基準値に設定することができる。
また、本発明の一態様において、第1の入力端子と第2の入力端子を有し、前記第1の入力端子の入力電圧と前記第2の入力端子の入力電圧との差分を検出するセンスアンプを、さらに備え、前記第1の入力端子は、前記メモリセルと前記第2のリファレンスセルとに接続され、前記第2の入力端子は、前記第1のリファレンスセルに接続され、前記メモリセルは、さらに、前記第1の抵抗変化素子と前記第1の入力端子との間に接続された第1のスイッチ素子を含み、前記第2のリファレンスセルは、抵抗固定素子または電流源と、前記抵抗固定素子または電流源と前記第1の入力端子との間に接続された第2のスイッチ素子とを含むこととしてもよい。この構成では、第1のスイッチ素子をオンにし第2のスイッチ素子をオフにすると、第1の抵抗変化素子がセンスアンプに接続されることとなり、第1のスイッチ素子をオフにし第2のスイッチ素子をオンにすると抵抗固定素子または電流源がセンスアンプに接続されることとなる。即ち、メモリセルと第2のリファレンスセルとを選択的にセンスアンプに接続することができる。したがって、第1のリファレンスセルの抵抗値を基準値に設定する場合に、別途、専用のセンスアンプを設ける必要がなく、回路規模の増大を抑制することができる。
また、本発明の一態様において、前記メモリセルが、行列状に複数配置され、前記第1のリファレンスセルが、行列状に複数配置されていることとしてもよい。これにより、両者が類似の構造となるので、両者の温度係数の極性および大きさを一致させやすくなる。
また、本発明の一態様において、前記第1のリファレンスセルは、前記第2の抵抗変化素子を複数含み、それらが同じ大きさの電気抵抗に設定され、且つ、並列接続されていることとしてもよい。これにより、抵抗変化素子のアナログ的な抵抗値の設定が必要なくなる。そのため、第1のリファレンスセルの抵抗値を基準値に設定するときの誤差を小さくすることができる。
以下、この発明の実施の形態に関し、図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
<構成>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置100の回路構成を示す図である。
<構成>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置100の回路構成を示す図である。
トランジスタ101、102は、制御信号Sbr1、Sbr2に応じてバイアス電圧Vpbを供給する。トランジスタ103、104は、制御信号Ssr1、Ssr2に応じてバイアス電圧Vpsを供給する。周辺回路105、106は同じ回路構成である。
第1のリファレンスセル107は抵抗変化素子Rr1〜Rr3と選択トランジスタTb1〜Tb3からなり、メモリセル901を読み出す時に基準となる。抵抗変化素子Rr1〜Rr3は、メモリセル901に備えられている抵抗変化素子R11〜Rijと同様に、ペロブスカイト構造を備えた酸化物で形成されている。これにより、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1〜Rr3の温度係数と、メモリセル901の抵抗変化素子R11〜Rijの温度係数とが同じ極性かつ同じ大きさである。また、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1〜Rr3とメモリセル901の抵抗変化素子R11〜Rijとは同じプロセス工程で形成されており、多層配線層において同じ配線層間(例えば、第1配線層と第2配線層との間)に形成されている。抵抗変化素子Rr1は、読み出し用、Rr2はプログラム(書き込み)ベリファイ用、Rr3は消去ベリファイ用である。
第2のリファレンスセル108は抵抗固定素子Ranc1〜Ranc3と選択トランジスタTc1〜Tc3からなり、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1〜Rr3の抵抗値を基準値に設定するために用いられる。Ranc1は読み出し用、Ranc2はプログラム(書き込み)ベリファイ用、Ranc3は消去ベリファイ用である。抵抗固定素子としては、例えば、ポリシリコン抵抗や拡散抵抗が利用可能である。
センスアンプ109はノードno1の電圧Vno1とノードno2の電圧Vno2を比較増幅する。フリップフロップ110はセンスアンプ109の出力をラッチする。
本実施形態では、同時に2ビットのデータを取り扱う(書き込み、消去、および、読み出し)ために、周辺回路等が2セット用意されている。同時にjビット(jは整数)のデータを取り扱うには、周辺回路等をjセット用意すればよい。
<動作>
本半導体記憶装置では、半導体記憶装置のプロセス工程終了後、メモリセル901を使用する前に、第1のリファレンスセル107の抵抗値を基準値に設定する必要がある。ここでは、まず図4を参照しつつ、上記第1のリファレンスの抵抗値の設定フローについて説明する。なお、ここでは、簡略化のために周辺回路105の動作のみを説明する。周辺回路106の動作を理解するためには、トランジスタ908、923、101、103をそれぞれトランジスタ909、924、102、104に読み替え、制御信号Sb3、Ss3、Sbr1、Ssr1をそれぞれ制御信号Sb4、Ss4、Sbr2、Ssr2に読み替え、ノードno1、no2、no5をそれぞれノードno3、no4、no6に読み替えればよい。
本半導体記憶装置では、半導体記憶装置のプロセス工程終了後、メモリセル901を使用する前に、第1のリファレンスセル107の抵抗値を基準値に設定する必要がある。ここでは、まず図4を参照しつつ、上記第1のリファレンスの抵抗値の設定フローについて説明する。なお、ここでは、簡略化のために周辺回路105の動作のみを説明する。周辺回路106の動作を理解するためには、トランジスタ908、923、101、103をそれぞれトランジスタ909、924、102、104に読み替え、制御信号Sb3、Ss3、Sbr1、Ssr1をそれぞれ制御信号Sb4、Ss4、Sbr2、Ssr2に読み替え、ノードno1、no2、no5をそれぞれノードno3、no4、no6に読み替えればよい。
