JP2019169209A - メモリデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質なメモリデバイスを提供する。【解決手段】メモリデバイスは、メモリセルと、前記メモリセルに対して第1読み出しを行い、第1電圧を生成し、前記メモリセルに対して参照読み出しを行い、第2電圧を生成し、前記第1電圧及び前記第2電圧に基づいて、第1データを生成し、前記第1読み出しを行った前記メモリセルに、前記第2電圧に基づいた第1データを書き込み、前記第1データが書き込まれた前記メモリセルに対して第2読み出しを行い、第3電圧を生成し、前記第1電圧及び前記第3電圧に基づいて、前記第1読み出し時に前記メモリセルに記憶されていたデータを判定する第1回路と、を備える。【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、メモリデバイスに関する。
MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)は、情報を記憶するメモリセルに磁気抵抗効果(Magnetoresistive effect)を持つ磁気素子を用いたメモリデバイスである。MRAMは、高速動作、大容量、不揮発性を特徴とする次世代メモリデバイスとして注目されている。また、MRAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリの置き換えとして研究及び開発が進められている。この場合、DRAM及びSRAMと同じ仕様によりMRAMを動作させることが、開発コストを抑え、かつ、置き換えをスムーズに行うに当たって望ましい。
特開2006−127672号公報
高品質なメモリデバイスを提供する。
実施形態のメモリデバイスは、メモリセルと、前記メモリセルに対して第1読み出しを行い、第1電圧を生成し、前記メモリセルに対して参照読み出しを行い、第2電圧を生成し、前記第1電圧及び前記第2電圧に基づいて、第1データを生成し、前記第1読み出しを行った前記メモリセルに、前記第2電圧に基づいた第1データを書き込み、前記第1データが書き込まれた前記メモリセルに対して第2読み出しを行い、第3電圧を生成し、前記第1電圧及び前記第3電圧に基づいて、前記第1読み出し時に前記メモリセルに記憶されていたデータを判定する第1回路と、を備える。
図1は、第1実施形態に係るメモリシステムの基本的な構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリアレイを示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバを示すブロック図である。 図4は、MAT、第1カラムスイッチ、及び第2カラムスイッチを示すブロック図である。 図5は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第1例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第2例を示す図である。 図7は、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプの構成を示すブロック図である。 図8は、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプの回路図である。 図9は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプの回路図である。 図10は、第1実施形態に係るメモリデバイスのライトドライバの回路図である。 図11は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図12は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図13は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図14は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すブロック図である。 図15は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すブロック図である。 図16は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図17は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すブロック図である。 図18は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフである。 図19は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。 図20は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。 図21は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 図22は、時刻T1〜時刻T2におけるプリアンプの動作を示す回路図である。 図23は、時刻T2〜時刻T6におけるプリアンプの動作を示す回路図である。 図24は、時刻T2〜時刻T5におけるセンスアンプの動作を示す回路図である。 図25は、メモリセルの構成が第1例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバの動作を示す回路図である。 図26は、メモリセルの構成が第1例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバの動作を示す回路図である。 図27は、時刻T6〜時刻T7におけるプリアンプの動作を示す回路図である。 図28は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフである。 図29は、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプの動作を示す回路図である。 図30は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフである。 図31は、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプの動作を示す回路図である。 図32は、時刻T8〜におけるセンスアンプの動作を示す回路図である。 図33は、第1実施形態の比較例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図34は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図35は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。 図36は、第1実施形態の比較例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図37は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図38は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。 図39は、図39は、第1実施形態の変形例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 図40は、メモリセルの構成が第2例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバの動作を示す回路図である。 図41は、メモリセルの構成が第2例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバの動作を示す回路図である。 図42は、第1実施形態の変形例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図43は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図44は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフである。 図45は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。 図46は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。 図47は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。 図48は、メモリセルの特性に基づくプリアンプの動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。 図49は、メモリセルの磁気抵抗(MR)特性を示す図である。 図50は、電圧V2nd−電圧V1stと、セルの数との関係を示す図である。 図51は、メモリセルの磁気抵抗(MR)特性を示す図である。 図52は、電圧V2nd−電圧V1stと、セルの数との関係を示す図である。 図53は、電圧V2nd−電圧V1stと、セルの数との関係を示す図である。 図54は、第2実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプの回路図である。 図55は、第2実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプの回路図である。 図56は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図57は、電圧V1stと電圧V2ndとの関係、並びに電流I1stと電流I2ndとの関係を示す図である。 図58は、電圧V1stと電圧V2ndとの関係、並びに電流I1stと電流I2ndとの関係を示す図である。 図59は、第2実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 図60は、時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。 図61は、時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。 図62は、第2実施形態の変形例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 図63は、第2実施形態の変形例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図64は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。 図65は、参照電流と、書き込み動作の関係示した図である。 図66は、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバを示すブロック図である。 図67は、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプユニットを示すブロック図である。 図68は、第3実施形態に係るメモリデバイスの第1センスアンプの回路図である。 図69は、第3実施形態に係るメモリデバイスの第3センスアンプの回路図である。 図70は、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 図71は、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作のうちセンスを示すタイミングチャートである。
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。また、以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。実施形態の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
各機能ブロックは、ハードウェア、コンピュータソフトウェア、のいずれかまたは両者の組み合わせとして実現することができる。このため、各ブロックは、これらのいずれでもあることが明確となるように、概してそれらの機能の観点から以下に説明される。このような機能が、ハードウェアとして実行されるか、またはソフトウェアとして実行されるかは、具体的な実施態様またはシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、具体的な実施態様ごとに、種々の方法でこれらの機能を実現し得るが、そのような実現を決定することは本発明の範疇に含まれるものである。
下記の各実施形態では、メモリアレイにMRAMを適用した場合について説明する。
<1>第1実施形態
<1−1>構成
<1−1−1>メモリシステムの構成
図1を用いて、第1実施形態に係るメモリシステム(Memory system)1の基本的な構成を概略的に説明する。図1は、第1実施形態に係るメモリシステムの基本的な構成を示すブロック図である。
メモリシステム1は、メモリデバイス(Memory device)10、及びメモリコントローラ(Memory controller)20を備えている。
<1−1−2>メモリコントローラの構成
メモリコントローラ20は、パーソナルコンピュータ等のホスト(外部機器)2から命令を受けて、メモリデバイス10からデータを読み出したり、メモリデバイス10にデータを書き込んだりする。
メモリコントローラ20は、ホストインタフェース(Host interface(I/F))21と、データバッファ(Data buffer)22と、レジスタ(Register)23と、CPU(Central Processing Unit)24と、デバイスインタフェース(Device Interface(I/F))25と、ECC(Error correcting code)回路26と、を備えている。
ホストインタフェース21は、ホスト2と接続されている。このホストインタフェース21を介して、ホスト2とメモリシステム1との間でデータの送受信等が行われる。
データバッファ22は、ホストインタフェース21に接続される。データバッファ22は、ホストインタフェース21を介してホスト2からメモリシステム1に送信されたデータを受け取り、これを一時的に記憶する。また、データバッファ22は、メモリシステム1からホストインタフェース21を介してホスト2へ送信されるデータを一時的に記憶する。データバッファ22は、揮発性のメモリでも、不揮発性のメモリでも良い。
レジスタ23は、例えば揮発性のメモリであり、CPU24により実行される設定情報、コマンド、及びステータスなどを記憶する。レジスタ23は、揮発性のメモリでも、不揮発性のメモリでも良い。
CPU24は、メモリシステム1の全体の動作を司る。CPU24は、例えばホスト2から受けたコマンドに従ってメモリデバイス10に対する所定の処理を実行する。
デバイスインタフェース25は、メモリコントローラ20と、メモリデバイス10との間で各種信号などの送受信を行う。
ECC回路26は、データバッファ22を介して、ホスト2から受信した書き込みデータを受信する。そして、ECC回路26は、書き込みデータにエラー訂正符号を付加する。ECC回路26は、エラー訂正符号が付された書き込みデータを、例えばデータバッファ22、またはデバイスインタフェース25に供給する。
また、ECC回路26は、デバイスインタフェース25を介してメモリデバイス10から供給されたデータを受信する。当該データは、メモリアレイ11のメモリセルに記憶されているデータである。ECC回路26は、メモリデバイス10から受信したデータにエラーが存在するか否かの判定を行う。ECC回路26は、受信したデータにエラーが存在すると判定する場合、受信したデータに対してエラー訂正符号を用いてエラー訂正処理を行う。そして、ECC回路26は、エラー訂正処理したデータを、例えばデータバッファ22、デバイスインタフェース25等に供給する。
<1−1−3>メモリデバイスの構成
第1実施形態に係るメモリデバイス10は、メモリアレイ11と、センスアンプ/ライトドライバ(SA&WD)12と、カラムデコーダ13と、ワード線ドライバ14と、ロウデコーダ15と、入出力(IO)回路16と、コントローラ17と、コマンドアドレス入力回路18と、を備えている。
コマンドアドレス入力回路18には、メモリコントローラ20から、各種の外部制御信号、例えば、チップセレクト信号CS、クロック信号CK、クロックイネーブル信号CKE、及びコマンドアドレス信号CA等が入力される。コマンドアドレス入力回路18は、コマンドアドレス信号CAをコントローラ17に転送する。
コントローラ17は、コマンドとアドレスとを識別する。コントローラ17は、メモリデバイス10を制御する。
メモリアレイ11は、MRAMであり、複数のメモリセルMCがマトリクス状に二次元配置されている。各メモリセルMCは、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子30(不図示)および選択トランジスタ31(不図示)を含む。MTJ素子30は、抵抗状態の変化によってデータを記憶し、電流によってデータを書き換え可能な磁気トンネル接合素子である。選択トランジスタ31は、MTJ素子30に対応して設けられ、該対応するMTJ素子30に電流を流すときに導通状態となるように構成されている。なお、MTJ素子を抵抗変化素子と記載しても良い。
複数のワード線WLはロウ方向に延伸し、複数のビット線BLはカラム方向に延伸している。そして、ワード線WL及びビット線BLは、互いに交差するように配線されている。隣接する2つのビット線BLは対を成しており、メモリセルMCは、ワード線WLとビット線対(本実施形態では便宜的にローカルビット線LBL、及びローカルソース線LSLと称す)との交点に対応して設けられている。各メモリセルMCのMTJ素子30および選択トランジスタ31は、ローカルビット線LBLとローカルソース線LSLとの間(ビット線対の間)に直列に接続されている。また、選択トランジスタ31のゲートはワード線WLに接続されている。
