JPWO2010143298A1 - エレベータ用巻上機のブレーキ装置 - Google Patents

エレベータ用巻上機のブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

第1の変位体は、第1の可動鉄心と、第1の可動鉄心から離れて配置された従動体と、従動体における第1の可動鉄心側の面に設けられた第1のライニングとを有している。第1の可動鉄心と第1のライニングとの間には、回転体が介在している。第2の変位体は、第1の可動鉄心と回転体との間に配置された第2の可動鉄心と、第2の可動鉄心における回転体側の面に設けられた第2のライニングとを有している。第1の変位体は第1のライニングが回転体に接する方向へ第1の付勢体により付勢され、第2の変位体は第2のライニングが回転体に接する方向へ第2の付勢体により付勢されている。第1及び第2の可動鉄心間には、共通の電磁マグネットが配置されている。電磁マグネットは、第1及び第2の付勢体の付勢力に逆らって、第1及び第2のライニングが回転体から離れる方向へ第1及び第2の可動鉄心を変位させる。

Description

この発明は、かごを吊り下げるロープやベルトが巻き掛けられた駆動シーブを有する巻上機に設けられ、駆動シーブの回転を制動するエレベータ用巻上機のブレーキ装置に関するものである。
従来、駆動シーブと一体に回転されるロータに制動力を与えるために、互いに同軸に配置された環状の大小2つのアーマチャをロータに対してそれぞれ独立に制動作動させるエレベータ巻上機の電磁ブレーキが提案されている。各アーマチャは、別個のコイルばねの付勢力によってロータにそれぞれ押し付けられる。このように、各アーマチャによる制動力がそれぞれ独立に発生可能となっていることにより、電磁ブレーキの動作の信頼性の向上が図られている(特許文献1参照)。
特開2000−211858号公報
しかし、小アーマチャの径が大アーマチャの径よりも小さいので、小アーマチャのみによって制動力をロータに与える場合には、十分な制動力が得られにくくなってしまう。また、小アーマチャのみによる制動力を確保するために、小アーマチャを変位させるコイルばねの付勢力を強化することも考えられるが、コイルばねが大形化したり小アーマチャがロータに接触するときの衝撃音が大きくなったりする問題が生じてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、制動動作の信頼性を確保することができるとともに、小形化を図ることができるエレベータ用巻上機のブレーキ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ用巻上機のブレーキ装置は、回転軸と一体に回転される回転体、第1の可動鉄心と、第1の可動鉄心から離れて配置された従動体と、従動体における第1の可動鉄心側の面に設けられた第1のライニングとを有し、第1の可動鉄心と第1のライニングとの間に回転体が介在し、第1のライニングが回転体に接離する方向へ変位可能な第1の変位体、第1の可動鉄心と回転体との間に配置された第2の可動鉄心と、第2の可動鉄心における回転体側の面に設けられた第2のライニングとを有し、第2のライニングが回転体に接離する方向へ変位可能な第2の変位体、第1のライニングが回転体に接する方向へ第1の変位体を付勢する第1の付勢体、第2のライニングが回転体に接する方向へ第2の変位体を付勢する第2の付勢体、及び第1及び第2の可動鉄心間に配置され、第1及び第2の付勢体の付勢力に逆らって、第1及び第2のライニングが回転体から離れる方向へ第1及び第2の可動鉄心を変位させる共通の電磁マグネットを備えている。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のブレーキ装置を示す縦断面図である。 図2のブレーキ装置を示す正面図である。 図1の駆動シーブに対する制動力を解除しているときのブレーキ装置の状態を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ用巻上機のブレーキ装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ用巻上機のブレーキ装置を示す縦断面図である。 図6の回転軸に対する制動力を解除しているときのブレーキ装置の状態を示す縦断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご2及び釣合おもり3が昇降可能に配置されている。昇降路1の底部(ピット部)には、かご2及び釣合おもり3を昇降路1内で昇降させる駆動力を発生する巻上機4が設けられている。