[第1ステップ]
第1ステップでは第1のリファレンスセル107のフォーミングを行う。
第1ステップでは第1のリファレンスセル107のフォーミングを行う。
ペロブスカイト構造を備える酸化物を用いた抵抗変化素子の抵抗値を制御可能な状態にするために、まずフォーミング(軽い絶縁破壊)を行う。フォーミングの詳細フローについては割愛する。
[第2ステップ]
第2ステップでは、第1のリファレンスセル107を消去(低抵抗)状態に設定する。
第2ステップでは、第1のリファレンスセル107を消去(低抵抗)状態に設定する。
第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子(例えばRr1)を消去状態にするためには、ノードno2に0V、ノードno5に消去電圧を与えて抵抗変化素子Rr1に印加する必要がある。ノードno2に0Vを印加するために、制御信号Sb2をHにしてトランジスタ907を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbを0Vにする。また、制御信号Sbr1をHにすることで、トランジスタ101を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=0V)をノードno2に供給する。
一方、ノードno5に消去電圧を印加するために、制御信号Ss1をHにしてトランジスタ921を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsをバイアス電圧Vppにする。また制御信号Ssr1をHにしてトランジスタ103を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=Vpp)をノードno5に印加する。
さらに、制御信号B1をLからHにすることで選択トランジスタTb1を導通状態にする。
これによって、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1には、ノードno2側にバイアス電圧Vps(=0V)、ノードno5側にバイアス電圧Vps(=Vpp)が印加され、データの消去が行われる。つまり抵抗変化素子Rr1の抵抗値が低くなっていく。
[第3ステップ]
第3ステップでは、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子(例えば、Rr1:読み出し用)に書き込みを行う。
第3ステップでは、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子(例えば、Rr1:読み出し用)に書き込みを行う。
第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1を書き込み状態にするためには、ノードno2に書き込み電圧、ノードno5に0Vを与えて抵抗変化素子Rr1に印加する必要がある。ノードno2に書き込み電圧を印加するために、制御信号Sb1をHにしてトランジスタ906を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppにする。また、制御信号Sbr1をHにすることで、トランジスタ101を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=Vpp)をノードno2に供給する。
一方、ノードno5に0Vを印加するために、制御信号Ss2をHにしてトランジスタ922を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vにする。また制御信号Ssr1をHにしてトランジスタ103を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=0v)をノードno5に印加する。
さらに、制御信号B1をLからHにすることで選択トランジスタTb1が導通状態になる。これによって、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1には、ノードno2側にバイアス電圧Vpb(=Vpp)、ノードno5側にバイアス電圧Vps(=0V)が印加され、書き込みが行われる。つまり抵抗変化素子の抵抗値が高くなっていく。
[第4ステップ]
第4ステップでは、第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1を用いて、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1のベリファイを実施する。
第4ステップでは、第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1を用いて、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1のベリファイを実施する。
制御信号Sb1をHにすることでノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。また、トランジスタ908、101を導通状態に設定することで、ノードno1、no2にノードnobのバイアス電圧Vpb(=Vpp)を供給してプリチャージし、プリチャージ電圧に設定する。
一方、制御信号Ss2をHにすることで、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vに設定し、トランジスタ103を導通状態にする事で0Vをノードno5に印加する。