ワード線ドライバ14は、少なくともメモリアレイ11の一辺に沿って配置される。また、ワード線ドライバ14は、データ読み出しまたはデータ書き込みの際にメインワード線MWLを介してワード線WLに電圧を印加するように構成されている。
ロウデコーダ15は、コマンドアドレス入力回路18から供給されたコマンドアドレス信号CAのアドレスをデコードする。より具体的には、ロウデコーダ15はデコードしたロウアドレスを、ワード線ドライバ14に供給する。それにより、ワード線ドライバ14は、選択ワード線WLに電圧を印加することができる。
カラムデコーダ13は、コマンドアドレス入力回路18から供給されたコマンドアドレス信号CAのアドレスをデコードする。カラムデコーダ13は、デコードしたカラムアドレスをセンスアンプ/ライトドライバ12に供給する。
センスアンプ/ライトドライバ12は、センスアンプ及びライトドライバを備えている。センスアンプ/ライトドライバ12は、少なくともメモリアレイ11の一辺に沿って配置されている。センスアンプは、グローバルビット線GBLを介してビット線BLに接続され、選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCに流れる電流を検知することによって、メモリセルMCに記憶されたデータを読み出す。ライトドライバは、グローバルビット線GBLを介してビット線BLに、またはグローバルソース線GSLを介してソース線SLに接続される。そして、ライトドライバは、選択メモリセルMCにデータを書き込む際、選択ワード線WLに接続された選択メモリセルMCに電流を流す。
また、センスアンプ/ライトドライバ12は、図示しないページバッファを備えている。ページバッファは、例えば揮発性のメモリであり、センスアンプによって読み出されたデータ、またはIO回路16を介して転送された書き込みデータを記憶する。
センスアンプ/ライトドライバ12とデータ線DQとの間のデータの授受は、IO回路16を介して行われる。
<1−1−4>メモリアレイ
次に、図2を用いて第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリアレイの具体的な構成について説明する。図2は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリアレイを示すブロック図である。
図2に示すように、メモリアレイ11は、マトリクス状に配置された複数のサブアレイ11Aを備える。そして、サブアレイ11Aは、グローバルビット線GBL及びグローバルソース線GSLを介してセンスアンプ/ライトドライバ12に接続される。また、サブアレイ11Aは、メインワード線MWLを介してワード線ドライバ14に接続される。
センスアンプ/ライトドライバ12は、グローバルビット線GBL及びグローバルソース線GSL毎にコア回路120を備えている。
サブアレイ11Aは、MAT110、第1カラムスイッチ回路111、第2カラムスイッチ回路112、及びサブロウデコーダ回路113を備えている。
MAT110は、半導体基板上にマトリクス状に配置された複数のメモリセルMCを備える。詳細については後述する。
第1カラムスイッチ回路111は、カラムデコーダ13からの信号に基づいて、グローバルビット線GBLと、ローカルビット線LBLと、の接続を制御する。
第2カラムスイッチ回路112は、カラムデコーダ13からの信号に基づいて、グローバルソース線GSLと、ローカルソース線LSLと、の接続を制御する。
サブロウデコーダ回路113は、シーケンサ50からの信号に基づいて、メインワード線MWLと、ワード線WLと、の接続を制御する。
<1−1−5>センスアンプ/ライトドライバ
図3を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバ12について説明する。図3は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバ12を示すブロック図である。
図3に示すように、センスアンプ/ライトドライバ12は、複数のコア回路120を備えている。複数のコア回路120は、グローバルビット線及びグローバルソース線の組毎に設けられている。そして、コア回路120は、プリアンプ121、センスアンプ(SA)122、及びライトドライバ123を備えている。
プリアンプ121は、グローバルビット線を介してメモリセルMCに電流(セル電流)を供給し、セル電流に基づく電圧V1st及びV2ndを生成する。また、プリアンプは、メモリセルMCに流れる電流と、参照セルRCに流れる電流とを比較し、比較結果に基づく電圧Vrefを生成する。
センスアンプ122は、プリアンプ121から供給された電圧V1st及びVrefに基づいて、データ(DO、DOB)を生成する。また、センスアンプ122は、電圧V1st及びV2ndに基づいて、データ(DO、DOB)を生成する。
ライトドライバ123は、センスアンプ122からのデータ(DO、DOB)に基づき、書き込み動作時に、グローバルビット線及びグローバルソース線に任意の電圧を印加する。
<1−1−6>MAT、第1カラムスイッチ、及び第2カラムスイッチ
次に、図4を用いて、MAT、第1カラムスイッチ、及び第2カラムスイッチについて説明する。図4は、MAT、第1カラムスイッチ、及び第2カラムスイッチを示すブロック図である。
図4に示すように、MAT110は、複数のメモリセルMCがマトリクス状に配列されて構成される。具体的には、MAT110には、複数のワード線WL0〜WLi−1(i:2以上の整数)、複数のローカルビット線LBL0〜LBLj−1、及び複数のローカルソース線LSL0〜LSLj−1(j:2以上の整数)が設けられる。
メモリセルMCは、MTJ素子30、及び選択トランジスタ31から構成される。選択トランジスタ31は、例えばNチャネルMOSFET(Metal Oxide Silicon Field Effect Transistor)から構成される。
MTJ素子30の一端は、ローカルビット線LBLに接続され、他端は選択トランジスタ31のドレインに接続される。選択トランジスタ31のゲートは、ワード線WLに接続され、ソースはローカルソース線LSLに接続される。
第1カラムスイッチ回路111は、ローカルビット線LBL毎にNMOSトランジスタSTB(STB0〜STBj−1)を備えている。トランジスタSTBの一端にはローカルビット線LBLが接続され、他端にはグローバルビット線GBLが接続される。複数のトランジスタSTB0〜STBj-1のゲート電極にはそれぞれ信号SWB0〜SWBj-1が入力され、ローカルビット線LBL及びグローバルビット線GBLの接続を制御する。
第2カラムスイッチ回路112は、ローカルソース線LSL毎にNMOSトランジスタSTS(STS0〜STSj−1)を備えている。トランジスタSTSの一端にはローカルソース線LSLが接続され、他端にはグローバルソース線GSLが接続される。複数のトランジスタSTS0〜STSj-1のゲート電極にはそれぞれ信号SWS0〜SWSj-1が入力され、ローカルソース線LSL及びグローバルソース線GSLの接続を制御する。
<1−1−7>メモリセル
<1−1−7−1>第1例
続いて、図5を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第1例について概略的に説明する。図5は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第1例を示す図である。
図5に示すように、第1実施形態に係るメモリセルMCのMTJ素子30の一端はビット線BLに接続されており、他端は選択トランジスタ31の一端に接続されている。そして選択トランジスタ31の他端はソース線SLに接続されている。TMR(tunneling magnetoresistive)効果を利用したMTJ素子30は、2枚の強磁性層F,Pとこれらに挟まれた非磁性層(トンネル絶縁膜)Bとからなる積層構造を有し、スピン偏極トンネル効果による磁気抵抗の変化によりデジタルデータを記憶する。MTJ素子30は、2枚の強磁性層F,Pの磁化配列によって、低抵抗状態と高抵抗状態とを取り得る。例えば、低抵抗状態をデータ“0”と定義し、高抵抗状態をデータ“1”と定義すれば、MTJ素子30に1ビットデータを記録することができる。もちろん、低抵抗状態をデータ“1”と定義し、高抵抗状態をデータ“0”と定義してもよい。
例えば、MTJ素子30は、記憶層(フリー層、記録層)F、非磁性層B、参照層(ピン層、固定層)P、を順次積層して構成される。参照層Pおよび記憶層Fは、強磁性体で構成されており、非磁性層Bは、絶縁膜(例えば、Al,MgO)からなる。参照層Pは、磁化方向が固定されている層であり、記憶層Fは、磁化方向が可変であり、その磁化の向きによってデータを記憶する。
書込み時に矢印A1の向きに電流を流すと、ピン層Pの磁化の向きに対してフリー層Fのそれが反平行状態(AP状態)となり、高抵抗状態(データ“1”)となる。書込み時に矢印A2の向きに電流を流すと、ピン層Pとフリー層Fとのそれぞれの磁化の向きが平行状態(P状態)となり、低抵抗状態(データ“0”)となる。このように、MTJ素子は、電流を流す方向によって異なるデータを書き込むことができる。上述の「磁化方向が可変」とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わることを示す。また、「磁化方向が固定」とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わらないことを示す。
<1−1−7−2>第2例
続いて、図6用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第2例について概略的に説明する。図6は、第1実施形態に係るメモリデバイスのメモリセルMCの構成の第2例を示す図である。以下では、第1例と異なる点のみ説明する。
図6に示すように、第2例においては、MTJ素子30は、参照層(ピン層、固定層)P、非磁性層B、記憶層(フリー層、記録層)Fを順次積層して構成される。
書込み時に矢印A3の向きに電流を流すと、ピン層Pの磁化の向きに対してフリー層Fのそれが反平行状態(AP状態)となり、高抵抗状態(データ“1”)となる。書込み時に矢印A4の向きに電流を流すと、ピン層Pとフリー層Fとのそれぞれの磁化の向きが平行状態(P状態)となり、低抵抗状態(データ“0”)となる。
なお、以下ではメモリセルMCの構成は、第1例に基づいて半導体記憶装置について説明する。
<1−1−8>プリアンプの構成
<1−1−8−1>概要
続いて図7を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の構成について説明する。図7は、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、プリアンプ121は、第1プリアンプ1211と、第2プリアンプ1212と、マルチプレクサ(MUX)1213と、を備えている。
第1プリアンプ1211は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルに電流を供給し、電圧V1st及びV2ndを生成する。第2プリアンプ1212は、第1プリアンプ1211から供給されるセル電流のミラー電流に基づいて、電圧Vrefを生成する。マルチプレクサ1213は、電圧VrefまたはV2ndを選択的にセンスアンプ122に供給する。
<1−1−8−2>詳細
次に、図8を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の詳細について説明する。図8は、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の回路図である。
図8に示すように、第1プリアンプ1211は、PMOSトランジスタM1、M2、M6、NMOSトランジスタM3、M4、M5、M7を備えている。
トランジスタM1の一端は電源電圧VDDが印加され、他端及びゲート電極はノードN1に接続される。
トランジスタM2の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN4に接続され、ゲート電極はノードN1に接続される。
トランジスタM1及びトランジスタM2はカレントミラーとして機能する。
トランジスタM3の一端はノードN1に接続され、他端はノードN2に接続され、ゲート電極は信号VCLAMPが供給される。
トランジスタM4の一端はノードN2に接続され、他端はノードN3を介してグローバルビット線に接続され、ゲート電極は信号REN1が供給される。
トランジスタM5の一端はノードN4に接続され、他端は基準電圧Vssが印加され、ゲート電極はノードN5に接続される。
トランジスタM6の一端はノードN4に接続され、他端はノードN5に接続され、ゲート電極は信号SW1Pが供給される。
トランジスタM7の一端はノードN4に接続され、他端はノードN5に接続され、ゲート電極は信号SW1Bが供給される。
トランジスタM6及びトランジスタM7は一つのスイッチとして機能する。
なお、ノードN5には容量C1が接続されている。容量C1は、一端がノードN5に接続され、他端は接地電圧VSSが印加される。
ノードN5の電位はV1stとしてセンスアンプ122に供給される。トランジスタM5、M6、M7、容量C1、ノードN5は、V1st生成部として考えることができる。
第2プリアンプ1212は、PMOSトランジスタM12、M13、NMOSトランジスタM14、M15、M16を備えている。
トランジスタM12の一端は電源電圧VDDが印加され、他端及びゲート電極はノードN8に接続される。
トランジスタM13の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN7に接続され、ゲート電極はノードN8に接続される。
トランジスタM12及びトランジスタM13はカレントミラーとして機能する。
トランジスタM14の一端はノードN8に接続され、他端はノードN9に接続され、ゲート電極は信号VCLAMPが供給される。
トランジスタM15の一端はノードN9に接続され、他端はノードN10を介して参照セルRCに接続され、ゲート電極は信号REN2が供給される。
トランジスタM16の一端はノードN7に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極はノードN5に接続される。
マルチプレクサ1213は、PMOSトランジスタM8、M10、NMOSトランジスタM9、M11を備えている。
トランジスタM8の一端はノードN4に接続され、他端はノードN6に接続され、ゲート電極は信号SW2Pが供給される。
トランジスタM9の一端はノードN4に接続され、他端はノードN6に接続され、ゲート電極は信号SW2Nが供給される。
トランジスタM8及びトランジスタM9は一つのスイッチとして機能する。
トランジスタM10の一端はノードN7に接続され、他端はノードN6に接続され、ゲート電極は信号SW3Pが供給される。
トランジスタM11の一端はノードN7に接続され、他端はノードN6に接続され、ゲート電極は信号SW3Nが供給される。
トランジスタM10及びトランジスタM11は一つのスイッチとして機能する。
なお、ノードN6には容量C2が接続されている。容量C2は、一端がノードN6に接続され、他端は接地電圧VSSが印加される。
トランジスタM17の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN6に接続され、ゲート電極は信号VSFT0が供給される。
トランジスタM18の一端はノードN6に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号VSFT1が供給される。
トランジスタM17及びM18は、電圧V2ndを生成する際に、電圧を充電方向または放電方向にシフトさせるトランジスタである。
なお、トランジスタM8及びトランジスタM9がオン状態の場合、ノードN6の電位はV2ndとしてセンスアンプ122に供給される。つまり、トランジスタM5、M17、M18、M8、M9、容量C2、ノードN6は、V2nd生成部として考えることができる。
また、トランジスタM10及びトランジスタM11がオン状態の場合、ノードN6の電位はVrefとしてセンスアンプ122に供給される。つまり、トランジスタM16、M10、M11、容量C2、ノードN6は、Vref生成部として考えることができる。
プリアンプ121の動作については後述する。
<1−1−9>センスアンプアンプの構成
続いて図9を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122の構成について説明する。図9は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122の回路図である。
図9に示すように、PMOSトランジスタM20、M21、M22、M23、M24、M25、NMOSトランジスタM26、M27、M28、M29、M30、M31、M32、M33を備えている。
トランジスタM20の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN20に接続され、ゲート電極は信号LATPBが供給される。
トランジスタM21の一端はノードN7に接続され、他端はノードN21に接続され、ゲート電極はノードN22に接続される。
トランジスタM22の一端はノードN20に接続され、他端はノードN22に接続され、ゲート電極はノードN21に接続される。
トランジスタM23の一端はノードN21に接続され、他端はノードN22に接続され、ゲート電極は信号SENが供給される。
トランジスタM24の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN21に接続され、ゲート電極は信号SENが供給される。
トランジスタM25の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN21に接続され、ゲート電極は信号SENが供給される。
トランジスタM26の一端はノードN21に接続され、他端はノードN23に接続され、ゲート電極はノードN22に接続される。
トランジスタM27の一端はノードN23に接続され、他端はノードN26に接続され、ゲート電極はノードN25を介して信号SEN2が供給される。