巻上機4は、モータを含む巻上機本体5と、巻上機本体5により回転される駆動シーブ6と、駆動シーブ6の回転を制動するブレーキ装置(エレベータ用巻上機のブレーキ装置)7とを有している。かご2及び釣合おもり3は、駆動シーブ6に巻き掛けられた複数の懸架体8により昇降路1内に吊り下げられている。懸架体8としては、例えばロープやベルト等が用いられている。
昇降路1内の上部には、がご側返し車9、釣合おもり側返し車10、第1の綱止め装置11及び第2の綱止め装置12が設けられている。かご2の下部には、一対のかご吊り車13が設けられている。釣合おもり3の上部には、釣合おもり吊り車14が設けられている。
懸架体8の一端部は第1の綱止め装置11に接続され、懸架体8の他端部は第2の綱止め装置12に接続されている。懸架体8は、第1の綱止め装置11から、各かご吊り車13、かご側返し車9、駆動シーブ6、釣合おもり側返し車10及び釣合おもり吊り車14の順に巻き掛けられ、第2の綱止め装置12に達している。かご2及び釣合おもり3は、駆動シーブ6の回転により昇降路1内を昇降される。
図2は、図1のブレーキ装置7を示す縦断面図である。また、図3は、図2のブレーキ装置7を示す正面図である。さらに、図4は、図1の駆動シーブ6に対する制動力を解除しているときのブレーキ装置7の状態を示す縦断面図である。なお、図2は、駆動シーブ6に対する制動力を発生しているときのブレーキ装置7の状態を示している。図において、ブレーキ装置7は、巻上機本体5のケーシングに支持されている。また、ブレーキ装置7は、巻上機本体5におけるモータの回転軸15に制動力を与えることにより駆動シーブ6を制動する。
ブレーキ装置7は、回転軸15と一体に回転されるブレーキディスク(回転体)16と、ブレーキディスク16に接離する方向へそれぞれ独立して変位可能な第1の変位体17及び第2の変位体18と、ブレーキディスク16に接する方向へ第1の変位体17を付勢する複数(この例では、4つ)の第1の付勢ばね(第1の付勢体)19と、ブレーキディスク16に接する方向へ第2の変位体18を付勢する複数(この例では、4つ)の第2の付勢ばね(第2の付勢体)20と、巻上機本体5に取り付けられ、第1及び第2の付勢ばね19,20の付勢力に逆らって第1及び第2の変位体17,18のそれぞれを変位させる共通の電磁マグネット21とを有している。
ブレーキディスク16は、回転軸15の軸線に対して垂直に配置された円板状部材である。また、ブレーキディスク16は、回転軸15に固定されている。ブレーキディスク16には、互いに平行な第1の制動面16a及び第2の制動面16bが設けられている。第1及び第2の制動面16a,16bは、ブレーキディスク16の厚さ方向についてブレーキディスク16を挟む位置に形成されている。この例では、第1及び第2の制動面16a,16bが回転軸15の軸線に対して垂直になっている。
第1の変位体17は、第1の可動鉄心22と、第1の可動鉄心22から離れて配置されたエンドプレート(従動体)23と、第1の可動鉄心22とエンドプレート23とを連結する複数(この例では、4つ)のガイドピン(連結部材)24と、エンドプレート23における第1の可動鉄心22側の面に設けられた第1のライニング25とを有している。
第1の可動鉄心22及びエンドプレート23は、回転軸15の軸線に沿った方向について互いに離れて配置されている。また、第1の可動鉄心22及びエンドプレート23は、回転軸15の軸線を中心とする環状部材である。
各ガイドピン24は、ブレーキディスク16を避けて回転軸15の軸線に沿って配置された棒状部材である。また、各ガイドピン24は、第1の可動鉄心22及びエンドプレート23間に固定されている。さらに、各ガイドピン24は、第1の可動鉄心22及びエンドプレート23の周方向について等間隔に配置されている。
第1の変位体17は、各ガイドピン24が電磁マグネット21に通された状態で電磁マグネット21に支持されている。また、第1の変位体17は、第1の可動鉄心22と第1のライニング25との間にブレーキディスク16が介在する位置に配置されている。
各ガイドピン24は、電磁マグネット21に対してスライド可能になっている。第1の変位体17は、電磁マグネット21に対する各ガイドピン24のスライドにより、回転軸15の軸線に沿った方向へ変位される。第1のライニング25は、第1の変位体17が回転軸15の軸線に沿った方向へ変位されることにより、ブレーキディスク16の第1の制動面16aに接離される。