上記状態において、制御信号B1をHにして第1のリファレンスセル107の選択トランジスタTb1を導通状態にする。また、同時に第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1の基準抵抗として用いられる第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1の選択トランジスタTc1を導通状態とする。
これらによって、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1、および第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1に電流が流れはじめ、ノードno1、no2に初期設定されたプリチャージ電圧は徐々に低下していく。例えば、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1が低抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rr1に流れる電流は第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1に流れる電流Ianc1より多いため、ノードno2の電圧低下はノードno1の電圧低下より大きい。そうするとノードno2のセンス電圧Vno2がノードno1のセンス電圧Vno1よりも低くなり、センスアンプ109の出力がHとなる。これにより、抵抗変化素子Rr1の抵抗値が抵抗固定素子Ranc1より低い状態であることが分かる。したがって、第3ステップを再度実施することで、抵抗変化素子Rr1の抵抗値を高くする。
一方、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1が高抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rr1に流れる電流は第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc1に流れる電流Ianc1より少ないため、ノードno2の電圧低下はノードno1の電圧低下より小さい。そうするとノードno2のセンス電圧Vno2がノードno1のセンス電圧Vno1よりも高くなり、センスアンプ109の出力がLとなる。これにより、抵抗変化素子Rr1の抵抗値が抵抗固定素子Ranc1まで到達していることが分かる。したがって、第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1の設定は終了となる。
なお、上記では、「抵抗変化素子Rr1の抵抗値が抵抗固定素子Ranc1の抵抗値よりも大きい」という条件のみを満足することで第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1の設定を終了としているが、抵抗変化素子Rr1の上限値を設定するために、上限設定用の固定抵抗素子(仮にRanc1_up)を設けて第3ステップ同様のベリファイを実施し、「抵抗変化素子Rr1の抵抗値が抵抗固定素子Ranc1_upの抵抗値よりも小さい」という条件をさらに満たすことで、第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1の設定を完了とすることも、もちろん可能である。
[第5ステップ]
第5ステップでは、プログラムベリファイ用の抵抗変化素子Rr2、消去ベリファイ用の抵抗変化素子Rr3の抵抗値の設定も行う。
第5ステップでは、プログラムベリファイ用の抵抗変化素子Rr2、消去ベリファイ用の抵抗変化素子Rr3の抵抗値の設定も行う。
第1のリファレンスセル107のプログラムベリファイ用の抵抗変化素子Rr2の抵抗値の設定は、第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc2を基準として第2ステップから第4ステップを実施することにより行われる。同様に、第1のリファレンスセル107の消去ベリファイ用の抵抗変化素子Rr3の抵抗値の設定は、第2のリファレンスセル108の抵抗固定素子Ranc3を基準として第2ステップから第4ステップを実施することにより行われる。
以上により、第5ステップまで実施することで、第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1、プログラムベリファイ用抵抗変化素子Rr2、消去ベリファイ用抵抗変化素子Rr3の抵抗値の設定が終了する。
なお、ここまで第1のリファレンスの設定基準として、抵抗固定素子からなる第2のリファレンスセルを用いて説明してきたが、第1のリファレンスの抵抗値を設定する基準となるものであれば、特に抵抗固定素子でなくてもよい。第2のリファレンスセルは、読出し時やベリファイ時に、電流Ianc1を流す事で第1のリファレンスセルの抵抗値の基準となっている。このことから、図5の半導体記憶装置200に示すように、電流源Irefと選択トランジスタT5を備えた第2のリファレンスセル201を用いてもよい。電流源Irefを用いた第2のリファレンスセル201の構成の一例を図6に示す。参照電圧Vrefを差動アンプ211に入力し、トランジスタTp1を制御する。ノードnorをアンプにフィードバックする事で、ノードnorの電圧Vnorが参照電圧Vrefに一致する。制御信号Trm1、Trm2をLとすると、抵抗Rt1,Rt2,Rt3に流れる電流Irは、Vref/(Rt1+Rt2+Rt3)となる。電流Irは、トランジスタTp1、Tp2からなるカレントミラー回路とトランジスタTn1、Tn2からなるカレントミラー回路を介して伝達され、選択トランジスタT5、ノードno1に電流Irが流れる。制御信号Trm1、Trm2のそれぞれのレベルを変える事で、トランジスタT5に流れる電流、つまりは第1のリファレンスセルの抵抗値を決定する基準電流をトリミングする事ができ、必要な電流値を設定する事が可能となる。また、第2のリファレンスセルとして、複数のメモリセル901を同時活性化させたときの抵抗値を用いる事もできる。