トランジスタM28の一端はノードN23に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号LATNが供給される。
トランジスタM29の一端はノードN22に接続され、他端はノードN24に接続され、ゲート電極はノードN21に接続される。
トランジスタM30の一端はノードN24に接続され、他端はノードN28に接続され、ゲート電極はノードN25を介して信号SEN2が供給される。
トランジスタM31の一端はノードN24に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号LATNが供給される。
トランジスタM32の一端はノードN26に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号V1stが供給される。
トランジスタM33の一端はノードN27に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号V2ndまたはVrefが供給される。
ノードN21の電位はDOとしてIO回路16及びライトドライバ123に供給される。
ノードN22の電位はDOBとしてIO回路16及びライトドライバ123に供給される。
センスアンプ122の動作については後述する。
<1−1−10>ライトドライバの構成
続いて図10を用いて、第1実施形態に係るメモリデバイスのライトドライバ123の構成について説明する。図10は、第1実施形態に係るメモリデバイスのライトドライバ123の回路図である。
ライトドライバ123は、演算部1231と、PMOSトランジスタM40、M42と、NMOSトランジスタM41、M43と、を備えている。
演算部1231は、センスアンプ122から供給されるデータ(DO、DOB)に基づいて、信号WT1(WT1B:WT1の反転信号)、WTL、WTHを生成する。
トランジスタM40の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN26を介してグローバルビット線GBLに接続され、ゲート電極は信号WT1bが供給される。
トランジスタM41の一端はノードN26を介してグローバルビット線GBLに接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号WTLが供給される。
トランジスタM42の一端は電源電圧VDDが印加され、他端はノードN27を介してグローバルソース線GSLに接続され、ゲート電極は信号WTHが供給される。
トランジスタM43の一端はノードN27を介してグローバルソース線GSLに接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号WT1が供給される。
ライトドライバ123の動作については後述する。
<1−2>動作
第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を説明する前に、図11、図12を用いて、MTJ素子の閾値分布について説明する。図11及び図12は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。なお、図11及び図12において、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸はメモリセルに流れる電流値を示す。
上述したように、第1実施形態に係るメモリデバイスのMTJ素子は、抵抗値の変化を用いて、データを記憶する。
そして、メモリデバイス10は、データ読み出し時において、メモリセルMCに読み出し電流を流す。メモリデバイス10は、メモリセルMCに流れる電流と、参照電流(例えば参照セルに流れる電流)と、を比較することで、メモリセルMCの抵抗状態を判定する。データ読み出し時において、メモリセルMCに流れる電流をセル電流Icellと称する。図11に示すように、セル電流Icellとしては、低抵抗状態の際のセル電流Icell0と、高抵抗状態の際のセル電流Icell1と、の2種類が存在する。以下では簡単のため、“1”データを記憶するメモリセルMCに流れるセル電流をセル電流Icell1と表記する。また、“0”データを記憶するメモリセルMCに流れるセル電流をセル電流Icell0と表記する。また、データ読み出し時において、参照セルRCに流れる電流を参照電流Irefと称する。
ところで、図11に示すように、MTJ素子の抵抗バラつきが増加していくと、“0”状態、及び“1”状態のセル電流の分布の間隔が狭くなる可能性がある。そのため、“0”状態のセル電流の分布と、“1”状態のセル電流の分布の間に参照値Irefを設定し、参照値に対する大小に基づいてMTJ素子の状態を判別する読み出し方式では、読み出しマージンが著しく減少することになる。
また、更にMTJ素子の抵抗バラつきが増加すると、図12に示すように、“0”状態、及び“1”状態のセル電流の分布が重なる事がある。この場合において、参照値Irefにてセル電流を判定すると、“0”状態であるべきメモリセルMCが“1”状態の分布(電流値がIrefより小さい位置)に位置すると、“1”状態と誤判定される。このようなメモリセルMCは不良(不良1)セルとなる。同様に、“1”状態であるべきメモリセルMCが“0”状態の分布(電流値がIrefより大きい位置)に位置すると、“0”状態と誤判定される。このようなメモリセルMCは不良(不良2)セルとなる。
そこで、第1実施形態では、MTJ素子の“0”状態、及び“1”状態のうち、片方の抵抗状態の信号情報(電流値あるいは電圧値)にシフト信号情報を加えて参照信号とする。そして、参照信号に基づいて、MTJ素子の初期状態を判別する自己参照読み出し方式について説明する。
次に、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作について説明する。
<1−2−1>読み出し動作の概要
図13〜図17を用いて、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作の概要を説明する。図13は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。図14、図15、図17は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すブロック図である。図16は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。なお、図16において、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸はメモリセルに流れる電流値を示す。
[ステップS1001]
メモリコントローラ20は、ホスト2から読み出し命令を受信すると、メモリデバイス10に対してアクティヴコマンド及び読み出しコマンドを発行する。
図14に示すように、メモリデバイス10は、メモリコントローラ20からアクティヴコマンド及び読み出しコマンドを受信すると、読み出し対象のメモリセルに対して第1読み出し動作(1st READ)及び参照読み出し(Ref READ)を行なう。プリアンプ121は、この第1読み出し動作により、読み出し対象のメモリセルの抵抗状態に基づく電圧情報(信号電圧)V1stを生成する。また、プリアンプ121は、参照読み出し動作により、読み出し対象のメモリセルの抵抗状態の判定結果に基づく電圧情報(信号電圧)Vrefを生成する。
[ステップS1002]
図14に示すように、センスアンプ122は、ステップS1001によって生成された電圧Vrefに基づいて、ステップS1001によって生成されたV1stの結果を判定する(第1センス)。具体的には、センスアンプ122は、V1stに基づく電流I1stと、Vrefに基づく電流Irefと、を比較することで、メモリセルに記憶されているデータを判定する。これにより、参照読み出し動作に基づくデータが得られる。
[ステップS1003]
図15に示すように、ライトドライバ123は、ステップS1001の対象となったメモリセルに対して、参照読み出し動作により得られたデータを書き込む参照書き込み動作(WRITE)を行なう。これにより、ステップS1001の対象となったメモリセルの対象となったメモリセルは、参照読み出し動作により得られたデータに上書きされる。この動作は、後述するV2ndを生成するために、メモリセルを基準状態にする。つまり、この書込み動作は基準化動作とも記載しても良い。
具体的には、図16に示すように、参照読み出し動作により不良と判定されるメモリセルには、元々記憶されていたデータと異なるデータが記憶される。また、参照読み出し動作により不良と判定されないメモリセルには、元々記憶されていたデータと同じデータが記憶される。
[ステップS1004]
図17に示すように、メモリデバイス10は、ステップS1001の対象となったメモリセルに対して第2読み出し動作(2nd READ)を行なう。
[ステップS1005]
図17に示すように、プリアンプ121は、この第2読み出し動作の結果生成された電圧をシフト(降圧または昇圧)させることで、電圧情報(信号電圧)V2ndを生成する。
[ステップS1006]
図17に示すように、センスアンプ122は、ステップS1005によって生成されたV2ndに基づいて、ステップS1001によって生成されたV1stの結果を判定する(第2センス)。具体的には、センスアンプ122は、V1stに基づく電流I1stと、V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することで、メモリセルに記憶されているデータを判定する。
その後、メモリデバイス10は、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみ、データを書き戻す。ここで、メモリデバイス10が、メモリセル不良のメモリセルMCを見つける方法としては、第1センスの結果と、第2センスの結果と、を比較する。第1センスの結果と、第2センスの結果と、が異なっていれば、メモリセル不良のメモリセルMCであると判定できる。その場合、第2センスの結果をメモリセルMCに書き戻す。
なお、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみをデータを書き戻す方法として、一例として、メモリデバイス10内にて予め設定された指令(例えばプリチャージコマンドが入力されたタイミング)による方法、もしくは、メモリコントローラ20からの指令になどのようなメモリデバイス10の外部からの指令などによる方法などにて行われる。
<1−2−2>読み出し動作の判定方法
次に、判定動作(ステップS1006)における具体的な判定方法について説明する。
まず、図18〜図20を用いて、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性について説明する。図18は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフである。図19および図20は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。
図18には、メモリセルに“0”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(0))と、第1読み出し時におけるトランジスタM5の特性(M5(1st READ))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(0)と、M5(1st READ)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V1st_0となる。
また、図18には、メモリセルに“1”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(1))と、第1読み出し時におけるトランジスタM5の特性(M5(1st READ))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(1)と、M5(1st READ)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V1st_1となる。
また、図18には、メモリセルに“0”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(0))と、第2読み出し時において電圧V1st_0が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_0))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(0)と、M5(2nd READ&V1st_0)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0となる。
また、図18には、メモリセルに“1”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(1))と、第2読み出し時において電圧V1st_1が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_1))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(1)と、M5(2nd READ&V1st_1)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1となる。
また、図18には、メモリセルに“0”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(0))と、第2読み出し時において電圧V1st_1が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_1))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(0)と、M5(2nd READ&V1st_1)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1eとなる。
この電圧情報(信号電圧)V2nd_1eが意味する事に関して、より具体的に説明する。メモリセルMCは、ステップS1001の際に“1”データを記憶しているものの、 “0”状態の分布(電流値がIrefより大きい位置)に位置している場合(図18の不良2)、参照読み出し動作にて“0”状態であると誤判定される。そして、メモリセルMCは、ステップS1003の際に、“1”状態から“0”状態に上書きされる。つまり、この電圧情報(信号電圧)V2nd_1eは、メモリセルMCは不良2であることを意味する。
また、図18には、メモリセルに“1”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(1))と、第2読み出し時において電圧V1st_0が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_0))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(1)と、M5(2nd READ&V1st_0)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0eとなる。
この電圧情報(信号電圧)V2nd_0eが意味する事に関して、より具体的に説明する。メモリセルMCは、ステップS1001の際に“0”データを記憶しているものの、 “1”状態の分布(電流値がIrefより小さい位置)に位置している場合(図18の不良1)、参照読み出し動作にて“1”状態であると誤判定される。そして、メモリセルMCは、ステップS1003の際に、“0”状態から“1”状態に上書きされる。つまり、この電圧情報(信号電圧)V2nd_0eは、メモリセルMCは不良1であることを意味する。
ステップS1006においては、電圧V1stと、電圧V2ndと、を比較することで、データを判定する。ところで、図18に示すように、電圧V1st_0と電圧V2nd_0とは略同じである。このままでは電圧V1st_0と電圧V2nd_0とを比較することはできない。また、電圧V1st_1と電圧V2nd_1とは略同じである。そのため、このままでは電圧V1st_1と電圧V2nd_1とを比較することはできない。
ところで、コントローラ17は、ステップS1006を終えるまでは、第1読み出し動作の結果を知ることができない。しかしながら、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果は知っている。
そこで、本実施形態では、参照読み出し動作の結果を用いて、電圧V2nd_0、または電圧V2nd_1をシフトさせる。
参照読み出し動作の結果が“0”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS1001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースA)と、ステップS1001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースB)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V1st_0と、電圧V2nd_0と、を比較し(ケースA)、電圧V1st_1と、電圧V2nd_1eと、を比較する(ケースB)こととなる。この場合、図19に示すように、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を負の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS1002において、参照読み出し動作の結果として“0”データを受け取ると、ステップS1005において、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を負の方向にシフトさせることで、電圧V2ndを生成する。電圧V2ndの生成方法については後述する。
コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V1stに基づく電流I1stと、電圧V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することにより生成されたデータを判定することができる。具体的には、参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースAであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースBであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
参照読み出し動作の結果が“1”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS1001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースC)と、ステップS1001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースD)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V1st_1と、電圧V2nd_1と、を比較し(ケースC)、電圧V1st_0と、電圧V2nd_0eと、を比較する(ケースD)こととなる。この場合、図20に示すように、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を正の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS1002において、参照読み出し動作の結果として“1”データを受け取ると、ステップS1005において、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を正の方向にシフトさせることで、電圧V2ndを生成する。電圧V2ndの生成方法については後述する。
コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V1stに基づく電流I1stと、電圧V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することにより、データを判定することができる。具体的には、参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースDであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースCであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
<1−2−3>読み出し動作の詳細
図21のタイミングチャートに沿って、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作の詳細を説明する。図21は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。
[時刻T1]〜[時刻T2]
コントローラ17は、第1読み出し動作及び参照読み出し動作(ステップS1001)を行なう為に、信号REN1、信号REN2、信号VCLAMP、信号SW1N、信号SW2P、信号SW3N、信号VSFT0を“H(High)”レベルにし、信号SW1P、信号SW2N、信号SW3P、信号VSFT1を“L(Low)”(L<H)レベルにする。
ここで、図22を用いて、時刻T1〜時刻T2におけるプリアンプ121の動作について説明する。図22は、時刻T1〜時刻T2におけるプリアンプ121の動作を示す回路図である。
図22に示すように、トランジスタM3、M4、M6、M7はオン(導通)状態となる。
第1プリアンプ1211において、ノードN1は、ノードN2、ビット線(グローバルビット線)、メモリセルMC、及びソ−ス線(グローバルソース線)を介して接地される。その結果、ノードN1の電位が低下し、トランジスタM1がオン状態となる。トランジスタM1は、ダイオード接続トランジスタとして駆動する。
トランジスタM1がオン状態となると、トランジスタM1、M3、M4から構成される第1電流経路を介して、メモリセルMCにセル電流(Icell_1st)が流れる。
トランジスタM2は、ノードN1の電位に基づいて駆動する。そのため、トランジスタM2は、トランジスタM1と連動してオン状態となる。つまり、トランジスタM1及びM2はカレントミラーを構成している。
トランジスタM2がオン状態となると、トランジスタM6、M7を介してトランジスタM5のゲートに電圧が転送される。そのため、トランジスタM2がオン状態となると、トランジスタM5はオン状態となる。これにより、トランジスタM2、M5から構成される第2電流経路を介して、セル電流(Icell_1st)のコピー電流(Icopy_1st)が流れる。
トランジスタM6、及びM7はオン状態なので、ノードN5の電位は、コピー電流(Icopy_1st)に基づく電圧情報(信号電圧)V1stになる。この電圧情報V1stは、第1読み出し動作の結果となる。
なお、第1電流経路と、第2電流経路とは、電気的に分離されている。
また、図22に示すように、トランジスタM10、M11、M14、M15はオン(導通)状態となる。第2プリアンプ1212において、ノードN8は、ノードN9、N10、及び参照セルRCを介して接地される。その結果、ノードN8の電位が低下し、トランジスタM12がオン状態となる。トランジスタM12は、ダイオード接続トランジスタとして駆動する。
トランジスタM12がオン状態となると、トランジスタM12、M14、M15から構成される第3電流経路を介して、参照セルRCに参照電流(Iref_1st)が流れる。
トランジスタM13は、ノードN8の電位に基づいて駆動する。そのため、トランジスタM13は、トランジスタM12と連動してオン状態となる。つまり、トランジスタM12及びM13はカレントミラーを構成している。
ところで、トランジスタM16のゲートはノードN5に接続されている。そのため、ノードN5の電位が昇圧されると、トランジスタM16はオン状態となる。トランジスタM16がオン状態となると、トランジスタM13、M16から構成される第4電流経路を介して、参照電流(Iref_1st)の参照コピー電流(Icopy_ref)が流れる。
トランジスタM10、及びM11はオン状態なので、ノードN6の電位は、参照コピー電流(Icopy_ref)に基づく電圧情報(信号電圧)Vrefになる。この電圧情報Vrefは、参照読み出し動作の結果となる。
なお、第3電流経路と、第4電流経路とは、電気的に分離されている。
[時刻T2]〜[時刻T5]
コントローラ17は、第1センス(ステップS1002)を行なう為に、信号REN1、信号REN2、信号SW1N、信号SW3N、を“L”レベルに立ち下げ、信号SW1P、信号SW3P、信号SEN2を“H”レベルに立ち上げる。また、コントローラ17は、信号LATPBを“H”レベルとし、信号LATN、信号SENを“L”レベルとする。
ここで、図23を用いて、時刻T2〜時刻T6におけるプリアンプ121の動作について説明する。図23は、時刻T2〜時刻T6におけるプリアンプ121の動作を示す回路図である。
図23に示すように、トランジスタM6、M7がオフ(非導通)状態となる。これにより、ノードN5が電気的に浮遊状態(フローティング状態)となる。そして、ノードN5は、電圧情報(信号電圧)V1stを記憶する。また、トランジスタM10、及びM11がオフ状態となる。これにより、ノードN6は、電圧情報(信号電圧)Vrefを記憶する。なお、この状態は、時刻T6まで維持される。
次に、図24を用いて、時刻T2〜時刻T5におけるセンスアンプ122の動作について説明する。図24は、時刻T2〜時刻T5におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。
図24に示すように、センスアンプ122は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33がオン状態となる。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧Vrefに対応する電流Irefを流す。
コントローラ17は、時刻T3において、信号SENを“H”レベルにすることで、トランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1stに基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流Irefに基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T4において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、センスアンプ122のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO及び信号DOBの電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これによりセンスアンプ122は信号DO及び信号DOBを確定する。
その後、コントローラ17は、時刻T5において、信号SEN、信号SEN2、信号LATNを“L”レベルに立ち下げる。また、コントローラ17は、信号LATPBを“H”レベルに立ち上げる。これにより、センスアンプ122は、センス可能な状態になる。
[時刻T5]〜[時刻T6]
コントローラ17は、参照書き込み動作(ステップS1003)を行なう。
例えば、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“1”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“H”レベルにし、信号WTL、信号WT1B(信号WT1の反転信号)を“L”レベルにする。
図25を用いて、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作について説明する。図25は、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作を示す回路図である。
図25に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM40、M43がオン状態となる。トランジスタM40は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“1”データの書き込み電流IWT1_1を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“1”データ書き込みを行なう。
次に、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“0”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“L”レベルにし、信号WTL、信号WT1Bを“H”レベルにする。
図26を用いて、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作について説明する。図26は、メモリセルMCの構成が第1例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作を示す回路図である。
図26に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM41、M42がオン状態となる。トランジスタM42は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“0”データの書き込み電流IWT1_0を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“0”データ書き込みを行なう。
[時刻T6]〜[時刻T7]
コントローラ17は、第2読み出し動作(ステップS1004)を行なう為に、信号REN1、信号SW2Nを“H”レベルに立ち上げ、信号SW2Pを“L”レベルに立ち下げる。
ここで、図27を用いて、時刻T6〜時刻T7におけるプリアンプ121の動作について説明する。図27は、時刻T6〜時刻T7におけるプリアンプ121の動作を示す回路図である。
図27に示すように、トランジスタM3、M4、M5はオン状態となる。これにより、ノードN1は、ノードN2、ビット線(グローバルビット線)、メモリセルMC、及びソ−ス線(グローバルソース線)を介して接地される。その結果、ノードN1の電位が低下し、トランジスタM1がオン状態となる。トランジスタM1は、ダイオード接続トランジスタとして駆動する。
トランジスタM1がオン状態となると、トランジスタM1、M3、M4から構成される第1電流経路を介して、メモリセルMCにセル電流(Icell_2nd)が流れる。
また、ノードN1の電位が低下するので、トランジスタM2はオン状態となる。また、トランジスタM5のゲート電極には電圧V1stが印加されている。これにより、トランジスタM2、M5から構成される第2電流経路を介して、セル電流(Icell_2nd)のコピー電流(Icopy_2nd)が流れる。なお、トランジスタM5は電圧V1stに基づく定電流源として動作する。
[時刻T7]〜[時刻T8]
コントローラ17は、電圧V2nd生成動作(ステップS1005)を行なう。
上述したように、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を負の方向にシフトさせる必要がある。
ここで、図28を用いて、参照読み出し動作の結果が“0”である場合における、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性について説明する。図28は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフである。
図28に示すように、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を負の方向にシフトさせる場合、トランジスタM5(2nd READ&V1st_1)、及びトランジスタM5(2nd READ&V1st_0)に流れる電流を増加させれば良い。
つまり、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、信号REN1、信号VSFT0及び信号VSFT1を“L”レベルにする。
ここで、図29を用いて、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプ121の動作について説明する。図29は、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプ121の動作を示す回路図である。
図29に示すように、トランジスタM17はオン状態となる。これにより、トランジスタM17を介してノードN6に電流Isft_0が流れる。
これにより、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、が負の方向にシフトされる。このようにして、ノードN6に、電圧V2ndが生成される。
また、上述したように、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を正の方向にシフトさせる必要がある。
ここで、図30を用いて、参照読み出し動作の結果が“1”である場合における、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性について説明する。図30は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフである。
図30に示すように、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を正の方向にシフトさせる場合、トランジスタM5(2nd READ&V1st_1)、及びトランジスタM5(2nd READ&V1st_0)に流れる電流を減少させれば良い。
つまり、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、信号VSFT0及び信号VSFT1を“H”レベルにし、信号REN1を“L”レベルにする。
ここで、図31を用いて、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプ121の動作について説明する。図31は、時刻T7〜時刻T8におけるプリアンプ121の動作を示す回路図である。
図31に示すように、トランジスタM18はオン状態となる。これにより、トランジスタM18を介してノードN4から電流Isft_1が流れる。
これにより、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、が正の方向にシフトされる。このようにして、ノードN6に、電圧V2ndが生成される。
[時刻T8]〜
コントローラ17は、第2センス(ステップS1006)を行なう為に、信号REN1を“L”レベルに立ち下げ、信号SEN2を“H”レベルに立ち上げる。また、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、信号VSFT0を“H”レベルにする。また、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、信号VSFT1を“L”レベルにする。
次に、図32を用いて、時刻T8〜におけるセンスアンプ122の動作について説明する。図32は、時刻T8〜におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。
図32に示すように、センスアンプ122は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33がオン状態となる。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧V2ndに対応する電流I2ndを流す。