第2の変位体18は、第1の可動鉄心22とブレーキディスク16との間に配置された第2の可動鉄心26と、第2の可動鉄心26におけるブレーキディスク16側の面に設けられた第2のライニング27とを有している。また、第2の変位体18は、第1の変位体17に対して各ガイドピン24に沿って変位可能になっている。従って、第2の変位体18は、回転軸15の軸線に沿った方向へ第1の変位体17と独立して変位可能になっている。第2のライニング27は、第2の変位体18が回転軸15の軸線に沿った方向へ変位されることにより、ブレーキディスク16の第2の制動面16bに接離される。
第2の可動鉄心26は、回転軸15の軸線を中心とする環状部材である。第2の可動鉄心26には、各ガイドピン24の位置に合わせて複数の貫通孔28が設けられている。各貫通孔28には、ガイドピン24がスライド可能に通された筒状のブッシュ29が嵌められている。これにより、第2の変位体18は、各ガイドピン24に沿って変位可能になっている。
電磁マグネット21は、第1の可動鉄心22と第2の可動鉄心26との間に配置されている。また、電磁マグネット21は、回転軸15の軸線を中心とする環状体である。さらに、電磁マグネット21は、巻上機本体5に固定された固定子鉄心30と、固定子鉄心30に設けられたブレーキコイル31とを有している。
固定子鉄心30には、複数の貫通孔32が各ガイドピン24の位置に合わせて設けられている。各貫通孔32には、ガイドピン24がスライド可能に通された筒状のブッシュ33が嵌められている。これにより、第1の変位体17は、回転軸15の軸線に沿った方向へ電磁マグネット21に対して変位可能になっている。
固定子鉄心30における第1の可動鉄心22側の面には、複数の第1の凹部(第1のばね受け部)34が設けられている。固定子鉄心30における第2の可動鉄心26側の面には、複数の第2の凹部(第2のばね受け部)35が設けられている。第1及び第2の凹部34,35は、電磁マグネット21の周方向について等間隔に配置されている。
第1の付勢ばね19は、第1の凹部34にそれぞれ配置されている。また、各第1の付勢ばね19は、電磁マグネット21と第1の可動鉄心22との間で縮められている。第1の変位体17は、各第1の付勢ばね19の弾性復元力により、第1のライニング25が第1の制動面16aに接する方向へ付勢されている。
第2の付勢ばね20は、第2の凹部35にそれぞれ配置されている。また、各第2の付勢ばね20は、電磁マグネット21と第2の可動鉄心26との間で縮められている。第2の変位体18は、各第2の付勢ばね20の弾性復元力により、第2のライニング27が第2の制動面16bに接する方向へ付勢されている。
電磁マグネット21は、ブレーキコイル31への通電により、第1及び第2の可動鉄心22,26のそれぞれを吸引する電磁吸引力を発生する。これにより、第1及び第2の可動鉄心22,26は、第1及び第2の付勢ばね19,20の付勢力に逆らって、電磁マグネット21に近づく方向へ変位される。第1の可動鉄心22が電磁マグネット21に近づく方向へ変位されることにより第1のライニング25が第1の制動面16aから離れ、第2の可動鉄心26が電磁マグネット21に近づく方向へ変位されることにより第2のライニング27が第2の制動面16bから離れる。
即ち、電磁マグネット21は、ブレーキコイル31への通電により、第1のライニング25が第1の制動面16aから離れる方向へ第1の付勢ばね19の付勢力に逆らって第1の変位体17を変位させ、第2のライニング27が第2の制動面16bから離れる方向へ第2の付勢ばね20の付勢力に逆らって第2の変位体18を変位させる。
回転軸15には、第1及び第2のライニング25,27の少なくともいずれかがブレーキディスク16に接触することにより制動力が与えられる。また、回転軸15に与えられた制動力は、第1及び第2のライニング25,27のいずれもがブレーキディスク16から離れることにより解除される。
次に、動作について説明する。ブレーキコイル31への通電が停止されているときには、各第1の付勢ばね19の付勢力により第1のライニング25が第1の制動面16aに押し付けられ、各第2の付勢ばね20の付勢力により第2のライニング27が第2の制動面16bに押し付けられている。これにより、回転軸15及びブレーキディスク16に制動力が与えられている。
ブレーキコイル31への通電が行われると、電磁マグネット21が電磁吸引力を発生する。これにより、第1の可動鉄心22が各第1の付勢ばね19の付勢力に逆らって電磁マグネット21に近づく方向へ変位され、第2の可動鉄心26が各第2の付勢ばね20の付勢力に逆らって電磁マグネット21に近づく方向へ変位される。これにより、第1のライニング25が第1の制動面16aから離れ、第2のライニング27が第2の制動面16bから離れる。第1及び第2のライニング25,27が第1及び第2の制動面16a,16bからそれぞれ離れると、回転軸15及びブレーキディスク16に対する制動力が解除される。