次に、抵抗値が設定された第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1、プログラムベリファイ用抵抗変化素子Rr2、消去ベリファイ用抵抗変化素子Rr3を用いたメモリセルの読み出し、書き込み、消去動作を説明する。
[消去動作]
メモリセル901の抵抗変化素子を消去状態にするためには、ビット線BLjに0V、ソース線SLjに消去電圧を与えて抵抗変化素子Rijに印加する必要がある。ビット線BLjに0Vを印加するために、制御信号Sb2をHにしてトランジスタ907を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbを0Vにする。また、制御信号Sb3をHにすることで、トランジスタ908を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=0V)をビット線セレクタに供給する。
メモリセル901の抵抗変化素子を消去状態にするためには、ビット線BLjに0V、ソース線SLjに消去電圧を与えて抵抗変化素子Rijに印加する必要がある。ビット線BLjに0Vを印加するために、制御信号Sb2をHにしてトランジスタ907を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbを0Vにする。また、制御信号Sb3をHにすることで、トランジスタ908を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=0V)をビット線セレクタに供給する。
一方、ソース線SLjに消去電圧を印加するために、制御信号Ss1をHにしてトランジスタ921を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsをバイアス電圧Vppにする。また制御信号Ss3をHにしてトランジスタ923を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=Vpp)をソース線セレクタに印加する。
次に、アドレス信号をワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与えることで、選択トランジスタTijが導通状態になる。これによって、選択されたメモリセル901の抵抗変化素子Rijには、ビット線BLj側にバイアス電圧Vps(=0V)、ソース線SLj側にバイアス電圧Vps(=Vpp)が印加され、データの消去が行われる。つまり抵抗変化素子の抵抗値が低くなっていく。
次に、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr3を用いて消去ベリファイを実施する。
制御信号Sb1をHにすることでノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。また、トランジスタ908、101を導通状態に設定することで、ノードno1、no2にノードnobのバイアス電圧Vpb(=Vpp)を供給してプリチャージし、プリチャージ電圧に設定する。
一方、制御信号Ss2をHにすることで、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vに設定し、トランジスタ923、103を導通状態にする事で0Vをソース線セレクタ、およびノードno5に印加する。
上記状態において、アドレス信号がワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与えられ、メモリセル901の選択トランジスタTijが導通状態となる。また、同時に第1のリファレンスセル107の消去ベリファイ用抵抗変化素子Rr3の選択トランジスタTb3が導通状態となる。
これらによって、メモリセル901の抵抗変化素子Rij、および第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr3に電流が流れはじめ、ノードno1、no2に初期設定されたプリチャージ電圧は徐々に低下していく。メモリセル901の抵抗変化素子Rijが高抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr3に流れる電流より少ないため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より小さい。したがって、ノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも高くなり、センスアンプ109の出力がHとなる。これによりメモリセル901の抵抗変化素子Rijが十分に消去(低抵抗化)されていないことがわかる。したがって、再度消去動作および消去ベリファイが必要となる。
一方、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが低抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr3に流れる電流より多いため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より大きい。したがってノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも小さくなり、センスアンプ109の出力がLとなる。これにより、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが十分に消去(低抵抗化)されていることが分かる。したがって、消去動作が終了となる。