コントローラ17は、時刻T9において、信号SENを“H”レベルにすることで、トランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1stに基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流I2ndに基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T9において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、センスアンプ122のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO及び信号DOBの電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これによりセンスアンプ122は信号DO及び信号DOBを確定する。
<1−3>効果
<1−3−1>概要
上述した実施形態によれば、第1読み出しと同時に参照読み出し動作を行なう。そして、参照読み出し動作に基づいて、参照書き込み動作を行なう。これにより、参照読み出し動作にて不良とされるメモリセルにのみ、反転データが書き込まれる。
<1−3−2>比較例
以下に、上述した実施形態の理解を容易にするために、比較例について説明する。
<1−3−2−1>比較例1
図33〜図35を用いて、比較例1について説明する。図33は、第1実施形態の比較例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。図34は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。なお、図34において、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸はメモリセルに流れる電流値を示す。図35は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。なお、図35の電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフにおいて、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸は電圧V2ndの大きさを示す。
図33に示すように、比較例1では、第1実施形態で説明したステップS1001のような参照読み出し動作は行なわない。
そして、比較例1では、第1実施形態で説明したステップS1003のように、参照読み出し動作の結果に基づく参照書き込み動作ではなく “0”書き込み動作(“0” WRITE)を行なう。
この場合、図34に示すように、ステップS2001を行なった全てのメモリセルMCが“0”状態になる。このように、比較例1では、全てのメモリセルMCを“0”データにする。
比較例1では、電圧情報(信号電圧)V2ndとしては2種類存在する。電圧情報(信号電圧)V2ndの1つ目は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0。電圧情報(信号電圧)V2ndの2つ目は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1e。
比較例1における電圧V2nd_0に関するメモリセルMCと、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCとの数はそれぞれ略等しい。
そのため、図35に示すように、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布と、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布とは、同じような形になる。例えば、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は電圧dVC1となる。
他方で、上述した実施形態では、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCは、不良2となるメモリセルMCである。この不良2となるメモリセルMCの数は多くない。そのため、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布は、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布よりも小さくなる。そのため、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は、比較例1よりも電圧dV1だけ広い電圧dVE1(dVC1<dVE1)となる。
そのため、上述した実施形態では、比較例1と比較し、電圧V2nd_0と電圧V2nd_1eとの間のマージンを広く取れる。
また、比較例1では、“0”書き込み動作を行なう。これにより、“1”データを記憶するメモリセルMCのデータが破壊されてしまう。その結果、比較例1では、読み出し動作後に、データをメモリセルMCに書き戻す必要がある。
しかし、上述した実施形態では、不良のメモリセルのみ、異なるデータが書き込まれる。そのため、データをメモリセルMCに書き戻す際における電力が比較例1よりも低くなる。
<1−3−2−2>比較例2
図36〜図38を用いて、比較例2について説明する。図36は、第1実施形態の比較例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。図37は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。なお、図37において、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸はメモリセルに流れる電流値を示す。図38は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。なお、図38の電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフにおいて、縦軸はメモリセルの数を対数にて示し、横軸は電圧V2ndの大きさを示す。
図36に示すように、比較例2では、第1実施形態で説明したステップS1001のような参照読み出し動作は行なわない。
そして、比較例1では、第1実施形態で説明したステップS1003のように、参照読み出し動作の結果に基づく参照書き込み動作ではなく“1”書き込み動作(“1” WRITE)を行なう。
この場合、図37に示すように、ステップS3001を行なった全てのメモリセルMCが“1”状態になる。このように、比較例2では、全てのメモリセルMCを“1”データにする。
比較例2では、電圧情報(信号電圧)V2ndとしては2種類存在する。電圧情報(信号電圧)V2ndの1つ目は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1。電圧情報(信号電圧)V2ndの2つ目は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0e。
比較例2における電圧V2nd_1に関するメモリセルMCと、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCとの数はそれぞれ略等しい。
そのため、図38に示すように、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布と、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布とは、同じような形になる。例えば、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は電圧dVC2となる。
他方で、上述した実施形態では、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCは、不良1となるメモリセルMCである。この不良1となるメモリセルMCの数は多くない。そのため、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布は、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布よりも小さくなる。そのため、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は、比較例2よりも電圧dV2だけ広い電圧dVE2(dVC2<dVE2)となる。
そのため、上述した実施形態では、比較例2と比較し、電圧V2nd_1と電圧V2nd_0eとの間のマージンを広く取れる。
また、比較例2では、“1”書き込み動作を行なう。これにより、“0”データを記憶するメモリセルMCのデータが破壊されてしまう。その結果、比較例2では、読み出し動作後に、データをメモリセルMCに書き戻す必要がある。
しかし、上述した実施形態では、不良のメモリセルのみ、異なるデータが書き込まれる。そのため、データをメモリセルMCに書き戻す際における電力が比較例2よりも低くなる。
<1−3−3>まとめ
上述したように、第1実施形態によれば、参照読み出し動作に基づいて、参照書き込み動作を行なっている。そのため、参照読み出し動作にて不良と判定されるメモリセルには、元々記憶されていたデータと異なるデータが記憶される。また、不良と判定されるメモリセルの数は多くない。そのため、不良とされるメモリセルに関する電圧V2ndの分布は大きくない。その結果、読み出し時のマージンを十分に確保することが可能となる。
また、上述した実施形態では、不良のメモリセルのみ、異なるデータが書き戻されるため、データをメモリセルMCに書き戻す際における電力を抑制できる。
<1−4>第1実施形態の変形例1
第1実施形態では、メモリセルMCの構成が第1例である場合について説明した。しかしながら、メモリセルMCの構成が第2例である場合においても、第1実施形態を適用することができる。
図39を用いて、メモリセルMCの構成が第2例である場合の第1実施形態の変形例1について説明する。図39は、第1実施形態の変形例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図39に示すように、時刻T5〜時刻T6において、コントローラ17は、参照書き込み動作(ステップS1003)を行なう。
例えば、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“1”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“L”レベルにし、信号WTL、信号WT1Bを“H”レベルにする。
図40を用いて、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作について説明する。図40は、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ“1”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作を示す回路図である。
図40に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM41、M42がオン状態となる。トランジスタM42は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“1”データの書き込み電流IWT2_1を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“1”データ書き込みを行なう。
次に、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“0”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“H”レベルにし、信号WTL、信号WT1Bを“L”レベルにする。
図41を用いて、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作について説明する。図41は、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ“0”データを書き込む場合のライトドライバ123の動作を示す回路図である。
図41に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM40、M43がオン状態となる。トランジスタM40は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“0”データの書き込み電流IWT2_0を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“0”データ書き込みを行なう。
以上の様に、メモリセルMCの構成が第2例である場合においても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
<1−5>第1実施形態の変形例2
第1実施形態では、参照読み出し動作にて読み出したデータと同じデータを、メモリセルMCに上書きした。しかし、参照読み出し動作にて読み出したデータの反転データを、メモリセルMCに上書きしてもよい。
以下に、参照読み出し動作にて読み出したデータの反転データを、メモリセルMCに上書きする、第1実施形態の変形例2について説明する。以下では、第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。
<1−5−1>動作
図42〜図46を用いて、第1実施形態の変形例2に係るメモリシステムの読み出し動作を説明する。図42は、第1実施形態の変形例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。図43は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。図44は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフである。図45は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。図46は、電圧V1stと、電圧V2ndと、の関係を示す図である。
[ステップS4003]
メモリデバイス10は、ステップS4001の対象となったメモリセルに対して、参照読み出し動作により得られたデータの反転データを書き込む動作(WRITE)を行なう。これにより、ステップS4001の対象となったメモリセルの対象となったメモリセルは、参照読み出し動作により得られたデータの反転データに上書きされる。
具体的には、図43に示すように、参照読み出し動作により不良と判定されるメモリセルには、元々記憶されていたデータと同じデータが記憶される。また、参照読み出し動作により不良と判定されないメモリセルには、元々記憶されていたデータと異なるデータが記憶される。
図44を用いて、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性について説明する。図44は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフである。
図44には、メモリセルに“0”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(0))と、第2読み出し時において電圧V1st_0が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_0))と、の関係を示している。そのため、図18のM2(0)と、M5(2nd READ&V1st_0)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0eとなる。
この電圧情報(信号電圧)V2nd_0eが意味する事に関して、より具体的に説明する。メモリセルMCは、ステップS4001の際に“0”データを記憶しているものの、 “1”状態の分布(電流値がIrefより小さい位置)に位置している場合(図18の不良1)、参照読み出し動作にて“1”状態であると誤判定される。そして、メモリセルMCは、ステップS4003の際に、“0”状態から“0”状態に上書きされる。つまり、この電圧情報(信号電圧)V2nd_0eは、メモリセルMCは不良1であることを意味する。
また、図44には、メモリセルに“1”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(1))と、第2読み出し時において電圧V1st_1が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_1))と、の関係を示している。そのため、図44のM2(1)と、M5(2nd READ&V1st_1)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1eとなる。
この電圧情報(信号電圧)V2nd_1eが意味する事に関して、より具体的に説明する。メモリセルMCは、ステップS4001の際に“1”データを記憶しているものの、 “0”状態の分布(電流値がIrefより大きい位置)に位置している場合(図18の不良2)、参照読み出し動作にて“0”状態であると誤判定される。そして、メモリセルMCは、ステップS4003の際に、“1”状態から“1”状態に上書きされる。つまり、この電圧情報(信号電圧)V2nd_1eは、メモリセルMCは不良2であることを意味する。
また、図44には、メモリセルに“0”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(0))と、第2読み出し時において電圧V1st_1が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_1))と、の関係を示している。そのため、図44のM2(0)と、M5(2nd READ&V1st_1)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_1となる。
上述したように、第1実施形態の変形例2では、ステップS4001の後、ステップS4003にて反転データが記憶される。そのため、電圧V2nd_1は、メモリセルMCは不良でないことを意味する。