例えば、第1のライニング25が第1の制動面16aから離れている状態でブッシュ33に対するガイドピン24のスライド不良が発生し、ブレーキディスク16に対する第1の変位体17の変位が不可能になった場合には、第2のライニング27のみが各第2の付勢ばね20の付勢力により第2の制動面16bに押し付けられる。これにより、回転軸15及びブレーキディスク16に制動力が与えられる。
一方、ブレーキディスク16に対する第2の変位体18の変位が不可能になった場合には、第1のライニング25のみが各第1の付勢ばね19の付勢力により第1の制動面16aに押し付けられる。これにより、回転軸15及びブレーキディスク16に制動力が与えられる。
このようなエレベータ用巻上機のブレーキ装置では、第1の変位体17における第1の可動鉄心22と第1のライニング25との間にブレーキディスク16が介在し、第2の変位体18における第2の可動鉄心26及び第2のライニング27が第1の可動鉄心22とブレーキディスク16との間に配置されているので、第1及び第2の変位体17,18を互いに反対方向へ変位させることにより、ブレーキディスク16の厚さ方向両側から第1及び第2のライニング25,27をブレーキディスク16に押し付けることができる。これにより、第1及び第2のライニング25,27がブレーキディスク16に接触するそれぞれの位置を、回転軸15の軸線からの距離が互いに等しくなる位置とすることができる。従って、第1及び第2のライニング25,27のいずれかのみがブレーキディスク16に接触する場合であっても、第1及び第2のライニング25,27の違いによって回転軸15に与える制動力の大きさに差が生じることを防止することができ、ブレーキ装置7の制動動作の信頼性を確保することができる。また、第1及び第2のライニング25,27のそれぞれの位置と回転軸15の軸線との距離を互いに等しくすることができるので、ブレーキ装置7の径方向についての小形化を図ることができる。
なお、上記の例では、第1の付勢ばね19が電磁マグネット21と第1の可動鉄心22との間に配置されているが、第1の付勢ばね19の位置はこれに限定されない。例えば、巻上機本体5に固定された別個の固定部材と第1の可動鉄心22との間に第1の付勢ばね19を配置してもよい。
また、上記の例では、第2の付勢ばね20が電磁マグネット21と第2の可動鉄心26との間に配置されているが、第2の付勢ばね20の位置もこれに限定されない。例えば、巻上機本体5に固定された別個の固定部材と第2の可動鉄心26との間に第2の付勢ばね20を配置してもよい。
また、上記の例では、第2の可動鉄心26がガイドピン24に沿って案内されるようになっているが、ガイドピン24と平行な別個の棒状部材に沿って第2の可動鉄心26を案内するようにしてもよい。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるエレベータ用巻上機のブレーキ装置を示す縦断面図である。なお、図5は、駆動シーブ6に対する制動力を解除しているときのブレーキ装置の状態を示す図である。図において、回転軸15の外周部には、回転軸15の軸線に沿った複数のスプライン41が設けられている。各スプライン41は、回転軸15の周方向へ並べられている。
ブレーキディスク16の中心には、各スプライン41に嵌った状態で回転軸15が通された嵌合穴42が設けられている。即ち、ブレーキディスク16は、各スプライン41にスライド可能に嵌められている。これにより、ブレーキディスク16は、各スプライン41に沿った方向へ回転軸15に対して変位可能になっている。また、ブレーキディスク16は、回転軸15の周方向については各スプライン41との係合により回転軸15に対して固定されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。第1及び第2の変位体17,18のそれぞれの変位が円滑に行われる場合には、実施の形態1と同様の動作が行われる。
例えば、第1のライニング25が第1の制動面16aから離れている状態でブッシュ33に対するガイドピン24のスライド不良が発生し、ブレーキディスク16に対する第1の変位体17の変位が不可能になった場合には、第2の変位体18が各第2の付勢ばね20の付勢力により変位され、第2のライニング27のみが第2の制動面16bに接触する。この後、ブレーキディスク16は、第2のライニング27が接触した状態で第2の変位体18に押されながら、第1のライニング25に近づく方向へ各スプライン41に沿って変位される。この後、各第2の付勢ばね20の付勢力により、第1の制動面16aが第1のライニング25に押し付けられ、第2のライニング27が第2の制動面16bに押し付けられる。即ち、ブレーキディスク16が第1及び第2のライニング25,27の間で把持される。これにより、回転軸15及びブレーキディスク16に制動力が与えられる。