上記動作において、メモリセル901と第1のリファレンスセル107は、同一プロセス工程によって製造されているため、図7に示すように低抵抗状態のメモリセル901と第1のリファレンス(消去用)は同じ傾向の温度依存を持っている。したがって、消去ベリファイ動作が実施される周辺温度に関わらず、メモリセル901の抵抗値を適切な消去レベル(低抵抗値)に設定することが可能である。
[書き込み動作]
メモリセル901の抵抗変化素子を書き込み状態にするためには、ビット線BLjに書き込み電圧、ソース線SLjに0Vを与えて抵抗変化素子Rijに印加する必要がある。ビット線BLjに書き込み電圧を印加するために、制御信号Sb1をHにしてトランジスタ906を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppにする。また、制御信号Sb3をHにすることで、トランジスタ908を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=Vpp)をビット線セレクタに供給する。
メモリセル901の抵抗変化素子を書き込み状態にするためには、ビット線BLjに書き込み電圧、ソース線SLjに0Vを与えて抵抗変化素子Rijに印加する必要がある。ビット線BLjに書き込み電圧を印加するために、制御信号Sb1をHにしてトランジスタ906を導通状態にし、ノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppにする。また、制御信号Sb3をHにすることで、トランジスタ908を導通状態にし、バイアス電圧Vpb(=Vpp)をビット線セレクタに供給する。
一方、ソース線SLjに0Vを印加するために、制御信号Ss2をHにしてトランジスタ922を導通状態にし、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vにする。また制御信号Ss3をHにしてトランジスタ923を導通状態にし、バイアス電圧Vps(=0V)をソース線セレクタに印加する。
次に、アドレス信号をワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与えることで、選択トランジスタTijを導通状態にする。これによって、選択されたメモリセル901の抵抗変化素子Rijには、ビット線BLj側にバイアス電圧Vps(=Vpp)、ソース線SLj側にバイアス電圧Vps(=0v)が印加され、データの書き込みが行われる。つまり抵抗変化素子の抵抗値が高くなっていく。
次に、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr2を用いて書き込みベリファイを実施する。
制御信号Sb1をHにすることでノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。また、トランジスタ908、101を導通状態に設定することで、ノードno1、no2にノードnobのバイアス電圧Vpb(=Vpp)を供給してプリチャージし、プリチャージ電圧に設定する。
一方、制御信号Ss2をHにすることで、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vに設定し、トランジスタ923、103を導通状態にする事で0Vをソース線セレクタ、およびノードno5に印加する。
上記状態において、アドレス信号がワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与えられ、メモリセル901の選択トランジスタTijが導通状態となる。また、同時に第1のリファレンスセル107の書き込みベリファイ用抵抗変化素子Rr2の選択トランジスタTb2が導通状態となる。
これらによって、メモリセル901の抵抗変化素子Rij、および第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr2に電流が流れはじめ、ノードno1、no2に初期設定されたプリチャージ電圧は徐々に低下していく。メモリセル901の抵抗変化素子Rijが低抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr2に流れる電流より多いため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より大きい。したがってノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも低くなり、センスアンプ109の出力がLとなる。これにより、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが十分に書き込み(高抵抗化)されていないことが分かる。したがって、再度書き込み動作および書き込みベリファイが必要となる。
一方、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが高抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr2に流れる電流より少ないため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より小さい。したがって、ノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも高くなり、センスアンプ109の出力がHになる。これにより、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが十分に書き込み(高抵抗化)されていることがわかる。したがって、書き込み動作が終了となる。
上記動作において、メモリセル901と第1のリファレンスセル107は、同一プロセス工程によって製造されているため、図7に示すように高抵抗状態のメモリセル901と第1のリファレンス(書き込み用)は同じ傾向の温度依存を持っている。したがって、書込みベリファイ動作が実施される周辺温度に関わらず、メモリセル901の抵抗値を適切な書込みレベル(低抵抗値)に設定することが可能である。