また、図44には、メモリセルに“1”が記憶されている場合のトランジスタM2の特性(M2(1))と、第2読み出し時において電圧V1st_0が記憶されているトランジスタM5の特性(M5(2nd READ&V1st_0))と、の関係を示している。そのため、図44のM2(1)と、M5(2nd READ&V1st_0)との交点は、第1読み出し時においてメモリセルが“0”データを記憶しており、且つ第2読み出し時においてメモリセルが“1”データを記憶しているという事を意味する電圧情報(信号電圧)V2nd_0となる。
上述したように、第1実施形態の変形例2では、ステップS4001の後、ステップS4003にて反転データが記憶される。そのため、電圧V2nd_0は、メモリセルMCは不良でないことを意味する。
ステップS4006においては、電圧V1stと、電圧V2ndと、を比較することで、データを判定する。ところで、図44に示すように、電圧V1st_0と電圧V2nd_0eとは略同じである。このままでは電圧V1st_0と電圧V2nd_0eとを比較することはできない。また、電圧V1st_1と電圧V2nd_1eとは略同じである。そのため、このままでは電圧V1st_1と電圧V2nd_1eとを比較することはできない。
ところで、コントローラ17は、ステップS1006を終えるまでは、第1読み出し動作の結果を知ることができない。しかしながら、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果は知っている。
そこで、本実施形態では、参照読み出し動作の結果を用いて、電圧V2nd_0e、または電圧V2nd_1eをシフトさせる。
参照読み出し動作の結果が“0”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS4001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースE)と、ステップS4001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースF)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V1st_0と、電圧V2nd_0と、を比較し(ケースE)、電圧V1st_1と、電圧V2nd_1eと、を比較する(ケースF)こととなる。この場合、図45に示すように、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を正の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS4002において、参照読み出し動作の結果として“0”データを受け取ると、ステップS4005において、電圧V2nd_0と、電圧V2nd_1eと、を正の方向にシフトさせることで、電圧V2ndを生成する。
コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V1stに基づく電流I1stと、電圧V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することにより生成されたデータを判定することができる。具体的には、参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースEであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースFであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
参照読み出し動作の結果が“1”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS4001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースG)と、ステップS4001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースH)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V1st_1と、電圧V2nd_1と、を比較し(ケースG)、電圧V1st_0と、電圧V2nd_0eと、を比較する(ケースH)こととなる。この場合、図46に示すように、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を負の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS4002において、参照読み出し動作の結果として“1”データを受け取ると、ステップS4005において、電圧V2nd_1と、電圧V2nd_0eと、を負の方向にシフトさせることで、電圧V2ndを生成する。電圧V2ndの生成方法については後述する。
コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V1stに基づく電流I1stと、電圧V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することにより、データを判定することができる。具体的には、参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースHであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースGであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
<1−5−2>効果
<1−5−2−1>効果1
上述したように、第1実施形態の変形例2は、参照読み出し結果の反転データを書く事以外は、第1実施形態と同様である。
そのため、例えば第1実施形態の比較例1及び比較例2と比較して、第1実施形態の変形例2は、マージンを広くする事ができる。
図47を用いて、第1実施形態の変形例2、及び第1実施形態の比較例1の関係を説明する。図47は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。
図47に示すように、第1実施形態の変形例2では、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCは、不良1となるメモリセルMCである。この不良1となるメモリセルMCの数は多くない。そのため、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布は、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布よりも小さくなる。そのため、電圧V2nd_1に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_0eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は、比較例1よりも電圧dV1だけ広い電圧dVE1(dVC1<dVE1)となる。
そのため、第1実施形態の変形例2では、比較例1と比較し、電圧V2nd_1と電圧V2nd_0eとの間のマージンを広く取れる。
図48を用いて、第1実施形態の変形例2、及び第1実施形態の比較例2の関係を説明する。図48は、メモリセルの特性に基づくプリアンプ121の動作特性を示すグラフと、電圧V2nd、及びメモリセルの数の関係を示すグラフである。
図48に示すように、第1実施形態の変形例2では、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCは、不良2となるメモリセルMCである。この不良2となるメモリセルMCの数は多くない。そのため、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布は、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布よりも小さくなる。そのため、電圧V2nd_0に関するメモリセルMCの分布の端部から、電圧V2nd_1eに関するメモリセルMCの分布の端部までの差は、比較例2よりも電圧dV2だけ広い電圧dVE2(dVC2<dVE2)となる。
そのため、第1実施形態の変形例2では、比較例2と比較し、電圧V2nd_0と電圧V2nd_1eとの間のマージンを広く取れる。
その結果、第1実施形態の変形例2は、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
<1−5−2−2>効果2
次に、図49〜図53を用いて効果2について説明する。図49は、メモリセルの磁気抵抗(MR)特性を示す図である。図50は、電圧V2nd−電圧V1stと、セルの数との関係を示す図である。図51は、メモリセルの磁気抵抗(MR)特性を示す図である。図52、図53は、電圧V2nd−電圧V1stと、セルの数との関係を示す図である。
MAT(または読み出し単位ページ)に含まれるメモリセルが、図49に示すような通常の特性を有するメモリセルである場合、参照書き込み動作後は図50に示すような分布となる。
しかしながら、図51に示すように、MAT(または読み出し単位ページ)に含まれるメモリセルが、低いMR特性を有するメモリセルである場合がある。
この場合において、第1実施形態に説明するように、参照読み出し動作に基づいて、データを書き込むと、図52に示すような分布となる。図52に示す分布の場合、各分布間のマージンが狭くなってしまう。
そこで、第1実施形態の変形例2で説明したように、メモリセルに、参照読み出し結果のデータの反転データを書き込むことで、図53のような分布にすることができる。
これにより、図52と比較し、マージンを十分に確保する事が可能となる。
<2>第2実施形態
第2実施形態について説明する。第1実施形態では、電圧V2ndをシフトさせることで、センスを行なう方法について説明した。第2実施形態では、電圧V2ndをシフトさせず、センスアンプ内で電流をシフトさせる場合について説明する。尚、第2実施形態に係るメモリシステムの基本的な構成及び基本的な動作は、上述した第1実施形態に係るメモリシステムと同様である。従って、上述した第1実施形態で説明した事項及び上述した第1実施形態から容易に類推可能な事項についての説明は省略する。
<2−1>構成
<2−1−1>プリアンプの構成
次に、図54を用いて、第2実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の詳細について説明する。図54は、第2実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121の回路図である。
図54に示すように、第2実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121は、第1実施形態に係るメモリデバイスのプリアンプ121と異なり、電圧V2ndをシフトさせるためのトランジスタM17、M18を有していない。
<2−1−2>センスアンプアンプの構成
続いて図55を用いて、第2実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122の構成について説明する。図55は、第2実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122の回路図である。
図55に示すように、第2実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122に加え、NMOSトランジスタM34、M35、M36、M37を備えている。
トランジスタM34の一端はノードN26に接続され、他端はノードN28に接続され、ゲート電極は信号SFTDOが供給される。
トランジスタM35の一端はノードN28に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号VSFTが供給される。
トランジスタM36の一端はノードN27に接続され、他端はノードN29に接続され、ゲート電極は信号SFTDOBが供給される。
トランジスタM37の一端はノードN29に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号VSFTが供給される。
センスアンプ122の動作については後述する。
<2−2>読み出し動作
<2−2−1>読み出し動作の概要
図56を用いて、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作の概要を説明する。図56は、第1実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。
[ステップS5001]〜[ステップS5003]
ステップS5001〜ステップS5003の動作は、ステップS1001〜ステップS1003で説明した動作と同様である。
[ステップS5004]
メモリデバイス10は、ステップS5001の対象となったメモリセルに対して第2読み出し動作(2nd READ)を行なう。この第2読み出し動作の結果生成された電圧が電圧情報(信号電圧)V2ndとなる。つまり、第1実施形態と異なり、第2読み出し動作の結果生成された電圧はシフトされない。
[ステップS5005]
センスアンプ122は、ステップS5004によって生成されたV2ndに基づいて、ステップS5001によって生成されたV1stの結果を判定する(第2センス)。具体的には、センスアンプ122は、V1stに基づく電流I1stと、V2ndに基づく電流I2ndにシフト電流を加えた電流と、またはV1stに基づく電流I1stにシフト電流を加えた電流と、V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することで、メモリセルに記憶されているデータを判定する。
その後、メモリデバイス10は、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみ、データを書き戻す。ここで、メモリデバイス10が、メモリセル不良のメモリセルMCを見つける方法としては、第1センスの結果と、第2センスの結果と、を比較する。第1センスの結果と、第2センスの結果と、が異なっていれば、メモリセル不良のメモリセルMCであると判定できる。その場合、第2センスの結果をメモリセルMCに書き戻す。
なお、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみをデータを書き戻す方法として、一例として、メモリデバイス10内にて予め設定された指令(例えばプリチャージコマンドが入力されたタイミング)による方法、もしくは、メモリコントローラ20からの指令になどのようなメモリデバイス10の外部からの指令などによる方法などにて行われる。 <2−2−2>読み出し動作の判定方法
次に、判定動作(ステップS5005)における具体的な判定方法について説明する。
第1実施形態では、第2読み出し動作の結果生成された電圧をシフトさせることで、電圧V2ndを生成した。しかし、本実施形態では、第2読み出し動作の結果生成された電圧をシフトさせない。そのため、図18に示すように、電圧V1st_0と電圧V2nd_0とは略同じである。このままでは電圧V1st_0と電圧V2nd_0とを比較することはできない。また、電圧V1st_1と電圧V2nd_1とは略同じである。そのため、このままでは電圧V1st_1と電圧V2nd_1とを比較することはできない。
そこで、本実施形態では、センスアンプ122において、電圧V1stに基づく電流I1st、または電圧V2ndに基づく電流I2ndにシフト電流を加えることで、電圧V1stに基づく電流I1stと、電圧V2ndに基づく電流I2ndと、の大小を判定可能とする。
図57、図58を用いて、電圧V1stと電圧V2ndとの関係、並びに電流I1stと電流I2ndとの関係、について説明する。図57、および図58は、電圧V1stと電圧V2ndとの関係、並びに電流I1stと電流I2ndとの関係を示す図である。
ところで、コントローラ17は、ステップS5005を終えるまでは、第1読み出し動作の結果を知ることができない。しかしながら、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果は知っている。
そこで、本実施形態では、参照読み出し動作の結果を用いて、電圧V1st、または電圧V2ndをシフトさせる。
参照読み出し動作の結果が“0”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS5001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースA)と、ステップS5001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“0”データを記憶していると判定されるケース(ケースB)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、電圧V1st_0に基づく電流I1st_0と、電圧V2nd_0に基づく電流I2nd_0と、を比較し(ケースA)、電圧V1st_1に基づく電流I1st_1と、電圧V2nd_1eに基づく電流I2nd_1eと、を比較する(ケースB)こととなる。この場合、図57に示すように、電流I1st_0と、電流I1st_1と、を正の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS5002において、参照読み出し動作の結果として“0”データを受け取ると、ステップS5005において、電流I1st_0と、電流I1st_1と、を正の方向にシフトさせる。電流I1stをシフトさせる方法については後述する。
参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースAであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“0”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースBであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