このようなエレベータ用巻上機のブレーキ装置では、回転軸15の軸線に沿ったスプライン41が回転軸15に設けられ、ブレーキディスク16がスプライン41にスライド可能に嵌められているので、回転軸15に対するブレーキディスク16の回転を防止するとともに、回転軸15の軸線に沿った方向へブレーキディスク16を回転軸15に対して変位可能にすることができる。これにより、第1及び第2の変位体17,18のいずれか一方の変位が不可能になった場合であっても、他方の変位体で押すことによりブレーキディスク16を一方の変位体の位置まで変位させることができる。従って、第1及び第2のライニング25,27を第1及び第2の制動面16a,16bにそれぞれ押し付けることができ、回転軸15に与える制動力の低下を抑制することができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3によるエレベータ用巻上機のブレーキ装置を示す縦断面図である。また、図7は、図6の回転軸15に対する制動力を解除しているときのブレーキ装置の状態を示す縦断面図である。図において、第1のライニング25と第2のライニング27との間には、実施の形態2のブレーキディスク16と同様の構成とされた2つのブレーキディスク51,52が配置されている。各ブレーキディスク51,52は、回転軸15の軸線に沿った方向へ並べられている。各ブレーキディスク51,52は、各スプライン41に沿った方向へ回転軸15に対してそれぞれ独立に変位可能になっている。
一方のブレーキディスク51と他方のブレーキディスク52との間には、回転軸15の軸線に沿った方向へ変位される各ブレーキディスク51,52を受ける共通の受け部材53が配置されている。一方のブレーキディスク51は第1のライニング25と受け部材53との間に介在し、他方のブレーキディスク52は第2のライニング27と受け部材53との間に介在している。
受け部材53は、固定子鉄心30に対して固定されている。また、受け部材53は、回転軸15の軸線に沿った方向に対して垂直に配置された中間プレート54と、中間プレート54における一方のブレーキディスク51側の面に設けられた中間ライニング55と、中間プレート54における他方のブレーキディスク52側の面に設けられた中間ライニング56とを有している。
中間プレート54は、回転軸15の軸線を中心とする環状板である。また、中間プレート54は、各ガイドピン24を避けて配置されている。
中間ライニング55は、回転軸15の軸線に沿った方向について、一方のブレーキディスク51を介して第1のライニング25に対向している。中間ライニング55には、一方のブレーキディスク51における第2の制動面16bが接離可能になっている。
中間ライニング56は、回転軸15の軸線に沿った方向について、他方のブレーキディスク52を介して第2のライニング27に対向している。中間ライニング56には、他方のブレーキディスク52における第1の制動面16aが接離可能になっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。ブレーキコイル31への通電が停止されているときには、各第1の付勢ばね19の付勢力により第1のライニング25が一方のブレーキディスク51を介して中間ライニング55に押し付けられ、各第2の付勢ばね20の付勢力により第2のライニング27が他方のブレーキディスク52を介して中間ライニング56に押し付けられている。即ち、第1のライニング25と中間ライニング55との間で一方のブレーキディスク51が把持され、第2のライニング25と中間ライニング56との間で他方のブレーキディスク52が把持されている。これにより、各ブレーキディスク51,52のそれぞれに制動力が与えられ、回転軸15及びブレーキディスク16に制動力が与えられている。
ブレーキコイル31への通電が行われると、第1の可動鉄心22が各第1の付勢ばね19の付勢力に逆らって電磁マグネット21に近づく方向へ変位され、第2の可動鉄心26が各第2の付勢ばね20の付勢力に逆らって電磁マグネット21に近づく方向へ変位される。これにより、第1のライニング25が中間ライニング55から離れる方向へ変位され、第2のライニング27が中間ライニング56から離れる方向へ変位される。これにより、一方のブレーキディスク51がスプライン41に沿ってスライドされながら第1のライニング25及び中間ライニング55のそれぞれから離れ、他方のブレーキディスク52がスプライン41に沿ってスライドされながら第2のライニング27及び中間ライニング56のそれぞれから離れる。これにより、各ブレーキディスク51,52に対する制動力が解除される。