[読み出し動作]
次に、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1を用いた読み出し動作を説明する。
次に、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1を用いた読み出し動作を説明する。
制御信号Sb1をHにすることでノードnobのバイアス電圧Vpbをバイアス電圧Vppに設定する。また、トランジスタ908、101を導通状態に設定することで、ノードno1、no2にノードnobのバイアス電圧Vpb(=Vpp)を供給してプリチャージし、プリチャージ電圧に設定する。
一方、制御信号Ss2をHにすることで、ノードnosのバイアス電圧Vpsを0Vに設定し、トランジスタ923、103を導通状態にする事で0Vをソース線セレクタ、およびノードno5に印加する。
上記状態において、アドレス信号がワード線セレクタ902、ビット線セレクタ903、ソース線セレクタ904に与えられ、メモリセル901の選択トランジスタTijが導通状態となる。また、同時に第1のリファレンスセル107の読み出し用抵抗変化素子Rr1の選択トランジスタTb1が導通状態となる。
これらによって、メモリセル901の抵抗変化素子Rij、および第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1に電流が流れはじめ、ノードno1、no2に初期設定されたプリチャージ電圧は徐々に低下していく。メモリセル901の抵抗変化素子Rijが低抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1に流れる電流より多いため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より大きい。したがってノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも低くなり、センスアンプ109の出力がLとなる。これにより、メモリセル901が低抵抗状態であることを知ることができる。
一方、メモリセル901の抵抗変化素子Rijが高抵抗状態にあれば、抵抗変化素子Rijに流れる電流は第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1に流れる電流より少ないため、ノードno1の電圧低下はノードno2の電圧低下より小さい。したがって、ノードno1のセンス電圧Vno1がノードno2のセンス電圧Vno2よりも高くなり、センスアンプ109の出力がHとなる。これにより、メモリセル901が高抵抗状態であることを知ることができる。
上記動作において、メモリセル901と第1のリファレンスセル107は、同一プロセス工程によって製造されているため、図7に示すように、第1のリファレンス(読出し用)は、周辺温度が変わった場合においても高抵抗状態と低抵抗状態のメモリセルの抵抗値に対して、常に中心付近の抵抗値となる。
したがって、周辺温度にかかわらず高抵抗状態のメモリセル901の抵抗値とリファレンスセル107の抵抗値の差分が、リファレンスセル107の抵抗値と低抵抗状態のメモリセル901の抵抗値の差分とほぼ同等に設定され、最適な読出しマージンを確保する事ができる。
以上のように、第2のリファレンスセル108を用いて第1のリファレンスセル107を予め初期設定することで、その後、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1〜Rr3を用いて、メモリセル901を読み出し、消去、消去ベリファイ、書込み、書込みベリファイなどの動作をさせることが可能である。
また、図7に示すように、周辺温度が変化した場合、第1のリファレンスセル107の抵抗値は、メモリセル901の抵抗値の変化と同じ傾向で変化する。したがって、メモリセルとリファレンスの温度係数が互いに逆の極性である従来技術に比べて、周辺温度が変化したときの読出しマージンの確保がしやすくなる。
さらに、図7に示すように、第1のリファレンスセル107の温度係数とメモリセル901の温度係数とが同じ大きさである。したがって、読出しマージンの確保が一層しやすくなる。
また、メモリセル901の抵抗変化素子R11〜Rijと第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1〜Rr3とを同じプロセス工程で形成しているので、図7に示すように、周辺温度が変化した場合においてもメモリセル901と第1のリファレンスセル107の抵抗値の差分を一定以上に保つことが容易になり、広範囲の温度条件において、最適な読み出しマージンを確保することができる。なお、第2のリファレンスセルを判定基準として第1のリファレンスセルの特性を予め合わせ込み、第1のリファレンスセルを判定基準としてメモリセルのデータを読み出すことは、磁化の方向によって抵抗値が変わるMRAM素子や熱による結晶状態の変化により抵抗値が変わるOUM素子をメモリセルと第1のリファレンスセルに用いた場合においても利用することができる。
(第2の実施形態)
<構成>
図8は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置300の回路構成を示す図である。
<構成>
図8は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置300の回路構成を示す図である。
半導体記憶装置300は、図3で示した第1のリファレンスセル107をリファレンスアレイ301として構成している。