参照読み出し動作の結果が“1”である場合、2つのケースが考えられる。一つ目は、ステップS5001の際に“1”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースC)と、ステップS5001の際に“0”データを記憶しており、且つ参照読み出しにより、“1”データを記憶していると判定されるケース(ケースD)である。
つまり、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、電圧V1st_1に基づく電流I1st_1と、電圧V2nd_1に基づく電流I2nd_1と、を比較し(ケースC)、電圧V1st_0に基づく電流I1st_0と、電圧V2nd_0eに基づく電流I2nd_0eと、を比較する(ケースD)こととなる。この場合、図58に示すように、電流I2nd_1と、電流I2nd_0eと、を正の方向にシフトさせることで、データを判定することができる。つまり、コントローラ17は、ステップS5002において、参照読み出し動作の結果として“1”データを受け取ると、ステップS5005において、電流I2nd_1と、電流I2nd_0eと、を正の方向にシフトさせる。電流I2ndをシフトさせる方法については後述する。
参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも大きいと、コントローラ17は、ケースDであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“0”であると判定できる。また、参照読み出し動作の結果が“1”である場合において、電流I1stが、電流I2ndよりも小さいと、コントローラ17は、ケースCであると判定できる。つまり、コントローラ17は、メモリセルMCに記憶されていたデータは“1”であると判定できる。
<2−2−3>読み出し動作の詳細
図59のタイミングチャートに沿って、第2実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作の詳細を説明する。図59は、第2実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。
[時刻T11]〜[時刻T17]
時刻T11〜時刻T17の動作は、図21の時刻T1〜時刻T7の動作と同様である。
[時刻T17]〜
コントローラ17は、第2センス(ステップS5005)を行なう為に、信号REN1を“L”レベルに立ち下げ、信号SEN2、及び信号VSFTを“H”レベルに立ち上げる。また、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合、信号SFTDOを“L”から“H”レベルにする。また、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合、信号SFTDOBを“L”から“H”レベルにする。
次に、図60を用いて、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“0”である場合における時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作について説明する。図60は、時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。
図60に示すように、センスアンプ122は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33、M34、M35がオン状態となる。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM34、M35は、電圧VSFTに対応する電流Isft_1を流す。
このように、ノードN26には、電流I1stと、電流Isft_1と、の可算電流が流れる。
また、トランジスタM33は、電圧V2ndに対応する電流I2ndを流す。
コントローラ17は、時刻T18において、信号SENを“H”レベルにすることで、トランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1st+電流Isft_1に基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流I2ndに基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T18において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、センスアンプ122のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO及び信号DOBの電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これによりセンスアンプ122は信号DO及び信号DOBを確定する。
また、図61を用いて、コントローラ17は、参照読み出し動作の結果が“1”である場合における時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作について説明する。図61は、時刻T17〜におけるセンスアンプ122の動作を示す回路図である。
図61に示すように、センスアンプ122は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33、M34、M35がオン状態となる。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧V2ndに対応する電流I2ndを流す。
また、トランジスタM36、M37は、電圧VSFTに対応する電流Isft_2を流す。
このように、ノードN27には、電流I2ndと、電流Isft_2と、の可算電流が流れる。
コントローラ17は、時刻T18において、信号SENを“H”レベルにすることで、トランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1stに基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流I2nd+電流Isft_2に基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T18において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、センスアンプ122のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO及び信号DOBの電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これによりセンスアンプ122は信号DO及び信号DOBを確定する。
<2−3>効果
上述した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<2−4>第2実施形態の変形例1
第2実施形態では、メモリセルMCの構成が第1例である場合について説明した。しかしながら、メモリセルMCの構成が第2例である場合においても、第2実施形態を適用することができる。
図62を用いて、メモリセルMCの構成が第2例である場合の第2実施形態の変形例1について説明する。図62は、第2実施形態の変形例1に係るメモリシステムの読み出し動作を示すタイミングチャートである。以下では、第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図62に示すように、時刻T15〜時刻T16において、コントローラ17は、参照書き込み動作(ステップS5003)を行なう。
例えば、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“1”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“L”レベルにし、信号WTL、信号WT1Bを“H”レベルにする。
これにより、図40に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM41、M42がオン状態となる。トランジスタM42は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“1”データの書き込み電流IWT2_1を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“1”データ書き込みを行なう。
次に、メモリセルMCの構成が第2例であり、且つ参照読み出し動作の結果が“0”データである場合、演算部1231は、信号WTH、信号WT1を“H”レベルにし、信号WTL、信号WT1Bを“L”レベルにする。
これにより、図41に示すように、ライトドライバ123において、トランジスタM40、M43がオン状態となる。トランジスタM40は、グローバルビット線GBLを介してメモリセルMCに、“0”データの書き込み電流IWT2_0を流す。
これにより、ライトドライバ123は、メモリセルMCへ“0”データ書き込みを行なう。
以上の様に、メモリセルMCの構成が第2例である場合においても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
<2−5>第2実施形態の変形例2
第2実施形態では、参照読み出し動作にて読み出したデータと同じデータを、メモリセルMCに上書きした。しかし、参照読み出し動作にて読み出したデータの反転データを、メモリセルMCに上書きしてもよい。
図63を用いて、参照読み出し動作にて読み出したデータの反転データを、メモリセルMCに上書きする、第2実施形態の変形例2について説明する。以下では、第2実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図63は、第2実施形態の変形例2に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。
ステップS6001、及びステップS6002は、ステップS1001、及びステップS1002と同様の動作をする。また、ステップS6003は、ステップS4003と同様の動作をする。また、ステップS6004、及びステップS6005は、ステップS5004、及びステップS5005と同様の動作をする。
その結果、第2実施形態の変形例2は、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
<3>第3実施形態
第3実施形態について説明する。第3実施形態では、書き込むメモリセルの数を低減する例について説明する。尚、第3実施形態に係るメモリシステムの基本的な構成及び基本的な動作は、上述した第1及び第2実施形態に係るメモリシステムと同様である。従って、上述した第1及び第2実施形態で説明した事項及び上述した第1及び第2実施形態から容易に類推可能な事項についての説明は省略する。
<3−1>概要
図64、および図65を用いて、第3実施形態の概要を説明する。図64は、メモリアレイに含まれる全てのメモリセルのセル電流の分布図である。図65は、参照電流と、参照書き込み動作の関係示した図である。
第1実施形態では、読み出し動作において、
参照読み出し動作の結果をメモリセルに上書きしていた。しかし、書き込み消去の回数の観点から言うと、参照読み出しの際に不良となるメモリセル以外は、上書きをしないことが望ましい。
そこで、図64に示すように、第3実施形態では、不良となるメモリセルが存在すると予想される電流領域を「書き込み対象領域」として取り扱う。
そして、読み出し動作中の書き込み動作の際、「書き込み対象領域」の一部である「“1”書き込み対象領域」には、“1”書き込みが行なわれる。また、読み出し動作中の書き込み動作の際、「書き込み対象領域」の一部である「“0”書き込み対象領域」には、“0”書き込みが行なわれる。
図64及び図65に示すように、セル電流の分布を、3つの参照電流Iref1、Iref2、Iref3(Iref1<Iref2<Iref3)を用いて4つのケースにわける。
1つ目は、参照電流Iref1以下の分布(ケース1)である。このケース1は、不良が存在する可能性はないので、書き込みスキップする。
2つ目は、参照電流Iref2以下、且つ参照電流Iref1以上の分布(ケース2)である。このケース2は、不良1が存在する可能性があるので、“1”書き込みを行なう。
3つ目は、参照電流Iref3以下、且つ参照電流Iref2以上の分布(ケース3)である。このケース3は、不良2が存在する可能性があるので、“0”書き込みを行なう。
4つ目は、参照電流Iref3以上の分布(ケース4)である。このケース4は、不良が存在する可能性はないので、書き込みスキップする。
上記4つのケースの判定は、後述するセンスアンプユニット(SAU)124にて実行される。
このように、書き込み領域を制限することで、メモリセルMCの劣化を抑制することができる。
以下では、書き込み対象領域を制限する為の構成並びに方法について説明する。
<3−2>構成
<3−2−1>センスアンプ/ライトドライバ
図66を用いて、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバ12について説明する。図66は、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ/ライトドライバ12を示すブロック図である。
図66に示すように、センスアンプ/ライトドライバ12は、複数のコア回路120を備えている。複数のコア回路120は、グローバルビット線及びグローバルソース線の組毎に設けられている。そして、コア回路120は、プリアンプ121、センスアンプユニット(SAU)124、及びライトドライバ123を備えている。
センスアンプユニット124は、プリアンプ121から供給された電圧V1st及びVrefに基づいて、データ(DOX、DOBX)を生成する。このデータ(DOX、DOBX)としては、「書き込みをスキップする」、「“0”WRITEを行なう」、または「“1”WRITEを行なう」を意味する3種類のデータがある。また、センスアンプ122は、電圧V1st及びV2ndに基づいて、データ(DO、DOB)を生成する。
ライトドライバ123は、センスアンプユニット124からのデータに基づき、参照書き込み動作時に、グローバルビット線及びグローバルソース線に任意の電圧を印加する。
<3−2−2>センスアンプユニットの構成
<3−2−2−1>概要
続いて図67を用いて、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプユニット124の構成について説明する。図67は、第3実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプユニット124を示すブロック図である。
図67に示すように、センスアンプユニット124は、第1センスアンプ1241、第2センスアンプ1242、第3センスアンプ1243、及び演算部1244を備えている。
第1センスアンプ1241は、例えば電圧Vref及び電圧V1stに基づいて、データ(DO1/DOB1)を生成する。第1センスアンプ1241は、第1読み出し結果が、参照電流Iref1以下か否かを判定する。
第2センスアンプ1242は、例えば電圧Vref及び電圧V1stに基づいて、データ(DO2/DOB2)を生成する。また、第2センスアンプ1242は、例えば電圧V1st及び電圧V2ndに基づいて、データ(DO2/DOB2)を生成する。第2センスアンプ1242は、第1読み出し結果が、参照電流Iref2以下か否かを判定する。
第3センスアンプ1243は、例えば電圧Vref及び電圧V1stに基づいて、データ(DO3/DOB3)を生成する。第3センスアンプ1243は、第1読み出し結果が、参照電流Iref3以下か否かを判定する。
演算部1244は、後述する第1データ(DOX/DOBX)生成動作において、データ(DO1/DOB1)、データ(DO2/DOB2)、及びイデータ(DO3/DOB3)を受信すると、「書き込みをスキップする」、「“0”WRITEを行なう」、または「“1”WRITEを行なう」を意味する3種類のデータ(DOX、DOBX)を生成する。データ(DOX、DOBX)の生成方法は後述する。
また、演算部1244は、後述する、後述する第2データ(DO/DOB)生成動作において、データ(DO2/DOB2)をデータ(DO/DOB)として出力する。
<3−2−2−2>第1センスアンプ
続いて図68を用いて、第3実施形態に係るメモリデバイスの第1センスアンプ1241の構成について説明する。図68は、第3実施形態に係るメモリデバイスの第1センスアンプ1241の回路図である。
図68に示すように、第3実施形態に係るメモリデバイスの第1センスアンプ1241は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122に加え、NMOSトランジスタM38、M39を備えている。
トランジスタM38の一端はノードN26に接続され、他端はノードN30に接続され、ゲート電極は信号SFTDOが供給される。
トランジスタM39の一端はノードN30に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号VSFTが供給される。
第1センスアンプ1241の動作については後述する。
<3−2−2−3>第2センスアンプ
第3実施形態に係るメモリデバイスの第2センスアンプ1242は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122と同様である。第2センスアンプ1242においては、図9のノードN21からデータ(DO2)が出力され、ノードN22からデータ(DOB2)が出力される。
第2センスアンプ1242の動作については後述する。
<3−2−2−4>第3センスアンプ
続いて図69を用いて、第3実施形態に係るメモリデバイスの第3センスアンプ1243の構成について説明する。
図69に示すように、第3実施形態に係るメモリデバイスの第3センスアンプ1243は、第1実施形態に係るメモリデバイスのセンスアンプ122に加え、NMOSトランジスタM40、M41を備えている。
トランジスタM40の一端はノードN27に接続され、他端はノードN31に接続され、ゲート電極は信号SFTDOが供給される。
トランジスタM41の一端はノードN31に接続され、他端は基準電圧VSSが印加され、ゲート電極は信号VSFTが供給される。