例えば、第1のライニング25が一方のブレーキディスク51から離れている状態でブッシュ33に対するガイドピン24のスライド不良が発生し、一方のブレーキディスク51に対する第1の変位体17の変位が不可能になった場合には、他方のブレーキディスク52のみが第2のライニング27と中間ライニング56との間で把持される。これにより、回転軸15に制動力が与えられる。
また、他方のブレーキディスク52に対する第2の変位体18の変位が不可能になった場合には、一方のブレーキディスク51のみが第1のライニング25と中間ライニング55との間で把持される。これにより、回転軸15に制動力が与えられる。
このようなエレベータ用巻上機のブレーキ装置では、回転軸15の軸線に沿った方向へ並べられた2つのブレーキディスク51,52が回転軸15にスライド可能に設けられ、各ブレーキディスク51,52の間に受け部材53が配置されているので、ライニングを接触させる制動面の数を増加させることができ、回転軸15に対する制動力の大きさの増大を図ることができる。また、第1及び第2の変位体17,18のいずれか一方の変位が不可能になった場合であっても、各ブレーキディスク51,52のいずれかが他方の変位体に押されながら変位されることにより、ブレーキディスク51,52を把持することができ、ブレーキ装置7の制動動作の信頼性も確保することができる。
なお、上記の例では、受け部材53が固定鉄心30に対して固定されているが、これに限定されることはなく、例えば巻上機本体5に対して受け部材53を固定してもよい。
また、上記の例では、ブレーキディスク51,52の回転方向だけでなく回転軸15の軸線に沿った方向についても、受け部材53が固定鉄心30や巻上機本体5に対して固定されているが、ブレーキディスク51,52の回転方向についてのみ受け部材53を固定鉄心30や巻上機本体5に対して固定するようにしてもよい。即ち、ブレーキディスク51,52の回転方向について受け部材53が固定鉄心30や巻上機本体5に対して固定されていれば、受け部材53が回転軸15の軸線に沿った方向へ回転軸15に対して変位可能になっていてもよい。

Claims (3)

  1. 回転軸と一体に回転される回転体、
    第1の可動鉄心と、上記第1の可動鉄心から離れて配置された従動体と、上記従動体における上記第1の可動鉄心側の面に設けられた第1のライニングとを有し、上記第1の可動鉄心と上記第1のライニングとの間に上記回転体が介在し、上記第1のライニングが上記回転体に接離する方向へ変位可能な第1の変位体、
    上記第1の可動鉄心と上記回転体との間に配置された第2の可動鉄心と、上記第2の可動鉄心における上記回転体側の面に設けられた第2のライニングとを有し、上記第2のライニングが上記回転体に接離する方向へ変位可能な第2の変位体、
    上記第1のライニングが上記回転体に接する方向へ上記第1の変位体を付勢する第1の付勢体、
    上記第2のライニングが上記回転体に接する方向へ上記第2の変位体を付勢する第2の付勢体、及び
    上記第1及び第2の可動鉄心間に配置され、上記第1及び第2の付勢体の付勢力に逆らって、上記第1及び第2のライニングが回転体から離れる方向へ上記第1及び第2の可動鉄心を変位させる共通の電磁マグネット
    を備えていることを特徴とするエレベータ用巻上機のブレーキ装置。
  2. 上記第1及び第2の変位体は、上記回転軸の軸線に沿って変位可能になっており、
    上記回転軸には、上記回転軸の軸線に沿ったスプラインが設けられ、
    上記回転体は、上記スプラインにスライド可能に嵌められていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用巻上機のブレーキ装置。
  3. 上記回転軸には、上記第1及び第2のライニング間に配置され上記回転軸の軸線に沿った方向へ並べられた2つの上記回転体が設けられており、
    各上記回転体の間には受け部材が設けられ、各上記回転体が上記受け部材に接離することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ用巻上機のブレーキ装置。
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