第1のリファレンスセル(Rr1j:読み出し用、Rr2j:プログラムベリファイ用、Rr3j:消去ベリファイ用)を異なるワード線B1、B2、B3に対応させまた、それぞれの周辺回路105、106の第1のリファレンスセルを異なるビット線BLr(rは整数)に割り当てている。第1のリファレンスセルは、リファレンスアドレス信号が、リファレンスワード線セレクタ302、リファレンスビット線セレクタ303、リファレンスソース線セレクタ304に与えられる事で選択を可能としている。
第1のリファレンスを用いる消去ベリファイ、プログラムベリファイ、読出し動作としては、第1の実施形態が基本となっており、第1のリファレンスの選択のみが異なる。リファレンスアドレス信号が、リファレンスワード線セレクタ302、リファレンスビット線セレクタ303、リファレンスソース線セレクタ304に与えられる事で、例えば、リファレンスワード線B1が活性化し、選択トランジスタTb1jが導通状態になることで、第1のリファレンスの抵抗変化素子Rr1jが選択される。
以上のように、第1のリファレンスセルをリファレンスアレイとして構成することで、メモリセルアレイと類似の構成にすることが可能となり、両者の温度係数の極性および大きさを一致させやすくなり、その結果、更に読出し動作マージンを確保する事ができる。
(第3の実施形態)
<構成>
図9は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置400の回路構成を示す図である。
<構成>
図9は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置400の回路構成を示す図である。
半導体記憶装置400は、図8で示した第1のリファレンスアレイ301を第1のリファレンスアレイ401とし、1つの選択トランジスタに対して1つ以上の抵抗変化素子を並列に設けている。例えば、読み出し用抵抗変化素子Rm1jは2並列、プログラムベリファイ用抵抗変化素子Rm2jは1並列、消去ベリファイ用抵抗変化素子Rmj3は3並列とし、抵抗変化素子単体を、ある抵抗R(例えば高抵抗状態)に設定すると抵抗値は、Rmj3、Rm1j、Rm2jの順に高くなる。
このように抵抗の並列数で第1のリファレンスアレイ401の抵抗値を設定することも可能である。抵抗変化素子単体では、全ての抵抗変化素子の抵抗値を高抵抗状態に設定すればよく、アナログ的な抵抗値の設定が必要なくなる。そのため、第1のリファレンスセルの抵抗値を基準値に設定するときの誤差を小さくすることができる。
なお、第1の実施形態においても、第1のリファレンスセル107の抵抗変化素子Rr1、Rr2、Rr3をそれぞれ並列に接続した場合においても同様の効果を期待することができる。
なお、上記実施の形態では、第1のリファレンスセルとメモリセルとを同じプロセス工程で同じ材料で形成することとしているが、本発明は、温度係数の極性が同じであれば、別々のプロセス工程で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。第1のリファレンスセルの温度係数が第2のリファレンスセルの温度係数よりもメモリセルの温度係数に近ければよい。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明にかかる半導体記憶装置は、抵抗変化素子を用いた不揮発性半導体記憶装置の広い温度範囲での動作マージン確保技術として有用である。また、初期設定が必要ではあるが、広範囲な仕様で使用できる第1のリファレンスセルを第2のリファレンスセルを用いて実施する思想は、MRAMやPRAMの用途にも応用できると考えられる。
100、200、300、400、900 半導体記憶装置
101、102、103、104 トランジスタ
105、106 周辺回路
107 第1のリファレンスセル
108、201 第2のリファレンスセル
109 センスアンプ
110 フリップフロップ
211 差動アンプ
301 リファレンスアレイ
302 リファレンスワード線セレクタ
303 リファレンスビット線セレクタ
304 リファレンスソース線セレクタ
401 リファレンスアレイ
901 メモリセル
902 ワード線セレクタ
903 ビット線セレクタ
904 ソース線セレクタ
905 電圧発生回路
906、907、908、909、910 トランジスタ
913、914 インバータ
915 周辺回路
917 リファレンスセル
918 センスアンプ
919 フリップフロップ
920 AND回路
921、922、923、924 トランジスタ
101、102、103、104 トランジスタ
105、106 周辺回路
107 第1のリファレンスセル
108、201 第2のリファレンスセル
109 センスアンプ
110 フリップフロップ
211 差動アンプ
301 リファレンスアレイ
302 リファレンスワード線セレクタ
303 リファレンスビット線セレクタ
304 リファレンスソース線セレクタ
401 リファレンスアレイ
901 メモリセル
902 ワード線セレクタ
903 ビット線セレクタ
904 ソース線セレクタ
905 電圧発生回路
906、907、908、909、910 トランジスタ
913、914 インバータ
915 周辺回路
917 リファレンスセル
918 センスアンプ
919 フリップフロップ
920 AND回路
921、922、923、924 トランジスタ
Claims (20)
- 電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセルと、
前記メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセルと、
前記第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセルと、を備え、
前記第1の抵抗変化素子の温度係数と前記第2の抵抗変化素子の温度係数の極性が同じである
半導体記憶装置。 - さらに、前記第1の抵抗変化素子の温度係数と前記第2の抵抗変化素子の温度係数とが同じ大きさである