第3センスアンプ1243の動作については後述する。
<3−3>読み出し動作
<3−3−1>読み出し動作の概要
図70を用いて、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作の概要を説明する。図70は、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作を示すフローチャートである。 [ステップS7001]
ステップS7001は、ステップS1001と同様である。
[ステップS7002]
ステップS7002では、第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243を用いて第1センスを行なう。
第1センスアンプ1241は、ステップS7001によって生成された電圧Vrefに基づく電流Irefと、ステップS7001によって生成されたV1stに基づく電流I1stに参照電流Isftを加算した電流と、を比較する。これにより、第1センスアンプ1241は、第1読み出し結果が、参照電流Iref1以下か否かを判定する。
また、第2センスアンプ1242は、ステップS7001によって生成された電圧Vrefに基づく電流Irefと、ステップS7001によって生成されたV1stに基づく電流I1stと、を比較する。これにより、第2センスアンプ1242は、第1読み出し結果が、参照電流Iref2以下か否かを判定する。
第3センスアンプ1243は、ステップS7001によって生成された電圧Vrefに基づく電流Irefに参照電流Isftを加算した電流と、ステップS7001によって生成されたV1stに基づく電流I1stと、を比較する。これにより、第3センスアンプ1243は、第1読み出し結果が、参照電流Iref3以下か否かを判定する。
[ステップS7003]
演算部1244は、第1センスアンプ1241から「第1読み出し結果が、参照電流Iref1以下である」というデータ“1”を受信すると、ケース1であると判定し、「書き込みをスキップする」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を生成する。
また、演算部1244は、第1センスアンプ1241から「第1読み出し結果が、参照電流Iref1以上である」というデータ“0”を受信し、且つ第2センスアンプ1242から「第1読み出し結果が、参照電流Iref2以下である」というデータ“1”を受信すると、ケース2であると判定し、「“1”書き込みを行なう」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を生成する。
また、演算部1244は、第2センスアンプ1242から「第1読み出し結果が、参照電流Iref2以上である」というデータ“0”を受信し、且つ第3センスアンプ1243から「第1読み出し結果が、参照電流Iref3以下である」というデータ“1”を受信すると、ケース3であると判定し、「“0”書き込みを行なう」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を生成する。
具体的には、演算部1244は、第3センスアンプ1243から「第1読み出し結果が、参照電流Iref3以上である」というデータ“0”を受信すると、ケース4であると判定し、「書き込みをスキップする」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を生成する。
[ステップS7004]
メモリデバイス10は、演算部1244に基づいて書き込みを行なう。
具体的には、ライトドライバ123は、演算部1244から、「書き込みをスキップする」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を受信する場合は、対象のメモリセルに対して書き込み動作を行なわない。
また、ライトドライバ123は、演算部1244から、「“1”書き込みを行なう」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を受信する場合は、対象のメモリセルに対して“1”書き込み動作を行なう。
また、ライトドライバ123は、演算部1244から、「“0”書き込みを行なう」ということを意味するデータ(DOX、DOBX)を受信する場合は、対象のメモリセルに対して“0”書き込み動作を行なう。
これにより、参照読み出し動作により不良と判定されるメモリセルには、元々記憶されていたデータと異なるデータが記憶される。また、参照読み出し動作により不良と判定されないメモリセルには、元々記憶されていたデータと同じデータが記憶される。
[ステップS7005]
メモリデバイス10は、ステップS7001の対象となったメモリセルに対して第2読み出し動作(2nd READ)を行なう。
[ステップS7006]
プリアンプ121は、この第2読み出し動作の結果生成された電圧をシフト(降圧または昇圧)させることで、電圧情報(信号電圧)V2ndを生成する。
[ステップS7007]
第2センスアンプ1242は、ステップS7006によって生成されたV2ndに基づいて、ステップS7001によって生成されたV1stの結果を判定する(第2センス)。具体的には、第2センスアンプ1242は、V1stに基づく電流I1stと、V2ndに基づく電流I2ndと、を比較することで、メモリセルに記憶されているデータを判定する。
[ステップS7008]
演算部1244は、第2センスアンプ1242から受信したデータ(DO2/DOB2)を、第2データ(DO/DOB)として出力する。
その後、メモリデバイス10は、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみ、データを書き戻す。ここで、メモリデバイス10が、メモリセル不良のメモリセルMCを見つける方法としては、第1センスの結果と、第2センスの結果と、を比較する。第1センスの結果と、第2センスの結果と、が異なっていれば、メモリセル不良のメモリセルMCであると判定できる。その場合、第2センスの結果をメモリセルMCに書き戻す。
なお、不良と判定されたメモリセル不良のメモリセルMCにのみをデータを書き戻す方法として、一例として、メモリデバイス10内にて予め設定された指令(例えばプリチャージコマンドが入力されたタイミング)による方法、もしくは、メモリコントローラ20からの指令になどのようなメモリデバイス10の外部からの指令などによる方法などにて行われる。
<3−3−2>センスの詳細
図71のタイミングチャートに沿って、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作のうち、センスについて説明する。図71は、第3実施形態に係るメモリシステムの読み出し動作のうちセンスを示すタイミングチャートである。
[時刻T2〜時刻T5]
コントローラ17は、第1センス(ステップS7002)を行なう為に、信号SEN2、信号VSFT、信号SFTDOを“H”レベルに立ち上げる。
ここで、第1センスアンプ1241について説明する。
第1センスアンプ1241は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33、M38、M39がオン状態となる(図68参照)。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。また、トランジスタM38、M39は、電圧VSFTに対応する電流Isft_1を流す。
ノードN26には電流I1stと電流Isft_1の可算電流が流れる。
また、トランジスタM33は、電圧Vrefに対応する電流Irefを流す。なお、電流Irefは、参照電流Iref2に相当する。
そして、電流I1stに、電流Isft_1を加算することで、電流I1stを擬似的に大きくする。
これにより、第1センスアンプ1241は、擬似的に電流I1stと参照電流Iref1(Iref1=Iref2−Isft_1)とを比較することができる。
ここで、第2センスアンプ1242について説明する。
第2センスアンプ1242は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33がオン状態となる(図9参照)。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧Vrefに対応する電流Irefを流す。上述したように、電流Irefは、参照電流Iref2に相当する。
これにより、第2センスアンプ1242は、電流I1stと参照電流Iref2とを比較することができる。
ここで、第3センスアンプ1243について説明する。
第3センスアンプ1243は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33、M40、M41がオン状態となる(図69参照)。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧Vrefに対応する電流Irefを流す。なお、電流Irefは、参照電流Iref2に相当する。トランジスタM40、M41は、電圧VSFTに対応する電流Isft_2を流す。
ノードN27には電流Irefと電流Isft_2の可算電流が流れる。
これにより、第1センスアンプ1241は、擬似的に電流I1stと参照電流Iref3(Iref3=Iref2+Isft_2)とを比較することができる。
コントローラ17は、時刻T3において、信号SENを“H”レベルにすることで、第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243のトランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1stに基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流Irefに基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T4において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO(DO1〜DO3)及び信号DOB(DOB1〜DOB3)の電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これにより第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243は信号DO及び信号DOBを確定する。
その後、コントローラ17は、時刻T5において、信号SEN、信号SEN2、信号LATNを“L”レベルに立ち下げる。また、コントローラ17は、信号LATPBを“H”レベルに立ち上げる。これにより、第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243は、センス可能な状態になる。
そして、演算部1244は、第1センスアンプ1241〜第3センスアンプ1243からの結果に基づき、第1データ(DOX/DOBX)を生成する。
[時刻T8〜時刻T10]
コントローラ17は、第2センス(ステップS7007)を行なう為に、信号SEN2、信号VSFT、信号SFTDOを“H”レベルに立ち上げる。
ここでは、第2センスアンプ1242について説明する。なお、第2センス(ステップS7007)では、第1センスアンプ1241及び第3センスアンプ1243のデータを使用しないため、ここでは説明を省略する。
第2センスアンプ1242は、トランジスタM23、M24、M25、M27、M30、M32、M33がオン状態となる(図9参照)。
トランジスタM32は、電圧V1stに対応する電流I1stを流す。
また、トランジスタM33は、電圧Vrefに対応する電流Irefを流す。上述したように、電流Irefは、参照電流Iref2に相当する。
これにより、第2センスアンプ1242は、電流I1stと参照電流Iref2とを比較することができる。
コントローラ17は、時刻T3において、信号SENを“H”レベルにすることで、第2センスアンプ1242のトランジスタM24とM25がオフ状態となり、トランジスタM24とM25からの電流供給が絶たれる。これにより、ノードN21の電位は、電流I1stに基づいて決まる。ノードN22の電位は、電流Irefに基づいて決まる。これにより、ノードN21とノードN22に電圧差が付き、トランジスタM21、M22、M26、及びM29のポジティブフィードバックにより一気に電圧差が広がる。
コントローラ17は、時刻T4において、信号LATPBを“L”レベルに立ち下げ、信号LATNを“H”レベルに立ち上げる。これにより、第2センスアンプ1242のトランジスタM20、M28、及びM31がオン状態となる。これにより、信号DO(DO1〜DO3)及び信号DOB(DOB1〜DOB3)の電位差を“H”レベルと“L”レベルと、に広げる。
これにより第2センスアンプ1242は信号DO及び信号DOBを確定する。
そして、演算部1244は、第2センスアンプ1242からの結果に基づき、第2データ(DOX2/DOBX2)を生成する。
<3−4>効果
上述した実施形態によれば、不良が存在する可能性がある分布にのみ参照書き込み動作を行なう。
これにより、第1実施形態の効果に加え、メモリセルMCの劣化を抑制することができる。
なお、本実施形態は、第1実施形態の変形例1、第1実施形態の変形例2、第2実施形態、第2実施形態の変形例1、及び第2実施形態の変形例2にも適用する事が可能である。
<4>その他
なお、上記各実施形態における接続なるタームは、間に例えばトランジスタあるいは抵抗等、他の何かを介在させて間接的に接続されている状態も含む。
ここでは、抵抗変化素子として磁気抵抗効果素子(Magnetic Tunnel junction(MTJ)素子)を用いてデータを記憶するMRAMを例に説明したが、これに限らない。
例えば、MRAMと同様の抵抗変化型メモリ、例えばReRAM、PCRAM等のように抵抗変化を利用してデータを記憶する素子を有する半導体記憶装置にも適用可能である。
また、揮発性メモリ、不揮発性メモリを問わず、電流または電圧の印加にともなう抵抗変化によりデータを記憶、もしくは、抵抗変化にともなう抵抗差を電流差または電圧差に変換することにより記憶されたデータの読み出しを行うことができる素子を有する半導体記憶装置に適用可能である。
また、上述した各実施形態において、ビット線対を、便宜上ビット線BL、及びソース線SLと称したが、これに限らず、例えば、第1のビット線、及び第2のビット線等と称してもよい。
また、上述した実施形態においては、メモリシステム1は、メモリコントローラ20に1つのメモリデバイス10が接続されているが、これに限らない。例えば、メモリシステム1は、メモリコントローラ20に複数のメモリデバイス10が接続されるような構成であっても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出される。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば、発明として抽出され得る。
1…メモリシステム
2…ホスト
10…メモリデバイス
11…メモリアレイ
12…SA&WD
13…カラムデコーダ
14…ワード線ドライバ
15…ロウデコーダ
16…IO回路
17…コントローラ
18…コマンドアドレス入力回路
20…メモリコントローラ
21…ホストインタフェース
22…データバッファ
23…レジスタ
24…CPU
25…デバイスインタフェース
26…ECC
30…MTJ素子
31…選択トランジスタ

Claims (5)

  1. メモリセルと、
    前記メモリセルに対して第1読み出しを行い、第1電圧を生成し、
    前記メモリセルに対して参照読み出しを行い、第2電圧を生成し、
    前記第1電圧及び前記第2電圧に基づいて、第1データを生成し、
    前記第1読み出しを行った前記メモリセルに、前記第2電圧に基づいた前記第1データを書き込み、
    前記第1データが書き込まれた前記メモリセルに対して第2読み出しを行い、第3電圧を生成し、
    前記第1電圧及び前記第3電圧に基づいて、前記第1読み出し時に前記メモリセルに記憶されていたデータを判定する第1回路と、
    を備える
    メモリデバイス。
  2. 前記第1回路は、
    前記第1電圧及び前記第3電圧を生成する第1プリアンプと、
    前記第2電圧を生成する第2プリアンプと、
    前記第1電圧及び前記第2電圧に基づいて、前記第1データを生成し、
    前記第1電圧及び前記第3電圧に基づいて、前記第1読み出し時に前記メモリセルに記憶されていたデータを判定するセンスアンプと、を備える
    請求項1に記載のメモリデバイス。
  3. 前記第1プリアンプは、
    前記メモリセルに対して前記第1読み出しを行う際、
    第1経路を介して前記メモリセルに対して第1電流を流し、
    前記第1経路とは電気的に分離された第2経路を介して前記第1電圧を生成する第1電圧生成部、及び前記第3電圧を生成する第2電圧生成部に対して前記第1電流のコピー電流である第2電流を流し、
    前記メモリセルに対して前記第2読み出しを行う際、
    前記第1経路を介して前記メモリセルに対して第3電流を流し、
    前記第2経路を介して前記第2電圧生成部に対して前記第3電流のコピー電流である第7電流を流す、
    請求項2に記載のメモリデバイス。
  4. 前記第2プリアンプは、
    前記メモリセルに対して前記参照読み出しを行う際、
    前記第1経路とは電気的に分離された第3経路を介して参照セルに対して第8電流を流し、
    前記第1経路を介して前記メモリセルに対して前記第1電流を流し、
    前記第1及び第3経路とは電気的に分離された第4経路を介して前記第2電圧を生成する第3電圧生成部に対して前記第1及び第8電流に基づく第9電流を流す
    請求項3に記載のメモリデバイス。
  5. 前記第1データは、前記参照読み出しにより前記メモリセルに記憶されていたと判定されるデータ、または前記参照読み出しにより前記メモリセルに記憶されていたと判定されるデータの反転データである
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のメモリデバイス。
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