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の抵抗変化素子と前記第2の抵抗変化素子は、同じプロセス工程で形成されている
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の抵抗変化素子が、多層配線構造における特定の配線層間に形成され、
前記第2の抵抗変化素子が、前記特定の配線層間と同じ配線層間に形成されている
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のリファレンスセルは、抵抗固定素子を含む
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2の抵抗変化素子の温度係数は、前記抵抗固定素子の温度係数よりも前記第1の抵抗変化素子の温度係数に近い
請求項5に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のリファレンスセルは、電流源を含む
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記電流源は、複数の電流値に設定できる
請求項7に記載の半導体記憶装置。 - 第1の入力端子と第2の入力端子を有し、前記第1の入力端子の入力電圧と前記第2の入力端子の入力電圧との差分を検出するセンスアンプを、さらに備え、
前記第1の入力端子は、前記メモリセルと前記第2のリファレンスセルとに接続され、
前記第2の入力端子は、前記第1のリファレンスセルに接続され、
前記メモリセルは、さらに、前記第1の抵抗変化素子と前記第1の入力端子との間に接続された第1のスイッチ素子を含み、
前記第2のリファレンスセルは、抵抗固定素子または電流源と、前記抵抗固定素子または電流源と前記第1の入力端子との間に接続された第2のスイッチ素子とを含む
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルが、行列状に複数配置され、
前記第1のリファレンスセルが、行列状に複数配置されている
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1のリファレンスセルは、前記第2の抵抗変化素子を複数含み、それらが同じ大きさの電気抵抗に設定され、且つ、並列接続されている
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセルと、
前記メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセルと、
前記第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセルと、を備え、
前記第2の抵抗変化素子の電気抵抗の大きさが、前記第2のリファレンスセルを用いて初期設定されている
半導体記憶装置。 - 前記第1の抵抗変化素子と前記第2の抵抗変化素子は、同じプロセス工程で形成されている
請求項12に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のリファレンスセルは、抵抗固定素子を含む
請求項12に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のリファレンスセルは、電流源を含む
請求項12に記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルが、行列状に複数配置され、
前記第1のリファレンスセルが、行列状に複数配置されている
請求項12に記載の半導体記憶装置。 - 電気抵抗が変化する第1の抵抗変化素子を含むメモリセルと、
前記メモリセルの電気抵抗の大きさの判定基準となり、電気抵抗が変化する第2の抵抗変化素子を含む第1のリファレンスセルと、を備え、
前記第1の抵抗変化素子と前記第2の抵抗変化素子がペロブスカイト構造を備えた酸化物材料で形成されている
半導体記憶装置。 - 前記第1の抵抗変化素子と前記第2の抵抗変化素子は、同じプロセス工程で形成されている
請求項17に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の抵抗変化素子が、多層配線構造における特定の配線層間に形成され、
前記第2の抵抗変化素子が、前記特定の配線層間と同じ配線層間に形成されている
請求項17に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1のリファレンスセルの電気抵抗の大きさの判定基準となる第2のリファレンスセルを、さらに備える
請求項18に記載の半導体記憶装置。
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JP2011140083 | 2011-06-24 | ||
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CN108074617A (zh) * | 2016-11-18 | 2018-05-25 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 一种非易失性存储器 |
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- 2013-12-19 US US14/134,964 patent/US20140104933A1/en not_active Abandoned
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Publication number | Publication date |
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